JPH05339232A - 3−ベンジリデン−1−カルバモイル−2−ピロリドン類縁体および該製法での新規な中間体 - Google Patents

3−ベンジリデン−1−カルバモイル−2−ピロリドン類縁体および該製法での新規な中間体

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JPH05339232A
JPH05339232A JP4176097A JP17609792A JPH05339232A JP H05339232 A JPH05339232 A JP H05339232A JP 4176097 A JP4176097 A JP 4176097A JP 17609792 A JP17609792 A JP 17609792A JP H05339232 A JPH05339232 A JP H05339232A
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JP4176097A
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Susumu Kamata
進 鎌田
Toshihiko Okada
敏彦 岡田
Takeshi Shioda
武司 塩田
Nobuhiro Haga
展弘 芳賀
Yoshinori Hamada
芳徳 濱田
Saichi Matsumoto
佐市 松本
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Shionogi and Co Ltd
Original Assignee
Shionogi and Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 【化1】 [式中、R1およびR2はそれぞれ水素、低級アルキル、
アリ−ル、アラルキル、置換または非置換のアミノ、ヘ
テロ環、アミノ保護基またはOR3(式中、R3は水素、
アルキル、アシルまたはヒドロキシ保護基);R4およ
びR5はそれぞれ独立して、水素、低級アルキル、低級
アルコキシまたはハロゲンを意味するる。]で示される
化合物を工業的に得るための合成法および該製法の合成
中間体を提供するものである。 【効果】本発明は、プロスタグランディンE2(PG
2)とロイコトリエンB4(LTB4)産生阻害および
インタ−ロイキン1(IL−1)産生阻害活性を有し、
抗炎症作用を示す3−ベンジリデン−1−カルバモイル
−2−ピロリドン類縁体の工業的大量合成法、更には該
製法の合成中間体である新規なホスホニウム塩および新
規なアシルイソシアナ−ト体を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗炎症作用を有する化合
物を有利に得るための製造法、更に該製造過程で得られ
る新規な合成中間体を提供するものである。本発明者ら
は、先にプロスタグランディンE2(PGE2)とロイコ
トリエンB4(LTB4)産生阻害およびインタ−ロイキ
ン1(IL−1)産生阻害活性を有し、抗炎症作用を示
す3−ベンジリデン−1−カルバモイル−2−ピロリド
ン類縁体を合成し、特許出願している(PCT/JP9
2/00020号)。本発明は当該3−ベンジリデン−
1−カルバモイル−2−ピロリドン類縁体の工業的大量
合成法、更には該製法の合成中間体である新規なホスホ
ニウム塩および新規なアシルイソシアナ−ト体を提供す
るものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭61−257967号明細書に
は、非ステロイド系抗炎症作用を有する2−ピロリドン
誘導体が開示されている。一方、本発明方法により得ら
れる目的化合物、即ち3−ベンジリデン−1−カルバモ
イル−2−ピロリドン類縁体は、先に出願したPCT/
JP92/00020号明細書に記載の方法によっても
製造できるが以下に述べる理由により大量合成は困難で
ある。即ち、該明細書には、特開昭61−257967
号明細書記載の目的物に適当なカルバモイル試薬: L−CONR12 (式中、Lは脱離基、R1およびR2はそれぞれ前記と同
意義を有する。)を反応させてピロリドンのN位に相当
するカルバモイル基を導入する方法を開示している。し
かしながらこの方法では、R1および/またはR2に活性
プロトンを有する場合、反応効率が悪く、且つ副生成物
が得られることがあった。従って、用いられる試薬が限
定されるため一般性が低かったり、低収率であったり、
反応選択性が低い等の問題点があり、大量合成には適当
ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記事
情に鑑み、目的とする3−ベンジリデン−1−カルバモ
イル−2−ピロリドン類縁体を収率良く得ることができ
る適応範囲の広い一般性のある大量合成に適した製法を
目標として本発明を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明者らは相当
する置換基を有するアミンまたはN−保護アミンをアシ
ルイソシアナ−ト体に反応させれば、目的の3−ベンジ
