JPH05345247A - 直動装置 - Google Patents

直動装置

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JPH05345247A
JPH05345247A JP4158355A JP15835592A JPH05345247A JP H05345247 A JPH05345247 A JP H05345247A JP 4158355 A JP4158355 A JP 4158355A JP 15835592 A JP15835592 A JP 15835592A JP H05345247 A JPH05345247 A JP H05345247A
Authority
JP
Japan
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slide nut
linear motor
screw shaft
ultrasonic linear
motion device
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4158355A
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English (en)
Inventor
Kinya Emoto
欣也 江本
Shuji Izawa
周治 井沢
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 機構の簡略化、耐久性能の向上、省電力を達
成する直動装置。 【構成】 螺旋状に連続するボール転走溝52の形成さ
れたねじ軸22と、前記ボール転走溝52を転走するボ
ール28を装填し、該ボール28が前記ボール転走溝5
2を転走することで前記ねじ軸22の軸方向に移動自在
にねじ軸に取り付けられたスライドナット24と、該ス
ライドナット24の外周面に当接する少なくとも2本の
脚部と、該脚部を基端側で連結する胴部とからなる振動
体と、これら各脚部および胴部を加振する圧電素子40
とで構成される超音波リニアモータ44と、前記胴部に
付設されて前記超音波リニアモータを前記スライドナッ
ト24に向けて付勢する付勢手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種研削盤、旋盤や搬送
機、またはプリンタ等に使用される直動装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】各種研削盤、旋盤や搬送機、またはプリ
ンタ等における直動システムの駆動の為に各種直動装置
が使用されている。中でも、ボールねじを利用した直動
装置は、ねじ軸とスライドナットがボールを介してころ
がり接触しているので高い伝達効率が得られる。しか
も、簡単な潤滑で高速回転に耐え、耐摩耗性も優れるこ
とから機械の高速化、メンテナンスフリーを可能とする
ものである。図17に、そのボールねじを利用した直動
装置を使用した搬送機の一例を示す。搬送機10は、基
台12と、基台12の端部に形成された側板13と、基
台12の長手方向に沿って形成されるガイドレール1
4,14と、ガイド16,16,16,16を介してガ
イドレール14上を移動する平板状のスライダ18と、
スライダ18を移動させる駆動力を発生する直動装置2
0とから概略構成される。搬送機としては、スライダ1
8にさらにこれと連動する搬送板を設けたり、またはス
ライダ18自体を搬送板として使用する。直動装置20
は、ガイドレール14と平行に設けられるねじ軸22
と、ねじ軸22に設けられるスライドナット24と、ス
ライドナット24を回転させる電磁モータ26とからな
る。直動装置20を図18を参照して詳説する。スライ
ドナット24は円筒状で、その中心部を軸方向にねじ軸
22が貫通している。スライドナット24の内部には、
ボール28が中をころがり動くボールチューブ30が設
けられ、ボール28は、螺刻されたねじ軸22のボール
転走溝52とボールチューブ30内を循環するようにな
っている。スライドナット24はベアリング34を介し
