JPH05346726A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH05346726A
JPH05346726A JP4154706A JP15470692A JPH05346726A JP H05346726 A JPH05346726 A JP H05346726A JP 4154706 A JP4154706 A JP 4154706A JP 15470692 A JP15470692 A JP 15470692A JP H05346726 A JPH05346726 A JP H05346726A
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JP
Japan
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toner
latent image
developing
photosensitive drum
transfer
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Pending
Application number
JP4154706A
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English (en)
Inventor
Masahiro Aizawa
昌宏 相澤
Noboru Katakabe
昇 片伯部
Akira Kumon
明 九門
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光体表面に付着したトナーや紙粉をクリー
ニングしながら、同時に現像を行うことができる画像形
成装置を実現する。 【構成】 残留トナー36や紙粉24を表面に保持した
感光体2が現像ローラ16との近接部分へ回転してく
る。現像ローラ16により供給されたトナー32の往復
運動や感光ドラム2表面の摺擦により感光ドラム2と残
留トナー36との間に働く表面付着力を低減する。特
に、非画像部分に付着していた残留トナー36を現像ロ
ーラ16へ回収する構成としたことを特徴とするもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光体表面にトナー像
を静電気的に形成した後、用紙上へトナー像を転写する
構成の電子写真プロセスを用いた画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の画像形成装置は、複写機,レー
ザ・ビーム・プリンタ,ファクシミリ等に広く採用され
ている。
【0003】この種の従来の装置は、例えば図8に示す
ように感光ドラムaの周りに帯電チャージャb,画像露
光部c,現像器d,転写チャージャe,クリーナーf,
イレーサランプgが感光ドラムaの回転方向に沿って順
次配列されている。
【0004】感光ドラムaは、円筒状の感光体であり、
一方向へ回転する。感光ドラムaは、帯電チャージャb
によって表面を一様に帯電される。
【0005】一様に帯電された感光ドラムaの表面に
は、画像露光部cにて矢印で示すように、画像露光を受
け、静電潜像を形成する。
【0006】静電潜像を形成された感光ドラムa表面に
は、現像器dによってトナー現像され、トナー像を形成
する。
【0007】このトナー像は転写チャージャeの位置に
至ったとき、転写チャージャeと感光ドラムaとの間に
搬送されてくる転写シートhに転写チャージャeによっ
て転写される。
【0008】転写後の転写シートhは図示しない定着器
に送り込まれ、ここで加熱・加圧処理を受け、転写シー
トh上へ画像形成が終了する。
【0009】感光ドラムaの表面は、転写残りの残留ト
ナーおよび転写シートhから付着した紙粉をクリーナー
fによって除去・クリーニングされ、イレーサランプg
によって残留電荷を除電された後、再び帯電チャージャ
ーbへと送られる。感光ドラムa表面より除去された残
留トナーおよび紙粉は、クリーナーf内の排トナースペ
ースへ収納される。
【0010】画像形成の回数に応じて、新しいトナーを
現像器dへ補給し、クリーナーf内の残留トナーと紙粉
により排トナーを廃棄する。
【0011】ところで近年では画像形成装置の小型化、
メンテナンスフリー化、環境保全等が強く望まれてい
る。しかし、画像形成には、上述のように、感光ドラム
aの周りで帯電,露光,現像,転写,クリーニング,除
電の各工程を行うことが必須であり、これらのうち1つ
でも省略することはできない。
【0012】従って、従来のように、これらの工程をそ
れぞれ個別の機器によって行うのでは、感光ドラムaの
周長はそれら各機器を配列するだけのスペースを確保で
きる大きさが最低限必要であり、感光ドラムaをそれ以
上小型化することはできない。また、感光ドラムa周り
に配設する数多くの機器が比較的大きなスペースを占有
してしまうため、さらなる小型化は困難である。
【0013】また、従来のような画像形成では、画像形
成のたびに排トナーが発生し、クリーナーf内に排トナ
ーを収納している。そのため、排トナーを収納するため
の一定容積以上のスペースを確保する必要があるととも
に、クリーナーf内の排トナーを廃棄する必要がある。
したがって、さらなる小型化が困難となると共に、メン
テナンスフリーに成り難い。
【0014】そこで、最近では、例えば、特開昭64−
84275公報等に開示されているが如く、一般的なカ
ールソン・プロセスを用いずに、感光体周りの行程を簡
略化するプロセスが提案されている。
【0015】具体的には、感光体周りに独立のクリーナ
ーを持たず、現像行程とクリーニング行程を同時に行な
う画像形成装置である。感光体表面の残留トナーをクリ
ーニングせずに、帯電行程へと進む。感光体表面への帯
電及び画像露光を残留トナー上から行ない、感光体表面
に静電潜像を形成する。現像器では、静電潜像を現像す
ると共に、非画像部に付着する残留トナーをクリーニン
グする。現像器でクリーニングされた残留トナーは、現
像器内で他のトナーと混合され、再利用される。
【0016】この簡略化プロセスは、独立のクリーナー
を用意する必要がない。さらに、クリーニングした残留
トナーを排トナーとして収納するスペースを必要とせ
ず、逆に再使用している。紙粉の混入により多少の画像
劣化は否めないが、実用上は何等問題とならない。つま
り、従来の一般的なカールソン・プロセスに比べ、感光
ドラム周りの機器数を減らす事ができ、感光ドラムの小
径化が可能であり、装置全体の小型化をすることが可能
である。また、排トナーの廃棄の必要がなく、メンテナ
ンスフリー化が可能である。
【0017】一方、従来のように、感光体表面の帯電を
コロナ放電を用いたコロナチャージャで行うのでは、高
電圧の印加、帯電効率の低さ、オゾン等のコロナ生成物
の発生、コロナ放電ワイヤの汚れ等の問題点があり、好
ましくない。
【0018】そこで、最近では、例えば、特開昭56−
91253公報、特開昭63−149668公報等に開
示されているが如く、コロナチャージャーを使用しない
接触式帯電方式が種々提案されている。
【0019】具体的には、繊維状毛ブラシ,弾性ロー
ラ,ベルト等の帯電接触子を感光ドラムへ直接接触させ
ながら感光体表面を帯電する。感光体の表面電位を50
0〜900Vに帯電する場合、帯電接触子へは、直流電
圧であれば約1〜2KV,交流電圧を直流電圧へ重畳す
るのであれば、直流電圧を500〜900V,交流電圧
のpp電圧を50V〜2KV印加するば良い。
【0020】感光体の帯電は、上述した帯電接触子と感
光体間の放電現象及び摩擦帯電現象等によると考えられ
ている。帯電接触子と感光体との接触距離も数μm〜数
+μmと非常に近いことから、感光体を帯電するために
消費する電力、放電電流もコロナチャージャーに比べは
るかに少なく、帯電効率が非常に良い。また、当然の如
く、オゾン等のコロナ生成物の発生も少ない。つまり、
接触式帯電方式は、コロナチャージャーに比べ、高効
率,安全,安定な帯電方式である。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際には、小
型化等をねらった簡略化プロセスは、感光体表面に付着
する残留トナーのクリーニング処理、および感光体表面
の帯電性能に問題があり、必ずしも最善のプロセスでは
ない。
【0022】それは、現像行程で現像されたトナーが転
写行程を経てもなお感光体表面に付着し残留トナーとな
るため、その残留トナーと感光体の間には、感光体の表
面電位と残留トナーの帯電電荷量による静電吸着力や、
水分の介入による表面張力、ファンデルワールス力等の
2物体間に働く物理的な表面吸着力等が働き、強く吸着
している。そこで、感光体表面に付着している残留トナ
ーへ単純に現像電界力等を印加しても、感光体から簡単
に引き離すことができない。つまり、残留トナーは、転
写行程でもそれなりの転写力を持ってしても転写シート
へ転写でき得なかったのであるから、当然とも言える。
したがって、現像行程とクリーニング行程を同時に行う
場合、残留トナーを感光体から引き離すための対策を打
つ必要があり、画像上に残留トナーの影響が出ないよう
にするのは非常に困難である。
【0023】また、現像行程とクリーニング行程を同時
に行なう場合、帯電行程では、残留トナーが感光体表面
に付着した状態で、一様に帯電しなければならない。し
かし、帯電チャージャーで感光体表面を帯電する場合、
残留トナー上から帯電を行なうと、どうしても残留トナ
ーのある部分と残留トナーのない部分とで感光体の帯電
電位に差が生じてしまう。つまり、帯電チャージャー
は、コロナ放電現象によって生じた電荷を、感光体へ振
