JPH05343011A - 表示装置用電極ユニット - Google Patents
表示装置用電極ユニットInfo
- Publication number
- JPH05343011A JPH05343011A JP14242192A JP14242192A JPH05343011A JP H05343011 A JPH05343011 A JP H05343011A JP 14242192 A JP14242192 A JP 14242192A JP 14242192 A JP14242192 A JP 14242192A JP H05343011 A JPH05343011 A JP H05343011A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electron beam
- beam control
- electrode
- pin
- electrode unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 表示装置用電極ユニットにおいて、線状熱陰
極に電圧を印加することによって発生する熱影響によ
り、電子ビーム制御電極が熱膨張を起こすことによって
生じる電極ユニットの精度劣化を防止する。また、電子
ビーム制御電極と金属ピンの溶接部に若干のテーパ部を
設け、溶接部に発生する溶接部の膨れを吸収することで
電極ユニットの組立て精度の向上をはかる。 【構成】 電子ビーム制御電極，絶縁スペーサ，押圧ス
ペーサ，金属ピンで構成された電極ユニットを、バネ部
材を用いて圧力を加えながらバネ部材を金属ピンにレー
ザで溶接し、固定する。また、端部にテーパ部を設けた
金属ピンのテーパ部の側を、電子ビーム制御電極に溶接
する構成。
極に電圧を印加することによって発生する熱影響によ
り、電子ビーム制御電極が熱膨張を起こすことによって
生じる電極ユニットの精度劣化を防止する。また、電子
ビーム制御電極と金属ピンの溶接部に若干のテーパ部を
設け、溶接部に発生する溶接部の膨れを吸収することで
電極ユニットの組立て精度の向上をはかる。 【構成】 電子ビーム制御電極，絶縁スペーサ，押圧ス
ペーサ，金属ピンで構成された電極ユニットを、バネ部
材を用いて圧力を加えながらバネ部材を金属ピンにレー
ザで溶接し、固定する。また、端部にテーパ部を設けた
金属ピンのテーパ部の側を、電子ビーム制御電極に溶接
する構成。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機，
計算機端末用ディスプレイ等に用いられる平板型表示装
置の電極ユニットに関するものである。
計算機端末用ディスプレイ等に用いられる平板型表示装
置の電極ユニットに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、電子管方式の平板型表示装置の開
発が活発に行われている。この平板型表示装置は、原理
的には従来の陰極線管（ＣＲＴ）を用いた表示装置と類
似するが、陰極から陽極までの距離を従来のＣＲＴ方式
に比べ著しく短くして、平板型の薄い装置を実現するも
のである。そのために平板型表示装置は、箱型の真空容
器内に陰極から陽極までの距離の減少を可能とする電極
ユニットと線状の熱陰極を収納した構成が一般的であ
り、電極ユニットは線状の熱陰極から放出された電子の
偏向，集束制御を行うための平板状の電極を複数枚積層
した構造を有する。
発が活発に行われている。この平板型表示装置は、原理
的には従来の陰極線管（ＣＲＴ）を用いた表示装置と類
似するが、陰極から陽極までの距離を従来のＣＲＴ方式
に比べ著しく短くして、平板型の薄い装置を実現するも
のである。そのために平板型表示装置は、箱型の真空容
器内に陰極から陽極までの距離の減少を可能とする電極
ユニットと線状の熱陰極を収納した構成が一般的であ
り、電極ユニットは線状の熱陰極から放出された電子の
偏向，集束制御を行うための平板状の電極を複数枚積層
した構造を有する。
【０００３】以下に平板型表示装置で使用される従来の
電極ユニットについて説明する。図２は従来の平板型表
示装置の要部断面図であり、複数本の線状熱陰極９と、
電極ユニット８及び蛍光体スクリーン７から構成され
る。図２では、線状熱陰極９は２本のみ描いているが、
実際には紙面に対し垂直方向に複数本が配置されてい
る。また、図示しない背面容器が線状熱陰極９の裏面に
配置され、フェースガラス１０と共に真空容器を形成す
る。この平板型表示装置の動作は以下の通りである。
