JP2548963B2 - 酸化物系超電導線材の製造法 - Google Patents
酸化物系超電導線材の製造法Info
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- JP2548963B2 JP2548963B2 JP63020150A JP2015088A JP2548963B2 JP 2548963 B2 JP2548963 B2 JP 2548963B2 JP 63020150 A JP63020150 A JP 63020150A JP 2015088 A JP2015088 A JP 2015088A JP 2548963 B2 JP2548963 B2 JP 2548963B2
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- superconducting wire
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は超電導テープまたは線状材料の製造法に関
し、更に詳しくはAgシースを有する超電導テープまたは
線状材料(以下テープまたは線状材料を単に線材とい
う)からAgシースを除去する方法に関する。
し、更に詳しくはAgシースを有する超電導テープまたは
線状材料(以下テープまたは線状材料を単に線材とい
う)からAgシースを除去する方法に関する。
周知の通り、酸化物系超電導材料、たとえば代表的に
はY−Ba−Cu−O系超電導材の線材化は、Agシースを施
して行われる。このようなAgシースを有する線材はこれ
を使用する場合、たとえば電気配線等を使用する場合に
は、線を接続する場合等にはAgシースを除去する必要が
ある。
はY−Ba−Cu−O系超電導材の線材化は、Agシースを施
して行われる。このようなAgシースを有する線材はこれ
を使用する場合、たとえば電気配線等を使用する場合に
は、線を接続する場合等にはAgシースを除去する必要が
ある。
而して従来のAgシースの除去には、硝酸等の酸溶液が
使用され、これ等酸溶液にAgシースを有する線材を浸漬
する方法が通常採用されている。しかしながらこのよう
な酸溶液はAgシースを除去することは可能であるが、酸
化物系超電導材も酸溶液に溶解するため少なからず浸食
を受けてしまうという難点がある。
使用され、これ等酸溶液にAgシースを有する線材を浸漬
する方法が通常採用されている。しかしながらこのよう
な酸溶液はAgシースを除去することは可能であるが、酸
化物系超電導材も酸溶液に溶解するため少なからず浸食
を受けてしまうという難点がある。
本発明が解決しようとする問題点は、従来の上記Agシ
ースの除去方法に於ける難点を解消することであり、更
に詳しくは超電導材料に何等の浸食や悪影響を与えるこ
となくAgシースのみを極めて有効に除去出来る方法を開
発することである。
ースの除去方法に於ける難点を解消することであり、更
に詳しくは超電導材料に何等の浸食や悪影響を与えるこ
となくAgシースのみを極めて有効に除去出来る方法を開
発することである。
この問題点は、Agと合金を作り得る溶融金属をAgシー
スと接触せしめてAgシースを除去することにより解決さ
れる。
スと接触せしめてAgシースを除去することにより解決さ
れる。
即ち本発明は、Agシースを有する酸化物系超電導線状
材料を、Agと合金を作る溶融金属と接触せしめてAgシー
スを除去することを特徴とする酸化物系超電導線材の製
造法に係るものである。
材料を、Agと合金を作る溶融金属と接触せしめてAgシー
スを除去することを特徴とする酸化物系超電導線材の製
造法に係るものである。
本発明に於いては、Agと合金を作り得る溶融金属とAg
シースとを接触、好ましくは浸漬するとAgシースだけが
合金を作って溶融金属中に移行し、Agシース内に存在す
る超電導材料は全く浸食または変質されることなく残存
する。
シースとを接触、好ましくは浸漬するとAgシースだけが
合金を作って溶融金属中に移行し、Agシース内に存在す
る超電導材料は全く浸食または変質されることなく残存
する。
本発明に於いて使用されるAgと合金を作る金属として
は、上記条件を満足する金属であれば良いが、好ましい
ものとしてGa、In、Sn、Bi、Pb、Te、Zn、Ir、等を例示
出来、これ等は1種または2種以上併用される。また上
記金属を少なくとも一成分として含む各種合金も有効に
使用出来、たとえばSn−Al合金(Al12重量%以下)、Te
−Al合金(Al15重量%以下)、Zn−Al合金(Al25重量%
以下)、Ga−Al合金(Al55重量%以下)、In−Cu合金
(Cu10重量%以下)等を好ましいものとして例示出来
る。
は、上記条件を満足する金属であれば良いが、好ましい
ものとしてGa、In、Sn、Bi、Pb、Te、Zn、Ir、等を例示
