JPH05340706A - 変位検出器 - Google Patents
変位検出器Info
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- JPH05340706A JPH05340706A JP14767292A JP14767292A JPH05340706A JP H05340706 A JPH05340706 A JP H05340706A JP 14767292 A JP14767292 A JP 14767292A JP 14767292 A JP14767292 A JP 14767292A JP H05340706 A JPH05340706 A JP H05340706A
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- JP
- Japan
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- displacement
- force
- probe
- measuring
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- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
- A Measuring Device Byusing Mechanical Method (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 測定子の変位に無関係に測定力を一定に設定
して測定精度の向上を図る。 【構成】 測定子74、96の変位に無関係に測定子の
測定力を一定に設定するボイスコイルモータ66、88
を備えて、測定子74、96の摩擦力やたわみ量を一定
に維持する。また、測定子74、96の変位量に比例す
る複数軸方向への測定力が同一の測定力となるように設
定するボイスコイルモータを備えた。従って、複数の方
向変位を可能とする変位検出器でワーク76、98を測
定する場合でも1軸分の反力手段に対する補正量を設定
するだけで他軸の補正が可能になる。さらに、各軸方向
において同一となるように設定された測定力を相殺する
と共に、測定子74、96の変位に無関係に測定子の測
定力を一定に設定するボイスコイルモータを備えた。従
って、測定子74、96の変位量に比例する複数軸方向
への測定力が同一の測定力となるように設定した場合
と、測定子74、96の変位に無関係に測定子の測定力
を一定に設定した場合とを任意に選択できる。
して測定精度の向上を図る。 【構成】 測定子74、96の変位に無関係に測定子の
測定力を一定に設定するボイスコイルモータ66、88
を備えて、測定子74、96の摩擦力やたわみ量を一定
に維持する。また、測定子74、96の変位量に比例す
る複数軸方向への測定力が同一の測定力となるように設
定するボイスコイルモータを備えた。従って、複数の方
向変位を可能とする変位検出器でワーク76、98を測
定する場合でも1軸分の反力手段に対する補正量を設定
するだけで他軸の補正が可能になる。さらに、各軸方向
において同一となるように設定された測定力を相殺する
と共に、測定子74、96の変位に無関係に測定子の測
定力を一定に設定するボイスコイルモータを備えた。従
って、測定子74、96の変位量に比例する複数軸方向
への測定力が同一の測定力となるように設定した場合
と、測定子74、96の変位に無関係に測定子の測定力
を一定に設定した場合とを任意に選択できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変位検出器に係り、特に
測定子を被測定物の表面に沿って移動させて被測定物の
形状等を測定する変位検出器に関する。
測定子を被測定物の表面に沿って移動させて被測定物の
形状等を測定する変位検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークの形状等を測定する場合、変位検
出器の測定子をワークに接触させて測定子をワーク表面
に沿って移動させる。そして、測定子の変位を作動トラ
ンスで検出してワークの形状等を測定する。変位検出器
は一般に、てこ式検出器と平行ばね式検出器が知られて
いる。
出器の測定子をワークに接触させて測定子をワーク表面
に沿って移動させる。そして、測定子の変位を作動トラ
ンスで検出してワークの形状等を測定する。変位検出器
