JPH05339865A - 難燃加工シートの製造方法 - Google Patents

難燃加工シートの製造方法

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JPH05339865A
JPH05339865A JP4147844A JP14784492A JPH05339865A JP H05339865 A JPH05339865 A JP H05339865A JP 4147844 A JP4147844 A JP 4147844A JP 14784492 A JP14784492 A JP 14784492A JP H05339865 A JPH05339865 A JP H05339865A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flame
sheet
flame retardant
dryer
retardant
Prior art date
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Pending
Application number
JP4147844A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Yamamoto
勇 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
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  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】不織シートに対する難燃加工を高速で行なえる
ようにすることを目的とする。 【構成】合成繊維よりなり部分熱圧着が施された長繊維
不織シート12を素材とし、この素材を含浸浴槽11に通し
て難燃剤液を含浸させ、その後、前記素材を非接触型乾
燥機17に、この乾燥機17の前後位置でテンションロール
18,19により張力を掛けながら通すことにより、乾燥機
に通すときに従来のように不織シートの両端をクリップ
またはピンなどによりつかむ必要がなく、加工スピード
を大幅に速めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、合成繊維よりなり部分
熱圧着が施された長繊維不織シートを難燃加工する難燃
加工シートの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、合成繊維からなる織編物や抄紙な
どのシートを難燃加工する方法には、これらのシートに
ウレタンなどの樹脂剤と難燃剤との混合液を含浸した後
乾燥固着させる難燃剤含有樹脂含浸方法、当該混合液の
濃度を大きくしシート上でナイフエッジでかき取りシー
ト表面に混合液をコーティングした後乾燥固着させる樹
脂コーティング方法、シートに難燃剤のみの液を含浸し
た後乾燥固着させる難燃剤含浸方法などがある。
【0003】図5に前述の難燃剤含有樹脂含浸方法や難
燃剤含浸方法を示し、含浸浴槽1にシート2を通過させ
るときに3本のロール3〜5によってシート2をU字状
に屈曲させながらシート2を供給させている。また、図
6に前述の樹脂コーティング方法を示し、シート6の表
面に載っている難燃剤含有混合液7をナイフエッジ8で
かき取っている。
【0004】これらの方法は染色仕上げ加工の途中で行
なわれ、シートを乾燥機に通すときにシートの両端をク
リップまたはピンなどによりつかんでシートを張った状
態にしなければならず、シートに対するクリップやピン
の着脱に時間を要し、加工スピードが遅いという問題が
あった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決するもので、不織シートに対する難燃加工を高
速で行なえるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、難燃加工
を高速で行なえるようにすることを目的として研究を行
なった結果、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明の難燃加工シートの製造方
法は、合成繊維よりなり部分熱圧着が施された長繊維不
織シートを素材とし、この素材に難燃剤液を含浸させ、
その後、前記素材を非接触型乾燥機に、この乾燥機の前
後位置でロールにより張力を掛けながら通すことを要旨
とするものである。
【0008】以下、図1に基づいて説明すると、11は難
燃剤含有樹脂液もしくは難燃剤液(以下、難燃剤液と称
す)を溜めた含浸浴槽で、この含浸浴槽11内の難燃剤液
に合成繊維よりなり部分熱圧着が施された長繊維不織シ
ート12を通過させるときに3本のロール13〜15によって
不織シート12をU字状に屈曲させながら不織シート12を
供給している。16は含浸浴槽11から出た不織シート12に
付着する余分な難燃剤液を取り除くマングルロールで、
このマングルロール16の上手側に非接触型の乾燥機17が
設けられている。不織シート12に付着する難燃剤液の水
分は前記非接触型の乾燥機17によって蒸発されて難燃剤
を不織シート12に固着させる。18および19は前記乾燥機
17を前後から挟む乾燥機17の上手側位置および下手側位
置において不織シート12をたるみなく張った状態で乾燥
機17に通すためのテンションロールであり、各上下一対
設けられている。詳しくは下手側のテンションロール19
の方が上手側のテンションロール18よりも回転速度が僅
か速くなるように設定されている。
【0009】また、長繊維不織布を構成する繊維は、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン、あるいはこれらの組み合わせによる
混繊、または複合繊維のいずれであってもよい。また、
使用する長繊維の単糸デニールは1.0 〜10.0デニールと
することができる。
【0010】本発明の方法に適用できる不織シートの厚
みについてであるが、難燃剤液が不織シートの両面から
含浸するので、不織シートの片面から難燃剤液を浸透さ
せる場合に比べて適用できる不織シートの厚みを厚くす
ることができる。また、前記不織シートは圧接面積率が
5〜40%、目付20〜120 g/m2 となるように作られ
る。
【0011】ところで前記難燃剤はハロゲン系、チッソ
系、有機リン系などやこれらの組み合わせによる化合物
などが使用される。また、難燃剤を乾燥させる乾燥温度
は80〜200 ℃である。
【0012】
【作用】この構成により、不織シートを乾燥機に通すと
きに乾燥機の前後位置でロールにより張力を掛けてお
り、従来のように不織シートの両端をクリップまたはピ
ンなどによりつかむ必要がなく、従来に比べて加工スピ
