JPH05340323A - 燃料噴射部取付け用スペーサおよびその製造法 - Google Patents
燃料噴射部取付け用スペーサおよびその製造法Info
- Publication number
- JPH05340323A JPH05340323A JP14604992A JP14604992A JPH05340323A JP H05340323 A JPH05340323 A JP H05340323A JP 14604992 A JP14604992 A JP 14604992A JP 14604992 A JP14604992 A JP 14604992A JP H05340323 A JPH05340323 A JP H05340323A
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- Japan
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- silicone rubber
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Abstract
(57)【要約】
【目的】燃料噴射部3をエンジン部材2に取付けるに際
して、燃料噴射部3とエンジン部材2との間に介在させ
るスペーサ1の外周面にOリング嵌め込み用の溝を設け
ず、また、Oリングを使用せずにエンジン部材2とスペ
ーサ1との間の気密性を保てるようにする。 【構成】フェノール樹脂製のスペーサ1の先端面に予め
シリコーンオイル系プライマを塗布し、その上にシリコ
ーンゴムをスクリーン印刷する。そして、150℃で1
0分乾燥して0.10mm厚さのシリコーンゴム薄層5を
形成する。
して、燃料噴射部3とエンジン部材2との間に介在させ
るスペーサ1の外周面にOリング嵌め込み用の溝を設け
ず、また、Oリングを使用せずにエンジン部材2とスペ
ーサ1との間の気密性を保てるようにする。 【構成】フェノール樹脂製のスペーサ1の先端面に予め
シリコーンオイル系プライマを塗布し、その上にシリコ
ーンゴムをスクリーン印刷する。そして、150℃で1
0分乾燥して0.10mm厚さのシリコーンゴム薄層5を
形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等のエンジン部
材に燃料噴射部を取付けるときに、エンジン部材と燃料
噴射部との間に介在させて使用するスペーサおよびその
製造法に関する。
材に燃料噴射部を取付けるときに、エンジン部材と燃料
噴射部との間に介在させて使用するスペーサおよびその
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に示すように、上記スペーサ1は、
エンジン部材2に取付けた燃料噴射部3を包込みこれを
保護するものである。スペーサ1の外周面には溝4を形
成してあり、この溝4にはOリング5を嵌めて、エンジ
ン部材2とスペーサ1との間の気密性を保つようにして
いる。スペーサ1は、フェノール樹脂等の射出成形で製
造されており、溝4は後加工(機械加工)で形成してい
る。
エンジン部材2に取付けた燃料噴射部3を包込みこれを
保護するものである。スペーサ1の外周面には溝4を形
成してあり、この溝4にはOリング5を嵌めて、エンジ
ン部材2とスペーサ1との間の気密性を保つようにして
いる。スペーサ1は、フェノール樹脂等の射出成形で製
造されており、溝4は後加工(機械加工)で形成してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように機械加工
でスペーサの外周面に溝を設ける作業は面倒である。本
発明が解決しようとする課題は、溝を設けず、また、O
リングを使用せずにエンジン部材とスペーサとの間の気
密性を保てるようにすることである。また、このような
気密性を保てるスペーサを製造する方法を提供すること
である。
でスペーサの外周面に溝を設ける作業は面倒である。本
発明が解決しようとする課題は、溝を設けず、また、O
リングを使用せずにエンジン部材とスペーサとの間の気
密性を保てるようにすることである。また、このような
気密性を保てるスペーサを製造する方法を提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る燃料噴射部
取付け用スペーサは、エンジン部材に当接する先端面に
シリコーンゴム薄層を設けたことを特徴とする。シリコ
ーンゴム薄層は、スペーサ先端面にシリコーンゴムをス
クリーン印刷により塗布して熱処理をすることにより形
成する。スペーサがフェノール樹脂成形品の場合は、シ