電極ユニットについて説明する。図２は従来の平板型表
示装置の要部断面図であり、複数本の線状熱陰極９と、
電極ユニット８及び蛍光体スクリーン７から構成され
る。図２では、線状熱陰極９は２本のみ描いているが、
実際には紙面に対し垂直方向に複数本が配置されてい
る。また、図示しない背面容器が線状熱陰極９の裏面に
配置され、フェースガラス１０と共に真空容器を形成す
る。この平板型表示装置の動作は以下の通りである。
【０００４】線状熱陰極９に、ヒート電流と電子取り出
しパルス電圧を印加すると、線状熱陰極９より電子ビー
ムが電子ビーム制御電極１ｄに向かって引き出される。
電子ビーム制御電極１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄには電子ビ
ーム通過孔またはスリットが形成されており、電子ビー
ムはこれらの通過孔またはスリットを通過する間に各電
子ビーム制御電極に印加された電圧により集束，偏向さ
れて蛍光体スクリーン７に到達し、選択的に蛍光体を発
光させることにより画像を表示するものである。
しパルス電圧を印加すると、線状熱陰極９より電子ビー
ムが電子ビーム制御電極１ｄに向かって引き出される。
電子ビーム制御電極１ａ，１ｂ，１ｃ，１ｄには電子ビ
ーム通過孔またはスリットが形成されており、電子ビー
ムはこれらの通過孔またはスリットを通過する間に各電
子ビーム制御電極に印加された電圧により集束，偏向さ
れて蛍光体スクリーン７に到達し、選択的に蛍光体を発
光させることにより画像を表示するものである。
【０００５】電極ユニット８は平行に配置された平板状
の電極群からなるもので、図２はその構造の一例を示す
ものである。
の電極群からなるもので、図２はその構造の一例を示す
ものである。
【０００６】蛍光体スクリーン７に対向する電子ビーム
制御電極１ａは、レーザ溶接で複数本の金属ピン２に固
定され、その金属ピン２には電子ビーム制御電極１ａ，
１ｂ，１ｃ，１ｄがセラミック等からなる絶縁スペーサ
３ａ，３ｂ，３ｃにより一定の間隔をもって積層され、
線状熱陰極９側のピン端部にセラミック等からなる押圧
スペーサ４と金属製の固定リング１１を配置後、前記固
定リング１１と前記金属ピン２の端部を溶接することに
より各電子ビーム制御電極は係止され、電極ユニット８
が組み立てられる。
制御電極１ａは、レーザ溶接で複数本の金属ピン２に固
定され、その金属ピン２には電子ビーム制御電極１ａ，
１ｂ，１ｃ，１ｄがセラミック等からなる絶縁スペーサ
３ａ，３ｂ，３ｃにより一定の間隔をもって積層され、
線状熱陰極９側のピン端部にセラミック等からなる押圧
スペーサ４と金属製の固定リング１１を配置後、前記固
定リング１１と前記金属ピン２の端部を溶接することに
より各電子ビーム制御電極は係止され、電極ユニット８
が組み立てられる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかししながら上記の
従来の構成では、線状熱陰極９にヒート電流と電子取り
出しパルス電圧を印加し、電子ビームを引き出すことに
よって発生する熱影響により電極ユニットの各部材が熱
膨張を起こす。電子ビーム制御電極１ａと固定リング１
１との間で電子ビーム制御電極１ｂ，１ｃ，１ｄが強固
に固定されているため、各電子ビーム制御電極の水平方
向の熱膨張により電極ユニットが変形し、電極精度が劣
化する。また、電子ビーム制御電極１ａと金属ピン２の
レーザ溶接時に発生する溶接変形部１２の膨らみによっ
て、絶縁スペーサ３ａが安定して載置できず、電極ユニ
ットの組立て精度が低下する等、電極精度の劣化及び低
下により電子ビームの良好な制御が行えず、画像品質が
著しく低下するという課題を有していた。
従来の構成では、線状熱陰極９にヒート電流と電子取り
出しパルス電圧を印加し、電子ビームを引き出すことに
よって発生する熱影響により電極ユニットの各部材が熱
膨張を起こす。電子ビーム制御電極１ａと固定リング１
１との間で電子ビーム制御電極１ｂ，１ｃ，１ｄが強固
に固定されているため、各電子ビーム制御電極の水平方
向の熱膨張により電極ユニットが変形し、電極精度が劣
化する。また、電子ビーム制御電極１ａと金属ピン２の
レーザ溶接時に発生する溶接変形部１２の膨らみによっ
て、絶縁スペーサ３ａが安定して載置できず、電極ユニ
ットの組立て精度が低下する等、電極精度の劣化及び低
下により電子ビームの良好な制御が行えず、画像品質が
著しく低下するという課題を有していた。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、電子発生源の線状熱陰極と蛍光体スクリー
