JPH05340923A - 磁気的検出装置 - Google Patents

磁気的検出装置

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JPH05340923A
JPH05340923A JP17014392A JP17014392A JPH05340923A JP H05340923 A JPH05340923 A JP H05340923A JP 17014392 A JP17014392 A JP 17014392A JP 17014392 A JP17014392 A JP 17014392A JP H05340923 A JPH05340923 A JP H05340923A
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coil
resistor
circuit
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toner
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JP17014392A
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Osamu Shimoe
治 下江
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Proterial Ltd
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Hitachi Metals Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検知コイルと基準コイルを発振回路の一部と
して用いることにより装置の小型化を図る。 【構成】 第1の抵抗44と第1のコイル46の直列回
路48を形成し、第2の抵抗50と第2のコイル52の
並列回路54を形成する。上記直列回路48と並列回路
54と第3の抵抗56と第4の抵抗58によりブリッジ
回路40を形成する。このブリッジ回路40の出力を増
幅器60により増幅させて正帰還をかけることにより発
振部42を形成し、上記第1のコイル46と第2のコイ
ル52の一方をトナー濃度の影響を受ける検知コイルと
し、他方をトナー濃度の影響を受けない基準コイルとす
る。そして、発振部42の発振の有無に基づいてトナー
濃度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性体等の存在、濃度
等を磁気的に検知する磁気的検知装置に係り、特に、磁
性キャリアとトナーよりなる二成分系現像剤を対象とす
るトナー濃度検知装置に適する磁気的検知装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真複写装置などでは、感
光体ドラム表面をコロナ帯電器により一様帯電し、これ
を露光することにより静電潜像を形成し、この静電潜像
にトナーを選択的に付着させて現像し、得られたトナー
像を普通紙に転写した後、定着することにより最終画像
が得られる。図6は電子写真複写装置に用いる現像装置
の一例を示す断面図であり、この現像装置2は、感光体
ドラム4に接して配置され、現像装置2内には表面に複
数個の磁極を有するマグネットロール6が保持される。
このマグネットロール6の周囲には回転自在に支持され
た非磁性体からなるスリーブ8が設けられており、この
スリーブ8はマグネットロール6の磁力でスリーブ8の
表面に磁性キャリアと結着樹脂と着色剤を主体とする非
磁性トナーよりなる二成分現像剤10を吸着保持しつつ
回転する。また、現像剤槽15の内部には、スリーブ8
からスクレーパ13により掻落とされた現像剤10と補
充トナーの混合状態を均一にするための攪拌ローラ12
が設けられている。
【0003】現像が行われるに従って磁性キャリアはほ
とんど減少しないがトナーは減少するので、これを補充
するために現像装置2の上方には、補充用のトナー14
を収容したトナーホッパー16が設けられており、この
下端部に設けたトナー補給ローラ18を、マイクロコン
ピュータ等を有する制御部20からの指令により駆動す
るようになっている。ところで、磁性キャリアに対する
トナーの混合比率が低下すると、現像画像の濃度が薄く
なり、反対に混合比率が高くなり過ぎると画像濃度が濃
くなり過ぎていわゆるカブリも増加する。従って、適正
な品質の画像を得るためには、現像装置2内に収容され
ている磁性キャリアに対するトナーの濃度を検出し、こ
