JPH0534151A - 傾斜角センサ - Google Patents
傾斜角センサInfo
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- JPH0534151A JPH0534151A JP18904891A JP18904891A JPH0534151A JP H0534151 A JPH0534151 A JP H0534151A JP 18904891 A JP18904891 A JP 18904891A JP 18904891 A JP18904891 A JP 18904891A JP H0534151 A JPH0534151 A JP H0534151A
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- JP
- Japan
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- container
- coils
- magnetic
- tilt angle
- angle sensor
- Prior art date
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- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造が簡単で量産性に優れ、製造コストが安
価で、しかも傾斜角の大きさにかかわらず常に精度良
く、敏速に傾斜方向及び傾斜角が測定できる傾斜角セン
サを得る。 【構成】 凹曲面を有する容器1の中に磁性体球2が移
動自在の状態で封入されている。コイル3,4は容器1
の内側に直交関係を有し、かつ、軸方向が水平方向にな
るように設けられている。コイル5〜8は容器1の内側
に軸方向を鉛直方向に揃え、定常状態の磁性体球2の位
置から等距離の位置で、かつ、隣接コイル相互が等距離
離れて設けられている。容器1が傾斜すると磁性体球2
が容器1の凹曲面1aに沿って移動し、磁性体球2とコ
イル3〜8の位置関係が変化する。その結果、コイル3
〜8の磁気抵抗が変化するので、この磁気抵抗の変化を
検出することにより、容器1の傾斜角が測定される。こ
れにより、この傾斜角センサを組み込んだ機械や車輌等
の傾きがわかる。
価で、しかも傾斜角の大きさにかかわらず常に精度良
く、敏速に傾斜方向及び傾斜角が測定できる傾斜角セン
サを得る。 【構成】 凹曲面を有する容器1の中に磁性体球2が移
動自在の状態で封入されている。コイル3,4は容器1
の内側に直交関係を有し、かつ、軸方向が水平方向にな
るように設けられている。コイル5〜8は容器1の内側
に軸方向を鉛直方向に揃え、定常状態の磁性体球2の位
置から等距離の位置で、かつ、隣接コイル相互が等距離
離れて設けられている。容器1が傾斜すると磁性体球2
が容器1の凹曲面1aに沿って移動し、磁性体球2とコ
イル3〜8の位置関係が変化する。その結果、コイル3
〜8の磁気抵抗が変化するので、この磁気抵抗の変化を
検出することにより、容器1の傾斜角が測定される。こ
れにより、この傾斜角センサを組み込んだ機械や車輌等
の傾きがわかる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種の機械や車輌等が
傾斜したときの傾斜角を測定するために使用する傾斜角
センサに関する。
傾斜したときの傾斜角を測定するために使用する傾斜角
センサに関する。
【0002】
【従来の技術と課題】従来、この種のセンサとして、サ
ーボ振子方式傾斜角センサが知られている。このセンサ
は、傾斜角に応じて変位する振子の変位量を差動変圧器
等の変位検出器により検出し、検出した信号をサーボ増
幅器により増幅して振子をサーボ機構によって元の位置
に戻し、この時に必要な電力量から傾斜角を測定するも
のである。このセンサは傾斜角の測定精度が高いという
長所を有するが、サーボ機構が複雑になり、センサ装置
が高価でかつ大型になると共に量産性に劣るという欠点
があった。また、このセンサは地球の重力加速度Gの分
力、即ち、Gsinθを測定することで傾斜角θを検出
しているが、傾斜角θが大きくなるにつれて測定結果か
ら得られる傾斜角と実際の傾斜角との誤差が三角関数の
性質上大きくなるという問題点があった。
ーボ振子方式傾斜角センサが知られている。このセンサ
