JPH05345155A - シャワーヘッド及びそのヘッド部及びそのグリップ部 - Google Patents

シャワーヘッド及びそのヘッド部及びそのグリップ部

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JPH05345155A
JPH05345155A JP4334713A JP33471392A JPH05345155A JP H05345155 A JPH05345155 A JP H05345155A JP 4334713 A JP4334713 A JP 4334713A JP 33471392 A JP33471392 A JP 33471392A JP H05345155 A JPH05345155 A JP H05345155A
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JP
Japan
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flow
head
grip
hot
cold water
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JP4334713A
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English (en)
Inventor
Atsushi Fujii
淳 藤井
Kunikazu Hirozawa
邦和 広沢
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 漏水によって使用者に不快感を与えるのを防
止し、かつ、ヘッド部とグリップ部の重量配分を改善し
て、使用感を向上させる。 【構成】 ヘッド部51と連結可能なネジ孔93及びシ
ャワーホースと連結可能なネジ部108を設けたグリッ
プケーシング110と、操作リング105に操作され
て、ヘッド部51の各ポート84,85を選択的にシャ
ワーホース側と連通させる切換弁機構S2 とを具備し、
ヘッド部51は、温冷水を連続的に噴射させる連続流噴
射孔73と、温冷水の流れを整流する整流羽根部材61
及び温冷水の流れを部分的に阻止する脈流ホイール67
を収容し、噴射を間欠的な脈流とした脈流噴流孔66a
と、エアー導入孔71から導入した空気とともに気泡が
混入した泡沫流を噴射させる泡沫流噴射孔72とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャワーヘッドに関す
るもので、特に、内蔵した切換弁機構を切換操作して、
シャワーホースから供給される温水や冷水(以下、まと
めて『温冷水』という)を複数種類の噴出孔より選択的
に噴出させ、通常の連続的な連続流、気泡の混入した泡
沫流、或いは、間欠的な脈流等の各種噴流を提供するシ
ャワーヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のシャワーヘッドとして、
図10乃至図15に示すものを挙げることができる。
【0003】図10はこの従来のシャワーヘッドの切換
弁機構を連続流位置に切り換えた状態を示す断面図、図
11は従来のシャワーヘッドを示す分解斜視図、図12
は従来のシャワーヘッドの噴出孔を示す底面図、図13
は従来のシャワーヘッドの切換弁機構を示す図10のC
−C線断面図、図14は従来のシャワーヘッドの切換弁
機構を泡沫流位置に切り換えた状態を示す図13のD−
D線断面図、図15は従来のシャワーヘッドの切換弁機
構を脈流位置に切り換えた状態を示す図13のE−E線
断面図である。
【0004】図に示すように、シャワーヘッドのケーシ
ング1は合成樹脂材料から射出成形され、そのケーシン
グ1の一側に一体形成されたグリップ部1bは図示しな
いシャワーホースと接続されて、このシャワーホースか
ら温冷水を内部に供給される。ケーシング1のヘッド部
1cは下方に開口する碗状をなし、その内部には合成樹
脂材料から射出成形された下方に開口する有底円筒状の
インナケース2が配設されている。インナケース2の上
面中央に突設された連結筒部2aは、ケーシング1内の
中央に突設された連結筒部2aに接着剤にて相互に接着
され、その結果、インナケース2はケーシング1内に固
定されている。連結筒部1a,2a内はケーシング1の
グリップ部1b内と連通し、グリップ部1bからの温冷
水が内部に供給される。
【0005】インナケース2の下面中央にはボス部3が
突設され、そのインナケース2の下側には合成樹脂材料
を射出成形した略円盤状をなす弁体4が配設されてい
る。弁体4の中央に貫設された取付孔4aはインナケー
ス2のボス部3に下方より嵌め込まれ、この弁体4は、
ボス部3のネジ孔3aに座金5を介して下方より螺入し
たビス6によって水平回転可能かつ上下動不能にインナ
ケース2に取り付けられ、弁体4の上面はインナケース
2の下面に僅かな間隔をおいて相対向している。インナ
ケース2の下面のボス部3の周囲にはシール取付筒部7
が突設され、また、弁体4の上面には、インナケース2
のシール取付筒部7の外周側に位置するようにシール取
付筒部8が突設され、両シール取付筒部7,8間にはシ
ール9が介装されて、相対回転を許容した状態で両部材
の液密を保持している。
【0006】インナケース2のシール取付筒部7内にお
いて、ボス部3を中心とした180度対向位置には下方
に開口する円筒状の一対の弁室10が形成され、両弁室
10はより小径の連通孔11を介してインナケース2の
上面側の前記連結筒部1a,2a内と連通している。両
弁室10内には下方よりシールバネ12が挿入されると
ともに略筒状のシール13が嵌挿され、このシール13
はシールバネ12にて常に下方に付勢されて弁体4の上
面に圧接している。また、図13に示すように、弁体4
の上面のボス部3を中心とした180度対向位置には、
各一対の第1ポート乃至第3ポート14〜16が相互に
位相をずらして開口形成され、弁体4が回転するとイン
ナケース2の弁室10は、シール13を弁体4の上面に
摺接させながら各ポート14〜16と順次対応する。そ
して、このシャワーヘッドでは、弁室10内のシールバ
ネ12、シール13、及び弁体4の各ポート14〜16
にて切換弁機構S1 が構成されている。
【0007】図13に示すように、インナケース2の外
周には円筒壁17が下方に向けて突設されており、この
円筒壁17の内周一側には周方向に起伏する係合凹部1
8が形成され、その係合凹部18から両側に所定距離離
間した位置には一対のストッパ部19が形成されてい
る。また、弁体4の外周一側には弾性係合片20が一体
形成され、この弾性係合片20は、弁体4の回転に伴っ
てインナケース2の各ストッパ部19に当接して弁体4
の回転角度を所定範囲内に規制し、かつ、その範囲内の
中間角度で係合凹部18に弾性をもって係合して、その
回転角度に弁体4を保持する。ここで、前記第1ポート
14及び第2ポート15は、弾性係合片20が各ストッ
パ部19に当接したときに弁室4と対応し、また、第3
ポート16は、弾性係合片20が中間位置の係合凹部1
8に係合したときに弁室4と対応する。
【0008】弁体4の下面にはキャップ固定筒部21が
突設され、そのキャップ固定筒部21の内周には、キャ
ップ固定筒部21の半分程度の高さの位置決筒部22が
突設されている。ここで、キャップ固定筒部21と位置
