JPH05345776A - アルキレンオキシドの製造方法 - Google Patents

アルキレンオキシドの製造方法

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JPH05345776A
JPH05345776A JP3168403A JP16840391A JPH05345776A JP H05345776 A JPH05345776 A JP H05345776A JP 3168403 A JP3168403 A JP 3168403A JP 16840391 A JP16840391 A JP 16840391A JP H05345776 A JPH05345776 A JP H05345776A
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JP
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oxygen
stream
gas
carbon dioxide
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JP3168403A
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English (en)
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Ramakrishnan Ramachandran
ラマクリシュナン・ラマチャンドラン
Donald L Maclean
ドナルド・エル・マクリーン
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BOC Group Inc
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D301/00Preparation of oxiranes
    • C07D301/32Separation; Purification
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D301/00Preparation of oxiranes
    • C07D301/02Synthesis of the oxirane ring
    • C07D301/03Synthesis of the oxirane ring by oxidation of unsaturated compounds, or of mixtures of unsaturated and saturated compounds
    • C07D301/04Synthesis of the oxirane ring by oxidation of unsaturated compounds, or of mixtures of unsaturated and saturated compounds with air or molecular oxygen
    • C07D301/08Synthesis of the oxirane ring by oxidation of unsaturated compounds, or of mixtures of unsaturated and saturated compounds with air or molecular oxygen in the gaseous phase

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルキレンオキシドを対応するアルケンから
製造するための方法を提供する。 【構成】 本発明の製造方法によれば,低いアルケン転
化率と高いアルキレンオキシド選択率という条件下で,
火炎抑制剤の存在下にてアルケンと酸素含有ガスとを反
応させ,このとき未反応アルケンが反応器に再循環さ
れ,窒素と二酸化炭素が効率的に取り出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は,アルケンと酸素含有ガスからア
ルキレンオキシドを製造する方法に関するものであっ
て,このとき未反応のアルケンが回収され再循環されて
プロセス効率が高められ,そして廃ガスが焼却すること
なく処理されて天然資源が節約され,二酸化炭素の堆積
物が副生物として得られる。
【0002】適切な触媒の存在下におけるアルケンから
のアルキレンオキシドの製造はよく知られている。ブラ
イアン J.オゼロ(Brian J.Ozero)に
よる「化学品製造プロセスハンドブック(Handbo
ok of Chemicals Productio
n Processes),ロバート・メイヤーズ(R
obert Meyers)編,マグローヒル・ブック
カンパニー(1986),章1.5」は,エチレンから
エチレンオキシドを製造するためのオキシダントとして
酸素と空気を使用した循環プロセスについて説明してい
る。これらのプロセスにおいては,多管式触媒反応器中