は一般に、てこ式検出器と平行ばね式検出器が知られて
いる。
【0003】てこ式検出器は図7に示すようにプローブ
10が支点12に揺動自在に支持されている。プローブ
10の先端には測定子14が設けられ、後端には鉄心1
6が設けられている。鉄心16はコイル18と共に作動
トランス19を構成している。コイル18と支点12は
べース20に固定されていて、べース20とプローブ1
0とはばね22で連結されている。従って、測定子14
をワーク24に沿って移動すると、ワーク24の表面凹
凸に応じてプローブ10が支点12を中心に揺動するの
で、作動トランス19によってワーク24の表面凹凸が
検知される。
10が支点12に揺動自在に支持されている。プローブ
10の先端には測定子14が設けられ、後端には鉄心1
6が設けられている。鉄心16はコイル18と共に作動
トランス19を構成している。コイル18と支点12は
べース20に固定されていて、べース20とプローブ1
0とはばね22で連結されている。従って、測定子14
をワーク24に沿って移動すると、ワーク24の表面凹
凸に応じてプローブ10が支点12を中心に揺動するの
で、作動トランス19によってワーク24の表面凹凸が
検知される。
【0004】平行ばね式検出器は図8に示すように検出
器本体26に板ばね28、28…を介してプレート30
が取り付けられ、プレート30にはプローブ32が固定
されている。プローブ32の先端には測定子34が設け
られている。また、プレート30には作動トランス36
のコイル38が設けられていて、コイル38内の鉄心4
0は検出器本体26に形成されている。
器本体26に板ばね28、28…を介してプレート30
が取り付けられ、プレート30にはプローブ32が固定
されている。プローブ32の先端には測定子34が設け
られている。また、プレート30には作動トランス36
のコイル38が設けられていて、コイル38内の鉄心4
0は検出器本体26に形成されている。
【0005】従って、測定子34をワーク42に沿って
移動すると、ワーク42の表面凹凸に応じてプローブ3
2が平行移動するので、作動トランス36によってワー
ク42の表面凹凸が検知される。尚、てこ式検出器の測
定子14のワーク24に対する測定力はばね22の反力
が作用し、平行ばね式検出器の測定子34のワーク42
に対する測定力は板ばね28の反力が作用する。
移動すると、ワーク42の表面凹凸に応じてプローブ3
2が平行移動するので、作動トランス36によってワー
ク42の表面凹凸が検知される。尚、てこ式検出器の測
定子14のワーク24に対する測定力はばね22の反力
が作用し、平行ばね式検出器の測定子34のワーク42
に対する測定力は板ばね28の反力が作用する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に
示すようにばね22や板ばね28の反力は測定子14、
34の変位に比例するので、図9に示すように測定子1
4、34の測定力Fは14、34の変位Xに比例して変
化する。従って、てこ式検出器のプローブ10や平行ば
ね式検出器のプローブ32のたわみ量が変化して、測定
精度の向上を図ることができないという問題がある。
示すようにばね22や板ばね28の反力は測定子14、
34の変位に比例するので、図9に示すように測定子1
4、34の測定力Fは14、34の変位Xに比例して変
化する。従って、てこ式検出器のプローブ10や平行ば
ね式検出器のプローブ32のたわみ量が変化して、測定
精度の向上を図ることができないという問題がある。
【0007】また、2次元以上の方向変位を可能とする
変位検出器の場合、X軸、Y軸等の各軸毎に独立した反
力手段(板ばね等)を使用しているので、各軸毎に単位
変位当たりの反力がことなることが考えられる。これに
より、ワークに対する測定子の摩擦力やプローブの撓み
量が各軸毎に異なるので、2次元以上の方向変位を可能
とする変位検出器でワークを測定する場合、各軸毎に反
力手段に対する補正量を持たなければならないという問
題がある。
変位検出器の場合、X軸、Y軸等の各軸毎に独立した反
力手段(板ばね等)を使用しているので、各軸毎に単位
変位当たりの反力がことなることが考えられる。これに
より、ワークに対する測定子の摩擦力やプローブの撓み
量が各軸毎に異なるので、2次元以上の方向変位を可能
とする変位検出器でワークを測定する場合、各軸毎に反
力手段に対する補正量を持たなければならないという問
題がある。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、測定子が変位しても測定子の測定力を一定に維
