JPH053437A - 最尤系列推定器 - Google Patents

最尤系列推定器

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JPH053437A
JPH053437A JP3153544A JP15354491A JPH053437A JP H053437 A JPH053437 A JP H053437A JP 3153544 A JP3153544 A JP 3153544A JP 15354491 A JP15354491 A JP 15354491A JP H053437 A JPH053437 A JP H053437A
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Haruhiro Shiino
玄博 椎野
Masami Abe
政美 阿部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データ部分の伝送路のインパルス応答の推定
値が時間と共にずれるのを防止し、ビタビ・アルゴリズ
ムによる送信シンボルの推定を正しく行う。 【構成】 TDMAフレーム中の既知データ区間の状態
のとるべきパスを、該既知データに基づいて予め計算し
て中間パス記憶手段48へ記憶しておく。そして、既知
データ区間の状態のパスメトリックを計算する際に、中
間パス処理手段47において、一つ前の時刻の状態から
の可能なパスのうち、記憶手段48に記憶されたパスと
一致しないパスのパスメトリックを非常に小さな値に置
き換えてパス選択手段43へ与える。これにより、既知
データ区間のパスが自動的に正しいパスに収束する。こ
の収束した既知データ区間のパスから得られる推定送信
シンボルの系列を第2トレーニング系列として伝送路推
定50Aに与え、該推定部50Aによって既知データ区
間の伝送路のインパルス応答を再度推定しなおす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル通信の受信
機等において、伝送路の歪みを補償する等化器として使
用される最尤系列推定器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあった。
【0003】文献;J.G.Proakis“ディジタ
ル コミュニケーションズ(Digital Communication
s)”(1983)McGraw-Hill (米)P.548−5
54、610−616、624−627近年、ディジタ
ル移動通信の開発が急速に行われているが、陸上移動通
信では遅延を伴う多数の干渉波と移動端末が高速に移動
することにより、周波数選択性フェージング(fadi
ng)が発生して受信信号波形が著しく歪むため、等化
器によってこの歪みを補償する必要がある。この等化器
を構成するための最尤系列推定は、周波数選択性フェー
ジングのように、伝送路の遅延特性に起因して歪んだ受
信信号波形から、正しい送信データを得るための最も有
効な等化方式の一つである。
【0004】まず、図2〜図4を参照しつつ、ディジタ
ル移動通信について簡単に説明する。
【0005】ディジタル移動通信では、限られた周波数
帯域を効率的に利用するため、また、固定通信網で実施
されているISDN(Integrated Service Digital Net
work、ディジタル統合ネットワーク)サービスと容易に
接続できるようにするため、時分割多重方式(Time Div
ision Multiple Access ;TDMA)が用いられる見込
みである。北米標準の場合のTDMAのフレームフォー
マット図を図2に示す。
【0006】図2において、1フレームは6個のタイム
スロットSlot1〜6から構成されており、一つまた
は二つのタイムスロットを一加入者に割り当てる。各タ
イムスロットSlot1〜6は、28ビットの同期及び
等化器等のトレーニングのためのトレーニング系列SY
NC、12ビットの制御用情報の系列SACCH、12
ビットの隣接チャネル識別用の系列CDVCC、260
ビットのデータ部DATA、及び12ビットの未使用領
域RSVDより構成されている。
【0007】図3は、ディジタル移動通信の送受信機を
示す構成ブロック図である。
【0008】この送受信機では、送信機10の出力側
に、伝送路20を介してし受信機30が接続されてい
る。送信機10は、符号化器11、送信ローパスフィル
タ(LPF)12、及び変調器13等で構成されてい
る。受信機30は、復調器31、受信ローパスフィルタ
(LPF)32、等化器33、及び復号器34等で構成
されている。