りかけて帯電するため、感光体表面にトナー等の異物が
存在すると、直接電荷を振りかけられない。異物下の感
光体の表面電位は、異物と感光体の容量配分、異物を回
り込んでの電荷の到達等により、ある程度の帯電はされ
るが、異物のない部分と比較すると表面電位の差は歴然
としている。
【0024】加えて、前述のような、簡略化プロセスと
接触式帯電方式とを両立し、小型化と高効率化を試みた
場合、感光体表面の安定、均一な帯電を行なうことは非
常に困難である。
【0025】それは、接触式帯電方式は、感光体と帯電
接触子の接触界面での放電現象、摩擦帯電現象等の電荷
授受で感光体の表面を帯電する。したがって、接触界面
の状態が帯電に大きく影響するため、接触界面にトナー
等の異物が存在すると、帯電を安定かつ均一に行なうこ
とができない。
【0026】また、独立のクリーニング行程を有するプ
ロセスを用いた場合でも、帯電接触子に浮遊するトナー
等が付着すると、感光体と帯電接触子の接触界面にそれ
らが介在し、帯電が不安定になることも良く知られてい
る。したがって、現像行程とクリーニング行程を同時に
行なう簡略化プロセスでは、帯電位置で残留トナーが感
光体表面に存在するため、帯電接触子へのトナー付着は
さらにひどく、帯電を安定かつ均一に行なうことはさら
に困難である。
【0027】そこで、本発明は、感光体の表面に残留ト
ナー等の異物を保持した状態でも、感光体の表面を安定
かつ均一に帯電でき、さらに、残留トナー等の異物を除
去し得る、簡略化したプロセスによる画像形成装置の性
能向上を図ること、つまり、プロセスの簡略化と接触式
帯電方式とを両立させ、小型,高効率化を実現し、前記
従来のような問題を解消することができる画像形成装置
を提供することを課題とするものである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本願第1の発明は、表面
に静電潜像を保持しながら回転する潜像保持体と、潜像
保持体表面の静電潜像を可視像化し、トナー像を形成す
る現像手段と、潜像保持体表面のトナー像を転写シート
へ転写する転写手段とを有する画像形成装置であって、
現像手段は、潜像保持体に対向する現像電極と、潜像保
持体へトナーを供給するトナー供給手段と、潜像保持体
と現像電極との対向部分に交番電界を形成する電界形成
手段とを含み、潜像保持体は、表面に転写手段での転写
残りの残留トナーを保持した状態で、現像電極との対向
部分へと到達し、電界形成手段の形成する交番電界によ
り、トナー供給手段により供給されたトナーが潜像保持
体と現像電極との間を転移・逆転移するに応じて、表面
の残留トナーが現像電極へ回収される構成としたことを
特徴とするものである。
【0029】本願第2の発明は、表面に静電潜像を保持
しながら回転する潜像保持体と、潜像保持体表面の静電
潜像を可視像化し、トナー像を形成する現像手段と、潜
像保持体表面のトナー像を転写シートへ転写する転写手
段とを有する画像形成装置であって、現像手段は、潜像
保持体に対向する現像電極と、潜像保持体へトナーを供
給し、潜像保持体表面を摺擦するトナー供給手段とを含
み、潜像保持体は、表面に転写手段での転写残りの残留
トナーを保持した状態で、トナー供給手段により供給さ
れたトナーで、表面を摺擦されながら、表面の残留トナ
ーが現像電極へ回収される構成としたことを特徴とする
ものである。
【0030】本願第3の発明は、表面に静電潜像を保持
しながら回転する潜像保持体と、潜像保持体表面の静電
潜像を可視像化し、トナー像を形成する現像手段と、潜
像保持体表面のトナー像を転写シートへ転写する転写手
段とを有する画像形成装置であって、現像手段は、潜像
保持体に対向する現像電極と、潜像保持体へトナーを供
給し、潜像保持体表面を摺擦するトナー供給手段と、潜
像保持体と現像電極との対向部分に交番電界を形成する
電界形成手段とを含み、潜像保持体は、表面に転写手段
での転写残りの残留トナーを保持した状態で、現像電極
との対向部分へと到達し、トナー供給手段により供給さ
れたトナーで、表面を摺擦されながら、さらに、電界形
成手段の形成する交番電界により、トナーが潜像保持体
と現像電極との間を移転・逆移転するに応じて、表面の
残留トナーが現像電極へ回収される構成としたことを特
徴とするものである。
【0031】本願第4の発明は、第1〜第3の発明の何
れかにおいてさらに、現像電極は、磁石を内包した現像
ローラであり、磁性成分を含有する磁性トナーを表面に
保持、搬送し、潜像保持体へ磁性トナーを供給すること
を特徴とするものである。
【0032】本願第5の発明は、第4の発明においてさ
らに、現像ローラ表面の磁性トナーの搬送量を規制す
る、磁性材料より成る規制手段を有することを特徴とす
るものである。
【0033】本願第6の発明は、第4または第5の発明
の何れかにおいてさらに、潜像保持体の表面移動速度と
現像ローラの表面移動速度の間に相対速度差を有するこ
とを特徴とするものである。
【0034】本願第7の発明は、第1〜第6の発明の何
れかにおいてさらに、現像手段は、トナーとキャリアと
を含むことを特徴とするものである。
【0035】本願第8の発明は、第1〜第7の発明の何
れかにおいてさらに、潜像保持体は感光体であり、高圧
電源を接続した帯電接触子を、感光体表面に摺接するに
伴って、感光体表面の残留トナーを移動させると同時
に、感光体表面を帯電する帯電手段を具備することを特
徴とするものである。
【0036】
【作用】本願第1の発明の上記構成によれば、潜像保持
体と現像電極との対向部分に形成される交番電界によっ
て、トナー供給手段により供給されたトナーが転移・逆
転移しながら、潜像保持体表面の静電潜像を現像し、ト
ナー像が形成される。潜像保持体は、その表面に残留ト
ナーを保持した状態で現像電極との対向部分へ突入し、
残留トナーは、転移・逆転移するトナーに衝突され、運
動エネルギーを伝達されることにより、潜像保持体との
間の表面付着力が低減され、転移・逆転移を始める。転
移・逆転移運動が停止する現像終了時には、潜像保持体
の非画像部に付着していた残留トナーが現像電極へ回収
されるものである。
【0037】本願第2の発明の上記構成によれば、表面
に残留トナーを保持した潜像保持体が、その表面を、ト
ナー供給手段により供給されたトナーで摺擦されなが
ら、潜像保持体と残留トナーとの間に働く表面付着力を
低減されることにより、潜像保持体の非画像部分に付着
していた残留トナーが現像電極へ回収されるものであ
る。
【0038】本願第3の発明の上記構成によれば、潜像
保持体と現像電極との対向部分に形成される交番電界に
よって、トナー供給手段により供給されたトナーが移転
・逆移転しながら、潜像保持体表面の静電潜像を現像
し、トナー像が形成される。潜像保持体は、その表面に
残留トナーを保持した状態で現像電極との対向部分へ突
入し、その表面を、トナー供給手段により供給されたト
ナーで摺擦されながら、潜像保持体と残留トナーとの間
に働く表面付着力を低減される。さらに、残留トナー
は、転移・逆転移するトナーに衝突され、運動エネルギ
ーを伝達されることにより、潜像保持体との間の表面付
着力が低減され、転移・逆転移を始める。転移・逆転移
運動が停止する現像終了時には、潜像保持体の非画像部
に付着していた残留トナーが現像電極へ回収されるもの
である。
【0039】本願第4の発明の上記構成によれば、第1
〜第3の発明の何れかにおいてさらに、磁石を内包する
現像ローラが、現像電極およびトナー供給手段を兼ねる
ため、現像ローラ表面に磁性トナーを搬送保持し、潜像
保持体と現像ローラとの対向部分へ搬送供給すると共
に、潜像保持体と現像ローラとの対向部分でもって、潜
像保持体表面の静電潜像を可視像化し、トナー像を形成
するものである。
【0040】本願第5の発明の上記構成によれば、第4
の発明においてさらに、紙粉等の異物が現像器内へ混入
した場合でも、規制手段部分に紙粉等の異物が詰まり、
現像ローラ上のトナーにムラ等の発生を防止することが
できるものである。
【0041】本願第6の発明の上記構成によれば、第4
または第5の発明の何れかにおいてさらに、潜像保持体
と現像ローラの表面移動速度に相対速度差を設けること
により、現像ローラ表面のトナー層による潜像保持体表
面の摺擦抵抗を増大させることができるため、潜像保持
体と残留トナーとの間に働く表面付着力をさらに低減す
ることができるものである。
【0042】本願第7の発明の上記構成によれば、第2
〜第6の発明の何れかにおいてさらに、現像手段にトナ
ーよりも大粒径のキャリアを加えることにより、潜像保
持体表面への摺擦力を大きくすることができるため、潜
像保持体と残留トナーとの間に働く表面付着力をさらに
低減することができるものである。
【0043】本願第8の発明の上記構成によれば、第1
〜第7の発明の何れかにおいてさらに、帯電接触子と感
光体が接触する部分へ、感光体が転写残りの残留トナー
を表面に保持して回転してくるが、帯電接触子が感光体
表面の残留トナーを摺擦して移動しながら、帯電接触子
と感光体の接触界面で放電現象及び摩擦帯電現象によっ
て感光体表面の帯電をするものである。さらに、感光体
表面に付着していた残留トナーを機械的に移動すること
によって、感光体と残留トナー間の表面付着力を低減で
きるものである。
【0044】
【実施例】図1に示す本発明の第1の実施例について説
明すれば、感光ドラム2の周りに、帯電ブラシ4,画像
露光部6,現像器8,転写ローラ10が、感光ドラム2
の回転方向に順次配列して設けられている。
【0045】感光ドラム2は、アルミニウム等の導電性
円筒素管表面にセレン、アモルファス・シリコン、有機