リコーンゴムの塗布に先立ちスペーサ先端面にシリコー
ンオイル系プライマを塗布しておく。
取付け用スペーサは、エンジン部材に当接する先端面に
シリコーンゴム薄層を設けたことを特徴とする。シリコ
ーンゴム薄層は、スペーサ先端面にシリコーンゴムをス
クリーン印刷により塗布して熱処理をすることにより形
成する。スペーサがフェノール樹脂成形品の場合は、シ
リコーンゴムの塗布に先立ちスペーサ先端面にシリコー
ンオイル系プライマを塗布しておく。
【0005】
【作用】本発明に係るスペーサは、その先端面に形成し
たシリコーンゴム薄層がエンジン部材に密着する。エン
ジン部材とスペーサの面による密着により気密性を良好
に保つことができる。本発明に係る方法では、スクリー
ン印刷の技術を採用することにより、貼り付けの方法で
は実現できない厚さのシリコーンゴム薄層の形成が簡単
な工程で可能である。スクリーン印刷の技術を採用すれ
ば、厚さの調整が容易であるし、スクリーンの網目を利
用して表面に微細な格子状の凹凸が形成されるので、こ
の凹凸の緩衝作用によって密着するエンジン部材表面の
傷等を修復し気密性を高めることができる。スペーサが
フェノール樹脂成形品からなる場合、残留しているアミ
ン類によって、シリコーンゴムの加熱による硬化が起こ
りにくいが、予めスペーサの表面にシリコーンオイル系
プライマを塗布しておくことにより、形成したシリコー
ンゴム薄層のスペーサへの接着力を十分に大きなものに
することができる。
たシリコーンゴム薄層がエンジン部材に密着する。エン
ジン部材とスペーサの面による密着により気密性を良好
に保つことができる。本発明に係る方法では、スクリー
ン印刷の技術を採用することにより、貼り付けの方法で
は実現できない厚さのシリコーンゴム薄層の形成が簡単
な工程で可能である。スクリーン印刷の技術を採用すれ
ば、厚さの調整が容易であるし、スクリーンの網目を利
用して表面に微細な格子状の凹凸が形成されるので、こ
の凹凸の緩衝作用によって密着するエンジン部材表面の
傷等を修復し気密性を高めることができる。スペーサが
フェノール樹脂成形品からなる場合、残留しているアミ
ン類によって、シリコーンゴムの加熱による硬化が起こ
りにくいが、予めスペーサの表面にシリコーンオイル系
プライマを塗布しておくことにより、形成したシリコー
ンゴム薄層のスペーサへの接着力を十分に大きなものに
することができる。
【0006】
【実施例】本発明に係るスペーサを実施するに当たり、
シリコーンゴム薄層の厚さは、0.05〜0.3mm程度
が適当である。スクリーン印刷後の熱処理は、150℃
で5〜10分間が適当である。温度を高くすると、時間
の短縮を図れるが、塗布が厚目であると表面がふくれる
ことがあるので、適宜調整する。印刷用のスクリーン
は、鋼線、ナイロン糸等で構成したものを、印刷厚さ、
印刷面の状態により適宜選定する。
シリコーンゴム薄層の厚さは、0.05〜0.3mm程度
が適当である。スクリーン印刷後の熱処理は、150℃
で5〜10分間が適当である。温度を高くすると、時間
の短縮を図れるが、塗布が厚目であると表面がふくれる
ことがあるので、適宜調整する。印刷用のスクリーン
は、鋼線、ナイロン糸等で構成したものを、印刷厚さ、
印刷面の状態により適宜選定する。
【0007】以下、本発明に係る実施例を詳細に説明す
る。図1に示すように、フェノール樹脂製のスペーサ1
の先端面に予めシリコーンオイル系プライマを塗布し、
その上にシリコーンゴムをスクリーン印刷した。そし
て、150℃で10分乾燥して0.10mm厚さのシリコ
ーンゴム薄層5を形成した。印刷に使用したスクリーン
は、線径0.2mmで80メッシュであり、シリコーンゴ
ム薄層5の表面には格子状の微細な凹凸が形成された。
凹凸の深さは、シリコーンゴム薄層5の1/10であ
る。
る。図1に示すように、フェノール樹脂製のスペーサ1
の先端面に予めシリコーンオイル系プライマを塗布し、
その上にシリコーンゴムをスクリーン印刷した。そし
て、150℃で10分乾燥して0.10mm厚さのシリコ
ーンゴム薄層5を形成した。印刷に使用したスクリーン
は、線径0.2mmで80メッシュであり、シリコーンゴ
ム薄層5の表面には格子状の微細な凹凸が形成された。
凹凸の深さは、シリコーンゴム薄層5の1/10であ
る。
【0008】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るスペーサ
は、エンジン部材と当接する先端面にシリコーンゴム薄
層を設けてエンジン部材と面で密着するようにしたの
で、Oリングを嵌め込む溝の加工が不要であり気密性も
一層良好となる。シリコーンゴム薄層は熱劣化が少な
