JPH0533802Y2 - - Google Patents

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JPH0533802Y2
JPH0533802Y2 JP1985170750U JP17075085U JPH0533802Y2 JP H0533802 Y2 JPH0533802 Y2 JP H0533802Y2 JP 1985170750 U JP1985170750 U JP 1985170750U JP 17075085 U JP17075085 U JP 17075085U JP H0533802 Y2 JPH0533802 Y2 JP H0533802Y2
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belt
power transmission
ceramic powder
cover cloth
transmission according
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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、プーリとの接触面にカバー布を被着
せしめた動力伝動用Vベルト(以下単にVベルト
と称す)、特に屋外で使用する頻度の高い農業、
土木、建築機械用Vベルトの改善に関するもので
ある。
(従来の技術) 一般にVベルトは、ベルト張力を荷担するポリ
エステルロープ等の抗張体、V形形状を保持する
ゴム等の弾性エラストマー材及び、弾性エラスト
マー材の表面を被覆し保護するカバー布より成
り、カバー布には、Vベルトとプーリ間の摩擦係
数を向上させるため、またエラストマー材とカバ
ー布の接着性を向上させるために、エラストマー
材及び、接着剤を含侵させる処理を施して使用す
るのが一般的である。
Vベルトは簡単な伝動システムで、比較的高馬
力の伝動を行う事ができるため各方面に広く使用
されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、従来のVベルトを苛酷な環境の
もとで使用する場合、即ち農業機械、土木建築機
械等のごとく屋外で使用し、雨水、泥水、土砂、
塵埃等の影響を受けうる状態で使用する場合は、
プーリに錆が発生し、又カバー布に雨水や泥水が
染み込んでカバー布に腐食やカビが発生して弱化
する、その状態でベルト、プーリを使用すればプ
ーリの錆で弱化したベルト側面のカバーがこすら
れて摩耗し、ベルト寿命を著しく縮める。
特に、田植機等の農業用機械の多くは一年のう
ち極く限られた期間しか使用されず、しかも収納
時のVベルト、プーリの手入れが充分でない事が
多いので、一旦使用し翌年再度使用する時にはプ
ーリに、多量の錆が発生し又カバー布に腐食が進
行しており、それらを使用した場合はVベルトの
カバー布がプーリの錆によつて削られて短期間で
Vベルトの使用が不可能となる。
本考案は、係る実情に着目しプーリの錆に対し
て有効な耐摩耗性を有し、またその使用中にプー
リの錆を除去するVベルトを提供することを目的
とする。
(問題点を解決するための手段) 即ち、本考案の特徴とするところは、前記Vベ
ルトのカバー布において、塗布又は含侵させるエ
ラストマー材にセラミツクの粉末を混入し、カバ
ー布の疲労、摩耗を小さくし、また該Vベルト使
用中にプーリに発生した錆を除去して、該Vベル
トの寿命を向上せしめる点にある。
ここで、混入する上記セラミツク粉末としては
アルミナ(Al2O3)、窒化珪素(Si3N4)、炭化珪
素(SiC)が代表的であるが、これに拘束される
ものではない。そして、これらセラミツク粉末の
粒度ならびに混入量は、粒度が余り小さすぎると
表面へのセラミツクの露出が少なくなつてカバー
布の残存率に対する効果、除錆効果が乏しく、
又、大き過ぎると走行初期においてセラミツク粉
末だけが抜落した形跡が生じ、カバー布からのセ
ラミツクの抜落によりカバー布の摩耗が進行する
傾向をもつ。一方、混入量を多くすると接着力の
低下を来すのみならず、抜落が起こり、カバー布
の残存率を低下する。従つて、セラミツク粉末の
粒度としては0.4〜20μ程度が好ましく、混入量も
エラストマー材100部に対して3〜60部位が好適
である。
セラミツク粉末を混入するエラストマー材とし
てはCR(クロロプレンゴム)、NBR(ニトリルゴ
ム)、HNBR(水素添加ニトリルゴム)、CSM(ク
ロロスルフオン化ポリエチレンゴム)、CHM(エ
ビクロルヒドリンゴム)、ACM(アクリルゴム)、
ポリウレタン等の合成ゴムが挙げられ、こりは1
種又はブレンドして用いられる。
(実施例) 以下更に、本考案の具体的実施例について図面
を参照しながら説明する。
図は、本考案に係るVベルトの斜視図であり図
において1はVベルト本体を示し該Vベルト1は
低伸度高強力のロープ抗張体2を接着ゴム層3内