の濃度を常に適正な一定レベルの範囲内に保つ必要があ
る。
【0004】そのために、現像装置2には現像剤中のト
ナー濃度を検知するためのトナー濃度検知装置22が取
り付けられており、これからの検出値に基づいて制御部
20は、トナー補給ローラ18を駆動制御することにな
る。トナー濃度の検知装置としては、従来より種々の検
知装置が提案されているが、その内の1つに差動トラン
スを用いてその中の駆動コイルを交流電圧で駆動し、現
像剤10に近接する検知コイルと基準コイルとの差動出
力に基づいてトナー濃度を検知する差動トランス型の磁
気的検知装置が、例えば特公平3−71068号公報、
特公平4−8793号公報等に開示されている。この方
式は、トナー濃度の変動は、現像剤10の透磁率μの変
化となって現われ、更に、この透磁率の変化は、現像剤
10に近接するコイル、すなわち検知コイルのインダク
タンスの変化となって現われる点に着目したものであ
り、適正なトナー濃度を超えたときにこれらの2つのコ
イルの差力出力が変動するようになっている。
【0005】図7は差動トランス型のトナー濃度検知装
置として用いられていた従来の磁気的検知装置の概略構
成図である。図示するようにこの検知装置22は、差動
トランス24を有し、この差動トランス24は交流駆動
源26によって駆動される駆動コイル28と、この駆動
コイル28に磁気的に結合されて現像剤10側に設けら
れる検知コイル30と、上記駆動コイル28と磁気的に
結合されると共に検知コイル30と差動的に接続されて
出力電圧がトナー濃度の影響を受けない基準コイル32
とにより主に構成されている。尚、各コイル中の黒点
は、コイルの極性を示す。
【0006】そして、検知コイル30の出力電圧E1と
基準コイル32の出力電圧E2の差動出力E0を増幅器
34にて増幅し、位相比較器36へ入力してここで交流
駆動電源26の駆動信号との間で位相を比較する。図示
するような巻線状態にあっては、検知コイル30の出力
電圧E1は交流駆動源26の駆動信号と略同相となり、
トナー濃度に応じた値を示し、一方、基準コイル32の
出力電圧E2は駆動信号と略逆相となり、従って、上記
出力電圧E1に対して電気角180°の位相差を持つこ
とになる。ここで現像剤10中のトナーの濃度が適正値
を示しているときには駆動コイル28と検知コイル30
の相互インダクタンスM1を駆動コイル28と基準コイ
ル32の相互インダクタンスM2よりも小さく、すなわ
ちM1<M2となるように設定しておく。すると、検知
コイル30の出力電圧E1よりも基準コイル32の出力
電圧E2の方が大きくなり、従って差動電圧E0の位相
は交流駆動源26の駆動信号の位相と逆相となる。
【0007】そして、現像によりトナーが消費されてト
ナー濃度が減少してくると、磁性キャリアの濃度が相対
的に高くなって検知コイル30における透磁率μが大き
くなる。これに伴って相互インダクタンスM1が相互イ
ンダクタンスM2よりも大きくなって(M1>M2)、
検知コイル30の出力電圧E1が基準コイル32の出力
電圧E2よりも大きくなり、結果的に差動電圧E0の位
相は交流駆動源26の駆動信号の位相と同相となる。こ
のように位相の逆転が生ずるところをトナー濃度の閾値
に設定しておけばトナー濃度を適正値に維持することが
できる。この閾値の設定等は、例えば基準コイル32に
対して接近離間可能になされた例えばソフトフェライト
からなるネジコア37により行う。この位相比較器36
の出力は平滑回路38にて平滑された後に電圧比較器3
9にて基準電圧と比較され、その結果が出力される。こ
の出力に基づいて制御部20はトナー供給ローラ18を
駆動制御することになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の磁気的検知装置にあっては、交流駆動源26に接続
された駆動コイル28の他に2つのコイル、すなわち、
検知コイル30と基準コイル32を設ける構造であるた
めに、少なくとも3種類のコイルが必要とされ、しかも
これを上下方向に積層された積層構造にしなければなら
ない。このために、装置の小型化が要請されているこの
種の電子写真複写装置等の分野において十分に対応でき
ないという問題点があった。また、必ずトランスを用い
なければならず、しかも少なくとも3つのコイルを必要
とすることから全体のコスト上昇も余儀なくされてい
た。更に、高精度化を図る為には発振器を内蔵する交流
駆動源26を差動トランス24に対して別体として設け
なければならず、部品点数も多くなってこの点よりもコ
スト高を余儀なくされるという問題点があった。本発明