は、傾斜角に応じて変位する振子の変位量を差動変圧器
等の変位検出器により検出し、検出した信号をサーボ増
幅器により増幅して振子をサーボ機構によって元の位置
に戻し、この時に必要な電力量から傾斜角を測定するも
のである。このセンサは傾斜角の測定精度が高いという
長所を有するが、サーボ機構が複雑になり、センサ装置
が高価でかつ大型になると共に量産性に劣るという欠点
があった。また、このセンサは地球の重力加速度Gの分
力、即ち、Gsinθを測定することで傾斜角θを検出
しているが、傾斜角θが大きくなるにつれて測定結果か
ら得られる傾斜角と実際の傾斜角との誤差が三角関数の
性質上大きくなるという問題点があった。
【0003】これとは別のセンサとして、磁性流体方式
傾斜角センサが知られている。このセンサはケース中に
封入した磁性流体が傾斜角と共に変形することを利用
し、その変形の程度をコイルにて磁気抵抗の変化として
とらえ、傾斜角を測定するものである。このセンサは構
造が簡単で安価に生産できるという長所を有するが、傾
斜角の測定精度が低いという欠点があった。また、この
センサは傾斜角が変わると磁性流体が流動して変形する
のであるが、磁性流体に粘性があるため傾斜角の変化に
対する測定の出力応答が遅いという問題点があった。
傾斜角センサが知られている。このセンサはケース中に
封入した磁性流体が傾斜角と共に変形することを利用
し、その変形の程度をコイルにて磁気抵抗の変化として
とらえ、傾斜角を測定するものである。このセンサは構
造が簡単で安価に生産できるという長所を有するが、傾
斜角の測定精度が低いという欠点があった。また、この
センサは傾斜角が変わると磁性流体が流動して変形する
のであるが、磁性流体に粘性があるため傾斜角の変化に
対する測定の出力応答が遅いという問題点があった。
【0004】さらに、従来の傾斜角センサは、ある一方
向の傾斜角しか検出できないため、機械や車輌等の傾斜
方向及び傾斜角を測定するためには2個以上の傾斜角セ
ンサを組み合わせて用いなければならず、その構成が複
雑になるという欠点があった。そこで、本発明の課題
は、構造が簡単で量産性に優れ、製造コストが安価で、
しかも傾斜角の大きさにかかわらず常に精度良く、敏速
に傾斜方向及び傾斜角が測定できる傾斜角センサを提供
することにある。
向の傾斜角しか検出できないため、機械や車輌等の傾斜
方向及び傾斜角を測定するためには2個以上の傾斜角セ
ンサを組み合わせて用いなければならず、その構成が複
雑になるという欠点があった。そこで、本発明の課題
は、構造が簡単で量産性に優れ、製造コストが安価で、
しかも傾斜角の大きさにかかわらず常に精度良く、敏速
に傾斜方向及び傾斜角が測定できる傾斜角センサを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段と作用】以上の課題を解決
するため、本発明に係る傾斜角センサは、凹面を有する
容器の内部に、前記容器が傾斜するにつれて容器の内部
を凹面に沿って移動する磁性体球を収納し、前記容器の
傾斜に伴う前記磁性体球の移動により磁気抵抗が変化す
る複数個のコイルにより傾斜方向及び傾斜角を検出する
ことを特徴とする。
するため、本発明に係る傾斜角センサは、凹面を有する
容器の内部に、前記容器が傾斜するにつれて容器の内部
を凹面に沿って移動する磁性体球を収納し、前記容器の
傾斜に伴う前記磁性体球の移動により磁気抵抗が変化す
る複数個のコイルにより傾斜方向及び傾斜角を検出する
ことを特徴とする。
【0006】以上の構成において、凹面を有する容器と
複数個のコイルが、各種の機器あるいは車輌等が傾くこ
とによって傾斜すると、容器に収納された磁性体球は重
力により常に容器の下部に留まるように容器内部を凹面
に沿って移動する。そのため、磁性体球とコイルの位置
関係が変化し、コイルの磁気抵抗が変化する。この磁気
抵抗の変化を測定することにより傾斜方向及び傾斜角が
測定される。従って、傾斜角の大きさにかかわらず誤差
の小さい正確な傾斜方向と傾斜角が敏速に測定される。
複数個のコイルが、各種の機器あるいは車輌等が傾くこ
とによって傾斜すると、容器に収納された磁性体球は重
力により常に容器の下部に留まるように容器内部を凹面
に沿って移動する。そのため、磁性体球とコイルの位置
関係が変化し、コイルの磁気抵抗が変化する。この磁気
抵抗の変化を測定することにより傾斜方向及び傾斜角が