で気相にてアルケンを酸化する。反応器からの廃ガスを
冷却し,吸着装置中にて水でスクラビングしてエチレン
オキシドを回収し,そしてこのエチレンオキシドを回収
セクションに送ってさらに精製を行う。
【0003】オゼロが説明している酸素をベースとした
プロセスにおいては,スクラバーからの廃ガスが3つの
部分──すなわち,i)反応器に再循環される部分,i
i)排出される部分,及びiii)二酸化炭素の除去と
炭化水素残分の再循環のために分離器に送られる部分─
─に分けられる。該プロセスはいくつかの欠点を有す
る。特に,該プロセスは,別個の二酸化炭素除去ユニッ
トと,系中に堆積しうるアルゴンを除去するためのパー
ジを必要とする。
【0004】オゼロが説明している空気をベースとした
プロセスにおいては,スクラバーからの廃ガスを第2の
反応器(これはパージ反応器である)に送り,そこでよ
り高い空気対エチレン比を使用してさらに未反応エチレ
ンを反応させ,これによってエチレンオキシド選択率を
いくらか高める。反応器からの廃ガスを別の水スクラバ
ーに通してエチレンオキシドを回収する。
【0005】周知のように,空気を酸素供給源として使
用した場合,パージされる炭化水素の容積が大きいこと
から,環境規制に適合するためには,パージスクラバー
からの廃ガスを焼却して炭化水素残留物を除去しなけれ
ばならない。この空気ベースプロセスにおいては,さら
にパージ酸化反応器,水スクラバー,及び流出物焼却炉
が必要とされ,また多量の触媒も必要となる。オゼロが
説明しているプロセスの他の欠点は,これらのプロセス
を実施するに際しては,実際上,酸素又は空気のどちら
かの使用に限定されるということにある。パージと二酸
化炭素分離器が不要となれば有利であろうし,またエチ
レンオキシド反応器をより高い選択率にて運転して全体
としてのプロセス効率が向上できれば有利であろう。
【0006】本発明は,一般には,アルケンと酸素含有
ガスとの反応によってアルキレンオキシドを製造する方
法に関する。本発明の製造方法では,実質的に全ての未
反応アルケンがスクラバーの廃ガスから取り出され,反
応器に再循環される,という分離システムが使用され
る。この分離システムにより,低い転化率と高い選択率
にて反応を起こさせることができ,分離システムの廃ガ
スは直接排出することができる。さらに詳細には本発明
は,アルケン,酸素含有ガス,及び火炎抑制剤を反応ゾ
ーンに供給することを含む,対応するアルケンからアル
キレンオキシドを製造する方法に関する。火炎抑制剤
は,継続的に供給してもよいし,あるいは反応開始時に
のみ供給してもよい。これらのガスを,低いアルケン転
化率と高いアルキレンオキシド選択率の条件下にて反応
させて,アルキレンオキシドと廃ガスとの混合物を得
る。
【0007】本明細書で使用している“低い転化率”及
び“高い選択率”とは,従来技術において通常実施され
ている製造方法に比べて,それぞれ,より低い転化率及
びより高い選択率を意味している。さらに詳細には,
“低い転化率”とは,アルケンを酸化反応に再循環しな
い従来の1回通過プロセスに比べて少なくとも1%の選
択率増大の得られる転化率である。例として,アルケン
からアルキレンオキシドへの転化に関して本発明に通常
使用されている転化率は,約5〜80%の範囲(最も典
型的には約10〜60%の範囲)である。対応する選択
率は,エチレンオキシドに対しては約50〜90%であ
り,プロピレンオキシドに対しては15〜80%であ
る。
【0008】本混合物を冷却して生成したアルキレンオ
キシドを取り出し,当業者に公知の方法でさらに精製さ
れる。
【0009】廃ガス残分を少なくとも1つの分離器に送
って(圧縮してもしなくてもよい),未反応アルケンと
火炎抑制剤を含有した第1の流れと,ガス残分を含有し
た第2の流れを得る。第1の流れを反応器に再循環し
て,新たな酸素含有ガスと混合する。第2の流れは取り
出され,排気や焼却されるか,又はさらに分離されて精
製二酸化炭素が取り出される。
【0010】本発明によれば,酸素含量の多い空気をオ
キシダントとして使用することができる。なぜなら本シ
ステムでは,高いアルキレンオキシド選択率と低いアル
ケン転化率にて本プロセスを行うという明白な効果を利
用しつつ,効果的な窒素ガス除去が可能だからである。
【0011】さらに,システムから窒素と二酸化炭素が
効率的に除去できるため,流量をより少なくすることに
よって資本設備に対する経費が少なくなり,これにより
別個の二酸化炭素除去システムが不要となる。
【0012】さらに,本発明において酸素含量の多い空
気をオキシダントとして使用した場合,反応物の引火を
起こし易くするメタンを使用する必要がなくなる(酸素
をベースとした従来技術のシステムには通常使用されて
いる)。これは,空気中及び再循環された二酸化炭素中
に存在する窒素が,望ましくない窒素ガスの蓄積を起こ
すことなく充分な火炎抑制機能を果たすからである。
【0013】以下に図面を参照しつつ本発明の実施態様
について説明するが(同じ参照番号は同じ部分を示して
いる),本発明はこれらの実施態様に限定されるもので
