JPH0534381Y2 - - Google Patents

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JPH0534381Y2
JPH0534381Y2 JP1083087U JP1083087U JPH0534381Y2 JP H0534381 Y2 JPH0534381 Y2 JP H0534381Y2 JP 1083087 U JP1083087 U JP 1083087U JP 1083087 U JP1083087 U JP 1083087U JP H0534381 Y2 JPH0534381 Y2 JP H0534381Y2
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metal coil
ring
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outer layer
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はOリングに係わり、更に詳しくはエン
ドレス化した金属コイルスプリングの外周にエラ
ストマが一体的に積層されて成る複合材料のOリ
ングに関する。
[従来の技術] 周知の通りOリングに対しては種々の要求され
る特性が存する。その幾つかを上げると、1つは
Oリングを適用すべき目的物に適用した時に、要
求される所定の締付力を有すること。即ち所定の
引張強さがあること。その2は、締付力が時間経
過と共に大きく減少しないこと。更には適用され
るべき使用環境との関係からみると、耐化学薬品
性、耐溶剤性、耐熱性、耐摩耗性、耐老化性、耐
太陽光線性等々である。
そこで従来からも、Oリングが使用される対象
ごとにそれに見合うOリングの開発が盛んに実施
されているが、Oリングを単一の機能材、例えば
ふつ素系エラストマ、あるいはシリコーン系エラ
ストマ等によつて構成した場合、上記要求される
種々の特性の幾つかを同時に満しにくいというの
が実情である。
そこで、従来から、Oリングに要求される数種
の要求特性の内、何れか1つの要求特性を満足で
きる性能を有する一つの機能材料と、何れか他の
要求特性を満足できる性能を有する他の機能材料
を複合化して製するOリングが用いられている。
その典型的な1例は、内外層より成るOリング
であつて、即ち内層の輪状の一つの機能材料と、
別の機能材料の外層の中空パイプ状の輪状の材料
より成るもので、先ず内層、外層の材料を別々に
製し、外層材の中空中に内層材を挿入し、而る後
に全体を輪状にエンドレス化する技術がある。
又その2例は、同じく内外層より成るOリング
であつて、内層の輪状の一つの機能材料を製した
後、これを外層材となるべき材料中に浸漬したり
して、その表面に外層材をライニングする技術で
ある。
[考案が解決しようとする問題点] 上記従来技術によれば、2種の機能材料が複合
化されているので、2つの機能、例えば所要な締
付力を確保し易いと共に耐化学薬品性や耐溶剤性
等も併せて確保し易いものであるが、次のような
問題点がある。その1は、内層材としてエンドレ
ス状の金属コイルスプリングを選んだ場合に、第
1の従来技術では内層材である金属コイルスプリ
ングにライニングすべき第2の機能材の外層材が
固化し終つた状態で、これを内層材にインサート
ライニングするので、内外層材は単に嵌合状態で
あるだけの他、内層材の金属コイルスプリングの
各コイル間の谷間の間に何等外層材が密着してラ
イニングされず一体結合度が弱い。従つてこのO
リングを適用した時に、コイルの谷間の空所部分
がシール性を保障する上で障害となる。この点、
第2の技術の場合には、内層材として金属コイル
スプリングを選んだ場合でも、ライニングに際し
て浸漬法等を採用するので外層材がコイルの谷間
に含浸する結果、上述した問題が解決できるもの
の、Oリング全体の各部均一な真円度等精確な寸
法精度を出すことが困難である。仮に各部断面の
真円度が不均一であると、これもシール性を保障
する上で障害となる。
従つて本考案の目的とする所は、一定の締付力
を確保し易いと共に耐化学薬品性や耐溶剤性を富
ましめ易くする為に、内層材を金属コイルスプリ
ングとし、この金属コイルスプリングの外周に、
外層材たるエラストマを一体的に被覆して成るO
リングを提供するに際して、上記エラストマが各
部で、金属コイルスプリングに完全に密着積層
し、而も各部の断面の真円度等の寸法精度がより
正しく発現され得る、それ故にシール性能により
勝れたOリングを提供するにある。
[問題点を解決する為の手段] 上記目的を達成する為に本考案は次の技術的手
段を有する。即ち実施例に対応する添付図面中の
符号を用いてこれを説明すると、本考案は金属コ
イルスプリングと、この金属コイルスプリングの
外周に一体的に被覆したエラストマより成るOリ
ングにおいて、上記金属コイルスプリングは輪状