【0009】この送受信機の機能を図4を参照しつつ説
明する。
【0010】送信機10では、入力データbm を符号化
器11で送信シンボルxn に変換し、送信ローパスフィ
ルタ12によって帯域制限して送信複素ベースバンド信
号s(t)を生成する。変調器13では、送信複素ベー
スバンド信号s(t)を搬送波によって変調し、信号s
c (t)として伝送路20へ送信する。
【0011】受信機3は、伝送路20を通った信号rc
(t)を復調器31で複素ベースバンド信号r(t)に
変換し、さらに受信ローパスフィルタ32を通して帯域
制限された受信複素ベースバンド信号y(t)を得る。
この信号y(t)をシンボル間隔Tでサンプリングす
る。等化器33では、信号y(t)のサンプル値yn
ら、周波数選択性フェージングによる伝送路20の特性
を補償し、送信シンボルを推定する。最後に、復号器3
4で、送信シンボルの推定値Exn (但し、Eは推定の
意味)を復号し、送信されたデータEbm を得る。
【0012】例えば、北米標準の場合、符号化器11で
の符号化方式は、π/4シフト4相差動位相変調(DQ
PSK)を用いている。π/4シフトDQPSKは、ま
ず、0、1の2進データ系列bm を2ビットずつ区切
り、その4通りの値の組み合わせに応じて−3π/4、
−π/4、π/4、3π/4のいずれかの位相差を割り
当てる。割り当てた位相差をΔΦn (n=1,2,・・
・)、時刻nの送信シンボルの絶対位相をΦn として、 Φn =Φn-1 +ΔΦn ・・・(1.1) xn =e-jΦn ・・・(1.2) により送信シンボルxn を生成する。これにより、入力
データbm は、π/4シフトDQPSKの信号空間ダイ
アグラムである図4に示すように、信号空間上の点に変
換される。
【0013】図4において、○印中の+は奇数番目のシ
ンボルを、○印中の×は偶数番目のシンボルを表す。
【0014】次に、前記文献に記載された最尤系列推定
について説明する。
【0015】最尤系列推定は、ある有限区間での受信信
号系列yN ={y1 ,y2 ,・・・,yN }が得られた
時に、伝送路のインパルス応答h(t)を既知としてy
N を実現する確立(尤度)の最も大きい送信シンボル系
列xN ={x1 ,x2 ,・・・,xN }を推定するもの
である。これは、伝送路雑音として白色ガウス雑音を仮
定すると、結局、 を最大にする系列{x1 ,x2 ,・・・,xN }を求め
ることによって得られる。(2)式は、畳み込み符号の
復号法として知られるビタビ・アルゴリズム(Vite
rbi algorithm)を用いて効率的に計算さ
れる。
【0016】以下、最尤系列推定におけるビタビ・アル
ゴリズムの原理について簡単に説明する。
【0017】まず、送信された可能性のあるシンボル系
列の部分系列により、時刻n−1の状態 Sn-1 ={xn-1 ,・・・,xn-L } ・・・(3) を定義する。但し、伝送路やインパルス応答長を(L+
1)Tとしている。
【0018】例えば、P相位相変調やPレベルの振幅変
調の場合、可能な状態数はPL 個あり、時刻n−1の状
態Sn-1 から時刻nにおける状態Sn への遷移を考える
と、PL 個の状態Sn の各々に対してP通りの状態S
n-1 からの遷移がある。ここで、時刻間の状態遷移をブ
ランチと呼び、また、状態Sn の各々に至る経路をパス
と呼ぶ。
【0019】ビタビ・アルゴリズムは、次式(4)に基
づき、時刻nのPL 個の状態各々についてP通りの可能
なパスのパスメトリック(経路規準)を計算し、最も値
の大きいパスを選択する。 但し、hl =h(t−lT) (l=0,1,・・・,L) この(4)式のパスメトリックは、時刻nまでの系列の
対数尤度に比例する量である。また、(4)式の右辺第
2項は状態遷移についての対数尤度に比例する量であ
り、ブランチメトリックと呼ばれる。
【0020】以上の動作を全ての時刻nについて繰り返
すと、各時刻毎に常にPL 通りのパスが残り、過去のパ
スは次第に一つに絞られてくる。最終的に一つに収束し
たパスより、送信シンボル系列の推定値が得られる。
【0021】実際には、後述するように、伝送路の適応
推定に必要なため、各時刻においてパスの収束している
部分(これを共通パスと呼ぶ)より、送信シンボルの推
定値を逐次出力する。時刻nにおいて、時刻n−Mのま
でのパスが収束しているとすると、得られるのは過去の
時刻n−Mの送信シンボルの推定値Exn-M である。言
い換えると、ビタビ・アルゴリズムによる推定は時期間
MTだけ遅延する。
【0022】ビタビ・アルゴリズムによってパスが収束
する様子を、π/4シフトDQPSK、L=1の場合に
