JPH06261208A - カラースキャナ用キャリブレーションデータの作成方法 - Google Patents

カラースキャナ用キャリブレーションデータの作成方法

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Publication number
JPH06261208A
JPH06261208A JP5046692A JP4669293A JPH06261208A JP H06261208 A JPH06261208 A JP H06261208A JP 5046692 A JP5046692 A JP 5046692A JP 4669293 A JP4669293 A JP 4669293A JP H06261208 A JPH06261208 A JP H06261208A
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JP
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color
density
chart
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JP5046692A
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English (en)
Inventor
Eiji Teraue
英治 寺上
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高精度なキャリブレーションデータを得ること
を目的とする。 【構成】基準チャートCH1 〜CH3 の平均分光濃度デ
ータを分光光度計によって測定し、この平均分光濃度デ
ータと基準チャートCH1 〜CH3 の分光吸収特性とか
ら基準等価中性濃度データを求める。一方、前記基準チ
ャートCH1 〜CH3 の積算濃度データを3色濃度計に
よって測定し、この積算濃度データを前記基準等価中性
濃度データとする変換マトリクス[Z]を求める。次い
で、前記基準チャートCH1 〜CH3 と同一の発色特性
を有する較正用チャートCHの積算濃度データを3色濃
度計によって測定し、この積算濃度データと前記変換マ
トリクス[Z]とを用いて、所定のカラースキャナにお
ける較正用等価中性濃度データを求め、前記較正用チャ
ートCHを前記カラースキャナで読み込んだ場合に得ら
れる濃度データを前記較正用等価中性濃度データとする
原稿特性補正マトリクスを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー感材の発色特性
の差異を補正するためのキャリブレーションデータを高
精度に作成することのできるカラースキャナ用キャリブ
レーションデータの作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、印刷・製版の分野において、作
業工程の合理化、画像品質の向上等を目的として読取原
稿に記録された画像情報を電気的に処理し、フイルム原
版を作成する画像走査読取再生システムが広範に用いら
れている。
【0003】この場合、前記画像走査読取再生システム
を構成するカラースキャナ(画像読取装置)では、読取
原稿に記録されたカラー画像情報を光電変換することで
カラー画像データを得、前記カラー画像データに対して
種々の画像処理を施している。
【0004】ところで、カラー原稿の発色特性は感材の
種類によって相違するため、カラー画像データを色分離
した後、再生する際の色再現性を感材の種類によらず一
定となるように調整する必要がある。この場合、カラー
原稿を読み取って得られた濃度データは、感材の種類に
応じて設定された原稿特性補正マトリクスを用いて等価
中性濃度データに変換することにより調整することがで
きる。
【0005】ここで、前記原稿特性補正マトリクスは、
次のようにして作成される。すなわち、カラー原稿と同
じ発色特性を有する基準チャートの分光濃度分布を分光
光度計を用いて測定し、Y、M、Cの各色に夫々対応し
た特定の波長λ1 、λ2 、λ 3 における分光濃度データ
y 、Dm 、Dc を得る(図7参照)。一方、当該基準
チャートの分光吸収特性を図8に示すように既知とし、
Y、M、Cの各色素の波長λに対する分光吸収特性をY
(λ)、M(λ)、C(λ)とすると、前記分光濃度デ
ータDy 、Dm 、Dc と分光吸収特性Y(λ)、M
(λ)、C(λ)との関係を、 Dy =a・Y(λ1 )+b・M(λ1 )+c・C(λ1 ) Dm =a・Y(λ2 )+b・M(λ2 )+c・C(λ2 ) …(a) Dc =a・Y(λ3 )+b・M(λ3 )+c・C(λ3 ) とすることができる。なお、a、b、cは、Y、M、C
の各色素量を示す。そこで、(a)式から色素量a、