決筒部22との間に形成された環状の空間を第1給水路
23とし、図15に示すように、この第1給水路23内
は前記第1ポート14と連通している。キャップ固定筒
部21内において位置決筒部22の下側には円盤状の蓋
体24が配設されて、Oリング25にて位置決筒部22
との間の液密が保持されている。キャップ固定筒部21
内には、上方に開口する有底円筒状のセンタキャップ2
6が下方より螺合して0リング27にて液密を保持さ
れ、このセンタキャップ26の下部に形成された鍔部2
6aはキャップ固定筒21の下端に当接している。ま
た、センタキャップ26の上端には前記蓋体24が嵌め
込まれてセンタキャップ26内にホイール室28が形成
され、このホイール室28はセンタキャップ26の外周
に等間隔で形成された多数のスリット26bを介して前
記第1給水路23と連通している。ホイール室28内に
は外周に多数の羽根29aを備えた脈流ホイール29が
水平回転可能に配設され、この脈流ホイール29の下面
には部分的に遮蔽板29bが形成されている。
【0009】そして、弁体4の回転に伴って第1ポート
14が弁室10と対応すると、シャワーホースからグリ
ップ部1bを経て連結筒部1a,2a内に導入された温
冷水は、連通孔11、弁室10、第1ポート14、第1
給水路23及びセンタキャップ26のスリット26bを
経て内部のホイール室28内に導入される。この水流に
よって脈流ホイール29は回転力を付与され、センタキ
ャップ26の下面の周方向等分3箇所に貫設された脈流
噴出孔30を遮蔽板29bにて順次閉鎖及び開放し、そ
の結果、各脈流噴出孔30からは間欠的に温冷水が噴出
される。以下、このように間欠的に噴出される温冷水を
脈流と言う。
【0010】前記弁体4のキャップ固定筒部21には、
合成樹脂材料を射出成形してなる操作リング31が下方
より外嵌されて、前記センタキャップ26の鍔部26a
にて脱落を防止されている。操作リング31の内周には
キー32が突設され、このキー32はキャップ固定筒部
21の外周のキー溝33に嵌合して、弁体4と操作リン
グ31の相対回転を規制している。したがって、操作リ
ング31の外周側に一体的に張り出したリング部31a
を回転操作すると、弁体4はその弾性係合片20をイン
ナケース2の各ストッパ部19に当接させて規制される
範囲内で回転し、第1ポート乃至第3ポート14〜16
が弁室10と順次対応する。そして、この回転操作時に
おいて、弾性係合片20がストッパ部19に当接したり
係合凹部18に係合したりしたときの感触で、切換弁機
構S1 の切換状態を把握可能となる。
【0011】操作リング31の内周と弁体4のキャップ
固定筒部21の外周との間はOリング34にて液密が保
持され、同様に、その外周側で操作リング31の上面に
突設された液密保持筒部35の内周と弁体4の外周との
間もOリング36にて液密が保持され、これらの内外の
Oリング34,36により、操作リング31の上面には
環状の第2給水路37が形成されている。図14に示す
ように、前記第2ポート15は略クランク状に屈曲形成
されて弁体4の外周に開口し、第2給水路37内と連通
している。また、第2給水路37は操作リング31に内
蔵された気泡混入部38(詳細な説明は省略する)と連
通し、この気泡混入部38は操作リング31の下面に周
方向に列設された多数の泡沫流噴出孔39と連通してい
る。
【0012】そして、弁体4の回転に伴って第2ポート
15が弁室10と対応すると、温冷水は連結筒部1a,
2aから連通孔11、弁室10、第2ポート15及び第
2給水路37を経て気泡混入部39に導入され、この気
泡混入部39の内部で気泡を混入されて各泡沫流噴出孔
39から噴出される。以下、このように気泡が混入され
て噴出される温冷水を泡沫流と言う。
【0013】前記インナケース2の円筒壁17の外周と
操作リング31のリング部31aの内周との間はシール
40にて液密が保持され、その結果、インナケース2の
下側からリング部31aの内周側にわたって第3給水路
41が形成されている。図10に示すように、前記第3
ポート16は略L字状に屈曲形成されて弁体4の外周に
開口し、第3給水路41と連通している。また、第3給
水路41は操作リング31の下面に周方向に列設された
多数の連続流噴出孔42と連通している。
【0014】そして、弁体4の回転に伴って第3ポート
6が弁室10と対応すると、温冷水は連結筒部1a,2
aから連通孔11、弁室10、第3ポート16及び第3
給水路41を経て各連続流噴出孔42から通常のシャワ
ーヘッドと同じく連続的に噴出される。以下、このよう
に連続的に噴出される温冷水を連続流と言う。
【0015】なお、第3給水路41内には開閉リング4
3が配設され、詳細は説明しないが、この開閉リング4
3は、連続流噴射孔42から連続流が噴出されていない
ときに、下端に列設された多数本の開閉ピン49を連続
噴出孔42内に挿入して閉鎖し、温冷水の滴下を防止す
るようになっている(勿論、散水孔のゴミ取りも兼ねて
いる)。
【0016】次に、上記のように構成された従来のシャ
ワーヘッドの動作を説明する。
【0017】操作リング31のリング部31aを回転操
作すると、この操作リング31と共に弁体4が一体で回
転し、弁体4の第1ポート乃至第3ポート14〜16が
インナケース2の弁室10と順次対応して、切換弁機構
S1 が切り換えられる。ここで、弁体4の弾性係合片2
0がインナケース2の一方のストッパ部19に当接し、
図15に示すように、第1ポート14が弁室10と対応
したときには、シャワーホースからの温冷水が連通孔1
1、弁室10、第1ポート14、第1給水路23及びセ
ンタキャップ26のスリット26bを経て内部のホイー
ル室28内に導入される。そして、この水流によって脈
流ホイール29は回転しながら遮蔽板29bにてセンタ
キャップ26の各脈流噴出孔30を順次閉鎖及び開放
し、温冷水は各脈流噴出孔30から間欠的な脈流となっ
て噴出する。
【0018】また、弾性係合片20が他方のストッパ部
19に当接し、図14に示すように、第2ポート15が
弁室10と対応したときには、シャワーホースからの温
冷水が連通孔11、弁室10、第2ポート15及び第2
給水路37を経て気泡混入部38に導入され、この気泡
混入部38を経て各泡沫流噴出孔39から気泡を混入し
た泡沫流となって噴出する。なお、このように第1ポー
ト14や第2ポート15が弁室10と対応しているとき
には、案内溝47及び案内ピン48の案内により開閉リ
ング43が下方位置に移動されて、各開閉ピン49にて
連続流噴出孔42を閉鎖し、第3給水路41内の温冷水
の滴下を防止する。
【0019】更に、弾性係合片20が中間の係合凹部1
8に係合し、図10に示すように、第3ポート16が弁
室10と対応したときには、開閉リング43が上方位置
に移動されて、その開閉ピン49を連続流噴出孔42か
ら離脱させて開放し、シャワーホースからの温冷水が連
通孔11、弁室10、第3ポート16及び第3給水路4
1を経て各連続流噴出孔42から連続的な連続流となっ
て噴出する。
【0020】なお、この切換弁機構S1 の切換時におい
ては、インナケース2に対して操作リング31及び弁体
4が一体で回転するため、インナケース2のシール取付
筒部7と弁体4のシール取付筒部8との間のシール9、
及びインナケース2の円筒壁17と操作リング31のリ
ング部31aとの間のシール40は、それぞれ相互の液