測定される。従って、傾斜角の大きさにかかわらず誤差
の小さい正確な傾斜方向と傾斜角が敏速に測定される。
【0007】また、傾斜方向及び傾斜角を測定するため
に、3個以上のコイルが軸方向を鉛直方向に揃えられ、
かつ、容器と一体的に傾斜可能に配置され、容器の傾斜
に伴う磁性体球の移動により磁気抵抗が変化するように
構成される。さらに、傾斜方向及び傾斜角を測定するた
めの別の構成として、3個以上のコイルが軸方向を水平
方向に揃えられ、かつ、容器と一体的に傾斜可能に配置
され、容器の傾斜に伴う磁性体球の移動により磁気抵抗
が変化するように構成されている。
に、3個以上のコイルが軸方向を鉛直方向に揃えられ、
かつ、容器と一体的に傾斜可能に配置され、容器の傾斜
に伴う磁性体球の移動により磁気抵抗が変化するように
構成される。さらに、傾斜方向及び傾斜角を測定するた
めの別の構成として、3個以上のコイルが軸方向を水平
方向に揃えられ、かつ、容器と一体的に傾斜可能に配置
され、容器の傾斜に伴う磁性体球の移動により磁気抵抗
が変化するように構成されている。
【0008】そして、傾斜方向及び傾斜角を測定するた
めのさらに別の構成として、軸方向を鉛直方向に揃えら
れた3個以上のコイルと軸方向を水平方向に揃えられた
2個以上のコイルとが、容器と一体的に傾斜可能に配置
され、容器の傾斜に伴う前記磁性体球の移動により磁気
抵抗が変化するように構成されてもよい。
めのさらに別の構成として、軸方向を鉛直方向に揃えら
れた3個以上のコイルと軸方向を水平方向に揃えられた
2個以上のコイルとが、容器と一体的に傾斜可能に配置
され、容器の傾斜に伴う前記磁性体球の移動により磁気
抵抗が変化するように構成されてもよい。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る傾斜角センサの実施例を
添付図面を参照して説明する。以下の各実施例におい
て、同一部品及び同一部分には同じ符号を付した。[第
1実施例、図1〜図4]図1及び図2に示すように、傾
斜角センサは内部に凹曲面1aを有する容器1と磁性体
球2とコイル3,4,5,6,7,8とで構成されてい
る。容器1は樹脂製で、内径が40mm、深さが35m
mの回転放物面で構成された凹曲面1aを有するもので
ある。
添付図面を参照して説明する。以下の各実施例におい
て、同一部品及び同一部分には同じ符号を付した。[第
1実施例、図1〜図4]図1及び図2に示すように、傾
斜角センサは内部に凹曲面1aを有する容器1と磁性体
球2とコイル3,4,5,6,7,8とで構成されてい
る。容器1は樹脂製で、内径が40mm、深さが35m
mの回転放物面で構成された凹曲面1aを有するもので
ある。
【0010】磁性体球2は初透磁率が4000のMn−
Znフェライト材からなり、直径5mmを有するもので
ある。磁性体球2は容器1の中に移動自在の状態で収納
されている。さらに、容器1の中には磁性体球2と共
に、磁性体球2の動きを若干制動するために適当な粘度
の液体が注入されている。この制動流体は容器1内一杯
に注入されていてもよいし、あるいは半分程度注入され
ていてもよい。
Znフェライト材からなり、直径5mmを有するもので
ある。磁性体球2は容器1の中に移動自在の状態で収納
されている。さらに、容器1の中には磁性体球2と共
に、磁性体球2の動きを若干制動するために適当な粘度
の液体が注入されている。この制動流体は容器1内一杯
に注入されていてもよいし、あるいは半分程度注入され
ていてもよい。
【0011】コイル3は容器1の内側に軸方向を水平方
向に、即ち、X方向に平行に配置されている。同様に、
コイル4は容器1の内側に軸方向を水平方向に、即ち、
Y方向に平行に配置されている。従って、コイル3,4
は直交関係にある。さらに、コイル5〜8は容器1の内
側に軸方向を鉛直方向に揃えて定常状態の磁性体球2の
位置から等距離の位置で、かつ、隣接コイル相互が等距
離離れて配置されている。各コイル3〜8は樹脂製のア
ングル等(図示せず)によって容器1の内側に固定され
ている。コイル3,4とコイル5〜8はそれぞれ同種類
のものを使用するのが好ましい。コイル3,4,5,
6,7,8の終端部3a,3b,4a,4b,5a,5
b,6a,6b,7a,7b,8a,8bは、後述の4
端子ブリッジ回路に接続される。
向に、即ち、X方向に平行に配置されている。同様に、