b、cを求めた後、この基準チャートにおいてニュート
ラルグレーを得ることのできる補正係数を用いて、前記
色素量a、b、cより等価中性濃度データを求める。一
方、ユーザ側では、前記基準チャートと同一の発色特性
からなる較正用チャートをユーザの所有するカラースキ
ャナで読み込み、得られた濃度データを前記等価中性濃
度データに変換することのできる原稿特性補正マトリク
スを求めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
にして求められた原稿特性補正マトリクスは、分光光度
計を用いて測定された基準チャートの分光濃度データD
y 、Dm 、Dc に基づいて作成されている。この場合、
前記分光光度計は、一般に、測定精度が不安定であり、
光学濃度において0〜2の範囲が保証されているに過ぎ
ない。これに対して、写真等においては、少なくとも0
〜3程度の範囲での精度が要求されている。従って、前
記のようにして得られた原稿特性補正マトリクスでは、
充分な補正ができなくなるおそれがある。
【0007】ここで、分光光度計による基準チャートの
分光濃度測定を多数回行って平均化すれば、測定精度の
安定した分光濃度データを得ることが可能となり、0〜
3程度の濃度範囲が保証されることになる。しかしなが
ら、基準チャートおよび較正用チャートの発色状態には
製造上のばらつきがあるため、基準チャートより得られ
た分光濃度データを平均化して求めた等価中性濃度デー
タが較正用チャートのものに必ずしも一致しているとは
限らない。従って、前記較正用チャートから得られた原
稿特性補正マトリクスの精度が保証されず、高精度な発
色特性の補正ができなくなる不具合が生じている。な
お、ユーザに供給される較正用チャート毎に分光濃度デ
ータを夫々複数回測定し、その平均値から等価中性濃度
データを求めることも可能であるが、この場合には相当
な手間がかかってしまう。
【0008】本発明は上記の不都合に鑑みなされたもの
であって、カラー感材の発色特性の差異を精度よく補正
することのできるキャリブレーションデータを容易に作
成することが可能なカラースキャナ用キャリブレーショ
ンデータの作成方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、所定のカラー感材であってY、M、C
三原色色素の発色状態が異なる3枚の基準チャートの
Y、M、Cの基準等価中性濃度データを求める第1の過
程と、前記3枚の基準チャートのY、M、Cの基準濃度
データを測定し、前記基準濃度データを前記第1の過程
で求めた前記基準等価中性濃度データに変換する基準変
換係数を求める第2の過程と、所定のカラースキャナに
供給される前記カラー感材と同一の発色特性を有する較
正用チャートのY、M、Cの濃度データを測定し、前記
基準変換係数を用いて、前記濃度データを前記較正用チ
ャートに係る較正用等価中性濃度データに変換する第3
の過程と、前記較正用チャートを前記カラースキャナで
読み取って得られる濃度データを、前記第3の過程で得
られた較正用等価中性濃度データに変換する較正用変換
係数をキャリブレーションデータとして求める第4の過
程と、からなることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明のカラースキャナ用キャリブレーション
データの作成方法では、発色状態の異なる3枚の基準チ
ャートの基準等価中性濃度データを高精度に求める一
方、前記3枚の基準チャートを測定して得られる基準濃
度データを前記基準等価中性濃度データに変換する基準
変換係数を求める。次に、所定のカラースキャナに供給
される当該基準チャートと同一発色特性の較正用チャー
トの濃度を測定し、前記基準変換係数を用いてこの較正
用チャートの較正用等価中性濃度データを算出する。こ
の場合、較正用チャートの濃度は濃度計によって高精度
に測定することができるため、前記較正用等価中性濃度
データも基準変換係数を用いて高精度に求めることがで
きる。次いで、前記較正用チャートを前記所定のカラー
スキャナによって読み取って濃度データを得、前記濃度
データを前記較正用等価中性濃度データに変換する較正
用変換係数であるキャリブレーションデータを算出す
る。このキャリブレーションデータは、前記較正用チャ
ートと同一の発色特性からなるカラー原稿を読み取って
得られる濃度データを補正し、感材の種類によらない等
価中性濃度データを生成する。
【0011】
【実施例】本発明のカラースキャナ用キャリブレーショ
ンデータの作成方法について好適な実施例を挙げ、添付
の図面を用いて以下詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明が適用される画像読取処理
装置10を示し、この画像読取処理装置10には、図2
に示す原稿カセット12が挿入される。
