JPH05344326A - 画像処理方法および装置 - Google Patents

画像処理方法および装置

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JPH05344326A
JPH05344326A JP4145613A JP14561392A JPH05344326A JP H05344326 A JPH05344326 A JP H05344326A JP 4145613 A JP4145613 A JP 4145613A JP 14561392 A JP14561392 A JP 14561392A JP H05344326 A JPH05344326 A JP H05344326A
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治 島崎
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    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
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    • H04N1/6033Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer using test pattern analysis

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Abstract

(57)【要約】 【目的】読取原稿から読み取った画像データを高精度に
較正して所望の色度データを得、これから良好な再生画
像を生成する。 【構成】較正用チャートを分光濃度計および画像読取装
置により読み取って得られたデータから変換データを作
成してルックアップテーブル記憶部90に記憶させてお
き、前記変換データを用いて読取原稿の画像情報を変換
し、この変換された濃度データを、さらに、分光濃度特
性記憶部86に記憶されたカラー感材の分光濃度特性を
用いて平滑化された三原色の合成濃度データを作成し、
これから所望の表色系の色度データを求める。これによ
り、較正用チャートの読み取りの際の誤差によらない高
精度な画像データを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像読取装置におい
て、読取原稿に記録された画像情報から所望の色度デー
タを安定して得ることのできる画像処理方法および装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、印刷・製版の分野において、作
業工程の合理化、画像品質の向上等を目的として読取原
稿に記録された画像情報を電気的に処理し、フイルム原
版を作成する画像走査読取再生システムが広範に用いら
れている。
【0003】この場合、前記画像走査読取再生システム
を構成する画像読取装置では、原稿カセットに位置決め
収納された読取原稿を読取部まで搬送し、その画像情報
をCCD等により光電的に読み取っている。
【0004】ところで、前記読取部を構成する光学系
は、画像読取装置毎に特性が異なるのが一般的であるた
め、当該装置を何ら較正することなく読取原稿の画像情
報をそのまま正確に再現することは不可能である。
【0005】そこで、当該較正のために容易に想倒され
る手法として、ダイレクトマッピングの手法を挙げるこ
とができる。このダイレクトマッピングの手法では、例
えば、基準となる明度、彩度、色相を段階的に表示した
チャートを分光濃度計で読み取って基準データを得た
後、前記チャートを画像読取装置で読み取って得られた
濃度データを前記基準データに変換するための変換テー
ブルを作成し、この変換テーブルを用いて所望の読取原
稿から得られた画像データの較正を行う。この場合、前
記チャートの各ステップ間の濃度に対応する画像データ
は、補間、最適化等によって較正される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ようなダイレクトマッピングにより高精度な画像データ
を得るためには、補間等によることなく、できるだけ多
数のステップを有したチャートを用いる必要がある。こ
の場合、前記チャートの一か所にでも塵や傷等がある