コイル4は容器1の内側に軸方向を水平方向に、即ち、
Y方向に平行に配置されている。従って、コイル3,4
は直交関係にある。さらに、コイル5〜8は容器1の内
側に軸方向を鉛直方向に揃えて定常状態の磁性体球2の
位置から等距離の位置で、かつ、隣接コイル相互が等距
離離れて配置されている。各コイル3〜8は樹脂製のア
ングル等(図示せず)によって容器1の内側に固定され
ている。コイル3,4とコイル5〜8はそれぞれ同種類
のものを使用するのが好ましい。コイル3,4,5,
6,7,8の終端部3a,3b,4a,4b,5a,5
b,6a,6b,7a,7b,8a,8bは、後述の4
端子ブリッジ回路に接続される。
【0012】以上の構成の傾斜角センサは、定常状態で
はコイル3,4の軸方向が水平方向に、かつ、コイル5
〜8の軸方向が鉛直方向になるように各種の機械や車輌
等に組み込まれる。このとき、傾斜角センサはいずれの
方向にも傾斜可能の状態で組み込まれる。機械や車輌等
が徐々に傾斜すると、これに合わせて容器1は、例えば
図3(a),(b)に示すように、コイル3の軸方向に
徐々に傾斜する。容器1が傾斜すると、磁性体球2は重
力により常に容器1の下部に留まるように容器1の内部
を凹曲面1aに沿って移動するので、磁性体球2とコイ
ル3〜8の位置関係が変化する。磁性体球2とコイル
3,4の位置関係が変化すると、コイル3の終端部3
a,3b間及びコイル4の終端部4a,4b間の磁気抵
抗が変化する。ここに、コイル3はX方向の容器1の傾
斜角を、また、コイル4はY方向の容器1の傾斜角を測
定する。
はコイル3,4の軸方向が水平方向に、かつ、コイル5
〜8の軸方向が鉛直方向になるように各種の機械や車輌
等に組み込まれる。このとき、傾斜角センサはいずれの
方向にも傾斜可能の状態で組み込まれる。機械や車輌等
が徐々に傾斜すると、これに合わせて容器1は、例えば
図3(a),(b)に示すように、コイル3の軸方向に
徐々に傾斜する。容器1が傾斜すると、磁性体球2は重
力により常に容器1の下部に留まるように容器1の内部
を凹曲面1aに沿って移動するので、磁性体球2とコイ
ル3〜8の位置関係が変化する。磁性体球2とコイル
3,4の位置関係が変化すると、コイル3の終端部3
a,3b間及びコイル4の終端部4a,4b間の磁気抵
抗が変化する。ここに、コイル3はX方向の容器1の傾
斜角を、また、コイル4はY方向の容器1の傾斜角を測
定する。
【0013】コイル5〜8は容器1が傾斜したときに、
磁性体球2がいずれのコイルに近いかを検出して傾斜の
方向を測定するためのものである。すなわち、容器1が
傾斜すると、磁性体球2はコイル5〜8のうちいずれか
のコイルに近づくことになる。磁性体球2が近づいたコ
イルは磁気抵抗が増加するので、コイル5〜8のうち最
も磁気抵抗の増加したコイルを、それぞれコイルの終端
部5a,5b間、6a,6b間、7a,7b間、8a,
8b間の磁気抵抗の変化を比較することで判断し、その
磁気抵抗の最も増加したコイルの方向に容器1が傾斜し
ていることになる。
磁性体球2がいずれのコイルに近いかを検出して傾斜の
方向を測定するためのものである。すなわち、容器1が
傾斜すると、磁性体球2はコイル5〜8のうちいずれか
のコイルに近づくことになる。磁性体球2が近づいたコ
イルは磁気抵抗が増加するので、コイル5〜8のうち最
も磁気抵抗の増加したコイルを、それぞれコイルの終端
部5a,5b間、6a,6b間、7a,7b間、8a,
8b間の磁気抵抗の変化を比較することで判断し、その
磁気抵抗の最も増加したコイルの方向に容器1が傾斜し
ていることになる。
【0014】各コイル3〜8の磁気抵抗の変化は、例え
ば、図4に示す4端子ブリッジ回路を構成することによ
って測定される。図4はコイル3のみの4端子ブリッジ
回路を示すものであるが、同様に、コイル4〜8に対し
てもそれぞれ4端子ブリッジ回路が構成される。図4に
示される4端子ブリッジ回路は、傾斜角センサとコイル
10と抵抗器11,12と交流電源13とで構成されて
いる。機械や車輌等が傾斜するにつれて、コイル3と磁
性体球2の位置関係が変化するため、ブリッジ回路の平
衡状態がくずれ、測定端子14a,14b間に電位差が
生じる。この電位差を電圧計15により測定する。この
ようにして、容器1が傾斜して内蔵した磁性体球2の位
置が変化する。コイル3〜8の磁気抵抗が変化し、これ
らの磁気抵抗の変化を測定することにより、機械や車輌