て回転自在に支持板36に支持されており、支持板36
はスライダ18の下面に固定されている。スライダ18
には電磁モータ26が固定され、電磁モータ26はロー
タ32を介してスライドナット24をねじ軸22を回転
軸として回転させる。
【0003】この構成の直動装置20及び直動装置20
を設けた搬送機10において、電磁モータ26を作動さ
せてスライドナット24の外周面に接触しているロータ
32を回転させるとことで、スライドナット24がねじ
軸22を中心に回転する。スライドナット24が回転す
ると、スライドナット24が内部に装填したボール28
がねじ軸22のボール転走溝52及びボールチューブ3
0内を転がり、循環する。ボール28は順々とねじ軸2
2のボール転走溝52を軸方向に荷重を受けながら転動
することとなり、スライドナット24はねじ軸22に沿
って移動する。従って、スライドナット24を回転自在
に支持する支持板36もねじ軸22の軸方向に移動する
ことから、これが固定されているスライダ18がねじ軸
22の軸方向に直線的に移動することとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記直
動装置20は、スライドナット24を電磁モータ26に
て回転させることから、スライドナット24を回転させ
る際に駆動力の伝達ロスが大きく、また図18には示さ
なかったが、実際にはギヤ機構を有することから、直動
装置20として機構が複雑化し、部品点数が増えるばか
りか大型化してしまい、さらにはコストアップの要因に
もなるものであった。さらに、摩耗も激しく、耐久性能
にも乏しいものであった。また、スライダ18が静止し
ている場合において、スライダ18が動かないようにす
るために、スライドナット24が回転しないようにして
いる。その為に、電磁モータ26には電圧を印加して保
持力を生じさせている。このスライダ18が静止固定し
ている時にも電磁モータ26に電圧を印加することは非
常に無駄なエネルギを消費してしまっているものであっ
た。
【0005】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、直動装置としての性能が低下することなく、
機構を簡略化し、耐久性能を向上させ、かつ省電力を達
成する直動装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の直動装置は、 (1)螺旋状に連続するボール転走溝の形成されたねじ
軸 (2)ボール転走溝を転走するボールを装填し、該ボー
ルが前記ボール転走溝を転走することで前記ねじ軸の軸
方向に移動自在にねじ軸に取り付けられたスライドナッ
ト (3)該スライドナットの外周面に当接する少なくと
も2本の脚部と、該脚部を基端側で連結する胴部とから
なる振動体と、各脚部および胴部を加振する圧電素
子、で構成される超音波リニアモータ (4)超音波リニアモータの胴部に付設されて前記超音
波リニアモータを前記スライドナットに向けて付勢する
付勢手段 を備えたことを特徴とするものである。
【0007】
【作用】本発明の直動装置は、付勢手段が超音波リニア
モータをスライドナットに常時付勢すると共に、超音波
リニアモータによってスライドナットをねじ軸を回転軸
として回転させることで、スライドナットに装填された
ボールがねじ軸に螺刻されたボール転走溝を軸方向の荷
重を受けながら転動し、循環し、もってスライドナット
自体がねじ軸の軸方向に直線運動するものである。超音
波リニアモータが脚部の先端部に圧接されているスライ
ドナットを直接回転させることから、駆動力の伝達機構
が簡易で、駆動力の伝達ロスが小さく、また耐久性が高
い。さらには超音波リニアモータの特性上、低電圧で十
分に駆動し、かつ分解能も非常に高い。また、スライド
ナットには超音波リニアモータが付勢手段によって常時
圧接しているので、超音波リニアモータの駆動時でなく
とも、即ち、電圧を印加せずとも、スライドナットの自
由な回転は抑制される。従って、スライドナットを固定
するための電圧印加を必要とせず、省エネルギを図るこ