は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決す
べく創案されたものである。本発明の目的は、検知コイ
ルと基準コイルを発振回路の一部として用いることによ
り小型化を推進できる磁気的検知装置を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、第1の抵
抗と第1のコイルの直列回路と、第2の抵抗と第2のコ
イルの並列回路と、第3の抵抗と、第4の抵抗とよりな
るブリッジ回路の出力を増幅器により増幅すると共に増
幅された出力を前記ブリッジ回路に正帰還させて発振さ
せる発振部を備え、前記第1及び第2のコイルの一方を
検知コイルとすると共に他方のコイルを基準コイルと
し、前記発振器の発振の有無に応じて磁気的変動を検知
するように構成したものである。第2の発明は、第1の
抵抗と第1のコイルの直列回路と、第2の抵抗と第2の
コイルの並列回路と、第3の抵抗と、第4の抵抗とより
なるブリッジ回路と、前記ブリッジ回路の1の端子の出
力を反転して他の端子へ入力させる第1のインバータ素
子と、前記ブリッジ回路の別の端子の出力を反転させて
残りの端子へ入力させる第2のインバータ素子とを有す
る発振部を備え、前記第1及び第2のコイルの一方を検
知コイルとすると共に他方のコイルを基準コイルとし、
前記発振部の発振の有無に応じて磁気的変動を検知する
ように構成したものである。
【0010】
【作用】第1の発明によれば、発振部に含まれる第1の
コイルと第2のコイルは、それぞれ例えば基準コイルと
検知コイルとして構成される。そして、検知コイルは現
像装置のトナー側に配置されて、トナーの濃度が減少す
ると検知コイル側の透磁率が大きくなり、これが所定の
値以上に達すると発振部の発振が生じ或いは生じていた
発振が停止し、トナーの供給が開始されることになる。
これによりトナーの濃度が制御されることになる。この
ように使用するコイルは2つで済むので従来装置と比較
して装置自体の大きさを小さくすることが可能となる。
第2の発明によれば、接地点変更を行うことにより第1
の発明で用いた増幅器に代えて2つのインバータ素子を
用いて、上記したと同様な機能を発揮させる。すなわ
ち、発振部に含まれる第1のコイルと第2のコイルを例
えば基準コイルと検知コイルとして構成する。そして、
トナー濃度が減少すると検知コイル側の透磁率が大きく
なり、これが所定の値以上に達すると第1の発明と同様
に発振部の発振が生じ或いは生じていた発振が停止し、
トナーの供給が開始されることになる。これによりトナ
ーの濃度が制御されることになる。
【0011】
【実施例】以下に本発明に係る磁気的検知装置の一実施
例を添付図面に基づいて詳述する。まず、第1の発明に
係る磁気的検知装置の一実施例を説明する。本実施例に
おいては、磁気的検知装置が適用されたトナー濃度検知
装置を例にとって説明する。図1は第1の発明に係る磁
気的検知装置の一実施例を示す回路図、図2は図1に示
す装置の概略構成図である。
【0012】図示するようにこの磁気的検知装置は、ブ
リッジ回路40を含む発振部42を有している。このブ
リッジ回路40は、ウィーンブリッジ回路のコンデンサ
をコイルに置き替えた構成を示し、すなわち、このブリ
ッジ回路40は第1の抵抗44と第1のコイル46とよ
りなる直列回路48と、第2の抵抗50と第2のコイル
52の並列回路54と、第3の抵抗56と、第4の抵抗
58とをブリッジ状に接続することにより構成される。
このブリッジ回路40の直列回路48と並列回路54の
接続点は増幅器60の一方の入力端子、例えばプラス入
力端子へ接続され、他方、第3の抵抗56と第4の抵抗
58の接続点は他方の入力端子、例えばマイナス入力端
子へ接続される。また、上記並列回路54と第4の抵抗
58の接続点はコンデンサ59を介して交流的に接地さ
れると共に上記直列回路48と第3の抵抗56の接続点
は、上記増幅器60の出力端子と接続されて帰還がかけ
られている。これにより、各回路素子のインダクタンス
が所定の条件を満たしたときに、この発振部42は共振
を起こして発振することになる。このような発振回路の
原理は、G形発振器として、「線形電子回路論」(訳者
・武藤文昭、コロナ社より昭和44年12月10日発
行)の375頁の図9.7(d)に示されている。
【0013】この時の発振条件は、 ω2 =R1 ・R2 /L1 ・L2 −M2 (1) となる。ここで R1 : 第1の抵抗44の抵抗値 R2 : 第2の抵抗50の抵抗値 R3 : 第3の抵抗56の抵抗値 R4 : 第4の抵抗58の抵抗値 L1 : 第1のコイル46のインダクタンス L2 : 第2のコイル52のインダクタンス M : 第1のコイルと第2のコイルの相互インダクタ