等の傾斜方向及び傾斜角を正確に得ることができる。
ば、図4に示す4端子ブリッジ回路を構成することによ
って測定される。図4はコイル3のみの4端子ブリッジ
回路を示すものであるが、同様に、コイル4〜8に対し
てもそれぞれ4端子ブリッジ回路が構成される。図4に
示される4端子ブリッジ回路は、傾斜角センサとコイル
10と抵抗器11,12と交流電源13とで構成されて
いる。機械や車輌等が傾斜するにつれて、コイル3と磁
性体球2の位置関係が変化するため、ブリッジ回路の平
衡状態がくずれ、測定端子14a,14b間に電位差が
生じる。この電位差を電圧計15により測定する。この
ようにして、容器1が傾斜して内蔵した磁性体球2の位
置が変化する。コイル3〜8の磁気抵抗が変化し、これ
らの磁気抵抗の変化を測定することにより、機械や車輌
等の傾斜方向及び傾斜角を正確に得ることができる。
【0015】[第2実施例、図5]図5に示すように、
第2実施例の傾斜角センサは容器1と磁性体球2とコイ
ル20,21,22とで構成されている。コイル20〜
22は容器1の内側に軸方向を鉛直方向に揃えて定常状
態の磁性体球2の位置から等距離の位置で、かつ、隣接
コイル相互が等距離離れて配置されている。各コイル2
0〜22は同種類のものを使用するのが好ましい。コイ
ル20,21,22の終端部20a,20b,21a,
21b,22a,22bは、それぞれ例えば第1実施例
にて説明した4端子ブリッジ回路に接続される。
第2実施例の傾斜角センサは容器1と磁性体球2とコイ
ル20,21,22とで構成されている。コイル20〜
22は容器1の内側に軸方向を鉛直方向に揃えて定常状
態の磁性体球2の位置から等距離の位置で、かつ、隣接
コイル相互が等距離離れて配置されている。各コイル2
0〜22は同種類のものを使用するのが好ましい。コイ
ル20,21,22の終端部20a,20b,21a,
21b,22a,22bは、それぞれ例えば第1実施例
にて説明した4端子ブリッジ回路に接続される。
【0016】以上の構成の傾斜角センサは、定常状態で
はコイル20〜22の軸方向が鉛直方向になるように各
種の機械や車輌等に組み込まれる。このとき、傾斜角セ
ンサはいずれの方向にも傾斜可能の状態で組み込まれ
る。機械や車輌等が徐々に傾斜すると、これに合わせて
容器1も徐々に傾斜する。容器1が傾斜すると、磁性体
球2は重力により常に容器1の下部に留まるように容器
1の内部を凹曲面1aに沿って移動するので、磁性体球
2とコイル20〜22の位置関係が変化する。すなわ
ち、磁性体球2はコイル20〜22のうちいずれかのコ
イルに近づき、磁性体球2が近づいたコイルは磁気抵抗
が増加する。この磁気抵抗の変化を4端子ブリッジ回路
によって測定することにより、機械や車輌等の傾斜方向
及び傾斜角を得ることができる。
はコイル20〜22の軸方向が鉛直方向になるように各
種の機械や車輌等に組み込まれる。このとき、傾斜角セ
ンサはいずれの方向にも傾斜可能の状態で組み込まれ
る。機械や車輌等が徐々に傾斜すると、これに合わせて
容器1も徐々に傾斜する。容器1が傾斜すると、磁性体
球2は重力により常に容器1の下部に留まるように容器
1の内部を凹曲面1aに沿って移動するので、磁性体球
2とコイル20〜22の位置関係が変化する。すなわ
ち、磁性体球2はコイル20〜22のうちいずれかのコ
イルに近づき、磁性体球2が近づいたコイルは磁気抵抗
が増加する。この磁気抵抗の変化を4端子ブリッジ回路
によって測定することにより、機械や車輌等の傾斜方向
及び傾斜角を得ることができる。
【0017】[第3実施例、図6]図6に示すように、
第3実施例の傾斜角センサは第2実施例の傾斜角センサ
と比較するとコイルが1個多い構造になっており、容器
1と磁性体球2とコイル25,26,27,28とで構
成されている。コイル25〜28は容器1の内側に軸方
向を鉛直方向に揃えて定常状態の磁性体球2の位置から
等距離の位置で、かつ、隣接コイル相互が等距離離れて
配置されている。コイル25,26,27,28の終端
部25a,25b,26a,26b,27a,27b,
28a,28bは、それぞれ例えば第1実施例にて説明
した4端子ブリッジ回路に接続される。
第3実施例の傾斜角センサは第2実施例の傾斜角センサ
と比較するとコイルが1個多い構造になっており、容器
1と磁性体球2とコイル25,26,27,28とで構