とができる。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を参照して説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0009】〔実施例1〕実施例1の直動装置を図1,
2を参照して説明する。直動装置38は、ねじ軸22と
スライドナット24と超音波リニアモータ44と付勢手
段58とから概略構成されている。
【0010】ねじ軸22は図17に示されているよう
な、スライダ18の移動方向に沿った円柱状の軸であっ
て、螺旋状に連続するボール転走溝52が螺刻されてい
る。ボール転走溝52は、転造による製法が加工精度が
高く好ましい。
【0011】スライドナット24は、樹脂製円筒状で、
その内部孔をねじ軸22が貫通している。また、スライ
ドナット24は複数のボール28を装填し、スライドナ
ット24をねじ軸22に取り付けることで、ボール28
はねじ軸22のボール転走溝52内にその各ボールの半
分程が入り込む。さらに、スライドナット24にはボー
ル28が内部を転走するボールチューブ30が設けられ
ており、ボール28はスライドナット24の内部に位置
するボール転走溝52とボールチューブ30内を循環す
るようになっている。スライドナット24は複数のボー
ル28を介してねじ軸22と接触することになり、スラ
イドナット24は滑らかにねじ軸22を中心に回転す
る。尤も、スライドナット24が回転するためにはボー
ル28がボール転走溝52とボールチューブ30内を転
がり動くことが必要である。スライドナット24の両端
部にはブラシレール56,56が設けられている。ブラ
シレール56はねじ軸22のボール転走溝52を清掃
し、ボール28に異物が接触するのを防ぐ防塵機能をも
つものである。スライドナット24はその両端がベアリ
ング34,34を介して回転自在に支持板36,36に
支持されている。支持板36,36はスライダ18の下
面に固定されている。
【0012】超音波リニアモータ44は、図3に示すよ
うな、略コ字状の振動体42と圧電素子40,40とか
ら構成されている。振動体42は、2本の互いに平行な
脚部46,46と、脚部46,46の一端を基端側(図
3において、上方)で連結する胴部48とで形成されて
いる。これら脚部46及び胴部48は弾性材料を各部の
断面がほぼ正方形に成形されている。弾性材料としては
アルミニウム、ジュラルミン、鉄、真鍮、あるいはステ
ンレス鋼などの金属材料、アルミナ、ガラスあるいは炭
化珪素などの無機材料、ポリイミド系樹脂あるいはナイ
ロンなどの有機材料などが使用できる。両脚部46の先
端は摩擦材を介してスライドナット24の外周面に当接
している。尚、摩擦材は必要に応じて設ければよく、な
くても本発明の効果は十分に得られるものである。振動
体42の肩の部分は、脚部46,46及び胴部48に対
して45゜の角度をなすように面取りされており、その
取付面54,54に圧電素子40,40が接着剤などを
用いて取り付けられている。この圧電素子40,40
は、PZT(ジルコン酸チタン酸鉛)を素材とする積層
型圧電アクチュエータあるいは単板の圧電セラミックが
使用され、取付面54に直交する方向に伸縮するように
なっている。さらに、圧電素子40は、セラミック製、
もしくはプラスチック製のものの他、磁歪素子を利用し
たものであっても良い。圧電素子40は高周波電流を発
生する図示しないドライブ装置に接続されている。
【0013】この超音波リニアモータ44の圧電素子4
0の一方に、Va=E・sinωt、他方に、Vb=E・sin
(ωt−1/2・π)、の交流電流を印加することによっ
て超音波リニアモータ44はその脚部先端に当接してい
るスライドナット24を回転させる駆動力を発生する。
【0014】超音波リニアモータ44の圧電素子40
に、Va=E・sinωt、の交流電流を印加したときの有
限要素法(FEM)を用いたシュミレーションの結果を
図4に示す。尚、図4は振動体42の一方の脚部46と
一方の圧電素子40だけを表わしたものである。圧電素
子40の振動は取付面54を介して振動体42に伝達さ
れ、脚部46の先端が励振され、脚部46は、図4に示
されるように、(1)→(2)→(3)→(4)→