ンス G : 利得 をそれぞれ示す。
【0014】図中、黒丸・は各コイルの極性を示す。こ
こで、第1のコイル46と第2コイル52とが別個に分
離されて配置されている場合には、相互インダクタンス
M=0となる。そして、本実施例においては上記2つの
コイルの内のいずれか一方、例えば第2のコイル52は
トナー濃度に影響されるべくトナーに近接させて配置さ
れて検知コイルとして構成され、他方、第1のコイル4
6はトナー濃度に影響を受けないように配置されて基準
コイルとして構成され、後述するように例えばトナー濃
度が所定値より減少したときにブリッジ回路は正帰還か
ら負帰還に移行し、適正濃度のときに丁度発振が停止す
るように調整される。そして、上記増幅器60の出力
は、この出力信号を整流するための整流回路62へ接続
されると共に、この整流回路62の出力は、この出力信
号を平滑するための平滑回路64へ接続される。また、
この平滑回路64の出力は、この出力信号と基準電圧を
比較するための電圧比較器66へ接続されている。
【0015】具体的には、図1にも示すように上記整流
回路62は、増幅器68を有し、この増幅器68のプラ
ス入力端子には、上記発振部42の増幅器60の出力が
抵抗70を介して入力されており、他方、マイナス入力
端子には、例えば+3V程度の直流源が抵抗72を介し
て接続されている。また、このマイナス入力端子は、抵
抗74、76を介して接地されると共に抵抗76の一端
は、前記コンデンサ59の一端と接続される。整流回路
62の増幅器68の出力とプラス入力端子との間には正
帰還用の抵抗78が接続されており、発振の有無を電圧
の差異として明確化している。
【0016】また、平滑回路64は、平滑用の抵抗80
とこの出口側に一端を接地させて接続した平滑用のコン
デンサ82とにより構成されている。また、上記電圧比
較器66は、NPN形トランジスタ84を有しており、
このトランジスタ84のベースには、平滑回路64の出
力が抵抗84を介して接続されると共にアースとの間に
バイアス抵抗86が接続され、基準電圧(スレシホール
ド)以上の電圧がベースに印加されるとこのトランジス
タ84をオンするように構成されている。このトランジ
スタ84のエミッタは接地されており、また、コレクタ
は抵抗88及びホトダイオード90を介して直流源に接
続されると共に、このコレクタから後段への出力を取り
出すようになっている。尚、図中92、94は、デカッ
プリングコンデンサである。
【0017】一方、この検知装置は、発振部42の発振
の開始乃至停止のトナー濃度を調整するための調整手段
96が設けられる。具体的には、この調整手段96は、
粗調整を行うべく基準コイル46或いは検知コイル52
に対して接近離間自在になされた可動コア98と(図示
例にあっては基準コイル46に設けた場合を示す)、微
調整を行うべく第3の抵抗56と第4の抵抗58の接続
点に設けられた可変抵抗100とにより構成されてお
り、この可変抵抗100の可動端子を増幅器60のマイ
ナス入力端子へ接続している。
【0018】次に、以上のように構成された本実施例の
動作について説明する。まず、調整手段96の可動コア
98及び可変抵抗100を適宜調整して、例えばトナー
濃度がその下限値以下のときに発振部42の発振が生ず
るように設定する。本実施例においては、第2のコイル
52を検出コイルと仮定しトナー濃度が下限値を超えた
ときに発振が生ずるように設定した。現像装置を稼働す
るに従って、現像剤10(図6参照)のトナー濃度が下
限値(設定値)よりも減少すると、現像剤10と接する
検知コイル52の透磁率μが大きくなり、これに比例し
て検知コイル52のインダクタンスL2 も次第に大きく
なり、前記式(2)に示す一巡利得Gが1以上となっ
て、前記式(1)により規定される周波数、すなわち、
ブリッジ回路40を構成する各コイルのインダクタンス
と抵抗値によって規定される周波数で発振が開始され
る。この状態は、図3に示され、トナー濃度が設定値よ
りも小さくなると発振が開始され、所定の出力電圧が生
ずることになる。尚、極性を逆接続して、上記とは逆
に、トナー濃度がその下限値を超えたときに発振部42
の発振が停止するように設定してもよい。この場合に
は、第1のコイル46を検知コイルとし、第2のコイル
52を基準コイルとし、前記式(2)よりも明らかなよ
うに第1のコイルのインダクタンスL1 が所定値よりも
大きくなると発振が停止する。
【0019】この発振出力は、発振部42の増幅器60