く、高温のエンジン部材に長期にわたって密着していて
も焼き付きがないので修理等で分解するときに都合がよ
い。スクリーン印刷による方法は、シリコーンゴム薄層
の形成と薄層のスペーサへの一体化の作業性がよく、ス
クリーン印刷の結果シリコーンゴム薄層の表面に形成さ
れた格子状の微細な凹凸が、密着するエンジン部材表面
の傷等を修復する緩衝作用をするので気密性を高めるこ
とができる。
は、エンジン部材と当接する先端面にシリコーンゴム薄
層を設けてエンジン部材と面で密着するようにしたの
で、Oリングを嵌め込む溝の加工が不要であり気密性も
一層良好となる。シリコーンゴム薄層は熱劣化が少な
く、高温のエンジン部材に長期にわたって密着していて
も焼き付きがないので修理等で分解するときに都合がよ
い。スクリーン印刷による方法は、シリコーンゴム薄層
の形成と薄層のスペーサへの一体化の作業性がよく、ス
クリーン印刷の結果シリコーンゴム薄層の表面に形成さ
れた格子状の微細な凹凸が、密着するエンジン部材表面
の傷等を修復する緩衝作用をするので気密性を高めるこ
とができる。
【図1】本発明に係る燃料噴射部取付け用スペーサの実
施例を示す断面図である。
施例を示す断面図である。
【図2】従来の燃料噴射部取付け用スペーサを示す断面
図である。
図である。
1はスペーサ 2はエンジン部材 3は燃料噴射部 5はシリコーンゴム薄層
Claims (3)
- 【請求項1】燃料噴射部をエンジン部材に取付けるに際
して、燃料噴射部とエンジン部材との間に介在させて燃
料噴射部を保護するためのスペーサであって、エンジン
部材に当接する前記スペーサの先端面にシリコーンゴム
薄層を設けたことを特徴とする燃料噴射部取付け用スペ
ーサ。 - 【請求項2】燃料噴射部をエンジン部材に取付けるに際
して、燃料噴射部とエンジン部材との間に介在させて燃
料噴射部を保護するためのスペーサであって、エンジン
部材に当接する前記スペーサの先端面にシリコーンゴム
をスクリーン印刷により塗布して熱処理をし、スペーサ
先端面にシリコーンゴム薄層を形成することを特徴とす
る燃料噴射部取付け用スペーサの製造法。 - 【請求項3】スペーサがフェノール樹脂製であり、シリ
コーンゴムのスクリーン印刷に先立ちスペーサ先端面に
シリコーンオイル系プライマを塗布しておく請求項2に
記載の燃料噴射部取付け用スペーサの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14604992A JPH05340323A (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | 燃料噴射部取付け用スペーサおよびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14604992A JPH05340323A (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | 燃料噴射部取付け用スペーサおよびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05340323A true JPH05340323A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=15398945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14604992A Pending JPH05340323A (ja) | 1992-06-08 | 1992-06-08 | 燃料噴射部取付け用スペーサおよびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05340323A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001090630A (ja) * | 1999-09-27 | 2001-04-03 | Mazda Motor Corp | 筒内噴射式エンジンの燃料供給装置 |
-
1992
- 1992-06-08 JP JP14604992A patent/JPH05340323A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001090630A (ja) * | 1999-09-27 | 2001-04-03 | Mazda Motor Corp | 筒内噴射式エンジンの燃料供給装置 |
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