持することにより測定精度の向上を図ることができ、か
つ、2次元以上の方向変位を可能とする変位検出器でワ
ークを測定する場合でも1軸分の反力手段に対する補正
量を設定するだけで他の軸の補正が可能な変位検出器を
提供することを目的とする。
もので、測定子が変位しても測定子の測定力を一定に維
持することにより測定精度の向上を図ることができ、か
つ、2次元以上の方向変位を可能とする変位検出器でワ
ークを測定する場合でも1軸分の反力手段に対する補正
量を設定するだけで他の軸の補正が可能な変位検出器を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成する為に、測定子を被測定物に接触させた状態で測定
子を被測定物の表面に沿って移動させて、測定子の変位
に比例した反力を測定力として付与しながら被測定物の
形状等を測定する変位検出器において、前記測定子の変
位と無関係に測定子の測定力を一定に設定する手段を備
えたことを特徴とする。
成する為に、測定子を被測定物に接触させた状態で測定
子を被測定物の表面に沿って移動させて、測定子の変位
に比例した反力を測定力として付与しながら被測定物の
形状等を測定する変位検出器において、前記測定子の変
位と無関係に測定子の測定力を一定に設定する手段を備
えたことを特徴とする。
【0010】また、本発明は、前記目的を達成する為
に、複数軸方向への変位可能な測定子を被測定物に接触
させた状態で測定子を被測定物の表面に沿って移動させ
て、測定子の変位に比例した反力を測定力として付与し
ながら被測定物の形状等を測定する変位検出器におい
て、前記測定子の変位量に比例する複数軸方向への測定
力が、各軸方向において同一の測定力となるように設定
する手段を備えたことを特徴とする。
に、複数軸方向への変位可能な測定子を被測定物に接触
させた状態で測定子を被測定物の表面に沿って移動させ
て、測定子の変位に比例した反力を測定力として付与し
ながら被測定物の形状等を測定する変位検出器におい
て、前記測定子の変位量に比例する複数軸方向への測定
力が、各軸方向において同一の測定力となるように設定
する手段を備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明によれば、変位検出器の測定子を被測定
物に接触させた状態で測定子を被測定物の表面に沿って
移動させて、測定子の変位に比例した反力を測定力とし
て付与しながら被測定物の形状等を測定する場合におい
て、測定子の変位と無関係に測定子の測定力を一定に設
定する手段を備えた。従って、測定子の変位が変化した
場合でも、測定子を変位検出器に連結するプローブのた
わみ量を一定に維持することができる。
物に接触させた状態で測定子を被測定物の表面に沿って
移動させて、測定子の変位に比例した反力を測定力とし
て付与しながら被測定物の形状等を測定する場合におい
て、測定子の変位と無関係に測定子の測定力を一定に設
定する手段を備えた。従って、測定子の変位が変化した
場合でも、測定子を変位検出器に連結するプローブのた
わみ量を一定に維持することができる。
【0012】また、本発明によれば、変位検出器の複数
軸方向への変位可能な測定子を被測定物に接触させた状
態で測定子を被測定物の表面に沿って移動させて、測定
子の変位に比例した反力を測定力として付与しながら被
測定物の形状等を測定する場合において、測定子の変位
量に比例する複数軸方向への測定力が、各軸方向におい
て同一の測定力となるように設定する手段を備えた。従
って、2次元以上の方向変位を可能とする変位検出器で
ワークを測定する場合でも1軸分の反力手段に対する補
正量を設定するだけで他軸の補正を可能にすることがで
きる。
軸方向への変位可能な測定子を被測定物に接触させた状
態で測定子を被測定物の表面に沿って移動させて、測定
子の変位に比例した反力を測定力として付与しながら被
測定物の形状等を測定する場合において、測定子の変位
量に比例する複数軸方向への測定力が、各軸方向におい
て同一の測定力となるように設定する手段を備えた。従
って、2次元以上の方向変位を可能とする変位検出器で
ワークを測定する場合でも1軸分の反力手段に対する補
正量を設定するだけで他軸の補正を可能にすることがで
きる。
【0013】さらに、各軸方向において同一となるよう
に設定された測定力を相殺すると共に、測定子の変位と
無関係に測定子の測定力を一定に設定する手段を備え