ついて、図5の時間についての状態遷移図(トリレス
図)に示す。
【0023】図5では、4通りの可能な状態について
0、1、2、3の番号を付して表しており、各時刻にお
ける各状態の数字は図4に示した送信シンボルの番号を
表す。また、各状態間の点線等の実線以外の線は状態間
の可能な遷移を表す。
【0024】図6は、従来の最尤系列推定器の構成ブロ
ック図である。この最尤系列推定器は、受信信号yn
入力し、前記ビタビ・アルゴリズムの原理に基づき送信
シンボルの推定を行って推定値Exn-M を出力するビタ
ビ・アルゴリズム処理部40と、実際の伝送路のインパ
ルス応答は未知であるために該インパルス応答の推定値
Ehl n-M を求めて前記ビタビ・アルゴリズム処理部4
0へ与える伝送路推定部50とを、備えている。
【0025】また、受信信号yn は、遅延回路61及び
接点72a,72bを有するスイッチ72を介して、伝
送路推定部50の一方の入力側に切換え接続されると共
に、該スイッチ72を介して該伝送路推定部50の一方
の入力側に切換え接続されている。伝送路推定部50の
他方の入力側は、接点71a及び71bを有するスイッ
チ71を介して推定送信シンボル系列{Exn-M}また
はトレーニング系列に切換え接続され、さらに該伝送路
推定部50の出力側が、ビタビ・アルゴリズム処理部4
0の入力側に接続されている。
【0026】図7は、図6中の伝送路推定部50の回路
図である。この伝送路推定部50は、送信シンボルxn
の過去の系列を格納するための縦続接続されたL個のレ
ジスタ(T)100−1〜100−Lを有し、それらの
各出力側には乗算器101−1〜101−Lの一方の入
力側がそれぞれ接続されている。各乗算器101−1〜
101−Lの他方の入力側には、インパルス応答の推定
値を格納するレジスタ102−1〜102−Lの出力側
がそれぞれ接続されると共に、加算器103−1〜10
3−Lの一方の入力側がそれぞれ接続されている。
【0027】各加算器103−1〜103−Lの出力側
は、レジスタ102−1〜102−Lの入力側にそれぞ
れ接続され、その各加算器103−1〜103−Lの他
方の入力側が、乗算器104−1〜104−Lの出力側
にそれぞれ接続されている。各乗算器104−1〜10
4−Lの一方の入力側は、レジスタ100−1〜100
−Lの出力側にそれぞれ接続されている。
【0028】各乗算器101−1〜101−Lの出力側
は、受信信号yn の推定値Eyn を出力する加算器10
5の入力側に接続され、その加算器105の出力側と受
信信号yn とが、誤差ERn を求める減算器106の入
力側に接続されている。減算器106の出力側と、ステ
ップサイズと呼ばれる正の定数βとは、乗算器107の
入力側に接続され、その出力側が各乗算器104−1〜
104−Lの他方の入力側に共通接続されている。この
伝送路推定部50では、送信シンボルxn と受信信号y
n を入力し、次式(5)〜(7)で示されるLMSアル
ゴリズムにより、伝送路の推定インパルス応答Eh
l (l=0,1,・・・,L)を更新して図6のビタビ
・アルゴリズム処理部40に与える。 n =yn −Eyn ・・・(6) Ehl n =Ehl n-1 +β・ERn ・xn-1 ・・・(7) 但し、 l=0,1,・・・,L *;複素共役 送信シンボル入力xn 及び受信信号入力として、トレー
ニング時には、図6のスイッチ71,72を接点71
a,72a側にしてトレーニング系列及び受信信号yn
を伝送路推定部50に入力する。
【0029】データ部分では実際の送信シンボルは未知
であるため、スイッチ71を接点71b側にして、ビタ
ビ・アルゴリズム処理部40で推定された過去の時刻の
送信シンボル推定値Exn-M を入力する。同時に、スイ
ッチ72も接点72b側にし、受信信号入力として、遅
延回路61によって遅延された受信信号yn-M を入力す
る。この場合、時刻nにおいて推定される伝送路のイン
パルス応答は、実際には、過去の時刻n−Mのものとな
る。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
最尤系列推定器では、伝送路推定部50において、デー
タ部の伝送路のインパルス応答の推定に、ビタビ・アル
ゴリズムによる送信シンボルの推定値Exn-M を用いる
ため、誤った送信シンボルの推定値Exn-M を用いる場
合がある。このような場合、そのまま続けて伝送路のイ
ンパルス応答の適応推定を行うと、推定値Exn-M が次
第にずれてゆき、その結果、ビタビ・アルゴリズムによ
る送信シンボルの推定が正しく行われず、誤りが増えて
しまうという問題があり、それを解決することが困難で
あった。
