JPH05339798A - 鋼ストリップに対する連続電気めっき方法 - Google Patents
鋼ストリップに対する連続電気めっき方法Info
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- JPH05339798A JPH05339798A JP16843792A JP16843792A JPH05339798A JP H05339798 A JPH05339798 A JP H05339798A JP 16843792 A JP16843792 A JP 16843792A JP 16843792 A JP16843792 A JP 16843792A JP H05339798 A JPH05339798 A JP H05339798A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鋼ストリップの幅に応じて、常に、整流器の
定格容量に近い量の電流を電極板に供給し、これによっ
て、鋼ストリップに対し、効率的に連続電気めっきを施
すことができる方法を提供する。 【構成】 電気めっき槽１内に、複数個に分割された電
極板5a〜5cを設け、電極板5a〜5cの各々、または、その
うちの特定の電極板のみに選択的に通電し得るように複
数個の整流器7a〜7cを設け、整流器7a〜7cにより通電さ
れる電極板を、鋼ストリップの幅に応じて選択し、かく
して、整流器7a〜7cの定格容量に近い量の電流を、選択
された電極板に供給して、鋼ストリップの表面に連続的
に電気めっきを施す。
定格容量に近い量の電流を電極板に供給し、これによっ
て、鋼ストリップに対し、効率的に連続電気めっきを施
すことができる方法を提供する。 【構成】 電気めっき槽１内に、複数個に分割された電
極板5a〜5cを設け、電極板5a〜5cの各々、または、その
うちの特定の電極板のみに選択的に通電し得るように複
数個の整流器7a〜7cを設け、整流器7a〜7cにより通電さ
れる電極板を、鋼ストリップの幅に応じて選択し、かく
して、整流器7a〜7cの定格容量に近い量の電流を、選択
された電極板に供給して、鋼ストリップの表面に連続的
に電気めっきを施す。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、鋼ストリップに対す
る連続電気めっき方法に関するものである。
る連続電気めっき方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】鋼ストリップに対する電気めっきは、一
般に次のようにして行われている。即ち、図２に示すよ
うに、電気めっき液８が収容された水平な電気めっき槽
１内には、めっき槽１内を連続的に移動する鋼ストリッ
プＡを間に挟んで、１対の電極板２’が設けられ、めっ
き槽１の入側には、通電ロール３が設けられている。電
極板２’は、電極基体（または通電体）４’と、電極基
体４’に、鋼ストリップＡに向けて取り付けられた複数
個の分割された電極板5a’〜5n’とからなっている。電
極板は一体的に形成されている場合もある。６は、通電
ロール３と対をなすゴム製のバックアップロールであ
る。
般に次のようにして行われている。即ち、図２に示すよ
うに、電気めっき液８が収容された水平な電気めっき槽
１内には、めっき槽１内を連続的に移動する鋼ストリッ
プＡを間に挟んで、１対の電極板２’が設けられ、めっ
き槽１の入側には、通電ロール３が設けられている。電
極板２’は、電極基体（または通電体）４’と、電極基
体４’に、鋼ストリップＡに向けて取り付けられた複数
個の分割された電極板5a’〜5n’とからなっている。電
極板は一体的に形成されている場合もある。６は、通電
ロール３と対をなすゴム製のバックアップロールであ
る。
【０００３】上述した分割型または一体型の電極板に対
する電流の供給は、従来、定電流源である１つの整流器
７’によって行われている。即ち、通電ロール３と電極
基体（または通電体）４’との間に、整流器７’によっ
て、導線11' および12' を通し直流電流を印加する。鋼
ストリップＡを、めっき槽１内の電気めっき液８中を連
続的に移動させ、電極２’と鋼ストリップＡとの間に電
気めっき液８を通して電流を流す。かくして、鋼ストリ
ップＡの表面は電気めっきされる。なお、９は、めっき
槽１の下流側に設けられた、１対の電極板２’間に向け
てめっき液を噴射するためのノズルであり、10は、整流
器７’を制御するための制御器である。
する電流の供給は、従来、定電流源である１つの整流器