【0013】原稿カセット12は、略方形状を呈する枠
体14によって囲まれる2枚の支持ガラス板16間に透
過型の複数のカラー原稿Sまたは後述の較正用チャート
CH(図4参照)を保持するものであり、前記画像読取
処理装置10における搬送方向(矢印X方向)両側部に
は当該搬送方向に沿って延在するV字状の溝部20a、
20bが形成される。また、枠体14の搬送方向先端上
面部には原稿カセット12および原稿カセット12に保
持されるカラー原稿Sまたは較正用チャートCHを識別
するためのカセット識別部22が設けられる。このカセ
ット識別部22には、原稿カセット12および原稿カセ
ット12に保持されたカラー原稿Sの種類または較正用
チャートCHを識別するためのコードが複数の透光部2
4aおよび遮光部24bの組み合わせによって設定され
ている。
【0014】画像読取処理装置10は、ケーシング11
の前面に前記原稿カセット12が挿入されるカセット挿
通口30を有し、前記カセット挿通口30の近傍には原
稿カセット12および原稿カセット12に保持されたカ
ラー原稿Sの種類または較正用チャートCHを識別する
ための識別機構32が配設される。なお、この識別機構
32は、原稿カセット12のカセット識別部22に設定
されたコードを識別するためのフォトインタラプタ等に
よって構成される。
【0015】一方、前記識別機構32に近接して搬送機
構34の一端側が配設され、この搬送機構34の他端側
は後述する回転テーブルの上方まで延在される。搬送機
構34は複数のガイドローラ36を有し、前記ガイドロ
ーラ36は原稿カセット12のV字状溝部20a、20
bに点接触で係合される。また、搬送機構34は原稿カ
セット12の枠体14の搬送面に当接し、回転駆動され
る搬送ローラ38を有し、前記原稿カセット12はこの
搬送ローラ38によって搬送される。搬送機構34の下
方には原稿台40が副走査機構42を介して副走査方向
(矢印X方向)に進退自在に配設される。前記副走査機
構42は回転駆動源44を含み、この回転駆動源44に
連結されたボールねじ46により原稿台40を矢印X方
向に変位させる。
【0016】前記原稿台40には原稿カセット12をト
リミング方向、すなわち、副走査方向(矢印X方向)と
直交する方向に進退変位させるトリミング機構48が設
けられる。前記トリミング機構48は原稿台40に取着
された回転駆動源50を有し、この回転駆動源50にボ
ールねじ46の一端が連結される。このボールねじ46
はトリミング方向に延在し、トリム台52に設けられて
いる図示しないナット部材に係合されてその他端が前記
原稿台40に支承される。
【0017】トリム台52には開口部54が形成されて
いる。この開口部54には回転テーブル56が設けられ
ており、図示しない回転機構によって原稿カセット12
を所定角度回転させる。
【0018】画像読取処理装置10のケーシング11内
には、透過照明機構を構成する光源58が矢印X方向に
略直交する主走査方向に設けられており、この光源58
の下方には前記光源58から導出される照明光Lを光電
的に読み取る画像読取部60が配設される。画像読取部
60は、結像レンズ62と複数のCCD64a乃至64
cからなる光電変換部66とを備え、カラー原稿Sまた
は較正用チャートCHに担持されているカラー画像情報
をR、G、Bの各色の濃度信号として光電的に読み取
る。
【0019】このように構成された画像読取処理装置1
0は、制御部70によって駆動制御される。そこで、次
に、制御部70の構成について説明する。
【0020】制御部70は、図3に示すように、CPU
72と、入力制御回路74と、前処理回路76と、画像
データを記憶する記憶部78と、画像処理回路80と、
後述する原稿特性補正マトリクスをルックアップテーブ
ルとして記憶するルックアップテーブル記憶部82とを
備え、これらはバス86によって接続される。なお、バ
ス86には、コンソール88が接続される。コンソール
88は、ビデオバッファ90と表示制御部92を有し、
前記表示制御部92は、コンソール88に内蔵されたC
RTディスプレイ94への出力の制御を行うとともに、
コンソール88に接続されたキーボード96とマウス9
8の入力を司る。また、画像処理回路80には、処理さ
れた画像データをフイルム等に可視画像として出力する
出力装置81が接続される。
【0021】CPU72は、画像読取処理装置10の全
般的制御を行う。入力制御回路74は原稿カセット12
に保持されたカラー原稿Sまたは較正用チャートCHの
形状等を判断し読取位置等の制御を行う。前処理回路7
6は、読み取った画像データの色補正を行いコンソール
88へ送るとともに、較正用チャートCHを読み取って
得られるデータに基づき原稿特性差の補正を行うための
原稿特性補正マトリクスを設定する機能を有する。記憶
部78は、処理対象の画像データを一次的に保持する。