成されている。コイル25〜28は容器1の内側に軸方
向を鉛直方向に揃えて定常状態の磁性体球2の位置から
等距離の位置で、かつ、隣接コイル相互が等距離離れて
配置されている。コイル25,26,27,28の終端
部25a,25b,26a,26b,27a,27b,
28a,28bは、それぞれ例えば第1実施例にて説明
した4端子ブリッジ回路に接続される。
【0018】以上の構成の傾斜角センサは、定常状態で
はコイル25〜28の軸方向が鉛直方向になるように各
種の機械や車輌等に組み込まれる。このとき、傾斜角セ
ンサはいずれの方向にも傾斜可能の状態で組み込まれ
る。機械や車輌等が徐々に傾斜すると、これに合わせて
容器1も徐々に傾斜する。容器1が傾斜すると、磁性体
球2は重力により常に容器1の下部に留まるように容器
1の内部を凹曲面1aに沿って移動するので、磁性体球
2とコイル25〜28の位置関係が変化する。すなわ
ち、磁性体球2はコイル25〜28のうちいずれかのコ
イルに近づき、磁性体球2が近づいたコイルは磁気抵抗
が増加する。この磁気抵抗の変化を4端子ブリッジ回路
によって測定することにより、第2実施例の傾斜角セン
サと比較してより正確な機械や車輌等の傾斜方向及び傾
斜角を得ることができる。
はコイル25〜28の軸方向が鉛直方向になるように各
種の機械や車輌等に組み込まれる。このとき、傾斜角セ
ンサはいずれの方向にも傾斜可能の状態で組み込まれ
る。機械や車輌等が徐々に傾斜すると、これに合わせて
容器1も徐々に傾斜する。容器1が傾斜すると、磁性体
球2は重力により常に容器1の下部に留まるように容器
1の内部を凹曲面1aに沿って移動するので、磁性体球
2とコイル25〜28の位置関係が変化する。すなわ
ち、磁性体球2はコイル25〜28のうちいずれかのコ
イルに近づき、磁性体球2が近づいたコイルは磁気抵抗
が増加する。この磁気抵抗の変化を4端子ブリッジ回路
によって測定することにより、第2実施例の傾斜角セン
サと比較してより正確な機械や車輌等の傾斜方向及び傾
斜角を得ることができる。
【0019】[第4実施例、図7]図7に示すように、
第4実施例の傾斜角センサは容器1と磁性体球2とコイ
ル30,31,32とで構成されている。コイル30〜
32は容器1の内側に軸方向を水平方向に揃えて三角形
状に組み合っている。定常状態の磁性体球2はこの三角
形状の略中心の位置で、かつ、各コイル30〜32から
等距離の位置にある。各コイル30〜32は同種類のも
のを使用するのが好ましい。コイル30,31,32の
連結部30a,31a,32aは、それぞれ例えば第1
実施例にて説明した4端子ブリッジ回路に接続される。
第4実施例の傾斜角センサは容器1と磁性体球2とコイ
ル30,31,32とで構成されている。コイル30〜
32は容器1の内側に軸方向を水平方向に揃えて三角形
状に組み合っている。定常状態の磁性体球2はこの三角
形状の略中心の位置で、かつ、各コイル30〜32から
等距離の位置にある。各コイル30〜32は同種類のも
のを使用するのが好ましい。コイル30,31,32の
連結部30a,31a,32aは、それぞれ例えば第1
実施例にて説明した4端子ブリッジ回路に接続される。
【0020】以上の構成の傾斜角センサは、定常状態で
はコイル30〜32の軸方向が水平方向になるように各
種の機械や車輌等に組み込まれる。このとき、傾斜角セ
ンサはいずれの方向にも傾斜可能の状態で組み込まれ
る。機械や車輌等が徐々に傾斜すると、これに合わせて
容器1も徐々に傾斜する。容器1が傾斜すると、磁性体
球2は重力により常に容器1の下部に留まるように容器
1の内部を凹曲面1aに沿って移動するので、磁性体球
2とコイル30〜32の位置関係が変化する。すなわ
ち、磁性体球2はコイル30〜32のうちいずれかのコ
イルに近づき、磁性体球2が近づいたコイルは磁気抵抗
が増加する。この磁気抵抗の変化を4端子ブリッジ回路
によって測定することにより、機械や車輌等の傾斜方向
及び傾斜角を得ることができる。
はコイル30〜32の軸方向が水平方向になるように各
種の機械や車輌等に組み込まれる。このとき、傾斜角セ
ンサはいずれの方向にも傾斜可能の状態で組み込まれ
る。機械や車輌等が徐々に傾斜すると、これに合わせて
容器1も徐々に傾斜する。容器1が傾斜すると、磁性体
球2は重力により常に容器1の下部に留まるように容器
1の内部を凹曲面1aに沿って移動するので、磁性体球