た。従って、測定子の変位量に比例する複数軸方向への
測定力が、各軸方向において同一の測定力となるように
設定する場合と、測定子の変位と無関係に測定子の測定
力を一定に設定する場合とを任意に選択することができ
る。
に設定された測定力を相殺すると共に、測定子の変位と
無関係に測定子の測定力を一定に設定する手段を備え
た。従って、測定子の変位量に比例する複数軸方向への
測定力が、各軸方向において同一の測定力となるように
設定する場合と、測定子の変位と無関係に測定子の測定
力を一定に設定する場合とを任意に選択することができ
る。
【0014】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る変位検出
器について詳説する。図1は変位検出器の第1の実施例
の全体図であり、同図に示すように第1実施例のてこ式
変位検出器50はベース52を備えている。ベース52
には支柱54を介して支点56が設けられている。支点
56にはビーム58の略中央部が回動自在に支持されて
いる。支点56の左側にはばね60が配置されていて、
ばね60はビーム58とベース52に連結されている。
従って、ビーム58は支点56とばね60によって水平
に保持される。
器について詳説する。図1は変位検出器の第1の実施例
の全体図であり、同図に示すように第1実施例のてこ式
変位検出器50はベース52を備えている。ベース52
には支柱54を介して支点56が設けられている。支点
56にはビーム58の略中央部が回動自在に支持されて
いる。支点56の左側にはばね60が配置されていて、
ばね60はビーム58とベース52に連結されている。
従って、ビーム58は支点56とばね60によって水平
に保持される。
【0015】また、支点56の右側のベース52には作
動トランス62のコイル62Aが設けられている。コイ
ル62A内には鉄心64が上下方向に移動自在に配置さ
れていて、鉄心64はビーム58に交差する方向に固定
されている。従って、ビーム58が支点56を中心に揺
動すると鉄心64はコイル62A内を上下方向に移動す
る。
動トランス62のコイル62Aが設けられている。コイ
ル62A内には鉄心64が上下方向に移動自在に配置さ
れていて、鉄心64はビーム58に交差する方向に固定
されている。従って、ビーム58が支点56を中心に揺
動すると鉄心64はコイル62A内を上下方向に移動す
る。
【0016】ベース52の右端部にはボイスコイルモー
タ66の本体66Aが設けられている。ボイスコイルモ
ータ66の本体66Aは図2に示すように中央部にS極
が円筒上に形成さていて、S極の周囲にはN極が筒状に
形成されている。従って、S極とN極間には環状溝66
Bが形成されている。環状溝66Bには筒体66Cが配
置されていて、筒体66Cはビーム58の後端部に固定
されている。これにより、筒体66Cは鉄心64と同様
に、ビーム58が支点56を中心に揺動すると環状溝6
6B内を上下方向に移動する。
タ66の本体66Aが設けられている。ボイスコイルモ
ータ66の本体66Aは図2に示すように中央部にS極
が円筒上に形成さていて、S極の周囲にはN極が筒状に
形成されている。従って、S極とN極間には環状溝66
Bが形成されている。環状溝66Bには筒体66Cが配
置されていて、筒体66Cはビーム58の後端部に固定
されている。これにより、筒体66Cは鉄心64と同様
に、ビーム58が支点56を中心に揺動すると環状溝6
6B内を上下方向に移動する。
【0017】筒体66Cにはコイル66Dが埋設されて
いて、コイル66Dは電流変換器68に電気的に接続さ
れている。電流変換器68は増幅器70を介して作動ト
ランス62のコイル62Aに電気的に接続されている。
また、ビーム58の先端には測定子74が設けられてい
て、測定子74は測定時に所定の測定力でワーク76に
当接される。
いて、コイル66Dは電流変換器68に電気的に接続さ
れている。電流変換器68は増幅器70を介して作動ト
ランス62のコイル62Aに電気的に接続されている。
また、ビーム58の先端には測定子74が設けられてい
て、測定子74は測定時に所定の測定力でワーク76に
当接される。
【0018】そして、測定時にビーム58が支点56を
中心に揺動すると作動トランス62が鉄心64の上下方
向への変位を検知する。検知された変位信号は増幅器7
0を介して電流変換器68に入力される。電流変換器6
8は入力された変位信号に対応した電流をコイル66D
に流す。これにより、ボイスコイルモータ66が作動し
て、ビーム58の揺動で生じたばね60の反力を相殺す