密を保持して外部への漏水を防止しながら、インナケー
ス2に対する弁体4や操作リング31の回転を許容して
いる。
【0021】このように、操作リング31を回転操作し
て切換弁機構S1 を切り換えることで、温冷水は弁室1
0から第1ポート乃至第3ポート14〜16に任意に分
配され、第1ポート14に分配されたときは脈流ホイー
ル29にて間欠流として脈流噴出孔30より噴出され、
第2ポート15に分配されたときには気泡混入部38に
て泡沫流として泡沫流噴出孔39より噴出され、第3ポ
ート16に分配されたときにはそのまま連続流として連
続流噴出孔42より噴出される。そして、この従来のシ
ャワーヘッドでは、切換弁機構S1 、脈流ホイール2
9、気泡混入部38等の全ての機構がヘッド部1cに内
蔵されている。
【0022】この種のシャワーヘッドを特許公報で例示
すれば、実開平3−59054号公報、実開平4−95
39号公報、実開平4−47436号公報等に掲載の技
術がある。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】従来のシャワーヘッド
は、上記のように切換弁機構S1 の切換のためにインナ
ケース2に対して弁体4や操作リング31を回転させる
関係上、それらの部材間のシール9,40は相対回転を
許容する必要が生じ、相対回転を許容する必要がないシ
ールや0リングに比較して、シール性能の点で不利な使
用態様にある。そこで、シャワーヘッドの設計時には、
可能な限りこれらのシール9,40を小径化して、シー
ル性能の確保を図るのが望ましい。しかしながら、図1
0から明らかなように、この従来のシャワーヘッドでは
弁体4や操作リング31が大径であることから必然的に
シール9,40も大径となり、その結果、シール性能が
低下して漏水を招き、使用者に不快感を与えてしまう虞
があった。特に、実開平4−9539号公報に記載の技
術も同様である。
【0024】また、上記のように切換弁機構S1 、脈流
ホイール29、気泡混入部38等の全ての機構をケーシ
ング1のヘッド部1cに内蔵しているため、ヘッド部1
cが非常に重くなってグリップ部1bを保持したときの
重量配分が悪かった。しかも、図10に示すように、ヘ
ッド部1c内において、脈流ホイール29や気泡混入部
38等の上側に切換弁機構S1 を配置していることか
ら、ヘッド部1cの厚み、つまり上下寸法Lが極端に増
大していた。そして、この重量配分の悪化やヘッド部1
cの厚み増大により、シャワーヘッドの使用感を悪化さ
せてしまう可能性があった。加えて、操作リング31が
ヘッド部1cに設けられているため、噴流の切換時に
は、一方の手でグリップ部1bを保持し、他方の手で操
作リング31を回転操作しなければならず、常に両手を
必要として非常に煩雑となり、このことも使用感を悪化
させる要因となっていた。前記実開平3−59054号
公報、実開平4−9539号公報、実開平4−4743
6号公報に記載の技術も同様である。
【0025】そこで、本発明は、漏水によって使用者に
不快感を与えるのを未然に防止し、かつ、ヘッド部とグ
リップ部の重量配分を改善するとともにヘッド部の厚み
を減少し、更に片手で操作可能として、使用感を向上さ
せることができるシャワーヘッド、そのヘッド部及びグ
リップ部の提供を課題とするものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
シャワーヘッドのヘッド部は、グリップ部と連結可能な
グリップ連結部を設けたヘッドケーシングと、一端を前
記グリップ連結部に開口させた複数本の流路と、前記各
流路の他端と連通して別種の噴流を噴出する複数種類の
噴出孔とを設け、しかも、上記別種の噴流として噴出す
る複数種類の噴出孔は、温冷水を連続的に噴射させる連
続流噴射孔と、温冷水の流れにより回転し、その流れを
整流する整流羽根部材、及び温冷水の流れを部分的に阻
止する脈流ホイールを前記ヘッドケーシングの内部に収
容し、噴射を間欠的な脈流とした脈流噴流孔としたもの
である。
【0027】請求項2の発明にかかるシャワーヘッドの
グリップ部は、ヘッド部と連結可能なヘッド連結部、及
びシャワーホースと連結可能なホース連結部を設けたグ
リップケーシングと、操作部材に操作されて、前記ヘッ
ド部の各流路を選択的に前記シャワーホース側と連通さ
せる切換弁機構とを設け、しかも、前記切換弁機構及び
操作部材は、複数種類の噴出孔に対応した各流路の各ポ
ートの開口部を、操作リングの回動によってリングギ
ア、プラネタリギア及びサンギアを回動させ、前記サン
ギアに取付けられた弁体を回動することによって選択開
閉するものである。
【0028】請求項3の発明にかかるシャワーヘッド
は、ヘッド部及びグリップ部を一体的に備え、ヘッド部
に別種の噴流を噴出する複数種類の噴出孔を設けるとと
もに、グリップ部にシャワーホースと連結可能なホース
連結部を設けたケーシングと、一端を各噴出孔とそれぞ
れ連通させ、他端をグリップ部側に延設された複数本の
流路と、操作部材に操作されて、前記グリップ部内で各
流路を選択的に前記シャワーホース側と連通させる切換
弁機構とを設け、しかも、前記ヘッド部は、最外周に形
成した温冷水を連続的に噴射させる連続流噴射孔と、温
冷水の流れを整流する整流羽根部材、及びその流れによ
り回転し、温冷水の流れを部分的に阻止する脈流ホイー
ルを前記ヘッドケーシングの内部に収容し、噴射を間欠
的な脈流とする中央に形成した脈流噴流孔と、連続流噴
射孔と脈流噴流孔との間に形成し、エアー導入孔から導
入した空気とともに気泡が混入した泡沫流を噴射させる
泡沫流噴射孔としたものである。
【0029】
【作用】請求項1の発明においては、ヘッド部のグリッ
プ連結部とグリップ部のヘッド連結部とを相互に連結し
て、操作部材によりグリップ部の切換弁機構を切換操作
すると、その切換に応じてシャワーホースからの温冷水
がヘッド部の各流路に選択的に供給されて、連続流噴射
孔から温冷水を連続的に噴射させ、脈流噴流孔から間欠
的な脈流を噴射させ、泡沫流噴射孔からエアー導入孔か
ら導入した空気とともに気泡が混入した泡沫流を噴射さ
せる。このように、ヘッド部内においても可動部分の排
除によりOリングやシールのシール性を確保可能とな
り、また、ヘッド部の上下寸法を縮小できる。そして、
脈流噴流孔には、温冷水の流れを整流する整流羽根部
材、及びその流れにより回転し、温冷水の流れを部分的
に阻止する脈流ホイールを前記ヘッドケーシングの内部
に収容したものであるから、間欠的な脈流を噴射してい
ても、整流羽根部材の整流作用により、均一な温冷水の
負荷となり、供給源の負担を軽減できる。
【0030】請求項2の発明においては、ヘッド部のグ
リップ連結部とグリップ部のヘッド連結部とを相互に連
結して、グリップ部の切換弁機構を切換操作すると複数
種類の噴出孔に対応した各流路の各ポートの開口部を、
操作リングの回動によってリングギア、プラネタリギア
及びサンギアを回動させ、前記サンギアに取付けられた
弁体を回動することによって、その切換に応じてシャワ
ーホースからの温冷水がヘッド部の各流路に選択的に供
給されて、任意の噴出孔から噴流として噴出する。この
ように、可動部分である切換弁機構を小径のグリップ部
に内蔵したことから、その切換弁機構に用いられるOリ
ングやシールが小径化されてシール性能を確保可能とな
る。更に片手でグリップ部を保持して操作部材を操作可
能となる。