に並列状に埋設し、接着ゴム層の上下を上芯ゴム
層4、圧縮ゴム層5ではさんで一体化し、V形に
成形し、表面にカバー布6を被着することによつ
て構成されている。
ここで、上記のように並列埋設された抗張体ロ
ープ2はポリエステル、脂肪族ポリアミド、芳香
族ポリアミド、レーヨンあるいはガラス繊維、ス
チールワイヤー等から選ばれた低伸度高強力のロ
ープ抗張体からなり、これを埋設する前記接着ゴ
ム層3、上芯ゴム層4、圧縮ゴム層5はNB(天
然ゴム)、SBR(スチレン・ブタジエンゴム)、
CR(クロロプレンゴム)NBR(ニトリルゴム)
IIR(ブチレゴム)などの単一材又はこれらを適
宜ブレンドしたゴムあるいはポリウレタンゴム等
からなる。
又、一方カバー布6は所要の編織布あるいは帆
布に前記セラミツク粉末7混入エラストマー材8
を塗布又は含浸せしめて作られており、代表的な
ものとしては綿糸とポリエステル糸の割合が1:
1の混紡糸で織布した帆布、あるいは、綿帆布に
前記セラミツク粉末7混入エラストマー材8を塗
布又は含侵せしめたエラストマー付帆布である。
そして、このカバー布6は前記Vベルト本体1
の全表面に貼着され、Vベルト1の表面を保護し
ている。
尚、この場合、上記カバー布6において、塗布
又は含侵処理されるセラミツク粉末7混入のエラ
ストマー材8における混入割合、ならびにセラミ
ツク粉末7の粒度は夫々前述した範囲内で選択さ
れる。
以上の部材により構成されたVベルトの表面に
はカバー布6に塗布又は含侵させた、エラストマ
ー材8に混入されたセラミツク粉末7が露出Vベ
ルトカバー布6のプーリの錆による摩耗を防止
し、また、Vベルトの使用中にセラミツク粉末7
とプーリの錆がこすれて、プーリの錆を落とす。
(効果) 以上の如く本考案のVベルトはカバー布に塗布
又は含侵するエラストマー材にセラミツク粉末を
混入したものであり、該セラミツク粉末の混入に
よりVベルトのプーリとの接触面の耐摩耗性は、
一段と向上しプーリの錆等によるVベルトの摩耗
を防止し、又該Vベルトの使用中にセラミツク粉
末とプーリの錆がこすれてプーリの錆を落とし、
プーリの錆等によるVベルトの摩耗の進行を停止
する効果がある。
又、カバー布に綿とポリエステルの混紡糸より
織成した帆布等の耐腐食性の強い材料を選定する
事によりVベルトの長期にわたる遊休期間中のカ
バー布自体の腐食による弱化を防止する効果も合
わせて得ることができる。
本考案は、上述の効果を有し、農業機械用、土
木建築機械用等の雨水、泥水、土砂等がかかり得
る苛酷な使用環境に使用するVベルト、特に使用
期間が限られた期間であり、長期間の遊休期間の
ある設備に使用するVベルトの耐久性を向上させ
期界に寄与するところた大なる考案である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案のVベルトの斜視図である。 1……Vベルト本体、2……ロープ抗張体、6
……カバー布、7……セラミツク粉末、8……エ
ラストマー材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 錆の付着したプーリに巻きかけて使用する動
    力伝動用Vベルトにおいて、該ベルトの少なく
    ともプーリとの接触面にセラミツク粉末を混入
    したエラストマー材を塗布又は含浸せしめたカ
    バー布を被着してなることを特徴とする動力伝
    動用Vベルト。 2 エラストマー材がCR、NBR、HNBR、
    CSM、CHM、ACM、ポリウレタンからなる
    群より選ばれた1種以上である実用新案登録請
    求の範囲第1項記載の動力伝動用Vベルト。 3 セラツミク粉末がアルミナ、窒化珪素、炭化
    珪素よりなる群より選ばれた少なくとも1種で
    ある実用新案登録請求の範囲第1項又は第2項
    記載の動力伝動用Vベルト。 4 セラミツク粉末の粒度が0.4〜20μである実用
    新案登録請求の範囲第1項、第2項又は第3項
    記載の動力伝動用Vベルト。 5 セラミツク粉末の混入割合がエラストマー
    100部に対して3〜60部である実用新案登録請
    求の範囲第1〜4項の何れかの項に記載の動力
    伝動用Vベルト。 6 カバー布が、綿繊維とポリエステルとの混紡
    糸で織成した帆布である実用新案登録請求の範
    囲第1〜5項の何れかの項に記載の動力伝動用
    Vベルト。 7 カバー布が綿製帆布である、実用新案登録請
    求の範囲第1〜5項の何れかの項に記載の動力
    伝動用Vベルト。
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JPS6281742U JPS6281742U (ja) 1987-05-25
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