リデン−1−カルバモイル−2−ピロリドン類縁体を収
率良く(出発物質アシルイソシアナ−ト体より収率50
%以上)得ることができることを見出し本発明を完成し
た。
【0005】更に詳しくは、(a)式(I):
【化9】 (式中、Halはハロゲンを意味する。)で示される化合
物に式: HNR12 [式中、R1およびR2はそれぞれ水素、低級アルキル、
アリ−ル、アラルキル、置換または非置換のアミノ、ヘ
テロ環、アミノ保護基またはOR3(式中、R3は水素、
アルキル、アシルまたはヒドロキシ保護基)をそれぞれ
意味する。]で示される化合物を反応させて
【化10】 (式中、R1、R2およびHalはそれぞれ前記と同意義を
有する。)で示される化合物を得て、
【0006】(b)次いで閉環反応に付して、式(II
I):
【化11】 (式中、R1、R2およびHalはそれぞれ前記と同意義を
有する。)で示される化合物を得て、要すれば通常工程
により脱保護反応に付し、次いで塩基の存在下、(A
r)3Pと反応させ、式(IV):
【化12】 (式中、R1、R2およびHalはそれぞれ前記と同意義を
有し、Arはアリ−ルを意味する。)で示される化合物
を得て、
【0007】(c)更に式(V):
【化13】 (R4およびR5はそれぞれ独立して、水素、低級アルキ
ル、低級アルコキシまたはハロゲンを意味する。)を反
応させて、更に要すれば脱保護反応に付し、式(V
I):
【化14】 (式中、R1、R2、R4およびR5はそれぞれ前記と同意
義を有する。)で示される化合物を極めて収率良く得ら
れることを見出した。
【0008】以下に本発明方法を反応工程毎に詳しく説
明する。即ち、
【化15】 (式中、R1、R2、R4、R5、HalおよびArはそれぞれ前記
と同意義を有する。) (1)化合物(I)にHNR12(式中、R1およびR2
はそれぞれ前記と同意義を有する。)で示される化合物
を反応させて化合物(II)を得る。即ち、(I)に相
当するアミン、通常はN−保護アミン誘導体を非プロト
ン性溶媒中、10〜100℃、好ましくは室温〜70℃
付近で1〜5時間、好ましくは2〜4時間反応させる。
用いられる非プロトン性溶媒としては、テトラヒドロフ
ラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、ヘキサ
メチルホスファミドなどが挙げられるが、テトラヒドロ
フランが最も好ましい。
【0009】(2)化合物(II)を閉環反応に付し、
更に要すれば脱保護反応に付すことにより化合物(II
I)を得る。本反応は塩基性物質の存在下、適当な溶媒
中0〜100℃、好ましくは室温付近で0.5〜5時
間、好ましくは1〜3時間実施される。塩基性物質とし
ては、水素化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化
カリウム、炭酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、トリエチ
ルアミンまたはピリジン等が挙げられる。溶媒としては
前述した(1)と同様のものを用いることができるが、
テトラヒドロフラン中、水素化ナトリウム存在下で反応
させるのが好ましい。更に、脱保護反応は、通常工程に
より実施されるが、本発明においてはトリフルオロ酢酸
−アニソ−ルを用い、好ましくは氷冷下で、0.5〜6
時間、好ましくは2〜4時間実施される。
【0010】(3)化合物(III)に(Ar)3Ph
を適当な溶媒中で反応させることにより化合物(IV)
を得る。適当な溶媒としては、前述した(1)と同様の
ものが用いられ、50〜120℃、好ましくは60〜9
0℃で5〜20時間、好ましくは10〜12時間反応さ
せる。本発明においては、アリ−ルとしては、フェニル
が好ましい。
【0011】(4)得られたホスホニウム塩(IV)に
アルデヒド体(V)を縮合させ、更に要すれば脱保護反
応に付すことにより目的化合物(VI)を得る。本反応
は、不活性溶媒中、強塩基の存在下50〜100℃、好
ましくは60〜80℃で0.5〜3時間、好ましくは1
〜2時間実施する。不活性溶媒としては、トルエン、テ
トラヒドロフラン、ジメチルスルホキシドおよびtert−
ブタノ−ル等が挙げられる。強塩基としては、トリエチ
ルアミン、カリウム tert−ブトキサイド、リチウムジ
イソプロピルアミド、水素化ナトリウムおよびn−ブチ
ルリチウム等が用いられるが、トリエチルアミンが最も
好ましい。脱保護反応は、通常工程により実施される
が、本発明においては、ジクロロメタン中で塩化アルミ
ニウム/アニソ−ルと反応させるのが好ましい。更に本
合成方法の出発物質である化合物(I)は下記(a)ま
たは(b)のようにして得られる。
【0012】(a)式
【化16】 (式中、Halはハロゲンを意味する。)で示される化合
物をCH2Cl2/NH3と反応させて式
【化17】 (式中、Halはハロゲンを意味する。)で示される化合
物を得、更に R6(CO)27 (式中、R6およびR7はそれぞれ独立してハロゲンまた
はイミダゾリルを意味する。)または R8COR9 (式中、R8はおよびR9はそれぞれ独立してClまたはCl