【0031】請求項3の発明においては、操作部材によ
りグリップ部の切換弁機構を切換操作すると、その切換
に応じてシャワーホースからの温冷水がヘッド部の最外
周に形成した温冷水を連続的に噴射させる連続流噴射
孔、整流羽根部材及び脈流ホイールを介して噴射を間欠
的な脈流とする脈流噴流孔、エアー導入孔から導入した
空気とともに気泡が混入した泡沫流を噴射させる泡沫流
噴射孔から噴流として噴出する。このように、可動部分
である切換弁機構を小径のグリップ部に内蔵したことか
ら、その切換弁機構に用いられるOリングやシールが小
径化されてシール性能を確保可能となり、また、ヘッド
部内においても可動部分の排除によりOリングやシール
のシール性を確保可能となり、かつ、ヘッド部の重量が
軽減されるとともにグリップ部に適度な重量感が付与さ
れて、理想的な重量配分となり、しかも、ヘッド部の上
下寸法を縮小でき、更に片手でグリップ部を保持して操
作部材を操作可能となる。
【0032】
【実施例】
〈第一実施例〉以下、本発明のシャワーヘッドにおける
実施例を説明する。
【0033】図1は本発明の第一実施例であるシャワー
ヘッドのヘッド部を示す断面図、図2は本発明の第一実
施例であるシャワーヘッドのヘッド部を示す分解斜視
図、図3は本発明の第一実施例であるシャワーヘッドの
ヘッド部のヘッドケーシングの各給水路及びポートを示
す底面図、図4は本発明の第一実施例であるシャワーヘ
ッドのヘッド部を示す底面図である。
【0034】また、図5は本発明の第一実施例であるシ
ャワーヘッドのグリップ部を示す断面図、図6は本発明
の第一実施例であるシャワーヘッドのグリップ部を示す
分解斜視図、図7は本発明の第一実施例であるシャワー
ヘッドのグリップ部の切換弁機構の各ギアを示す図5の
A−A線断面図、図8は本発明の第一実施例であるシャ
ワーヘッドのグリップ部の切換弁機構の各ポートを示す
図5のB−B線断面図である。
【0035】図に示すように、本実施例のシャワーヘッ
ドはヘッド部51とグリップ部91とからなり、これら
の部材は相互に独立して構成されて、任意に連結及び分
離可能である。以下、このヘッド部51とグリップ部9
1を順に説明する。
【0036】〔ヘッド部51〕まず、主に図1乃至図4
に基づいてヘッド部51の構成を説明すると、ヘッド部
51のヘッドケーシング53は合成樹脂材料から射出成
形され、そのヘッドケーシング53の一側には筒部54
が基端側(図1において右方)に向けて延設されてい
る。筒部54の端部外周にはグリップ連結部としてのネ
ジ部54aが形成され、その筒部54の円形状をなす端
面を弁座55としている。ヘッドケーシング53は下方
に開口する碗状をなし、内部には二重の環状をなす内隔
壁56及び外隔壁57が一体形成されている。ここで、
内隔壁56の内周側の空間を第1給水路58とし、内隔
壁56と外隔壁57との間の空間を第2給水路59と
し、外隔壁57の外周側の空間を第3給水路60とし、
各給水路58〜60は下方に開口している。第1給水路
58内には、合成樹脂材料から射出成形してなる円筒状
の整流羽根部材61が下方より嵌入し、その整流羽根部
材61は、内隔壁56の内周面の等分3箇所に形成され
た位置決突条56aにて第1給水路58内の中程やや下
側に組付けられている。この整流羽根部材61の内周に
は半円状をなして相互に逆に傾斜した2枚の羽根61a
が一体形成され、両羽根61aの間には整流羽根部材6
1の上下を連通させる間隙61bが形成されている。そ
して、後述するように、第1給水路58内に導入された
温冷水は、整流羽根部材61の羽根61aに沿って斜め
方向に案内されながら螺旋状に整流され、間隙61bを
介して下方に供給される。この流れより渦流を作り脈流
ホイールを回転させる。
【0037】第1給水路58内には上方に開口する有底
円筒状のセンタキャップ62が下方より嵌入して0リン
グ63にて液密を保持され、その外周に形成された鍔部
62aを内隔壁56の下端に当接させて前記整流羽根部
材61の下側に位置している。センタキャップ62内に
は整流羽根部材61側に開口するホイール室64が形成
され、このホイール室64内には外周に多数の羽根65
aを備えた脈流ホイール65が配設されている。脈流ホ
イール65は、ホイール室64の中心に上方に向けて突
設された軸部66にて水平回転可能に軸着され、かつ、
軸部66の基端に形成された段差部66aと、整流羽根
部材61の中心に突設されたボス部61cとにより上下
動を規制されている。そして、脈流ホイール65は整流
羽根部材61を経て供給される螺旋状の水流により回転
力を付与され、その下面に部分的に形成された遮蔽板6
5bにてセンタキャップ62の下面の周方向等分3箇所
に貫設された脈流噴出孔67を順次閉鎖及び開放し、そ
の結果、各脈流噴出孔67からは従来技術で説明したシ
ャワーヘッドと同様に間欠的な脈流が噴出される。
【0038】ヘッドケーシング53には、合成樹脂材料
を射出成形してなるリング状のアウタキャップ68が下
方より嵌め込まれ、このアウタキャップ68は、外周に
形成された雌ネジ68aをヘッドケーシング53の外周
の雄ネジ53aに螺合させてヘッドケーシング53に固
定されている。ヘッドケーシング53の第2給水路59
及び第3給水路60はアウタキャップ68にて閉塞さ
れ、また、前記センタキャップ62の鍔部62aにはア
ウタキャップ68の内周縁が下方より当接して、センタ
キャップ62の脱落を防止している。アウタキャップ6
8は、ヘッドケーシング53の外周との間の液密をOリ
ング69にて保持されるとともに、外隔壁57の下端と
の間の液密をシール70にて保持されている。アウタキ
ャップ68の内周縁の等分8箇所には四角状のエア導入
孔71が形成されて、第2給水路59内を下方外部に連
通させている。また、アウタキャップ68の内周側の等
分8箇所には泡沫流噴出孔72が形成されて、第2給水
路59内を下方外部に連通させ、外周側には多数の連続
流噴出孔73が周方向に列設されて、第3給水路60内
を下方外部に連通させている。
【0039】前記第2給水路59内には支持リング74
が下方より嵌入して内外の液密をOリング75,76に
て保持され、この支持リング74は、内隔壁56の外周
面の等分4箇所に形成された位置決突条56bにて第2
給水路59内の中程やや下側に位置決めされている。支
持リング74には前記各泡沫流噴出孔72と対応する等
分8箇所に連通孔77が貫設され、また、各連通孔77
間の等分8箇所には段差部78aを備えた支持ピン78
が下方に向けて突設されている。更に、第2給水路59
内には上部ネットリング79、スペーサリング80、下
部ネットリング81が重合状態で下方より嵌入し、上部
ネットリング79及びスペーサリング80に貫設された
各支持孔79a,80a内には支持リング74の支持ピ
ン78が挿入されて、これらの部材の回転を規制してい
る。
【0040】スペーサリング80には支持リング74の
連通孔77と対応するように連通孔82が貫設され、そ
の結果、第2給水路59内の上部は、支持リング74の
各連通孔77、上部ネットリング79、スペーサリング
80の各連通孔82及び下部ネットリング81を介して
アウタキャップ68の各泡沫流噴出孔72と連通してい
る。また、上部ネットリング79は支持ピン78の段差
部78aに位置規制されて支持リング74との間に環状
の負圧室83を形成し、この負圧室83は前記エア導入
孔71を介して下方外部と連通している。