画像処理回路80は、画像データに対して所望の画像処
理を行う。なお、制御部70には、FDドライバ100
が接続されており、このFDドライバ100によってフ
レキシブルディスクFDに記憶されたデータが読み取ら
れる。
【0022】次に、以上のように構成された画像読取処
理装置10における画像処理方法の説明に先立って、原
稿特性補正マトリクスの作成方法につき、図4に示すフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0023】始めに、図5に示すように構成された3枚
の基準チャートCH1 〜CH3 (これらは同一の発色特
性を有し、且つ、発色状態が適当にばらついているもの
とする)を選択し、分光光度計を用いてその分光濃度を
夫々複数回測定する。この場合、基準チャートCH1
CH3 は、画像読取処理装置10で使用されるカラー原
稿Sと同一の発色特性を有するフイルムを露光すること
で、色ステップY、M、C、B、G、R、3段階の濃度
からなるグレーG1、G2、G3を形成するとともに、
フイルムのベースそのものの色ステップZを設けたもの
である。そして、得られた分光濃度を平均化することに
より、各基準チャートCH1 〜CH3 の各色ステップ毎
に平均分光濃度データを求める(ステップS1)。次い
で、前記平均分光濃度データと、基準チャートCH1
CH3 の既知の分光吸収特性(図8参照)とから、
(a)式を用いて基準等価中性濃度データq1y、q1m
1c、q2y、q2m、q2c、q3y、q3m、q3cを各色ステ
ップ毎に求める(ステップS2)。なお、前記基準等価
中性濃度データの添字の1〜3は3枚の基準チャートC
1 〜CH3 を示し、また、添字のy、m、cは夫々の
色素を示す。
【0024】ここで、前記のようにして得られた基準等
価中性濃度データq1y、q1m、q1c、q2y、q2m
2c、q3y、q3m、q3cは、分光光度計で複数回測定さ
れた基準チャートCH1 〜CH3 の分光濃度を平均化し
た平均分光濃度データに基づいて算出されているため、
分光光度計の精度が不安定であっても平均化によって安
定した高精度なデータが得られることになる。
【0025】次に、前記3枚の基準チャートCH1 〜C
3 の各色ステップの積算濃度を3色濃度計を用いて測
定する(ステップS3)。なお、3色濃度計は測定精度
が分光光度計よりも高く、一般に、光学濃度で0〜3の
範囲が保証されている。そして、得られた積算濃度デー
タd1y、d1m、d1c、d2y、d2m、d2c、d3y、d3m
3cを、ステップS2で得た基準等価中性濃度データq
1y、q1m、q1c、q2y、q2m、q2c、q3y、q3m、q3c
に変換する3×3の変換マトリクス[Z]の各基準変換
係数z11〜z33を次の(1)式から求める(ステップS
4)。この場合、基準等価中性濃度データおよび積算濃
度データは高精度に求められているため、前記変換マト
リクス[Z]の精度も保証されることになる。
【0026】
【数1】
【0027】一方、所定のカラースキャナである画像読
取処理装置10に供給される較正用チャートCHの各色
ステップの積算濃度を3色濃度計を用いて測定する(ス
テップS5)。なお、この較正用チャートCHは、基準
チャートCH1 〜CH3 と同一の発色特性を有したもの
である。そして、得られた積算濃度データXy 、Xm
c を前記変換マトリクス[Z]で変換することによ
り、当該画像読取処理装置10に供給される較正用チャ
ートCHの較正用等価中性濃度データEy 、Em、Ec
が次の(2)式のようにして求まる(ステップS6)。
【0028】
【数2】
【0029】続いて、前記較正用チャートCHを画像読
取処理装置10で読み込むことにより、較正用濃度デー
タyS 、mS 、cS を得る(ステップS7)。すなわ
ち、較正用チャートCHを図2の原稿カセット12にセ
ットし、画像読取処理装置10(特定スキャナ)で読み
込む。前記較正用チャートCHを保持した原稿カセット
12は、図1に示す画像読取処理装置10のカセット挿
通口30から挿入される。画像読取処理装置10では、
識別機構32によって当該原稿カセット12の識別を行
う。次いで、原稿カセット12は、V字状溝部20a、
20bに係合するガイドローラ36によって保持された
状態で搬送ローラ38の駆動作用下に回転テーブル56
上まで搬送される。
【0030】原稿カセット12が回転テーブル56上の
所定位置まで搬送された後、前記原稿カセット12は、
原稿台40とともに副走査機構42の駆動作用下に矢印
X方向に副走査搬送され、画像読取部60による読み取
りが行われる。すなわち、光源58から射出された照明
光Lは、原稿カセット12に保持された較正用チャート
CHを透過し、結像レンズ62を介して光電変換部66
を構成するCCD64a乃至64cに導かれる。CCD
64a乃至64cは、較正用チャートCHを透過した照
