JPH05342938A - 真空スイッチ用接点の製法 - Google Patents
真空スイッチ用接点の製法Info
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- JPH05342938A JPH05342938A JP14263492A JP14263492A JPH05342938A JP H05342938 A JPH05342938 A JP H05342938A JP 14263492 A JP14263492 A JP 14263492A JP 14263492 A JP14263492 A JP 14263492A JP H05342938 A JPH05342938 A JP H05342938A
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H1/00—Contacts
- H01H1/02—Contacts characterised by the material thereof
- H01H1/0203—Contacts characterised by the material thereof specially adapted for vacuum switches
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- Manufacture Of Switches (AREA)
- High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加熱温度を低くしても十分高い焼結体密度比
の接点材料を得る事が出来るようにし、加熱炉の寿命を
延ばす。 【構成】 特性補助線18及び19に示すごとく加圧工程に
於ける混合粉末への加圧力を10ton/cm2 〜15ton/cm2 、
又、これによって得た圧粉体への加熱温度を820℃〜975
℃とする。又この加圧と加熱とを同時に行う。 【効果】 低温で加熱しても従来と同等以上の密度比の
接点材料を得ることが出来、しかも炉の寿命を延ばす事
が出来る。
の接点材料を得る事が出来るようにし、加熱炉の寿命を
延ばす。 【構成】 特性補助線18及び19に示すごとく加圧工程に
於ける混合粉末への加圧力を10ton/cm2 〜15ton/cm2 、
又、これによって得た圧粉体への加熱温度を820℃〜975
℃とする。又この加圧と加熱とを同時に行う。 【効果】 低温で加熱しても従来と同等以上の密度比の
接点材料を得ることが出来、しかも炉の寿命を延ばす事
が出来る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は真空スイッチ用接点の
金属材料の製法に関するものである。
金属材料の製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は例えば特開平2-197035公報に示さ
れた真空スイッチ用接点の従来の製法と類似の製法に於
ける工程の主要部を示す工程図である。図に於いて、1
はCu粉末及び混合金属粉末とを混合する混合工程を示
す。2は混合工程で得られた混合粉末、3は混合粉末2
を圧縮する加圧工程を示す。4は加圧工程3で用いる加
圧機、5は加圧工程3で得られた圧粉体、6は圧粉体5
を加熱する加熱工程を示す。なお加熱工程は一般には焼
結工程と呼ぶ事もある。
れた真空スイッチ用接点の従来の製法と類似の製法に於
ける工程の主要部を示す工程図である。図に於いて、1
はCu粉末及び混合金属粉末とを混合する混合工程を示
す。2は混合工程で得られた混合粉末、3は混合粉末2
を圧縮する加圧工程を示す。4は加圧工程3で用いる加
圧機、5は加圧工程3で得られた圧粉体、6は圧粉体5
を加熱する加熱工程を示す。なお加熱工程は一般には焼
結工程と呼ぶ事もある。
【0003】7は加熱工程6に用いる加熱炉、8は加熱
炉7の中の非酸化性雰囲気を示し、真空、又は水素ガ
ス、又は不活性ガス雰囲気等が用いられる。9は圧粉体
5の加熱工程6を終えた後のもので、焼結体と言う。
炉7の中の非酸化性雰囲気を示し、真空、又は水素ガ
ス、又は不活性ガス雰囲気等が用いられる。9は圧粉体
5の加熱工程6を終えた後のもので、焼結体と言う。
【0004】次に製法について説明する。Cu粉末を主
成分とし、Cu以外の、一般にはCuより融点の高い金
属の粉末、例えばCrとを、混合工程1によって均一に
混合する。これによって得た混合粉末2を加圧機4の中
へ入れ、加圧工程3によって加圧する。この時、用いる
混合粉末2の混合比や種類によって、加圧力は適当な値