にエンドレス化されていると共に、この金属コイ
ルスプリングの外周に一体被覆されたエラストマ
も輪状にエンドレス化され、しかも上記エラスト
マは金属コイルスプリングの各コイルの谷間にも
含浸せしめられていることを特徴とする複合材料
より成るOリングである。
上記に於いて用いることのできるエラストマ
は、使用目的によつて種々のものを選ぶことがで
きる。
例えば、耐薬品性、耐熱性に富ましめる為には
ふつ化ビニリデンと6ふつ化プロピレン共重合
体、ふつ化ビニリデンと5ふつ化プロピレン共重
合体、ふつ化ビニリデンと3ふつ化塩化エチレン
共重合体、「ふつ化ビニリデンと6ふつ化プロピ
レンと四ふつ化エチレンのコポリマー」、四ふつ
化エチレンとプロピレンを低温乳化共重合したも
の、耐薬品性、耐熱性に加えて耐溶剤性に富まし
める為には四ふつ化エチレンとパーフルオロメチ
ルビニルエーテルを6:4で共重合したエラスト
マ、四ふつ化エチレンとパープロビニルエーテル
のコポリマー、「耐溶剤性に富ましめるものとし
てジクロロホスフオニトリルの三量体を熱分解し
た長鎖ゴムを含ふつ素アルコラート反応させたも
の、耐化学薬品性に富ましめる為には高圧法ポリ
エチレンを塩素と亜硫酸ガス」でクロロスホン化
した結晶性ゴム、同じく耐薬品性、耐熱性に富ま
しめる為には「エチレンとプロピレンに少量の第
3成分(エチリデンノルボルネン、ジシクロペン
タジエン、1.4−ヘキザジエン)を炭化水素溶剤
中チーグラ触媒により重合したもの、等々であ
る。
[作用] このような構成なので、一つの機能材である金
属コイルスプリングを内層材として、他の機能材
であるエラストマを外層材とする複合Oリングが
得られる。即ち、金属コイルスプリングは初期張
力が大きく、而もその初期張力の範囲がOリング
の常用範囲にある為、Oリングの要求性能の一つ
である所要の締付力を確保し易い。加えて他の機
能材の機能を付加できる。即ち外層エラストマを
耐化学薬品性、耐溶剤性に富ましめれば、Oリン
グに必要な一定の締付力を得た上で、それら耐化
学薬品性、耐溶剤性等の機能を併せもつOリング
が提供される。
とりわけ、外層材のエラストマは内層材の金属
コイルスプリングのコイルの谷間にも含浸し、各
部に空所が全くない。そえ故に、適用物に装着し
た時のシール性を全く阻害しない。且つ各断面の
真円度等が予かじめ定めた通りに出し易く、各部
が均質、均一なるが故にシール効果が充分に出せ
る。
[実施例] 次に添付図面に従い本考案の好適な実施例を詳
述する。
図中1は輪状にエンドレス化されたOリング全
体を示し、このOリング全体1は内層の金属コイ
ルスプリング2と外層のエラストマ3より成つて
いる。
上記内層の金属コイルスプリング2は、一般的
には断面形状が円形であり、その表面4に外層の
エラストマ3を後述する方法によつて一体的に複
合したものであり、ただ単に中空筒状のエラスト
マ3中に金属コイルスプリング2を挿入しただけ
のものではない。
金属コイルスプリングの他の例としては、第7
図、第8図に示すように、その断面形状が山形、
台形状のものを用いることもできる。
上記の内外層の複合化の製法は、二分割金型8
を用いて行う。即ち第5図に示すように、先ず上
記二分割金型8間に中子9を配し、各金型と中子
9間のキヤビテイ内で先ず、ライニングすべき外
層のエラストマ3を外径側部分3′と内径側部分
3″の二分割体に仮成型する。これら内外径側部
分は共に輪状にエンドレス化して成型される。そ
して上記二分割体を例えば100〜200℃に維持しな
がら中子9を外脱し、これらが固化しない間にす
ぐにこの二分割体の間に内層材である金属コイル
スプリング2をインサートして、この状態で第6
図に示すように二分割金型8によつて本成型即ち
加熱することにより内層の金属コイルスプリング
2と外層のエラストマ3の界面を一体複合化させ
るものである。
この結果、内層の金属コイルスプリング2に対
して外層のエラストマ3が、各部に於いて密着す
る。即ち金属コイルスプリング2のコイル間の谷
間にもエラストマが含浸し、各部に空所は生じな
い。故に目的物に適用した時にシール性が阻害さ
れない。又金属コイルスプリングとエラストマの
間に気泡が残在する程度も極めて少く、気泡残存
による剥離性等の障害の発生も少ない。加えて、
各断面の真円度等を出し易く、シール目的物のシ
ール面に対して接面性を良くすることができると
同時にシール性を向上させることが可能である。
何故ならば、その理由のうちの幾つかを記述す
ると中子9を用いることにより予かじめ中子9の
直径と内層の金属コイルスプリング2の直径を一
致させておくことにより内層の金属コイルスプリ
ング2と外層のエラストマ3を一体化複合化した
時に一方と、他方の大きさを対応させ易いので断
面各部を均一にすることができる。即ち寸法精度
を良くすることができ且つ真円度を出し易い。
又、二分割金型8によつて外層のエラストマ3
