JPH05344951A - 撮像装置及びその駆動装置 - Google Patents

撮像装置及びその駆動装置

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JPH05344951A
JPH05344951A JP4156808A JP15680892A JPH05344951A JP H05344951 A JPH05344951 A JP H05344951A JP 4156808 A JP4156808 A JP 4156808A JP 15680892 A JP15680892 A JP 15680892A JP H05344951 A JPH05344951 A JP H05344951A
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JP4156808A
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Kazunari Oi
一成 大井
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 狭隘部でも任意の視野方向の撮像を行い得る
雲台機能を備え、小型で機械的に安定なビデオカメラ固
定構造を与える撮像装置と駆動装置を提供する。 【構成】 球状に形成される球形筐体3と、これに収容
される撮像手段9と、筒状の本体1と、これに設けら
れ、一側端から球形筐体内に収容される撮像手段の撮像
視野部分を突出させ、球形筐体を回動自在に保持し、球
形筐体全体を任意の方向に回動して撮像手段の視野方向
を変更し得る保持手段5とを備える。又n角錐のn本の
稜に沿って配設され供給される駆動信号によって所定の
周波数で振動するn本の振動子と、このn本の振動子の
n角錐の頂点部分に配設され振動子の振動によって駆動
される被駆動体と、n本の振動子の各振動子に位相の異
なる駆動信号を供給し得る駆動信号供給手段とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は撮像装置及びその駆動装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオカメラを用いて撮影を行う
場合、ビデオカメラを雲台に取り付けて当該ビデオカメ
ラの視野方向を固定若しくは安定して回転し得るように
している。また、遠隔地、高所等のように撮像者による
直接操作に無理がある場合には、無人で広範囲を若しく
は視野方向を変更して撮像するために、有線或いは無線
による遠隔操作によって電動で雲台を駆動し視野方向を
変更し得る電動雲台構造が採用される。
【0003】一方、ビデオカメラを狭隘部で使用する場
合には、通常の構成のビデオカメラ及び電動雲台構造で
は大きすぎて用を成さない為、例えば図11及び図12
に示すような内視鏡構造が用いられている。ここで、図
11は電子内視鏡の全体の構成を示す斜視図であり、図
12は図11に示す電子内視鏡の先端部のビデオカメラ
の構成を示す図である。
【0004】図11において結像光学系を含むビデオカ
メラ部101は手元コントローラ115の操作に従って
任意の方向に屈曲可能な可撓部111を介してケーブル
部113の先端に配置されている。手元コントローラ1
15にはX軸調整用のダイヤルとY軸調整用のダイヤル
が同軸上に設けられており、これらダイヤルの各々に2
本1組のスチールワイア105が接続されている。すな
わち、図12を参照するに、2本1組4本のスチールワ
イア105はケーブル内に配設されて先端部に接続され
ている。具体的には、スチールワイア105(R)とス
チールワイア105(L)は先端部の外周上に180度
の間隔で接続されており、またスチールワイア105
(U)とスチールワイア105(D)も先端部の外周上
に180度の間隔で接続されている。さらに、スチール
ワイア105(U)の接続点とスチールワイア105
(R)の接続点及びスチールワイア105(U)の接続
点とスチールワイア105(L)の接続点は、互いに9
0度の角度を成しているので、先端部はジンバル構造的
に動かすことができる。
【0005】すなわち、手元コントローラ115のX軸
調整ダイヤルを回すと1対のスチールワイア105
(R)とスチールワイア105(L)とは差動的に動
き、先端部をX軸方向に動かす。同様に手元コントロー
ラ115のY軸調整ダイヤルを回すと1対のスチールワ
イア105(U)とスチールワイア105(D)とは差
動的に動き、先端部をY軸方向に動かす。こうして手元
