JPH0534396A - 異常状態検出装置 - Google Patents

異常状態検出装置

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JPH0534396A
JPH0534396A JP3191739A JP19173991A JPH0534396A JP H0534396 A JPH0534396 A JP H0534396A JP 3191739 A JP3191739 A JP 3191739A JP 19173991 A JP19173991 A JP 19173991A JP H0534396 A JPH0534396 A JP H0534396A
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Isao Fujiwara
功 藤原
Michio Sakai
道雄 酒井
Masafumi Uenushi
雅史 植主
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気設備の異常状態を高感度に検出できる状
態を長期間保持し続ける。 【構成】 電気設備が過熱すると警報音を発する警報音
発生器1と、警報音を検出して電気信号に変換するマイ
クロホン20と、マイクロホン20が変換した電気信号の所
定周波数成分を抽出するバンドパスフィルタ及び所定周
波数成分の継続時間を計時するタイマを備えている異常
判定器2とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば受配電設備(キ
ュービクル)内で異常過熱が生じた場合に、その異常状
態を検出する異常状態検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ビル又は工場における受配電設備は、高
圧で受電してそれを低圧に降圧してモータ及び照明器具
等の種々の負荷に配電するようになっている。そのた
め、負荷が過大になる等すると主回路導電部に過電流が
流れて、異常過熱することが起こり得る。そのため、こ
のような異常過熱を検出して、報知することにより、過
熱に起因する事故を未然に防止するようにしている。
【0003】図1は異常状態検出装置を備えた閉鎖形配
電盤の模式的構成図である。閉鎖形配電盤CUB の内側上
方には上側主回路導電部3A,3A,3Aを配設しており、その
一側側方には避雷器LAを配設し、避雷器LAの下方には、
高圧変成器PTを配設している。高圧変成器PTの下方に
は、それより適長離隔して下側主回路導電部3B,3B,3Bを
配設しており、その下方の最下位置には、高圧遮断器CB
を配設している。
【0004】上側主回路導電部3A,3A,3Aは避雷器LA及び
高圧変成器PTと接続されており、また高圧変流器CT及び
高圧遮断器CBを介して下側主回路導電部3B,3B,3Bと接続
されている。上側主回路導電部3A,3A,3A及び下側主回路
導電部3B,3B,3Bの夫々には、所定温度に達すると異臭を
発生する臭発生器31を取付けている。
【0005】閉鎖形配電盤の天井には、臭発生器31が発
生した異臭を検出する臭検出器32を取付けている。この
臭検出器32が異臭を検出した信号は、検出した異臭によ
り過熱状態の異常を判定する異常判定器2へ与えるよう
になっている。
【0006】図2は臭発生器31の取付状態を示す断面
図、図3はその正面図である。例えば上側主回路導電部
3Aを構成している板状導体30A と30B とを接続用ボルト
Bで接続している位置に臭発生器31を取付けている。臭
発生器31は正方形状をした浅底の容器31a と、この容器
31a の一辺の上端に、一端が連接されており、他端が容
器31a から離反する方向に延出している取付用板31b
と、容器31a 内に充填され、所定温度に達すると異臭を
発する発臭物質31c と、容器31a の開口部に、開口を覆
うように取付けられ、幅が狭い複数の長孔31d,31d …を
平行させて開設している前面板31e とにより構成されて
いる。
【0007】前記取付用板31b の他端側は接続用ボルト
Bにより板状導体30B に接合されている。このようにし
て臭発生器31は、発熱が生じ易い板状導体30A と30B と