はない。以下の実施態様においては,特に,エチレンか
らのエチレンオキシドの製造に関して説明する。しかし
ながら,これらの実施態様は,プロピレンからのプロピ
レンオキシドの製造にも適用できることは言うまでもな
い。
【0014】エチレンの酸化によりエチレンオキシドを
製造する従来の方法は,空気又は高純度酸素をオキシダ
ントとして使用している。図1は,オキシダントとして
の空気,不活性ガスを除去して窒素の蓄積を防止するた
めのパージ,及び環境規制に適合させるための焼却炉を
使用した従来技術のシステムを示している。
【0015】具体的には,空気とエチレンが,支持体に
担持された金属(例えば銀をアルミナに担持させたも
の)で構成された触媒を含んだ酸化反応器2に供給され
る。エチレンオキシドと廃ガスとの混合物を冷却してか
らスクラバー4に供給し,そこで水を使用してエチレン
オキシドを溶解させ,次いでさらなる処理を施す。未反
応エチレンを含んだ廃ガスが取り出され,2つの流れに
分けられる。ライン6を介して第1の流れが酸化反応器
2に戻され,そしてライン8を介して第2の流れがパー
ジ反応器10に送られる。
【0016】酸素,窒素,アルゴン,エチレン,及び二
酸化炭素を含んだ廃ガスを含有した第2の流れが,パー
ジ反応器10において追加量の空気と混合されて比較的
高い酸素対エチレン比を与える。この比較的高い酸素対
エチレン比によりエチレンのより高い転化率が得られ,
従ってさらなる量のエチレンオキシドが得られる。反応
の副生物は第2のスクラバー12に送られ,そこでエチ
レンオキシドが回収され,未反応エチレンを含有した廃
ガスの流れが2つの流れに分けられる。
【0017】ライン14を介して第1の流れがパージ反
応器10に供給され,そして第2の流れが焼却炉16に
送られ,そこで廃ガス(特に,その中に含まれている炭
化水素)が焼却されて排出される。
【0018】図2を参照すると,高純度ガスがオキシダ
ントとして使用されている従来技術のシステムが示され
ている。エチレン,酸素,及びメタンガス等の火炎抑制
剤が,図1に関して説明したのと同じタイプの酸化反応
器2に送られる。エチレンオキシドと廃ガスがスクラバ
ー4に送られ,エチレンオキシドが回収されて精製され
る。廃ガスが3つの流れに分けられ,このうち第1の流
れがライン6を介して酸化反応器2に送られる。第2の
流れが焼却炉に送られて炭化水素が焼却され,そして第
3の流れが吸着装置18に送られて,廃ガスから二酸化
炭素が除去される。吸着装置18から除去された廃ガス
の一部が酸化反応器2に送られ,廃ガス残分が吸着装置
18に再循環される。
【0019】本発明によれば,高純度酸素,空気,及び
酸素含量の多い空気のいかなる1種以上からもオキシダ
ントを選ぶことのできる,アルケンをアルキレンオキシ
ドに転化させるためのシステムが提供される。オキシダ
ントは併用することができ,またオキシダントの組成を
変えることができ,このときアルキレンオキシドの要件
に応じて資本設備における材料を変える必要はない。そ
の結果,本発明のシステムは,オキシダントを使用する
上で公知のシステムを凌ぐより高いフレキシビリティを
与える。
【0020】図3を参照すると,ライン50を介してガ
ス状アルケンを酸化反応器54に,そしてライン52を
介して酸素含有ガスを酸化反応器54に送ることによっ
て,本発明のプロセスが開始されている。出発原料のア
ルケンは2〜4個の炭素原子を有するもので,特にエチ
レン及びプロピレンである。
【0021】酸化反応器は,固定反応器,流動反応器,
又はスラリー反応器の形で,その中に適切な触媒(例え
ば,銀をアルミナに担持させたもの)を含有している。
この触媒は,他の公知の金属でその作用を促進して安定
性と選択性を向上させることができる。
【0022】前述したように,オキシダントは,高純度
酸素から空気まで広い範囲にわたっている。最適の酸素
濃度は,本発明のプロセスが現行プラントを改装するの
に使用されるのか,又は新たなプラントとして実施され
るのかに応じて異なるが,もし改装されるのに使用され
るとしても,さらに容量が必要となる。言い換えれば,
本発明のプロセスは,種々の容量のプラントにおいて大
きな修正を施さずに使用することができる。
【0023】さらに本発明によれば,火炎抑制剤を使用
することも必要である。高純度酸素の場合,メタン又は
エタンを火炎抑制剤として使用することができる。火炎
抑制剤の量は,系中に可燃性混合物が形成されないよう
調節される。一般には,火炎抑制剤の総量は約20〜8
0%の範囲である。火炎抑制剤の主要部分は運転開始時
にのみ加えられる。なぜなら,火炎抑制剤の殆どは再循
環されるからである。空気を酸素含有ガスとして使用す
るプロセスの場合,反応器への供給物として,典型的な
窒素濃度は約30容量%であり,また二酸化炭素の濃度
は約20容量%である。
【0024】酸化反応は,約200〜500℃の温度,
及び約15〜400psigの圧力にて行われる。
【0025】こうして得られる混合物は,アルキレンオ
キシド(例えばエチレンオキシド),未反応アルケン