コントローラ115のX軸、Y軸ダイヤルを回すこと
で、可撓部111をパン、チルト、すなわち視野方向を
水平方向及び垂直方向に変えることができ、これにより
ビデオカメラを希望の方向に向けて視野調整し、任意方
向の被写体を撮影できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、極限作
業ロボットなどの場合で遠隔の狭隘部を撮影するときも
同様に、通常の電動雲台は大きすぎて用いることができ
ず、また図11に示すような内視鏡構造を用いスチール
ワイアでビデオカメラをパンチルトさせるようにして
も、手元コントローラから遠くなるとケーブルも長くす
る必要が生じ、そのため取り扱いが困難となり、場合に
よっては使用することすら出来ないこともある。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、狭隘部においても任意の視野方向の撮像を行い得る
雲台機能を具備したビデオカメラ構造を与えると同時
に、小型で機械的に安定なビデオカメラ固定構造を与え
ることのできる撮像装置及びその駆動装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本願第1の発明は、球状に形成される球形筐体と、この
球形筐体内に収容される撮像手段と、筒状に形成される
本体と、この本体に設けられ、該本体の一側端から前記
球形筐体内に収容される撮像手段の撮像視野部分を突出
させ、かつ当該球形筐体を回動自在に保持すると共に、
球形筐体全体を任意の方向に回動して球形筐体内に収容
される撮像手段の視野方向を変更し得る保持手段とを有
することを要旨とする。
【0009】また、本願第2の発明は、n角錐のn本の
稜に沿って配設され供給される駆動信号によって所定の
周波数で振動するn本の振動子と、このn本の振動子の
前記n角錐の頂点部分に配設され当該振動子の振動によ
って駆動される被駆動体と、前記n本の振動子の各振動
子に位相の異なる駆動信号を供給し得る駆動信号供給手
段とを有して、各振動子に位相の異なる駆動信号を供給
する際に、少なくとも1本の振動子には位相の異なる駆
動信号を供給して被駆動体を当該各振動子の振動で決定
される方向に移動せしめることを要旨とする。
【0010】また、本願第3の発明は、窓状に形成され
る透光領域を除く領域が遮光性部材で形成される球状の
球形筐体と、この球形筐体の透光領域に設けられ最外周
面部分が前記球形筐体の一部を形成する光学手段と、前
記球形筐体内に設けられ前記光学手段を介して入射され
る光学画像を撮像する撮像手段とを有することを要旨と
する。
【0011】また、本願第4の発明は、球状に形成され
る球形筐体と、筒状に形成される本体と、この本体に設
けられ前記球形筐体を回動自在に保持する保持手段と、
前記球形筐体全体を任意の方向に回動する駆動手段と、
前記球形筐体に設けられる特異領域内に保持手段がある
ことを検出する検出手段と、この検出手段で特異領域内
に保持手段があることが検出されるときには駆動手段を
停止若しくは当該特異領域外に保持手段を位置させる制
御手段とを有することを要旨とする。
【0012】さらに、本願第5の発明は、請求項1、4
記載の保持手段の少なくとも1部は複数の振動子によっ
て構成されることを要旨とする。
【0013】
【作用】本願第1の発明の撮像装置は、筒状に形成さ
れ、その一側端から球状に形成される球形筐体内に収容
される撮像手段の撮像視野部分を突出させることによ
り、当該撮像手段の撮像視野を確保され、かつ球形筐体
全体を任意の方向に回動することで球形筐体内に収容さ
れる撮像手段の視野が拡大される。
【0014】本願第2の発明の撮像装置は、n角錐のn
本の稜に沿って配設され、供給される駆動信号によって
所定の周波数で振動するn本の振動子に、位相の異なる
駆動信号を供給する際に、少なくとも1本の振動子には
位相の異なる駆動信号を供給することにより、このn本
の振動子の前記n角錐の頂点部分で当該振動子と直接、
若しくは球体等を介して駆動される被駆動体が当該各振
動子の振動で決定される方向に移動する。
【0015】本願第3の発明の撮像装置は、光学手段が
球形筐体の透光領域に設けられ最外周面部分が前記球形
筐体の一部を形成することで、構成が簡易となる。
【0016】本願第4の発明の撮像装置は、保持手段が
特異領域内に侵入した場合には、駆動手段が停止され若
しくは当該特異領域外に保持手段が移動される。
【0017】本願第5の発明の撮像装置は、請求項1、
4記載の保持手段の少なくとも1部は複数の振動子によ
って構成されることから構成を簡易かつ応答性を高める
ことができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る一実施例
を説明する。
【0019】図1は、本発明に係る撮像装置全体の構成
を示した斜視図であり、自走式の極限作業ロボットに適
用した例である。また、図2は第1の実施例に示すアク
チュエータの配置を示すための正面図である。
【0020】まず、図1を参照するに、作業モジュール
Wは概ね本体1と球形筐体3によって構成される。本体
1は、有底の円筒状であって、開口側の端縁は後述する
撮像手段としてのビデオカメラ部9の視野範囲を拡大す
るために、3箇所で大きく切り欠かれ、3本の突出した
腕が形成される。この腕には後述する積層圧電型アクチ
ュエータ5B、5C、5Dがそれぞれ固設されており、
この3組の積層圧電型アクチュエータ5B、5C、5D
及び本体1内部に設けられる1組の積層圧電型アクチュ
エータ5Aを介して球形筐体3が回動自在に保持され
る。また、本体1の外周面には、自走するための3本1
組の足機構Fが120度間隔で配設されており、これに
より管等の狭隘な作業環境内の任意の場所に移動でき
る。すなわち、本体1内の駆動制御回路Uにより制御、
駆動される足機構Fにより、観察環境内での自分自身に
よる移動が可能である。
【0021】なお、この駆動制御回路Uは、作業モジュ
ールWに後続するシステムからの指令に基づき制御され
ている。またビデオカメラ部9へエネルギを与えると共
に、ビデオカメラ部9からの信号を受けて、さらに後続
のシステムに映像信号などを伝送する。後続のシステム
との信号、エネルギのやりとりはケーブルCによる有線
若しくは図示しないアンテナによる無線で行なわれる。
【0022】球形筐体3は、外径形状が略真球であり、
後述するレンズ7を含むを光学窓7aを除き、外光の入
射を防止するための遮光性と、積層圧電型アクチュエー
タ5による磨耗を防止するための対磨耗性及びレンズ部
分との熱膨脹率等の整合性を考慮して、アンバー系金属
で形成される。また、筐体内部にはビデオカメラ部9を
収容する。
【0023】ビデオカメラ部9は、主として固体撮像素
子9A、信号処理回路9B、駆動制御回路9C及び結像
レンズ7とで構成されている。すなわち、球形筐体3の
中心からの頂角60度の円錐と球形筐体3の交わった部
分に光学窓7aが開口され、この光学窓7aの略中心位
置に光軸を一致させて結像レンズ7が配設され、さら
に、この結像レンズ7の後ろ側、球形筐体3内部に固体
撮像素子9A、信号処理回路9B及び駆動制御回路9C
が配設される。
【0024】結像レンズ7の材質は光学ガラス若しくは
光学樹脂であり、その外側面を球形筐体3の半径と同一
の球面に形成して球面レンズの一面とし、内側面、すな
わち固体撮像素子9A側面は、光学歪みを軽減すると共
に、レンズ枚数を減らしてカメラ部の小形化を計るた
め、非球面レンズに加工されている。このレンズは金属
球形筐体にカメラ組み立て時に接着加工される。なお、
結像レンズ7は単レンズであってもよく、複数枚のレン
ズで構成しても良い。また、結像レンズ7を球形筐体3
の一部として、接着、或いは嵌め込み、熔着などによっ
て一体的に成形するほか、球形筐体3の半径と同一の球
面に形成した保護ガラスの内側面に配設するようにして
も良い。
【0025】結像レンズ7を透過した被写体像は固体撮
像素子9A上に結像される。固体撮像素子9Aは駆動制
御回路9Cで駆動されて映像信号が読み出され、信号処
理回路9Bで所定の信号に加工される。観察環境の映像
信号は本体の通信制御部を経由して後続のシステムに伝
送される。本体1とビデオカメラ部9は有線若しくは無
線によって接続されており、映像信号と制御信号及び駆
動用のエネルギが伝送される。
【0026】本実施例の場合、本体1とビデオカメラ部
9との間の接続は、有線で行われ、その接続線は球形筐
体3の回転移動に際して積層圧電型アクチュエータ5と
干渉しない位置、すなわち球形筐体3に外接する正四面
体の一頂角方向にビデオカメラ部9の光軸を配設した、
残りの頂角方向の一つの方向から取り出している。
【0027】なお、このビデオカメラ部9を自動焦点調
節機構及び自動絞り調節機構を具備したもの、或いはこ
れらを機能的に組み合わせたものとしても良い。
【0028】次に、積層圧電型アクチュエータ5の構成
を図3を参照して説明する。
【0029】本実施例における積層圧電型アクチュエー
タ5は、ビデオカメラ部9を収容する球形筐体3の球面
に外接する正四面体との接点部に積層圧電型アクチュエ
ータ5A,5B,5C及び5Dの計4組が被駆動体であ