【0031】本発明は、前記従来技術が持ってた課題と
して、適応推定を続けるうちに伝送路のインパルス応答
の推定値が正しい値から次第にずれてゆき、ビタビ・ア
ルゴリズムによる送信シンボルの推定が正しく行われな
くなるという点について解決した最尤系列推定器を提供
するものである。
【0032】
【課題を解決するための手段】第1の発明は前記課題を
解決するために、時刻nにおいて送信された可能性のあ
る送信シンボルの複数の部分系列を状態i(i=1,・
・・,P)と定義する。そして、時刻nにおける状態i
に遷移し得る時刻n−1における複数の状態からのパス
のパスメトリックを計算するパスメトリック計算手段
と、前記パスメトリック計算手段によって計算された時
刻n、状態iの複数の可能なパスのパスメトリックを比
較して最も尤度の大きいパスを時刻nにおける状態iの
パスとして選択するパス選択手段とを、有するビタビ・
アルゴリズム処理部と、伝送路のインパルス応答を適応
アルゴリズムにより逐次推定する伝送路推定部とを備
え、送信データ系列の途中に既知データを含んだデータ
系列を差動符号化して得られる送信シンボル系列を推定
する最尤系列推定器において、次のような手段を講じて
いる。
【0033】即ち、この第1の発明では、前記既知デー
タの送信シンボル系列が送信された時刻nの状態iに遷
移すべき時刻n−1の状態を前記既知データに基づいて
予め計算して記憶する中間パス記憶手段と、前記既知デ
ータの送信シンボル系列が送信された時刻nにおいて状
態iに遷移し得る時刻n−1の複数の状態と前記中間パ
ス記憶手段に記憶された状態との一致/不一致を判定
し、不一致の時には前記パスメトリック計算手段によっ
て計算されたパスメトリックの値を所定の微小値に置き
換えて前記パス選択手段へ出力する中間パス処理手段と
を、前記ビタビ・アルゴリズム処理部に設けている。さ
らに、前記ビタビ・アルゴリズム処理部において前記既
知データの送信シンボル系列が確定した時、該確定する
までの時間遅れを補償した受信信号を前記伝送路推定部
に入力し、該伝送路推定部によって前記既知データの送
信シンボル系列をトレーニング系列として伝送路のイン
パスル応答を推定する構成にしている。
【0034】第2の発明は、第1の発明の中間パス処理
手段を、前記既知データの送信シンボル系列が送信され
た時刻nにおいて状態iに遷移し得る時刻n−1の複数
の状態と前記中間パス記憶手段に記憶された状態とを比
較する比較手段と、前記比較手段の比較結果が一致しな
い状態の前記パスメトリック計算手段によって計算され
たパスメトリックの値を尤度が所定の微小値になる値に
置き換えて前記パス選択手段へ出力する選択手段とで、
構成している。
【0035】
【作用】第1の発明によれば、以上のように最尤系列推
定器を構成したので、差動符号化された送信シンボル系
列を推定するためのビタビ・アルゴリズムを用いた最尤
系列推定器において、中間パス記憶手段では、送信デー
タ系列、例えばTDMAフレームフォーマットの途中に
既知データの送信シンボル系列を他のトレーニング系列
として利用するため、該既知データの状態のとるべきパ
スを、該既知データに基づいて予め計算して記憶する。
【0036】そして、既知データの状態のパスメトリッ
クを計算する際に、中間パス処理手段では、一つ前の時
刻の状態からの可能なパスのうち、前記中間パス記憶手
段に記憶されたパスと一致しないパスのパスメトリック
を非常に小さな値とし、パス選択手段へ与える。これに
より、既知データのパスが自動的に正しいパスに収束す
る。さらに、伝送路推定部では、収束した既知データの
パスから得られる推定送信シンボルの系列を他のトレー
ニング系列として既知データの伝送路のインパルス応答
を再度推定しなおし、ビタビ・アルゴリズムによる送信
シンボルの推定精度の向上を図る。
【0037】第2の発明によれば、中間パス処理手段を
比較手段と選択手段とで構成したので、比較手段によ
り、一つ前の時刻の状態からの可能なパスと中間パス記
憶手段に記憶されたパスとの一致/不一致を判定し、そ
の判定結果を選択手段へ与える。選択手段では、不一致
の場合、パスメトリック計算手段によって計算されたパ
スメトリックの値を尤度が非常に小さくなる値に置き換
えてパス選択手段へ与える。これにより、的確な中間パ
スの処理が行える。従って、前記課題を解決できるので
ある。
【0038】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示す最尤系列推定
器の機能ブロック図であり、従来の図6中の要素と共通
の要素には共通の符号が付されている。
【0039】この最尤系列推定器では、従来の図6中の