の接続部に接近して配設されている。
【0008】図4は異常判定器2の構成を示すブロック
図である。臭検出器32が異臭を検出した信号は、増幅器
35へ入力される。増幅器35の出力は整流器36へ入力さ
れ、整流器36が出力する直流電圧は比較器38へ入力され
る。比較器38には、主回路導電部3A,3B が所定温度に達
したときに臭発生器31が発する異臭の検出信号の最低電
圧に相応する基準電圧を設定している基準電圧設定器37
の基準電圧が入力される。
【0009】比較器38は、入力された直流電圧と基準電
圧とを比較して、直流電圧が大きい場合に信号を出力
し、この信号はタイマ39へ与えられる。タイマ39が所定
時間計時したときに発する信号はリレー40に与えられ
る。リレー40に、その信号が与えられるとリレー40は常
開接点40a を閉路するようになっている。
【0010】次に臭発生器31と異常判定器2とを用いた
異常状態検出装置の動作を説明する。いま、例えば上側
主回路導電部3A,3A,3Aに異常電流が流れて異常過熱が生
じると、それらに取付けている臭発生器31,31,31が加熱
される。そして臭発生器31,31,31が所定温度に達する
と、その容器31a に充填されている発臭物質から異臭が
発生して、その異臭は前面板31e の長孔31d,31d …を通
って閉鎖形配電盤内に拡散する。その異臭を臭検出器32
が検出すると臭検出器32は検出信号を出力し、その検出
信号は異常判定器2へ入力される。そして増幅器35で増
幅され、整流器36により整流された直流電圧を比較器38
へ入力する。
【0011】そうすると比較器は、入力された直流電圧
と基準電圧設定器37から入力された基準電圧とを比較
し、入力された直流電圧が大きい場合は比較器38の出力
信号をタイマ39へ与える。比較器38からの出力信号が与
えられるとタイマ39は計時を開始し、所定時間計時する
と信号を発して、リレー40へ与える。
【0012】それによりリレー40はその常開接点40a を
閉路して図示しない警報部へ異常信号を与えて、主回路
導電部3A,3A,3Aが異常に過熱された異常状態にあること
を報知する。即ち臭検出器32が異臭を所定時間継続して
検出した場合に閉鎖形配電盤内の異常状態を報知する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかるに発臭物質を充
填している臭発生器及びそれが発した異臭を検出する臭
検出器を使用する場合は、それらの長期使用によって発
臭物質が変質して発臭力が低下する虞れがある。また臭
検出器は、異臭を検出する表面が汚損する等して検出感
度が低下する虞れがある。そのため異臭を高感度に検出
できる状態を長期間保持し得ず、発臭物質の取換え及び
臭検出器の点検を必要とし、煩わしい保守が強いられ
る。また、臭検出器は、発生した異臭を素早く検出する
ために、その取付位置が限定され、閉鎖形配電盤内の機
器の配設位置が制約される等の問題がある。
【0014】本発明は斯かる問題に鑑み、異常状態の検
出感度を長期間にわたり高感度に保持でき、異常状態に
関連する音を検出する位置が限定されることがない異常
状態検出装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る異常状態
検出装置は、異常状態に関連する音を検出して電気信号
に変換する音電変換部と、変換した電気信号の所定周波
数成分を抽出するフィルタと、所定周波数成分の継続時
間を計時するタイマとを備える構成にする。
【0016】第2発明に係る異常状態検出装置は、異常
状態に関連する音を検出して電気信号に変換する音電変
換部と、変換した電気信号の所定周波数成分を抽出する
フィルタと、所定周波数成分の継続時間を計時する第1
タイマと、所定周波数成分が途切れた時点からの時間を
計時する第2タイマとを備える構成にする。
【0017】
【作用】第1発明では、異常状態に関連する音を、音電
変換部が検出して電気信号に変換する。フィルタにより
変換した電気信号から所定周波数成分を抽出する。その
所定周波数成分の継続時間をタイマが計時する。タイマ
が所定時間を計時すると異常状態と判定する信号を発す
る。これにより、長期間、異常状態を高感度に検出でき
る状態が得られる。