る球形筐体3に圧接して配設されている。
【0030】また、積層圧電型アクチュエータ5の構成
は、例えば図4に示すように保持板51上に、各々の狭
角が90度をなしつつ、平面投射角度が120度間隔に
スター配列される3角錐の3本の稜に沿って配設される
3本の振動子53A、53B、53Cと、この3本の振
動子53A、53B、53Cの前記3角錐の頂点部分で
当該各振動子53A、53B、53Cと圧接する球体5
5と、この球体55に回転駆動によって所定の方向に駆
動される被駆動体としての球形筐体3によってなる。な
お、各振動子53は任意の圧電素子、例えば圧電振動
子、電歪振動子、圧電性セラミックス或いはこれらの複
合体によって構成されるものである。
【0031】この振動子53の先端部は、球体55若し
くは被駆動体である球形筐体3に圧接しているので、磨
耗を考慮して先端は金属メッキ若しくは金属或いはその
他部材チップの接着ないし熔着などの加工が施してあ
る。
【0032】なお、この球体55は、小形化を計るため
に除いても良い。この場合、球形筐体3表面の耐磨耗性
についてはとくに注意を払う必要がある。一方、振動子
53の振動によって、積層圧電型アクチュエータ5と球
形筐体3との間に塵埃等の異物の侵入が阻止されるの
で、作業モジュールWの進行路に粉塵や付着物の多いよ
うな劣悪な環境下での使用には適したものとなる。
【0033】また、前記本体1内の駆動制御回路Uに
は、各振動子に位相の異なる駆動信号を供給し得る駆動
信号供給手段及び駆動を制御する制御手段が設けられて
おり、各振動子に図5に示すような位相の異なる駆動信
号を供給する。
【0034】ここで用いた積層圧電型アクチュエータ5
は基本的には文献、“遠藤晃ほか「圧電縦効果を利用し
た超音波モータ」昭和63年電気学会全国大会講演論文
集分冊[6],p899〜900,1988年”に示さ
れている圧電縦効果型超音波モータである。
【0035】その基本動作は図9に示すように、90度
の角度をもって配置された柱状の振動子153A,15
3Bに、図10に示す電気的に90度位相の異なる駆動
パルスA,Bを印加することで、振動子153A,15
3Bが球体155を介して接する板103を右または左
の方向に駆動するというものである。板103の移動方
向は、駆動パルスA,Bの位相関係により決まる。すな
わち、図10に示す駆動パルスを与えた場合、駆動パル
スAの位相を駆動パルスBに対して90度進めると右に
なり、逆に駆動パルスAの位相を駆動パルスBに対して
90度遅らすと左の方向になる。
【0036】同様に、本実施例における積層圧電型アク
チュエータ5は、図5に示す第1の駆動パルス、第2の
駆動パルス、第3の駆動パスルを印加することにより、
例えば圧電性セラミックスからなる振動子53A,53
B,53Cにそれぞれ電界を与えることで、各々の圧電
性セラミックスが順次伸長して球体55をつつくことに
なり、球55が回転駆動される。
【0037】以下、詳細に説明する。図4に示すように
三角錐の稜に沿って、3次元的に構成される振動子53
A,53B,53Cに係り、説明を簡単にするために、
図6に示すように保持板51から球形筐体3を俯瞰した
2次元平面上で考えるとき、振動子53A,53B,5
3Cの駆動力は図6に示すベクトルA,B及びCで示さ
れる。また、図5に示す第1の駆動パルス、第2の駆動
パルス、第3の駆動パスルは各々0度、90度、90度
の位相で、同一振幅の電圧(V)である。
【0038】この結果、各駆動力は図6に示すようにベ
クトル合成され、ベクトルAと反対方向の駆動力が得ら
れる。こうして電気的に位相もしくは振幅の異なる駆動
パルスを随時印加することで、球形筐体3はアクチュエ
ータ5により、ベクトルA,B,C方向の駆動力をベク
トル合成した方向に与え、球体55を回転させることが
できる。
【0039】また、本実施例の場合、図2のようにビデ
オカメラ部9の球に外接する正四面体との接点部に計4
組の積層圧電型アクチュエータ5A,5B,5C及び5
Dを配設することでアクチュエータの使用数を最小にす
ると同時に、球形筐体を一時固定、保持すると同時に、
任意方向への回転移動を可能にしている。
【0040】さらに、積層圧電型アクチュエータ5は、
電磁型のモータと比較した場合、構造が簡易、応答性に
優れる、位置決め精度が高い、往復運動が容易、直線運
動が直接得られる、磁気ノイズがない等の利点を有して
いる。さらに、進行波型の超音波モータと比較した場合
でも、低電圧、低電力駆動である、共振、非共振の両モ
ードでの駆動が可能、小型、軽量化が可能、形状設計の
自由度が高い等の利点を有している。
