JPH05346104A - 油圧操作器の油圧シリンダ - Google Patents

油圧操作器の油圧シリンダ

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JPH05346104A
JPH05346104A JP15547492A JP15547492A JPH05346104A JP H05346104 A JPH05346104 A JP H05346104A JP 15547492 A JP15547492 A JP 15547492A JP 15547492 A JP15547492 A JP 15547492A JP H05346104 A JPH05346104 A JP H05346104A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
cylinder tube
hydraulic
tube
packing
Prior art date
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Pending
Application number
JP15547492A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Nakamura
朗 中村
Hiroshi Sato
浩 佐藤
Miyuki Tsuchikawa
幸 土川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】必要とする硬度があり、しかも表面に巣などの
欠陥が生じることのないシリンダチューブ内面を有する
油圧シリンダにする。 【構成】シリンダチューブ1の内面に材質が異なる鋼材
製の円筒6をピストン2のパッキン3が接触する内面に
挿入する構成とすることによって、円筒の材質としてシ
リンダチューブ1とは異なる任意のものを選定すること
ができるので、シリンダチューブ1はNC加工に適した
鋳鋼製にし、円筒を巣の発生することのない例えばクロ
ムモリブデン綱(SCM)などの切削加工性が良くしか
も硬度の高い材質のものを採用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、油圧で操作される電
力用遮断器などの可動部の駆動源としての油圧操作器の
油圧シリンダに関する。
【0002】
【従来の技術】図2は電力用遮断器に使用される油圧操
作器の油圧シリンダの断面図である。この図において、
油圧シリンダは、シリンダチューブ10、その内面にパ
ッキン3やスライドリング4を介して接触して図の左右
方向に可動のピストン2、シリンダチューブ10の図の
左側端部に取付けられたヘッドカバー13、シリンダチ
ューブ10の図の右側──けられた図の右側のヘッドカ
バーとしての金具11及び金具12とからなり、ピスト
ン2は金具11や金具12に対してシリンダチューブ1
0と同様にパッキン31やスライドリング41を介して
可動に接触している。この図ではピストン2の位置は可
動範囲の中間にある。
【0003】ピストン2に図の左側に向かう駆動力を与
えるには、入口101から高圧油を注入し、右側に向か
う駆動力を与えるには、入口102から高圧油を注入す
る。高圧油の注入口101、102への注入口の切り換
えは図示しない三方向切替え弁によっている。この図で
は、ピストン2が駆動された際に一方の端に衝突して生
ずる衝撃を緩和するための緩和機構が図示されている
が、詳しい説明は省略する。
【0004】シリンダチューブ10は構造材として多く
使用される鋼材又は鋳鋼が使用されるのが普通であり、
機械加工によって所定の形状と精度のものに製作され
る。特にピストン2と接触する内面は高精度に切削加工
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、鋳鋼の場
合、硬度及び切削加工性に問題はないが、鋳物の欠点で
ある巣が切削表面に現れて欠陥品となることがあるとい
う問題があり、更に、検査の時点で巣が見落とされると
この油圧シリンダを使用した油圧操作器の使用中にパッ
キン3を傷めて油圧操作器に事故が発生する可能性が皆
無ではないという問題もある。また、構造用鋼材の場合
は、切削加工時の切り粉が加工物から分離しにくく、い
わゆるきれが悪いという欠点があり、切削加工中に切り
粉によって加工表面が傷付けられる可能性があるという
問題があり、この欠点はNC加工を採用する際に特に問
題になる。また、硬度の点では、前述のように鋳鋼は必
要とする硬度が得られるので問題ないが、構造用鋼材の
場合には硬度が不足することがあるという問題がある。
【0006】この発明の目的は、このような問題を解決
し、必要とする硬度があり、しかも表面に巣などの欠陥
が生じることのないシリンダチューブ内面を有する油圧
シリンダを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明によれば、シリンダチューブとこのシリン
ダチューブの内面にパッキンを介して接触し可動かつ油
密に設けられたピストンとを備えた油圧シリンダにおい
て、前記パッキンが接触する前記シリンダチューブの内
面にこのシリンダチューブとは異なる材質の鋼材からな
る円筒を挿入してなるものとし、また、シリンダチュー
ブと円筒との間にパッキンを設けて油密を確保してなる
ものとし、また、円筒がクロームモリブデン鋼からなる
ものとする。
【0008】
【作用】この発明の構成において、パッキンが接触する
シリンダチューブの内面にこのシリンダチューブとは異
なる材質の鋼材からなる円筒を挿入する構成とすること
によって、円筒の材質をシリンダチューブとは異なる任