(後述)が選ばれる。
成分とし、Cu以外の、一般にはCuより融点の高い金
属の粉末、例えばCrとを、混合工程1によって均一に
混合する。これによって得た混合粉末2を加圧機4の中
へ入れ、加圧工程3によって加圧する。この時、用いる
混合粉末2の混合比や種類によって、加圧力は適当な値
(後述)が選ばれる。
【0005】加圧工程3によって、圧粉体5と称する固
形状の金属が得られる。これを加熱工程6に於いて加熱
炉7の中に入れ、圧粉体5の周囲を非酸化性雰囲気8に
保ちつつ、加熱する。この時の加熱温度については後述
する。この加熱の後に焼結体9と呼ぶ接点又は接点材料
を得る。焼結体9を接点に仕上げるには、更に機械加工
等を行う場合もあるが、ここでは説明の必要がないので
省略する。
形状の金属が得られる。これを加熱工程6に於いて加熱
炉7の中に入れ、圧粉体5の周囲を非酸化性雰囲気8に
保ちつつ、加熱する。この時の加熱温度については後述
する。この加熱の後に焼結体9と呼ぶ接点又は接点材料
を得る。焼結体9を接点に仕上げるには、更に機械加工
等を行う場合もあるが、ここでは説明の必要がないので
省略する。
【0006】図2の加圧工程3で行われる圧縮は前記、
特開平2-197035号公報では500kg/cm2 以下で行われる。
又、加熱工程6で行われる加熱は1050ないし1080℃で行
われる。前記加圧工程3と、その後の可熱工程6とを別
々に行わず、それらを同時に行う方法もあり、一般に知
られている。
特開平2-197035号公報では500kg/cm2 以下で行われる。
又、加熱工程6で行われる加熱は1050ないし1080℃で行
われる。前記加圧工程3と、その後の可熱工程6とを別
々に行わず、それらを同時に行う方法もあり、一般に知
られている。
【0007】前記、加圧工程3で行われる加圧の圧力と
時間、及び前記加熱工程6で行われる加熱の温度と時間
とは、用いられる混合金属の種類や、その混合割合、お
よび、製造する接点金属の目標性能によって様々に変え
られるが、圧力に於いては3ton/cm2 以下で1時間程
度、又温度は1000℃以上で2時間程度である。
時間、及び前記加熱工程6で行われる加熱の温度と時間
とは、用いられる混合金属の種類や、その混合割合、お
よび、製造する接点金属の目標性能によって様々に変え
られるが、圧力に於いては3ton/cm2 以下で1時間程
度、又温度は1000℃以上で2時間程度である。
【0008】加圧工程3で、前記の値の圧力が用いられ
る理由は、圧粉体5の適当な密度比とに、70〜80%のも
のを得るのに必要な加圧時間が、1時間程度であり、工
場での生産に適しているからである。圧力を更に上げる
と時間は短縮出来るが、加圧設備が大きくなり得策では
ないと考えられる。
る理由は、圧粉体5の適当な密度比とに、70〜80%のも
のを得るのに必要な加圧時間が、1時間程度であり、工
場での生産に適しているからである。圧力を更に上げる
と時間は短縮出来るが、加圧設備が大きくなり得策では
ないと考えられる。
【0009】加圧工程3に於ける加圧力と得られる圧粉
体5の関係を図3により説明する。図3に於いて横軸は
加圧工程3に於ける加圧力、縦軸は約1時間の加圧によ
って得られる圧粉体5の密度比であり、加圧力1〜7to
n/cm2 の間の特性線を10aで示す。又、11は従来用いら
れている加圧力の最大値、3ton/cm2 で得られる圧粉体
5の密度比を示すための特性補助線である。特性補助線
11から解るように、従来用いられている3ton/cm2 の加
圧力では約74%の密度比の圧粉体が得られる。
体5の関係を図3により説明する。図3に於いて横軸は
加圧工程3に於ける加圧力、縦軸は約1時間の加圧によ
って得られる圧粉体5の密度比であり、加圧力1〜7to
n/cm2 の間の特性線を10aで示す。又、11は従来用いら
れている加圧力の最大値、3ton/cm2 で得られる圧粉体
5の密度比を示すための特性補助線である。特性補助線
11から解るように、従来用いられている3ton/cm2 の加
圧力では約74%の密度比の圧粉体が得られる。
【0010】なお、圧粉体2は、液体のような高い流動
性があるわけではなく、又圧粉体2の内部圧力を直接検
知する方法がないため、加圧機4の圧下力が一定でも、
圧粉体2の受ける加圧力には相当のバラツキが生じる事
が普通である。
性があるわけではなく、又圧粉体2の内部圧力を直接検
知する方法がないため、加圧機4の圧下力が一定でも、
圧粉体2の受ける加圧力には相当のバラツキが生じる事
が普通である。
【0011】又、加熱工程6に於ける加熱温度として、
前記の値が用いられる理由は、加熱温度が主成分である
