JPH05343156A - 白金被覆イリジウム材料 - Google Patents
白金被覆イリジウム材料Info
- Publication number
- JPH05343156A JPH05343156A JP17744292A JP17744292A JPH05343156A JP H05343156 A JPH05343156 A JP H05343156A JP 17744292 A JP17744292 A JP 17744292A JP 17744292 A JP17744292 A JP 17744292A JP H05343156 A JPH05343156 A JP H05343156A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- platinum
- iridium
- never
- cracking
- rupture
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Spark Plugs (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加工中の材料破断や材料表面のクラックの発
生しない、また使用中の侵食を防止できる材料を提供す
る。 【構成】 本発明は、白金にて被覆されたことを特徴と
する白金被覆イリジウム材料。
生しない、また使用中の侵食を防止できる材料を提供す
る。 【構成】 本発明は、白金にて被覆されたことを特徴と
する白金被覆イリジウム材料。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電を伴う電極材料等
の化学的、熱的、電気的侵食に伴う条件、環境、雰囲気
で用いられるイリジウム材料の改良に関するものであ
る。
の化学的、熱的、電気的侵食に伴う条件、環境、雰囲気
で用いられるイリジウム材料の改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術と課題】イリジウム材料は、高い融点と耐
蝕性を有するが、一方イリジウム材料は熱間で引抜加工
する方法では線材長手方向に対し垂直方向に多数の細か
いクラックが表面に発生し、線材破断を生じたり、ま
た、使用中に侵食が発生する原因となっていた。これら
のクラックは径の太い棒状材料では無視できるものであ
ったが、特に引張力をかけながらの細い線材では重要な
問題となっており、その主たる要因はイリジウムが熱間
加工中に酸化揮発して、材料表面が荒れることがきっか
けとなって起こるものと考えられる。更に、放電を伴う
電極材料としての使用中、酸化揮発により消耗が多い
為、寿命が短かったものである。
蝕性を有するが、一方イリジウム材料は熱間で引抜加工
する方法では線材長手方向に対し垂直方向に多数の細か
いクラックが表面に発生し、線材破断を生じたり、ま
た、使用中に侵食が発生する原因となっていた。これら
のクラックは径の太い棒状材料では無視できるものであ
ったが、特に引張力をかけながらの細い線材では重要な
問題となっており、その主たる要因はイリジウムが熱間
加工中に酸化揮発して、材料表面が荒れることがきっか
けとなって起こるものと考えられる。更に、放電を伴う
電極材料としての使用中、酸化揮発により消耗が多い
為、寿命が短かったものである。
【0003】
【発明の目的】本発明は上記課題を解決する為になされ
たもので、加工中の材料破断や材料表面のクラックの発
生しない、また使用中の侵食を防止できる材料を提供す
るものである。
たもので、加工中の材料破断や材料表面のクラックの発
生しない、また使用中の侵食を防止できる材料を提供す
るものである。
【0004】
【発明の構成】上記課題を解決する為の本発明の技術的
手段は、白金にて被覆されたことを特徴とするものであ
る。
手段は、白金にて被覆されたことを特徴とするものであ
る。
【0005】
【作用】上記のように構成された白金被覆イリジウム材
料によれば、白金にて被覆されているので、熱間で引抜
加工中イリジウムが酸化揮発することないので、材料表
面の荒れることがなく、従って加工中の材料破断や材料
表面のクラックの発生のない、従って使用中の侵食もな
いものである。また、白金に被覆されているのでイリジ
ウムとの接合も容易で剥離などの心配もなく、また引抜
加工時の潤滑効果とも相俟ってスムースに引抜加工がで
きるものである。
料によれば、白金にて被覆されているので、熱間で引抜
加工中イリジウムが酸化揮発することないので、材料表
面の荒れることがなく、従って加工中の材料破断や材料
表面のクラックの発生のない、従って使用中の侵食もな
いものである。また、白金に被覆されているのでイリジ
ウムとの接合も容易で剥離などの心配もなく、また引抜
加工時の潤滑効果とも相俟ってスムースに引抜加工がで
きるものである。
【0006】更に、侵食を伴う条件、環境、雰囲気で使
用する場合、例えば酸化雰囲気中1000℃以上の高温にさ
らされても、白金で被覆されてあるので酸化揮発するこ
となく消耗が抑えられるものである。白金被覆の厚みは
線径の0.05%〜20%が好ましく0.05%未満だと効果が少
なく、20%を超えると本来のイリジウムの特性が十分に
発揮されないものである。また、被覆の方法としては、
乾式めっき、湿式めっき、パイプ挿入や押出しによる複
合材等適宜選択するものである。
用する場合、例えば酸化雰囲気中1000℃以上の高温にさ
らされても、白金で被覆されてあるので酸化揮発するこ
となく消耗が抑えられるものである。白金被覆の厚みは
線径の0.05%〜20%が好ましく0.05%未満だと効果が少
なく、20%を超えると本来のイリジウムの特性が十分に
発揮されないものである。また、被覆の方法としては、
乾式めっき、湿式めっき、パイプ挿入や押出しによる複
合材等適宜選択するものである。
【0007】
【実施例】以下に実施例と従来例について説明する。イ
リジウム粉末を溶解したインゴットを温度 800〜1300℃
の熱間にて伸線加工し外径4mmとし、外径5mm、内径4
mmの白金パイプに挿入した。その後、1500℃で60分にて
熱処理した後、温度 800〜1300℃の熱間にて、1回のリ
ダクション10〜25%とし、断面減少率95%で伸線し、外
径 0.8mm、白金厚さ0.08mmの白金被覆イリジウム線を得
た。一方、従来例としてイリジウム粉末を溶解し、白金
を被覆しない他は実施例と同様の工程にて外径 0.8mmの
イリジウム線を得た。然して、加工中の破断回数および
10cm長さ中に存在する目視で確認できるクラック数をカ
ウントした。また、それぞれ長さ各5cmを1200℃大気中
に8時間さらし、表面の荒れを観察し、荒れの状態を観
察し酸化揮発による侵食、消耗の目安とした。
リジウム粉末を溶解したインゴットを温度 800〜1300℃
の熱間にて伸線加工し外径4mmとし、外径5mm、内径4
mmの白金パイプに挿入した。その後、1500℃で60分にて
熱処理した後、温度 800〜1300℃の熱間にて、1回のリ
ダクション10〜25%とし、断面減少率95%で伸線し、外
径 0.8mm、白金厚さ0.08mmの白金被覆イリジウム線を得
た。一方、従来例としてイリジウム粉末を溶解し、白金
を被覆しない他は実施例と同様の工程にて外径 0.8mmの