【0041】尚、上記の実施例では振動子53の数を3
本とした場合を例にとって説明したが、本発明はこれに
限定されること無く、4本以上の適宜の数とすることが
できる。例えば、4本とした構成の場合、2組の対向す
る振動子対において各々独立に積層圧電型アクチュエー
タとして各々X軸とY軸の駆動力を考えれば良いので、
駆動制御は3組を120度毎に配設したものより考え易
い。
【0042】次に、積層圧電型アクチュエータ5の駆動
制御について説明する。本実施例においては積層圧電型
アクチュエータ5の振動からレンズ部7を保護するため
に、駆動制御の管理を行なっている。具体的には、積層
圧電型アクチュエータ5の走行軌跡がレンズ部7を含む
光学窓7aと重ならないように予め設定してある。この
軌跡の設定は、後続システム内の制御用計算機による駆
動制御によって管理されるものである。
【0043】また、さらに本実施例においては、「すべ
り」等によってアクチュエータ5の位置がずれた場合に
備えて、各積層圧電型アクチュエータ5A,5B,5C
及び5Dの実際の球形筐体3上の位置が光学窓7a上に
掛からないようにしている。すなわち、球体55若しく
は振動子53の先端部の金属メッキ部が球形筐体3表面
の金属領域から外れ光学窓7aのガラス(樹脂)部分に
達した事を導電性の変化から検出し、ビデオカメラ部9
として、一旦当該積層圧電型アクチュエータ5の駆動を
止めると共に、本体1へ積層圧電型アクチュエータ5の
軌跡が設定外の領域にあることを通信する。本体1は、
この信号を受け、あらかじめ設定される制御を行ない、
アクチュエータ駆動を停止する。その後、指定した位置
にアクチュエータ5を移動させる。このことは、後続シ
ステムの計算機に情報として伝送、記憶され、次の駆動
指示の際の制御モード設定に使われる。
【0044】なお、このとき光学窓7aの周囲に所定の
幅を有する境界領域を設定して、積層圧電型アクチュエ
ータ5が光学窓7aに掛かる手前で停止若しくは迂回す
るようにしても良い。これにより光学窓7aと球形筐体
3との接合部を保護することができる。また、これら光
学窓7a及び境界領域の少なくとも一方は特定領域を形
成するものである。
【0045】次に、本発明に係る第2の実施例を図7を
参照して説明する。図7に示す構成図において、積層圧
電型アクチュエータ5は、球形筐体3の背後1箇所にの
み配置されている。他の3点は球形筐体3が本体から抜
け落ちないように保持する為の押え爪11A、11B、
11Cである。各押え爪11A、11B、11Cの接点
部は球形筐体3の回転時における摩擦が小さくなるよう
にテフロンコーティングされている。
【0046】またビデオカメラ部9を収容する球形筐体
3の全体を光学ガラスで製作し、本体1とビデオカメラ
部9との間のエネルギと信号のやり取りをアンテナ13
を介して無線で行うようにしたものである。このとき、
積層圧電型アクチュエータ5の先端部の硬度を光学ガラ
スより低く設定することで、光学窓のレンズ部7が保護
されるため、この部分を避ける必要がなくなり、積層圧
電型アクチュエータ5の走行軌跡に対する制限をなくし
ている。
【0047】次に本発明に係る第3の実施例について説
明する。この第3の実施例は、ビデオカメラ部9の球形
筐体3を、球形筐体3に外接する正6面体の面心部分に
90度ずつ配列された4つの積層圧電型アクチュエータ
5を介して保持固定すると共に、回転移動させる構造に
したものである。
【0048】この様に、一般的には、球形筐体に外接す
る正N面体の面心部分に360度/Nずつ配列されたN
個の積層圧電型アクチュエータを介して保持固定すると
共に回転移動させる構造にすれば良いが、第1の実施例
に示した如く、球形筐体に外接する正4面体の面心部分
に120度おきに配列された4つの積層圧電型アクチュ
エータを介して保持固定する構造が、もっとも少ないア
クチュエータ数で実現できると共に、もっとも小さい形
状で実現でき、さらに同時にビデオカメラ部の光学窓の
開口を最も大きくできるので有利である。
【0049】尚、上記の実施例では駆動手段を積層圧電
型アクチュエータ(圧電縦効果型超音波モータ)で構成
する場合を例にとって説明したが、本発明はこれに限定
されること無く、例えば定在波駆動方式若しくは進行波
駆動方式超音波モータ或いはリニアモータ等の適宜の駆
動方式を適用することができるのはいうまでもない。
【0050】上述してきたように、上記各実施例によれ
ば、本体部にビデオカメラ部を球形筐体に実装し、圧電
アクチュエータを介して保持固定すると共に回転移動さ
せる構造にすることにより、ビデオカメラ部の形状が小