【0041】そして、後述するように、第2給水路59
内に導入された温冷水は、支持リング74の各連通孔7
7から負圧室83内を通過する際に負圧を発生させて、
その負圧により外部のエアをエア導入孔71を経て負圧
室83内に導入して巻き込み、その後に上部ネットリン
グ79、スペーサリング80の各連通孔82及び下部ネ
ットリング81を通過して、内部の気泡が均一化され
る。したがって、各泡沫流噴出孔72からは従来技術で
説明したシャワーヘッドと同様に気泡が混入した泡沫流
が噴出される。また、第3給水路60内に導入された温
冷水は、従来技術で説明したシャワーヘッドと同様に、
通常の連続流として連続流噴出孔73から噴出される。
【0042】図8に示すように、前記ヘッドケーシング
53の筒部54の座面55には、等分4箇所の地点の内
の3箇所に第1ポート乃至第3ポート84〜86の一端
が開口形成され、ポートの形成されていない他の1箇所
の地点を止水面87としている。第1ポート乃至第3ポ
ート84〜86は筒部54の軸心に沿って先端側(図1
において左方)に伸び、第1ポート84の他端は前記第
1給水路58と連通し、同様に第2ポート85の他端は
第2給水路59と、第3ポート86の他端は第3給水路
60とそれぞれ連通している。そして、本実施例のシャ
ワーヘッドでは、第1給水路乃至第3給水路58〜60
と第1ポート乃至第3ポート84〜86により流路が構
成されている。
【0043】ヘッド部51は以上のように構成されてお
り、従来例のヘッド部1cの切換弁機構S1 のような可
動部分を全く備えていない。したがって、内部の全ての
Oリング63,69,75,76及びシール70は静止
状態の部材間に設けられて相対回転を許容する必要がな
く、径に関しては従来例のシャワーヘッドのOリング2
5,27,34,36やシール9,40と同じく大径で
あるものの、シール性能の点で非常に有利な使用態様に
あり、十分なシール性能を確保して各部の液密を確実に
保持可能となる。
【0044】〔グリップ部91〕次いで、主に図5乃至
図8に基づいて前記グリップ部91の構成を説明する
と、グリップ部91のヘッド側ボディ92は合成樹脂材
料から射出成形されて薄肉円筒状をなし、その先端側
(図5において左側)に形成されたヘッド連結部として
のネジ孔93には、前記したヘッド部51の筒部54の
ネジ部54aが螺入してOリング94にて液密を保持さ
れ、よって、ヘッド部51とグリップ部91が相互に連
結されている。ヘッド部51の座面55はヘッド側ボデ
ィ92内の第1段差部92aに当接して位置決めされ、
ヘッド側ボディ92内に露出している。ヘッド側ボディ
92内には合成樹脂材料を射出成形してなる弁体95が
配設され、この弁体95の先端側に形成された円盤状の
回転座95aには、ゴム製の円盤状をなすシール材96
が接着され、回転座95aとヘッド側ボディ92内の第
2段差部92bとの間に介装された弁バネ97により、
回転座95aは先端側に付勢されてシール材96を常に
弁座55に圧接している。
【0045】弁体95の回転座95a及びシール材96
の一側には、円形状の分配ポート98が貫設され、座面
55上にシート材96を摺接させながら弁体95が回転
すると、分配ポート98は第1ポート乃至第3ポート8
4〜86、及び止水面87に順次対応する。弁体95の
回転座95aの基端側の面にはヘッド側ボディ92内の
軸心に沿ってシャフト部95bが一体形成され、そのシ
ャフト部95bの先端にはサンギア95cが一体形成さ
れている。また、ヘッド側ボディ92の基端側の端面に
は、一対の軸孔99が180度対向位置に形成され、各
軸孔99に圧入された回転軸100にはプラネタリギア
101が回転可能に支持されて、それぞれサンギア95
cと噛合している。ヘッド側ボディ92の基端側の端面
には、両プラネタリギア101間に位置するように断面
円弧状をなす一対の分割ネジ部102が突設され、プラ
ネタリギア101の一側は両分割ネジ部102の間隙1
02aより僅かに外方に突出している。
【0046】一方、グリップ部91のホース側ボディ1
03は合成樹脂材料から射出成形されて略円柱状をな
し、前記したヘッド側ボディ92の基端側の同一軸心上
に配設されている。ホース側ボディ103の先端にはネ
ジ孔104が形成され、このネジ孔104内にはヘッド
側ボディ92の両分割ネジ部102が螺入して、ヘッド
側ボディ92をホース側ボディ103に連結している。
そして、このヘッド側ボディ92とホース側ボディ10
3により、グリップ部91のグリップケーシング110
が構成されている。
【0047】ヘッド側ボディ92とホース側ボディ10
3との連結箇所には、合成樹脂材料を射出成形してなる
円筒状の操作部材としての操作リング105が外嵌さ
れ、この操作リング105の内周とホース側ボディ92
及びヘッド側ボディ103の外周との間は、それぞれO
リング106,107にて液密を保持されている。ま
た、操作リング105は、ヘッド側ボディ92の外周面
の第3段差部92c及びホース側ボディ103の外周面
の段差部103aにて軸心方向への移動が規制され、か
つ、これらボディ92,103の外周に案内されて回転
し得る。操作リング105の内周にはリングギア105
aが形成され、このリングギア105aはヘッド側ボデ
ィ92の両プラネタリギア101と噛合している。
【0048】即ち、前記弁体95のサンギア95c、プ
ラネタリギア101及び操作リング105のリングギア
105aは所謂、遊星歯車機構を構成し、操作リング1
05がいずれかの方向に回転すると、そのリングギア1
05aに噛合したプラネタリギア101を介してサンギ
ア95cと共に弁体95が反対方向に回転する。よっ
て、この弁体95にて分配ポート98と第1ポート乃至
第3ポート84〜86との連通状態が変更される。
【0049】そして、本実施例のシャワーヘッドでは、
弁座55の各ポート84〜86の開口部、止水面87及
び弁体95の分配ポート98と、サンギア95c、プラ
ネタリギア101及びリングギア105aとにより切換
弁機構S2 が構成されている。
【0050】ホース側ボディ103の基端にはネジ部1
08が形成され、このネジ部108の端面と先端側のネ
ジ孔104内とは、ホース側ボディ103の軸心に沿っ
て貫設された流入孔109にて連通している。ネジ部1
08には図示しないシャワーホースが着脱可能に接続さ
れ、このシャワーホースから供給される温冷水は、ホー
ス側ヘッド103の流入孔109を経てヘッド側ボディ
92内に導入され、更に切換弁機構S2 の切換状態に応
じてヘッド部51の第1ポート乃至第3ポート84〜8
6に供給されたり、或いは、止水面87にて止水された
りする。
【0051】グリップ部91は以上のように構成されて
おり、操作リング105と各ボディ92,103との間
に設けられたOリング106,107は、操作リング1
05の内周に摺接しながらその回転を許容しているた
め、従来例のシャワーヘッドのシール9,40と同じ
く、シール性能の点で不利な使用態様にあると言わざる
を得ない。しかしながら、図5と図10の比較から明ら
かなように、これらのOリング106,107は小径の
グリップ部91に内蔵されていることから、従来例のヘ
ッド部1cに内蔵されたシール9,40より遥かに小径
化され、十分なシール性能を確保して操作リング105
と各ボディ92,103の液密を確実に保持可能とな
る。
【0052】即ち、本実施例のシャワーヘッドでは、従
