JPH0533845A - 自動変速機の油路構造 - Google Patents
自動変速機の油路構造Info
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- JPH0533845A JPH0533845A JP3192255A JP19225591A JPH0533845A JP H0533845 A JPH0533845 A JP H0533845A JP 3192255 A JP3192255 A JP 3192255A JP 19225591 A JP19225591 A JP 19225591A JP H0533845 A JPH0533845 A JP H0533845A
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- oil
- oil passage
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Abstract
(57)【要約】
【目的】自動変速機において、トルクコンバータに給排
する油の油路の形成を確実にして、油漏れを防止する。 【構成】エンジン3を横置きに配置し、そのクランク軸
3gの端部にトルクコンバータ10を配置すると共に、
エンジン3の後方に変速機構12を配置したパワートレ
イン構造において、上記トルクコンバータ10への油の
給排用の油路を、変速機ケース25に形成する油路25
dと、コンバータカバー30に形成する油路31,32
とで構成する場合に、変速機ケース25とコンバータカ
バー30の接続部分の油路にパイプ部材35を配置す
る。これにより、変速機ケース25の変速機構12に対
する取付公差,及びコンバータカバー30のトルクコン
バータ10に対する取付公差に起因して上記接続部分の
油路に間隙が生じることを防止して、該接続部分からの
油漏れを確実に防止することができる。
する油の油路の形成を確実にして、油漏れを防止する。 【構成】エンジン3を横置きに配置し、そのクランク軸
3gの端部にトルクコンバータ10を配置すると共に、
エンジン3の後方に変速機構12を配置したパワートレ
イン構造において、上記トルクコンバータ10への油の
給排用の油路を、変速機ケース25に形成する油路25
dと、コンバータカバー30に形成する油路31,32
とで構成する場合に、変速機ケース25とコンバータカ
バー30の接続部分の油路にパイプ部材35を配置す
る。これにより、変速機ケース25の変速機構12に対
する取付公差,及びコンバータカバー30のトルクコン
バータ10に対する取付公差に起因して上記接続部分の
油路に間隙が生じることを防止して、該接続部分からの
油漏れを確実に防止することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機のトルクコ
ンバータに油を給排する油路構造の改良に関する。
ンバータに油を給排する油路構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動変速機として、例えば特
公昭47−9448号公報に開示されるように、エンジ
ンのクランク軸を車幅方向に配置してエンジンをエンジ
ンルーム内に横置きに配置した場合に、そのクランク軸
の一端部にトルクコンバータを連結すると共に、上記エ
ンジンと並列に変速機構を配置し、該変速機構の軸を上
記エンジンのクランク軸と平行に位置させて、エンジン
と変速機構とを並列配置したものが知られている。
公昭47−9448号公報に開示されるように、エンジ
ンのクランク軸を車幅方向に配置してエンジンをエンジ
ンルーム内に横置きに配置した場合に、そのクランク軸
の一端部にトルクコンバータを連結すると共に、上記エ
ンジンと並列に変速機構を配置し、該変速機構の軸を上
記エンジンのクランク軸と平行に位置させて、エンジン
と変速機構とを並列配置したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にエンジンと変速機構とを並列配置したものにおいて、
変速制御用機器としてシフトバルブ等を内蔵するバルブ
ボディを適宜位置に配置し、該ボディから油を変速機構
とトルクコンバータとに給排する場合、該バルブボディ
の配置位置が変速機構に近く、トルクコンバータに遠い
とき等には、トルクコンバータへの油の給排油路を、変
速機構のケースとトルクコンバータのケースとに形成
し、油を変速機ケースを経て給排することが考えられ
る。
にエンジンと変速機構とを並列配置したものにおいて、
変速制御用機器としてシフトバルブ等を内蔵するバルブ