７’によって行われている。即ち、通電ロール３と電極
基体（または通電体）４’との間に、整流器７’によっ
て、導線11' および12' を通し直流電流を印加する。鋼
ストリップＡを、めっき槽１内の電気めっき液８中を連
続的に移動させ、電極２’と鋼ストリップＡとの間に電
気めっき液８を通して電流を流す。かくして、鋼ストリ
ップＡの表面は電気めっきされる。なお、９は、めっき
槽１の下流側に設けられた、１対の電極板２’間に向け
てめっき液を噴射するためのノズルであり、10は、整流
器７’を制御するための制御器である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】めっきすべき鋼ストリ
ップＡの幅が変わった場合には、その幅に応じた陰極電
流密度の許容範囲内でめっきするように、制御器10によ
って整流器７’の電流容量を制御していた。特に、鋼ス
トリップの表面上に、例えば、Zn−Ni、Zn−Feのような
電気亜鉛合金めっきを施す場合には、電流密度によっ
て、めっき層中のNiやFeの含有量が変化するので、鋼ス
トリップＡの表面上に所定量のNiまたはFeを含有する合
金電気めっき層を形成するための、電流密度の上下限の
許容範囲は極めて狭い。
ップＡの幅が変わった場合には、その幅に応じた陰極電
流密度の許容範囲内でめっきするように、制御器10によ
って整流器７’の電流容量を制御していた。特に、鋼ス
トリップの表面上に、例えば、Zn−Ni、Zn−Feのような
電気亜鉛合金めっきを施す場合には、電流密度によっ
て、めっき層中のNiやFeの含有量が変化するので、鋼ス
トリップＡの表面上に所定量のNiまたはFeを含有する合
金電気めっき層を形成するための、電流密度の上下限の
許容範囲は極めて狭い。
【０００５】従って、めっきすべき鋼ストリップＡの幅
が狭くなると、整流器７’の電流容量を小さくして、陰
極電流密度を狭い許容範囲内に保持する必要がある。そ
の結果、整流器７’の定格容量を大幅に下回る極めて非
効率な操業がなされていた。
が狭くなると、整流器７’の電流容量を小さくして、陰
極電流密度を狭い許容範囲内に保持する必要がある。そ
の結果、整流器７’の定格容量を大幅に下回る極めて非
効率な操業がなされていた。
【０００６】陰極電流密度（DK) は、次式によって表さ
れる。 ＤＫ(A/mm2) ＝Ｉ/WS 但し、I ：給電量(A) W ：ストリップ幅(mm) S ：ストリップ進行方向の電極の長さ(mm)
れる。 ＤＫ(A/mm2) ＝Ｉ/WS 但し、I ：給電量(A) W ：ストリップ幅(mm) S ：ストリップ進行方向の電極の長さ(mm)
【０００７】鋼ストリップの移動速度即ち生産能力は、
次式で表される。 Ｖ＝1,000 Ｉ/KCW 但し、V ：ストリップ移動速度（m/分) K ：めっき定数 C ：めっき量（g/m2）
次式で表される。 Ｖ＝1,000 Ｉ/KCW 但し、V ：ストリップ移動速度（m/分) K ：めっき定数 C ：めっき量（g/m2）
【０００８】従って、めっき量(C) を一定とすると、電
極の長さ(l) は不変であるので、例えば、鋼ストリップ
の幅(W) がその最大幅の1/2 の場合には、給電量(I) も
1/2になる。このとき、鋼ストリップの移動速度(V) は
変わらないから、生産量（Ton/分) は1/2 に減少するこ
とになる。
極の長さ(l) は不変であるので、例えば、鋼ストリップ
の幅(W) がその最大幅の1/2 の場合には、給電量(I) も
1/2になる。このとき、鋼ストリップの移動速度(V) は
変わらないから、生産量（Ton/分) は1/2 に減少するこ
とになる。
【０００９】従って、この発明の目的は、上述した問題
を解決し、めっきすべき鋼ストリップの幅が狭い場合で
も、整流器の定格容量を下回ることなく、鋼ストリップ
の幅に応じて、常に、整流器の定格容量に近い量の電流
を電極板に供給し、これによって鋼ストリップに対し効
率的に連続電気めっきを施すことができる、鋼ストリッ
プの電気めっき方法を提供することにある。
を解決し、めっきすべき鋼ストリップの幅が狭い場合で
も、整流器の定格容量を下回ることなく、鋼ストリップ
の幅に応じて、常に、整流器の定格容量に近い量の電流
を電極板に供給し、これによって鋼ストリップに対し効
率的に連続電気めっきを施すことができる、鋼ストリッ
プの電気めっき方法を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】この発明は、電気めっき
液が収容された電気めっき槽内に鋼ストリップを連続的