の出力側から取り出され、抵抗70を介して整流回路6
2の増幅器68のプラス入力端子へ導入されて整流され
る。この整流回路62で整流された出力信号は、平滑回
路64の抵抗80及びコンデンサ82の作用により平滑
化されて直流となり、この直流は、抵抗84を介して電
圧比較器66のトランジスタ84のベースへ入力され
て、このトランジスタ84をオン作動する。これによ
り、トランジスタ84のコレクタ側から出力が生じ、図
6に示すトナーホッパ14のトナー補給ローラ18を駆
動し、トナーの補給を開始する。このトナーの補給は、
前記発振部42にて共振が生じている間、継続して行わ
れることになる。また、トナー補給時にはホトダイオー
ド90が導通することから発光が表われ、その状態を認
識することができる。
【0020】そして、ある程度トナーが補給されて検知
コイル52のインダクタンスL2 が次第に小さくなり、
前記式(2)における利得Gが1よりも小さくなると発
振部42における発振現像が消減し、発振が停止する。
すると、前記電圧比較器66におけるトランジスタ84
がオフ状態となり、トナー補給ローラ18を停止してト
ナーの補給を停止する。このようなトナーの補給の開
始、停止はトナーが使用されるに従って繰り返し行われ
て行くことになる。
【0021】このように、本実施例によれば、発振部に
用いた2つの検知コイルと基準コイルとを発振コイルに
兼用させるようにしたので、2つのコイルで済み、従来
装置と比較して使用コイル数を減少させることができ、
装置の小型化に寄与することができる。また、部品点数
を少なくすることができるので、コストの削減にも寄与
することができる。更に、基準コイル46と検知コイル
52とを別体として分離可能とすれば、それぞれを異な
った場所に配置することができ、その分スペースの制約
を一層緩和することができる。尚、この場合には、両コ
イル間の相互インダクタンスMはゼロとなる。
【0022】また、上記実施例にあっては、調整手段9
6の1つとして可変抵抗100を用いたが、これに限定
されず、例えば素子の抵抗自体を外部からの電圧により
変化させて調整することができる非線形素子、例えばF
ETやダイオード等を用いることができる。特に、ダイ
オードの場合には、コストも安く、使い勝手も良好とな
る。更に、上記実施例にあっては、発振の有無により補
給系を制御することからデジタル的な制御となってお
り、トナー濃度の設定値の近傍にてある程度の短い時間
間隔でもってオン・オフ繰り返し制御が実際には行われ
る。この場合、上記したオン・オフの時間間隔を計測し
て、この時間間隔の平均値を得ることによって、アナロ
グ量も取り出すことが可能となる。
【0023】また、本実施例においては、トナー濃度を
設定するブリッジ回路に温度に影響されやすいコンデン
サを用いていないので、装置自体の温度特性も改良する
ことが可能となる。上記実施例にあっては、発振部42
に比較的コストの高い増幅器(差動増幅器)60を用い
たが、これに代えて、図4に示すように接地点変更を行
って安価な2つのインバータ素子を用いるようにしても
よい。図4は第2の発明に係る磁気的検知装置の一実施
例を示す回路図である。図1に示す部分と同一部分につ
いては同一符号を付して説明を省略する。まず、図2に
おける概略構成図のブリッヂ回路40において直列回路
48と並列回路54の接続点aと、並列回路54と第4
の抵抗58との接続点bとの間にそのプラス入力端子が
接地された差動増幅器を接続したと仮定すると、接続点
a及び第4の抵抗58と第3の抵抗56の接続点cは仮
想接地点として考えられ、従って上記差動増幅器と図2
中の増幅器60をそれぞれ、マイナスの大きな利得を有
する増幅器、すなわちインバータ素子に変更することが
可能となる。
【0024】このような変更により図4に示すような回
路構成が成立する。すなわち、発振部42において直列
回路48と並列回路54との接続点aと、この並列回路
54と第4の抵抗58との接続点bとの間に、例えばN
OT素子よりなる第1のインバータ素子102を接続す
る。また、第3の抵抗56と第4の抵抗58の接続点c
と、第3の抵抗56と直列回路48の接続点dとの間
に、上記と同様に例えばNOT素子よりなる第2のイン
バータ素子104を接続し、全体として発振部42を構
成する。この発振部42の出力は、抵抗を介して整流回
路62を構成する第3のインバータ素子106へ接続さ
れる。このインバータ素子106の入出力端子間には、
入力側がその逆方向になされたダイオード108が接続
されている。
【0025】この整流回路62の出力は、抵抗80とコ