(例えばエチレン),及び酸素を含み,そして高純度酸
素以外のオキシダントが使用された場合には,さらに二
酸化炭素,窒素及びアルゴンを含む。
【0026】本混合物を冷却器(図示せず)中で冷却
し,次いでライン56を介してスクラバー58に送ら
れ,そこでライン60からの水を使用してアルキレンオ
キシドを廃ガスから分離する。アルキレンオキシドは,
ライン62を介してスクラバー58から取り出される。
【0027】廃ガスは,ライン64を介して2つ以上の
吸着剤層〔二酸化炭素,窒素,及びアルゴン(反応器供
給物中に存在する場合)を除去することのできる適切な
吸着剤を含んで平行な位置関係を有しているのが好まし
い〕を収容した圧力スウィング吸着装置66に送られ
る。代表的な吸着剤としては,活性炭,シリカゲル,モ
レキュラーシーブ,及び当業者によく知られている他の
吸着剤がある。スクラバーからの廃ガスは,約10〜1
00℃の温度及び約0〜400psigの圧力にて吸着
装置66に入る。反応器の圧力に応じて,スクラバーか
らの廃ガスを圧力スウィング吸着装置66に供給する前
に,場合によってはこれを圧縮する必要がある。
【0028】第1の流れは,ライン68を介して吸着装
置66を出て,酸化反応器54に戻される。第1の流れ
は,実質的に全ての未反応アルケンと少量の二酸化炭
素,窒素,酸素,及びアルゴンを含有している。
【0029】吸着装置66を出た実質的に全ての炭化水
素(例えばエチレン)は戻されて再循環されるので,炭
化水素を除く廃ガスを含有した第2の流れは,焼却する
ことなくライン70を介して排出することができる。従
って,本発明のプロセスは,従来技術のプロセスに付き
ものの経費のかかる焼却装置を使用せずに運転すること
ができる。
【0030】二酸化炭素は排出ガスの一部として除去す
ることもできるし,あるいは排出ガスから分離して,反
応器供給物中の酸素濃度に応じて,ライン72を介して
副生物として取り出すこともできる。酸素含有ガスとし
て空気が使用される場合,二酸化炭素は副生物として回
収されない。排出ガスからの二酸化炭素の分離には,モ
レキュラーシーブ等の二酸化炭素吸着物質が必要とされ
る。二酸化炭素は,他の残りのガスより優先的にモレキ
ュラーシーブに吸着させることによって取り除かれ,次
いでこれを脱着させて生成物として得られる。
【0031】酸素含有ガスとして空気を使用する場合,
あるいはかなり多量の二酸化炭素を除去しなければなら
ない場合,2つ以上の圧力スウィング吸着システムを直
列にして使用するのが望ましい。第1の圧力スウィング
吸着システムは二酸化炭素を選択的に吸着することがで
き,一方,第2の圧力スウィング吸着システムは炭化水
素を優先的に吸着するのが好ましい。
【0032】図4を参照すると,2つの圧力スウィング
吸着装置を使用していることが示されている。スクラバ
ー58からの廃ガスが,ライン64を介して第1の圧力
スウィング吸着装置80(二酸化炭素を優先的に吸着す
る吸着剤を含有している)に送られる。二酸化炭素が副
生物としてライン82を介して取り出される。廃ガス残
分が,ライン84を介して第2の圧力スウィング吸着装
置86〔廃ガス流れからライン88を介して炭化水素
(例えばエチレン)を優先的に除去する吸着剤を含有し
ている〕に送られる。窒素,酸素,及び他の廃ガスは,
焼却することなくライン90を介して第2の圧力スウィ
ング吸着装置86から排出することができる。
【0033】実施例1 以下の記載の手順で図3に従って本発明のプロセスを実
施し,エチレンオキシドを製造した。141モルのエチ
レンと1203.5モルの空気(252.6モルの酸
素,950.2モルの窒素,及び微量のエチレンを含
有)を,それぞれライン50と52を介して酸化反応器
54中に供給した。さらに反応器54に,ライン68を
介してエチレンと他の廃ガスの再循環物を供給して,反
応器中のガスの量を表1に記載の量にまで増やした。
【0034】表1
【0035】
【0036】表1に記載のガス混合物から,表2に記載
のガス混合物が生成物として得られた。ライン56を介
して本生成物をスクラバー58に送った。
【0037】表2
【0038】
【0039】ライン62を介してスクラバー58から1
00モルのエチレンオキシドを取り出した。このときエ
チレンのエチレンオキシドへの転化率は10.0%であ
り,また選択率は77%であった。
【0040】冷却した後,ガスを圧力スウィング吸着装
置66に送って,エチレン及び必要に応じて二酸化炭素
を廃ガスから分離した。圧力スウィング吸着装置に送ら
れたガスは,表3に記載の組成を有していた。
【0041】表3
【0042】
【0043】圧力スウィング吸着装置66中の温度は約
15〜35℃の範囲であり,また圧力は約5〜100p
sigの範囲である。
【0044】実質的に全てのエチレン(1152.7モ
ル;99+%)を,ライン68を介して酸化反応器54
に送った。11.6モルのエチレン,0.7モルのエタ
ン,74.9モルの酸素,及び88.1モルの二酸化炭
素を含有したガス混合物を,ライン70を介して系から
排出した。圧力スウィング吸着装置中における炭化水素