ビタビ・アルゴリズム処理部40及び伝送路推定部50
に代えて、異なる構成のビタビ・アルゴリズム処理部4
0A及び伝送路推定部50Aを設けている。さらに、既
知データ区間の送信シンボル系列であるトレーニング系
列(これを第1トレーニング系列という)を第2トレー
ニング系列として保持しておくレジスタ70と、前記第
2トレーニング系列を伝送路推定部50Aに入力するた
めのスイッチ71の接点71cと、受信信号yn 側に直
列接続された遅延回路62及び接点73a,73bを有
するスイッチ73とが、付加されている。
【0040】この最尤系列推定器は、大規模集積回路
(LSI)等を用いた個別回路、あるいはプロセッサに
よるプログラム制御等で構成される。
【0041】ビタビ・アルゴリズム処理部70は、前述
したビタビ・アルゴリズムの原理に従い最尤系列を推定
するものであり、スイッチ73を介して受信信号yn
入力するブランチメトリック計算手段41を有し、それ
にはパスメトリック計算手段42、パス選択手段43、
及びパス履歴記憶手段44が接続されている。
【0042】パス履歴記憶手段44には、パス収束判定
手段45が接続されると共に、第1及び第2のカウント
手段46a,46bが接続され、さらに中間パス処理手
段47及び中間パス記憶手段48が接続されている。
【0043】中間パス処理手段47は、比較手段47
a、及びその出力によって信号の選択を行う選択手段4
7bより構成されている。記憶手段44,48は、ラン
ダム・アクセス・メモリ(RAM)のような半導体メモ
リ等で構成されている。
【0044】図8は、図1中の伝送路推定部50Aの回
路図であり、従来の図7中の要素と共通の要素には共通
の符号が付されている。
【0045】この伝送路推定部50Aでは、従来の伝送
路推定部50中の各レジスタ102−1〜102−L
に、切換手段を介してレジスタ108−1〜108−L
が接続される。この伝送路推定部50は、既知データの
送信シンボル系列が確定するまで従来の伝送路推定部5
0Aと同一の動作を行うが、既知データの直前の時刻N
2 の伝送路のインパルス応答Ehl N2(l=0,1,・
・・,L)が推定されたら、これを各レジスタ108−
1〜108−Lに保持する機能を有している。
【0046】次に、以上のように構成される最尤系列推
定器の動作を説明する。
【0047】ここで、例えP相位相変調の場合、(3)
式で表したPL 個の可能な状態のうちの一つを状態番号
iで定義する。次に、時刻nの状態iに遷移する時刻n
−1のP通りの状態をブランチ状態と呼ぶことにし、そ
の番号をj(i)で定義する。また、時刻kにおける推
定送信シンボルの候補をexk (但し、eは候補の意
味)で表し、時刻n−1における状態番号jのパス履歴
を、 H(n−1,j)={exn-1 ,exn-2 ,・・・,ex1 } ・・・(8) で定義する。
【0048】図1において、まず、スイッチ73,7
2,71を接点73a,72b,71b側に切換える。
スイッチ73を介して受信信号yn が入力されると、第
1のカウント手段46aは状態番号iを1からPL まで
順に発生する。第2のカウント手段46bでは、一つの
状態番号iが発生されると、ブランチ状態番号j(i)
を1からPまで順に発生する。ブランチメトリック計算
手段41では、状態iとブランチ状態j(i)によって
決まる送信された可能性のあるシンボルの部分系列{e
n ,exn-1 ,・・・,exn-L }と、受信信号yn
と、伝送路推定部50Aから出力される伝送路のインパ
ルス応答の推定値{Ehl n-M }とを用い、(9)式よ
りブランチメトリックF(i,j(i))を計算し、その
計算結果をパスメトリック計算手段42へ送る。 ・・・(9) パスメトリック計算手段42では、ブランチメトリック
F(i,j(i))と状態番号j(i)の時刻n−1のパ
スメトリック値J(j(i))とを用い、ブランチ状態j
(i)から状態iへのパスのパスメトリックI(i,j
(i))を(10)式より計算し、その計算結果を中間パ
ス処理手段47内の選択手段47aへ送る。 I(i,j(i))= J(j(i))−F(i,j(i)) ・・・(10) 中間パス処理手段47の動作については後で説明する。
パス選択手段43では、一つの状態iについて、P通り
のブランチ状態j(i)の中からパスメトリックI
(i,j(i))の値の最も大きいものを選択する。選択
されたブランチの状態番号j(i)を生き残りパスの状
態番号ej とすると、パスメトリックの最大値I(i,
j)はJ(ej )として次の時刻n+1のパスメトリッ
クの計算のために、パスメトリック計算手段42に保持