【0018】第2発明では異常状態に関連する音を音電
変換部が検出し電気信号に変換する。変換した電気信号
の所定周波数成分をフィルタで抽出する。その所定周波
数成分が継続している時間を第1タイマが計時する。所
定周波数成分が途切れた時点から第2タイマが計時を開
始する。第1タイマ及び第2タイマが所定時間を計時す
ると、異常状態と判定する信号を発する。これにより、
長期間、異常状態を高感度に検出する状態が得られる。
また異常状態に関連する音を誤検出しない。
【0019】
【実施例】以下本発明をその実施例を示す図面により詳
述する。図5は本発明に係る異常状態検出装置を備えて
いる受配電設備たる閉鎖形配電盤の模式的構成図であ
る。閉鎖形配電盤CUB 内の上方には上側主回路導電部3
A,3A,3Aを配設しており、その一側側方には避雷器LAを
配設し、避雷器LAの下方には高圧変成器PTを配設してい
る。高圧変成器PTの下方には、それより適長離隔して下
側主回路導電部3B,3B,3Bを配設しており、その下方の最
下位置には、高圧遮断器CBを配設している。
【0020】高圧遮断器CBの側方には高圧変流器CTを配
設している。上側主回路導電部3A,3A,3Aは避雷器LA及び
高圧変成器PTと接続されており、また高圧変流器CT及び
高圧遮断器CBを介して下側主回路導電部3B,3B,3Bと接続
されている。上側主回路導電部3A,3A,3A及び下側主回路
導電部3B,3B,3Bの夫々には、所定温度に達すると警報音
を発する警報音発生器1を取付けている。
【0021】下側主回路導電部3B,3B,3Bの側方には異常
判定器2を配設しており、その上方には受音側を下側主
回路導電部3B,3B,3Bの並設方向に向けている音電変換部
たるマイクロホン20を配設している。このマイクロホン
20は警報音発生器1,1,1…が発する警報音を受音す
るようになっている。またマイクロホン20は受音した音
を電気信号に変換し、変換した電気信号をリード線Lを
介して異常判定器2へ入力するようになっている。
【0022】図6は警報音発生器1の取付状態を示す断
面図、図7はその正面図である。例えば上側主回路導電
部3Aを構成している板状導体30A と30B とを接続ボルト
Bで接続している位置に警報音発生器1を取付けてい
る。
【0023】警報音発生器1は平扁な有底円筒状をして
いるベルフランジ14及び渦巻きバネ9等を備えており、
それらは正面視で略菱形をしたベル取付具17のベル取付
板部17a に取付けられて構成されている。このベル取付
具17はベルフランジ14から離反する方向に延出している
部分が警報音発生器取付板部17b となっている。そして
警報音発生器1は、そのベルフランジ14の平坦面を板状
導体30A と対向させた状態にして、警報音発生器取付板
部17b に開設している図示しないボルト挿通孔と、板状
導体30A と30B との接続位置に開設している図示しない
ボルト孔とに接続用ボルトを挿通させ、それに螺合させ
たナットNを締付けて取付けられている。
【0024】図8は警報音発生器1の構造を示す分解図
である。ベル取付具17は、その長寸方向の一側半部を、
端部側を一部残して片面方向へ突出するように側面視で
コ字状に折曲げられていてベル取付板部17a を形成して
おり、他側半部を警報音発生器取付板部17b としてお
り、ベル取付板部17a と警報音発生器取付板部17b とに
段差が形成されている。
【0025】ベル取付板部17a の中央には円周の一部に
切欠部17c を設けている円形孔17dを開設しており、ベ
ル取付板部17aの幅方向の一側寄りにはビス孔17e を開
設している。一方、警報音発生器取付板部17b の略中央
にはボルト挿通孔17f を開設している。ベル取付具17の
ベル取付板部17a における先端部側にはビス孔17g を開
設している。
【0026】渦巻きバネ9の内周側端部には軸受7を固
着している。渦巻きバネ9の上方には、一端を軸受7に
固着していて、渦巻きバネ9の半径方向に延出させた適
長寸法のバネ巻込み操作アーム10を配設している。部品
取付板4は略正三角形状をしており、その外形寸法はベ
ル取付板部17a 側の外径寸法と略同寸法に形成されてい
て、各角部にはビス孔4a,4b,4cを開設している。