出来、これ等は1種または2種以上併用される。また上
記金属を少なくとも一成分として含む各種合金も有効に
使用出来、たとえばSn−Al合金(Al12重量%以下)、Te
−Al合金(Al15重量%以下)、Zn−Al合金(Al25重量%
以下)、Ga−Al合金(Al55重量%以下)、In−Cu合金
(Cu10重量%以下)等を好ましいものとして例示出来
る。
これ等金属または合金をAgシースを有する超電導線材
と接触せしめるに際しては、450℃以下の温度で上記金
属または合金中に浸漬する手段が最も好ましい。浸漬以
外の接触手段でも良いが、最も簡単且つ容易にAgシース
を除去出来る点から浸漬手段が最も好ましい。尚450℃
以上になると超電導材料の超電導性が低下する場合があ
る。
と接触せしめるに際しては、450℃以下の温度で上記金
属または合金中に浸漬する手段が最も好ましい。浸漬以
外の接触手段でも良いが、最も簡単且つ容易にAgシース
を除去出来る点から浸漬手段が最も好ましい。尚450℃
以上になると超電導材料の超電導性が低下する場合があ
る。
本発明に於ける超電導材料としては、通常酸化物系と
称される各種の材料が包含され、その代表例としてY−
Ba−Cu−O系超電導材料を例示出来、これを常法に従っ
て製造してAgシース線材としたものである。尚線材の形
状としては、線状ばかりでなくテープ状、シート状も含
まれる。
称される各種の材料が包含され、その代表例としてY−
Ba−Cu−O系超電導材料を例示出来、これを常法に従っ
て製造してAgシース線材としたものである。尚線材の形
状としては、線状ばかりでなくテープ状、シート状も含
まれる。
以下に実施例を示して本発明を具体的に説明する。
実施例1 Agシースを有するY−Ba−Cu−O系の従来の超電導線
材(1.2mmφ、Agシースの厚み0.3mm)を400℃で溶融Sn
中に2分間浸漬して引き上げた。Agシースは完全に除去
され内部の超電導材には全く変化は認められなかった。
材(1.2mmφ、Agシースの厚み0.3mm)を400℃で溶融Sn
中に2分間浸漬して引き上げた。Agシースは完全に除去
され内部の超電導材には全く変化は認められなかった。
実施例2〜11 下記に示す所定の金属または合金を用い、所定の温度
で浸漬し、その他は実施例1と同様に処理した。結果は
実施例1と同様であった。
で浸漬し、その他は実施例1と同様に処理した。結果は
実施例1と同様であった。
〔効果〕 実施例からも明らかな通り、Agシースを容易に除去出
来ると共に超電導材料には何等の悪影響は生じない。従
って極めて産業上効果が大きい。
来ると共に超電導材料には何等の悪影響は生じない。従
って極めて産業上効果が大きい。
Claims (1)
- 【請求項1】Agシースを有する酸化物系超電導テープ状
または線状材料を、Agと合金を作る溶融金属と接触せし
めてAgシースを除去することを特徴とする酸化物系超電
導線材の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63020150A JP2548963B2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | 酸化物系超電導線材の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63020150A JP2548963B2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | 酸化物系超電導線材の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01195617A JPH01195617A (ja) | 1989-08-07 |
JP2548963B2 true JP2548963B2 (ja) | 1996-10-30 |
Family
ID=12019126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63020150A Expired - Lifetime JP2548963B2 (ja) | 1988-01-29 | 1988-01-29 | 酸化物系超電導線材の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2548963B2 (ja) |
-
1988
- 1988-01-29 JP JP63020150A patent/JP2548963B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01195617A (ja) | 1989-08-07 |
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