に移動させ、前記電気めっき槽内に前記鋼ストリップを
間に挟んで設けられた１対の電極板と、前記電気めっき
槽の入側に設けられた通電ロールと、前記電極板と前記
通電ロールとの間に直流電流を印加するための整流器と
によって、前記電極板と前記鋼ストリップとの間に前記
電気めっき液を通して電流を流すことにより、前記鋼ス
トリップの表面に連続的に電気めっきを施す、鋼ストリ
ップに対する連続電気めっき方法において、前記電極板
を複数個に分割し、分割された複数個の電極板のうちの
少なくとも１つの長さを残りの電極板の長さよりも大と
なし、そして、前記整流器を、分割された複数個の電極
板の各々、または、複数個の電極板のうちの特定の電極
板のみに選択的に通電し得るように複数個設け、前記複
数個の整流器により通電される前記複数個の電極板を、
前記鋼ストリップの幅に応じて選択し、かくして、前記
整流器の定格容量に近い量の電流を前記選択された電極
板に供給して、前記鋼ストリップの表面に連続的に電気
めっきを施すことに特徴を有するものである。
液が収容された電気めっき槽内に鋼ストリップを連続的
に移動させ、前記電気めっき槽内に前記鋼ストリップを
間に挟んで設けられた１対の電極板と、前記電気めっき
槽の入側に設けられた通電ロールと、前記電極板と前記
通電ロールとの間に直流電流を印加するための整流器と
によって、前記電極板と前記鋼ストリップとの間に前記
電気めっき液を通して電流を流すことにより、前記鋼ス
トリップの表面に連続的に電気めっきを施す、鋼ストリ
ップに対する連続電気めっき方法において、前記電極板
を複数個に分割し、分割された複数個の電極板のうちの
少なくとも１つの長さを残りの電極板の長さよりも大と
なし、そして、前記整流器を、分割された複数個の電極
板の各々、または、複数個の電極板のうちの特定の電極
板のみに選択的に通電し得るように複数個設け、前記複
数個の整流器により通電される前記複数個の電極板を、
前記鋼ストリップの幅に応じて選択し、かくして、前記
整流器の定格容量に近い量の電流を前記選択された電極
板に供給して、前記鋼ストリップの表面に連続的に電気
めっきを施すことに特徴を有するものである。
【００１１】
【作用】この発明の方法においては、電極板が複数個に
分割され、且つ、複数個の電極板のうちの少なくとも１
の長さは残りの電極板の長さよりも大であり、そして、
分割された複数個の電極板の各々、または、複数個の電
極板のうちの特定の電極板のみに選択的に通電し得るよ
うに複数個の整流器が設けられている。従って、、鋼ス
トリップの幅に応じ、常に陰極電流密度の制限範囲内に
おいて、整流器の定格容量に近い量の電流が、各電極板
に供給されるので、鋼ストリップに対し効率的に連続電
気めっきを施すことができる。
分割され、且つ、複数個の電極板のうちの少なくとも１
の長さは残りの電極板の長さよりも大であり、そして、
分割された複数個の電極板の各々、または、複数個の電
極板のうちの特定の電極板のみに選択的に通電し得るよ
うに複数個の整流器が設けられている。従って、、鋼ス
トリップの幅に応じ、常に陰極電流密度の制限範囲内に
おいて、整流器の定格容量に近い量の電流が、各電極板
に供給されるので、鋼ストリップに対し効率的に連続電
気めっきを施すことができる。
【００１２】
【実施例】次に、この発明の方法を図面を参照しながら
説明する。図１は、この発明の方法を実施するための装
置の一例を示す説明図である。図１に示すように、電気
めっき液８が収容された水平な電気めっき槽１内には、
めっき槽１内を連続的に移動する鋼ストリップＡを間に
挟んで、１対の電極板２が設けられ、めっき槽１の入側
には、通電ロール３およびバックアップロール６が設け
られ、電気めっき槽１の下流側には、めっき液噴射用の
ノズル９が設けられていることは、従来と同様である。
説明する。図１は、この発明の方法を実施するための装
置の一例を示す説明図である。図１に示すように、電気
めっき液８が収容された水平な電気めっき槽１内には、
めっき槽１内を連続的に移動する鋼ストリップＡを間に
挟んで、１対の電極板２が設けられ、めっき槽１の入側
には、通電ロール３およびバックアップロール６が設け
られ、電気めっき槽１の下流側には、めっき液噴射用の
ノズル９が設けられていることは、従来と同様である。
【００１３】電極２は、複数個、例えば、第１電極基体
4a、第２電極基体4bおよび第３電極基体4cからなる３個
の電極基体と、前記電極基体4a,4b,4cにそれぞれ鋼スト
リップＡに向けて取り付けられた第１電極板5a、第２電
