JPH0534561U - 繊維構造物の耐ガス性試験装置 - Google Patents

繊維構造物の耐ガス性試験装置

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JPH0534561U
JPH0534561U JP9330591U JP9330591U JPH0534561U JP H0534561 U JPH0534561 U JP H0534561U JP 9330591 U JP9330591 U JP 9330591U JP 9330591 U JP9330591 U JP 9330591U JP H0534561 U JPH0534561 U JP H0534561U
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JP
Japan
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gas
fiber structure
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Pending
Application number
JP9330591U
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English (en)
Inventor
敏光 広瀬
Original Assignee
鐘紡株式会社
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  • Testing Resistance To Weather, Investigating Materials By Mechanical Methods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 織物,編物等の繊維構造物が酸化窒素ガス等
の汚染ガスによって変色する状態を調べるにあたり、従
来のように高濃度の汚染ガスを用いる必要がなく、実情
に対応した状態の下での汚染ガスに対する繊維構造物の
変色の程度を正確に測定できるようにする。 【構成】 繊維構造物の試験片1を試験室2内にセット
し、この試験室2内の温度及び湿度を温度調整手段3及
び湿度調整手段4によって調整し、この状態でガス供給
手段5から酸化窒素ガス等の汚染ガスを試験室2内にセ
ットされた上記試験片1に供給して、試験片1が汚染ガ
スによって変色する状態を調べるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、織物,編物等の繊維構造物が酸化窒素ガス等の汚染ガスによって 変色する状態を調べる繊維構造物の耐ガス性試験装置に係り、特に、繊維構造物 が実際に用いられる場合に対応した状態で、酸化窒素ガス等の汚染ガスによって 繊維構造物が変色する状態を調べることができるようになった繊維構造物の耐ガ ス性試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、織物,編物等の繊維構造物を衣類等に使用した場合において、この 繊維構造物が酸化窒素ガス等の汚染ガスによって次第に変色するという現象が生 じた。
【0003】 このため、従来においても、上記のような繊維構造物が汚染ガスによって変色 する程度を調べる試験が行われていた。
【0004】 ここで、上記のように繊維構造物が汚染ガスによって変色する程度を調べるに あたり、従来においては、日本工業規格(JIS) L 0855に、繊維構造 物を酸化窒素ガスに暴露して、酸化窒素ガスに対する繊維構造物の染色堅牢度を 試験するようにしたものが規定されていた。
【0005】 そして、この日本工業規格に規定される方法においては、酸化窒素ガスに対す る繊維構造物の染色堅牢度を調べるにあたり、弱い条件の下での試験でも、酸化 窒素ガスの濃度を650ppmにし、強い条件の下での試験では、酸化窒素ガス の濃度を倍の1300ppm程度にして、酸化窒素ガスに対する繊維構造物の染 色堅牢度を試験するようにしていた。
【0006】 しかし、このように非常に高い濃度の酸化窒素ガスを用いて試験を行った場合 において変色が見られなかった繊維構造物であっても、実際にこの繊維構造物を 、汚染ガスの濃度が酸化窒素ガス0.1ppm以下、酸化硫黄ガス0.05pp m以下の通常の大気中において保管したり、展示したりしている間に、この繊維 構造物が汚染ガスによって変色するという事態が生じ、上記のような従来の試験 方法では、実情に対応した状態の下での汚染ガスに対する繊維構造物の変色の程 度を正確に調べることができなかった。
【0007】 また、従来の試験方法では、上記のように非常に高い濃度の酸化窒素ガスを用 いるため、その取扱いなども問題となっていた。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、織物,編物等の繊維構造物が酸化窒素ガス等の汚染ガスによって 変色する状態を調べる場合における上記のような問題を解決することを課題とす るものである。