(1)→・・・ の振動を繰り返す。図4中、(1)は、
圧電素子40及び脚部46に変位が無い状態を示す。
(2)は、圧電素子40は伸張し、脚部46の先端が左
方に屈曲している状態を示す。(3)は、圧電素子40
及び脚部46に変位が無い状態を示す。(4)は、圧電
素子40は短縮し、脚部の46の先端が右方に屈曲して
いる状態を示す。振動のモードは、振動体42と圧電素
子40とを一体とした構造体としての振動特性と、圧電
素子40に印加する電源の周波数および左右の圧電素子
40,40への交流電源の位相差などにより決定され
る。これらはドライブ装置によって制御される。従っ
て、ドライブ装置を操作することで、回転させるスライ
ドナット24の回転方向および回転速度も自在に制御で
きる。構造体の振動特性を決める因子としては、振動体
42の材質(弾性率など)、形状(断面形状、胴部48
と脚部46の長さの比率など)、寸法および振動体42
とスライドナット24間の圧接力などが挙げられる。振
動体42の材質については、弾性率が大きい程、内部摩
耗によるエネルギ損失が少ないが、振動の変位が小さく
なるので、総合的に最もエネルギ効率の良い材質を選択
することが望ましい。
【0015】図5〜11に、圧電素子40の取付位置を
変化させた超音波リニアモータを例示する。図5に示す
ものは、圧電素子40を振動体の角部の内側に取り付け
たものである。図6に示すものは、振動体の角部外側を
突出させてその先端に圧電素子40を取り付けたもので
ある。図7に示すものは、振動体の角部内側を突出させ
てその先端に圧電素子40を取り付けたものである。図
8に示すものは、圧電素子40の一方を外側に、他方を
内側に取り付けたものである。図9に示すものは、胴部
48の位置が脚部46の上端よりもやや下になっている
ものである。図10に示すものは、脚部46の位置が胴
部48の端よりやや内側になっているものである。図1
1に示すものは、胴部48の位置が脚部46の上端より
もやや下になっており、かつ圧電素子40の取付面54
が内側に向いているものである。
【0016】尚、例示した超音波リニアモータの、胴部
48と圧電素子40のなす角度は45゜であるが、これ
に限定されるものではなく、胴部48と等角度あるいは
その補角をなしていれば良い。また、両圧電素子40,
40に付与する電源電圧の位相差を上記実施例では90
度としたが、これはこの値が最も効率が良いと思われる
からであって、10〜170度の間の適宜の値でも良
い。
【0017】超音波リニアモータ44の胴部48の上部
とスライダ18の凹部50の間には付勢手段58が設け
られている。付勢手段58としてはコイルばね等のばね
部材が使用される。ばね部材58は超音波リニアモータ
44をスライドナット24に向けて(図1,2において
は下方に)付勢している。従って、超音波リニアモータ
44はその脚部46の先端においてスライドナット24
に圧接している。尚、付勢手段58にはばね部材の他に
も、例えばゴム等の弾性材を適用することもできる。ま
た、脚部46とスライドナット24の接触面に、ゴミ、
油などの不純物が付着すると超音波リニアモータ44の
駆動に悪影響を及ぼすため、超音波リニアモータ44全
体をカバー等(図示せず)で覆うのが望ましい。
【0018】上記構成の直動装置38において、超音波
リニアモータ44は、その圧電素子40に交流電圧が印
加されると、振動体42が加振され、脚部46の先端に
圧接されているスライドナット24をねじ軸22を回転
軸として回転させる。スライドナット24が回転する
と、その内部に装填されたボール28がボール転走溝5
2を転動する。ボール転走溝52内にあるボール28は
ボール転走溝52をころがり動き、ボールチューブ30
内に送給され、ボールチューブ30内に送給されたボー
ル28は反対側から再びボール転走溝52内に送り出さ
れる。従って、複数のボール28はボール転走溝52と
ボールチューブ30内を次々と転動し、循環する。この
際、ボール28はねじ軸22の軸方向の荷重を受けなが
ら転動するので、ボール28のボール転走溝52内の転
動と共に、スライドナット24自体がねじ軸22の軸方
向に直線移動することとなる。スライドナット24がね