と、誤った変換テーブルが作成されてしまうため、所望
の画像データを得ることができなくなる不都合が生じ
る。一方、分光濃度計によってチャートの多数のステッ
プを全て高精度に読み取ることは現実的に不可能であ
る。この結果、較正された画像データから生成される再
生画像が不自然なものとなってしまう場合も生じる。
【0007】本発明は、前記の不都合に鑑みてなされた
もので、読取原稿から読み取った画像データを高精度に
較正して所望の色度データを得、これから良好な再生画
像を生成することのできる画像処理方法および装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、カラー感材の三原色色素の各一色が発
色してなる少なくとも三つの領域を有する較正用チャー
トの分光濃度を分光濃度計により測定し、前記各分光濃
度から前記各領域における三原色色素の色素量データを
求める第1の過程と、前記較正用チャートを画像読取装
置において読み取り、前記各領域の三原色色素の濃度デ
ータを求める第2の過程と、前記第1の過程において得
られた前記色素量データと、前記第2の過程において得
られた前記濃度データとから、前記濃度データを前記色
素量データに変換するための変換データを求める第3の
過程と、前記較正用チャートと同じ発色特性を有するカ
ラー感材からなる所望の読取原稿を前記画像読取装置に
おいて読み取り、三原色色素の濃度データを求める第4
の過程と、前記第4の過程で得られた濃度データを、前
記第3の過程で得られた変換データを用いて新たな濃度
データに変換し、この新たな三原色色素の各濃度データ
を、前記読取原稿と同じ発色特性を有するカラー感材の
三原色分光濃度特性を用いて合成した合成濃度データと
し、さらに、この合成濃度データから所望の表色系にお
ける色度データを求める第5の過程と、からなることを
特徴とする。
【0009】また、本発明は、カラー感材の三原色色素
の各一色が発色してなる少なくとも三つの領域を有する
較正用チャートにおける各領域の色素量データを記憶す
る色素量データ記憶部と、前記較正用チャートおよびこ
の較正用チャートと同じ発色特性を有するカラー感材か
らなる所望の読取原稿の濃度を読み取る読取部と、前記
読取部において前記較正用チャートを読み取って得られ
る濃度データを、前記色素量データ記憶部に記憶された
色素量データとすべく変換データを求める変換データ演
算部と、前記読取原稿と同じ発色特性を有するカラー感
材の三原色分光濃度特性を記憶する分光濃度特性記憶部
と、前記読取部で得られた読取原稿の濃度データを、前
記変換データを用いて新たな濃度データに変換し、この
新たな三原色色素の各濃度データを、前記読取原稿と同
じ発色特性を有するカラー感材の三原色分光濃度特性を
用いて合成した合成濃度データとし、さらに、この合成
濃度データから所望の表色系における色度データを求め
る色度データ演算部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明の画像処理方法および装置では、三原色
色素の各一色が発色してなる少なくとも三つの領域を有
する較正用チャートの分光濃度を、分光濃度計により測
定するとともに画像読取装置により読み取り、得られた
データから変換データを求め、この変換データを用いて
読取原稿より読み取った画像データを較正する。次い
で、前記較正された三原色の画像データを、当該読取原
稿と同一のカラー感材の三原色分光濃度特性を用いて合
成し、これを合成濃度データとし、さらに、この合成濃
度データから所望の表色系における色度データを求め
る。この場合、前記画像データは、三原色分光濃度特性
によって平滑化されるため、基準となる較正用チャート
の分光濃度から大きくずれることなく、極めて高精度な
色度データを得ることができる。
【0011】
【実施例】本発明の画像処理方法および装置について好
適な実施例を挙げ、添付の図面に基づき以下詳細に説明
する。
【0012】図2は、本発明に係る画像処理方法および
装置が適用される画像処理システム10の全体構成を示
したものである。この画像処理システム10は、原稿カ
セット14(図3参照)に保持された光透過型の読取原
稿Sに記録された画像情報を読み取る画像読取装置12
と、前記画像読取装置12を操作するためのコンソール
18と、前記画像読取装置12によって読み取られた画