【0027】また部品取付板4の一辺には端縁を膨出さ
せた膨出部4dが形成されており、この膨出部4dと対向す
る角部側の一辺は角部から適長寸法だけ端縁と平行に切
欠いた切欠部4eが形成されている。更にビス孔4a,4b,4c
寄りには軸孔4f,4g,4hが開設され、ビス孔4aと4bとの間
には歯車軸孔4i,4j 、支軸孔4kが開設されている。
【0028】更に部品取付板4の中心には稍大径の軸孔
4lを開設しており、部品取付板4の上面における前記軸
孔4fと4hとの間には、渦巻きバネ9の外周側端部を固定
するためのストッパ8を突設させている。異常とすべき
所定温度に達すると変形するバイメタル15,16 は短冊状
に形成されており、バイメタル15はバイメタル16より僅
かに長寸となっていて、夫々の先端は長寸方向に対して
直角に折曲げられており、先端は三角形状に形成されて
いる。
【0029】またバイメタル15の長寸部分の面は部品取
付板4と対向しており、バイメタル16の長寸部分の面
は、部品取付板4と直交している。そしてバイメタル16
はバイメタル15の外側端縁寄りに設けられており、両バ
イメタル15,16 の基端部同士を固着してある。
【0030】歯車取付板18は外周縁の一部を欠落させた
円板状に形成されていて、その上面の周方向を3等配し
た位置に部品取付板支持軸18a,18b,18c を起立させてい
る。歯車取付板18の上面中央には歯車軸6を取付けた第
1歯車5を回転自在に取付けており、第1歯車5と噛合
しており、歯車軸11a を取付けた第2歯車11と、第2歯
車11と噛合しており、歯車軸12a を取付けた第3歯車12
とを夫々回転自在に取付けている。
【0031】第3歯車12寄りに支軸13a を起立させて、
支軸13a を支点にして先端が首振り動作するハンマ13を
配設しており、このハンマ13は第3歯車12の回転にとも
なって首振り動作させられるようになっている。ベルフ
ランジ14は扁平な有底円筒状に形成されており、その周
側面の一部分は内周側へ僅かに突出させた突出部14aが
形成されている。
【0032】さて、これらの部品により警報音発生器を
組立てる場合は、部品取付板4のビス孔4c及びバイメタ
ル15,16 の基端部に開設しているビス孔にビスb1 を挿
通して、それにナットn1 を螺合することにより、バイ
メタル15の先端を切欠部4eから下方側に突出させた状態
にし、バイメタル16の上方にバイメタル15を位置させた
状態にして部品取付板4に取付ける。
【0033】次に歯車軸6を軸孔4lに、また歯車取付板
18に起立させている支持軸18a,18b,18c 及び歯車軸11a,
12a 、支軸13a を、部品取付板4の軸孔4f,4g,4h及び歯
車軸孔4i,4j 、支軸孔4kに挿通させ、挿通させた各支持
軸18a,18b,18c には図示しないナットを螺合させて、部
品取付板4に歯車取付板18を組付ける。このように組付
けた場合は、バイメタル15の先端部がハンマ13の先端側
と係合してハンマ13の首振り動作を阻止した状態にな
る。
【0034】次に軸孔4lを挿通させた歯車軸6に軸受7
を外嵌して、部品取付板4上に渦巻きバネ9を配設し、
渦巻きバネ9の外周側端部をストッパ8に固定する。な
お、歯車軸6及び軸受7の断面形状を長方形状にしてい
るから、歯車軸6が軸受7に対して空転することがな
い。
【0035】次に部品取付板4のビス孔4aに、ベル取付
具17のビス孔17g を臨ませて、それらのビス孔4a,17gに
ビスb2 を挿通させる。またベル取付板部17a のビス孔
17eにビスb3 を挿通させ、挿通したビスb3 に間隔保
持筒19を外嵌した後、ビスb 3 を、部品取付板4のビス
孔4bに挿通させる。その後ビスb2 ,b3 にナット
2 ,n3 を夫々螺合して部品取付板4にベル取付具17
を組付ける。これにより、部品取付板4とベル取付板部
17a との間には間隔保持筒19が介在し、所定の間隔が保
持されて渦巻きバネ9及びバイメタル15,16 の動作に支
障が生じない状態が得られる。
【0036】またバネ巻込み操作アーム10は円形孔17d
内に位置する。次にハンマ13の先端部とベルフランジ14
の突出部14a とが対向するように位置決めして、ベルフ