【0009】 すなわち、この考案においては、織物,編物等の繊維構造物が酸化窒素ガス等 の汚染ガスによって変色する状態を調べるにあたり、従来のように高濃度の汚染 ガスを用いる必要がなく、実状に対応した状態の下での汚染ガスに対する繊維構 造物の変色の程度を正確に測定できるようになった繊維構造物の耐ガス性試験装 置を提供することを課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この考案に係る繊維構造物の耐ガス性試験装置においては、上記のような課題 を解決するため、繊維構造物の試験片1を試験室2内にセットし、この試験室2 内の温度を調整する温度調整手段3と、試験室2内における湿度を調整する湿度 調整手段4と、試験室2内にセットされた上記繊維構造物の試験片1に酸化窒素 ガス等の汚染ガスを供給するガス供給手段5とを設けるようにしたのである。
【0011】 ここで、上記ガス供給手段5から試験室2内にセットされた繊維構造物の試験 片1に供給する汚染ガスとしては、上記酸化窒素ガスの他に、酸化硫黄ガス,一 酸化炭素ガス,二酸化炭素ガス等を用いるようにする。
【0012】 また、上記の温度調整手段3と湿度調整手段4とによって試験室2内の温度や 湿度を調整するにあたっては、当初は試験室2内の温度及び湿度をそれぞれ高く 設定し、その後、温度調整手段3によって試験室2内の温度を低くして、試験室 2内にセットされた繊維構造物の試験片1に結露を生じさせて、上記のような汚 染ガスに対する試験片1の変色程度を調べるようにすることが好ましい。
【0013】
【作用】
この考案に係る繊維構造物の耐ガス性試験装置においては、上記のように繊維 構造物の試験片1を試験室2内にセットし、この試験室2内の温度及び湿度を上 記温度調整手段3及び湿度調整手段4によって調整し、この状態の下で上記ガス 供給手段5から酸化窒素ガス等の汚染ガスを試験室2内にセットされた上記試験 片1に供給して、上記試験片1が汚染ガスによって変色する状態を調べるように する。
【0014】 ここで、前記のように温度調整手段3及び湿度調整手段4によって、試験室2 内の温度や湿度を当初は高温・高湿度に設定し、その後、試験室2内の温度を温 度調整手段3によって低下させ、試験室2内にセットされた繊維構造物の試験片 1に結露を生じさせて、上記のような汚染ガスに対する試験片1の変色程度を調 べるようにすると、上記のガス供給手段5から供給する汚染ガスの濃度が低い場 合であっても、この汚染ガスが試験片1に生じた上記結露と反応し、これにより 上記試験片1が変色するようになり、実情に対応した状態の下での汚染ガスに対 する繊維構造物の変色の程度を正確に測定できるようになる。
【0015】
【実施例】
以下、この考案の一実施例に係る繊維構造物の耐ガス性試験装置を添付図面に 基づいて具体的に説明する。
【0016】 この実施例のものにおいては、図1に示すように、繊維構造物の試験片1をセ ットする試験室2内の温度を調整する温度調整手段3として、エアーコンディシ ョナー等の温度調整機3を試験室2に接続させると共に、この試験室2内に汚染 ガスを何度も循環させて供給するため、ポンプ7を介して循環パイプ6をこの試 験室2に接続させた。
【0017】 そして、上記試験室2内の湿度を調整する湿度調整手段4として、上記循環パ イプ6に湿度調整機4を接続させ、この湿度調整機4により上記循環パイプ6を 通して試験室2内の湿度を調整するようにした。
【0018】 また、上記試験室2内にセットされた繊維構造物の試験片1に汚染ガスを供給 するガス供給手段5として、酸化窒素ガス,酸化硫黄ガス,一酸化炭素ガス,二 酸化炭素ガス等の汚染ガスを収容させたガスボンベ5を上記循環パイプ6に接続 させ、このガスボンベ5からこれらの汚染ガスを上記ポンプ7により循環パイプ 6を通して試験室2内に送り、この試験室2内にセットされた繊維構造物の試験 片1に供給するようにした。
【0019】 そして、上記試験室2内に試験を行う繊維構造物の試験片1をセットするにあ たっては、上記のように循環パイプ6を通して試験室2内に供給された汚染ガス がこの試験片1を通過するようにして、試験片1を試験室2内にセットし、この 試験片1を通過した汚染ガスが上記循環パイプ6を通して何度も循環されるよう にした。
【0020】 次に、この実施例に係る繊維構造物の耐ガス性試験装置を使用し、汚染ガスに より繊維構造物の試験片1が変色する状態を調べる実験を行った。
【0021】 ここで、実験を行うにあたっては、まず試験を行う繊維構造物の試験片1を上 記のようにして試験室2内にセットした。
【0022】 そして、上記試験室2内の温度を当初は上記温度調整機3によって30℃に設 定すると共に、上記湿度調整機4によって試験室2内の湿度が90%RHになる ようにし、この状態で上記ガスボンベ5から循環パイプ6を通して汚染ガスを試 験室2内にセットされた上記試験片1に供給するようにし、このように供給され た汚染ガスを上記ポンプ7により循環パイプ6を通して試験室2内に何度も循環 させるようにした。