さくでき、例えば極限作業用の超小型視覚ロボットが実
現できる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明の撮像装置及
びその駆動装置は、球形筐体内に撮像手段を収容し、こ
の球形筐体を任意の方向に駆動し得るようにしたので、
狭隘部においても任意の視野方向の撮像を行い得るもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】図1に示す第1の実施例に用いたアクチュエー
タの配置を示すための正面図である。
【図3】図1に示す第1の実施例に用いたアクチュエー
タの構成を示す側面図である。
【図4】図3に示すアクチュエータの構成を示すための
図である。
【図5】図3に示すアクチュエータの駆動パルスを示す
波形図である。
【図6】図3に示すアクチュエータの駆動力の発生を示
す図である。
【図7】本発明の第2の実施例の構成を示す斜視図であ
る。
【図8】図7に示す第2の実施例に用いたアクチュエー
タ及び押え爪の配置を示すための正面図である。
【図9】圧電縦効果型超音波モータの動作原理を説明す
るための図である。
【図10】図9に示す圧電縦効果型超音波モータを駆動
するための駆動パルスを示す波形図である。
【図11】電子内視鏡の全体の構成を示す斜視図であ
る。
【図12】図11に示す電子内視鏡の撮像部の構成を示
す図である。
【符号の説明】
1 本体 3 球形筐体 5 積層圧電型アクチュエータ 7 結像レンズ 9A 固体撮像素子 9B 信号処理回路 9C 駆動制御回路 11 押え爪 51 保持板 53 振動子 55 球体 C ケーブル F 足 U 駆動制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/335 Z // H01L 41/09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球状に形成される球形筐体と、 この球形筐体内に収容される撮像手段と、 筒状に形成される本体と、 この本体に設けられ、該本体の一側端から前記球形筐体
    内に収容される撮像手段の撮像視野部分を突出させ、か
    つ当該球形筐体を回動自在に保持すると共に、球形筐体
    全体を任意の方向に回動して球形筐体内に収容される撮
    像手段の視野方向を変更し得る保持手段とを有すること
    を特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 n角錐のn本の稜に沿って配設され供給
    される駆動信号によって所定の周波数で振動するn本の
    振動子と、 このn本の振動子の前記n角錐の頂点部分に配設され当
    該振動子の振動によって駆動される被駆動体と、 前記n本の振動子の各振動子に位相の異なる駆動信号を
    供給し得る駆動信号供給手段とを有して、各振動子に位
    相の異なる駆動信号を供給する際に、少なくとも1本の
    振動子には位相の異なる駆動信号を供給して被駆動体を
    当該各振動子の振動で決定される方向に移動せしめるこ
    とを特徴とする駆動装置。
  3. 【請求項3】 窓状に形成される透光領域を除く領域が
    遮光性部材で形成される球状の球形筐体と、 この球形筐体の透光領域に設けられ最外周面部分が前記
    球形筐体の一部を形成する光学手段と、 前記球形筐体内に設けられ前記光学手段を介して入射さ
    れる光学画像を撮像する撮像手段とを有することを特徴
    とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 球状に形成される球形筐体と、 筒状に形成される本体と、 この本体に設けられ前記球形筐体を回動自在に保持する
    保持手段と、 前記球形筐体全体を任意の方向に回動する駆動手段と、 前記球形筐体に設けられる特異領域内に保持手段がある
    ことを検出する検出手段と、 この検出手段で特異領域内に保持手段があることが検出
    されるときには駆動手段を停止若しくは当該特異領域外
    に保持手段を位置させる制御手段とを有することを特徴
    とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記保持手段の少なくとも1部は複数の
    振動子によって構成されることを特徴とする請求項1、
    4記載の撮像装置。
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