Cuの融点(1084.5℃)より高くなると、圧粉体5から
Cuだけが溶け出し、接点材料として良好な焼結体9が
得られなくなるからである。又、温度が高い程、加熱炉
7の消耗が早くなると言う欠点がある。又、加熱温度が
低すぎても、焼結体9の密度比が上がらず、良好な接点
材料として使用することが出来ない。
前記の値が用いられる理由は、加熱温度が主成分である
Cuの融点(1084.5℃)より高くなると、圧粉体5から
Cuだけが溶け出し、接点材料として良好な焼結体9が
得られなくなるからである。又、温度が高い程、加熱炉
7の消耗が早くなると言う欠点がある。又、加熱温度が
低すぎても、焼結体9の密度比が上がらず、良好な接点
材料として使用することが出来ない。
【0012】加熱工程6に於ける加熱温度と、その加熱
によって2時間後に到達する、焼結体9の密度比との関
係を図4により説明する。図4に於いて、横軸は加圧工
程3によって得られ、加熱工程6で材料として用いられ
る圧粉体5の密度比、縦軸は2時間の加熱によって得ら
れる焼結体9の密度比である。図では助変数として加熱
温度を用い、加熱温度が1070℃の場合の特性線を12、
又、1000℃での特性線を13で示す。又、図3の特性補助
線11で示した圧粉体5の密度比約74%と、これを1000℃
で可熱して得られる焼結体9の密度比約96%との関係を
特性補助線14で示す。
によって2時間後に到達する、焼結体9の密度比との関
係を図4により説明する。図4に於いて、横軸は加圧工
程3によって得られ、加熱工程6で材料として用いられ
る圧粉体5の密度比、縦軸は2時間の加熱によって得ら
れる焼結体9の密度比である。図では助変数として加熱
温度を用い、加熱温度が1070℃の場合の特性線を12、
又、1000℃での特性線を13で示す。又、図3の特性補助
線11で示した圧粉体5の密度比約74%と、これを1000℃
で可熱して得られる焼結体9の密度比約96%との関係を
特性補助線14で示す。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の真空スイッチ接
点用材料の製法は、以上のように行われているので、加
圧力を一定に制御しても、得られる圧粉体の密度比が変
動するため、結果として得られる焼結体の密度も変動す
ることになる。又、加熱後の密度比を高くするには、加
熱温度を高めなければならないが、もともとCuの融点
に近い温度が用いられているため、温度を更に上げる事
は不可能であった。又、1000℃を越える高温のため加熱
炉の寿命が短いと言う問題があった。
点用材料の製法は、以上のように行われているので、加
圧力を一定に制御しても、得られる圧粉体の密度比が変
動するため、結果として得られる焼結体の密度も変動す
ることになる。又、加熱後の密度比を高くするには、加
熱温度を高めなければならないが、もともとCuの融点
に近い温度が用いられているため、温度を更に上げる事
は不可能であった。又、1000℃を越える高温のため加熱
炉の寿命が短いと言う問題があった。
【0014】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、得られる圧粉体の密度変動が少
なく、加熱温度をCuの融点より十分低い温度として
も、十分高い焼結体密度比を得る事が出来、結果として
加熱炉の寿命を長くすることが出来る製造方法を得る事
を目的としている。
ためになされたもので、得られる圧粉体の密度変動が少
なく、加熱温度をCuの融点より十分低い温度として
も、十分高い焼結体密度比を得る事が出来、結果として
加熱炉の寿命を長くすることが出来る製造方法を得る事
を目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明に係る真空スイ
ッチ接点用材料の製法はCu粉末を主成分とする混合金
属粉末の加圧工程での加圧力を10ton/cm2 以上15ton/cm
2 以下とし、得られた圧粉体を、非酸化性雰囲気中での
加熱工程で820 ℃以上、975 ℃以下の温度で加熱するも
のである。又、前記加圧工程と前記加熱工程とを同時に
行うものである。
ッチ接点用材料の製法はCu粉末を主成分とする混合金
属粉末の加圧工程での加圧力を10ton/cm2 以上15ton/cm
2 以下とし、得られた圧粉体を、非酸化性雰囲気中での
加熱工程で820 ℃以上、975 ℃以下の温度で加熱するも
のである。又、前記加圧工程と前記加熱工程とを同時に
行うものである。
【0016】
【作用】この発明に於ける製法の加圧工程で、加圧力を