ン間に、電子ビーム制御電極，絶縁スペーサ，押圧スペ
ーサ，金属ピンの各々が複数で構成された電子ユニット
の固定において、前記線状熱陰極と対向する前記金属ピ
ン端部にバネ部材をレーザ溶接して固定する。また、前
記電極ユニットの前記電子ビーム制御電極と前記金属ピ
ンのレーザ溶接部において、溶接される側の前記金属ピ
ンの端部にテーパ部を設ける構成を有する。
に本発明は、電子発生源の線状熱陰極と蛍光体スクリー
ン間に、電子ビーム制御電極，絶縁スペーサ，押圧スペ
ーサ，金属ピンの各々が複数で構成された電子ユニット
の固定において、前記線状熱陰極と対向する前記金属ピ
ン端部にバネ部材をレーザ溶接して固定する。また、前
記電極ユニットの前記電子ビーム制御電極と前記金属ピ
ンのレーザ溶接部において、溶接される側の前記金属ピ
ンの端部にテーパ部を設ける構成を有する。
【０００９】
【作用】この構成によって、電極ユニットの各部材の固
定力が緩和され、電子ビーム制御電極が絶縁スペーサ及
び、押圧スペーサ間を滑りながら熱膨張することが可能
となる。また、電子ビーム制御電極と金属ピンの溶接に
おいて、金属ピンにテーパ部を設けることにより溶接変
形部がテーパ部で吸収でき、絶縁スペーサを安定して載
置することが可能となる。
定力が緩和され、電子ビーム制御電極が絶縁スペーサ及
び、押圧スペーサ間を滑りながら熱膨張することが可能
となる。また、電子ビーム制御電極と金属ピンの溶接に
おいて、金属ピンにテーパ部を設けることにより溶接変
形部がテーパ部で吸収でき、絶縁スペーサを安定して載
置することが可能となる。
【００１０】
（実施例１）以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
照しながら説明する。
【００１１】図１に示すように、蛍光体スクリーン７に
対向する電子ビーム制御電極１ａ上に金属ピン２を所定
の位置に配置し、前記電子ビーム制御電極１ａの背面側
よりレーザで溶接を行い、前記電子ビーム制御電極１ａ
上に溶接された前記金属ピン２を介しながら、電子ビー
ム制御電極１ｂ，１ｃ，１ｄをセラミック等からなる絶
縁スペーサ３ａ，３ｂ，３ｃによって一定の間隔をもっ
て積層し、セラミック等からなる押圧スペーサ４を前記
金属ピン２を介して配置後、金属製の薄板からなるバネ
部材５を前記金属ピン２の端面に配置し、積層された前
記電子ビーム制御電極１ｂ，１ｃ，１ｄを前記電子ビー
ム制御電極１ａ方向に前記バネ部材５のバネによる圧力
がかかった状態で、レーザにより前記金属ピン２と前記
バネ部材５を溶接固定することで電極ユニット８を形成
することにより、前記絶縁スペーサ３ａ，３ｂ，３ｃ及
び、前記押圧スペーサ４間の前記電子ビーム制御電極１
ｂ，１ｃ，１ｄの固定力を緩和することができ、前記電
子ビーム制御電極１ｂ，１ｃ，１ｄが前記絶縁スペーサ
３ａ，３ｂ，３ｃ及び、前記押圧スペーサ４間を滑りな
がら熱膨張することができる表示装置陽電極ユニットを
得ることができた。
対向する電子ビーム制御電極１ａ上に金属ピン２を所定
の位置に配置し、前記電子ビーム制御電極１ａの背面側
よりレーザで溶接を行い、前記電子ビーム制御電極１ａ
上に溶接された前記金属ピン２を介しながら、電子ビー
ム制御電極１ｂ，１ｃ，１ｄをセラミック等からなる絶
縁スペーサ３ａ，３ｂ，３ｃによって一定の間隔をもっ
て積層し、セラミック等からなる押圧スペーサ４を前記
金属ピン２を介して配置後、金属製の薄板からなるバネ
部材５を前記金属ピン２の端面に配置し、積層された前
記電子ビーム制御電極１ｂ，１ｃ，１ｄを前記電子ビー
ム制御電極１ａ方向に前記バネ部材５のバネによる圧力
がかかった状態で、レーザにより前記金属ピン２と前記
バネ部材５を溶接固定することで電極ユニット８を形成
することにより、前記絶縁スペーサ３ａ，３ｂ，３ｃ及
び、前記押圧スペーサ４間の前記電子ビーム制御電極１
ｂ，１ｃ，１ｄの固定力を緩和することができ、前記電
子ビーム制御電極１ｂ，１ｃ，１ｄが前記絶縁スペーサ
３ａ，３ｂ，３ｃ及び、前記押圧スペーサ４間を滑りな
がら熱膨張することができる表示装置陽電極ユニットを
得ることができた。
【００１２】（実施例２）以下本発明の第２の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
ついて図面を参照しながら説明する。
【００１３】図１に示すように、蛍光体スクリーン７に
対向する電子ビーム制御電極１ａ上に前記電子ビーム制
御電極１ａと突き合わせられる側にテーパ部を設けた金