ンデンサ82よりなる平滑回路64へ接続され、入力信
号を平滑するように構成される。この平滑回路64の出
力は、抵抗110を介して電圧比較器66へ入力され
る。この比較器66は、直列接続された第4及び第5の
インバータ素子112、114を有し、後段の素子11
4の出力端子と前段の素子112の入力端子との間には
ヒステリシス特性を決定する抵抗116が接続されてい
る。そして、この第5のインバータ素子114の出力は
抵抗118を介してNPNトランジスタ84のベースへ
接続されており、このトランジスタ84のオン・オフに
より前記第1の発明と同様にトナーの補給を制御するよ
うになっている。
【0026】このような回路構成においても、前記した
第1の発明の場合と同様に動作することになる。すなわ
ち、現像剤10(図6参照)のトナー濃度が下限値(設
定値)よりも減少すると、現像剤10と接する検知コイ
ル52の透磁率μが大きくなり、これに比例して検知コ
イル52のインダクタンスL2 も次第に大きくなり、前
記式(2)に示す1巡利得Gが1以上となって発振が開
始される。この発振信号は、発振部42から取り出さ
れ、第3のインバータ素子106を有する整流回路62
により整流された後に、平滑回路64により平滑され
る。そして、平滑されて直流となった信号は、電圧比較
器66の第4及び第5のインバータ素子112、114
よりなるシュミットトリガ回路により基準電圧(スレシ
ホールド)と比較され、基準電圧以上の場合にはハイレ
ベルの信号が出力される。
【0027】そして、このハイレベルの信号は、トラン
ジスタ84のベースへ入力されてこれをオン状態とし、
これによりトランジスタ84のコレクタ側から出力が生
じ、図6に示すトナーホッパ14のトナー補給弁18を
開状態として、トナーの補給を開始する。そして、トナ
ー濃度が高くなって前記発振部42における発振が停止
すると、前記した第1の発明の場合と同様に上記トラン
ジスタ84がオフ状態となり、トナーの補給が停止する
ことになる。本実施例も第1の発明と同様な作用効果を
生ずること、すなわち、装置自体の小型化に寄与するこ
とができるのは勿論のこと、比較的高価な増幅器に代え
て安価なインバータ素子を用いることができるので、そ
の分一層コスト削減に寄与することが可能となる。
【0028】尚、上記実施例にあっては発振部42等に
複数のインバータ素子を用いたが、これに代えて図5に
示すようにトランジスタを用いるようにしてもよい。す
なわち、トランジスタは、一段増幅すると入力に対して
出力は反転することからインバータとしての機能を有す
ることから、上述のようにインバータ素子に代えてトラ
ンジスタを用いることが可能となる。尚、図5において
も図1または図4と同一部分については同一符号を付し
て説明を省略する。すなわち、図4中の第1のインバー
タ素子102に代えて第1のNPN形トランジスタ12
0を設け、第2のインバータ素子104に代えて第2の
NPN形トランジスタ122を設ける。第1のトランジ
スタ120のベースは接続点aと接続し、このコレクタ
は接続点bへ接続すると共にこのエミッタは接地され
る。また、第2のトランジスタ122のベースは接続点
cと接続し、このコレクタは接続点dへ接続すると共に
このエミッタは接地され、全体として発振部42が構成
される。また、両トランジスタ120、122のコレク
タには、それぞれ抵抗124、126を介して直流源が
接続されている。
【0029】そして、第2のトランジスタ122のコレ
クタは、整流回路62を構成する第3のNPN形トラン
ジスタ132のベースへ抵抗130を介して接続され、
このトランジスタ132のコレクタは抵抗128を介し
て例えば+2.5〜3Vの直流源へ接続されている。ま
た、このトランジスタ132のコレクタには、その一端
が接地された平滑用のコンデンサ134が接続されてお
り、その出力側は、図1或いは図4に示すような電圧比
較器等の後段へ接続されている。
【0030】このように構成においては、第1及び第2
のトランジスタ120、122は図4に示す発振部42
の第1及び第2のインバータ素子102、104と同様
に機能し、すなわち、入力信号を反転増幅して出力する
ことから、トナー濃度の増減に応じて発振現象が生じた
り或いは停止したりする。この発振部42の出力は、整
流回路62を構成する第3のトランジスタ132のベー
スへ印加されてこれをオン・オフし、このコレクタから
整流信号が後段へ向けて出力されることになり、以後、
前記した第2の発明と同様な動作が行われることにな
る。本実施例によれば、インバータ素子に代えてトラン