される。パス履歴記憶手段44では、状態番号iのパス
履歴を、生き残りパスの状態番号ej から H(n,1)={exn ,H(n−1,ej )} ・・・(11) により更新して記憶する。
【0049】以上の動作を1からPL までの全ての状態
番号iについて繰り返した後、パス収束判定手段45
で、全ての状態番号iについてパス履歴記憶手段44に
記憶されたパス履歴の共通パスを調べ、時刻n−1のパ
ス履歴の共通パスから増えた部分を送信シンボル系列の
推定値{Exn-M }として出力する。
【0050】以上の動作を、さらに、全ての受信信号の
サンプル値yn について繰り返し行うことにより、送信
シンボル系列の推定値{Exn }が全て得られる。
【0051】次に、本実施例の特徴である図1の中間パ
ス選択手段47と中間パス記憶手段48について説明す
る。
【0052】本実施例は、TDMAのフレームフォーマ
ットの中間に既知のデータがある場合に、これを伝送路
のインパルス応答推定に利用するものである。例えば、
図2に示した北米標準の場合、TDMAのフレームフォ
ーマットの中間に隣接チャネル識別用の系列CDVCC
のデータがある。これは、通話開始時に設定され、通話
中受信したデータが自分のチャネルのものか、あるいは
同じ周波数を用いている他のチャネルのものかを識別す
るために用いる。従って、この既知データの送信シンボ
ル系列を第2トレーニング系列として伝送路のインパル
ス応答推定に用いれば推定を正しく行うことができる。
【0053】ところが、差動符号化の場合、データがわ
かっていても、送信シンボルの位相変化量か決まるだけ
で、既知データの送信シンボル系列を確定することがで
きない。中間パス処理手段47と中間パス記憶手段48
では、次の動作を行うことにより、既知データ区間の送
信シンボル系列を確定する。
【0054】いま、既知データの直前のシンボルが送信
される時刻をN2 、既知データの送信シンボル系列の長
さをNc とする。また、既知データの送信シンボル系列
の位相変化量を {ΔΦN +1,ΔΦN +2,・・・ΔΦN +Nc 2 2 2 ・・・(12) とする。
【0055】ビタビ・アルゴリズムでは、時刻nの状態
番号iが決まると、時刻nに送信された可能性のあるシ
ンボルの候補が一つ決まる。従って、既知データ区間の
時刻n(n=N2 +1,・・・,N2 +Nc )において
は、この送信シンボル候補の絶対位相と既知データの送
信シンボル系列の位相変化量とから、状態iに至るべき
時刻n−1の状態の送信シンボルの部分系列の絶対位相
が Φn-l =Φn-1+1 −ΔΦn-1+1 (l=1,2,・・・,L) ・・・(13) により計算され、状態iに至るべきブランチ状態の番号
が決まる。そこで、既知データ区間の時刻nにおいて状
態iに至るべきブランチ状態の番号jx(i,n)を全
ての状態番号iについて、ビタビ・アルゴリズム処理を
開始する前に予め計算し、中間パス記憶手段48に保持
しておく。
【0056】中間パス処理手段47では、比較手段47
bにより、既知データ区間の時刻nにおいて状態iのブ
ランチ状態j(i)とjx(i,n)とを比較し、一致
しない場合、パスメトリック計算手段42で計算された
パスメトリックI(i,j(i))の値を選択手段47b
で非常に小さな値Kに置き換えてパス選択手段43へ出
力する。これにより、先に述べたビタビ・アルゴリズム
の繰り返し処理を行うと、パス選択手段43ではパスメ
トリックI(i,j(i))の最も大きいパスを選択する
ので、既知データ区間の時刻のパスは、既知データの送
信シンボル系列の位相変化量に対応した正しいパスに自
動的に収束する。そのため、既知データの正しい送信シ
ンボル系列が確定する。
【0057】このようにして推定された既知データの送
信シンボル系列は、ビタビ・アルゴリズムの推定遅延の
ために、時間的に遅れている。既知データの送信シンボ
ル系列を第2トレーニングとして伝送路のインパルス応
答に用いるには、この時間的な遅れを補償する必要があ
る。そこで、伝送路推定部50Aでは、次のようにして
時間的な遅れを補償し、第2トレーニングと後半のデー
タ部分の伝送路のインパルス応答推定を行う。
【0058】まず、図1のビタビ・アルゴリズム処理部
40Aで既知データの推定送信シンボル系列が確定した
ら、スイッチ73を接点73b側にし、遅延回路62で
遅延された受信信号yn-M 2 を該ビタビ・アルゴリズム
処理部40Aに入力すると共にスイッチ72を介して伝
送路推定部50Aに入力する。ここで、遅延回路62の
遅延時間は、時刻N2 +1から既知データの送信シンボ
ル系列が確定するまでに要した時間である。