の回収量に応じ,場合によっては排出流れを焼却する必
要がある。
【0045】実施例2 高純度酸素をオキシダントとして使用し,図3に従って
本発明のプロセスを実施した。141.0モルのエチレ
ン(微量のエタンを含有)と213.0モルの酸素を,
それぞれライン50と52を介して酸化反応器54に供
給した。さらに反応器54に,ライン68を介してエチ
レンと他のガスの再循環物を供給して,反応器中のガス
の量を表4に記載の量にまで増やした。
【0046】表4
【0047】
【0048】表4に記載のガス混合物を反応させて表5
に記載の流れを生成させ,この流れを,ライン56を介
してスクラバー58に送った。
【0049】表5
【0050】
【0051】スクラバー58からエチレンオキシドを取
り出した。このときエチレンのエチレンオキシドへの転
化率は10.0%であり,また選択率は77%であっ
た。
【0052】冷却した後,ガスを圧力スウィング吸着装
置66に送って,エチレン及び必要に応じて二酸化炭素
を廃ガスから分離した。圧力スウィング吸着装置に送ら
れたガスは,表6に記載の組成を有していた。
【0053】表6
【0054】
【0055】圧力スウィング吸着装置66中の温度は約
15〜35℃の範囲であり,また圧力は約5〜100p
sigの範囲である。
【0056】実質的に全てのエチレン(1152.7モ
ル;99+容量%)を,ライン68を介して酸化反応器
54に送った。11.6モルのエチレン,0.7モルの
エタン,74.9モルの酸素,及び88.1モルの二酸
化炭素を含有したガス混合物を,ライン70を介して系
から排出した。系中の炭化水素の量により,場合によっ
ては排出流れを焼却する必要がある。
【0057】実施例3 以下の記載の手順で図3に従って本発明のプロセスを実
施し,プロピレンオキシドを製造した。405.1モル
のプロピレンと8.3モルのプロパン,及び558.4
モルの酸素を,それぞれライン50と52を介して酸化
反応器54中に供給した。さらに反応器54に,ライン
68を介してプロピレンと他の廃ガスの再循環物を供給
して,反応器中のガスの量を表7に記載の量にまで増や
した。
【0058】表7
【0059】
【0060】表7に記載のガス混合物からは,表8に記
載のガス混合物が生成物として得られた。ライン56を
介して本混合物をスクラバー58に送った。
【0061】表8
【0062】
【0063】ライン62を介してスクラバー58から1
00モルのプロピレンオキシドを取り出した。このとき
プロピレンのプロピレンオキシドへの転化率は15.4
%であり,また選択率は26.4%であった。
【0064】冷却した後,ガスを圧力スウィング吸着装
置66に送って,プロピレン及び必要に応じて二酸化炭
素を廃ガスから分離した。圧力スウィング吸着装置に送
られたガスは,表9に記載の組成を有していた。
【0065】表9
【0066】
【0067】圧力スウィング吸着装置66中の温度は約
15〜35℃の範囲であり,また圧力は約5〜100p
sigの範囲である。
【0068】1274.6モルのプロピレンを,ライン
68を介して酸化反応器54に送った。26.0モルの
プロピレン,8.3モルのプロパン,16.6モルの酸
素,224.1モルの二酸化炭素,及び56.6モルの
エチレンを含有したガス混合物を,ライン70を介して
系から排出した。圧力スウィング吸着装置中の炭化水素
回収量により,場合によっては排出流れを焼却する必要
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気をオキシダントとして使用してエチレンを
エチレンオキシドに転化するための,従来技術によるシ
ステムの概略図である。
【図2】高純度酸素をオキシダントとして使用してエチ
レンをエチレンオキシドに転化するための,従来技術に
よるシステムの概略図である。
【図3】高純度酸素又は他の酸素含有ガスをオキシダン
トとして使用してアルケンを対応するアルキレンオキシ
ドに転化するための,本発明の実施態様の概略図であ
る。
【図4】分離のために複数の吸着装置を使用した形の,
図3に示した実施態様に類似した本発明の別の実施態様
の概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ドナルド・エル・マクリーン アメリカ合衆国ニュージャージー州08801, アナンデール,ペチコート・レーン 102

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) アルケン,酸素含有ガス,及び
    火炎抑制剤を反応ゾーンに供給する工程; (b) 前記のアルケンと酸素含有ガスを,前記反応ゾ
    ーンにおいて,低いアルケン転化率と高い選択率の条件
    下で反応させて,アルキレンオキシドと廃ガスとの混合
    物を得る工程; (c) 工程(b)において得られた混合物を冷却し,
    実質的に全てのアルキレンオキシドを前記冷却混合物か
    ら取り出す工程; (d) 前記冷却混合物中の廃ガスを,未反応アルケン