来はヘッド部51に内蔵されていた切換弁機構S2 をグ
リップ部91に内蔵することで、ヘッド部51内の可動
部分を排除してOリング63,69,75,76及びシ
ール70のシール性能を確保し、かつ、グリップ部91
内の切換弁機構S2 に用いられるOリング106,10
7を小径化して、そのシール性能を確保し、よって、ヘ
ッド部51及びグリップ部91の全てのシール箇所につ
いて確実に液密を保持していると言うことができる。
【0053】また、このように切換弁機構S2 がグリッ
プ部91に内蔵されているため、従来例のシャワーヘッ
ドに比較してヘッド部51の重量が軽減されるととも
に、グリップ部91に適度な重量感が付与され、理想的
な重量配分となる。
【0054】しかも、ヘッド部51には切換弁機構S2
を設ける必要がないため、従来例のシャワーヘッドに比
較して厚み、つまり図1に示す上下寸法Lを大幅に縮小
することが可能となる。なお、切換弁機構S2 の内蔵に
よりグリップ部91の径の拡大が懸念されるが、本来、
グリップ部91は使用者が保持し易いようにある程度の
径を必要とし、切換弁機構S2 はこのときのデッドスペ
ースを利用して収納されているため、切換弁機構S2 を
内蔵しない通常のグリップ部、例えば、図10に示す従
来例のグリップ部1b等に比較して、その径は全く拡大
していない。
【0055】加えて、グリップ部91を保持した時に、
自ずと指先が操作リング105に対応するため、片手で
操作リング105を回転操作可能となる。
【0056】次に、上記のように構成された従来のシャ
ワーヘッドの動作を説明する。
【0057】シャワーホースからの温冷水はホース側ボ
ディ103の流入孔109を経てヘッド側ボディ92内
に導入されており、操作リング105を回転操作する
と、プラネタリギア101を介してサンギア95cと共
に弁体95が回転され、弁体95の分配ポート98が第
1ポート乃至第3ポート84〜86、及び止水面87と
順次対応して、切換弁機構S2 が切り換えられる。ここ
で、分配ポート98が止水面87に対応して閉鎖された
ときには、ヘッド側ボディ92内の温冷水はヘッド部5
1側に流入することなく止水され、各噴出孔67,7
2,73からの噴流の噴出が阻止される。
【0058】また、弁体95の分配ポート98が第1ポ
ート84に対応して連通したときには、ヘッド側ボディ
92内の温冷水は第1ポート84から第1給水路58内
に導入され、整流羽根部材61にて螺旋状に整流されて
脈流ホイール65に回転力を付与しながら、各脈流噴出
孔67から間欠的な脈流として噴出される。
【0059】更に、弁体95の分配ポート98が第2ポ
ート85に対応して連通したときには、ヘッド側ボディ
92内の温冷水は第2ポート85から第2給水路59内
に導入され、支持リング74の各連通孔77を経て負圧
室83内でエア導入孔71からのエアを巻き込み、上部
ネットリング79、スペーサリング80の各連通孔82
及び下部ネットリング81を経て、各泡沫流噴出孔72
から気泡が混入した泡沫流として噴出される。
【0060】一方、弁体95の分配ポート98が第3ポ
ート86に対応して連通したときには、ヘッド側ボディ
92内の温冷水は第3ポート86から第3給水路60内
に導入され、各連続流噴出孔73から通常の連続流とし
て噴出される。
【0061】このように、上記第一実施例のシャワーヘ
ッドのヘッド部51は、別体のグリップ部91と連結可
能なネジ部54aを設けたヘッドケーシング53と、前
記ヘッドケーシング53に設けられて、一端を前記ネジ
部54aの端面に設けられた座面55に開口させてグリ
ップ部91から温冷水を供給される第1ポート乃至第3
ポート84〜86と、前記各ポート84〜86に接続さ
れた第1給水路乃至第3給水路58〜60とそれぞれ連
通し、各給水路58〜60からの温冷水を別種の噴流と
して噴出する複数種類の噴出孔とを具備し、前記複数種
類の噴出孔は、温冷水を連続的に噴射させる連続流噴射
孔73と、温冷水を整流する整流羽根部材61及びその
流れにより回転し、温冷水の流れを部分的に阻止する脈
流ホイール67をヘッドケーシング53の内部に収容
し、噴射を間欠的な脈流とした脈流噴流孔67と、エア
ー導入孔71から導入した空気とともに気泡が混入した
泡沫流を噴射させる泡沫流噴射孔72とを具備するもの
である。これを請求項1の発明に対応する実施例とする
ことができる。
【0062】また、上記第一実施例のシャワーヘッドの
グリップ部91は、一側に別体のヘッド部51と連結可
能なネジ孔93を設けるとともに、他側にシャワーホー
スと連結可能なネジ部108を設けたグリップケーシン
グ110と、前記グリップケーシング110に設けら
れ、前記ヘッド部51の第1ポート乃至第3ポート84
〜86を選択的に前記シャワーホース側と連通させる切
換弁機構S2 と、前記切換弁機構S2 を切換操作する操
作部材としての操作リング105とを具備し、前記切換
弁機構S2 及び操作部材としての操作リング105は、
複数種類の噴出孔に対応した各流路の各ポート84〜8
6の開口部を、操作リング105の回動によってリング
ギア105a、プラネタリギア101及びサンギア95
cを回動させ、前記サンギア95cに取付けられた弁体
95aを回動することによって選択開閉するものであ
る。これを請求項2の発明に対応する実施例とすること
ができる。
【0063】したがって、ヘッド部51のネジ部54a
とグリップ部91のネジ孔93とを相互に連結して、操
作リング105によりグリップ部91の切換弁機構S2
を切換操作すると、その切換に応じてシャワーホースか
らの温冷水がヘッド部51の各ポート84〜86を経て
各給水路58〜60に選択的に供給されて、任意の噴出
孔67,72,73から噴流として噴出する。そして、
このように、可動部分である切換弁機構S2 を小径のグ
リップ部91に内蔵したことから、その切換弁機構S2
に用いられるOリング106,107が小径化されてシ
ール性能を確保可能となり、また、ヘッド部51内にお
いても可動部分の排除によりOリング63,69,7
5,76やシール70のシール性を確保可能となり、よ
って、各部の液密を確実に保持して、漏水により使用者
に不快感を与えるのを未然に防止することができる。
【0064】また、切換弁機構S2 をグリップ部91に
内蔵することで、ヘッド部51の重量が軽減されるとと
もにグリップ部91に適度な重量感が付与されて、シャ
ワーヘッドを理想的な重量配分とすることができ、しか
も、ヘッド部51の上下寸法Lを縮小することができ、
加えて、片手でグリップ部91を保持して、操作リング
105を回転操作することができる。故に、シャワーヘ
ッドの使用感を大幅に向上させることができる。
【0065】ところで、上記実施例のシャワーヘッド
は、ヘッド部51とグリップ部91を独立して構成し、
任意に連結及び分離可能としているが、このヘッド部5
1とグリップ部91を一体化したシャワーホースとして
具体化することも可能である。このシャワーヘッドの一
体化は、図5に示すヘッド部51のヘッドケーシング5
3とグリップ部91のヘッド側ボディ92とを一体形成
するだけの簡単な設計変更で具体化できる。但し、ヘッ
ド側ボディ92の部分は、内部に弁体95を配設し得る
形状に若干の変更を要する。
【0066】そして、このように一体的に構成されたシ
ャワーヘッドは、ヘッド部51及びグリップ部91を一