像情報をフイルム上に再生出力する画像出力装置20
と、前記フイルムを現像することでフイルム原版を作成
する自動現像装置22とから基本的に構成される。な
お、コンソール18は、画像情報等を表示するCRTデ
ィスプレイ19と、キーボード21と、マウス23とを
備える。
【0013】ここで、図3に示す原稿カセット14は、
略方形状を呈する枠体24によって囲まれる2枚の支持
ガラス板26a、26b間に画像情報の記録された光透
過型の読取原稿Sを保持する。前記画像読取装置12に
おける副走査搬送方向(矢印X方向)両側部には当該搬
送方向に沿って延在するV字状の溝部30a、30bが
形成される。また、枠体24の搬送方向先端上面部に
は、原稿カセット14を識別するためのカセット識別部
29が設けられる。なお、図3は、2枚の読取原稿Sを
設定した場合を示しているが、読取原稿Sのサイズによ
って1枚、6枚等を設定することも可能である。
【0014】また、図4は、当該画像読取装置12にお
ける光学系等の特性を較正し、装置によらない画像デー
タを得るための較正用チャートTを示す。この較正用チ
ャートTは、前記原稿カセット14に収納された状態で
画像読取装置12に提供されるものであり、前記読取原
稿Sと同一の発色特性を有するカラー感材からなる。こ
の較正用チャートTには、三原色色素を発色させること
で色ステップY、M、C、R、G、Bが形成されている
とともに、較正用チャートTを構成するフイルムベース
の色ステップZが形成されている。
【0015】図5は、画像読取装置12の内部構成を示
す。この画像読取装置12は、ケーシング40の前面に
カセット挿入台42が併設された開口部44を有し、こ
の開口部44から原稿カセット14が挿入可能に構成さ
れている。ケーシング40の内部には、前記開口部44
に近接してカセット識別センサ46が設けられる。
【0016】一方、前記カセット識別センサ46に近接
して搬送機構48の一端側が配設され、この搬送機構4
8の他端側は、後述する回転テーブル68の上方まで延
在する。搬送機構48は、原稿カセット14の溝部30
a、30bに点接触で係合する複数のガイドローラ50
と、原稿カセット14の枠体24の搬送面に当接する搬
送ローラ52とを有し、前記原稿カセット14はこの搬
送ローラ52によって搬送される。
【0017】搬送機構48の下方には、副走査搬送機構
を構成するモータ54によってボールねじ56を介して
副走査方向(矢印X方向)に進退自在な原稿台58が設
けられる。前記原稿台58には、トリム台62を介して
原稿カセット14をトリミング方向、すなわち、副走査
方向(矢印X方向)と直交する方向に進退変位させるト
リミング機構60が設けられる。前記トリミング機構6
0は、原稿台58に取着されたモータ64によりボール
ねじ66を介してトリム台62を進退変位させる。トリ
ム台62には、回転テーブル68が設けられており、図
示しない回転機構によって原稿カセット14を前記トリ
ム台62に対して所定角度回転させる。
【0018】ケーシング40内には、さらに、照明機構
を構成する光源70が設けられており、この光源70の
下方には、前記光源70から導出される照明光Lを光電
的に読み取る画像読取部72が設けられる。画像読取部
72は、結像レンズ74と、プリズム等によってY、
M、C等の各波長の光に分光された照明光Lを夫々電気
信号に変換する複数のCCD76a〜76cとを備え
る。
【0019】図1は、以上のように構成される画像読取
装置12の制御を行う制御部78と、前記制御部78に
接続されるコンソール18の制御部80とを含む回路構
成を示す。制御部78は、CPU82、色素量データ記
憶部84、分光濃度特性記憶部86、入力制御部88、
FDコントローラ89、変換データを記憶するルックア
ップテーブル記憶部90、画像データを記憶する画像デ
ータ記憶部91、画像処理部92および出力制御部94
を備え、これらは、バス96を介して相互に接続され
る。
【0020】CPU82は、変換データ演算部および色
度データ演算部として機能するとともに、画像読取装置
12の全般的制御を行う。色素量データ記憶部84は、
較正用チャートTを分光濃度計で読み取って得られる各
色ステップY、M、C、R、G、Bの色素量データを記
憶する。分光濃度特性記憶部86は、較正用チャートT
および読取原稿Sと同一のカラー感材における各色素の