光半導体等の感光体層を有する円筒状の感光体であり、
矢印A方向へ回転する。
【0046】帯電ブラシ4は、電気抵抗が101〜10
13Ω・cm程度のレーヨン,テフロン,ナイロン等の導電
性ないし半導電性の長繊維を基板に一様に扶植し、長さ
を整形した固定型の毛ブラシである。帯電ブラシ4に
は、高圧電源12によって高圧電圧を印加する。感光ド
ラム2は、帯電ブラシ4との接触部分(以下、帯電領域
と呼ぶ)で、高圧電源12の印加電圧に応じて、表面を
一様に帯電される。
【0047】画像露光部6は、レーザー・スキャナー,
LEDアレー,LCDアレー等により、出力画像に対応
する光を感光ドラム2へ照射し、画像露光する。画像露
光部6により露光された感光ドラム2表面には静電潜像
が形成される。
【0048】現像器8は、感光ドラム2表面にトナー像
を形成するための現像剤であるトナー14、トナー14
を搬送するための現像ローラ16、現像ローラ16上の
トナー14の搬送層厚を規制するブレード18で構成さ
れている。トナー14は、現像ローラ16で感光ドラム
2との対向部分(以下、現像領域と呼ぶ)へ搬送される
過程で、搬送層厚を規制されると共に帯電される。表面
に静電潜像を但持した感光ドラム2が現像領域を通過す
る際に、トナー14が画像露光部分に静電気力により付
着する。つまり、トナー像を形成する。
【0049】トナー像を表面に担持した感光ドラム2
は、転写ローラ10の形成する転写電界領域(以下、転
写領域と呼ぶ)内で、転写シート20を感光ドラム2に
押圧し、トナー像を転写シート20へ静電気力ないし接
触力により転写する。
【0050】トナー像を転写された転写シート20は、
図示しない定着器を通過し、加熱、加圧され、トナーを
溶融、定着し転写シート20上に画像形成をする。
【0051】転写ローラ10等の一般的な転写方式を用
いる場合、感光ドラム2表面のトナー像全てを転写シー
ト20上へ転写できるわけではなく、感光ドラム2表面
には、転写残りの残留トナー22が存在する。静電気力
を用いる静電転写方式において、その転写効率は、転写
シート20と転写されるべきトナーとの空隙における電
界強度により一義的に決定されることは周知の通りであ
る。
【0052】100%転写を実現するためには、転写シ
ート20とトナーとの間にそれなりの空隙電界を形成す
れば良いが、空隙電界は、約35KV/mmをピークとし
て、それ以上の電界を得ようとしても、空隙内で放電が
発生し、実効的な空隙電界は大きくならない。したがっ
て、空隙電界が約35KV/mmの時の転写効率が最大転
写効率となり、本実施例に用いた転写ローラ10の場
合、約90%の転写効率を得ることができた。
【0053】また、転写領域で、感光ドラム2と転写シ
ート20は静電気力および押圧力で密着する。転写シー
ト20として、一般の、複写用紙を使用する場合、転写
シート20から紙粉24が遊離し、残留トナー22と同
様に感光ドラム2表面に付着する。紙粉24を電界中に
置くと、電荷注入によると思われる帯電電荷を帯び、電
界中を移動する。導電性物体と絶縁性物体との間に紙粉
24を置き、電界を印加すると、紙粉24は絶縁性物体
の方向へ移動する。電界中の紙粉24の移動方向は、抵
抗の大きな物体の方向である。したがって、転写領域で
は転写シート20から感光ドラム2へ紙粉24が移動す
るようである。
【0054】したがって、転写後の感光ドラム2表面に
は、残留トナー22と紙粉24が存在し、それらを保持
した状態で、再び、帯電領域へと回転する。
【0055】図2に帯電領域の詳細図を示す。図2にお
いて、aは、帯電ブラシ4と感光ドラム2の接触界面に
残留トナー22と紙粉24等の介在しない状態、bは、
接触界面に残留トナー22が介在した状態、cは、帯電
ブラシ4が感光ドラム2表面の残留トナー22や紙粉2
4を摺擦し、移動しながら帯電する状態をそれぞれ示
す。
【0056】まず、帯電ブラシ4による帯電現象は、a
の如く、帯電ブラシ4と感光ドラム2表面が直接接触し
た状態で、接触界面で放電現象または摩擦帯電現象等の
電荷授受が行なわれることによると考えられている。
【0057】放電現象による帯電現象は、特開昭63−
149668号公報等に詳細に説明されている。ここで
簡単に説明すると、帯電ブラシ4と感光ドラム2接触界
面における空隙間でいわゆる気中放電が発生し、電荷移
動が生じる。この現象は、パッシェン(Pasche
n)の放電の法則に則り、2物体間の電位差とその距離
に依存するパッシェンの曲線として広く知られている。
つまり、感光ドラム2の表面の帯電が、感光ドラム2と
帯電ブラシ4間の放電現象であるとすると、それらの電
位差と空隙間距離によって決まるある条件で放電現象が
終了し、感光ドラム2の表面電位は、その値に帯電され
る。
【0058】また、摩擦帯電現象は、基本は2物体間の
接触帯電現象であり、摩擦することが2物体の接触回数
および接触面積の増大を助けるものであると考えられて
いる。2物体間の接触帯電現象は、材料固有のポテンシ
ャル・エネルギーによって決定される帯電系列によって
各々の帯電極性、帯電電荷量が決定されると考えられて
いる。空気中では、少なからず、空気中に存在するイオ
ン、水分等で物体表面が汚染されるため、必ずしも、純
粋な状態での接触帯電現象とは異なるが、帯電の相手部
材の材質を変えると、接触帯電による帯電極性、帯電電
荷量が変化することは周知の通りである。
【0059】したがって、上述の内容から、感光ドラム
2の表面電位は、感光ドラム2および帯電ブラシ4の形
状変化、特性変化に大きく依存することとなる。
【0060】ここで、感光ドラム2表面に残留トナー2
2や紙粉24等の異物が存在し、帯電ブラシ4と感光ド
ラム2の接触界面にその異物が介在すると、帯電ブラシ
4と感光ドラム2が直接接触しなくなり、上述のよう
に、放電現象ないし摩擦帯電現象に変化が生じる。
【0061】例えば、図2のbのように、帯電ブラシ4
と感光ドラム2との接触界面に残留トナー22が介在す
ると、感光ドラム2の表面電位が、数十〜数百V変化す
る。残留トナー22の介在によって、帯電ブラシ4と感
光ドラム2は直接接触さず、接触の相手部材が変化す
る。そこで、放電現象や摩擦帯電現象が帯電ブラシ4と
感光ドラム2の接触界面の現象と異なり、感光ドラム2
の表面電位が変化する。つまり、トナーの介在する部分
と介在しない部分とで、感光ドラム2の表面電位に電位
差が生じる。
【0062】本実施例では、図2のcの如く、残留トナ
ー22や紙粉24等が感光ドラム2表面に存在した状態
で帯電領域に到達しても、帯電ブラシ4が、感光ドラム
2の表面を摺接するに応じて、残留トナー22や紙粉2
4等を矢印B方向へと摺擦、移動しながら感光ドラム2
表面を帯電する。したがって、感光ドラム2が帯電領域
へ回転してきたときの残留トナー22や紙粉24等の存
在の有無に関わらず、一様な帯電が行われる。
【0063】本発明の第2の実施例の概略図を図3に、
帯電部分の詳細図を図4に示す。図3および図4に示す
本発明の第2の実施例について説明すれば、感光ドラム
2の周りに、帯電ブラシ30,画像露光部6,現像器
8,転写ローラ10が、感光ドラム2の回転方向に順次
配列して設けられている。
【0064】感光ドラム2には、1mm厚みのアルミニウ
ム円筒表面にフタルシアニン系の負極性積層型有機光半
導体を塗布した塗布型感光体を使用した。また、感光ド
ラム2を周速50mm/秒で矢印A方向へ回転駆動した。
【0065】帯電ブラシ30は、絶縁性のレーヨンにカ
ーボンを分散し、導電化処理をした導電性レーヨンの繊
維をブラシ状に整形したものである。電気抵抗は、この
場合104〜107Ω・cmが適当であり、ここでは、10
6Ω・cmの繊維を使用した。形状としては、通常、装置
全体の大きさや帯電ブラシ30の寿命等により決定され
るものであり、本実施例では、長さが5mmで、太さが6
デニール、密度が10万本/inch2の毛ブラシを、外径
φ8mmの非磁性SUSの中実円筒軸のまわりに、電気的
な導通が取れるように接着したものを使用した。また、
感光ドラム2への喰い込み量は、帯電ブラシ30の形状
と大きく関連し、大体3mm以下が好ましく、本実施例で
は、1mm喰い込み量で喰い込む様に保持した。回転方向
および回転速度は、矢印C方向に150mm/秒の速さで
回転駆動する。したがって、感光ドラム2と帯電ブラシ
30が相対速度約100mm/秒で摺接するようにしてい
る。この相対速度は、大きいほど、感光ドラム2の帯電
を安定化できるが、装置の小型化、省力化等のため余り
大きくはできない。
【0066】感光ドラム2内部荷は、帯電領域に磁場を
形成する磁石31を内包する。磁石31の形成する磁場
の強さは、感光ドラム2の回転方向下流側(同じく、帯
電ブラシ4の回転方向下流側)で400ガウスとなるよ
うに設定する。
【0067】高圧電源12は、帯電ブラシ30に高圧電
圧を印加する。感光ドラム2の表面電位を−500Vに
一様に帯電するように、高圧電源12では−1.0KV
印加している。
【0068】感光ドラム2を一様に帯電した後、画像露
光部6で出力画像に対応する画像露光を行なう。画像露
光部6には、LEDアレーを用いる。LEDによる発光
光をセルフォックレンズで集光し、感光ドラム2表面に
約90μmのビーム光を照射する。画像露光部6通過
後、感光ドラム2の表面電位は、露光部分が−100
V、未露光部分が−500Vとなる。
【0069】現像器8は、特公昭63−42256号公
報ないし特公昭63−42782号公報等に開示されて
いるAC現像方式を用いている。また、反転現像方式を
用いていることから画像露光部6での露光部分は画像部
分と、未露光部分は非画像部分となる。
【0070】トナー32は、スチレン・アクリル系の樹