    を含有した第1の流れと,廃ガス残分を含有した第2の
    流れとに分ける工程;及び (e) 前記第1の流れを前記反応ゾーンに送り,前記
    第2の流れを取り除く工程;を含む,アルキレンオキシ
    ドを対応するアルケンから製造する方法。
  2. 【請求項2】 前記第2の流れを排出する工程をさらに
    含む,請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の流れを焼却する工程をさらに
    含む,請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記廃ガスを,二酸化炭素を含有した第
    3の流れに分ける工程をさらに含む,請求項2記載の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記工程(d)が,炭化水素を優先的に
    吸着することのできる吸着剤を含有し且つ炭化水素を選
    択的に脱着する圧力スウィング吸着装置に前記冷却混合
    物を送る工程を含む,請求項1記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記工程(d)が,二酸化炭素吸着剤を
    含有し且つ二酸化炭素を選択的に脱着する圧力スウィン
    グ吸着装置に前記冷却混合物を送る工程を含む,請求項
    4記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 副生物としての二酸化炭素を圧力スウィ
    ング吸着装置から除去する工程をさらに含む,請求項6
    記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記工程(d)が, (i) 二酸化炭素吸着剤又は炭化水素吸着剤を含有し
    た第1の圧力スウィング吸着装置に前記冷却混合物を送
    る工程; (ii) 前記の二酸化炭素吸着剤又は炭化水素吸着剤
    の残分を含有した第2の圧力スウィング吸着装置に前記
    廃ガス流れを送る工程;及び (iii) 炭化水素を分離して前記反応ゾーンに再循
    環させる工程;を含む,請求項1記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 窒素と酸素を含んだ廃ガス流れが前記第
    2の圧力スウィング吸着装置にて形成され,そして前記
    廃ガス流れが排出される,請求項8記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記冷却混合物から取り出されたアル
    キレンオキシドを精製する工程をさらに含む,請求項1
    記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記酸素含有ガスが空気であり,前記
    火炎抑制剤が,前記空気中に存在する窒素ガスと前記第
    1の流れ中に存在する二酸化炭素との組合わせ物であ
    る,請求項1記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記酸素含有ガスが酸素ガス及び酸素
    含量の多い空気から選ばれ,前記火炎抑制剤がアルケン
    単独物又はアルケンと窒素ガスとの組合わせ物である,
    請求項1記載の製造方法。
  13. 【請求項13】 火炎抑制剤の総量が約20〜80容量
    %の範囲である,請求項1記載の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記アルケンがエチレンである,請求
    項1記載の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記アルケンがプロピレンである,請
    求項1記載の製造方法。
  16. 【請求項16】 混合物を冷却する前記工程が,工程
    (b)において得られた混合物を水で処理する工程を含
    む,請求項1記載の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記二酸化炭素吸着剤が炭素モレキュ
    ラーシーブである,請求項8記載の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記炭化水素吸着剤が,モレキュラー
    シーブ,活性炭,及びシリカゲルから選ばれる,請求項
    8記載の製造方法。
  19. 【請求項19】 アルケンと酸素含有ガスとの前記反応
    が,約200〜500℃の温度及び約15〜400ps
    igの圧力にて行われる,請求項1記載の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記廃ガスが,約10〜100℃の温
    度及び約0〜400psigの圧力にて分離される,請
    求項1記載の製造方法。
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