ランジ14内に歯車取付板18を僅かに落とし込んで、ベル
フランジ14を歯車取付板18に適宜の方法で取付けて組立
を完了する。
【0037】次にこのように組立てた警報音発生器1の
動作を説明する。いま、バネ巻込み操作アーム10を回動
操作することにより渦巻きバネ9を蓄勢できる。その蓄
勢状態においてバイメタル15,16 が異常温度に達してい
ない場合は、バイメタル15,16 は変形していないから、
バイメタル15によりバイメタル16の動きを阻止してお
り、バイメタル16によりハンマ13の首振り動作を阻止し
ていて、渦巻きバネ9は蓄勢状態を保持している。
【0038】ところで、バイメタル15,16 が異常温度に
達するとともに変形するが、バイメタル16がバイメタル
15の側縁から離反するように変形すると、バイメタル15
は係止状態から解放され、バイメタル15の先端は上方へ
弯曲する。それによりハンマ13はバイメタル15による係
止状態から解放される。
【0039】そうするとハンマ13の首振り動作が可能に
なって、渦巻きバネ9が蓄勢している蓄勢力により第1
歯車5が回転させられ、続いて第2歯車11及び第3歯車
12が回転させられて、第3歯車12の回転にともないハン
マ13を駆動して、首振り動作させる。それによりハンマ
13がベルフランジ14の突出部14a を叩いて警報音を発生
させる。警報音は渦巻きバネ9の蓄勢力が消滅して各歯
車5,11,12 の回転が停止するまで継続する。そして渦
巻きバネ9の蓄勢力が消滅した場合は、バネ巻込み操作
アーム10を再び回動操作すれば、渦巻きバネ9を再び蓄
勢できる。
【0040】この警報音発生器が発生する警報音の周波
数特性は図9に示す如くなっている。図9は横軸を周波
数とし、縦軸を音圧としている。この図9から明らかな
ように警報音は3.6kHz、8.1kHz及び12.5kHz において著
しく高い音圧が得られる。
【0041】図10は異常判定器2の構成を示すブロック
図である。マイクロホン20 (図5参照) が出力する電気
信号は増幅器21へ入力されるようになっている。増幅器
21の出力電圧は3.6kHzの周波数成分を通過させるバンド
パスフィルタ22a 、8.1kHzの周波数成分を通過させるバ
ンドパスフィルタ22b 及び12.5kHz の周波数成分を通過
させるバンドパスフィルタ22c へ入力される。
【0042】バンドパスフィルタ22a,22b,22c の各出力
電圧は、整流器23a,23b,23c へ各別に入力される。整流
器23a,23b,23c が整流して出力する直流電圧は、比較器
24a,24b,24c へ各別に入力される。比較器24a,24b,24c
には、警報音の3.6kHz、8.1kHz、12.5kHz の各周波数の
最低音圧レベルに対応する基準電圧を設定している基準
電圧設定器25から、3.6kHz、8.1kHz、12.5kHz の周波数
に対応した基準電圧が比較器24a,24b,24c へ各別に入力
される。
【0043】比較器24a,24b,24c が出力する信号はAND
回路26a に入力され、その出力信号はタイマ27a に与え
られる。タイマ27a が所定時間を計時したときに発する
信号はリレー29へ与えられる。リレー29は信号が与えら
れるとその常開接点29a を閉路するようになっている。
【0044】次にマイクロホン20、警報音発生器1及び
異常判定器2からなる異常状態検出装置を閉鎖形配電盤
CUB に装備した場合における異常状態検出動作を説明す
る。このように警報音発生器1を主回路導電部3A又は3B
に設けた場合は、その渦巻きバネ9を蓄勢させておく。
いま、負荷が適正であって上側主回路導電部3A,3A,3A及
び下側主回路導電部3B,3B,3Bに適正な電流が流れている
場合は、夫々の主回路導電部3A,3A,3A、3B,3B,3Bは過熱
されず、それによりいずれの警報音発生器1内のバイメ
タル15,16 も変形せず、ハンマ13は係止状態に保持さ
れ、渦巻きバネ9は蓄勢された状態を保持する。
【0045】ところで、負荷が増大して過負荷になる
と、主回路導電部3A,3A,3A、3B,3B,3Bには過電流が流れ
る。そして、例えば上側主回路導電部3Aにおける板状導
体30Aと30B との接続部が過熱して異常温度に達する