脂を母体とし、樹脂母体に磁性粉、帯電制御材,着色
材,WAXを混合・混練、粉砕・分級した後、粉体流動
性、帯電性を安定化するためシリカを外添処理した磁性
の黒色トナーを用いている。トナー32の平均粒径は約
10μm、ブローオフ平均帯電量は約−10μC/gで
ある。
【0071】現像ローラ16は、樹脂製の異方性4極の
磁石を内部に内包し、表面にサンドブラスト処理を施し
た非磁性SUSの中空円筒である。現像ローラ16表面
の磁極の磁束密度は、500〜700ガウス程度であ
る。現在ローラ16は、感光ドラム2と同速度の50mm
/秒の回転速度で、感光ドラム2と同方向へ回転駆動す
る。感光ドラム2と現像ローラ16の間隔は、350μ
mに調整する。
【0072】トナー32は、現像ローラ16の内包する
磁石とトナーの磁性体間の働く磁気吸引力によって、現
像ローラ16表面に吸着し、現像ローラ16の回転の摩
擦力を受け、現像ローラ16の回転方向へと搬送され
る。
【0073】トナー32の搬送方向下流側には、磁性S
USの1mm厚のブレード18が現像ローラ16と200
μmの間隙で取り付けてある。トナー32は、ブレード
18下を通過する際、磁気力を用いて搬送層厚を規制さ
れ、その層厚は、磁極位置の穂立ち部分で100〜20
0μm、磁極間の穂立ちでない部分で約50μmであ
る。ブレード18としては、磁性SUS以外の磁性材料
や例えば、真鍮、非磁性SUS等の非磁性材料、弾性ゴ
ム、金属弾性薄板等を用いることができるが、磁性のブ
レード18を用いると、調整したいトナー32搬送層厚
に対し、現像ローラ16とブレード18の間隙を比較的
大きく設定することが出きることから、組立性,対紙粉
性,部品バラツキ等を考慮し、磁性のブレード18を用
いている。
【0074】トナー32は、現像ローラ16上で帯電
し、平均帯電量が約−10μC/gとなる。トナー32
の中には、充分帯電せずに帯電量の少ないものや、逆極
性の+10μC/gに帯電するトナー32等も存在す
る。ただ、トナー32の帯電分布としては、順極性の負
極性に帯電するトナーが圧倒的に多いようである。
【0075】現像ローラ16には、バイアス電源34に
より直流電圧に交流電圧を重畳した現像バイアス電圧を
印加する。電圧の直流成分は−350V、交流成分は、
波形は矩形波で、周波数は2KHzで、pp電圧(ピー
ク・トゥー・ピーク電圧)が1.5KVppである。感
光ドラム2の表面電位に比べ大きなpp電圧の現像バイ
アス電圧を印加するため、感光ドラム2の表面電位に関
わらず、感光ドラム2と現像ローラ16間に交番電界が
形成される。
【0076】この交番電界に応じて、トナー32は、現
像ローラ16と感光ドラム2間を連続的に転移・逆転移
する往復運動を行なう。この往復運動は、感光ドラム2
の表面電位に関わらず行なわれることから、非画像部分
でも一旦はトナー32が感光ドラム2表面へ転移し、そ
の後トナー32が感光ドラム2から現像ローラ16へ逆
転移して現像が終了する。画像部分では、トナー32が
感光ドラム2へ転移した状態で現像が終了する。また、
現像電界力はトナー32の帯電量に依存するので、帯電
量の大きなトナー32は、比較的活発に往復運動する。
【0077】現像の開始および終了は、曲率を有する感
光ドラム2と現像ローラ16が各々回転するに伴って順
次行われる。つまり、各々の回転に伴い、間隔が除々に
狭まることにより、現像電界が増大することから現像が
開始する。また、間隔が最小の部分を通過した後に、今
度は除々に間隔が広がることにより、現像電界が減衰す
ることから、往復運動がなくなり、現像が終了する。し
たがって、現像電界力はトナー32の帯電量に依存する
ので、このことからも、帯電量の大きなトナー32は、
比較的活発に長時間に渡り往復運動することがわかる。
【0078】また、特に、現像の終了するときには、ト
ナー32がある程度大きな運動エネルギーを持った状態
で、現像電界が減衰し、現像電界力を失うことがある。
その場合には、現像ローラ16の内包する磁石の形成す
る磁場の磁気吸引力によりトナー32を現像ローラ16
へと吸引するため、例えば、本来、現像ローラ16へ回
収されるべき、非画像部分のトナー32が感光ドラム2
方向へ運動している段階で現像電界力を失ったとする
と、現像ローラ16の内包する磁石の磁気吸引力で吸引
し、感光ドラム2の非画像部分にトナー32が付着する
ことを防止する。しかしながら、感光ドラム2へ付着す
るべき、画像部分のトナー32が運動している段階で現
像電界力を失ったとすると、現像ローラ16の内包する
磁石の磁気吸引力で吸引し、画像部分にトナー32が付
着することを妨害し、画像濃度が低下することもあり得
る。そこで、非画像部分と画像部分とが地かぶり、画像
濃度等でバランスが取れ最適な画像形成を実現できるよ
うに、バイアス電源34での印加電圧、感光ドラム2の
表面電位、現像ローラ16の内包する磁石の強さ、感光
ドラム2と現像ローラ16の間隔、現像ローラ16上の
トナー32の帯電量、搬送量等の最適化を図ることが必
要である。
【0079】このようにして、感光ドラム2の表面にト
ナー像を形成した後、転写ローラ10を用いて、静電気
的に転写シート20へトナー像を転写する。その後、感
光ドラム2は、表面に残留トナー36や紙粉24等を保
持した状態で、再び、帯電領域へと回転する。
【0080】帯電領域では、帯電ブラシ30は、感光ド
ラム2の表面を摺接するに応じて、残留トナー36や紙
粉24等を摺擦し、移動しながら、感光ドラム2表面を
帯電する。本実施例においては、帯電ブラシ30を、感
光ドラム2に対して、100mm/秒の相対速度で同方向
へ回転駆動しているため、残留トナー36を移動する摺
擦力が大きく、活発に移動させることができる。また、
回転方向が同方向であるので、帯電領域への残留トナー
36の供給と排出の方向が一致しているため、帯電領域
内での残留トナー36の移動がよりスムーズに行なわれ
る。そのため、残留トナー36が帯電領域に滞留するこ
となく感光ドラム2により搬送されることから、さらに
安定な感光ドラム2表面の帯電を行なうことが可能であ
る。
【0081】また、帯電ブラシ30を、円筒形状として
回転駆動している。帯電ブラシ30を固定式としても、
感光ドラム2の回転速度分の相対速度が発生することか
ら、ある程度均一な接触状態を保持できるが、積極的に
相対速度を設けることにより、感光ドラム2と接触する
部分を変化させるので、ブラシの毛倒れ、毛抜けによる
密度低下、トナーの付着等の問題が発生した場合でも、
接触状態を均一ならしめることが可能であり、表面電位
の変動を少なく抑えることができる。
【0082】したがって、円筒形状の帯電ブラシ30を
回転駆動して使用することは、帯電ブラシ30と感光ド
ラム2表面との接触状態をより安定に、均一化でき、安
定な帯電を行なうことができる。
【0083】図4において、感光ドラム2表面の残留ト
ナー36を帯電ブラシ30で摺擦し、移動させると、帯
電領域を通過する過程で、その一部のトナーが帯電ブラ
シ30へ付着したり、また、帯電ブラシ30の中へ入り
込む現象も発生し得る。
【0084】そこで、磁石31を感光ドラム2に内包
し、帯電領域の感光体の回転方向下流側(同じく、帯電
ブラシ30回転方向下流側)に最大磁場を形成するよう
に配置し、磁気吸引力を利用し、帯電ブラシ30へのト
ナー付着または混入を防止する。また、万が一、帯電ブ
ラシ30にトナーが付着または混入した場合でも、磁気
吸引力を利用し感光ドラム2へトナーを吸引・吸着す
る。磁気吸引力でトナーを吸着、保持した感光ドラム2
は、その回転に伴い、そのまま画像露光部6方向へと搬
送する。
【0085】ここで、磁石31の形成する磁場を、帯電
領域の終端部分以外で、例えば帯電領域の全域で強く設
定したとすると、帯電領域の全域で感光ドラム2表面へ
の磁気的吸着力が大きく働き、帯電ブラシ30での残留
トナー36の摺擦、移動を妨害してしまうことも起こり
得る。磁石31による吸着力と帯電ブラシ30による摺
擦、移動力とのバランスを取れば、帯電領域C全域に強
い磁場を形成した状態でも、感光ドラム2表面の均一帯
電も可能であるが、バランスを取るのは非常に難しく、
余り好ましいことではない。
【0086】さらに、磁石31の形成する磁場の強さを
最大で400ガウスとしているが、この磁場は余り弱す
ぎると上述の効果が発揮できなくなり、また、逆に強す
ぎると残留トナー36と磁石31の磁気吸引力が強く働
きが感光ドラム2上を残留トナー36が滑り、上手く搬
送されずに溜まってしまうこととなる。したがって、磁
石31の強さは、トナー32の磁気特性、感光ドラム2
表面の摩擦係数などを考慮し決定されるものであり、上
述の効果が充分に発揮されるものであれば、400ガウ
スよりも大きくても小さくても良い。
【0087】また、転写領域と帯電領域の間に独立のク
リーニング手段を設けた上で接触式帯電を行なったとし
ても、クリーニング手段や現像器8からの漏れ・飛散ト
ナーが帯電ブラシ30に付着して、帯電性能が低下する
ことがある。この場合でも、磁石31を感光ドラム2に
内包し、磁石31の形成する磁場の磁気吸引力で帯電ブ
ラシ30のトナー汚染を防止することが可能である。し
たがって、この磁石31の設置は、従来の、独立のクリ
ーニング手段を有する場合の接触式帯電にも非常に有効
である。
【0088】また、感光ドラム2表面の残留トナー36
は、トナー凝集体として存在することが多く、それは、
見かけ上粒径が大きくなったことと等しい。粒径の大き
な大粒径トナーは、画像露光部6において、露光光を遮
り、静電潜像形成の妨害となり易い。しかし、帯電ブラ
シ30で感光ドラム2表面の残留トナー36を摺擦する
過程で、トナー凝集体を分散し、1つ1つのトナーとす