ードを大幅に速めることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について、説明する。 実施例1 単糸デニールが3デニールのポリエステル長繊維を用
い、エンボスパターンが図2に示す丸型模様で部分熱圧
着された、厚み0.22mm、目付40g/m2 の不織シート12
に、難燃剤としての丸菱油化製ノンネン 102(有機リ
ン、チッソ系化合物、固形分41%)を同等量の水で希釈
した難燃剤液を含浸させ、98℃の熱風乾燥機で水分の除
去と難燃剤の固着を行なった。このとき、加工スピード
は80m/分であった。
【0014】JIS D−1205の水平評価方法で難燃評
価を行なったところ、不織シートの難燃性は加工前と比
べ改善されており、難燃基準に合格していた。上記実施
例1で用いた不織シートを前記従来の方法で難燃加工し
た場合、加工スピードは8m/分が最大であり、これ以
上加工スピードを上げることはできなかった。
【0015】実施例2 単糸デニールが 1.5デニールのナイロン長繊維を用い、
エンボスパターンが図3に示す直径の小さい、且つ高密
度な模様で部分熱圧着された、厚み0.18mm、目付40g/
2 の不織シート12に、難燃剤としての丸菱油化製ノン
ネン12(有機リン、ハロゲン化合物、固形分50%)を実
施例1と同様に同等量の水で希釈した難燃剤液を含浸さ
せ、105 ℃の熱風乾燥機で水分の除去と難燃剤の固着を
行なった。このとき、加工スピードは100 m/分であっ
た。
【0016】JIS K−7201の酸素指数の評価方法で
難燃評価を行なったところ、不織シートの難燃性は改善
されており、難燃加工していない不織シートの酸素指数
値が22.4であるのに対し、難燃加工した不織シートの酸
素指数値は28.0と効果があり、しかも高速加工が行なえ
て加工賃が安価となり、経済的メリットは大きい。
【0017】実施例3 単糸デニールが3デニールのポリエステル長繊維を用
い、エンボスパターンが図4に示す織目模様で部分熱圧
着された、厚み0.42mm、目付100 g/m2 で、表面に摩
耗による毛羽止めのためにアクリル系の接着剤が塗布さ
れた不織シート12に、難燃剤としての丸菱油化製ノンネ
ン 102(有機リン、チッソ系化合物、固形分41%)を同
等量の水で希釈した難燃剤液を含浸させ、105 ℃の熱風
乾燥機で水分の除去と難燃剤の固着を行なった。このと
き、加工スピードは70m/分であった。
【0018】このようにして難燃加工した不織シートを
アメリカ難燃評価方法としてFMVSS302(水平評
価方法)を用いて評価したところ、不織シートの難燃性
は改善されており、難燃基準に合格していた。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、不織シー
トを乾燥機に通すときに乾燥機の前後位置でロールによ
り張力を掛けており、従来のように不織シートの両端を
クリップまたはピンなどによりつかむ必要がなく、従来
に比べて加工スピードを大幅に速めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を示す説明図である。
【図2】本発明の実施例1における長繊維不織シートの
部分熱圧着の模様を示す平面図である。
【図3】本発明の実施例2における長繊維不織シートの
部分熱圧着の模様を示す平面図である。
【図4】本発明の実施例3における長繊維不織シートの
部分熱圧着の模様を示す平面図である。
【図5】従来の難燃剤含有樹脂含浸方法を示す説明図で
ある。
【図6】従来の樹脂コーティング方法を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
11 含浸浴槽 12 長繊維不織シート 13〜15 ロール 16 マングルロール 17 乾燥機 18,19 テンションロール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維よりなり部分熱圧着が施された
    長繊維不織シートを素材とし、この素材に難燃剤液を含
    浸させ、その後、前記素材を非接触型乾燥機に、この乾
    燥機の前後位置でロールにより張力を掛けながら通すこ
    とを特徴とする難燃加工シートの製造方法。
JP4147844A 1992-06-09 1992-06-09 難燃加工シートの製造方法 Pending JPH05339865A (ja)

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JP4147844A JPH05339865A (ja) 1992-06-09 1992-06-09 難燃加工シートの製造方法

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JPH05339865A true JPH05339865A (ja) 1993-12-21

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ID=15439537

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JP4147844A Pending JPH05339865A (ja) 1992-06-09 1992-06-09 難燃加工シートの製造方法

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JP (1) JPH05339865A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004316059A (ja) * 2003-04-11 2004-11-11 Sk Chemicals Co Ltd 組立式パネル構造体用ポリエステル難燃心材の製造方法
JP2005053220A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Sk Chemicals Co Ltd 難燃剤の発泡で強度を向上させた組立式パネル用ポリエステル難燃芯材及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004316059A (ja) * 2003-04-11 2004-11-11 Sk Chemicals Co Ltd 組立式パネル構造体用ポリエステル難燃心材の製造方法
JP2005053220A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Sk Chemicals Co Ltd 難燃剤の発泡で強度を向上させた組立式パネル用ポリエステル難燃芯材及びその製造方法

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