る力を筒体66Cに付勢する。従って、測定子74の測
定力が一定に維持される。
中心に揺動すると作動トランス62が鉄心64の上下方
向への変位を検知する。検知された変位信号は増幅器7
0を介して電流変換器68に入力される。電流変換器6
8は入力された変位信号に対応した電流をコイル66D
に流す。これにより、ボイスコイルモータ66が作動し
て、ビーム58の揺動で生じたばね60の反力を相殺す
る力を筒体66Cに付勢する。従って、測定子74の測
定力が一定に維持される。
【0019】前記の如く構成された本発明に係る変位検
出器の第1実施例の作用について説明する。先ず、測定
子74をワーク76に所定の測定力Fで当接して、測定
子74をワーク76の表面に沿って移動する。この場
合、測定子74が変位するとばね60に測定子74の変
位量に比例した反力が生じる。従って、図3(A)に示
すように、測定力Fは測定子74の変位に比例して変化
する。
出器の第1実施例の作用について説明する。先ず、測定
子74をワーク76に所定の測定力Fで当接して、測定
子74をワーク76の表面に沿って移動する。この場
合、測定子74が変位するとばね60に測定子74の変
位量に比例した反力が生じる。従って、図3(A)に示
すように、測定力Fは測定子74の変位に比例して変化
する。
【0020】測定子74が変位するとビーム58が支点
56を中心に揺動するので、作動トランス62が鉄心6
4の上下方向への変位を検知する。検知された変位信号
は増幅器70を介して電流変換器68に入力される。電
流変換器68は入力された変位信号に対応した電流をコ
イル66Dに流す。これにより、ボイスコイルモータ6
6が作動して、図3(B)に示すように、ビーム58の
揺動で生じたばね60の反力を相殺する力を筒体66C
に付勢する。従って、図3(C)に示すように、測定子
74の測定力が零に維持される。
56を中心に揺動するので、作動トランス62が鉄心6
4の上下方向への変位を検知する。検知された変位信号
は増幅器70を介して電流変換器68に入力される。電
流変換器68は入力された変位信号に対応した電流をコ
イル66Dに流す。これにより、ボイスコイルモータ6
6が作動して、図3(B)に示すように、ビーム58の
揺動で生じたばね60の反力を相殺する力を筒体66C
に付勢する。従って、図3(C)に示すように、測定子
74の測定力が零に維持される。
【0021】この場合、ボイスコイルモータ66に予め
一定の測定力を印加しておくと、図3(D)に示すよう
に、測定子74の変位に無関係に一定の測定力F′で測
定子74をワーク76に当接することができる。前記第
1実施例ではてこ式検出器50について説明したが、こ
れに限らず、図4に示すように平行ばね式検出器80に
も適用することができる。
一定の測定力を印加しておくと、図3(D)に示すよう
に、測定子74の変位に無関係に一定の測定力F′で測
定子74をワーク76に当接することができる。前記第
1実施例ではてこ式検出器50について説明したが、こ
れに限らず、図4に示すように平行ばね式検出器80に
も適用することができる。
【0022】以下、図4に基づいて平行ばね式検出器8
0の詳細を説明する。尚、第1実施例と同一類似部材に
ついては同一符号を付し説明を省略する。平行ばね式検
出器80の検出器本体82には板ばね84、84…を介
して移動体86が取り付けられている。移動体86の上
端部には、ボイスコイルモータ88の筒体88Aが片持
ち梁状に支持されている。筒体88Aにはコイル88B
が埋設されている。コイル88Bは増幅器70、電流交
換器68を介して後述する、作動トランス90のコイル
90Aに電気的に接続されている。
0の詳細を説明する。尚、第1実施例と同一類似部材に
ついては同一符号を付し説明を省略する。平行ばね式検
出器80の検出器本体82には板ばね84、84…を介
して移動体86が取り付けられている。移動体86の上
端部には、ボイスコイルモータ88の筒体88Aが片持
ち梁状に支持されている。筒体88Aにはコイル88B
が埋設されている。コイル88Bは増幅器70、電流交
換器68を介して後述する、作動トランス90のコイル
90Aに電気的に接続されている。
【0023】筒体88Aは環状溝88C内に嵌入されて
いて、環状溝88Cはボイスコイルモータ88の本体8
8Dに形成されている。そして、本体88Dは検出器本
体82の下端部に固定されている。本体88Dの下端部
には作動トランス90の鉄心90Bが固定されている。
