JPH05338707A - ゴミ処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回収したゴミより資源ゴミが自動的に仕分け
できるゴミ処理装置を提供することにある。 【構成】 ゴミの収容されたゴミ袋２を収容するゴミ袋
収納ホッパ１と、ゴミ袋２内のゴミより一般ゴミと資源
ゴミを分ける手段と、資源ゴミを高い位置へ搬送する搬
送手段と、資源ゴミよりスチール缶９を分離する分離装
置８と、資源ゴミよりアルミ缶１０やビン１１及び紙コ
ップ１２などを分離する分離装置１３と、資源ゴミより
分離されスチール缶９をインゴット９ａに成形するプレ
ス機１５とより構成することにより、ゴミ袋２により回
収されたゴミを一般ゴミと資源ゴミに仕分けし、さらに
資源ゴミをスチール缶９やアルミ缶１０、ビン１１など
に仕分けして回収することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は資源として再利用可能
なゴミを仕分けして処理するゴミ処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年自動販売機の普及により飲料水など
の多くは、自動販売機により販売されている。また自動
販売機で飲料水などを販売する場合、容器として缶やビ
ン、紙コップなどを使用するため、販売後はこれら缶や
ビン、紙コップなどがゴミとして発生する。これら缶や
ビン、紙コップなどのゴミは、一般に飲料水などの販売
業者が、自動販売機へ飲料水などを補給する際に回収し
て持ち帰り、処理業者などによって次のように処理され
ている。

【０００３】その処理方法としては、例えば図１に示す
ように、ビニール袋などのゴミ袋ａに空缶などのゴミを
収容して、予め決められた回収袋置き場ｂに堆積された
ゴミを、自動販売機へ飲料水などを補給する作業者が車
両ｃにより持ち帰り、仕分け作業者がゴミ袋ａ内のゴミ
を缶などのゴミと一般ゴミに仕分けする。そして缶など
のゴミは回収箱ｄに回収した後再資源として業者へ渡す
と共に、一般ゴミは一般ゴミ処理業者へ渡して処理して
いる。また回収したゴミがダンボールや木枠などの場合
は、図２に示すようにダンボールと木枠に仕分けして、
ダンボールはダンボール置き場ｄへ、そして木枠は木枠
置き場ｅへ保管した後業者に渡して処理している。

【０００４】一方別の処理方法としては、図３に示すよ
うに、回収袋置き場ｂに回収したゴミ袋ａを持ち帰っ
て、仕分け作業者が図４に示すように選別テーブルｆ上
で開放し、ゴミの中から一般ゴミと缶、ビンを仕分けし
て、一般ゴミはシュートｇを経て一般ゴミ箱ｈへ、また
缶はシュートｇを経て缶受け箱ｉへ、ビンはシュートｇ
を経てビン受け箱ｊへそれぞれ回収している。そして一
般ゴミ箱ｈへ回収された一般ゴミは指定のゴミ置き場へ
運搬された後業者により処理され、ビン受け箱ｊに回収
されたビンは、ビン回収箱ｋを経て業者へ渡される。さ
らに缶はプレス機ｍによりプレスされてインゴットｎに
された後、インゴットパレットｐに積み上げられ、業者
へ渡される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし何れの処理方法
も回収したゴミの中から作業者が一般ゴミと資源ゴミと
仕分けしているため、仕分け作業に多くの時間と労力を
要して作業能率が悪いと共に、作業環境が悪いため、作
業者がすぐにやめるなどして、人手を確保するのが大変
であるなどの不具合があった。この発明は上記不具合を
改善するためになされたもので、資源として再利用でき
る資源ゴミを自動的に仕分けして回収できるゴミ処理装
置を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、ゴミの収容されたゴミ袋を収容するゴミ
袋収納ホッパと、ゴミ袋内のゴミより一般ゴミと資源ゴ
ミを分ける手段と、資源ゴミを高い位置へ搬送する搬送
手段と、資源ゴミよりスチール缶を分離する分離装置
と、資源ゴミよりアルミ缶やビン及び紙コップなどを分
離する分離装置と、資源ゴミより分離されスチール缶を
インゴットに成形するプレス機より構成したものであ
る。

【０００７】

【作用】上記構成によりゴミ袋により回収されたゴミを
一般ゴミと資源ゴミとに仕分けし、また資源ゴミをさら
にスチール缶とアルミ缶、ビンなどに仕分けする作業が
自動的に行えるため、ゴミ処理能力の大幅な向上が図れ
る。