じ軸22に沿って直線移動することで、スライドナット
24と支持板36を介して固定されているスライダ18
もねじ軸22の軸方向に直線移動することになる。
【0019】前記従来例で示した電磁モータを利用した
直動装置を駆動源とする搬送装置と、本実施例の超音波
リニアモータを利用した直動装置を駆動源とする搬送装
置を製造し、その速度を測定した。その結果、本実施例
の超音波リニアモータを利用した直動装置は、最高速度
600mm/secと電磁モータを利用したもの(600mm/s
ec)と同等な速度を達成することができた。しかも、そ
の時に要した印加電圧は、超音波リニアモータの方が電
磁モータよりも格段に小さい電圧で十分なものであっ
た。
【0020】さらに、スライダ18が静止している時
に、これを動かさないようにするためにスライドナット
24が回転しないようにしなければならないが、電磁モ
ータを利用する場合、電磁モータに電圧を印加し続ける
ことによって保持力(5kgf程度以上)を生じさせなけ
ればならない。しかしながら、超音波リニアモータを利
用する本発明の直動装置によれば、常時、超音波リニア
モータを付勢手段(例えば、ばね部材)によってスライ
ドナット24に圧接しているので、その圧接力によっ
て、超音波リニアモータが作動してなくともスライドナ
ット24は回転できないようになっている。即ち、スラ
イダ18が静止している時には、超音波リニアモータ4
4に電圧を印加することなくスライドナット24の回転
が抑制されているので、省エネルギを達成することがで
きる。また、超音波リニアモータ44を使用すること
で、直接スライドナット24を回転駆動するものである
から、ギヤ機構等を必要とせず、直動装置として機構が
簡易であり、小型,軽量化を図ることができる。従っ
て、耐久性能が向上し、発生する音も小さく、静粛性が
高いものである。また、分解能が高い超音波リニアモー
タ44を使用するものであるから、直動装置としてさら
に精度が向上する。また、電磁モータでなく、超音波リ
ニアモータを使用することから、外部に対して磁気作用
の影響がなく、磁性材などの搬送等にも利用できる。
尚、搬送機等に用いる場合に、直動装置を1つでなく、
複数個取り付けることで搬送能力を高めることができ
る。
【0021】尚、本発明の直動装置は図17に示したよ
うな搬送機の他にも、各種研削盤や旋盤、もしくはプリ
ンタ等、直線駆動力を要するあるゆる機構に用いること
ができる。
【0022】〔実施例2〕実施例2の直動装置を図1
2,13を参照して説明する。実施例2で例示する直動
装置60は付勢手段62に特徴が有るもので、ねじ軸2
2、スライドナット24、超音波リニアモータ44等は
実施例1の直動装置38と同等であるので、これらの説
明は省略する。
【0023】付勢手段62は、ばね部材70と梁部材7
4とローラ支持枠66とローラ64とで概略構成されて
いる。ローラ64は、超音波リニアモータ44に対して
スライドナット24を挟んで反対側でスライドナット2
4の外周面に当接し、ローラ支持枠66に回転自在に軸
支されている。梁部材74は、超音波リニアモータ44
の胴部48の上面に固定され、超音波リニアモータ44
の側方に延出するもので、梁部材74とローラ支持枠6
6とは、ばね上受け72およびばね下受け68を介して
ばね部材70で連結されている。
【0024】この構成の付勢手段62が形成されている
ことで、スライドナット24の回転に支障をきたすこと
なく、常時、超音波リニアモータ44をローラ64側に
引き寄せ、結果として超音波リニアモータ44をスライ
ドナット24に向けて付勢することができる。
【0025】実施例1で示した直動装置38において
は、超音波リニアモータ44が付勢手段58を介してス
ライダ18と連結しているのに対して、実施例2の直動
装置60においては、超音波リニアモータ44はスライ
ダ18と直接には連結していないので、なんらかの要因
でスライダ18に振動が加えられたとしても、超音波リ
ニアモータ44にスライダ18から振動が伝わることが
なく、超音波リニアモータ44の駆動力の発生に悪影響
が及ぼされることを防ぐことができる。