鉄心90Bは前述した作動トランス90のコイル90A
内に嵌入されている。
いて、環状溝88Cはボイスコイルモータ88の本体8
8Dに形成されている。そして、本体88Dは検出器本
体82の下端部に固定されている。本体88Dの下端部
には作動トランス90の鉄心90Bが固定されている。
鉄心90Bは前述した作動トランス90のコイル90A
内に嵌入されている。
【0024】また、移動体86の下端部にはプローブ9
4を介して測定子96が設けられている。そして、測定
子96を所定の測定力でワーク98に当接した状態で、
ワーク98に沿って上下方向に移動すると、移動体86
が測定子96を介してワーク98の表面凹凸に応じて平
行移動する。従って、測定時に移動体86が測定子96
を介してワーク98の表面凹凸に応じて平行移動する
と、作動トランス90が鉄心90Bの水平方向への変位
を検知する。検知された変位信号は増幅器70を介して
電流変換器68に入力される。電流変換器68は入力さ
れた変位信号に対応した電流をコイル88Bに流す。こ
れにより、ボイスコイルモータ88が作動して、移動体
86の平行移動で生じた板ばね84、84…の反力を相
殺する力を筒体88Aを介して移動体86に付勢する。
従って、測定子96の測定力が一定に維持される。
4を介して測定子96が設けられている。そして、測定
子96を所定の測定力でワーク98に当接した状態で、
ワーク98に沿って上下方向に移動すると、移動体86
が測定子96を介してワーク98の表面凹凸に応じて平
行移動する。従って、測定時に移動体86が測定子96
を介してワーク98の表面凹凸に応じて平行移動する
と、作動トランス90が鉄心90Bの水平方向への変位
を検知する。検知された変位信号は増幅器70を介して
電流変換器68に入力される。電流変換器68は入力さ
れた変位信号に対応した電流をコイル88Bに流す。こ
れにより、ボイスコイルモータ88が作動して、移動体
86の平行移動で生じた板ばね84、84…の反力を相
殺する力を筒体88Aを介して移動体86に付勢する。
従って、測定子96の測定力が一定に維持される。
【0025】前記第1、第2実施例では1軸の検出器に
ついて説明したが、これに限らず、2軸以上の検出器に
も適用することができる。以下、X軸、Y軸及びZ軸の
3軸の方向変位が可能な変位検出器でワークを測定する
場合、X軸、Y軸及びZ軸にはそれぞれ板ばね等の独立
した反力手段が設けられている。そして、X軸、Y軸及
びZ軸方向の測定子の変位がXmmの位置における各軸
の測定力は10g、20g、30gとなる(図5参
照)。この場合、測定子の変位がXmmの位置における
3軸方向にそれぞれ5g、15g、25gの相殺力が生
じるように、各軸のボイスコイルモータへの駆動を調整
する。
ついて説明したが、これに限らず、2軸以上の検出器に
も適用することができる。以下、X軸、Y軸及びZ軸の
3軸の方向変位が可能な変位検出器でワークを測定する
場合、X軸、Y軸及びZ軸にはそれぞれ板ばね等の独立
した反力手段が設けられている。そして、X軸、Y軸及
びZ軸方向の測定子の変位がXmmの位置における各軸
の測定力は10g、20g、30gとなる(図5参
照)。この場合、測定子の変位がXmmの位置における
3軸方向にそれぞれ5g、15g、25gの相殺力が生
じるように、各軸のボイスコイルモータへの駆動を調整
する。
【0026】これにより、測定子の変位がXmmの位置
における3軸の測定力を一定値5gに設定することがで
きる直線L1を得る。従って、X軸、Y軸又はZ軸のな
かのいずれか1軸に対する第1補正量を設定すれば、そ
の他のX軸、Y軸もZ軸と同様に設定された第1補正量
を使用することができる。また、図5で求めた直線L1
に、測定子の測定力が零になるような新たな第2補正量
(すなわち、3軸方向において測定子の変位Xmmの位
置における相殺力が−5gになる直線L2)を加える。
さらに、測定子の変位に係わらず、測定子に常に一定の
測定力15gが作用するように設定する。従って、図6
の直線L3に示すように測定時には常に測定子に一定の
測定力15gが作用する。
における3軸の測定力を一定値5gに設定することがで
きる直線L1を得る。従って、X軸、Y軸又はZ軸のな
かのいずれか1軸に対する第1補正量を設定すれば、そ
の他のX軸、Y軸もZ軸と同様に設定された第1補正量
を使用することができる。また、図5で求めた直線L1
に、測定子の測定力が零になるような新たな第2補正量
(すなわち、3軸方向において測定子の変位Xmmの位
置における相殺力が−5gになる直線L2)を加える。