ボディを適宜位置に配置し、該ボディから油を変速機構
とトルクコンバータとに給排する場合、該バルブボディ
の配置位置が変速機構に近く、トルクコンバータに遠い
とき等には、トルクコンバータへの油の給排油路を、変
速機構のケースとトルクコンバータのケースとに形成
し、油を変速機ケースを経て給排することが考えられ
る。
【0004】しかしながら、その考えでは、変速機ケー
スの端部とコンバータケースの端部とをその端面同志で
面接触させる場合には、該変速機ケースの変速機構に対
する取付公差と、コンバータケースのトルクコンバータ
に対する取付公差とが影響して、その面接触部分に間隙
が生じ易く、このため上記間隙からの油漏れを招くとい
う欠点が生じる。
スの端部とコンバータケースの端部とをその端面同志で
面接触させる場合には、該変速機ケースの変速機構に対
する取付公差と、コンバータケースのトルクコンバータ
に対する取付公差とが影響して、その面接触部分に間隙
が生じ易く、このため上記間隙からの油漏れを招くとい
う欠点が生じる。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、上記のようにエンジンと並列配置さ
れた自動変速機において、トルクコンバータの油の給排
を変速機ケースを経て行う場合に、該変速機ケースやコ
ンバータケースに取付公差が存在していても、油漏れを
生じることなく確実に変速機ケース及びコンバータケー
スを経て油をトルクコンバータに給排し得る構成とする
ことにある。
あり、その目的は、上記のようにエンジンと並列配置さ
れた自動変速機において、トルクコンバータの油の給排
を変速機ケースを経て行う場合に、該変速機ケースやコ
ンバータケースに取付公差が存在していても、油漏れを
生じることなく確実に変速機ケース及びコンバータケー
スを経て油をトルクコンバータに給排し得る構成とする
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、変速機ケースとコンバータケースとの
取付公差を吸収する部材を、トルクコンバータへの油路
の途中に介装する構成とする。
め、本発明では、変速機ケースとコンバータケースとの
取付公差を吸収する部材を、トルクコンバータへの油路
の途中に介装する構成とする。
【0007】つまり、請求項1記載の発明の具体的な解
決手段は、車幅方向に横置き配置されたエンジンのクラ
ンク軸の端部に連結されるトルクコンバータと、軸が上
記エンジンのクランク軸と平行に配置される変速機構と
を備えた自動変速機の油路構造を前提として、上記トル
クコンバータに油を給排する油路を、上記変速機構のケ
ースと、該変速機構のケースに接続される上記トルクコ
ンバータのケースとに形成し、上記変速機構のケースと
トルクコンバータのケースとの接続部分の油路に、上記
変速機構のケースの変速機構に対する取付誤差及びトル
クコンバータのケースのトルクコンバータに対する取付
誤差を吸収する吸収部材を配置する構成としている。
決手段は、車幅方向に横置き配置されたエンジンのクラ
ンク軸の端部に連結されるトルクコンバータと、軸が上
記エンジンのクランク軸と平行に配置される変速機構と
を備えた自動変速機の油路構造を前提として、上記トル
クコンバータに油を給排する油路を、上記変速機構のケ
ースと、該変速機構のケースに接続される上記トルクコ
ンバータのケースとに形成し、上記変速機構のケースと
トルクコンバータのケースとの接続部分の油路に、上記
変速機構のケースの変速機構に対する取付誤差及びトル
クコンバータのケースのトルクコンバータに対する取付
誤差を吸収する吸収部材を配置する構成としている。
【0008】また、請求項2記載の発明では、上記請求
項1記載の発明の吸収部材を限定し、パイプ部材で形成
する構成とする。
項1記載の発明の吸収部材を限定し、パイプ部材で形成
する構成とする。
【0009】更に、請求項3記載の発明では、上記請求
項1記載の発明を限定し、変速機構のケースとトルクコ
ンバータのケースとの接続部分を、該各ケースの側面同
志が摺接自在に係合するように構成し、該係合部分に油
路を形成し、吸収部材を、上記油路を区画する複数個の
Oリングで構成している。
項1記載の発明を限定し、変速機構のケースとトルクコ
ンバータのケースとの接続部分を、該各ケースの側面同
志が摺接自在に係合するように構成し、該係合部分に油
路を形成し、吸収部材を、上記油路を区画する複数個の
Oリングで構成している。
【0010】
【作用】以上の構成により、本発明では、トルクコンバ
ータへの油の供給は、変速機ケースに形成された油路を
経た後、コンバータケースに形成された油路を経て行わ