ジスタを用いているので、更にコスト削減に寄与するこ
とができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような優れた作用効果を発揮することができる。第1
及び第2の発明によれば、使用するコイル数を従来装置
と比較して減少させることができるので、装置全体の小
型化を達成でき、省スペース化に寄与することができ
る。使用する2つのコイルは発振器の一部として機能す
るので、別途発振回路を設ける必要がなく、しかも上記
した理由と相俟ってコストの削減に寄与することができ
る。第2の発明によれば、増幅器に代えて安価なインバ
ータ素子を用いることができるので、コストの削減に一
層寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明に係る磁気的検知装置の一実施例を
示す回路図である。
【図2】図1に示す磁気的検知装置の概略構成図であ
る。
【図3】図1に示す磁気的検知装置の動作を説明するた
めの動作説明図である。
【図4】第2の発明に係る磁気的検知装置の一実施例を
示す回路図である。
【図5】第2の発明の他の実施例を示す回路図である。
【図6】電子写真複写装置に設けた一般的な現像装置を
示す断面図である。
【図7】従来の磁気的検知装置を示す回路図である。
【符号の説明】
40 ブリッジ回路 42 発振部 44 第1の抵抗 46 第1のコイル(基準コイル) 48 直列回路 50 第2の抵抗 52 第2のコイル(検知コイル) 54 並列回路 56 第3の抵抗 58 第4の抵抗 60 増幅器 62 整流回路 64 平滑回路 66 電圧比較器 102 第1のインバータ素子 104 第2のインバータ素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の抵抗と第1のコイルの直列回路
    と、第2の抵抗と第2のコイルの並列回路と、第3の抵
    抗と、第4の抵抗とよりなるブリッジ回路の出力を増幅
    器により増幅すると共に増幅された出力を前記ブリッジ
    回路に正帰還させて発振させる発振部を備え、前記第1
    及び第2のコイルの一方を検知コイルとすると共に他方
    のコイルを基準コイルとし、前記発振器の発振の有無に
    応じて磁気的変動を検知するように構成したことを特徴
    とする磁気的検知装置。
  2. 【請求項2】 第1の抵抗と第1のコイルの直列回路
    と、第2の抵抗と第2のコイルの並列回路と、第3の抵
    抗と、第4の抵抗とよりなるブリッジ回路と、前記ブリ
    ッジ回路の1の端子の出力を反転して他の端子へ入力さ
    せる第1のインバータ素子と、前記ブリッジ回路の別の
    端子の出力を反転させて残りの端子へ入力させる第2の
    インバータ素子とを有する発振部を備え、前記第1及び
    第2のコイルの一方を検知コイルとすると共に他方のコ
    イルを基準コイルとし、前記発振部の発振の有無に応じ
    て磁気的変動を検知するように構成したことを特徴とす
    る磁気的検知装置。
  3. 【請求項3】 前記発振部の出力を整流する整流回路
    と、前記整流回路の出力を平滑する平滑回路と、前記平
    滑回路の出力を基準電圧と比較する電圧比較器とを備え
    たことを特徴とする請求項1または2記載の磁気的検知
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5519316A (en) * 1993-11-08 1996-05-21 Ricoh Company, Ltd. Method and apparatus for measuring a toner concentration of a two-component developer
CN109030618A (zh) * 2018-07-11 2018-12-18 深圳市中昌探伤器材有限公司 一种逆变电磁场智能恒磁芯片和恒磁探伤仪

Cited By (3)

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CN109030618A (zh) * 2018-07-11 2018-12-18 深圳市中昌探伤器材有限公司 一种逆变电磁场智能恒磁芯片和恒磁探伤仪
CN109030618B (zh) * 2018-07-11 2024-03-08 深圳市中昌探伤器材有限公司 一种逆变电磁场智能恒磁芯片和恒磁探伤仪

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