極板5bおよび第３電極板5cとからなっている。第１電極
基体4aおよび第１電極板5aの長さは、第２電極基体4bお
よび第２電極板5b、第３電極基体4cおよび第３電極板5c
の各々の長さの約２倍である。
4a、第２電極基体4bおよび第３電極基体4cからなる３個
の電極基体と、前記電極基体4a,4b,4cにそれぞれ鋼スト
リップＡに向けて取り付けられた第１電極板5a、第２電
極板5bおよび第３電極板5cとからなっている。第１電極
基体4aおよび第１電極板5aの長さは、第２電極基体4bお
よび第２電極板5b、第３電極基体4cおよび第３電極板5c
の各々の長さの約２倍である。
【００１４】電極基体4a,4b,4cと通電ロール３との間
に、電極基体4a,4b,4cの各々に直流電流を印加するため
の、定電流源の整流器７が設けられている。整流器７
は、複数個、例えば、第１整流器7a、第２整流器7bおよ
び第３整流器7cからなっており、第１整流器7a、第２整
流器7bおよび第３整流器7cには、これを制御するための
制御器10が接続されている。
に、電極基体4a,4b,4cの各々に直流電流を印加するため
の、定電流源の整流器７が設けられている。整流器７
は、複数個、例えば、第１整流器7a、第２整流器7bおよ
び第３整流器7cからなっており、第１整流器7a、第２整
流器7bおよび第３整流器7cには、これを制御するための
制御器10が接続されている。
【００１５】通電ロール３と、第１整流器7a、第２整流
器7bおよび第３整流器7cとは、導線11によって並列に接
続されている。第１整流器7aと第１電極基体4aとは導線
12aによって接続され、第２整流器7bと第２電極基体4b
とは導線12b によって接続され、そして、第３整流器7c
と第３電極基体4cとは導線12c によって接続されてい
る。導線12a と導線12b 、導線12a と導線12c 、およ
び、導線12b と導線12c とは、各々導線13によって接続
されており、導線13の途中にはリレー14が設けられてい
る。導線12b および導線 12cの途中には、抵抗15および
リレー16が設けられている。
器7bおよび第３整流器7cとは、導線11によって並列に接
続されている。第１整流器7aと第１電極基体4aとは導線
12aによって接続され、第２整流器7bと第２電極基体4b
とは導線12b によって接続され、そして、第３整流器7c
と第３電極基体4cとは導線12c によって接続されてい
る。導線12a と導線12b 、導線12a と導線12c 、およ
び、導線12b と導線12c とは、各々導線13によって接続
されており、導線13の途中にはリレー14が設けられてい
る。導線12b および導線 12cの途中には、抵抗15および
リレー16が設けられている。
【００１６】鋼ストリップＡは、通電ロール３とバック
アップロール６との間を通って、電気めっき液８が収容
された電気めっき槽１内に導かれ、電気めっき槽１内に
水平に配置された１対の第１電極板5a、第２電極板5bお
よび第３電極板5c間を連続的に移動する。第１整流器7
a、第２整流器7bおよび第３整流器7cにより、上記第１
電極板5a、第２電極板5bおよび第３電極板5cの各々に通
電することによって、めっき液中の金属イオンは、陰極
である鋼ストリップＡの表面上に析出し、かくして、鋼
ストリップＡは電気めっきされる。
アップロール６との間を通って、電気めっき液８が収容
された電気めっき槽１内に導かれ、電気めっき槽１内に
水平に配置された１対の第１電極板5a、第２電極板5bお
よび第３電極板5c間を連続的に移動する。第１整流器7
a、第２整流器7bおよび第３整流器7cにより、上記第１
電極板5a、第２電極板5bおよび第３電極板5cの各々に通
電することによって、めっき液中の金属イオンは、陰極
である鋼ストリップＡの表面上に析出し、かくして、鋼
ストリップＡは電気めっきされる。
【００１７】制御器10は、鋼ストリップＡの幅に応じ、
許容電流密度の範囲内になるような電流量を、第１電極
板5a、第２電極板5bおよび第３電極板5cの各々に対し演
算して、第１整流器7a、第２整流器7bおよび第３整流器
7cの各々を制御する。
許容電流密度の範囲内になるような電流量を、第１電極
板5a、第２電極板5bおよび第３電極板5cの各々に対し演
算して、第１整流器7a、第２整流器7bおよび第３整流器
7cの各々を制御する。
【００１８】例えば、鋼ストリップＡの幅が最大の場合
には、その長さが他の電極板の長さの約２倍である第１
電極板5aのみを使用し、リレー14を作動させ、第１整流