明光Lを電気信号に変換する。この電気信号は、較正用
チャートCHの各色ステップY、M、C、B、G、R、
G1、G2、G3、Zに対応した較正用濃度データ
s 、ms 、cs として制御部70に転送される。
【0031】次に、CPU72は、ステップS7で得ら
れた較正用濃度データyS 、mS 、cS から、ステップ
S6で求めた較正用等価中性濃度データEy 、Em 、E
c に変換するための原稿特性補正マトリクス[A]を、
【0032】
【数3】
【0033】の関係から求め(ステップS8)、得られ
た原稿特性補正マトリクス[A]をルックアップテーブ
ル記憶部82に記憶させる。なお、a11〜a36は、原稿
特性補正マトリクス[A]を構成する較正用変換係数
(キャリブレーションデータ)である。
【0034】ここで、前記の較正用変換係数a11〜a36
を求める方法について説明する。較正用チャートCHの
色ステップY、M、CおよびB、G、Rを3色濃度計で
読み取って得られるY、M、Cの各色素の色素量データ
YMC およびQBGR と、画像読取処理装置10で読み取
って得られる色素量データDYMC 、DBGR およびDD
BGR を、
【0035】
【数4】
【0036】
【数5】
【0037】
【数6】
【0038】
【数7】
【0039】
【数8】
【0040】と定義し、3×6の暫定マトリクスTを、
【0041】
【数9】
【0042】と定義する。そして、この暫定マトリクス
Tを求める。暫定マトリクスTは、前半の3×3の部分
をTF 、後半の3×3の部分をTB とすると、
【0043】
【数10】
【0044】となる。次に、例えば、グレーG3の測定
値(dG3に各色素の添字を付して示す)を用いてグレー
に対する濃度を補正する係数ky 、km 、kc を、
【0045】
【数11】
【0046】として各色素毎に求める。このようにして
求めた係数ky 、km 、kc と、当該較正用チャートC
Hの較正用等価中性濃度データとを用いて、例えば、
Y、M、Cの各色素量が0.88、0.9、1.01で
混合された時にニュートラルグレーになるとした場合の
等価中性濃度データを1.0とすると、原稿特性補正マ
トリクス[A]の較正用変換係数a11〜a36は、
【0047】
【数12】
【0048】から求めることができる。
【0049】以上の準備作業が完了した状態において、
所望のカラー原稿Sの処理を行う場合について、図6に
示すフローチャートに基づき説明する。
【0050】先ず、所望のカラー原稿Sを原稿カセット
12にセットし、これを画像読取処理装置10に装填
し、較正用チャートCHの場合と同様にして読み込みを
行う。この場合、カラー原稿Sは、画像処理条件を設定
するためにその画像情報をラフに読み込む、所謂、プレ
スキャンによって走査される。このプレスキャンによっ
て、濃度データy、m、cが得られる(ステップS2
0)。濃度データy、m、cは、前処理回路76におい
て、ルックアップテーブル記憶部82に記憶された原稿
特性補正マトリクス[A]によって、
【0051】
【数13】
【0052】として、カラー原稿Sの特性の差異が補正
された等価中性濃度データey 、em、ec に変換され
る(ステップS21)。この場合、原稿特性補正マトリ
クス[A]は、濃度データy、m、cをカラー原稿Sの
発色特性に応じた等価中性濃度データey 、em 、ec
に高精度に変換することができる。
【0053】このようにして得られた前記等価中性濃度
データey 、em 、ec は、一旦、記憶部78に記憶さ
れるとともに、このデータに基づきコンソール88のC
RTディスプレイ94にプレスキャン画像として表示さ
れる。そこで、操作者は、前記CRTディスプレイ94
に表示されたプレスキャン画像に基づき、処理条件の設
定(セットアップ)を行う(ステップS22)。この場
合、前記CRTディスプレイ94には、カラー原稿Sの
発色特性が補正されたプレスキャン画像が表示されるた
め、的確なセットアップが可能となる。
【0054】なお、前記処理条件とは、所望のフイルム
原版を作成するための条件であり、走査条件と画像処理
条件とに分類することができる。この場合、走査条件は
カラー原稿Sの読取範囲(トリミング)、倍率、読取時
の回転角度、網掛処理を行う際の網の種類、スクリーン
線数、フイルム原版の色版(Y、M、C、Bk)の選
択、フイルム原版に対するボーダ(縁)の設定の有無、
レジストマークの有無、カラー原稿Sの色分解を行う際
の露光条件の有無等の条件をいう。また、画像処理条件
は、例えば、フイルム原版におけるハイライトおよびシ
ャドーの濃度、網%の設定、グラデーション(階調)の
設定、カラーコレクションの設定、シャープネスの設
定、下色除去等の条件をいう。
【0055】セットアップ(ステップS22)の完了し
た原稿カセット12は、次に、前記処理条件に基づき、