さらに、測定子の変位に係わらず、測定子に常に一定の
測定力15gが作用するように設定する。従って、図6
の直線L3に示すように測定時には常に測定子に一定の
測定力15gが作用する。
【0027】このように、本発明は第1補正量で3軸方
向の測定子の変位に比例して同一の測定力が生じるよう
に補正することができ、また、第2補正量で測定子の変
位に係わらず測定子に常に測定力が作用しないように補
正することができる。さらに、第3補正量で測定時の測
定子に常に一定の測定力が作用するように設定すること
ができる。従って、第1補正量のみを適用させて測定す
る場合と、第1乃至第3補正量を適用させて測定する場
合とを任意に選択することができる。
向の測定子の変位に比例して同一の測定力が生じるよう
に補正することができ、また、第2補正量で測定子の変
位に係わらず測定子に常に測定力が作用しないように補
正することができる。さらに、第3補正量で測定時の測
定子に常に一定の測定力が作用するように設定すること
ができる。従って、第1補正量のみを適用させて測定す
る場合と、第1乃至第3補正量を適用させて測定する場
合とを任意に選択することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る変位検
出器によれば、測定子の変位に無関係に測定子の測定力
を一定に設定する手段を備えたので、測定子の変位が変
化した場合でも、測定子を変位検出器に連結するプロー
ブのたわみ量を一定に維持することができる。従って、
測定精度の向上を図ることができる。
出器によれば、測定子の変位に無関係に測定子の測定力
を一定に設定する手段を備えたので、測定子の変位が変
化した場合でも、測定子を変位検出器に連結するプロー
ブのたわみ量を一定に維持することができる。従って、
測定精度の向上を図ることができる。
【0029】また、本発明に係る変位検出器によれば、
測定子の変位量に比例する複数軸方向への測定力が、各
軸方向において同一の測定力となるように設定する手段
を備えた。従って、2次元以上の方向変位を可能とする
変位検出器でワークを測定する場合でも1軸分の反力手
段に対する補正量を設定するだけで他軸の補正を可能に
することができる。
測定子の変位量に比例する複数軸方向への測定力が、各
軸方向において同一の測定力となるように設定する手段
を備えた。従って、2次元以上の方向変位を可能とする
変位検出器でワークを測定する場合でも1軸分の反力手
段に対する補正量を設定するだけで他軸の補正を可能に
することができる。
【0030】さらに、各軸方向において同一となるよう
に設定された測定力を相殺すると共に、測定子の変位に
無関係に測定子の測定力を一定に設定する手段を備え
た。従って、測定子の変位量に比例する複数軸方向への
測定力が、各軸方向において同一の測定力となるように
設定する場合と、測定子の変位に無関係に測定子の測定
力を一定に設定する場合とを任意に選択することができ
る。
に設定された測定力を相殺すると共に、測定子の変位に
無関係に測定子の測定力を一定に設定する手段を備え
た。従って、測定子の変位量に比例する複数軸方向への
測定力が、各軸方向において同一の測定力となるように
設定する場合と、測定子の変位に無関係に測定子の測定
力を一定に設定する場合とを任意に選択することができ
る。
【図1】本発明に係る変位検出器の第1実施例の全体図
【図2】本発明に係る変位検出器に使用されているボイ
スコイルモータ66の要部拡大図
スコイルモータ66の要部拡大図
【図3】図3(A)、(B)、(C)及び(D)は本発
明に係る変位検出器の第1実施例の作用を説明したグラ
フ
明に係る変位検出器の第1実施例の作用を説明したグラ
フ
【図4】本発明に係る変位検出器の第2実施例の全体図
【図5】本発明に係る変位検出器を2軸以上の検出器に
適用した場合を説明したグラフ
適用した場合を説明したグラフ
【図6】本発明に係る変位検出器を2軸以上の検出器に
適用した場合を説明したグラフ
適用した場合を説明したグラフ
【図7】従来の変位検出器の第1実施例の全体図
【図8】従来の変位検出器の第2実施例の全体図
【図9】従来の変位検出器の作用を説明したグラフ
50…てこ式検出器 66、88…ボイスコイルモータ 74、96…測定子 76、98…ワーク 80…平行ばね式検出器
Claims (3)
- 【請求項1】 測定子を被測定物に接触させた状態で測
定子を被測定物の表面に沿って移動させて、測定子の変
位に比例した反力を測定力として付与しながら被測定物