10ton/cm2 以上15ton/cm2 以下とすることにより、加圧
工程で得られる圧粉体の密度比が、ばらつきが少なく、
かつ、高くなる。その結果、加熱工程に於ける加熱温度
を820 ℃以上975 ℃以下としても従来と同等以上の密度
比の焼結体を得ることが出来る。加熱炉の温度を975 ℃
以下と、低くすることで加熱炉の寿命が延びる。又、加
熱工程と加圧工程とを同時に行う場合も全く同様に作用
する。
10ton/cm2 以上15ton/cm2 以下とすることにより、加圧
工程で得られる圧粉体の密度比が、ばらつきが少なく、
かつ、高くなる。その結果、加熱工程に於ける加熱温度
を820 ℃以上975 ℃以下としても従来と同等以上の密度
比の焼結体を得ることが出来る。加熱炉の温度を975 ℃
以下と、低くすることで加熱炉の寿命が延びる。又、加
熱工程と加圧工程とを同時に行う場合も全く同様に作用
する。
【0017】
実施例1.以下、この発明の一実施例を真空スイッチ接
点用材料として一般的なCuと25重量%のCr混合粉に
適用した場合について説明する。本発明による真空スイ
ッチ接点用材料の製法の工程の流れは図2に示す従来の
場合と全く同一である。
点用材料として一般的なCuと25重量%のCr混合粉に
適用した場合について説明する。本発明による真空スイ
ッチ接点用材料の製法の工程の流れは図2に示す従来の
場合と全く同一である。
【0018】本発明による真空スイッチ接点用材料の製
法について図1に特性グラフを示す。図1は2つのグラ
フからなる。1つは図3と同じく、加圧力と圧粉体5の
密度比との関係を示すもので、加圧力1〜20ton/cm2 の
間の特性線を10で示す。特性線10と図3の特性線10aと
は加圧力が1〜7ton/cm2 の範囲では、全く同一のもの
である。もう一つのグラフは圧粉体5の密度比と、その
圧粉体5を2時間加圧した後に、焼結体9の密度比が最
終的に到達する密度比との関係を示しており、加熱温度
を820 ℃ないし1000℃とし、それぞれ2時間加熱した場
合である。この内、1000℃のグラフは図4の特性線13と
同じものである。図3と図4の同じグラフをもう一度示
すのは、この発明の製法と従来製法との差を理解しやす
くするためである。
法について図1に特性グラフを示す。図1は2つのグラ
フからなる。1つは図3と同じく、加圧力と圧粉体5の
密度比との関係を示すもので、加圧力1〜20ton/cm2 の
間の特性線を10で示す。特性線10と図3の特性線10aと
は加圧力が1〜7ton/cm2 の範囲では、全く同一のもの
である。もう一つのグラフは圧粉体5の密度比と、その
圧粉体5を2時間加圧した後に、焼結体9の密度比が最
終的に到達する密度比との関係を示しており、加熱温度
を820 ℃ないし1000℃とし、それぞれ2時間加熱した場
合である。この内、1000℃のグラフは図4の特性線13と
同じものである。図3と図4の同じグラフをもう一度示
すのは、この発明の製法と従来製法との差を理解しやす
くするためである。
【0019】図1に於いて、15は加熱温度が975 ℃の、
又、16は同じく900 ℃の、又17は同じく820 ℃の場合に
焼結体9の密度比が最終的に到達する密度比を示す特性
線であり、いずれも加熱時間は2時間である。
又、16は同じく900 ℃の、又17は同じく820 ℃の場合に
焼結体9の密度比が最終的に到達する密度比を示す特性
線であり、いずれも加熱時間は2時間である。
【0020】18は、本発明による真空スイッチ接点用材
料の製法に於いて従来と同じ96%の密度比の焼結体9を
得るために820 ℃で加熱する場合に、必要な圧粉体5の
密度比を示すとともに、この密度比の圧粉体5を得るた
めに必要な加圧力が10ton/cm2 である事を示す特性補助
線である。19は本発明による製法に於いて加圧力を10to
n/cm2 、温度を975 ℃とした場合に、特性線10、15上の
点を結び、得られる焼結体9の密度比が従来の方法によ
って得られていた密度比よりも十分に高い事を示す特性
補助線である。
料の製法に於いて従来と同じ96%の密度比の焼結体9を
得るために820 ℃で加熱する場合に、必要な圧粉体5の
密度比を示すとともに、この密度比の圧粉体5を得るた
めに必要な加圧力が10ton/cm2 である事を示す特性補助
線である。19は本発明による製法に於いて加圧力を10to
n/cm2 、温度を975 ℃とした場合に、特性線10、15上の
点を結び、得られる焼結体9の密度比が従来の方法によ
って得られていた密度比よりも十分に高い事を示す特性
補助線である。
【0021】図1の特性補助線11に示す通り、従来の加
