JPH05343339A - 有機金属気化容器 - Google Patents

有機金属気化容器

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Publication number
JPH05343339A
JPH05343339A JP17000592A JP17000592A JPH05343339A JP H05343339 A JPH05343339 A JP H05343339A JP 17000592 A JP17000592 A JP 17000592A JP 17000592 A JP17000592 A JP 17000592A JP H05343339 A JPH05343339 A JP H05343339A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
organometal
container
carrier gas
chambers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17000592A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruaki Okada
晃明 岡田
Takayuki Ninomiya
貴之 二宮
Koichi Nakamura
紘一 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eneos Corp
Original Assignee
Japan Energy Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Japan Energy Corp filed Critical Japan Energy Corp
Priority to JP17000592A priority Critical patent/JPH05343339A/ja
Publication of JPH05343339A publication Critical patent/JPH05343339A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 有機金属気化容器本体1の内部は中央の仕切
り2により、2室A、Bに区画されて、前記2室の各々
は、仕切り2の最下部に設けた細孔3により導通されて
いる。各室A、Bは各々室内の上部空間に導通させた気
体導入管4A及び排出管4Bを有している。 【効果】 いかなるときでも気化容器内部の有機金属が
装置配管へ逆流せず、しかもこの有機金属を効率良く温
度制御でき、さらに容器の液量を容易に確認できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は有機金属気相成長法(以
下「MOCVD法」という)等に用いる有機金属気化容器
に関する。
【0002】
【従来の技術】MOCVD法は半導体デバイス作製上よ
く用いられる結晶成長手段の1つであり、有機金属気化
容器はその成長装置の重要な部品の1つである。
【0003】従来の有機金属気化容器の一例を図3に示
す。この図に示すように、従来の有機金属気化容器本体
11は1室で構成され、その中に有機金属12が装填さ
れ、容器本体11の内部には、その開口部が有機金属1
2の液面の下部に達するディッピングチューブ13が設
けられている。そのディッピングチューブ13の上端は
バルブ14を介して容器外部に延設されている。また容
器本体11の上部空間に連通させたチューブ15が容器
外部に延設されており、チューブ15にもバルブ16が
介装されている。図2は有機金属気化容器が装置に接続
されたときの配管系統図の一例である。再現性の高い結
晶成長を行うためには容器本体11の上部の各チューブ
13、15に接続された配管P1、P2、P3へ有機金属
が逆流しないようにする必要がある。すなわち、いかな
るときも容器本体11の入口と出口の圧力関係を常に入
口側が出口側より低くならないように操作せねばならな
い。また有機金属は空気中で自触発火し非常に激しく燃
える。そのため有機金属気化容器を取りはずすとき配管
1、P2、P3に逆流した有機金属が存在すると空気に
触れて発火燃焼し非常に危険である。
【0004】そこで、容器はきわめて高い気密性を要す
るため、形状は容器本体および付属配管は溶接付されて
いる。こうした理由から、容器中の有機金属残液量を確
認する方法は、容器全体の重量を測定し、液量を推定す
る重量法が最も一般的である。しかし、装置からの容器
の取りはずしが必要なため、作業上、きわめてめんどう
であり、配管内に滞留した有機金属が流出する場合を考
えると危険である。
【0005】もっとも、有機金属を配管中に逆流させな
ければ問題が起こらないが、バルブは人間が操作するも
のであり、操作ミスが起こる可能性はある。また容器本
体11の上部の配管P1、P2、P3を真空に引くことは
操作上しばしばあるがその際、図3のディッピングチュ
ーブ13に連結されているバルブ14が開閉を重ねた事
により配管内やバルブ上に、有機金属が滞留していると
容易に逆流してしまい、再現性の高い結晶成長の生成を
阻害する。また、これが有機金属気化容器を取りはずす
際であれば発火などあり非常に危険である。
【0006】また、有機金属は使用する際、キャリアガ
スを流すことにより所定の蒸気圧で供給されるが、通
常、所望する温度に制御された恒温槽で容器全体を温度
管理し、有機金属の蒸気圧を決定している。しかし、こ
の様に温度管理された有機金属中にキャリアガスを吹き
込むため、キャリアガス温度により、有機金属の温度が
不安定になり蒸気圧が変動するという問題がある。
【0007】さらに、従来の有機金属気化容器では、デ
ィッピングチューブを有しているため、容器にある有機
金属の液量を測定する際、例えば、超音波式液面計で
は、ディッピングチューブによる超音波の反射等により
測定することが難しいという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決したもので、本発明の目的は、いかなるときでも気化
容器内部の有機金属が装置配管へ逆流せず、しかもこの
有機金属を効率良く温度制御でき、さらに容器の液量を