体的に備え、ヘッド部51に別種の噴流を噴出する脈流
噴出孔67、泡沫流噴出孔72及び連続流噴出孔73を
設けるとともに、グリップ部91にシャワーホースと連
結可能なネジ部108を設けたケーシングと、前記ケー
シングのヘッド部51内で各噴出孔67,72,73と
それぞれ連通させた第1給水路乃至第3給水路58〜6
0と、前記各給水路58〜60に接続されて前記グリッ
プ部91側に延設された第1ポート乃至第3ポート84
〜86と、前記グリップ部91に設けられ、前記各ポー
ト84〜86を選択的に前記シャワーホース側と連通さ
せる切換弁機構S2 と、前記切換弁機構S2 を切換操作
する操作リング105とを具備し、前記ヘッド部51に
は、最外周に形成した温冷水を連続的に噴射させる連続
流噴射孔73と、温冷水の流れを整流する整流羽根部材
61及びその流れにより回転し、温冷水の流れを部分的
に阻止する脈流ホイール65を前記ヘッドケーシング5
3の内部に収容し、噴射を間欠的な脈流とする中央に形
成した脈流噴流孔67と、連続流噴射孔73と脈流噴流
孔67との間に形成し、エアー導入孔71から導入した
空気とともに気泡が混入した泡沫流を噴射させる泡沫流
噴射孔72とを具備している。これを請求項3の発明に
対応する実施例とすることができる。
【0067】したがって、請求項1及び請求項2の発明
に対応する実施例と同じく、可動部分である切換弁機構
S2 を小径のグリップ部91に内蔵したことから、各部
に用いられるOリング63,69,75,76,10
6,107やシール70のシール性を確保して液密を確
実に保持し、漏水により使用者に不快感を与えるのを未
然に防止することができ、かつ、シャワーヘッドを理想
的な重量配分とするとともに、ヘッド部51の上下寸法
Lを縮小し、加えて、片手でグリップ部91を保持し
て、操作リング105を回転操作でき、その使用感を大
幅に向上させることができる。
【0068】〈第二実施例〉図9は本発明の第二実施例
であるシャワーヘッドのグリップ部の切換弁機構を示す
断面図である。なお、本実施例のシャワーヘッドの全体
的な構成は、第一実施例で説明したシャワーヘッドと同
様であり、相違点は切換弁機構S2 にある。したがっ
て、同一構成の箇所は同一部材番号を付して重複する説
明を省略し、特に相違点を重点的に説明する。
【0069】図に示すように、ヘッド部51の座面55
の第1ポート乃至第3ポート84〜86の開口箇所に
は、より大径の弁室151が所定深さで形成され、各弁
室151内には側方よりシールバネ152が挿入される
とともに略筒状のシール153が嵌挿され、このシール
153はシールバネ152にて常に基端側(図9におい
て右側)に付勢されて、グリップ部91の弁体95の回
転座95aに圧接している。弁体95の回転座95a
は、第一実施例のように弁バネ97にて付勢されておら
ず、ヘッド側ボディ92内に形成された第4段差部92
dに当接して基端側への移動が規制され、また、この回
転座95aは、第一実施例のようにシール材96を介す
ることなく前記各シール153に直接圧接している。
【0070】つまり、前記シールバネ152は各シール
153を回転座95aに圧接させて、第一実施例の弁バ
ネ97と同様に、回転座95a及び各ポート84〜86
間の液密を保持する役割を果たしている。そして、第一
実施例のように単一の弁バネ97では、弁座55に対し
てシール材96を均一に圧接させるのは比較的難しかっ
たが、本実施例のように各シール153を相互に独立し
てシールバネ152で回転座95aに圧接させれば、各
ポート84〜86の液密を確実に保持することができる
という利点を有する。
【0071】ところで、上記第一実施例及び第二実施例
のシャワーヘッドは、間欠的な脈流、気泡を含んだ泡沫
流及び通常の連続流の3種の噴流を任意に噴出可能なシ
ャワーヘッドとして具体化したが、本発明を実施する場
合には、これに限定されるものではなく、複数の別種の
噴流を噴出可能であれば、その噴流の内容及び数は限定
されない。
【0072】また、上記第一実施例及び第二実施例の切
換弁機構は、遊星歯車機構にて弁体95を回転させなが
ら、その分配ポート98を第1ポート乃至第3ポート8
4〜86及び止水面87に対応させる切換弁機構S2 と
して構成されているが、本発明を実施する場合には、こ
れに限定されるものではなく、シャワーホースからの温
冷水をヘッド部51の第1給水路乃至第3給水路58〜
60に選択的に供給可能なものであればよい。したがっ
て、例えば、前記止水面87による止水機能を省略して
もよい。
【0073】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明のシャワ
ーヘッドのヘッド部は、グリップ部と連結可能なグリッ
プ連結部を設けたヘッドケーシングと、一端を前記グリ
ップ連結部に開口させた複数本の流路と、前記各流路の
他端と連通して別種の噴流を噴出する複数種類の噴出孔
とを具備し、前記複数種類の噴出孔は、連続流噴射孔、
温冷水の流れを整流する整流羽根部材及びその流れによ
り回転し、温冷水の流れを部分的に阻止する脈流ホイー
ルを前記ヘッドケーシングの内部に収容し、噴射を間欠
的な脈流とした脈流噴流孔と、エアー導入孔から導入し
た空気とともに気泡が混入した泡沫流を噴射させる泡沫
流噴射孔とを有するものである。
【0074】したがって、複数種類の噴出孔は、連続流
噴射孔、脈流噴流孔、泡沫流噴射孔として機能し、1個
のシャワーヘッドで多機能を有することになり、その使
い勝手がよくなる。また、シャワーヘッドのヘッド部に
可動部分である切換弁機構が設けられていないことか
ら、Oリングやシールのシール性を確保して各部の液密
を確実に保持し、漏水により使用者に不快感を与えるの
を未然に防止することができ、しかも、ヘッド部の上下
寸法を縮小可能となるため、その使用感を大幅に向上さ
せることができる。
【0075】請求項2の発明のシャワーヘッドのグリッ
プ部は、ヘッド部と連結可能なヘッド連結部、及びシャ
ワーホースと連結可能なホース連結部を設けたグリップ
ケーシングと、操作部材に操作されて、前記ヘッド部の
各流路を選択的に前記シャワーホース側と連通させる切
換弁機構とを具備し、前記切換弁機構及び操作部材は、
複数種類の噴出孔に対応した各流路の各ポートの開口部
を、操作リングの回動によってリングギア、プラネタリ
ギア及びサンギアを回動させ、前記サンギアに取付けら
れた弁体を回動することによって選択開閉するものであ
る。
【0076】したがって、可動部分である切換弁機構を
小径のグリップ部に内蔵しているから、その切換弁機構
に用いられるOリングやシールが小径化されてシール性
能を確保して各部の液密を確実に保持し、漏水により使
用者に不快感を与えるのを未然に防止することができ、
かつ、グリップ部に適度な重量感が付与されて理想的な
重量配分となり、更に片手でグリップ部を保持して操作
部材を操作可能となるため、その使用感を大幅に向上さ
せることができる。
【0077】請求項3の発明のシャワーヘッドは、ヘッ
ド部及びグリップ部を一体的に備え、ヘッド部に別種の
噴流を噴出する複数種類の噴出孔を設けるとともに、グ
リップ部にシャワーホースと連結可能なホース連結部を
設けたケーシングと、一端を各噴出孔とそれぞれ連通さ
せ、他端をグリップ部側に延設された複数本の流路と、
操作部材に操作されて、前記グリップ部内で各流路を選