3CO−を意味する。)で示される化合物を1,2−ジクロ
ロエタン中で0〜50℃、好ましくは室温付近で0.5
〜4時間、好ましくは1〜2時間程度反応させるか、
【0013】(b)あるいは式に MOCN (式中、Mはアルカリ金属または銀を意味する。)を触
媒の存在下(SnCl4、ZnCl2、CdCl2、BF3−Et2OおよびAl
Cl3等)、適当な溶媒中(1,2−ジクロルベンゼン、無
水テトラヒドロフラン、四塩化炭素、ベンゼン、ジオキ
サン等)、要すれば遮光下で、50〜100℃、好まし
くは65〜85℃で0.5〜5時間、好ましくは1〜3
時間反応させることにより得られる。
【0014】更に化合物は下記のようにして得られ
る。γ−ブチロラクトン
【化18】 に相当するハロゲン化物およびハロゲン化リンを塩化チ
オニル、オキシ塩化リン、五塩化リン、クロル炭酸エス
テル(クロル炭酸メチル、クロル炭酸エチル等)および
オキザリルクロライド等の試薬の存在下、適当な溶媒の
存在下で反応させることにより得られる。適当な溶媒と
は、ジメチルホルムアミド、ジクロルメタン、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサンおよびアセトン等が挙げられ
る。
【0015】本明細書中、低級アルキルとは、一般に直
鎖状、分枝状または環状の炭素原子数1〜6個のアルキ
ルを意味し、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、シクロプロピル、n−ブチル、イソブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロブチル、n−
ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチ
ル、シクロペンチル、n−ヘキシルおよびイソヘキシル
等が挙げられ、これらの低級アルキルは、ハロゲン、ア
ミノおよびシアノよりなる群から選ばれた1〜3個の同
一または相異なる置換基で置換されていてもよい。ただ
し、ハロゲンとは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を
意味する。
【0016】「アリ−ル」とは、一般に炭素原子数6〜
12の芳香基を意味し、例えばフェニル、トリル、キシ
リル、ビフェニリルおよびナフチル等が挙げられ、該ア
リ−ルは、低級アルキル、ハロゲン、アミノおよびシア
ノ等からなる群から選ばれた1〜3個までの同一もしく
は相異なる置換基で置換されていてもよい。該アリ−ル
としては、ハロゲンで1〜3個置換されているフェニル
が特に好ましい。
【0017】「アラルキル」とは、炭素原子数6〜12
の芳香族系アリ−ルで置換されている炭素原子数1〜6
の低級アルキルを意味し、当該アリ−ルは前記アリ−ル
の定義に従う。アラルキルの具体例としては、ベンジ
ル、フェネチル、およびフェニルプロピル等が挙げら
れ、該アラルキルは低級アルキル、ハロゲン、アミノお
よびシアノ等からなる群から選ばれた1〜3個までの同
一もしくは相異なる置換基で置換されていてもよい。
【0018】「置換または非置換のアミノ基」における
置換基としては、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、
アシルおよびアルコキシカルボニル基が挙げられる。該
アルキル、アルコキシおよびアシルは前述したものに準
ずるがメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル
またはベンゾイルが好ましい。アルコキシカルボニル基
とは、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、te
rt−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル
等が挙げられるが、tert−ブトキシカルボニルが特
に好ましい。
【0019】「ヘテロ環」とは環構成原子として、酸
素、硫黄または窒素から選ばれた1個以上のヘテロ原子
を含む5〜6員の複素環を意味し、具体的には、ピロリ
ル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリダジニ
ル、ピリミジニル、ピラジニル、1,3,5−トリアジニ
ル、1,2,4−トリアジニル、1,2,3−トリアジニ
ル、イソキサゾリル、オキサゾリル、1,2,3−オキサ
ジアゾリル、1,2,4−オキサジアゾリル、1,2,5−
オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、イソ
チアゾリル、チアゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、
1,2,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリ
ル、1,3,4−チアジアゾリル、テトラゾリル、フリ
ル、チエニル、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリ
ニル、チオモルホリニル、ピペラジニル、ピラニルおよ
びチオピラニル等が例示されるが、なかでもモルホリニ
ルおよびチオモルホリニルがとくに好ましい。
【0020】「アミノ保護基」とは、通常アミノ保護基
として用いられるもの、例えば、ベンジルオキシ、トリ
フルオロアセチル、メトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、ベンジルオキシカルボニル、tert−ブトキ
シカルボニル、ベンズヒドリル、p−メトキシベンジル
またはトリフェニルメチルなどを意味するが、本発明に
おいてはtert−ブトキシカルボニルが好ましい。
【0021】「アシル」とは、芳香族アシルおよび脂肪
族アシル基を意味し、芳香族アシル基としては、例えば
ベンゾイル、4−ヒドロキシベンゾイル、4−クロロベ
ンゾイル、4−メトキシベンゾイル、4−ニトロベンゾ
イル、4−tert−ブチルベンゾイル、ベンゼンスル
ホニル、トルエンスルホニル等が挙げられ、脂肪族アシ
ル基としては、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、バレリル等が挙げられる。なかでも脂肪族アシ
ル基が好ましく、特にアセチルが好ましい。
【0022】OR3における「ヒドロキシ保護基」とし
ては、塩基性条件下で安定なものであれば特に限定され
るものではないが、例えば、トリメチルシリル、ter
t−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジフェニ
ルシリル、テトラヒドロピラニル、メトキシメチル、メ
チルチオメチル、2−メトキシエトキシメチル、1−エ
トキシエチル、ベンジルまたはメトキシベンジルなどを
用いればよい。「アルカリ金属」とは、リチウム、ナト
リウム、カリウム、ルビジウムおよびセシウムを意味す
る。
【0023】本発明が提供する合成方法により得られる
化合物は、胃障害などの副作用も弱く、優れた抗炎症作
用を有しており、解熱、鎮痛、カゼ症侯群、急性および
慢性気管支炎、外傷、関節炎、リウマチ、神経炎、関節
痛および神経痛などの消炎鎮痛などに有効であり、これ
らの活性についてはPCT/JP92/00020号明
細書に記載されている。
【0024】以下に実施例および参考例を示し、本発明
を更に詳しく説明するが、これらは本発明をなんら制限
するものではない。実施例で用いられる略号は、以下に
示す意味を有する。 Me:メチル Et:エチル iPr:イソプロピル Ph:フェニル THF:テトラヒドロフラン DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
【0025】実施例1 (1)2,4−ジブロモブチリルイソシアネ−ト(I−
1) 2,4−ジブロモブタンアミド*1250g(1.02mo
l)の1,2−ジクロロエタン900ml溶液に氷冷下、オ
キサリルクロライド100ml(1.14mol)を滴下す
る。1時間室温で撹拌した後、83〜85℃で4時間撹
拌する。反応溶液を濃縮した後、蒸留により精製し標題
化合物(I−1)を無色オイルとして得る。 収率:84%,沸点:89〜96℃(2〜3mHg)*1 :2,4−ジブロモブチリルクロライドにジクロロメ
タン中アンモニアを反応させて得られる(J.M.C.,30, 1
955 (1987)参照)。 NMR(CDCl3)δ:2.4-2.78 (2H, m); 3.41-3.68 (2
H, m); 4.5-4.68 (1H, m)
【0026】(2)N−ベンジルオキシ−N−tert−ブ
トキシカルボニル−N’−(2,4−ジブロモブチリ
ル)尿素(II−1) (1)で得られた2,4−ジブロモブチリルイソシアネ
−ト(I−1)232.8g(0.859mol)をTHF
850mlに溶かし、tert−ブチル N−ベンジルオキシ
カルバメ−ト(参考例1で合成)191.8g(0.85
9mol)を加えて、55℃で2.5時間加熱撹拌した後、
濃縮しn−ペンタン/エ−テル(4/1)より結晶化す
ることにより標題化合物414g(収率:97.5%)
を白色結晶として得た。融点:101〜103℃ IR(KBr)cm-1:3396 (s), 3252, 3188 (s), 1769, 1
718, 1696 NMR(CDCl3)δ:1.53 (9H, s); 2.53-2.67 (2H,
m); 3.58 (2H, t, J=5.8Hz); 4.98 (2H, s); 5.20 (1H,
q, J=4.1Hz); 7.37-7.49 (5H, m); 11.07 (1H, s) 元素分析値(%)C17H22N2O5Br2として 計算値:C,41.31; H,4.49; N,5.67; Br,32.34 実測値:C,41.55; H,4.60; N,5.96; Br,32.52
【0027】(3)1−(N−tert−ブトキシカルボニ
ル−N−ベンジルオキシカルバモイル)−3−ブロモピ
ロリジン−2−オン(III−1) (2)で得られたN−ベンジルオキシ−N−tert−ブト
キシカルボニル−N’−(2,4−ジブロモブチリル)尿
素(II−1)414g(0.838mol)をTHF1.