れ、トルクコンバータからの油の排出は上記の経路とは
逆に行われるので、この油路形成用の別途の部材が不要
であり、油路の構成が簡易になる。
ータへの油の供給は、変速機ケースに形成された油路を
経た後、コンバータケースに形成された油路を経て行わ
れ、トルクコンバータからの油の排出は上記の経路とは
逆に行われるので、この油路形成用の別途の部材が不要
であり、油路の構成が簡易になる。
【0011】ここに、変速機ケースとコンバータケース
との接続部分に位置する油路には、該両ケースの本体に
対する取付公差を吸収する吸収部材が配置され、特に請
求項2記載の発明では変速機ケースとコンバータケース
とがその端部同志を面接触させて接続されるものであっ
ても、この面接触部分に吸収部材としてパイプ部材が配
置されているので、両ケースの取付公差によりこの面接
触部分に間隙が生じても、パイプ部材によって油路の形
成が不完全になることがなく、この面接触部分からの油
漏れが確実に防止される。また、請求項3記載の発明で
は、両ケースの取付公差があっても、該両ケースの接続
部分では、その取付公差の分だけ両ケースの側面部分の
摺接関係が相対的にズレて、該接続部分の油路の形成
は、その油路を区画する複数個のOリングによって確保
されるので、該油路からの油漏れが確実に防止される。
との接続部分に位置する油路には、該両ケースの本体に
対する取付公差を吸収する吸収部材が配置され、特に請
求項2記載の発明では変速機ケースとコンバータケース
とがその端部同志を面接触させて接続されるものであっ
ても、この面接触部分に吸収部材としてパイプ部材が配
置されているので、両ケースの取付公差によりこの面接
触部分に間隙が生じても、パイプ部材によって油路の形
成が不完全になることがなく、この面接触部分からの油
漏れが確実に防止される。また、請求項3記載の発明で
は、両ケースの取付公差があっても、該両ケースの接続
部分では、その取付公差の分だけ両ケースの側面部分の
摺接関係が相対的にズレて、該接続部分の油路の形成
は、その油路を区画する複数個のOリングによって確保
されるので、該油路からの油漏れが確実に防止される。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、請求項
2及び請求項3記載の発明の自動変速機の油路構造によ
れば、横置きエンジンのクランク軸の端部に連結される
トルクコンバータと、エンジンのクランク軸と軸が平行
に配置された変速機構とから成る自動変速機において、
トルクコンバータに給排する油の油路を、変速機構のケ
ースとトルクコンバータのケースとに形成する場合、該
変速機ケースとコンバータケースとの接続部分に該両ケ
ースの本体に対する取付誤差を吸収する吸収部材を配置
したので、両ケースを利用した油路の形成により構成を
簡易にしながら、両ケースの接続部分からの油漏れを確
実に防止して、トルクコンバータの作動を確保できる効
果を奏するものである。
2及び請求項3記載の発明の自動変速機の油路構造によ
れば、横置きエンジンのクランク軸の端部に連結される
トルクコンバータと、エンジンのクランク軸と軸が平行
に配置された変速機構とから成る自動変速機において、
トルクコンバータに給排する油の油路を、変速機構のケ
ースとトルクコンバータのケースとに形成する場合、該
変速機ケースとコンバータケースとの接続部分に該両ケ
ースの本体に対する取付誤差を吸収する吸収部材を配置
したので、両ケースを利用した油路の形成により構成を
簡易にしながら、両ケースの接続部分からの油漏れを確
実に防止して、トルクコンバータの作動を確保できる効
果を奏するものである。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
る。
【0014】図1及び図2はエンジン前置き前輪駆動用
の車両のパワートレイン構造を示す。同図において、1
は車体前部の上面を形成するボンネット、2は該ボンネ
ット1の下方に形成されるエンジンルーム、3は該エン
ジンルーム2内に配置された4気筒エンジンである。該
エンジン3は、4個の気筒3a〜3dがその気筒列方向
を車幅方向に位置させて配置されていると共に、車体後
方に傾斜して配置される。また、該エンジン3は、車体
前側に吸気ポート3eが、車体後方に排気ポート3fが
位置し、吸気ポート3eには吸気通路4が連通し、該吸
気通路4にはスロットル弁5が配置され、上記吸気ポー
ト3eには燃料噴射弁6が配置される。
の車両のパワートレイン構造を示す。同図において、1
は車体前部の上面を形成するボンネット、2は該ボンネ