ることもできる。したがって、画像露光部6で露光光を
遮る、見かけ上、大粒径トナーを減らし、光照射を妨害
せずに静電潜像を形成する効果もある。
【0089】また、トナー32が、現像器8から感光ド
ラム2表面に現像され、転写されずに残留トナー36と
なり、そのままの状態で付着していると、その付着力は
非常に大きくなる。その残留トナー36は、ゴムブレー
ドまたはファーブラシ等の摺擦による独立のクリーニン
グ手段なしには、充分なクリーニング効果を得ることが
難しく、現像器8で現像とクリーニングとを同時に行う
ことは難しい。しかしながら、上述の帯電ブラシ30で
感光ドラム2表面を帯電する際に、感光ドラム2表面に
存在する残留トナー36を摺擦し、移動することによ
り、残留トナー36と感光ドラム2との表面付着力を低
減できるため、現像器8でのクリーニングがし易くな
る。したがって、現像行程とクリーニング行程とを現像
器8で同時に行うことを可能ならしめるものである。
【0090】また、残留トナー36が付着していた部分
の感光ドラム2の表面電位歯、トナー32が静電気的に
付着した部分であるため、当然の如く、残留トナー36
に対し静電吸着力が働く電位となっている。従来のコロ
ナ放電を利用したコロナチャージャで感光ドラム2表面
を帯電する場合では、残留トナー36が邪魔をして、残
留トナー36直下の感光ドラム2表面を、残留トナー3
6の無い部分と等しく帯電することは非常に困難であっ
た。特に、反転現像を用いた場合には、帯電後でも感光
ドラム2と残留トナー36の間には静電吸着力が働き、
表面付着力と相まって、付着力が大きくなり、感光ドラ
ム2から引き離し、クリーニングすることは困難であっ
た。
【0091】しかし、帯電ブラシ30で、残留トナー3
6を摺擦し、移動することにより、感光ドラム2表面を
より均一に帯電することができると共に、移動後の残留
トナー36の存在する感光ドラム2表面の電位は、残留
トナー36に対し静電吸着力が働きにくい電位である。
したがって、非画像部分の残留トナー36と感光ドラム
2との間には静電吸着力は働かず、感光ドラム2から引
き離し、クリーニングし易くなる。
【0092】紙粉24は、トナー32に比較して非常に
大きく、形状としては数μm〜数10μmの径で、長さ
は長いもので1〜2mmの繊維形状である。紙粉24と残
留トナー36とは凝集し易く、凝集体として挙動する事
が非常に多い。帯電領域においても、上述の残留トナー
36と同様の挙動をする。したがって、残留トナー36
に付着し凝集体を形成した紙粉24は、帯電ブラシ30
に付着したり、また、帯電ブラシ30の中へ入り込む現
象も発生し得る。そのような場合には、上述のように、
感光ドラム2表面で摺擦され、移動されると共に、感光
ドラム2に内包する磁石31の形成する磁場の磁気吸引
力で感光ドラム2へ吸引され、感光ドラム2表面へ吸着
・保持され、搬送される。
【0093】つまり、帯電領域では、帯電ブラシ30に
よって、感光ドラム2の表面に付着する残留トナー36
および紙粉24を摺擦し、移動しながら感光ドラム2表
面を帯電することができると共に、残留トナー36の凝
集体の分散および感光ドラム2と残留トナー36の表面
付着力の低減等の効果を得ることができる。
【0094】しかし、上述のように、独立のクリーニン
グ手段を有しない、現像行程とクリーニング行程を同一
行程で行う、簡略化したプロセスを用いた場合、現像行
程の役割もまた非常に重要である。現像行程では、第1
に、非画像部分に付着している残留トナー36のクリー
ニング処理を行うこと。第2に、感光ドラム2に付着し
てきた紙粉24が画像品質の劣化に影響を及ぼさないよ
うに、紙粉処理を行うこと。等が要求される。
【0095】第1の非画像部分の残留トナー36のクリ
ーニング処理に関しては、残留トナー36と感光ドラム
2の表面付着力に勝る力を用いて、残留トナー36を感
光ドラム2表面より引き離し、感光ドラム2表面に残留
トナー36が付着していないようにすることである。第
2の紙粉処理に関しては、現像器8内に例え紙粉24が
混入したとしても、画質の劣化につながらない、いわゆ
る、対紙粉性の強い現像方式を用いることである。上記
の現像行程の第1および第2の役割に対し、 (1)AC電界によりトナー32の往復運動を応用す
る。
【0096】(2)感光ドラム2へトナー32等を強制
的、機械的に接触、摺擦させ、その摺擦力を応用する。
【0097】(3)トナー32および残留トナー36の
通過する間隔を紙粉24も通過できる間隔とする。 等が効果的であり、特に、第1の残留トナー36のクリ
ーニング処理に対しては、(1)および(2)が、第2
の紙粉処理に対しては(3)が効果的である。
【0098】(1)のAC電界によるトナー32の往復
運動を応用し、残留トナー36をクリーニング処理する
場合について説明する。図5は、図3の現像部分を模式
化した、現像領域の模式図である。特に、非画像部分の
トナー32および残留トナー36の挙動を示すものであ
る。図5では、図3と同様、それぞれ、2は感光ドラ
ム,16は現像ローラ,32はトナー,36は残留トナ
ーである。図3でも示したように、現像ローラ16へは
バイアス電源34により直流電圧に交流電圧を重畳した
現像バイアス電圧を印加し、感光ドラム2と現像ローラ
16間に交番電界を形成している。
【0099】図5において、aは初期状態、bはトナー
32が感光ドラム2へ転移する段階、cはトナー32が
感光ドラム2から現像ローラ16へ逆転移する段階、d
はトナー32が転移、逆転移を複数回繰り返した後の現
像が終了した現像終了後の状態をそれぞれ示したもので
ある。
【0100】まず、aの初期状態では、感光ドラム2表
面に残留トナー36が付着し、また、現像ローラ16表
面には現像器8内でトナー32が付着した状態で、それ
ぞれ、感光ドラム2と現像ローラ16の近接部分へと搬
送されてくる。この初期状態aでは、感光ドラム2と現
像ローラ16の間隔がまだ広く、間隔内に存在する残留
トナー36ないしトナー32に働く現像電界力が未だ充
分に大きくはないので、それぞれ、感光ドラム2表面な
いし現像ローラ16表面に付着した状態で存在してい
る。
【0101】さらに、感光ドラム2と現像ローラ16と
が各々回転するに伴って、感光ドラム2と現像ローラ1
6が除々に近づき、現像電界が増大すると、現像電界力
が大きくなり、b,cのようなトナー32、,残留トナ
ー36の転移,逆転移現象が行われるようになる。b,
cでは、矢印が現像電界の向きを示したものであり、矢
印の向きにしたがって、トナー32,残留トナーが転
移,逆転移する。ここで、トナー32および残留トナー
36は、一旦現像電界に応じた往復運動を行うようにな
ると、トナー32と残留トナー36との区別がなくな
り、混合状態で往復運動する。感光ドラム2と現像ロー
ラ16との間隔が増大し、現像電界が減衰し、往復運動
しなくなるまでその往復運動は継続する。さらに、感光
ドラム2と現像ローラ16の回転が続き、その間隔が広
がると、現像電界が減衰し、往復運動が終了する。これ
が、現像の終了であり、dに示すようにトナー32およ
び残留トナー36の混合物が現像ローラ16へと逆転移
し、回収される。
【0102】実際には、残留トナー36が、感光ドラム
2表面に付着した状態で現像領域へ突入した場合、感光
ドラム2との表面付着力が大きいためか、自ら交番電界
に応じて往復運動する確立は極めて低い。仮に、現像ロ
ーラ16が現像器8からトナー32を搬送せずに現像領
域へと回転してきたとすると、感光ドラム2表面に付着
していた残留トナー36のほとんどは往復運動すること
なく、感光ドラム2表面に付着したままである。しか
し、現像ローラ16によってトナー32が搬送され、現
像領域へ供給されることにより、まず、現像ローラ16
上のトナー32が往復運動を始め、感光ドラム2表面に
付着したままの残留トナー36に衝突し、運動エネルギ
ーを伝達する。トナー32に衝突された残留トナー36
は、トナー32に衝突された衝撃により感光ドラム2と
の表面付着力が減少するのか、また、運動エネルギーを
伝達されたため表面付着力に勝る分離力を得たのかは、
充分解明できてはいないが、いずれにしろ、先に往復運
動するトナー32のように往復運動するようになる。残
留トナー36が一旦往復運動するようになれば、上述し
たごとく、現像電界の減衰に伴って、現像が終了するま
で往復運動が継続し、現像が終了するときには、トナー
32と共に残留トナー36もまた現像ローラ16へと逆
転移し、回収される。
【0103】感光ドラム2表面の残留トナー36のクリ
ーニング処理では、現像ローラ16で搬送供給されるト
ナー32が、交番電界中で往復運動を行い、残留トナー
36が現像電界に応じた往復運動をするようにトリガー
を与える効果を持つことが重要である。つまり、トナー
32は残留トナー36に対し、トリガーを与えることが
できれば良く、特に、現像ローラ16によって搬送供給
される必要もない。どのような供給方法であっても構わ
ない。
【0104】例えば、ただ単に、現像領域へトナー32
を振りかけるような構成でも良く。また、感光ドラム2
に磁石を内包し、その磁石の形成する磁場の磁気吸引力
によって、トリガートナーと成り得るトナー32を感光
ドラム2へ吸引し、搬送供給しても良い。ただし、トナ
ー32が交番電界中で往復運動するのは、トナー32の
保持する帯電電荷量に大きく依存することから、ある程
度の帯電電荷量を保持したトナー32でなければトリガ
ートナーとは成り得ない。
【0105】また、現像ローラ16は、トリガートナー
と成り得るトナー32を現像領域へ搬送供給すると共
に、現像領域から、感光ドラム2へ転移せずに残ったト