器7a、第２整流器7bおよび第３整流器7cの３つの整流器
によって、第１電極板5aに通電する。このとき、使用し
ない第２電極板5bおよび第３電極板5cの各々に対して
は、めっき金属の析出を防止するために、第２整流器7b
および第３整流器7cから、抵抗15を通して微小電流を流
す。
には、その長さが他の電極板の長さの約２倍である第１
電極板5aのみを使用し、リレー14を作動させ、第１整流
器7a、第２整流器7bおよび第３整流器7cの３つの整流器
によって、第１電極板5aに通電する。このとき、使用し
ない第２電極板5bおよび第３電極板5cの各々に対して
は、めっき金属の析出を防止するために、第２整流器7b
および第３整流器7cから、抵抗15を通して微小電流を流
す。
【００１９】鋼ストリップＡの幅が最小の場合には、第
１電極板5a、第２電極板5bおよび第３電極板5cの全部を
使用し、第１整流器7aにより第１電極板5aに通電し、第
２整流器7bにより第２電極板5bに通電し、そして、第３
整流器7cにより第３電極板5cに通電する。
１電極板5a、第２電極板5bおよび第３電極板5cの全部を
使用し、第１整流器7aにより第１電極板5aに通電し、第
２整流器7bにより第２電極板5bに通電し、そして、第３
整流器7cにより第３電極板5cに通電する。
【００２０】また、鋼ストリップＡの幅が最大と最小の
中間の場合には、第１電極板5aおよび第２電極板5bを使
用し、第１整流器7aにより第１電極板5aに通電し、第２
整流器7bおよび第３整流器7cにより第２電極板5bに通電
する。このとき、使用しない第３電極板5cに対しては、
めっき金属の析出を防止するために、第３整流器7cか
ら、抵抗15を通して微小電流を流す。
中間の場合には、第１電極板5aおよび第２電極板5bを使
用し、第１整流器7aにより第１電極板5aに通電し、第２
整流器7bおよび第３整流器7cにより第２電極板5bに通電
する。このとき、使用しない第３電極板5cに対しては、
めっき金属の析出を防止するために、第３整流器7cか
ら、抵抗15を通して微小電流を流す。
【００２１】このようにすることによって、鋼ストリッ
プの幅に応じ、常に陰極電流密度の制限範囲内におい
て、整流器の定格容量に近い量の電流を、各電極に供給
することができる。従って、めっきすべき鋼ストリップ
の幅が狭い場合でも、整流器の定格容量を大幅に下回る
ことがなく、鋼ストリップの幅に応じた、整流器の定格
容量に近い量の電流が電極に供給され、これによって、
鋼ストリップに対し効率的に連続電気めっきを施すこと
ができる。
プの幅に応じ、常に陰極電流密度の制限範囲内におい
て、整流器の定格容量に近い量の電流を、各電極に供給
することができる。従って、めっきすべき鋼ストリップ
の幅が狭い場合でも、整流器の定格容量を大幅に下回る
ことがなく、鋼ストリップの幅に応じた、整流器の定格
容量に近い量の電流が電極に供給され、これによって、
鋼ストリップに対し効率的に連続電気めっきを施すこと
ができる。
【００２２】電極板の分割数およびその長さ、並びに、
整流器の数およびその電流容量は、めっきすべき鋼スト
リップの幅の分布状態から、最適値を選定する。
整流器の数およびその電流容量は、めっきすべき鋼スト
リップの幅の分布状態から、最適値を選定する。
【００２３】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
めっきすべき鋼ストリップの幅が狭い場合でも、整流器
の定格容量を大幅に下回ることなく、鋼ストリップの幅
に応じて、常に、整流器の定格容量に近い量の電流が電
極に供給されるので、鋼ストリップに対し効率的に連続
電気めっきを施すことができ、従って、この方法によっ
て既存設備の操業を行えば、極めて大きな増産効果が得
られ、また、新設備の場合にはめっき槽の数を減らすこ
とができ、設備費を大幅に低減し得る等、多くの工業上
有用な効果がもたらされる。
めっきすべき鋼ストリップの幅が狭い場合でも、整流器
の定格容量を大幅に下回ることなく、鋼ストリップの幅
に応じて、常に、整流器の定格容量に近い量の電流が電
極に供給されるので、鋼ストリップに対し効率的に連続
電気めっきを施すことができ、従って、この方法によっ
て既存設備の操業を行えば、極めて大きな増産効果が得
られ、また、新設備の場合にはめっき槽の数を減らすこ
とができ、設備費を大幅に低減し得る等、多くの工業上
有用な効果がもたらされる。
【図１】この発明の方法を実施するための装置の一例を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図２】従来のめっき装置の一例を示す説明図である。