イリジウム線を得た。然して、加工中の破断回数および
10cm長さ中に存在する目視で確認できるクラック数をカ
ウントした。また、それぞれ長さ各5cmを1200℃大気中
に8時間さらし、表面の荒れを観察し、荒れの状態を観
察し酸化揮発による侵食、消耗の目安とした。
【0008】
【表1】
【0009】
【発明の効果】以上の結果から明らかなように、本発明
の白金被覆イリジウム材料によれば、従来のイリジウム
の特性を損なうことなく加工中の材料破断や材料表面の
クラックのない、また使用中の酸化揮発による侵食、消
耗が防止できるという優れた効果を有するものである。
の白金被覆イリジウム材料によれば、従来のイリジウム
の特性を損なうことなく加工中の材料破断や材料表面の
クラックのない、また使用中の酸化揮発による侵食、消
耗が防止できるという優れた効果を有するものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 白金にて被覆されたことを特徴とする白
金被覆イリジウム材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17744292A JPH05343156A (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 白金被覆イリジウム材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17744292A JPH05343156A (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 白金被覆イリジウム材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05343156A true JPH05343156A (ja) | 1993-12-24 |
Family
ID=16031026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17744292A Pending JPH05343156A (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 白金被覆イリジウム材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05343156A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5977695A (en) * | 1996-05-13 | 1999-11-02 | Denso Corporation | Spark plug having improved consumption resistance |
US9948068B2 (en) | 2013-11-20 | 2018-04-17 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Spark plug |
-
1992
- 1992-06-11 JP JP17744292A patent/JPH05343156A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5977695A (en) * | 1996-05-13 | 1999-11-02 | Denso Corporation | Spark plug having improved consumption resistance |
US6093071A (en) * | 1996-05-13 | 2000-07-25 | Denso Corporation | Spark plug and process of producing same |
DE19719937C2 (de) * | 1996-05-13 | 2003-09-25 | Denso Corp | Verfahren zum Herstellen eines Edelmetallplättchens für Elektroden einer Zündkerze |
US9948068B2 (en) | 2013-11-20 | 2018-04-17 | Ngk Spark Plug Co., Ltd. | Spark plug |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1327157C (en) | Eroding electrode, in particular a wire electrode for the spark-erosive working | |
JPS5524954A (en) | Improved electric contact material of ag-sn-bi bas alloy internally oxidation | |
JP2915623B2 (ja) | 電気接点材料とその製造方法 | |
JPH05343156A (ja) | 白金被覆イリジウム材料 | |
JP4847814B2 (ja) | スパークプラグ用の貴金属合金チップ及びその製造方法 | |
JP2613224B2 (ja) | 金極細線用材料 | |
US3310433A (en) | Ceramic article coated with silver containing oxygen and method of making same | |
US3159460A (en) | Composite material | |
JPS6270539A (ja) | 内部酸化したAg−SnO系合金電気接点材料 | |
US2286237A (en) | Copper powder | |
DE2038645C3 (de) | Verwendung von Hafnium-, Zirkonium- und oder Tantalnitrid als Werkstoff für Elektroden | |
JPH02267811A (ja) | 極細線用銅複合線材 | |
JP4769136B2 (ja) | セラミック接合体およびセラミックヒータの製造方法 | |
JPH04323339A (ja) | イリジウム線および薄板材料 | |
JP2977870B2 (ja) | フィルムキャリア用圧延銅合金箔 | |
JPH0397817A (ja) | ワイヤ放電加工用電極線 | |
JPH08302436A (ja) | 銀−錫酸化物複合材料およびその製造方法 | |
JPS61146422A (ja) | ワイヤ−放電加工用電極線の製造方法 | |
DD157709A1 (de) | Platinmetallegierung | |
JPH01176086A (ja) | 耐久性を有する電解用電極及びその製造方法 | |
JPS6322930B2 (ja) | ||
DE1665040C3 (de) | Cermet-Widerstandsschictht für ein Potentiometer | |
JPH01249291A (ja) | アーク溶接用メッキワイヤ | |
JP2548963B2 (ja) | 酸化物系超電導線材の製造法 | |
JPH03252078A (ja) | コロナ放電電極およびその製造方法 |