4リットルに溶解し、氷冷する。撹拌しながらNaH/
THF(60%油状物36.8g、n−ヘキサンで洗浄
後THF100mlに懸濁)溶液を滴下した後、室温で1
時間撹拌した。反応溶液を再び氷冷し、1N塩酸83ml
で中和、次いで濃縮し得られた油状残渣を酢酸エチルに
溶かして水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥して369g
の粗油として標題化合物(III−1)を得た。 IR(CHCl3)cm-1:1751, 1712 NMR(CDCl3)δ:1.52 (9H, s); 2.23-2.36 (1H,
m); 2.49-2.66 (1H, m); 3.73-3.99 (2H, m);4.41-4.47
(1H, m); 5.01 (2H, q, J=4.8Hz); 7.33-7.48 (5H, m)
【0028】(4)1−(N−ベンジルオキシカルバモ
イル)−3−ブロモピロリジン−2−オン(III−
2) (3)で得られた1−(N−tert−ブトキシカルボニル
−N−ベンジルオキシカルバモイル)−3−ブロモピロ
リジン−2−オン(III−1)369mg(0.838m
ol、溶媒約23g含む)をアニソ−ル500mlに溶解
し、氷冷撹拌しながら、トリフルオロ酢酸840mlを加
えて同温度で3時間撹拌後、反応混合物を濃縮し、残渣
にn−ヘキサンを加えて析出晶を濾取する。1番晶20
8.7g、2番晶13.5g(計222.2g、収率:8
4.7%)で標題化合物を得た。融点:137〜142
℃ IR(KBr)cm-1:3272, 1719, 1694 NMR(CDCl3)δ:2.29-2.41 (1H, m); 2.54-2.71 (1
H, m); 3.91-3.97 (2H, m); 4.46-4.51 (1H,m); 4.96
(2H, s); 7.35-7.44 (5H, m); 10.43 (1H, s)
【0029】(5)1−(N−ベンジルオキシカルバモ
イル)−3−ブロモトリフェニルホスホニウムピロリジ
ン−2−オン(IV−1) (4)で得られた化合物(III−2)222.2g
(0.71mol)を1リットルのTHFに溶かして、これ
にトリフェニルホスフィン186.2g(0.71mol)
を加えて、80℃で11時間撹拌した後、氷冷し析出し
た結晶を濾過(冷THFで洗浄)し、標題化合物20
6.7gを得る。濾液は約1/3に濃縮した後、同温度
で更に20時間反応し2番晶90.5gを得た。濾液は
同様に繰り返し3番晶20.5g(計317.7g、収
率:83%)の標題化合物を得た。融点:235〜23
8℃ IR(KBr)cm-1:3400, 3302, 1717, 1584 NMR(CDCl3)δ:1.99-2.29 (1H, m); 3.05-3.24 (1
H, m); 3.76-3.84 (1H, m); 4.08-4.22 (1H,m); 4.85
(2H, q, J=10.6Hz); 7.35 (5H, s); 7.59-8.00 (16H,
m); 10.10 (1H,s)
【0030】(6)1−(N−ベンジルオキシカルバモ
イル)−3−(3,5−ジ−tert−ブ チル−4−ヒドロ
キシベンジリデン)ピロリジン−2−オン(VI−1) (5)で得られた化合物(IV−1)206.7g(0.