圧力の例として3ton/cm2 で加圧した場合、得られる圧
粉体5の密度比は約74%となり、この圧粉体5を1000
℃で加熱すれば、特性補助線14に示す通り約96%の密度
比の焼結体が得られる。本発明の製法によって、これと
同じ密度比の焼結体9を得るには、図1の特性補助線18
に示す通り、まず10ton/cm2 で加圧して約96%の圧粉体
5を得る。次にこの圧粉体5を820 ℃で加熱して96%の
焼結体9を得る。96%の焼結体9を得るのに同じ96%の
圧粉体5を用いると言う事は820 ℃による加熱が、焼結
体9の密度比を上げる上では必要最低の温度である事を
示している。
圧力の例として3ton/cm2 で加圧した場合、得られる圧
粉体5の密度比は約74%となり、この圧粉体5を1000
℃で加熱すれば、特性補助線14に示す通り約96%の密度
比の焼結体が得られる。本発明の製法によって、これと
同じ密度比の焼結体9を得るには、図1の特性補助線18
に示す通り、まず10ton/cm2 で加圧して約96%の圧粉体
5を得る。次にこの圧粉体5を820 ℃で加熱して96%の
焼結体9を得る。96%の焼結体9を得るのに同じ96%の
圧粉体5を用いると言う事は820 ℃による加熱が、焼結
体9の密度比を上げる上では必要最低の温度である事を
示している。
【0022】ここで同じ10ton/cm2 で加圧して得た圧粉
体5から、従来の製法によるよりも更に高い密度比の焼
結体9を得るには加熱温度を820 ℃よりも高い例えば特
性線15に示す975 ℃とすれば、特性補助線19に示すごと
く約98%の密度比の焼結体9を得ることが出来る。
体5から、従来の製法によるよりも更に高い密度比の焼
結体9を得るには加熱温度を820 ℃よりも高い例えば特
性線15に示す975 ℃とすれば、特性補助線19に示すごと
く約98%の密度比の焼結体9を得ることが出来る。
【0023】特性線10の傾きが加圧力の高い方で、ゆる
やかである事から明らかなように、加圧力が高い程、一
定の比率で加圧力が変動しても、得られる圧粉体5の密
度比の変動巾は小さくなる。そして、10ton/cm2 以上で
圧粉体5の密度比はほぼ一定となる。又15ton/cm2 以上
は加圧力を高くしても得られる圧粉体5の密度には変わ
りがなく損策ではない。一方、この圧粉体5の密度比の
変動に対して得られる焼結体9の密度比の変動は、例え
ば図1の特性線、17と13とを比較すれば明らかなごと
く、低温で加熱するほど変動は大きく、高温で加熱する
ほど変動は小さくなるという性質がある。
やかである事から明らかなように、加圧力が高い程、一
定の比率で加圧力が変動しても、得られる圧粉体5の密
度比の変動巾は小さくなる。そして、10ton/cm2 以上で
圧粉体5の密度比はほぼ一定となる。又15ton/cm2 以上
は加圧力を高くしても得られる圧粉体5の密度には変わ
りがなく損策ではない。一方、この圧粉体5の密度比の
変動に対して得られる焼結体9の密度比の変動は、例え
ば図1の特性線、17と13とを比較すれば明らかなごと
く、低温で加熱するほど変動は大きく、高温で加熱する
ほど変動は小さくなるという性質がある。
【0024】一方、加熱炉の特性としては、温度が高い
程消耗がはげしい事は当然であるが、975 ℃付近を境と
して、これより低い温度で使用すれば寿命の延び方が顕
著である。
程消耗がはげしい事は当然であるが、975 ℃付近を境と
して、これより低い温度で使用すれば寿命の延び方が顕
著である。
【0025】実施例1では、Cuと混合する金属として
Crを用いた場合について説明したが、銅より融点の高
い金属であれば同様の効果が得られる。又、加圧力は10
ton/cm2 の場合について説明したが10ton/cm2 以上15to
n/cm2以下とすれば、圧粉体密度は約96%で一定となる
ので、この間にいかなる圧力でもよい。又加熱温度は97
5 ℃の場合と820 ℃の場合について説明したが、この間
の温度であれば、同様の効果を得られる。
Crを用いた場合について説明したが、銅より融点の高
い金属であれば同様の効果が得られる。又、加圧力は10
ton/cm2 の場合について説明したが10ton/cm2 以上15to
n/cm2以下とすれば、圧粉体密度は約96%で一定となる
ので、この間にいかなる圧力でもよい。又加熱温度は97
5 ℃の場合と820 ℃の場合について説明したが、この間
の温度であれば、同様の効果を得られる。
【0026】又、実施例1では加圧工程と加熱工程とを
別々の設備で、別々の時刻に実施するものとして説明し
たが、加熱炉の中に加圧機を設けるなどして同時に行う
ことでもよい。