属ピン２を所定の位置に配置し、レーザにより溶接を行
った。このテーパ部を設けた前記金属ピン２を使用する
ことによって溶接変形部１２の膨れがテーパ部で吸収さ
れ、絶縁スペーサ３ａを前記金属ピン２を介して前記電
子ビーム制御電極１ａ上に載置したとき、前記溶接変形
部１２の膨れによるガタツキが解消でき安定して載置す
ることができた。
対向する電子ビーム制御電極１ａ上に前記電子ビーム制
御電極１ａと突き合わせられる側にテーパ部を設けた金
属ピン２を所定の位置に配置し、レーザにより溶接を行
った。このテーパ部を設けた前記金属ピン２を使用する
ことによって溶接変形部１２の膨れがテーパ部で吸収さ
れ、絶縁スペーサ３ａを前記金属ピン２を介して前記電
子ビーム制御電極１ａ上に載置したとき、前記溶接変形
部１２の膨れによるガタツキが解消でき安定して載置す
ることができた。
【００１４】
【発明の効果】以上のように本発明は、電子ビーム制御
電極の熱膨張によって生じる電極ユニットの精度劣化が
解消できるため、電子ビームの制御を良好に行えること
によって画像品質を安定させることができる。また、溶
接変形部の吸収によって電極ユニットの組立て精度が向
上し、電子ビーム制御が良好に行われるため、画像品質
を向上させることができる。
電極の熱膨張によって生じる電極ユニットの精度劣化が
解消できるため、電子ビームの制御を良好に行えること
によって画像品質を安定させることができる。また、溶
接変形部の吸収によって電極ユニットの組立て精度が向
上し、電子ビーム制御が良好に行われるため、画像品質
を向上させることができる。
【図１】本発明による電極ユニットを有する平板型表示
装置の要部断面図
装置の要部断面図
【図２】従来の電極ユニットを有する平板型表示装置の
要部断面図
要部断面図
１ａ〜１ｄ 電子ビーム制御電極 ２ 金属ピン ３ａ〜３ｃ 絶縁スペーサ ４ 押圧スペーサ ５ バネ部材 ６ａ，６ｂ レーザ溶接部 ７ 蛍光体スクリーン ８ 電極ユニット ９ 線状熱陰極 １０ フェースガラス １１ 固定リング １２ 溶接変形部
Claims (2)
- 【請求項１】 電子発生源の線状熱陰極と蛍光体スクリ
ーン間に、電子ビーム制御電極，絶縁スペーサ，押圧ス
ペーサ，金属ピンの各々が複数で構成された電子ユニッ
トの固定において、前記線状熱陰極と対向する前記金属
ピン端部にバネ部材をレーザ溶接することにより、保持
されることを特徴とする表示装置用電極ユニット。 - 【請求項２】 電子発生源の線状熱陰極と蛍光体スクリ
ーン間に、電子ビーム制御電極，絶縁スペーサ，押圧ス
ペーサ，金属ピンの各々が複数で構成され、前記電子ビ
ーム制御電極と前記金属ピンがレーザで溶接された電極
ユニットにおいて、溶接される側の前記金属ピンの端部
がテーパ部を有していることを特徴とする表示装置用電
極ユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14242192A JPH05343011A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 表示装置用電極ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14242192A JPH05343011A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 表示装置用電極ユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05343011A true JPH05343011A (ja) | 1993-12-24 |
Family
ID=15314943
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14242192A Pending JPH05343011A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 表示装置用電極ユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05343011A (ja) |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP14242192A patent/JPH05343011A/ja active Pending
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