ピーク濃度を1.0とし、夫々を独立に発色させた場合
の分光濃度特性データY(λ)、M(λ)、C(λ)を
記憶する(図6参照)。入力制御部88は、CCD76
a〜76cから供給される画像データをバス96を介し
て所定の処理部へ転送する。FDコントローラ89は、
フレキシブルディスクFDが装填されるFDドライブ9
5を制御する。なお、前記フレキシブルディスクFDか
らは、分光濃度計で読み取った較正用チャートTのデー
タおよびカラー感材の分光濃度特性Y(λ)、M
(λ)、C(λ)が供給される。ルックアップテーブル
記憶部90は、画像データを所望の表色系の色度データ
に変換するルックアップテーブルを記憶する。画像処理
部92は、読取原稿Sに記録された画像情報に対して所
望の画像処理を施し、所望の画像データとして画像デー
タ記憶部91に転送する。出力制御部94は、画像デー
タ記憶部91に格納された画像データを画像出力装置2
0へ出力する。
【0021】一方、制御部80は、ビデオバッファ9
8、表示制御部100および入力制御部102を備え
る。ビデオバッファ98は、CRTディスプレイ19に
表示すべきデータを記憶し、表示制御部100は、キー
ボード21からの指示に従って前記ビデオバッファ98
に記憶されたデータをCRTディスプレイ19に表示す
る。また、入力制御部102には、キーボード21およ
びマウス23が接続されており、オペレータからの指示
データをバス96を介して制御部78のCPU82に転
送する。
【0022】次に、以上のように概略構成された画像処
理システム10において、較正用チャートTを用いた較
正方法を図7のフローチャートに基づき説明する。 先
ず、各読取原稿Sおよび較正用チャートTを構成するカ
ラー感材の分光濃度特性を各色素毎に測定し、図6に示
すように、ピーク濃度が1.0となるように分光濃度特
性データY(λ)、M(λ)、C(λ)を求め、フレキ
シブルディスクFDに格納しておく。このデータは、F
Dコントローラ89の制御作用下にFDドライブ95に
よって読み込まれ、バス96を介して分光濃度特性記憶
部86に記憶される(ステップS1)。I(第1の過程).分光濃度計による較正用チャートT
の色素量計測 次に、較正用チャートTの各色ステップY、M、C、
R、G、B、Zのピーク分光濃度を分光濃度計を用いて
測定する(ステップS2)。そして、各色ステップY、
M、C、R、G、Bの分光濃度から較正用チャートTの
フイルムベースの色ステップZの分光濃度を引いた値を
各色ステップY、M、C、R、G、B毎に求める。
【0023】ここで、各色ステップY、M、C、R、
G、Bは、純粋にY、M、Cの単色で構成されているも
のとは限らず、例えば、色ステップYであってもMの色
素やCの色素を含んでいる場合がある。そこで、純粋な
Y、M、Cの色素の標準分光濃度(既知とする)に基づ
き、各色ステップY、M、C、R、G、Bを構成する色
素の量を色素量データqとして求める(ステップS
3)。
【0024】ステップS3で算出された色素量データq
は、フレキシブルディスクFDに格納され、画像読取装
置12に供給される。画像読取装置12は、前記フレキ
シブルディスクFDに格納された色素量データqをFD
ドライブ95を介して読み取り、色素量データ記憶部8
4に格納する。II(第2の過程).画像読取装置12による較正用チャ
ートTの読み取り 色素量データqが色素量データ記憶部84に格納された
後、前記較正用チャートTを保持した原稿カセット14
を開口部44から画像読取装置12に挿入する。原稿カ
セット14が画像読取装置12内に挿入されると、先
ず、カセット識別センサ46によって当該原稿カセット
14のカセット識別部29に設定された情報が読み取ら
れる。これにより、前記原稿カセット14には較正用チ
ャートTが収納されていることが判別される。次いで、
原稿カセット14は、溝部30a、30bに係合するガ
イドローラ50によって案内された状態で、搬送機構4
8を構成する搬送ローラ52により画像読取部72上の
所定部位まで搬送される。そして、画像読取部72にお
いて、較正用チャートTの読み取りが行われる(ステッ
プS4)。
【0025】すなわち、図5に示す画像読取部72にお
いて、光源70から出力された照明光Lは、原稿カセッ
ト14に収納された較正用チャートTの各色ステップ
Y、M、C、R、G、B、Zを透過し、結像レンズ74