別々の設備で、別々の時刻に実施するものとして説明し
たが、加熱炉の中に加圧機を設けるなどして同時に行う
ことでもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、真空
スイッチ接点用材料を製造する際に混合粉末の加圧力及
び加熱温度を、それぞれ10ton/cm2 以上15ton/cm2 以
下、および820 ℃以上、975 ℃以下としたので密度比が
高い焼結体が得られるとともに、加熱炉の寿命を長くす
ることが出来るという効果がある。
スイッチ接点用材料を製造する際に混合粉末の加圧力及
び加熱温度を、それぞれ10ton/cm2 以上15ton/cm2 以
下、および820 ℃以上、975 ℃以下としたので密度比が
高い焼結体が得られるとともに、加熱炉の寿命を長くす
ることが出来るという効果がある。
【図1】この発明の一実施例による真空スイッチ接点用
材料の製法に於ける加圧力と圧粉体の密度比と焼結体の
密度比との関係を示す特性図である。
材料の製法に於ける加圧力と圧粉体の密度比と焼結体の
密度比との関係を示す特性図である。
【図2】従来及びこの発明の一実施例による製法の工程
の主要部分を示す工程図である。
の主要部分を示す工程図である。
【図3】従来の製法の加圧工程に於ける、加圧力と圧粉
体の密度比との関係を示す特性図である。
体の密度比との関係を示す特性図である。
【図4】従来の製法の加熱工程に於ける加熱温度を助変
数とした圧粉体の密度比と焼結体の密度比との関係を示
す特性図である。
数とした圧粉体の密度比と焼結体の密度比との関係を示
す特性図である。
1 混合工程 2 混合粉末 3 加圧工程 5 圧粉体 6 加熱工程 7 加熱炉 8 非酸化性雰囲気 9 焼結体 18 本発明の製法による特性を示す特性補助線 19 本発明の製法による特性を示す特性補助線
Claims (1)
- 【請求項1】 Cu粉末を主成分とする混合金属粉末を
加圧して圧粉体を得る工程と、前記圧粉体を非酸化性雰
囲気中で加熱する工程とを、順次又は同時に行って製造
する真空スイッチ用接点の製法に於いて、前記加圧する
加圧力が10ton/cm2 以上、15ton/cm2 以下で、かつ、前
記加熱する温度が820 ℃以上975 ℃以下である事を特徴
とする真空スイッチ用接点の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14263492A JPH05342938A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 真空スイッチ用接点の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14263492A JPH05342938A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 真空スイッチ用接点の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05342938A true JPH05342938A (ja) | 1993-12-24 |
Family
ID=15319916
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14263492A Pending JPH05342938A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 真空スイッチ用接点の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05342938A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102259188A (zh) * | 2011-07-20 | 2011-11-30 | 温州银泰合金材料有限公司 | 一种高能稀土粉末合金电触头材料的制备方法 |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP14263492A patent/JPH05342938A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102259188A (zh) * | 2011-07-20 | 2011-11-30 | 温州银泰合金材料有限公司 | 一种高能稀土粉末合金电触头材料的制备方法 |
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