ナー32や感光ドラム2から逆転移し、回収された残留
トナー36の混合トナーを表面に保持し、再び現像器8
内へと搬送していくことが重要である。この末現像のト
ナー32と残留トナー36の混合トナーを現像領域から
搬送しなければトナー32,36が現像領域に溢れ、新
たに搬送供給されるトナー32、残留トナー36の往復
運動に影響を与え、感光ドラム2表面に静電潜像に対応
した画像を形成できなくなる。
【0106】したがって、例えば、トリガートナーを上
述のような現像ローラ16以外の方法で供給するとする
と、単に、現像領域から末現像のトナー32と残留トナ
ー36の混合トナーを現像器8内等のトナー貯めへと回
収することができれば良い。
【0107】さらに、表面付着力が余りにも大き過ぎる
残留トナー36は、トナー32に衝突され、運動エネル
ギーを伝達されても全く動かず、感光ドラム2表面に付
着したままである。この残留トナー36は、転写でも転
写シート20への転写は困難であるため、非画像部分に
存在していたとしても、全てが転写シート20へ移るわ
けではないが、部分的には転写されるため、地かぶりと
して画像上に表れてしまうこともある。
【0108】しかしながら、帯電ブラシ30が感光ドラ
ム2表面を帯電する際に、表面に付着する残留トナー3
6を摺擦し、移動しながら帯電することから、余りにも
大きすぎる表面付着力で付着している残留トナー36は
少なく、交番電界とトリガートナーの存在によって、ほ
とんどの残留トナー36を往復運動させることができ、
結果的に、現像ローラ16へ逆転移、回収することがで
きる。それは、とりもなおさず、転写シート20上の画
像の地かぶりの防止になる。
【0109】つまり、交番電界中で、往復運動するトリ
ガートナーが衝突し、残留トナー36が往復運動するよ
うに成り、最終的には感光ドラム2の非画像部分に付着
していた残留トナー36を現像ローラ16へ回収するこ
とができる。
【0110】また、帯電ブラシ30でなくても、例え
ば、一般的なブラシ、ローラ等で感光ドラム2表面を摺
接し、その表面に付着する残留トナー36を摺擦し、移
動させることができれば、感光ドラム2と残留トナー3
6間の表面付着力を低減できる。したがって、転写行程
から現像領域に至る間に、それなりの接触子を設ける事
によっても、現像領域での残留トナー36のクリーニン
グ性能を向上させることができる。ただ、帯電ブラシ3
0のように、電圧を印加しながら摺擦する方が、残留ト
ナー36の移動を容易に実現することができる。
【0111】次に、2の感光ドラム2へトナー36等を
強制的、機械的に接触、摺擦させ、その摺擦力を応用
し、残留トナー36をクリーニング処理する場合につい
て説明する。
【0112】感光ドラム2へトナー32等を強制的、機
械的に接触、摺擦させる方法としては、 (a)現像ローラ16上のトナー32の搬送層厚を、感
光ドラム2と現像ローラ16の間隔よりも大きくし、ト
ナー32を感光ドラム2へ摺擦する。 (b)(a)に加え、さらに、キャリア等のトナー32
よりも大きな磁性粒子を混入し、さらに摺擦力を高め
る。 (c)(a),(b)に加え、さらに、感光ドラム2の
速度と現像ローラ16のトナー32の搬送速度を相対的
に速度差を持たせ、さらに摺擦力を高める。 等によって、感光ドラム2表面に付着している残留トナ
ー36を摺擦することができる。
【0113】現像ローラ16上のトナー32の搬送層厚
を、感光ドラム2と現像ローラ16の間隔よりも大きく
すると、まずはじめに、現像領域で現像ローラ16上の
トナー32層で、感光ドラム2表面に付着する残留トナ
ー36を直接摺擦し、移動し、感光ドラム2と残留トナ
ー36との表面付着力を低減することができる。したが
って、残留トナー36は感光ドラム2から離れ易くな
り、回収し易くなる。さらに、本来、現像領域では、感
光ドラム2の非画像部分へはトナー32が付着しない方
向、逆に感光ドラム2からトナー32を回収し易い方向
に現像電界を形成しているので、その現像電界力等で残
留トナー36を現像ローラ16側へ回収することが可能
である。
【0114】さらに、残留トナー36の摺擦力を高める
方法として、キャリア等のトナー32よりも大きな磁性
粒子を混入すると良い。つまり、トナー32よりも大き
な磁気吸引力を得ることができる。金属または金属酸化
等の磁性粉体、またはそれらの磁性粉体の表面に樹脂コ
ートした、平均粒径が20〜200μmキャリアを、現
像器8へ投入する。すると、キャリアは、粒径が大き
く、磁気特性も強いことから、磁気的な穂立ちがトナー
32だけの場合よりもさらに大きく、太く、剛性の高い
状態となり、感光ドラム2への摺擦力まが大きくなる。
加えて、交番電界を印加した場合、現像領域内でトナー
32が往復運動するときでも、キャリアは往復運動せ
ず、磁気的な穂立ちを形成させることができるため、感
光ドラム2と現像ローラ16の最小間隔時にも感光ドラ
ム2を摺擦することができ、その摺擦力はさらに大きい
ものとなる。
【0115】また、感光ドラム2の速度と現像ローラ1
6によるトナー32の搬送速度との間に相対速度差を設
けると、感光ドラム2に対して、現像ローラ16上のト
ナー32ないしキャリア等の磁気的な穂立ちの摺擦抵抗
が増大し、感光ドラム2表面に付着する残留トナー36
への摺擦力を大きくすることができる。したがって、上
述のように、感光ドラム2表面に付着する残留トナー3
6を回収し易くするものである。
【0116】つまり、感光ドラム2表面に付着する残留
トナー36を強制的、機械的に摺擦し、感光ドラム2と
残留トナー36との表面付着力を低減しながら、非画像
部に付着する残留トナー36を感光ドラム2から分離
し、回収することができる。したがって、残留トナー3
6への摺擦力を、現像ローラ16表面に搬送するトナー
32ないしキャリア等の磁気的穂立ちで加える必要もな
く、別の方法であっても構わない。例えば、残留トナー
36を保持しながら回転する感光ドラム2に固定磁石を
内包し、固定磁場を形成する。この磁場が、残留トナー
36を磁気吸引力で吸引し、感光ドラム2表面を滑るよ
うに設定する。加えて、この磁場の範囲内で、感光ドラ
ム2表面へ新たなトナー32を供給すると、感光ドラム
2と残留トナー36およびトナー32との間には摩擦力
が生じ、滑ることにより摺擦力が得られる。したがっ
て、残留トナー36部分に摺擦力が得られるような構成
であれば、どのような構成であっても良い。
【0117】上記のごとく(1)AC電界によりトナー
32の往復運動を作用させる。または、(2)感光ドラ
ム2へトナー32等を強制的、機械的に接触、摺擦さ
せ、その摺擦力を応用する。ことによって、感光ドラム
2に付着していた残留トナー36を除去、クリーニング
することができる。また、残留トナー36と同じく感光
ドラム2に付着していた紙粉24に対しても、残留トナ
ー36と同様の作用により回収、クリーニングすること
ができる。
【0118】さらに、紙粉24処理について説明する
と、紙粉24は、非画像部分の感光ドラム2表面に付着
し、画質の劣化を起こすばかりでなく、残留トナー36
に混じって、現像器8内に入った場合には、トナー32
に比較し、非常に大きく、さらに形状も異なることか
ら、 (a)トナー32の通過する間隔の狭いところに紙粉2
4が詰まる。 (b)感光ドラム2上に紙粉24が付着しトナー画像に
悪影響を与える。 等の問題発生の要因と成り得る。
【0119】そこで、(a)のトナー32の通過する間
隔の狭いところに紙粉24が詰まる。ことに対しては、
トナー32および残留トナー36の通過する間隔を紙粉
24も通過できる間隔とすることにより、紙粉24は詰
まることなくトナー32と共に通過することができる。
【0120】例えば、トナー32の通過する間隔として
最も狭いところは、現像ローラ16上のトナー32の層
厚を規制する、現像ローラ16とブレード18の間隔で
あるが、磁性ブレード18を使用することにより、その
現像ローラ16・ブレード18間隔を紙粉24が通過で
きるように広く設定することができる。磁性のブレード
18を用いて現像ローラ16上のトナー32層の規制を
することは、現像ローラ16・ブレード18間隔により
機械的な力だけでなく、現像ローラ16に内包する磁石
とブレード18の間に働く磁気的な拘束力が作用し、層
規制するためである。したがって、現像ローラ16・ブ
レード間の間隔を、紙粉24が充分に通過し得る間隔に
設定することは容易である。
【0121】ここで、ブレード18として、現像ローラ
16に弾性接触する弾性ゴム製あるいは弾性金属製のブ
レードを用いた場合には、現像ローラ16とブレード1
8の間に紙粉24が詰まり、現像ローラ16上のトナー
32層にトナー32の出てこない部分、つまりトナー3
2層ムラが発生する。さらに、弾性接触部分に紙粉24
が詰まり、紙粉24と現像ローラ16ないしブレードの
摩擦発熱によりトナー32の融着物が発生し、トナー3
2の出てこない部分がさらに拡大されることがある。現
像ローラ16上にトナー32が出てこなければ、現像領
域で感光ドラム2へ現像するトナー32が不足し、画像
が形成できず白筋となったり、充分な画像濃度を確保で
きなかったりする。したがって、紙粉24の混入する確
立の非常に高いトナー32を使用して現像する場合に、
現像ローラ16上のトナー32の層規制をする場合に
は、磁性のブレード18を使用し、現像ローラ16・ブ
レード間の間隔をより広くとることが、紙粉24の画像
への影響を少なくすることへつながる。さらに、トナー
32の層規制をする事なく現像領域へトナー32を供給
すれば、紙粉24の通過しなければならない間隔がさら
に広がり、画像へ対する紙粉24の影響をさらに少なく
することが出きる。