の形状等を測定する変位検出器において、 前記測定子の変位と無関係に測定子の測定力を一定に設
定する手段を備えたことを特徴とする変位検出器。 - 【請求項2】 複数軸方向への変位可能な測定子を被測
定物に接触させた状態で測定子を被測定物の表面に沿っ
て移動させて、測定子の変位に比例した反力を測定力と
して付与しながら被測定物の形状等を測定する変位検出
器において、 前記測定子の変位量に比例する複数軸方向への測定力
が、各軸方向において同一の測定力となるように設定す
る手段を備えたことを特徴とする変位検出器。 - 【請求項3】 前記各軸方向において同一となるように
設定された測定力を相殺すると共に、前記測定子の変位
に無関係に測定子の測定力を一定に設定する手段を備え
たことを特徴とする請求項2の変位検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14767292A JPH05340706A (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | 変位検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14767292A JPH05340706A (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | 変位検出器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05340706A true JPH05340706A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=15435671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14767292A Pending JPH05340706A (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | 変位検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05340706A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6874243B2 (en) | 2003-02-27 | 2005-04-05 | Mitutoyo Corporation | Measuring instrument |
JP2006226964A (ja) * | 2005-02-21 | 2006-08-31 | Ulvac Japan Ltd | 試料の表面形状の測定方法及び装置 |
JP2007327826A (ja) * | 2006-06-07 | 2007-12-20 | Ulvac Japan Ltd | 表面形状測定用触針式段差計の力の補正方法 |
JP2008122254A (ja) * | 2006-11-13 | 2008-05-29 | Ulvac Japan Ltd | 触針式段差計における変位センサ用差動トランス |
US8161657B2 (en) | 2009-10-21 | 2012-04-24 | Mitutoyo Corporation | Measuring force control apparatus |
JP2015059793A (ja) * | 2013-09-18 | 2015-03-30 | 株式会社ミツトヨ | 梃子式測定器 |
KR101944080B1 (ko) * | 2018-07-24 | 2019-01-30 | 황재은 | 형상측정기 |
-
1992
- 1992-06-08 JP JP14767292A patent/JPH05340706A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN100410618C (zh) * | 2003-02-27 | 2008-08-13 | 株式会社三丰 | 测定装置 |
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GB2590847A (en) * | 2018-07-24 | 2021-07-07 | Eun Hwang Jae | Shape measurement apparatus |
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