【0059】次に、スイッチ71,72をそれぞれ接点
71c,72a側にし、第2トレーニング系列に及び受
信信号yn-M を伝送路推定部50Aに入力する。伝送路
推定部50Aでは、図8のレジスタ108−1〜108
−Lに保持された既知データの直前の時刻N2 における
伝送路の推定インパルス応答Ehl (l=0,1,・・
・,L)を、レジスタ102−1〜102−Lへ移し、
これを初期値として第2のトレーニングを行う。なお、
第2トレーニング系列はすでに推定された送信シンボル
系列であるので、この間、ビタビ・アルゴリズム処理部
40Aでは、送信シンボル系列の推定を行わず、各状態
のパスメトリックの値は既知データの送信シンボル系列
が確定した時の値をそのまま保持している。
【0060】さらに、後半のデータ部分では、ビタビ・
アルゴリズム処理部40Aで送信シンボルの推定を行
う。これと同時に、伝送路推定部50Aでは、前半のデ
ータ部分における推定と同様に、スイッチ71,72を
それぞれ接点71b,72b側にして、過去の時刻の送
信シンボル推定値Exn-M2-Mと、遅延回路61によって
遅延された受信信号yn-M2-Mとを入力し、伝送路のイン
パルス応答の推定を続ける。
【0061】以上のように、本実施例では次のような利
点を有している。(a)TDMAフレームフォーマット
の途中にるあ既知データ区間の伝送路の状態のとるべき
パスを、該既知データに基づいて予め計算して中間パス
記憶手段48に記憶しておき、該既知データ区間の状態
のパスメトリックを計算する際に、一つ前の時刻の状態
からの可能なパスのうち、前記中間パス記憶手段48に
記憶されたパスと一致しないパスのパスメトリックを非
常に小さな値とする。この際、伝送路推定部50Aで
は、時間的な遅れを補償してインパルス応答の推定を行
う。そのため、既知データ区間のパスが自動的に正しい
パスに収束し、既知データ区間においては正しい送信シ
ンボルの推定値{Exn }か得られる。従って、伝送路
のインパルス応答推定値が正しい値からずれてゆくのを
防止でき、誤り率を改善できる。
【0062】(b) 効果の一例として、2波モデルの
周波数選択性フェージング伝送路の場合のビット誤り率
のシミュレーション結果を図9に示す。横軸は1ビット
当りの信号電力対雑音電力比Eb/N0(bB)、縦軸
はビット誤り率BERである。シミュレーション条件
は、シンボル間隔Tが41μsec、フェージング周波
数60Hz、遅延波の遅延が1.0Tである。図9よ
り、本実施例の最尤系列推定器では、従来の最尤系列推
定器に比べて約2.5dB少ないEb/N0でBER1
2 を得ることができ、従って、本実施例による効果は
非常に大きい。
【0063】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば
次のようなものがある。(i) 上記実施例では、パス
メトリックの計算式として(2)式に示した対数尤度に
比例する量を用いて説明しているが、(2)式の絶対値
をパスメトリックとしてもよい。この場合、パス選択手
段43でパスメトリックの最小値を選択するようにし、
中間パス処理手段47では中間パス記憶手段48に保持
されたパスと一致しないパスのパスメトリックを非常に
大きな値とすればよい。(ii) 図1では中間パス処理
手段47を選択手段47a及び比較手段47bで構成し
たが、これらを一つの演算手段等で構成してもよい。(i
ii) 伝送路推定部50Aは従来の図7の回路を利用し
て図8のように構成したが、この伝送路推定部50A内
に図1の遅延回路61及びスイッチ71,72等を設け
る等して、図8以外の回路構成に変形することも可能で
ある。(iv) 上記実施例では、送信データ系列として
北米標準の時のTDMAフレーム中の中間の系列CDV
CCのデータ用いてインパルス応答の推定を行うように
しているが、これ以外の送信データ系列を用いることも
可能である。
【0064】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、既知データの状態のパスメトリックを計算す
る際に、中間パス処理手段により、一つ前の時刻の状態
からの可能なパスのうち、中間パス記憶手段に記憶され
たパスと一致しないパスのパスメトリックを非常に小さ
な値に置き換えてパス選択手段へ出力するようにしてい
る。これにより、既知データのパスが自動的に正しいパ
スに収束する。そして、この収束した既知データのパス
から得られる推定送信シンボルの系列を他のトレーニン
グ系列として伝送路推定部へ与え、該伝送路推定部によ
って既知データの伝送路のインパルス応答を再度推定し
なおすようにしているので、既知データにおいてより正