359mol)を99%エタノ−ル1リットルに溶解し、
これに3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベン
ズアルデヒド84.1g(0.359mol)とトリエチル
アミン100ml(0.718mol)を加えて、70℃で
1.5時間撹拌する。反応液を濃縮して、酢酸エチル1
リットルと水500ml中へ注ぎ、析出晶は濾取し、1番
晶77.7gを得た。濾液中の酢酸エチル層は分液し、
飽和食塩水で洗浄後硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮す
る。残渣はエタノ−ル/n−ヘキサン(1/1)より結
晶化して2番晶51.7g(計129.4g、収率:80
%)で標題化合物を得た。融点:164〜165℃ 元素分析値(%)C273424として 計算値:C;71.94; H,7.61; N,6.22 実験値:C;71.99; H,7.66; N,6.29 IR(KBr)cm-1:3550, 3256, 1704, 1632, 1593 NMR(CDCl3)δ:1.46 (18H, s); 3.08 (2H, d, t,
J=2.8,7Hz); 3.95 (2H, t, J=7Hz); 5.00 (1H, s); 5.5
7 (1H, s); 7.35-7.51 (8H, m); 10.91 (1H, s)
【0031】(7)1−(N−ヒドロキシカルバモイ
ル)−3−(3,5−ジ−tert−ブチル −4−ヒドロキ
シベンジリデン)ピロリジン−2−オン(VI−2) (6)で得られた化合物(VI−1)126g(0.2
8mol)をアニソ−ル210ml、ニトロメタン1.68リ
ットルに溶解し、窒素中氷冷撹拌しながら、これに塩化
アルミニウム112g(0.84mol)をアニソ−ル56
0mlに溶かした溶液を加えた後、更に室温で2時間撹拌
する。反応溶液を冷却した2N−塩酸(1.68リット
ル)中へあけて、1時間撹拌した後、ジクロロメタンで
抽出する。抽出溶液を飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネ
シウムで乾燥し濃縮する。得られた残渣にn−ヘキサン
を加えて析出晶を濾取し、1番晶52.4gを得た。母
液を濃縮して得られた残渣を塩化メチレン−イソプロピ
ルエ−テルより再結晶して2番晶38.3g(計:9
0.79g、収率:90%、出発物質アシルイソシアナ
−ト体らの総収率:49.4%)の標題化合物を得た。
融点:211〜216℃ この反応はニトロメタンのかわりに塩化メチレン、塩化
アルミニウムのかわりに四塩化チタンを使用してもよ
い。 元素分析値(%)C20H28N2O4として 計算値:C,66.64; H,7.83; N,7.77 実験値:C,66.52; H,7.89; N,7.76 IR(KBr)cm-1:3630, 3600, 3400, 3240, 2950, 170
0, 1639 NMR(CDCl3)δ:1.46 (18H, s); 3.09 (2H, d.t, J
=2.2,7.0Hz); 3.95 (2H, t, J=7.0Hz); 5.58(1H, s);
7.37 (2H, s); 7.46 (1H, t, J=2.2Hz)
【0032】実施例2 (1)N−tert−ブトキシカルボニル−N’−(2,4
−ジブロモブチリル)−N−(p−メトキシベンジルオ
キシ)尿素(II−2) tert−ブチル N−p−メトキシベンジルオキシカルバ
メイト37.99g(0.15mol)を84mlのTHFに
溶解し、撹拌しながら化合物(I−1)40.64g
(0.15mol)のTHF42ml溶液を加えて室温で6
4.5時間放置した後、THFを留去し、エ−テル/n
−ペンタン(2/1)より結晶化し33.096g(収
率63.1%)で標題化合物を得た。融点:104〜1
05.5℃ 元素分析値(%)C18H24N2O6Br2として 計算値:C,41.24; H,4.61; N,5.34; Br,30.49 実測値:C,42.39; H,4.77; N,5.52; Br,32.48 NMR(CDCl3)δ:1.55 (9H, s); 2.45-2.67 (2H,
m); 3.46-3.61 (2H, m); 3.82 (3H, s); 4.92 (2H, s);
5.16-5.23 (1H, m); 6.85-6.94 (2H, m); 7.34-7.41
(2H, m); 11.96 (1H, s)
【0033】(2)1−(N−tert−ブトキシカルボニ
ル−N−p−メトキシベンジルオキシカルバモイル)−
3−ブロモピロリジン−2−オン(III−3) (1)で得られた化合物(II−2)26.21g(0.
05mol)を84mlのTHFに溶解して、氷冷下、撹拌
しながら60%NaH2.2g(n−ヘキサンで洗浄し
たのちTHF6mlに懸濁した溶液)を加えて室温で3.
5時間撹拌した後、1夜放置し、氷冷撹拌下、0.5N
塩酸15ml(pH5)を加えた後、濃縮して酢酸エチ
ル、水を加えて抽出し水洗後、硫酸マグネシウムで乾燥
し、濃縮した。得られた残渣をエ−テル/n−ペンタン
より結晶化し標題化合物11.292g(収率:51
%)を得る。融点:65〜72℃ 元素分析値(%)C18H23N2O6Brとして 計算値:C,48.77; H,5.23; N,6.32; Br,18.03 実験値:C,48.51; H,5.25; N,6.63; Br,19.58 NMR(CDCl3)δ:1.52 (9H, s); 2.23-2.37 (1H,
m); 2.49 (1H, m); 3.73-3.98 (2H, m); 3.80 (3H, s);
4.44 (1H, q, J=3.4Hz); 4.90-5.01 (2H, m); 6.81-6.