を介して各CCD76a〜76cに導かれる。CCD7
6a〜76cは、前記照明光Lを夫々の波長に応じた電
気信号に変換する。この電気信号は、較正用チャートT
の各色ステップY、M、C、R、G、B、Zの濃度デー
タdとして入力制御部88を介してCPU82に供給さ
れる。III (第3の過程).変換マトリクスの算出 CPU82は、較正用チャートTから得られた各色ステ
ップY、M、C、R、G、Bの濃度データdと、予め色
素量データ記憶部84に格納されている前記較正用チャ
ートTの色素量データqとに基づき、色の分離較正のた
めの変換マトリクスA3X6 を算出する(ステップS
5)。なお、A3X6 は、3行6列のマトリクスを表すも
のとする。
【0026】ここで、画像読取部72では、較正用チャ
ートTの各色ステップY、M、C、R、G、B、Zを各
CCD76a〜76cに対応するY、M、Cの各チャネ
ルで読み取る。そして、この読み取られたデータから較
正用チャートTのベースの色ステップZのデータを差し
引いたデータが濃度データdとして求められる。なお、
以下の説明において、例えば、色ステップMをYのチャ
ネルで読み取った時の濃度データをdyM、色ステップM
のYの色素量データをqyMのように、チャネルまたは色
素を小文字の添字で示し、色ステップを大文字の添字で
表すものとする。
【0027】そこで、2次までの補正項を用いるものと
すると、分光濃度計によって得られた色素量データqか
らなるマトリクスq3X6 と、画像読取部72によって得
られた濃度データdからなるマトリクスd6X6 とを、
【0028】
【数1】
【0029】
【数2】
【0030】として、
【0031】
【数3】
【0032】となる式を満足する変換マトリクスA3X6
を求める。この変換マトリクスA3X6は、(3)式よ
り、
【0033】
【数4】
【0034】として求めることができる。このようにし
て求めた変換マトリクスA3X6 は、ルックアップテーブ
ル記憶部90に格納される。IV(第4の過程). 読取原稿Sからの画像情報の読み取
以上のようにして変換マトリクスA3X6 を求めた後、所
望の読取原稿Sが保持された原稿カセット14を画像読
取装置12に装填する。なお、前記読取原稿Sは、変換
マトリクスA3X6 を設定する際に用いた較正用チャート
Tと同一の発色特性を有するカラー感材から構成される
ものとする。
【0035】画像読取装置12に装填された前記原稿カ
セット14は、前記較正用チャートTの場合と同様に、
画像読取部72の上部まで搬送され、読取原稿Sに記録
された画像情報の読み取りが行われる(ステップS
6)。読取原稿Sから得られた画像情報である濃度デー
タは、入力制御部88を介してCPU82に供給され
る。 V(第5の過程).画像データの較正 CPU82は、前記濃度データをルックアップテーブル
記憶部90に格納された変換マトリクスA3X6 を用いて
較正し、補正濃度データを算出する(ステップS7)。
この場合、読取原稿Sから得られたY、M、C各チャネ
ルの濃度データをdy 、dm 、dc とすると、補正濃度
データqy 、qm 、qc は、
【0036】
【数5】
【0037】として求まる。
【0038】次に、CPU82は、前記補正濃度データ
y 、qm 、qc を平滑化するため、分光濃度特性記憶
部86に記憶された分光濃度特性データY(λ)、M
(λ)、C(λ)を用いて、波長λに対応した合成濃度
データDtotal を、
【0039】
【数6】
【0040】として求める(ステップS8)。
【0041】さらに、CPU82は、前記合成濃度デー
タDtotal から、所望の表色系の色度データを求める
(ステップS9)。例えば、CIEのXYZ表色系で
は、
【0042】
【数7】
【0043】として色度データX、Y、Zが求められ
る。また、(x、y、Y)表色系では、
【0044】
【数8】
【0045】として色度データx、y、Yが求められ
る。また、(L* 、a* 、b* )表色系では、
【0046】
【数9】
【0047】として色度データL* 、a* 、b* が求め
られる。
【0048】ここで、上述した第3の過程では、ステッ
プS7〜S9の処理を順次行うことにより色度データを
求めているが、変換マトリクスA3X6 と、分光濃度特性
記憶部86に記憶された分光濃度特性データY(λ)、
M(λ)、C(λ)と、(7)〜(9)式で示される色