【０００８】

【実施例】この発明の一実施例を図５及び図６に示す図
面を参照して詳述する。図５はゴミ処理装置の平面図、
図６は同正面図を示す。これら図において１は収納ホッ
パで、この収納ホッパ１に処理すべきゴミ袋２が投入さ
れるようになっている。上記収納ホッパ１の底部にはゴ
ミ袋取出し口１ａが開口されていて、収納ホッパ１に投
入されたゴミ袋２はこのゴミ袋取出し口１ａより作業台
３上に１袋ずつ取出され、この作業台３上で開放され
る。作業台３は上面が網により形成されていて、作業台
３上にゴミ袋２より出されたゴミの中から、空缶やビン
などに残っている残液やタバコ等のゴミが作業台３の下
方に設けられた荒ゴミホッパ４へ落下され、不要となっ
たゴミ袋２もこの荒ゴミホッパ４へ回収される。

【０００９】また作業台３にはホッパ５を介してバケッ
トコンベヤ６が接続されていて、荒ゴミの除かれた資源
ゴミは、このバケットコンベヤ６により分離装置７へ搬
送される。分離装置７は高い位置にあって、スチール缶
９を分離する缶分離装置８と、アルミ缶１０とビン１１
及び紙コップ１２を分離する分離装置１３より構成され
ている。

【００１０】スチール缶７を分離する分離装置８は、資
源ゴミの中からスチール缶９を吸着する磁石体８ａと、
磁石体８ａが吸着したスチール缶９をシュータ８ｂへ搬
送する無端ベルト８ｃよりなり、シュータ８ｂに落下さ
れたスチール缶は、スチール缶ホッパ８ｄよりシュータ
８ｅを経てプレス機１５へ搬入され、プレス機１５によ
りプレスインゴット９ａに成形された後、インゴットパ
レット１６に積み上げられて業者へ渡されるようになっ
ている。

【００１１】一方分離装置８によりスチール缶９の取除
かれた資源ゴミは、分離装置８の下方に設けられた別の
分離装置１３内に落下される。この分離装置１３内に
は、落下された資源ゴミを渦電流選別部１３ａ側へ搬送
する無端ベルト１３ｂを有していて、この無端ベルト１
３ｂで搬送された資源ゴミは、渦電流選別部１３ａによ
りアルミ缶１０がシュート１３ｃ側へはじかれて、シュ
ート１３ｃによりアルミ缶受けホッパ１８内に回収され
る。また渦電流選別部１３ａ側からは矢印Ａ方向にエア
が吹き出されていて、重量が重くエアの影響を受けにく
いビン１１は、自重により分離装置１３の直下に設けら
れたビン受けホッパ１９内へ落下して回収されると共
に、重量の軽い紙コップ１２は吹き飛ばされて、シュー
ト１３ｄにより紙コップ受けホッパ２０内に回収され
る。

【００１２】以上のように収納ホッパ１内に投入された
ゴミ袋２内のゴミは、収納ホッパ１のゴミ取出し口１ａ
近傍でゴミ袋を開放するときに作業員を必要とする以外
は全て自動的に処理できるようになる。なお予めゴミ袋
２内のゴミを収納ホッパ１へ投入するようにすれば、ゴ
ミ袋２を開放する作業も不要となる。

【００１３】

【発明の効果】以上のようにこの発明は、ゴミ袋で回収
したゴミをゴミ袋収納ホッパに投入することにより、一
般ゴミと資源ゴミが自動的に仕分けされると共に、資源
ゴミはさらにスチール缶と、アルミ缶、ビン、紙コップ
などに仕分けされて、スチール缶はプレスインゴット化
され、またアルミ缶やビン、紙コップなどはそれぞれ別
のホッパに仕分けされて回収されるため、従来のように
作業員が手作業でこれらを仕分けする必要がない。これ
によって大量のゴミでも短時間で能率よく処理できると
共に、資源ゴミの再利用が可能となるため、資源の有効
利用が図れる。また作業員をほとんど必要としないので
省力化が図れると共に、少ないスペースにも容易に設置
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来のゴミ処理方法の一例を示す説明図であ
る。

【図２】従来のゴミ処理方法の別の例を示す説明図であ
る。

【図３】従来のゴミ処理方法の別の例を示す説明図であ
る。

【図４】従来のゴミ処理の仕分け方法を示す説明図であ
る。

【図５】この発明の一実施例になるゴミ処理装置の平面
図である。

【図６】この発明の一実施例になるゴミ処理装置の正面
図である。

【符号の説明】

１ ゴミ袋収納ホッパ ２ ゴミ袋 ８ 分離装置 ９ スチール缶 １０ アルミ缶 １１ ビン １３ 分離装置 １５ プレス機

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴミの収容されたゴミ袋２を収容するゴ
   ミ袋収納ホッパ１と、ゴミ袋２内のゴミより一般ゴミと
   資源ゴミを分ける手段と、資源ゴミを高い位置へ搬送す
   る搬送手段と、資源ゴミよりスチール缶９を分離する分
   離装置８と、資源ゴミよりアルミ缶１０やビン１１及び
   紙コップ１２などを分離する分離装置１３と、資源ゴミ
   より分離されスチール缶９をインゴット９ａに成形する
   プレス機１５とを具備したことを特徴とするゴミ処理装
   置。