2とコイル30〜32の位置関係が変化する。すなわ
ち、磁性体球2はコイル30〜32のうちいずれかのコ
イルに近づき、磁性体球2が近づいたコイルは磁気抵抗
が増加する。この磁気抵抗の変化を4端子ブリッジ回路
によって測定することにより、機械や車輌等の傾斜方向
及び傾斜角を得ることができる。
【0021】[他の実施例]なお、本発明に係る傾斜角
センサは前記実施例に限定するものではなく、その要旨
の範囲内で種々に変形することができる。特に、容器形
状は任意であって、仕様に合わせて種々の形状のものが
採用される。
センサは前記実施例に限定するものではなく、その要旨
の範囲内で種々に変形することができる。特に、容器形
状は任意であって、仕様に合わせて種々の形状のものが
採用される。
【0022】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、凹面を有する容器の内部に収納された磁性体球
と、前記容器に付設された複数個のコイルとの位置関係
からコイルの磁気抵抗の変化を測定でき、傾斜角の大き
さにかかわらず、誤差の小さい正確な傾斜角がその傾斜
方向も合わせて敏速に測定できる。従って、従来のよう
に2個以上の傾斜角センサを使用して傾斜方向及び傾斜
角を測定する必要がなくなる。しかも、容器と磁性体球
とコイルからなる簡単な構造であり、従来の傾斜角セン
サと比較して量産し易く、かつ、製造コストを安価にで
きる。
よれば、凹面を有する容器の内部に収納された磁性体球
と、前記容器に付設された複数個のコイルとの位置関係
からコイルの磁気抵抗の変化を測定でき、傾斜角の大き
さにかかわらず、誤差の小さい正確な傾斜角がその傾斜
方向も合わせて敏速に測定できる。従って、従来のよう
に2個以上の傾斜角センサを使用して傾斜方向及び傾斜
角を測定する必要がなくなる。しかも、容器と磁性体球
とコイルからなる簡単な構造であり、従来の傾斜角セン
サと比較して量産し易く、かつ、製造コストを安価にで
きる。
【0023】また、3個以上のコイルが軸方向を鉛直方
向に揃えられ、かつ、容器と一体的に傾斜可能に配置さ
れ、容器の傾斜に伴う磁性体球の移動により磁気抵抗が
変化するように構成したり、3個以上のコイルが軸方向
を水平方向に揃えられ、かつ、容器と一体的に傾斜可能
に配置され、容器の傾斜に伴う磁性体球の移動により磁
気抵抗が変化するように構成したり、あるいは、軸方向
を鉛直方向に揃えられた3個以上のコイルと軸方向を水
平方向に揃えられた2個以上のコイルとが、容器と一体
的に傾斜可能に配置され、容器の傾斜に伴う前記磁性体
球の移動により磁気抵抗が変化するように構成すれば、
傾斜方向及び傾斜角を測定するための傾斜角センサが簡
単に得られる。
向に揃えられ、かつ、容器と一体的に傾斜可能に配置さ
れ、容器の傾斜に伴う磁性体球の移動により磁気抵抗が
変化するように構成したり、3個以上のコイルが軸方向
を水平方向に揃えられ、かつ、容器と一体的に傾斜可能
に配置され、容器の傾斜に伴う磁性体球の移動により磁
気抵抗が変化するように構成したり、あるいは、軸方向
を鉛直方向に揃えられた3個以上のコイルと軸方向を水
平方向に揃えられた2個以上のコイルとが、容器と一体
的に傾斜可能に配置され、容器の傾斜に伴う前記磁性体
球の移動により磁気抵抗が変化するように構成すれば、
傾斜方向及び傾斜角を測定するための傾斜角センサが簡
単に得られる。
【0024】この結果、各種精密機械やロボット等の姿
勢制御、あるいは車輌等の傾斜角測定等の適用範囲の広
い傾斜角センサを安価に提供することができる。
勢制御、あるいは車輌等の傾斜角測定等の適用範囲の広
い傾斜角センサを安価に提供することができる。
【図1】本発明に係る傾斜角センサの第1実施例を示す
斜視図。
斜視図。
【図2】図1に示した傾斜角センサの平面図。
【図3】図1に示した傾斜角センサの動作状態を示す説
明図で、(a)は定常状態、(b)は傾斜状態を示すも
のである。
明図で、(a)は定常状態、(b)は傾斜状態を示すも
のである。
【図4】図1に示した傾斜角センサを使用した4端子ブ
リッジの傾斜角測定回路図。
リッジの傾斜角測定回路図。
【図5】本発明に係る傾斜角センサの第2実施例を示す
斜視図。
斜視図。
【図6】本発明に係る傾斜角センサの第3実施例を示す
斜視図。
斜視図。
【図7】本発明に係る傾斜角センサの第4実施例を示す
斜視図。
斜視図。
1…容器