【0023】 ここで、ガスボンベ5から供給する汚染ガスとしては、二酸化炭素ガスの濃度 が100ppm,酸化窒素ガスの濃度が5ppm,酸化硫黄ガスの濃度が1pp m,一酸化炭素ガスの濃度が2ppmになった汚染ガスを用いるようにした。
【0024】 そして、上記のようにしてこの汚染ガスを循環パイプ6を通して2時間循環さ せた後、上記温度調整機3によって試験室2内の温度を5℃に冷却し、その後、 上記の汚染ガスをさらに循環パイプ6を通して循環させ、試験室2内にセットさ れた上記試験片1に供給するようにした。
【0025】 このようにして汚染ガスを試験室2内にセットされた繊維構造物の試験片1に 供給すると、上記の冷却によって試験室2内にセットされた試験片1に結露が生 じ、これに上記の汚染ガスが接触して反応し、繊維構造物の試験片1がこの汚染 ガスによって徐々に変色した。
【0026】 なお、この実施例に用いた繊維構造物の試験片1と同じ試験片1を用いて、前 記日本工業規格 L 0855に規定される方法で試験片1の染色堅牢度を試験 した場合、汚染ガスによる試験片1の変色は見られなかった。
【0027】 また、この実施例に係る繊維構造物の耐ガス性試験装置を用いて繊維構造物の 耐ガス性試験を行った場合、繊維構造物の試験片1が汚染ガスによって徐々に変 色する変化を細かく観察することができた。
【0028】
【考案の効果】
以上詳述したように、この考案に係る繊維構造物の耐ガス性試験装置において は、汚染ガスによって繊維構造物の試験片が変色する状態を調べるにあたり、こ の試験片がセットされる試験室内の温度及び湿度を温度調整手段及び湿度調整手 段によって適当に調整できるようにしたため、実際に繊維構造物が用いられる様 々な条件の下で、汚染ガスによって繊維構造物が変色する状態を、実情に対応し た状態で正確に測定できるようになった。
【0029】 また、前記のように汚染ガスによって繊維構造物が変色する状態を調べるにあ たり、試験室内の温度や湿度を、当初は上記温度調整手段と湿度調整手段とによ って高温・高湿度に設定し、その後、この試験室内の温度を温度調整手段によっ て低下させ、試験室内にセットされた繊維構造物の試験片に結露を生じさせて、 汚染ガスに対する上記試験片の変色程度を調べるようにすると、ガス供給手段か ら供給する汚染ガスの濃度を従来のものに比べてかなり低くしても、実情に対応 した状態で汚染ガスに対する繊維構造物の変色の程度を正確に測定できるように なった。さらに、汚染ガスの濃度を低くして試験が行えるため、従来のように汚 染ガスの取扱いが問題になるということもなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る繊維構造物の耐ガス
性試験装置を用いて繊維構造物の耐ガス性試験を行う状
態を示した概略説明図である。
【符号の説明】
1 試験片 2 試験室 3 温度調整手段(温度調整機) 4 湿度調整手段(湿度調整機) 5 ガス供給手段(ガスボンベ) 6 循環パイプ 7 ポンプ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維構造物の試験片1を試験室2内にセ
    ットし、この試験室2内の温度を調整する温度調整手段
    3と、試験室2内における湿度を調整する湿度調整手段
    4と、試験室2内にセットされた上記繊維構造物の試験
    片1に酸化窒素ガス等の汚染ガスを供給するガス供給手
    段5とを設けたことを特徴とする繊維構造物の耐ガス性
    試験装置。
JP9330591U 1991-10-16 1991-10-16 繊維構造物の耐ガス性試験装置 Pending JPH0534561U (ja)

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JP9330591U JPH0534561U (ja) 1991-10-16 1991-10-16 繊維構造物の耐ガス性試験装置

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JP9330591U JPH0534561U (ja) 1991-10-16 1991-10-16 繊維構造物の耐ガス性試験装置

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JPH0534561U true JPH0534561U (ja) 1993-05-07

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JP9330591U Pending JPH0534561U (ja) 1991-10-16 1991-10-16 繊維構造物の耐ガス性試験装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018128338A (ja) * 2017-02-08 2018-08-16 スガ試験機株式会社 耐候性試験機および耐候性試験方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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