しい送信シンボルの推定値が得られる。従って、伝送路
のインパルス応答推定値が正しい値からずれてゆくのを
的確に防止でき、誤り率を改善できる。
【0065】第2の発明によれば、中間パス処理手段を
比較手段と選択手段とで構成したので、比較手段では、
一つ前の時刻の状態からの可能なパスと中間パス記憶手
段に記憶されたパスとの一致/不一致の判定を行い、そ
の判定結果に基づき選択手段により、不一致の時のパス
メトリックを非常に小さな値にするようにしているの
で、簡単かつ的確に中間パスの処理が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す最尤系列推定器の機能ブ
ロック図である。
【図2】TDMAのフレームフォーマット図である。
【図3】従来のディジタル移動通信の送受信機を示す構
成ブロック図である。
【図4】4/πシフトDQPSKの信号空間ダイアグラ
ムである。
【図5】従来の4/πシフトDQPSK、L=1のトリ
レス図である。
【図6】従来の最尤系列推定器を示す構成ブロック図で
ある。
【図7】図6中の伝送路推定部50の回路図である。
【図8】図1中の伝送路推定部50Aの回路図である。
【図9】図1におけるビット誤り率のシミュレーション
結果を示す図である。
【符号の説明】
40A ビタビ・アルゴリズム処理部 41 ブランチメトリック計算手段 42 パスメトリック計算手段 43 パス選択手段 44 パス履歴記憶手段 45 パス収束判定手段 46a,46b 第1,第2のカウント手段 47 中間パス処理手段 47a, 選択手段 47b 比較手段 48 中間パス記憶手段 50A 伝送路推定部 61,62 遅延回路 71,72,73 スイッチ 70 レジスタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時刻nにおいて送信された可能性のある
    送信シンボルの複数の部分系列を状態i(i=1,・・
    ・,P)と定義し、時刻nにおける状態iに遷移し得る
    時刻n−1における複数の状態からのパスのパスメトリ
    ックを計算するパスメトリック計算手段と、前記パスメ
    トリック計算手段によって計算された時刻n、状態iの
    複数の可能なパスのパスメトリックを比較して最も尤度
    の大きいパスを時刻nにおける状態iのパスとして選択
    するパス選択手段とを、有するビタビ・アルゴリズム処
    理部と、伝送路のインパルス応答を適応アルゴリズムに
    より逐次推定する伝送路推定部とを備え、送信データ系
    列の途中に既知データを含んだデータ系列を差動符号化
    して得られる送信シンボル系列を推定する最尤系列推定
    器において、前記既知データの送信シンボル系列が送信
    された時刻nの状態iに遷移すべき時刻n−1の状態を
    前記既知データに基づいて予め計算して記憶する中間パ
    ス記憶手段と、前記既知データの送信シンボル系列が送
    信された時刻nにおいて状態iに遷移し得る時刻n−1
    の複数の状態と前記中間パス記憶手段に記憶された状態
    との一致/不一致を判定し、不一致の時には前記パスメ
    トリック計算手段によって計算されたパスメトリックの
    値を所定の微小値に置き換えて前記パス選択手段へ出力
    する中間パス処理手段とを、前記ビタビ・アルゴリズム
    処理部に設け、前記ビタビ・アルゴリズム処理部におい
    て前記既知データの送信シンボル系列が確定した時、該
    確定するまでの時間遅れを補償した受信信号を前記伝送
    路推定部に入力し、該伝送路推定部によって前記既知デ
    ータの送信シンボル系列をトレーニング系列として伝送
    路のインパルス応答を推定する構成にしたことを特徴と
    する最尤系列推定器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の最尤系列推定器におい
    て、前記中間パス処理手段は、前記既知データの送信シ
    ンボル系列が送信された時刻nにおいて状態iに遷移し
    得る時刻n−1の複数の状態と前記中間パス記憶手段に
    記憶された状態とを比較する比較手段と、前記比較手段
    の比較結果が一致しない状態の前記パスメトリック計算
    手段によって計算されたパスメトリックの値を尤度が所
    定の微小値になる値に置き換えて前記パス選択手段へ出
    力する選択手段とで、構成した最尤系列推定器。
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