択的に前記シャワーホース側と連通させる切換弁機構と
を具備し、前記ヘッド部には、最外周に形成した温冷水
を連続的に噴射させる連続流噴射孔と、温冷水の流れを
整流する整流羽根部材、及びその流れにより回転し、温
冷水の流れを部分的に阻止する脈流ホイールを前記ヘッ
ドケーシングの内部に収容し、噴射を間欠的な脈流とす
る中央に形成した脈流噴流孔と、連続流噴射孔と脈流噴
流孔との間に形成し、エアー導入孔から導入した空気と
ともに気泡が混入した泡沫流を噴射させる泡沫流噴射孔
とを有するものである。
【0078】したがって、複数種類の噴出孔は、連続流
噴射孔、脈流噴流孔、泡沫流噴射孔として機能し、1個
のシャワーヘッドで多機能を有することになり、その使
い勝手がよくなる。また、可動部分である切換弁機構を
小径のグリップ部に内蔵したことから、その切換弁機構
に用いられるOリングやシールが小径化されてシール性
能を確保でき、また、ヘッド部内においても可動部分の
排除によりOリングやシールのシール性を確保でき、そ
の結果、各部の液密を確実に保持して、漏水により使用
者に不快感を与えるのを未然に防止することができ、か
つ、ヘッド部の重量が軽減されるとともにグリップ部に
適度な重量感が付与されて、理想的な重量配分となり、
しかも、ヘッド部の上下寸法を縮小でき、更に片手でグ
リップ部を保持して操作部材を操作可能となるため、そ
の使用感を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第一実施例であるシャワーヘッ
ドのヘッド部を示す断面図である。
【図2】図2は本発明の第一実施例であるシャワーヘッ
ドのヘッド部を示す分解斜視図である。
【図3】図3は本発明の第一実施例であるシャワーヘッ
ドのヘッド部のヘッドケーシングの各給水路及びポート
を示す底面図である。
【図4】図4は本発明の第一実施例であるシャワーヘッ
ドのヘッド部を示す底面図である。
【図5】図5は本発明の第一実施例であるシャワーヘッ
ドのグリップ部を示す断面図である。
【図6】図6は本発明の第一実施例であるシャワーヘッ
ドのグリップ部を示す分解斜視図である。
【図7】図7は本発明の第一実施例であるシャワーヘッ
ドのグリップ部の切換弁機構の各ギアを示す図5のA−
A線断面図である。
【図8】図8は本発明の第一実施例であるシャワーヘッ
ドのグリップ部の切換弁機構の各ポートを示す図5のB
−B線断面図である。
【図9】図9は本発明の第二実施例であるシャワーヘッ
ドのグリップ部の切換弁機構を示す断面図である。
【図10】図10は従来のシャワーヘッドの切換弁機構
を連続流位置に切り換えた状態を示す断面図である。
【図11】図11は従来のシャワーヘッドを示す分解斜
視図である。
【図12】図12は従来のシャワーヘッドの噴出孔を示
す底面図である。
【図13】図13は従来のシャワーヘッドの切換弁機構
を示す図10のC−C線断面図である。
【図14】図14は従来のシャワーヘッドの切換弁機構
を泡沫流位置に切り換えた状態を示す図13のD−D線
断面図である。
【図15】図15は従来のシャワーヘッドの切換弁機構
を脈流位置に切り換えた状態を示す図13のE−E線断
面図である。
【符号の説明】
51 ヘッド部 53 ヘッドケーシング 54a ネジ部(グリップ連結部) 58 第1給水路(流路) 59 第2給水路(流路) 60 第3給水路(流路) 61 整流羽根部材 65 脈流ホイール 67 脈流噴出孔 71 エアー導入孔 72 泡沫流噴出孔 73 連続流噴出孔 84 第1ポート(流路) 85 第2ポート(流路) 86 第3ポート(流路) 91 グリップ部 93 ネジ孔(ヘッド連結部) 95 弁体 95c サンギア 101 プラネタリギア 105 操作リング(操作部材) 105a リングギア 108 ネジ部(ホース連結部) 110 グリップケーシング S2 切換弁機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 別体のグリップ部と連結可能なグリップ
    連結部を設けたヘッドケーシングと、前記ヘッドケーシ
    ングに設けられて、前記グリップ連結部を介してグリッ
    プ部側から温冷水を供給される複数本の流路と、前記各
    流路の他端とそれぞれ連通し、流路からの温冷水を別種
    の噴流としてそれぞれ噴出する複数種類の噴出孔とを具
    備し、 前記複数種類の噴出孔は、 温冷水を連続的に噴射させる連続流噴射孔と、 温冷水の流れを整流する整流羽根部材、及びその流れに
    より回転し、温冷水の流れを部分的に阻止する脈流ホイ
    ールを前記ヘッドケーシングの内部に収容し、噴射を間
    欠的な脈流とした脈流噴流孔と、 エアー導入孔から導入した空気とともに気泡が混入した
    泡沫流を噴射させる泡沫流噴射孔とを具備することを特
    徴とするシャワーヘッドのヘッド部。
  2. 【請求項2】 一側に別体のヘッド部と連結可能なヘッ
    ド連結部を設け、他側にシャワーホースと連結可能なホ
    ース連結部を設けたグリップケーシングと、前記グリッ
    プケーシングに設けられ、ヘッド部に形成した複数種類
    の噴出孔に対応した各流路を選択的に前記シャワーホー
    ス側と連通させる切換弁機構と、前記切換弁機構を切換
    操作する操作部材とを具備し、 前記切換弁機構及び操作部材は、複数種類の噴出孔に対
    応した各流路の各ポートの開口部を、操作リングの回動
    によってリングギア、プラネタリギア及びサンギアを回
    動させ、前記サンギアに取付けられた弁体を回動するこ
    とによって選択開閉することを特徴とするシャワーヘッ
    ドのグリップ部。
  3. 【請求項3】 ヘッド部及びグリップ部を一体的に備
    え、前記ヘッド部から噴出する複数種類の噴出孔を設け
    るとともに、グリップ部にシャワーホースと連結可能な
    ホース連結部を設けたケーシングと、前記ケーシングの
    ヘッド部内で一端を各噴出孔とそれぞれ連通させ、他端
    を前記グリップ部側に延設された複数本の流路と、前記
    グリップ部に設けられ、前記各流路を選択的に前記シャ
    ワーホース側と連通させる切換弁機構と、前記切換弁機
    構を切換操作する操作部材とを具備し、 前記ヘッド部には、 最外周に形成した温冷水を連続的に噴射させる連続流噴
    射孔と、 温冷水の流れを整流する整流羽根部材、及びその流れに
    より回転し、温冷水の流れを部分的に阻止する脈流ホイ
    ールを前記ヘッドケーシングの内部に収容し、噴射を間
    欠的な脈流とする中央に形成した脈流噴流孔と、 連続流噴射孔と脈流噴流孔との間に形成し、エアー導入
    孔から導入した空気とともに気泡が混入した泡沫流を噴
    射させる泡沫流噴射孔とを具備することを特徴とするシ
    ャワーヘッド。
JP4334713A 1992-12-15 1992-12-15 シャワーヘッド及びそのヘッド部及びそのグリップ部 Pending JPH05345155A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105170352A (zh) * 2015-08-24 2015-12-23 厦门水大卫浴洁具有限公司 一种动态出水喷头

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