90 (2H, m); 7.33-7.40 (2H, m)
【0034】(3)1−(N−ヒドロキシカルバモイ
ル)−3−ブロモピロリジン−2−オン(III−4) (2)で得られた(III−3)88g(0.179mo
l、溶媒を含む)を95ml(0.87mol=4.9eq)の
アニソ−ルに溶解して氷冷撹拌しながら、トリフルオロ
酢酸175ml(2.27mol=12.7eq)を40分間
かけて滴下しながら加えた後、室温で4時間撹拌する。
反応溶液を約1/3まで濃縮しエ−テル100mlを加え
て析出晶を濾過し、標題化合物12.647gを得た。
濾溶はシリカゲルカラムクロマトグラフィ−に付し5.
928gの結晶を得、即ち計18.575g(収率:4
6.5%)の標題化合物と1−(N−tert−ブトキシカ
ルボニル)−3−ブロモピロリジン−2−オンを得た。
この化合物を更にトリフルオロ酢酸65mlに溶解し、同
様に脱保護し6.515gの標題化合物を得た。以上に
より合計25.09g(収率:63%)の標題化合物を
得た。融点:81〜82℃ NMR(CDCl3)δ:2.31-2.44 (1H, m); 2.57-2.75 (1
H, m); 3.91-3.98 (3H, m); 4.50-4.55 (2H,m); 10.36
(1H, s);
【0035】(4)1−(N−ヒドロキシカルバモイ
ル)−3−ブロモトリフェニルホスホニウムピロリジン
−2−オン(IV−2) (3)で得られた(III−4)43.8g(0.196
mol)を200mlのTHFに溶解しトリフェニルホスフ
ィン51.4g(0.196mol)を加えて、得られた懸
濁液を還流し(約5分で溶解)、更に65時間還流した
後、氷冷し、析出晶を濾取し、冷THFで洗浄し1番晶
44.35gを得る。濾液は約1/3に濃縮し、更に1
5時間還流した後同様に処理し、2番晶1.67g(計
46.02g、収率:48.4%)で標題化合物を得る。 NMR(CDCl3)δ:2.03-2.33 (1H, m); 2.99 (1H, br
s); 3.64-3.74 (1H, m); 3.92-4.01 (1H, m);6.96-7.15
(1H, m); 7.68-7.95 (16H, m); 9.88 (1H, s)
【0036】(5)1−(N−ヒドロキシカルバモイ
ル)−3−(3,5−ジ−tert−ブチル −4−ヒドロキ
シベンジリデン)ピロリジン−2−オン(VI−2) (4)で得られた化合物(IV−2)44.35g(0.
0914mol)を200mlの99.5%エタノ−ルに溶解
して、3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシべン
ズアルデヒド21.42g(0.0914mol)とトリエ
チルアミン25.5ml(0.183mol)を加えて1時間
加熱還流する。冷却後、酢酸エチル200ml、水100
mlを加えて抽出し、次いで水洗後、硫酸マグネシウムで
乾燥する。濃縮後、エタノ−ル/n−ヘキサンより結晶
化して標題化合物(VI−2)12.65g(収率:3
8%)を得る。この化合物は実施例1で得られたものと
同様の物理恒数を示した。
【0037】実施例3 化合物(III−4)の別途合成方法 化合物(I−1)45.3g(0.167mol)およびter
t−ブチル N−ジフェニルメトキシカルバメ−ト(参
考例2で合成)50g(0.167mol)のTHF200
ml溶液を50−55℃で6時間撹拌する。反応溶液を濃
縮し、約102gの残渣を得る。このうち92gの油状
残渣を400mlのTHFに溶解し、氷冷する。この溶液
に60%NaH5.34g(0.1336mol)を加えた
後、室温で更に3時間撹拌する。反応溶液を濃縮後、得
られた油状残渣を酢酸エチルに溶解し、水および飽和食
塩水で洗浄する。硫酸マグネシウムで乾燥した後、濃縮
することにより83gの油状残渣を得る。このうち、7
0gの残渣を130mlのアニソ−ルに溶解し氷冷する。
この溶液に160mlのトリフルオロ酢酸を滴下し、更に
室温で3時間撹拌する。反応溶液を濃縮し、得られた油
状残渣をn−ペンタンで洗浄後、エ−テル/n−ヘキサ
ンより結晶化することにより25.4g(収率:87
%)の標題化合物を得る。得られた化合物を実施例2
(4)および(5)と同様に処理することにより化合物
(VI−2)を得た。
【0038】実施例4 N−ベンジルオキシ−N−ベンジルオキシカルボニル−
N’−2,4−ジブロモブチリル尿素(II−3) 2,4−ジブロモブチリルイソシアネ−ト2.7g(10
mmol)およびベンジルN−ベンジルオキシカルバメ−ト
2.57g(10mmol)のTHF20ml溶液を50℃で
5時間撹拌する。反応溶液を濃縮することにより標題化