ット1の下方に形成されるエンジンルーム、3は該エン
ジンルーム2内に配置された4気筒エンジンである。該
エンジン3は、4個の気筒3a〜3dがその気筒列方向
を車幅方向に位置させて配置されていると共に、車体後
方に傾斜して配置される。また、該エンジン3は、車体
前側に吸気ポート3eが、車体後方に排気ポート3fが
位置し、吸気ポート3eには吸気通路4が連通し、該吸
気通路4にはスロットル弁5が配置され、上記吸気ポー
ト3eには燃料噴射弁6が配置される。
【0015】上記エンジン3の図2右側方にはトルクコ
ンバータ10が配置されると共に、エンジン3の後方に
は例えば前進4段,後退1段の変速機構12が配置さ
れ、該変速機構12の入力軸12aはエンジン3のクラ
ンク軸3gに対して平行に配置される。そして、上記コ
ンバータ10及び変速機構12により自動変速機13を
構成する。
ンバータ10が配置されると共に、エンジン3の後方に
は例えば前進4段,後退1段の変速機構12が配置さ
れ、該変速機構12の入力軸12aはエンジン3のクラ
ンク軸3gに対して平行に配置される。そして、上記コ
ンバータ10及び変速機構12により自動変速機13を
構成する。
【0016】上記トルクコンバータ10は、エンジン3
のクランク軸3gの右端部に連結された入力軸10a
と、該入力軸10aが連結されたポンプ10bと、該ポ
ンプ10bに対向するタービン10cと、この両者の間
に配置されるステータ10dと、該ステータ10dをタ
ービン10cと逆方向に回転させないためのワンウェイ
クラッチ10eと、上記タービン10cに連結された出
力軸10fと、該出力軸10fをエンジン3のクランク
軸3gに直結する直結クラッチ10gとを有する。上記
コンバータ出力軸10fは動力伝達機構15を介して上
記変速機構12の入力軸12aに駆動連結される。該動
力伝達機構15は、コンバータ出力軸10fの端部に一
体形成された駆動側スプロケット15aと、変速機構1
2の入力軸12aの端部に配置された従動スプロケット
15bと、該両スプロケットに巻掛けられたチェーン1
5cとから成る。
のクランク軸3gの右端部に連結された入力軸10a
と、該入力軸10aが連結されたポンプ10bと、該ポ
ンプ10bに対向するタービン10cと、この両者の間
に配置されるステータ10dと、該ステータ10dをタ
ービン10cと逆方向に回転させないためのワンウェイ
クラッチ10eと、上記タービン10cに連結された出
力軸10fと、該出力軸10fをエンジン3のクランク
軸3gに直結する直結クラッチ10gとを有する。上記
コンバータ出力軸10fは動力伝達機構15を介して上
記変速機構12の入力軸12aに駆動連結される。該動
力伝達機構15は、コンバータ出力軸10fの端部に一
体形成された駆動側スプロケット15aと、変速機構1
2の入力軸12aの端部に配置された従動スプロケット
15bと、該両スプロケットに巻掛けられたチェーン1
5cとから成る。
【0017】また、図1及び図2に示すように、変速機
構12の直下方には、デファレンシャル17及び車輪の
駆動軸18が配置される。上記デファレンシャル17
は、そのリングギヤ17aが変速機構12の出力ギヤ1
2bに噛合すると共に、左前輪用の駆動軸18a及び右
全輪用の駆動軸18bを介して左右の前車輪(図示せ
ず)に連結される。
構12の直下方には、デファレンシャル17及び車輪の
駆動軸18が配置される。上記デファレンシャル17
は、そのリングギヤ17aが変速機構12の出力ギヤ1
2bに噛合すると共に、左前輪用の駆動軸18a及び右
全輪用の駆動軸18bを介して左右の前車輪(図示せ
ず)に連結される。
【0018】そして、図1に示すように、上記変速機構
12の下方で且つ駆動軸18の下方には、上記変速機構
12を構成するサーボ機構や摩擦要素を制御する変速用
油圧機器、例えば変速制御用のシフトバルブ等を内蔵す
るバルブボディ21が配置される。該バルブボディ21
は、上段側ボディ21aと下段側ボディ21bの2段に
形成され、その下部には複数個の電磁弁SOLが取付け
られていると共に、車体後方側を斜め下方に傾斜させて
配置され、その更に下方には、該バルブボディ21を覆
うサービスカバー22がボルト23にて配置固定され
る。上記バルブボディ21の上方で且つ駆動軸18の下
方には、バルブボディ21からの油が流通する複数本の
油路を形成したスペーサ28が配置されている。
12の下方で且つ駆動軸18の下方には、上記変速機構
12を構成するサーボ機構や摩擦要素を制御する変速用
油圧機器、例えば変速制御用のシフトバルブ等を内蔵す
るバルブボディ21が配置される。該バルブボディ21