【0122】(b)の感光ドラム2上に紙粉24が付着
してトナー画像に悪影響を与える。ことに対しては、感
光ドラム2表面のトナー画像に全く影響を与えないわけ
ではない。非画像部分では、残留トナー36と同様に感
光ドラム2表面からクリーニング処理することができ
る。しかし、画像部分では、トナー32と同様に紙粉2
4が感光ドラム2まはたは転写シート20に付着してし
まう。この場合、顕微鏡等で拡大すると紙粉24の付着
状況を観察することができるが、肉眼ではほとんど観察
することができない。したがって、例えば、画像部分へ
紙粉24が付着していたとしても、実用上においては問
題となるものではないと考えられる。
【0123】次に、本発明の第3の実施例の帯電部分の
詳細図を図6に示す。帯電部分以外の構成は、第2の実
施例の構成と同様であるので説明を省略する。
【0124】図6において、帯電ブラシ30は、円筒型
の導電性レーヨン製の毛ブラシであり、矢印D方向に5
0mm/秒の速さで回転駆動する。したがって、感光ドラ
ム2と帯電ブラシ30が相対速度約100mm/秒で摺接
するように構成している。
【0125】感光ドラム2内部の磁石38は、その形成
する磁場の強さが、感光ドラム2の回転方向の下流側
(同じく、帯電ブラシ30の回転方向上流側)で400
ガウスになるように設定する。
【0126】スクレーパ40は、帯電ブラシ30に付着
するトナーを掻き取るためのもので、厚さ300μmの
ポリエチレンテレフタレート・シートを、帯電ブラシ3
0の軸方向へ垂直に、喰い込み量1.5mmで喰い込ま
せ、帯電ブラシ30が毛倒れを起こさないように設定し
てある。スクレーパ40は、帯電ブラシ30の回転に伴
い、帯電ブラシ30の弾性によるスナッピング運動を利
用し、付着する残留トナー36を掻き取るものである。
【0127】スクレーパ40によって掻き取った残留ト
ナー36は、スナッピング運動により運動量を得た方向
(図中矢印E方向)へと飛翔し、感光ドラム2表面へと
到達する。感光ドラム2表面では、磁石38の形成する
磁場で残留トナー36を磁気的に吸着・保持する。
【0128】帯電ブラシ30は、その回転方向から、ス
クレーパ40によって残留トナー36を掻き取られトナ
ー汚染のない状態で感光ドラム2と接触するので、帯電
ブラシ30はリフレッシュされ、感光ドラム2との接触
界面にはトナーの介在がない。また、掻き取られた残留
トナー36は感光ドラム2へ吸着・保持され回転してい
く。
【0129】カバー42およびすくいシール44は、帯
電ブラシ30周辺へのトナー等の汚染を防止するための
遮蔽手段である。
【0130】カバー42は、ABS製の円筒型であり、
帯電ブラシ30の外径に対し隙間が1mmと成るように構
成してあり、帯電ブラシ30から掻き取られた残留トナ
ー36が周辺へ飛散しないように設けられている。帯電
ブラシ30は、スクレーパ40および感光ドラム2と離
れる部分で、上述のスナッピング運動が発生し、付着し
ていた残留トナー36等が離れてその周りへ飛んでい
く。したがって、カバー42はその飛散したトナーを捕
獲するものである。
【0131】すくいシール44は、表面の摩擦抵抗の小
さな、厚さ100μmのウレタン製のシートであり、感
光ドラム2と接触力が50gで、エッジ当たりにならな
いように腹当たりするように構成してある。すくいシー
ル44は、帯電領域への進入側および排出側にそれぞれ
1枚づつ、カバー42に取り付けてある。すくいシール
44と感光ドラム2との取付構成上、感光ドラム2表面
に付着する残留トナー36または紙粉24等は通過する
が、空間中を浮遊するトナーないし紙粉等は通過し得な
い様に設定してある。
【0132】したがって、カバー42とすくいシール4
4、感光ドラム2によって密閉空間を形成することがで
き、帯電ブラシ30および感光ドラム2から遊離し、浮
遊するトナー、紙粉24等をその密閉空間内へ確実に捕
獲することができる。よって、帯電ブラシ30の周辺お
よび画像装置全体のトナー等の汚染による画質の低下を
防止する。例えば、画像露光部6の露光光の遮蔽、転写
シート20の搬送系の汚れ、定着器の汚れ等による画質
の低下、また、装置外へのトナー等の汚染を防止するた
め、カバー42、すくいシール44は非常に重要な役割
を果たす。
【0133】図7に帯電ブラシのブラシの繊維形状の詳
細図を示す。aは、直線状のブラシである。bは、ブラ
シの先端を輪っか状に変形したブラシである。cは、ブ
ラシの先端を寝かせる加工をしたものである。図7にお
いて、50は導電性の基板であり、52,54,56は
それぞれ繊維状のブラシである。この帯電ブラシは図1
〜図4、および図6に示すように、感光ドラム2へ接触
させるものである。
【0134】一般的に、加工工数が少ないことから、a
のような直線状のブラシ52を用いている。しかし、b
のようなブラシ54の先端形状とすると、ブラシ54で
感光ドラム2表面を摺接する際に、残留トナー36や紙
粉24等を引っかけて摺擦することができるため、移動
をより活発・確実に行なうことができる。したがって、
aのような一般的な先端形状をしたブラシ52に比べ、
さらに高い帯電性能が期待できる。
【0135】また、cのように先端を寝かせる加工をし
た場合には、新たな毛倒れがし難く、加えて、実質的に
感光ドラム2へ接触することのできるブラシ本数を多く
することができ、接触機会が増大する。したがって、感
光ドラム2と帯電ブラシ56との接触状態をより安定に
保持することができるため、さらに安定な帯電を実現す
ることができる。
【0136】さらに、cのようなブラシ56を使用する
場合、毛の寝ている方向に感光ドラム2と摺接するのが
一般的であるが、寝ている毛を起こす方向に摺接するよ
うにすることによって、感光ドラム2表面に付着する残
留トナー36や紙粉24を摺擦し、移動する力をさらに
大きくすることができるため、感光ドラム2の帯電をよ
り安定、確実ならしめることができる。
【0137】以上の実施例で説明したように、本発明を
実現することができるが、各実施例における具体的な用
件は何等本発明を制限するものではない。
【0138】なお、帯電接触子としては、固定式ないし
円筒型回転駆動式の導電性ブラシとしたが、感光体表面
に付着する残留トナーや紙粉等を摺擦し、移動しながら
感光体表面を帯電できるものであれば、必ずしも導電性
ブラシである必要もない。例えば、導電性・半導電性・
絶縁性を問わず、ブラシ,ローラ,ベルト,微小磁気粒
子による磁気ブラシ等を用いることもでき、それらであ
っても何等支障はない。
【0139】また、帯電接触子へ印加する高圧電圧は、
直流電圧単独でも、交流電圧を重畳した直流電圧でも良
い。交流電圧を重畳した場合、電源形状、コスト等の負
担が増大するが、直流電圧の単独印加に比べ、放電現象
ないし摩擦帯電現象等の電荷授受がより活発に行われ、
帯電性能は向上する。例えば、帯電ムラが減少し、環境
安定性が向上し、残留トナー・紙粉等の介在があっても
表面電位変動が減少する。
【0140】また、帯電接触子と感光体とその回転方向
に対し直角方向に相対的に揺動すると、接触部分が直線
運動と円運動を複合したような複雑な変化をする事か
ら、接触界面の状態をさらに安定に保持することができ
る。さらに、例えば、ブラシの毛倒れ、毛抜けによる密
度低下、ローラの摩耗等、帯電接触子表面に欠落が発生
した場合でも、同様な理由で、接触界面の状態を安定に
保持することができる。この揺動は、感光体を揺動して
も、帯電接触子を揺動しても良いが、他の行程との関係
から帯電接触子を揺動する方が簡単である。
【0141】また、転写手段は、転写ローラを用いて説
明したが、方式、具体的な方法等は何でも良い。例え
ば、コロナ放電器を用いたチャージャ方式や、誘電体や
半導電体のエンドレス・ベルトを帯電し転写するベルト
方式等の静電気力を用いて転写を行なう静電方式。ま
た、表面に粘着性の性質を持たせたエンドレスのベルト
またはドラムを用いて転写する粘着転写方式等が可能で
ある。ただ、何れも、100%の転写効率を実現するこ
とは非常に困難であり、70〜95%の転写効率であ
る。したがって、残りの5〜30%のトナーは、感光体
表面に付着した状態で残留トナーとして存在する。
【0142】
【発明の効果】本願第1の発明によれば、潜像保持体と
現像電極との対向部分に形成される交番電界によって、
トナー供給手段により供給されたトナーが転移・逆転移
しながら、潜像保持体表面の静電潜像を現像し、トナー
像が形成される。潜像保持体は、その表面に残留トナー
を保持した状態で現像電極との対向部分へ突入し、残留
トナーは、転移・逆転移するトナーに衝突され、運動エ
ネルギーを伝達されることにより、転移・逆転移を始め
る。潜像保持体と残留トナー間に働いていた表面付着力
は、転移・逆転移するトナーの衝突にって減少し、転移
・逆転移運動が停止する現像終了時には、潜像保持体の
非画像部に付着していた残留トナーが現像電極へ回収さ
れるため、画像上の非画像部分に地ぶり等のない画像形
成を実現できる。したがって、現像行程とクリーニング
行程を同時に実現し得る簡略化されたプロセスを用い
て、高品質な画像形成のできる画像形成装置を実現する
ことができる。
【0143】本願第2の発明によれば、表面に残留トナ
ーを保持した潜像保持体が、その表面を、トナー供給手
段により供給されたトナーで摺擦されながら、潜像保持
体と残留トナーとの間に働く表面付着力を低減されるこ
とにより、潜像保持体の非画像部分に付着していた残留
トナーが現像電極へ回収されるため、画像上の非画像部
分に地かぶり等のない画像形成を実現できる。したがっ
て、現像行程とクリーニング行程を同時に実現し得る簡
略化されたプロセスを用いて、高品質な画像形成のでき