度データの変換式とを用いて、例えば、色度データ
* 、a* 、b* を求めるためのルックアップテーブル
L 、Fa 、Fb を作成してルックアップテーブル記憶
部90に記憶させておき、前記ルックアップテーブルF
L 、Fa 、Fb を用いて、
【0049】
【数10】
【0050】として色度データL* 、a* 、b* を一度
に求めるようにすることも可能である。
【0051】さらに、(5)式を組み合わせて濃度デー
タdy 、dm 、dc から色度データL* 、a* 、b*
求めるルックアップテーブルGL 、Ga 、Gb を作成
し、
【0052】
【数11】
【0053】として色度データL* 、a* 、b* を求め
ることも可能である。
【0054】以上のようにして求められた色度データL
* 、a* 、b* は、画像読取装置12の特性によらない
不変的なデータであるため、例えば、この色度データを
他の処理装置に供給し、装置間で差異のない画像を出力
させることができる。また、このような画像の出力に際
して、画像データが較正用チャートTおよび読取原稿S
の読み取り時の塵や傷等に影響されることなく平滑化さ
れているため、極めて高精度な画像を作成することが可
能となる。
【0055】次に、本実施例の画像読取装置12では、
前記のようにして得られた画像データを一旦画像データ
記憶部91に記憶した後、制御部80によりCRTディ
スプレイ19に表示する(ステップS10)。そして、
オペレータは、CRTディスプレイ19に表示された画
像に基づいて、処理条件の設定(セットアップ)を行う
(ステップS11)。この場合、前記CRTディスプレ
イ19には、色較正された画像が表示されるため、的確
なセットアップが可能となる。
【0056】なお、前記処理条件とは、所望のフイルム
原版を作成するための条件であり、走査条件と画像処理
条件とに分類することができる。この場合、走査条件は
読取原稿Sの読取範囲(トリミング)、倍率、読取時の
回転角度、網掛処理を行う際の網の種類、スクリーン線
数、フイルム原版の色版(Y、M、C、Bk)の選択、
フイルム原版に対するボーダ(縁)の設定の有無、レジ
ストマークの有無、読取原稿Sの色分解を行う際の露光
条件の有無等の条件をいう。また、画像処理条件は、例
えば、フイルム原版におけるハイライトおよびシャドー
の濃度、網%の設定、グラデーション(階調)の設定、
カラーコレクションの設定、シャープネスの設定、下色
除去等の条件をいう。
【0057】前記セットアップ(ステップS11)の完
了した原稿カセット14は、次に、前記処理条件に基づ
き、画像読取部72において再走査(本スキャン)され
た後(ステップS12)、再び、ステップS7〜S9と
同様の処理によって色較正され(ステップS13)、本
スキャン画像データとして画像データ記憶部91に格納
される。
【0058】次に、前記本スキャン画像データは、画像
出力装置20に転送され、レーザビーム等の光信号に変
換された後、フイルム上に画像として再生される(ステ
ップS14)。このフイルムは、自動現像装置22に転
送され、現像処理されることで所望のフイルム原版が得
られる(ステップS15)。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明では、較正用チャ
ートの分光濃度を、分光濃度計により測定するとともに
画像読取装置により読み取り、得られたデータから変換
データを求め、この変換データと、当該読取原稿と同一
のカラー感材の三原色分光濃度特性とを用いて所望の色
度データを求めている。従って、較正用チャートから得
られる濃度データの一部に塵や傷等に起因する誤差が生
じた場合であっても、前記画像データが前記三原色分光
濃度特性によって平滑化されるため、高精度で且つ滑ら
かな画像を得ることができる。また、画像データを所望
の表色系の色度データとして供給するため、装置によら
ない汎用的なデータを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理方法および装置が適用される
システムの制御部の構成ブロック図である。
【図2】本発明に係る画像処理方法および装置が適用さ
れる画像処理システムの構成図である。
【図3】図2に示す画像読取装置に装填される原稿カセ
ットの斜視図である。
【図4】図2に示す画像読取装置の較正に用いられる較