意のものを選定することができるので、シリンダチュー
ブはNC加工に適した鋳鋼製にし、円筒を例えばクロム
モリブデン綱(SCM)などの切削加工性が良くしかも
硬度の高い材質のものを採用することができる。また、
シリンダチューブと円筒との間にパッキンを設けて油密
にすることによってシリンダチューブと円筒との間を油
密を保持するほどに密着させる又は溶接などの構成を採
用する必要がなくなる。
【0009】
【実施例】以下この発明を実施例に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施例を示す油圧シリンダの断面図で
あり、図2と同じ部材にいつては共通の符号を付けるこ
とによって詳しい説明を省略する。この図の図2と異な
る点は円筒6をシリンダチューブ1の内面に設けたこと
であり、シリンダチューブ1は図2のシリンダチューブ
10に対して円筒6を設けた分だけ切り欠かれた断面形
状になっている。また、シリンダチューブ1の内面と円
筒6の外面との間の隙間を通って高圧油が左右に移動す
るのを防ぐためにOリング7を設けてある。
【0010】円筒6の取付けは概要次の手順による。す
なわち、シリンダチューブ1に金具11,12が取付け
られていない状態で円筒6を右側から挿入する。シリン
ダチューブ1と円筒6の左側の端部には互いに噛み合う
段差を設けてあるのでこの段差がストッパになって円筒
6の位置が決まる。したがって、このときヘッドカバー
13の有無は関係しない。次に、ピストン2を挿入し金
具11,12を挿入して固定することによって円筒6の
右端が金具11によって固定される。図2ではシリンダ
10の段差が金具11を右側から挿入する際の位置決め
になるストッパになっているのに対して、図1では円筒
6が金具11のストッパの役割を果たしていることにな
る。
【0011】円筒6をシリンダチューブ1の内径側に容
易に挿入するために、シリンダチューブ1の内径寸法に
対して円筒6の外径寸法が僅かに小さくなるように精密
に加工してあるが、それでも僅かの隙間を通って高圧油
が左右に移動することからこれを阻止する必要がある。
そのために前述のようにOリング7を設けて隙間を左右
に遮断して油密を保持するように構成してある。焼きば
めや溶接などの方法で油密を確保する方法もあるが、図
1のようにOリング7を設ける構成が最も確実かつ容易
である。Oリング7とは異なるパッキンを採用すること
も勿論可能である。
【0012】
【発明の効果】この発明は前述のように、ピストンのパ
ッキンが接触するシリンダチューブの内面に円筒を挿入
固定する構成とすることによって、円筒の材質としてシ
リンダチューブとは異なる任意のものを選定することが
できるので、シリンダチューブはNC加工に適した鋳鋼
製にし、円筒を巣の発生することのない例えばクロムモ
リブデン綱(SCM)などの切削加工性が良くしかも硬
度の高い材質のものを採用することができる。したがっ
て、シリンダチューブのNC加工などによる良好な切削
加工性を確保し、しかもピストンのパッキンが接触する
面に必要な硬度を持ち、巣などによるパッキンの損傷の
可能性のない油圧シリンダになるという効果が得られ
る。また、シリンダチューブと円筒との間にパッキンを
設けて油密を確保することよって、シリンダチューブへ
円筒との間の隙間を円筒を容易に挿入することができる
程度に確保してしかもその間を油密を容易かつ確実に確
保することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す油圧シリンダの断面図
【図2】従来の油圧シリンダの断面図
【符号の説明】
1 シリンダチューブ 2 ピストン 3 パッキン 6 円筒 7 Oリング(パッキン)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダチューブとこのシリンダチューブ
    の内面にパッキンを介して接触し可動かつ油密に設けら
    れたピストンとを備えた油圧シリンダにおいて、前記パ
    ッキンが接触する前記シリンダチューブの内面にこのシ
    リンダチューブとは異なる材質の鋼材からなる円筒を挿
    入してなることを特徴とする油圧操作器の油圧シリン
    ダ。
  2. 【請求項2】シリンダチューブと円筒との間にパッキン
    を設けて油密を確保してなることを特徴とする請求項1
    記載の油圧操作器の油圧シリンダ。
  3. 【請求項3】円筒がクロームモリブデン鋼からなること
    を特徴とする請求項1又は2記載の油圧操作器の油圧シ
    リンダ。
JP15547492A 1992-06-16 1992-06-16 油圧操作器の油圧シリンダ Pending JPH05346104A (ja)

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ID=15606844

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JP15547492A Pending JPH05346104A (ja) 1992-06-16 1992-06-16 油圧操作器の油圧シリンダ

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005329525A (ja) * 2004-05-21 2005-12-02 Kosmek Ltd 旋回式クランプ
WO2014098175A1 (ja) * 2012-12-20 2014-06-26 ジヤトコ株式会社 油圧アクチュエータ装置

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