を仮成型し、それが固化して熱による寸法等の変
形が生じる前に金属コイルスプリング2をインサ
ートして本成型することにより外層のエラストマ
を金属コイルスプリングの各部に等しく密着させ
ることができるからである。
上記の理由により第3図に示すように内層の金
属コイルスプリング2の表面4と外層のエラスト
マ3の内面5が密着し、更に第4図に示すように
ピツチ間の隙間7(谷間)内にエラストマ層3が
喰い込むことによつて密着された部分が形成され
るものである。
このように一体複合化したので上記内層の金属
コイルスプリング2と外層のエラストマ3より成
るこのOリング本体1を引つ張つた時に、内外層
の全体に引張張力が作用し、その全体に作用する
引張張力に対応してこれら全体に引張応力即ち元
にもどろうとする力が生じる。
つまりこの引張応力は、内外層の個々に生ずる
も、内層の金属コイルスプリング2と外層のエラ
ストマ3が一体複合化しているので、全体に作用
している引張張力に対してOリング全体1として
引張応力が生じる。
この金属コイルスプリング2を内層材とし、外
層材をエラストマ3とするOリングによると、金
属コイルスプリングの初期張力の強さや、この初
期張力の範囲がOリングの常用範囲であることの
理由により、Oリングとして要求される特性の一
つである所の一定の締付力を得やすいという特性
を容易につくり出せる。而も金属コイルスプリン
グの材質、ピツチ、線径を変化にすることによつ
て要求に会うように調節することもできる。
加えて、外層材を選ぶことによつて、例えば上
述した耐化学薬品性、耐溶剤性に富むものを用い
る場合には、耐化学薬品性、耐溶剤性を有し、安
全を重視する特殊環境でも用いることができるよ
うになる。
次に本実施例の利用例を詳述する。
この利用例は第9図に示すように、原子力装置
に於けるグローブ10を固定する為のOリング1
として利用したものを示したものである。
即ちシール目的物であるグローブ10にOリン
グ1を挿着する時には、グローブポート11とイ
ンナーリング12を固定している固定環13を脱
着してインナーリング12上のグローブ10にO
リング1を挿着して用いるものであり、この場合
完全にシールする為にはOリング1自体の締付
力、耐久性が要求される。更に耐化学薬品性、耐
溶剤性を有することが要求される。このような場
合に、この考案によると十分要求に答えられる。
この他、各種産業機器のシール位置に利用できる
ことはいうまでもない。
[考案の効果] 以上詳述した如くこの考案によると、Oリング
として要求される特性の1つである一定の締付力
を確保し易いと共に、Oリングとして要求される
他の特性、例えば耐化学薬品性、耐溶剤性その他
等を併せもつ複合機能をもつOリングを提供で
き、特に、内外層複合させた場合に於いても内層
の金属コイルスプリングの各部に外層のエラスト
マが密着ライニングされ、各部に空所が存在して
いないので、シール目的物に適用した時にシール
性が損なわれるおそれがなく、加えて各部断面の
真円度等が均一であつて各部の寸法精度が良好な
ので、複合機能を有するOリングであつて、シー
ル性能をより向上させたOリングを提供できる。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本考案の実施例を示し、第1図は部
分断面を含む全体図、第2図は第1図の矢示Pの
拡大図、第3図は第2図のX−X線に沿う断面
図、第4図は第2図のY−Y線に沿う断面図、第
5図は二分割金型で仮成形している時の縦断面側
面図、第6図は二分割金型で本成形している時の
縦断面側面図、第7図、第8図は金属コイルスプ
リングの変形例を示し、第7図は断面形状が山形
のものの部分拡大断面図、第8図は断面形状が台
形状のものの部分拡大断面図、第9図は使用例を
示す断面図をそれぞれ示している。 尚、図中、1……Oリング全体、2……金属コ
イルスプリング、3……エラストマ、7……隙
間、8……二分割金型、9……中子、をそれぞれ
示している。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 金属コイルスプリングと、この金属コイルスプ
    リングの外周に、一体的に被覆したエラストマよ
    り成るOリングにおいて、上記金属コイルスプリ
    ングは輪状にエンドレス化されていると共に、こ
    の金属コイルスプリングの外周に一体被覆された
    エラストマも輪状にエンドレス化され、しかも上
    記エラストマは金属コイルスプリングの各コイル
    の谷間にも含浸せしめられていることを特徴とす
    る複合材料より成るOリング。
JP1083087U 1987-01-28 1987-01-28 Expired - Lifetime JPH0534381Y2 (ja)

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