正用チャートの構成図である。
【図5】図2に示す画像読取装置の断面構成図である。
【図6】図2に示す画像読取装置に適用されるカラー感
材の分光濃度特性の説明図である。
【図7】本発明に係る画像処理方法の処理手順を説明す
るフローチャートである。
【符号の説明】
10…画像処理システム 12…画像読取装置 14…原稿カセット 18…コンソール 20…画像出力装置 22…自動現像装置 78、80…制御部 82…CPU 84…色素量データ記憶部 86…分光濃度特性記憶部 90…ルックアップテーブル記憶部 91…画像データ記憶部 S…読取原稿 T…較正用チャート

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラー感材の三原色色素の各一色が発色し
    てなる少なくとも三つの領域を有する較正用チャートの
    分光濃度を分光濃度計により測定し、前記各分光濃度か
    ら前記各領域における三原色色素の色素量データを求め
    る第1の過程と、 前記較正用チャートを画像読取装置において読み取り、
    前記各領域の三原色色素の濃度データを求める第2の過
    程と、 前記第1の過程において得られた前記色素量データと、
    前記第2の過程において得られた前記濃度データとか
    ら、前記濃度データを前記色素量データに変換するため
    の変換データを求める第3の過程と、 前記較正用チャートと同じ発色特性を有するカラー感材
    からなる所望の読取原稿を前記画像読取装置において読
    み取り、三原色色素の濃度データを求める第4の過程
    と、 前記第4の過程で得られた濃度データを、前記第3の過
    程で得られた変換データを用いて新たな濃度データに変
    換し、この新たな三原色色素の各濃度データを、前記読
    取原稿と同じ発色特性を有するカラー感材の三原色分光
    濃度特性を用いて合成した合成濃度データとし、さら
    に、この合成濃度データから所望の表色系における色度
    データを求める第5の過程と、 からなることを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の方法において、 第1の過程で得られる色素量データは、較正用チャート
    の各領域における各色素のピーク濃度から求められるこ
    とを特徴とする画像処理方法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の方法において、 第1の過程で得られる色素量データは、較正用チャート
    のベースの色素量データを差し引いたデータより求めら
    れることを特徴とする画像処理方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の方法において、 較正用チャートは、Y、M、C、R、G、Bの各色ステ
    ップおよび当該較正用チャートのベースの濃度を表す色
    ステップの領域を有することを特徴とする画像処理方
    法。
  5. 【請求項5】カラー感材の三原色色素の各一色が発色し
    てなる少なくとも三つの領域を有する較正用チャートに
    おける各領域の色素量データを記憶する色素量データ記
    憶部と、 前記較正用チャートおよびこの較正用チャートと同じ発
    色特性を有するカラー感材からなる所望の読取原稿の濃
    度を読み取る読取部と、 前記読取部において前記較正用チャートを読み取って得
    られる濃度データを、前記色素量データ記憶部に記憶さ
    れた色素量データとすべく変換データを求める変換デー
    タ演算部と、 前記読取原稿と同じ発色特性を有するカラー感材の三原
    色分光濃度特性を記憶する分光濃度特性記憶部と、 前記読取部で得られた読取原稿の濃度データを、前記変
    換データを用いて新たな濃度データに変換し、この新た
    な三原色色素の各濃度データを、前記読取原稿と同じ発
    色特性を有するカラー感材の三原色分光濃度特性を用い
    て合成した合成濃度データとし、さらに、この合成濃度
    データから所望の表色系における色度データを求める色
    度データ演算部と、 を備えることを特徴とする画像処理装置。
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