合物(II−3)を淡黄色の油状物として得られる。こ
の化合物(II−3)を実施例1(3)〜(7)と同様
に処理することにより化合物(VI−2)を得た。
【0039】実施例5 2,4−ジブロモブチリルイソシアネ−ト(I−1)の
別途合成方法(1) 2,4−ジブロモブチリルクロライド5.3g(20mmo
l)、NaOCN1.69g(26mmol)の1,2−ジク
ロルベンゼン懸濁液10ml中に、SnCl40.26gを添
加して80℃で2時間撹拌することにより(I−1)を
得た。
【0040】実施例6 2,4−ジブロモブチリルイソシアネ−ト(I−1)の
別途合成方法(2) 2,4−ジブロモブチリルクロライド5.3g(20mmo
l)、AgOCN3.90g(26mmol)を無水THF2
0ml中で遮光下で80℃の浴温中で2時間撹拌還流する
ことにより化合物(I−1)を得た。
【0041】参考例1 tert−ブチル N−ベンジルオキシカルバメ−トの合成 ジ−tert−ブチルジカルボネ−ト372.36g(1.5
mol)のジオキサン1.54リットル溶液にo−ベンジル
ヒドロキシアミン塩酸塩239.4g(1.5mol)を 室
温で加える。この懸濁液に1M−炭酸水素ナトリウム水
溶液(1.5リットル=1.5mol)を滴下し、更に1.5
時間撹拌する。反応溶液を約半分まで濃縮して氷冷下ク
エン酸(11g水溶液)を加えて、ジクロロメタン50
0mlで抽出する。抽出溶液を飽和食塩水150mlで洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮する。得られた残渣
366.4gをn−ペンタンより結晶化して標題化合物
295.56g(収率:88.3%)を得た。融点:46
〜47℃ NMR(CDCl3)δ:1.48 (9H, s); 4.86 (2H, s); 7.1
1 (1H, brs); 7.11-7.41 (5H, m)
【0042】参考例2 tert−ブチル N−ジフェニルメトキシカルバメ−ト o−ジフェニルメチルヒドロキシアミン45g(0.2
26mol)およびジ−tert−ブチルジカルボネ−ト49.
3g(0.226mol)のジオキサン200ml溶液を室温
で16時間撹拌する。反応溶液を濃縮後、得られた油状
物を酢酸エチルに溶解しクエン酸水溶液で洗浄する。酢
酸エチル層を濃縮し、析出した結晶性残渣を濾取する。
結晶をn−ヘキサンで洗浄して標題化合物58.4g
(収率:86.6%)を白色結晶として得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱田 芳徳 兵庫県川西市萩原台1−281 (72)発明者 松本 佐市 大阪府池田市伏尾台3−2−11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)式(I): 【化1】 (式中、Halはハロゲンを意味する。)で示される化合
    物に式: HNR12 [式中、R1およびR2はそれぞれ水素、低級アルキル、
    アリ−ル、アラルキル、置換または非置換のアミノ、ヘ
    テロ環、アミノ保護基またはOR3(式中、R3は水素、
    アルキル、アシルまたはヒドロキシ保護基)をそれぞれ
    意味する。]で示される化合物を反応させて 【化2】 (式中、R1、R2およびHalはそれぞれ前記と同意義を
    有する。)で示される化合物を得て、(b)次いで閉環
    反応に付して、式(III): 【化3】 (式中、R1、R2およびHalはそれぞれ前記と同意義を
    有する。)で示される化合物を得て、要すれば通常工程
    により脱保護反応に付し、次いで塩基の存在下、(A
    r)3Pと反応させ、式(IV): 【化4】 (式中、R1、R2およびHalはそれぞれ前記と同意義を
    有し、Arはアリ−ルを意味する。)で示される化合物
    を得て、(c)更に式(V): 【化5】 (R4およびR5はそれぞれ独立して、水素、低級アルキ
    ル、低級アルコキシまたはハロゲンを意味する。)を反
    応させて、更に要すれば脱保護反応に付すことを特徴と
    する式(VI): 【化6】 (式中、R1、R2、R4およびR5はそれぞれ前記と同意
    義を有する。)で示される化合物の新規製造法。
  2. 【請求項2】式(IV): 【化7】 (式中、R1、R2、HalおよびArはそれぞれ前記と同意
    義を有する。)で示される化合物。
  3. 【請求項3】式(I): 【化8】 (式中、Halはハロゲンを意味する。)で示される化
    合物。
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