は、上段側ボディ21aと下段側ボディ21bの2段に
形成され、その下部には複数個の電磁弁SOLが取付け
られていると共に、車体後方側を斜め下方に傾斜させて
配置され、その更に下方には、該バルブボディ21を覆
うサービスカバー22がボルト23にて配置固定され
る。上記バルブボディ21の上方で且つ駆動軸18の下
方には、バルブボディ21からの油が流通する複数本の
油路を形成したスペーサ28が配置されている。
【0019】次に、上記変速機構12及びトルクコンバ
ータ10に油を給排する油路構成を説明する。図2にお
いて、変速機構12の図中右端部の変速機ケース25に
は、半径方向外方から内方に向かう油路25aが形成さ
れ、該油路25aには、その半径方向外方端において上
記バルブボディ21から油が供給されると共に、該油路
25aの半径方向内方端には、変速機構12の入力軸1
2aに沿って変速機構12の中央部側に向う他の油路2
5bが形成されている。
ータ10に油を給排する油路構成を説明する。図2にお
いて、変速機構12の図中右端部の変速機ケース25に
は、半径方向外方から内方に向かう油路25aが形成さ
れ、該油路25aには、その半径方向外方端において上
記バルブボディ21から油が供給されると共に、該油路
25aの半径方向内方端には、変速機構12の入力軸1
2aに沿って変速機構12の中央部側に向う他の油路2
5bが形成されている。
【0020】また、上記変速機ケース25の入力軸12
a周りは、該入力軸12aに沿って図中右方に延設さ
れ、該延設部分25cに油路25dが形成されている。
更に、上記トルクコンバータ10の図中右方を覆うコン
バータカバー(ケース)30は、上記変速機ケース25
の延設部分25cに続くように延設部分30aが形成さ
れ、該延設部分30aにより変速機構12の入力軸12
aの動力伝達機構15側部分を覆っている。
a周りは、該入力軸12aに沿って図中右方に延設さ
れ、該延設部分25cに油路25dが形成されている。
更に、上記トルクコンバータ10の図中右方を覆うコン
バータカバー(ケース)30は、上記変速機ケース25
の延設部分25cに続くように延設部分30aが形成さ
れ、該延設部分30aにより変速機構12の入力軸12
aの動力伝達機構15側部分を覆っている。
【0021】更に、上記コンバータカバー30の延設部
分30aには油路31が形成され、該油路31はコンバ
ータカバー30の半径方向外方から内方に延びて形成し
た他の油路32に連通し、該他の油路32は、コンバー
タ出力軸10fを支持する支持部材33に形成した油路
34、及びコンバータ出力軸10fに形成した油路10
hを経てトルクコンバータ10内に連通すると共に、動
力伝達機構15の駆動側スプロケット15aの軸受け部
に連通している。
分30aには油路31が形成され、該油路31はコンバ
ータカバー30の半径方向外方から内方に延びて形成し
た他の油路32に連通し、該他の油路32は、コンバー
タ出力軸10fを支持する支持部材33に形成した油路
34、及びコンバータ出力軸10fに形成した油路10
hを経てトルクコンバータ10内に連通すると共に、動
力伝達機構15の駆動側スプロケット15aの軸受け部
に連通している。
【0022】そして、上記変速機ケース25の延設部分
25cとコンバータカバー30の延設部分30aとの接
続部分の両油路25d,31には、該両油路25d,3
1に跨って該両油路25d,31同志を連通接続するパ
イプ材35が介装配置されていて、該パイプ材35によ
り、変速機ケース25の変速機構12に対する取付公
差,及びコンバータカバー30のトルクコンバータ10
に対する取付公差を吸収する吸収部材を構成している。
25cとコンバータカバー30の延設部分30aとの接
続部分の両油路25d,31には、該両油路25d,3
1に跨って該両油路25d,31同志を連通接続するパ
イプ材35が介装配置されていて、該パイプ材35によ
り、変速機ケース25の変速機構12に対する取付公
差,及びコンバータカバー30のトルクコンバータ10
に対する取付公差を吸収する吸収部材を構成している。
【0023】したがって、上記実施例においては、バル
ブボディ21からトルクコンバータ10に供給される油
は、該ボディ21から先ずスペーサ28の油路を経て変
速機ケース25の油路25aに供給された後、その延設
部分25cの油路25dからコンバータケース30の延
設部分30aの油路31、及び油路32並びに支持部材
33の油路34を経てトルクコンバータ10内に供給さ
れる。
ブボディ21からトルクコンバータ10に供給される油
は、該ボディ21から先ずスペーサ28の油路を経て変