る画像形成装置を実現することができる。
【0144】本願第3の発明によれば、潜像保持体と現
像電極との対向部分に形成される交番電界によって、ト
ナー供給手段により供給されたトナーが転移・逆転移し
ながら、潜像保持体表面の静電潜像を現像し、トナー像
が形成される。潜像保持体は、その表面に残留トナーを
保持した状態で現像電極との対向部分へ突入し、その表
面を、トナー供給手段により供給されたトナーで摺擦さ
れながら、潜像保持体と残留トナーとの間に働く表面付
着力を低減される。さらに、残留トナーは、転移・逆転
移するトナーに衝突され、運動エネルギーを伝達される
ことにより、転移・逆転移を始める。潜像保持体と残留
トナー間に働いていた表面付着力は、転移・逆転移する
トナーの衝突によって減少し、転移・逆転移運動が停止
する現像終了時には、潜像保持体の非画像部に付着して
いた残留トナーが現像電極へ回収されるため、画像上の
非画像部分に地かぶり等のない画像形成を実現できる。
したがって、現像行程とクリーニング行程を同時に実現
し得る簡略化されたプロセスを用いて、高品質な画像形
成のできる画像形成装置を実現することができる。
【0145】本願第4の発明によれば、第1〜第3の発
明の何れかにおいてさらに、磁石を内包する現像ローラ
が、現像電極およびトナー供給手段を兼ねるため、現像
ローラ表面に磁性トナーを搬送保持し、潜像保持体と現
像ローラとの対向部分へ搬送供給すると共に、潜像保持
体と現像ローラとの対向部分でもって、潜像保持体表面
の静電潜像を可視像化し、トナー像を形成するものであ
る。したがって、簡便にトナー像の作像および潜像保持
体表面の残留トナーの回収を行うことができる。
【0146】本願第5の発明によれば、第4の発明にお
いてさらに、紙粉等の異物が現像器内へ混入した場合で
も、規制手段部分に紙粉等の異物が詰まり、現像ローラ
上のトナーにムラ等の発生を防止できるため、画質上に
紙粉の影響による白筋等の画像異常の発生を防止するこ
とができる。
【0147】本願第6の発明によれば、第4または第5
の発明の何れかにおいてさらに、潜像保持体と現像ロー
ラの表面移動速度に相対速度差を設けることにより、現
像ローラ表面のトナー層による潜像保持体表面の摺擦抵
抗を増大させることができるため、潜像保持体と残留ト
ナーとの間に働く表面付着力をさらに低減する。そのた
め、さらに、画像上の非画像部分に地かぶり等のない画
像形成を実現できる。
【0148】本願第7の発明によれば、第2〜第6の発
明の何れかにおいてさらに、現像手段にトナーよりも大
粒径のキャリアを加えることにより、潜像保持体表面へ
の摺擦力を大きくすることができるため、潜像保持体と
残留トナーとの間に働く表面付着力をさらに低減するこ
とができる。そのため、さらに、画像上の非画像部分に
地かぶり等のない画像形成を実現できる。
【0149】本願第8の発明によれば、第1〜第7の発
明の何れかにおいてさらに、高圧電源を接続した帯電接
触子を感光体表面へ摺接しながら、帯電接触子と感光体
の接触界面での放電現像及び摩擦帯電現像によって感光
体表面を帯電する。加えて、帯電接触子と感光体が接触
する部分へ、残留トナーや紙粉等を表面に保持し、感光
体が回転してきた場合、帯電接触子が、感光体表面の残
留トナーや紙粉等を摺擦し、移動しながら感光体表面の
帯電をする。したがって、残留トナーや紙粉等の存在に
関わらず、帯電接触子と感光体表面が直接接触し、放電
現像および摩擦帯電現像が同じく発生し、安定な帯電状
態を実現できる。さらに、感光体表面に付着していた残
留トナーを機械的に移動することによって、感光体と残
留トナー間の表面付着力を低減できるため、現像器等で
の残留トナーの除去を促進することができ、地かぶり等
のない安定な画像形成を実現することができる。したが
って、独立のクリーニング手段を有しない、簡略化した
プロセスを用いたときにも、安定かつ均一な帯電性能お
よび残留トナーのクリーニング性能を実現し、安定な画
像形成を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例としての画像形成装置を
示す主要構成図
【図2】本発明の第1の実施例としての画像形成装置の
帯電領域の詳細図
【図3】本発明の第2の実施例としての画像形成装置を
示す主要構成図
【図4】本発明の第2の実施例としての画像形成装置の
帯電領域の詳細図
【図5】本発明の第2の実施例としての画像形成装置の
現像領域の模式図
【図6】本発明の第3の実施例としての画像形成装置の
帯電領域の詳細図
【図7】本発明の他の実施例における、帯電ブラシのブ
ラシ形状の詳細図
【図8】従来の画像形成装置を示す主要構成図
【符号の説明】
2 感光ドラム 4,30 帯電ブラシ 6 画像露光部 8 現像器 10 転写ローラ 14,32 トナー 16 現像ローラ 18 ブレード 20 転写シート 22,36 残留トナー 31,38 磁石 40 スクレーパ 42 カバー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に静電潜像を保持しながら回転する
    潜像保持体と、前記潜像保持体表面の静電潜像を可視像
    化し、トナー像を形成する現像手段と、前記潜像保持体
    表面のトナー像を転写シートへ転写する転写手段とを有
    する画像形成装置であって、前記現像手段は、前記潜像
    保持体に対向する現像電極と、前記潜像保持体へトナー
    を供給するトナー供給手段と、前記潜像保持体と前記現
    像電極との対向部分に交番電界を形成する電界形成手段
    とを含み、前記潜像保持体は、表面に前記転写手段での
    転写残りの残留トナーを保持した状態で、前記現像電極
    との対向部分へと到達し、前記電界形成手段の形成する
    交番電界により、前記トナー供給手段により供給された
    トナーが前記潜像保持体と前記現像電極との間を転移・
    逆転移するに応じて、表面の前記残留トナーが前記現像
    電極へ回収される構成としたことを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 表面に静電潜像を保持しながら回転する
    潜像保持体と、前記潜像保持体表面の静電潜像を可視像
    化し、トナー像を形成する現像手段と、前記潜像保持体
    表面のトナー像を転写シートへ転写する転写手段とを有
    する画像形成装置であって、前記現像手段は、前記潜像
    保持体に対向する現像電極と、前記潜像保持体へトナー
    を供給し、前記潜像保持体表面を摺擦するトナー供給手
    段とを含み、前記潜像保持体は、表面に前記転写手段で
    の転写残りの残留トナーを保持した状態で、前記トナー
    供給手段により供給されたトナーで、表面を摺擦されな
    がら、表面の前記残留トナーが前記現像電極へ回収され
    る構成としたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 表面に静電潜像を保持しながら回転する
    潜像保持体と、前記潜像保持体表面の静電潜像を可視像
    化し、トナー像を形成する現像手段と、前記潜像保持体
    表面のトナー像を転写シートへ転写する転写手段とを有
    する画像形成装置であって、前記現像手段は、前記潜像
    保持体に対向する現像電極と、前記潜像保持体へトナー
    を供給し、前記潜像保持体表面を摺擦するトナー供給手
    段と、前記潜像保持体と前記現像電極との対向部分に交
    番電界を形成する電界形成手段とを含み、前記潜像保持
    体は、表面に前記転写手段での転写残りの残留トナーを
    保持した状態で、前記現像電極との対向部分へと到達
    し、前記トナー供給手段により供給されたトナーで、表
    面を摺擦されながら、さらに、前記電界形成手段の形成
    する交番電界により、前記トナーが前記潜像保持体と前
    記現像電極との間を転移・逆転移するに応じて、表面の
    前記残留トナーが前記現像電極へ回収される構成とした
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 現像電極は、磁石を内包した現像ローラ
    であり、磁性成分を含有する磁性トナーを表面に保持、
    搬送し、潜像保持体へ前記磁性トナーを供給することを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 現像ローラ表面の磁性トナーの搬送量を
    規制する、磁性材料より成る規制手段を有することを特
    徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 潜像保持体の表面移動速度と現像ローラ
    の表面移動速度の間に相対速度差を有することを特徴と
    する請求項4または5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 現像手段は、トナーとキャリアとを含む
    ことを特徴とする請求項2〜6のいずれかに記載の画像
    形成装置。
  8. 【請求項8】 潜像保持体は感光体であり、高圧電源を
    接続した帯電接触子を、前記感光体表面に摺接するに伴
    って、前記感光体表面の残留トナーを移動させると同時
    に、前記感光体表面を帯電する帯電手段を具備すること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成
    装置。
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