と、その異常温度によりその接続部に設けている警報音
発生器1のバイメタル15,16 がともに変形する。それに
より、バイメタル16が先ず、バイメタル15から離反し
て、バイメタル15を係止状態から解放する。
【0046】またバイメタル15がハンマ13から離反して
ハンマ13を係止状態から解放する。そうすると渦巻きバ
ネ9の蓄勢力により第1歯車5が駆動され、第2,第3
歯車11,12 が回転させられて、ハンマ13が駆動される。
そしてハンマ13は首振り動作をしてベルフランジ14を叩
いて警報音を発する。発生した警報音をマイクロホン20
が受音し、電気信号に変換する。そして変換した電気信
号をリード線Lを介して異常判定器2へ入力することに
なる。
【0047】異常判定器2は、入力された電気信号を増
幅器21で増幅し、増幅した増幅器21の出力電圧の3.6kH
z、8.1kHz、12.5kHz の周波数成分を整流器23a,23b,23c
に各別に入力して整流する。そして整流した各周波数
成分の直流電圧を比較器24a,24b,24c へ各別に入力す
る。比較器24a,24b,24c は、基準電圧設定器25から与え
られている基準電圧と、各周波数成分の直流電圧とを各
別に比較し、入力された直流電圧が基準電圧以上にある
と信号を出力してAND 回路26a へ入力する。
【0048】つまり警報音発生器1が発する警報音の音
圧が著しく高い周波数成分を検出することになる。その
ようにして3.6kHz、8.1kHz、12.5kHz の周波数成分をと
もに検出するとAND 回路26a からタイマ27a に信号を与
える。その信号によりタイマ27a が計時を開始する。つ
まり音圧が高い警報音が継続している時間を計時する。
そして所定時間を計時すると、主回路導電部が異常状態
にあるとして信号を発し、それをリレー29へ与える。そ
うするとリレー29の常開接点29a が閉路して異常状態と
判定した信号を出力することになる。
【0049】この常開接点29a が閉路した信号は、図示
しない報知部又は高圧遮断器CBの遮断制御部に与えるこ
とにより、異常状態を報知して注意を喚起し得、又は負
荷への電流を遮断して過電流による事故の拡大を未然に
防止することになる。そして、異常状態が検出された後
に、正常状態に復帰させた場合は、作動した警報音発生
器1のバネ巻込み操作アーム10を操作して、渦巻きバネ
9を再び蓄勢させ、次の警報音の発生に備えるようにす
る。また、異常判定器2のタイマ27a をリセットさせ、
次の計時動作に備えるようにする。
【0050】図11は異常判定器2の他の実施例の構成を
示すブロック図である。比較器24a,24b,24c の各出力電
圧はAND 回路26b へ入力される。AND 回路26b の出力信
号は第2タイマであるタイマ27b に与えられる。タイマ
27b が所定時間を計時したときに発する信号はAND 回路
28の一側入力端子へ入力される。AND 回路28の他側入力
端子には第1タイマである前述したタイマ27a からの信
号が入力される。
【0051】そしてそれ以外の構成部分は図10に示した
異常判定器2の構成部分と同様であり、同一構成部分に
は同符号を付している。この異常判定器2は、警報音発
生器1が所定周期で警報音を繰り返して発する場合に適
している。いま警報音発生器1が周期的に警報音を発す
ると、その警報音をマイクロホン20が受音して、変換し
た電気信号を異常判定器2へ入力し、前述したと同様に
タイマ27a が警報音が継続している時間を計時し、所定
時間、つまり警報音の1周期の時間を計時すると信号を
発する。
【0052】一方、警報音が周期的に発せられた場合
は、警報音が途切れると比較器24a,24b,24c の出力電圧
が消滅し、AND 回路26b が信号を出力し、それによって
タイマ27b が計時を開始する。つまりタイマ27b は警報
音が発せられない1周期の時間を計時し、その計時を終
了すると信号を発してAND 回路28へ入力する。それによ
り警報音が発生している1周期の時間を計時終了し、一
方、警報音が途切れた時点から1周期の警報音休止時間
の計時を終了したときにAND 回路28の出力信号がリレー
29に与えられて常開接点29a を閉路させて異常状態を検
出することになる。