画像読取部60においてその画像情報を精細に読み込
む、所謂、本スキャンが行われる(ステップS23)。
この本スキャンによって得られた濃度データy、m、c
は、前述した場合と同様に、原稿特性補正マトリクス
[A]を用いて原稿特性補正処理(ステップS24)が
行われた後、本スキャン画像に係る等価中性濃度データ
y 、em 、ec として一旦記憶部78に格納される。
【0056】次いで、前記等価中性濃度データey 、e
m 、ec は、画像処理回路80において、所望の画像処
理条件に従って処理され(ステップS25)、本スキャ
ン画像データとして出力装置81に転送される。この本
スキャン画像データは、レーザビーム等の光信号に変換
された後、フイルム上に画像として再生される(ステッ
プS26)。このフイルムは現像処理され、所望のフイ
ルム原版が得られる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明では、基準チャー
トの測定濃度を高精度に設定した等価中性濃度に変換す
る係数を求めておき、前記基準チャートと同一の発色特
性を有する較正用チャートと同一の発色特性を有する較
正用チャートの濃度を測定し、この濃度と前記係数とを
用いて高精度な等価中性濃度を求めることができる。こ
のようにして求めた等価中性濃度から感材の発色特性の
差を高精度に補正することのできるキャリブレーション
データを容易に得ることができる。従って、このキャリ
ブレーションデータを用いて画像の読取再生を行えば、
再現特性に優れた画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法が適用される画像読取処理装置の断
面構成図である。
【図2】図1に示す装置に装填される原稿カセットの構
成斜視図である。
【図3】図1に示す装置における制御部を中心とした回
路構成ブロック図である。
【図4】本発明方法に係るカラースキャナ用キャリブレ
ーションデータの作成方法のフローチャートである。
【図5】本発明方法に適用される基準チャート(較正用
チャート)の構成図である。
【図6】図1に示す画像読取処理装置における画像処理
の手順を示すフローチャートである。
【図7】分光光度計によって測定された分光濃度分布の
特性図である。
【図8】基準チャート(較正用チャート)の分光吸収特
性図である。
【符号の説明】
10…画像読取処理装置 12…原稿カセット 70…制御部 72…CPU 76…前処理回路 80…画像処理回路 82…ルックアップテーブル記憶部 88…コンソール S…カラー原稿 CH1 〜CH3 …基準チャート CH…較正用チャート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のカラー感材であってY、M、C三原
    色色素の発色状態が異なる3枚の基準チャートのY、
    M、Cの基準等価中性濃度データを求める第1の過程
    と、 前記3枚の基準チャートのY、M、Cの基準濃度データ
    を測定し、前記基準濃度データを前記第1の過程で求め
    た前記基準等価中性濃度データに変換する基準変換係数
    を求める第2の過程と、 所定のカラースキャナに供給される前記カラー感材と同
    一の発色特性を有する較正用チャートのY、M、Cの濃
    度データを測定し、前記基準変換係数を用いて、前記濃
    度データを前記較正用チャートに係る較正用等価中性濃
    度データに変換する第3の過程と、 前記較正用チャートを前記カラースキャナで読み取って
    得られる濃度データを、前記第3の過程で得られた較正
    用等価中性濃度データに変換する較正用変換係数をキャ
    リブレーションデータとして求める第4の過程と、 からなることを特徴とするカラースキャナ用キャリブレ
    ーションデータの作成方法。
JP5046692A 1993-03-08 1993-03-08 カラースキャナ用キャリブレーションデータの作成方法 Pending JPH06261208A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7164495B1 (en) 1999-09-16 2007-01-16 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of converting image signal, method of determining original color of color image, and apparatus for converting image signal

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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