【0026】〔実施例3〕実施例3の直動装置76を図
14,15を参照して説明する。実施例3で例示する直
動装置76も付勢手段78に特徴が有るもので、ねじ軸
22、スライドナット24、超音波リニアモータ44等
は実施例1の直動装置38と同等であるので、これらの
説明は省略する。
【0027】付勢手段78は、ばね部材82と梁部材8
8とローラ支持枠84とローラ80とで概略構成されて
いる。ローラ80は、超音波リニアモータ44に対して
スライドナット24を挟んで反対側でスライドナット2
4の外周面に当接し、ローラ支持枠84に回転自在に軸
支されている。梁部材88は、超音波リニアモータ44
の胴部48の上面に固定され、超音波リニアモータ44
の正面側(図14においては、左方)に延出するもの
で、梁部材88とローラ支持枠84とは、T字状のばね
支持枠86を介してばね部材82で連結されている。
【0028】この構成の付勢手段78が形成されている
ことで、スライドナット24の回転に支障をきたすこと
なく、常時、超音波リニアモータ44をローラ80側に
引き寄せ、結果として超音波リニアモータ44をスライ
ドナット24に向けて付勢することができる。
【0029】実施例1で示した直動装置38において
は、超音波リニアモータ44が付勢手段58を介してス
ライダ18と連結しているのに対して、実施例3の直動
装置76においては、実施例2の直動装置60と同様
に、超音波リニアモータ44はスライダ18と直接には
連結していない。従って、スライダ18がなんらかの要
因で振動したとしても、超音波リニアモータ44にスラ
イダ18から振動が伝わることがなく、超音波リニアモ
ータ44の駆動力の発生に悪影響が及ぼされることを防
ぐことができる。
【0030】即ち、本発明の付勢手段は、スライドナッ
トの回転になるべく影響を与えることなく、超音波リニ
アモータをスライドナットに向けて付勢するものであれ
ば、いかなる手段をも適用できる。
【0031】〔実施例4〕実施例4の直動装置は、スラ
イドナットに特徴があるもので、これを図16を参照し
て説明し、他は実施例1の直動装置と同様であるので省
略する。図16に示すスライドナット90は、樹脂製略
円筒状で、その内部孔をねじ軸22が貫通している。ま
た、スライドナット90は複数のボール28を装填し、
スライドナット90をねじ軸22に取り付けることで、
ボール28はねじ軸22のボール転走溝52内にその各
ボールの半分程が入り込む。スライドナット90には、
図1で示したボールチューブ30は設けられておらず、
代りにその両端部に、ボール28が転動する溝の形成さ
れたエンドキャップ92,92が設けられ、スライドナ
ット90内には、エンドキャップ92に形成された該溝
に連通する移送管94が形成されている。ボール28は
スライドナット24の内部に位置するボール転走溝52
と移送管94内を循環するようになっている。スライド
ナット90の両端部にはさらにブラシレール56,56
が設けられ、これはねじ軸22のボール転走溝52を清
掃し、ボール28に異物が接触するのを防ぐ防塵機能を
もつものである。
【0032】スライドナット90は複数のボール28を
介してねじ軸22と接触することになり、スライドナッ
ト90は滑らかにねじ軸22を回転軸として回転する。
尤も、スライドナット90が回転するためにはボール2
8がボール転走溝52と移送管94内を転がり動くこと
が必要である。
【0033】実施例4のスライドナット90において
は、ボール28を剛体であるエンドキャップ92でボー
ル転走溝52からすくい上げ、移送管94に送り出すも
ので、ボールチューブを使用するものよりも強度が高
く、安定して高速回転にも対応できると共に、静粛性も
高いものである。
【0034】尚、本発明の直動装置は、超音波リニアモ
ータの駆動力にてスライドナットを回転させ、且つねじ
軸上を直線移動させるものであるから、スライドナット
は、外周面に超音波リニアモータの脚部の先端が当接
し、超音波リニアモータにて回転駆動され得るものなら
ば、市販の各種ボールねじを適用できるものである。
【0035】
【発明の効果】本発明の直動装置は、小型軽量で簡易な
構成の超音波リニアモータでねじ軸に取り付けられたス