Ａ 管、 １ 電気めっき槽、 ２,2' 電極板、 ３ 通電ロール、 ４,4' 電極基体、 ５,5' 電極板、 ６ バックアップロール、 ７,7' 整流器、 ８ めっき液、 ９ ノズル、 10 制御器、 11,11' 導線、 12,12' 導線、 13 導線、 14 リレー、 15 抵抗、 16 リレー。
Claims (1)
- 【請求項１】 電気めっき液が収容された電気めっき槽
内に鋼ストリップを連続的に移動させ、前記電気めっき
槽内に前記鋼ストリップを間に挟んで設けられた１対の
電極板と、前記電気めっき槽の入側に設けられた通電ロ
ールと、前記電極板と前記通電ロールとの間に直流電流
を印加するための整流器とによって、前記電極板と前記
鋼ストリップとの間に、前記電気めっき液を通して電流
を流すことにより、前記鋼ストリップの表面に連続的に
電気めっきを施す、鋼ストリップに対する連続電気めっ
き方法において、 前記電極板を複数個に分割し、分割された複数個の電極
板のうちの少なくとも１つの長さを残りの電極板の長さ
よりも大となし、そして、前記整流器を、分割された複
数個の電極板の各々、または、複数個の電極板のうちの
特定の電極板のみに選択的に通電し得るように複数個設
け、前記複数個の整流器により通電される前記複数個の
電極板を、前記鋼ストリップの幅に応じて選択し、かく
して、前記整流器の定格容量に近い量の電流を前記選択
された電極板に供給して、前記鋼ストリップの表面に連
続的に電気めっきを施すことを特徴とする、鋼ストリッ
プに対する連続電気めっき方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16843792A JPH05339798A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 鋼ストリップに対する連続電気めっき方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16843792A JPH05339798A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 鋼ストリップに対する連続電気めっき方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05339798A true JPH05339798A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=15868106
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16843792A Pending JPH05339798A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 鋼ストリップに対する連続電気めっき方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05339798A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100478002B1 (ko) * | 2002-05-30 | 2005-03-23 | 김용욱 | 웨이퍼 크기별 공급 전원 선택기능을 구비한 도금전원공급장치 |
| KR102005521B1 (ko) * | 2018-11-23 | 2019-07-30 | 그린화학공업(주) | 전해 인산염 피막처리 멀티 트랙 시스템 및 이를 이용한 전해 인산염 피막처리 방법 |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP16843792A patent/JPH05339798A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100478002B1 (ko) * | 2002-05-30 | 2005-03-23 | 김용욱 | 웨이퍼 크기별 공급 전원 선택기능을 구비한 도금전원공급장치 |
| KR102005521B1 (ko) * | 2018-11-23 | 2019-07-30 | 그린화학공업(주) | 전해 인산염 피막처리 멀티 트랙 시스템 및 이를 이용한 전해 인산염 피막처리 방법 |
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