【0053】したがって、警報音の1周期の休止時間に
相当する時間に達しない場合には、AND 回路26b の出力
が消滅するとタイマ27b がリセットし、タイマ27b から
信号が発せられないからAND回路28の理論が成立するこ
とがなく、警報音と同様の周期で警報音が休止する紛ら
わしい他の音とを明瞭に区別できて、警報音の誤検出を
防ぎ得て異常状態を高精度に検出することができる。
【0054】本実施例では過熱に起因する異常状態を、
警報音発生器が発する警報音を検出して、異常状態を検
出する場合について説明したが、警報音を検出しない場
合でもつまり電気機器から発生する例えば部分放電の如
き音を検出するようにしても同様の効果が得れらる。ま
たこの異常状態検出装置の使用は閉鎖形配電盤に限定さ
れるものではない。更に、各バンドパスフィルタのフィ
ルタ周波数は3.6kHz、8.1kHz、12.5kHz に限定されるも
のではない。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、異常状態
により発生する音を検出して異常状態を検出できるよう
にしたから、従来の発臭物質を用いた場合のように変質
することがなく、異常状態を高感度で長期にわたって検
出し得る状態に保持できる。また、音を検出する音電変
換部を設ける位置が限定されることがない。よって本発
明によれば、信頼性が高く、音電変換部の取付位置が自
由に選べる便利な異常状態検出装置を提供できる優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の異常状態検出装置を備えた閉鎖形配電盤
の模式的構成図である。
【図2】臭発生器の取付状態の断面図である。
【図3】臭発生器の取付状態の正面図である。
【図4】従来の異常判定器の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】本発明に係る異常状態検出装置を備えた閉鎖形
配電盤の模式的構成図である。
【図6】警報音発生器の取付状態の断面図である。
【図7】警報音発生器の取付状態の正面図である。
【図8】警報音発生器の分解図である。
【図9】警報音発生器が発する警報音の周波数特性を示
す特性図である。
【図10】本発明に係る異常状態検出装置に用いる異常
判定器の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明に係る異常状態検出装置に用いる異常
判定器の他の実施例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 警報音発生器 2 異常判定器 3A,3B 主回路導電部 9 渦巻きバネ 10 バネ巻き操作アーム 13 ハンマ 14 ベルフランジ 15,16 バイメタル 22a,22b,22c バンドパスフィルタ 23a,23b,23c 整流器 24a,24b,24c 比較器 26a AND 回路 27a,27b タイマ 28 AND 回路 29 リレー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機器の異常状態を検出する異常状態
    検出装置において、異常状態に関連する音を検出して電
    気信号に変換する音電変換部と、該電気信号の所定周波
    数成分を抽出するフィルタと、該所定周波数成分の継続
    時間を計時するタイマとを備え、タイマが所定時間を計
    時したときに異常状態と判定する信号を発する構成とし
    てあることを特徴とする異常状態検出装置。
  2. 【請求項2】 電気機器の異常状態を検出する異常状態
    検出装置において、異常状態に関連する音を検出して電
    気信号に変換する音電変換部と、該電気信号の所定周波
    数成分を抽出するフィルタと、該所定周波数成分の継続
    時間を計時する第1タイマと、所定周波数成分が途切れ
    た時点からの時間を計時する第2タイマとを備え、第1
    タイマ及び第2タイマが所定時間を計時したときに異常
    状態を判定する信号を発する構成としてあることを特徴
    とする異常状態検出装置。
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