速機ケース25の油路25aに供給された後、その延設
部分25cの油路25dからコンバータケース30の延
設部分30aの油路31、及び油路32並びに支持部材
33の油路34を経てトルクコンバータ10内に供給さ
れる。
【0024】その場合、変速機ケース25の変速機構1
2に対する取付公差,及びコンバータケース30のトル
クコンバータ10に対する取付公差が存在し、これ等公
差に起因して該ケース25の延設部分25cとカバー3
0の延設部分30aとの接続に対して変速機構12の入
力軸12aの軸方向に誤差が生じても、該接続部分には
パイプ材35が配置されていて、該パイプ材35により
その取付誤差が吸収されるので、該両延設部分25c,
30aの両油路25d,31の接続に間隙は生じず、上
記トルクコンバータ10に供給される油の油漏れを招く
ことがない。
2に対する取付公差,及びコンバータケース30のトル
クコンバータ10に対する取付公差が存在し、これ等公
差に起因して該ケース25の延設部分25cとカバー3
0の延設部分30aとの接続に対して変速機構12の入
力軸12aの軸方向に誤差が生じても、該接続部分には
パイプ材35が配置されていて、該パイプ材35により
その取付誤差が吸収されるので、該両延設部分25c,
30aの両油路25d,31の接続に間隙は生じず、上
記トルクコンバータ10に供給される油の油漏れを招く
ことがない。
【0025】図3は請求項3記載の発明の実施例を示
し、吸収部材を複数個のOリングで構成したものであ
る。
し、吸収部材を複数個のOリングで構成したものであ
る。
【0026】つまり、同図において、変速機ケース25
´の延設部分25c´には、トルクコンバータ10´へ
の油の供給油路25d´と排出油路(図示せず)とが形
成され、コンバータケース30´の延設部分30a´に
は、上記変速機ケース25´の油の供給油路25d´に
連通する供給油路31a´と、上記油の排出油路に連通
する排出油路31b´とが形成され、該各油路31a
´,31b´はコンバータケース30´の他の油路32
´及び支持部材33´に形成した油路34´を経てトル
クコンバータ10´内に連通する。
´の延設部分25c´には、トルクコンバータ10´へ
の油の供給油路25d´と排出油路(図示せず)とが形
成され、コンバータケース30´の延設部分30a´に
は、上記変速機ケース25´の油の供給油路25d´に
連通する供給油路31a´と、上記油の排出油路に連通
する排出油路31b´とが形成され、該各油路31a
´,31b´はコンバータケース30´の他の油路32
´及び支持部材33´に形成した油路34´を経てトル
クコンバータ10´内に連通する。
【0027】そして、上記変速機ケース25´とコンバ
ータカバー30´の両延設部分25c´,30a´との
接続部分は、該ケース25´の延設部分25c´とカバ
ー30´の延設部分30a´との側面同志が一部分にお
いて摺接自在に係合しており、その重なり合った摺接部
分には、供給油路31a´及び排出油路31b´の左右
を仕切り区画する3個の吸収部材としてのOリング4
0,41,42が配置されている。尚、図中15´は3
個の歯車を組合せて形成した動力伝達機構である。その
他の構成は上記実施例と同様であるので、同一部分に同
一符号に´を付して説明を省略する。
ータカバー30´の両延設部分25c´,30a´との
接続部分は、該ケース25´の延設部分25c´とカバ
ー30´の延設部分30a´との側面同志が一部分にお
いて摺接自在に係合しており、その重なり合った摺接部
分には、供給油路31a´及び排出油路31b´の左右
を仕切り区画する3個の吸収部材としてのOリング4
0,41,42が配置されている。尚、図中15´は3
個の歯車を組合せて形成した動力伝達機構である。その
他の構成は上記実施例と同様であるので、同一部分に同
一符号に´を付して説明を省略する。
【0028】したがって、本実施例においては、変速機
ケース25´とコンバータケース30´の両延設部分2
5c´,30a´の接続について、該ケース25´及び
カバー30´の各本体12´,10´に対する取付公差
によって、変速機構12´の入力軸12a´の軸方向に
接続誤差が生じても、その誤差が3個のOリング40〜
42で吸収されて、供給油路31a´及び排出油路31
b´の形成が確保されるので、変速機ケース25´及び
コンバータケース30´の接続部分からの油漏れが確実
に防止できる。
ケース25´とコンバータケース30´の両延設部分2
5c´,30a´の接続について、該ケース25´及び
カバー30´の各本体12´,10´に対する取付公差
によって、変速機構12´の入力軸12a´の軸方向に