ライドナットを回転させ、スライドナット内のボールが
ねじ軸に形成されているボール転走溝を転動し、循環す
ることでスライドナットがねじ軸上を直線運動するもの
で、超音波リニアモータを使用して直接スライドナット
を駆動するものであるから、ギヤ機構等を必要とせず、
直動装置として機構が簡易であり、小型,軽量化を図る
ことができる。従って、耐久性能が向上し、発生する音
も小さく、静粛性が高いものである。また、超音波リニ
アモータは低電圧で駆動し、かつ分解能が高いものであ
るから、直動装置として省エネルギを達成すると共に、
さらに精度も向上する。また、電磁モータでなく、超音
波リニアモータを使用することから、外部に対して磁気
作用の影響がなく、磁性材などの搬送等にも利用でき
る。
【0036】また、付勢手段によって超音波リニアモー
タを常時スライドナットに圧接しているものであるか
ら、超音波リニアモータに電圧が印加されず駆動してい
ない時であっても、付勢手段による超音波リニアモータ
の圧接力によってスライドナットの自由な回転は抑制さ
れており、直線運動においてスライドナットと連動する
スライダの自由運動を抑えることができる。従って、ス
ライダの静止時に電圧を印加する必要がなく、省エネル
ギを図ることができる。
【0037】尚、本発明の直動装置は搬送機の他にも、
各種研削盤や旋盤、もしくはプリンタ等、直線駆動力を
要するあるゆる機構に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の直動装置の側断面図である。
【図2】実施例1の直動装置の正面断面図である。
【図3】超音波リニアモータの正面図である。
【図4】超音波リニアモータの振動を示すシュミレーシ
ョン図である。
【図5】超音波リニアモータの他の実施例を示す正面図
である。
【図6】超音波リニアモータの他の実施例を示す正面図
である。
【図7】超音波リニアモータの他の実施例を示す正面図
である。
【図8】超音波リニアモータの他の実施例を示す正面図
である。
【図9】超音波リニアモータの他の実施例を示す正面図
である。
【図10】超音波リニアモータの他の実施例を示す正面
図である。
【図11】超音波リニアモータの他の実施例を示す正面
図である。
【図12】実施例2の直動装置の側面図である。
【図13】実施例2の直動装置の正面図である。
【図14】実施例3の直動装置の側面図である。
【図15】実施例3の直動装置の正面図である。
【図16】実施例4の直動装置のスライドナットを示す
図であって、図16(a)は正面図、図16(b)は側
断面図である。
【図17】搬送機の斜視図である。
【図18】従来例の直動装置の概略側断面図である。
【符号の説明】
20 直動装置 22 ねじ軸 24 スライドナット 28 ボール 30 ボールチューブ 38 直動装置 40 圧電素子 42 振動体 44 超音波リニアモータ 46 脚部 48 胴部 52 ボール転走溝 58 付勢手段 60 直動装置 62 付勢手段 76 直動装置 78 付勢手段 90 スライドナット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 螺旋状に連続するボール転走溝の形成さ
    れたねじ軸と、 前記ボール転走溝を転走するボールを装填し、該ボール
    が前記ボール転走溝を転走することで前記ねじ軸の軸方
    向に移動自在にねじ軸に取り付けられたスライドナット
    と、 該スライドナットの外周面に当接する少なくとも2本の
    脚部と、該脚部を基端側で連結する胴部とからなる振動
    体と、これら各脚部および胴部を加振する圧電素子とで
    構成される超音波リニアモータと、 前記胴部に付設されて前記超音波リニアモータを前記ス
    ライドナットに向けて付勢する付勢手段とを備えたこと
    を特徴とする直動装置。
JP4158355A 1992-06-17 1992-06-17 直動装置 Withdrawn JPH05345247A (ja)

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