1a…凹曲面
2…磁性体球
3,4,5,6,7,8,21,22,23,25,2
6,27,28,30,31,32…コイル
6,27,28,30,31,32…コイル
Claims (4)
- 【請求項1】 凹面を有する容器の内部に、前記容器が
傾斜するにつれて容器の内部を凹面に沿って移動する磁
性体球を収納し、前記容器の傾斜に伴う前記磁性体球の
移動により磁気抵抗が変化する複数個のコイルにより傾
斜方向及び傾斜角を検出することを特徴とする傾斜角セ
ンサ。 - 【請求項2】 凹面を有する容器と、 前記容器の内部に収納され、前記容器が傾斜するにつれ
て容器の内部を凹面に沿って移動する磁性体球と、 軸方向を鉛直方向に揃えると共に、前記容器と一体的に
傾斜可能に配置され、容器の傾斜に伴う前記磁性体球の
移動により磁気抵抗が変化する3個以上のコイルと、 を備えたことを特徴とする傾斜角センサ。 - 【請求項3】 凹面を有する容器と、 前記容器の内部に収納され、前記容器が傾斜するにつれ
て容器の内部を凹面に沿って移動する磁性体球と、 軸方向を水平方向に揃えると共に、前記容器と一体的に
傾斜可能に配置され、容器の傾斜に伴う前記磁性体球の
移動により磁気抵抗が変化する3個以上のコイルと、 を備えたことを特徴とする傾斜角センサ。 - 【請求項4】 凹面を有する容器と、 前記容器の内部に収納され、前記容器が傾斜するにつれ
て容器の内部を凹面に沿って移動する磁性体球と、 軸方向を鉛直方向に揃えると共に、前記容器と一体的に
傾斜可能に配置され、容器の傾斜に伴う前記磁性体球の
移動により磁気抵抗が変化する3個以上のコイルと、 軸方向を水平方向に揃えると共に、前記容器と一体的に
傾斜可能に配置され、容器の傾斜に伴う前記磁性体球の
移動により磁気抵抗が変化する2個以上のコイルと、 を備えたことを特徴とする傾斜角センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18904891A JPH0534151A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 傾斜角センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18904891A JPH0534151A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 傾斜角センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0534151A true JPH0534151A (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=16234420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18904891A Pending JPH0534151A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | 傾斜角センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0534151A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002336595A (ja) * | 2001-05-16 | 2002-11-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 洗濯機の水位兼振動検出装置 |
-
1991
- 1991-07-29 JP JP18904891A patent/JPH0534151A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002336595A (ja) * | 2001-05-16 | 2002-11-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 洗濯機の水位兼振動検出装置 |
JP4622153B2 (ja) * | 2001-05-16 | 2011-02-02 | パナソニック株式会社 | 洗濯機の水位兼振動検出装置 |
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