接続誤差が生じても、その誤差が3個のOリング40〜
42で吸収されて、供給油路31a´及び排出油路31
b´の形成が確保されるので、変速機ケース25´及び
コンバータケース30´の接続部分からの油漏れが確実
に防止できる。
【図1】エンジン及び変速機構を並列配置したパワート
レイン構造の自動変速機に適用した実施例を示す側面図
である。
レイン構造の自動変速機に適用した実施例を示す側面図
である。
【図2】同配置関係を示す図である。
【図3】請求項3記載の発明の実施例を示す要部構成図
である。
である。
3 エンジン
3g クランク軸
10 トルクコンバータ
12 変速機構
12a 変速機構の入力軸
13 自動変速機
25,25´ 変速機ケース
25d,25d´ 油路
30,30´ コンバータケース
31 油路
31a´ 供給油路
31b´ 排出油路
35 パイプ材(吸収部材)
40〜42 Oリング(吸収部材)
Claims (3)
- 【請求項1】車幅方向に横置き配置されたエンジンのク
ランク軸の端部に連結されるトルクコンバータと、軸が
上記エンジンのクランク軸と平行に配置される変速機構
とを備えた自動変速機の油路構造であって、上記トルク
コンバータに油を給排する油路が、上記変速機構のケー
スと、該変速機構のケースに接続される上記トルクコン
バータのケースとに形成され、上記変速機構のケースと
トルクコンバータのケースとの接続部分の油路には、上
記変速機構のケースの変速機構に対する取付誤差及びト
ルクコンバータのケースのトルクコンバータに対する取
付誤差を吸収する吸収部材が配置されていることを特徴
とする自動変速機の油路構造。 - 【請求項2】吸収部材はパイプ材であることを特徴とす
る請求項1記載の自動変速機の油路構造。 - 【請求項3】変速機構のケースとトルクコンバータのケ
ースとの接続部分は、該各ケースの側面同志が摺接自在
に係合し、該係合部分に油路が形成され、吸収部材は上
記油路を区画する複数個のOリングであることを特徴と
する請求項1記載の自動変速機の油路構造。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3192255A JPH0533845A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 自動変速機の油路構造 |
DE4209731A DE4209731A1 (de) | 1991-03-25 | 1992-03-25 | Kraftuebertragungsanordnung fuer ein kraftfahrzeug |
US07/857,579 US5309789A (en) | 1991-03-25 | 1992-03-25 | Powertrain for an automotive vehicle |
KR1019920004790A KR950005359B1 (ko) | 1991-03-25 | 1992-03-25 | 차량의 동력전달 장치구조 |
US08/181,502 US5467668A (en) | 1991-03-25 | 1994-01-14 | Powertrain for an automotive vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3192255A JPH0533845A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | 自動変速機の油路構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0533845A true JPH0533845A (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=16288248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3192255A Withdrawn JPH0533845A (ja) | 1991-03-25 | 1991-07-31 | 自動変速機の油路構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0533845A (ja) |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP3192255A patent/JPH0533845A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981008 |