容易に確認することのできる有機金属気化容器を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、底部において
連通した2室からなり、当該一方の室の上部に気体導入
管を、他方の室の上部に排出管を設けたことを特徴とす
る有機金属気化容器である。
【0010】
【作 用】底部において連通した2室を設けたので、気
化作動中の気化容器内の有機金属は、全量後方の一室に
あって気化し、キャリアガスの入口側の圧力の変動があ
ってもこの有機金属は前方の他の一室に留まるため、装
置配管へ逆流することがない。また、前方の一室がキャ
リアガスを所定時間滞留させるためこのガスの温度を一
定に保持することができ、有機金属の温度を容易に制御
できるようになる。さらにディッピングチューブを設け
る必要がないので、超音波式液面計等により容器の液量
を外部から容易に確認することができる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。図1(A)は、
本発明の一実施態様を示す有機金属気化容器の断面図で
ある。容器の形状は円筒でも角柱でも良い。容器本体1
の内部は中央の仕切り2により、2室A、Bに区画され
ている。前記2室の各々は、仕切り2の最下部に設けた
細孔3〔または図1(B)に示した構造としても良い〕に
より導通されている。この細孔の直径はA、B室の直径
より小さければ良いが、これらの室の直径の1/5以下
とすることが、逆流を確実に防ぐ上で好ましい。
【0012】また、この細孔は1個であってもよいが、
複数個あっても良い。
【0013】各室A、Bは各々室内の上部空間に導通さ
せた気体導入管4A及び排出管4Bを有し、この気体導入
管4A及び排出管4Bには各々バルブ5A、5Bが介装され
ている。
【0014】有機金属は前記2室A及びBのどちらの室
に充填しても良い。しかし、有機金属充填後使用前では
仕切り下部の細孔を通り、有機金属6はA、B室の双方
に存在し、その両液面は点線で示したように同じレベル
となっている。
【0015】ここで、気体導入管4Aからキャリアガス
を導入するとA室中の有機金属はB室に全て移行し、B
室の有機金属の液面は上昇するとともに、キャリアガス
およびガスに同伴した有機金属が排出管4Bから出てい
く。
【0016】なお、有機金属の充填量はB室の容積未満
とする必要があるが、A、B室の大きさは特に問題とは
ならない。A室はB室と同等もしくは、それ以上とする
ことが望ましい。
【0017】さらに、本発明の容器は、それぞれの室が
まったく分離され、配管でその底部が連通されたもので
も良い。
【0018】本発明の有機金属気化容器は図2と同様に
装置の配管に接続される。
【0019】使用時において、キャリアガス入口側が出
口側の圧力よりも低くなると有機金属6はB室よりA室
に移るが、これより先のバルブ5Aを通り上部配管へ逆
流することはない。
【0020】また、本発明の有機金属気化容器は、A室
にキャリアガスが滞留するため、その温度を一定に保持
することができ、常に一定の温度のキャリアガスが有機
金属6に吹き込まれるので、有機金属の温度、即ち蒸気
圧の制御が容易になる。
【0021】さらに、ディッピングチューブを有しない
ため、超音波式液面計(例えば、三菱油化製、EKIFLE
X)を中央仕切から最も遠い位置の容器外壁に設置する
ことで有機金属の液量を測定することが可能になる。
【0022】
【発明の効果】以上の様に本発明による有機金属気化容
器を使用すると操作上の誤りやバルブの漏れ等が原因と
なって、キャリアガス入口側が出口側に比較して低圧に
なっても、気化容器から配管への逆流はなく、入側圧力
を出側圧力よりも高くすることで容易に通常状態に復帰
させることができる。
【0023】さらに、容器構造上前室を設置したのでキ
ャリアガスの温度制御がなされ有機金属の蒸気圧制御が
容易になる。
【0024】また、容器中にディッピングチューブを有
しないため超音波式液面計により、容器中の有機金属量
が測定可能になる。
【0025】
【図面の簡単な説明】
図1(A)は、本発明の一実施態様である有機金属気化容
器の断面図で、図1(B)はその底部を連通させる細孔の
他の例を示す断面図である。図2は従来の気化容器を装
置に接続した反応系統図を示したもので、図3は従来の
気化容器の断面図である。 1 ……… 容器本体 2 ……… 仕切り 3 ……… 細孔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部において連通した2室からなり、当
    該一方の室の上部に気体導入管を、他方の室の上部に排
    出管を設けたことを特徴とする有機金属気化容器。 【0001】
JP17000592A 1992-06-05 1992-06-05 有機金属気化容器 Pending JPH05343339A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17000592A JPH05343339A (ja) 1992-06-05 1992-06-05 有機金属気化容器

Applications Claiming Priority (1)

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JP17000592A JPH05343339A (ja) 1992-06-05 1992-06-05 有機金属気化容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05343339A true JPH05343339A (ja) 1993-12-24

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ID=15896827

Family Applications (1)

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JP17000592A Pending JPH05343339A (ja) 1992-06-05 1992-06-05 有機金属気化容器

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JP (1) JPH05343339A (ja)

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