JPH05338027A - 埋設管内面の補修方法 - Google Patents

埋設管内面の補修方法

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JPH05338027A
JPH05338027A JP4176070A JP17607092A JPH05338027A JP H05338027 A JPH05338027 A JP H05338027A JP 4176070 A JP4176070 A JP 4176070A JP 17607092 A JP17607092 A JP 17607092A JP H05338027 A JPH05338027 A JP H05338027A
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JP
Japan
Prior art keywords
elastic tube
resin
pipe
fiber
tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP4176070A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaoru Abe
馨 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SEKISHIN SANGYO KK
Original Assignee
SEKISHIN SANGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地中に埋設された下水管等の各種の管の損
傷部分に内側から硬化性樹脂を密着し、硬化させて補修
する方法において、その硬化に要する時間を大幅に短縮
し、しかも補修のための準備作業を特に熟練を必要とし
ない容易に実施可能なものとする。 【構成】 ゴム状弾性および光透過性を有し、両端が
密封された弾性チューブ20の表面に、補強用繊維層に
光硬化性樹脂を含浸してなる繊維入り樹脂層Pを形成
し、弾性チューブ20を地中の埋設管10内に挿入して
その要補修箇所で停止させ、次いで弾性チューブ内に加
圧空気を充填して繊維入り樹脂層Pを埋設管10の内面
に密着させ、更に弾性チューブ内にあらかじめ封入され
ている光硬化性樹脂硬化用ランプ24を点灯して光硬化
性樹脂を硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地中に埋設された各
種の管の内面を補修するための方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設された下水管等の各種の管に
ひび割れ等の損傷が生じた際にその損傷部分を補修する
ための方法として、ゴム状の伸縮弾性を有するチューブ
の外面にガラス繊維製クロス等の補強繊維層を巻付け、
この補強繊維層に熱硬化性樹脂を含浸させた後、このチ
ューブを上記の埋設管内に引き込み、TVカメラで観察
しながら上記チューブを所望の位置に配置し、次いで上
記チューブを加圧空気で膨張させて上記の熱硬化性樹脂
を埋設管の内面に密着させ、しかるのちこの状態で放置
するか、またはチューブ内にあらかじめ用意したヒータ
で上記の熱硬化性樹脂を加熱するかして熱硬化性樹脂を
硬化させ、硬化が終了した後にチューブを減圧により収
縮させて埋設管から引き出す方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来は、熱硬化性樹脂
を使用していたので、ヒータを使用して硬化反応を促進
したとしても、1箇所の補修に2時間程度の長時間を必
要とした。そして、反応速度が速い樹脂を使用した場合
は、樹脂の含浸や含浸後のチューブの引き込み作業中に
硬化が進むため、これらの準備作業を迅速に行う必要が
生じて作業が困難になり、かつ作業に熟練を必要とし
た。
【0004】この発明は、熱硬化性樹脂に代えて光硬化
性樹脂を使用することにより、補修に要する時間を大幅
に短縮し、かつ補修のための準備作業に特に熟練を必要
とせず、容易に実施できるようにしたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る埋設管内
面の補修方法は、ゴム状弾性および光透過性を有し、両
端が密封された弾性チューブの表面に、補強繊維層に光
硬化性樹脂を含浸してなる繊維入り樹脂層を形成し、上
記の弾性チューブを地中の埋設管内に挿入してその要補
修箇所で停止させ、次いで上記の弾性チューブ内に加圧
空気を充填して上記の繊維入り樹脂層を埋設管の内面に
密着させ、更に上記の弾性チューブ内にあらかじめ封入
されている光硬化性樹脂硬化用ランプを点灯して光硬化
性樹脂を硬化させ、しかるのち弾性チューブから加圧空
気を抜き、上記のランプを消灯し、収縮した弾性チュー
ブを埋設管から引き出すことを特徴とする。
【0006】この発明に使用する弾性チューブは、ゴム
状弾性および光透過性を有するポリビニルアルコールや
ポリウレタン、ポリアミド等の合成樹脂からなるもので
あり、その光透過性は、透過光によって光硬化性樹脂を
硬化させることが可能であれば、半透明であってもよ
く、好ましい紫外線透過度は60%以上である。また、
補強繊維層には、埋設管の種類に応じてガラス繊維、炭
素繊維、アラミド繊維、超高分子量ポリエチレン繊維等
を使用することができ、これらの繊維からなる布帛の形
で使用することが好ましい。
【0007】上記の補強繊維層に含浸する光硬化性樹脂
は、紫外線を受けて硬化する性質の合成樹脂であり、光
硬化性不飽和ポリエステル樹脂および光硬化性アクリル
系オリゴエステル等が例示され、特に紫外線吸収波長域
365〜410ナノメータのものが効率的であって好ま
しい。上記の補強繊維層と光強化性樹脂とからなる繊維
入り樹脂層は、弾性チューブの表面に補強繊維を巻付
け、これに光硬化性樹脂を含浸して形成してもよく、ま
たプリプレグの形で巻付けてもよい。また、上記光硬化
性樹脂の硬化用ランプは、上記の光硬化性樹脂を硬化す
ることが可能な紫外線を放射するランプであり、メタル
ハライドランプ、高圧水銀ランプ、紫外線蛍光灯等が例
示される。
【0008】
【作用】弾性チューブの外面の繊維入り樹脂層を埋設管
の内面に密着させて上記の光硬化性樹脂硬化用ランプを
点灯することにより、該ランプが発する紫外線が弾性チ
ューブを透過し、それまでの準備作業中にほとんど硬化
の進まなかった繊維入り樹脂層中の光硬化性樹脂が急速
に硬化を始めて短時間で硬化を完了し、この硬化した光
硬化性樹脂で埋設管の損傷部が塞がれ、かつ上記の補強
繊維層を含む光硬化性樹脂の硬化パイプが形成される。
そして、弾性チューブを収縮させることにより、弾性チ
ューブから上記の硬化パイプが分離して埋設管の内面に
嵌着状態で残される。
【0009】
【実施例】図1において、10は地中に埋設した内径2
50mmの下水管であり、11はひび割れの損傷部であ
る。20は上記損傷部11を補修するために使用される
弾性チューブであり、半透明なポリウレタンによって内
径190mm、厚み5mm、長さ700mmに作られ、その両
端に端板21、22が固定され、この左右の端板21、
22間にホルダ23を介してメタルハライドランプ(出
力1KW、放射する光の波長365〜410ナノメー
タ)24が取付けられ、その一端に電源コード25が接
続され、また一方の端板22に空気パイプ26の一端が
挿入され、その他端がエアコンプレッサ(図示されてい
ない)に接続される。そして、左右の端板21、22に
それぞれ放射状に突出する4本の弾性アーム27を介し
て車輪28が取付けられ、これらの車輪28が下水管1
0の内面を転動する。なお、車輪28に代えて橇を使用
することができ、また上記の車輪28または橇を左右の
端板21、22の下側のみに設け、上側を省略してもよ
い。
【0010】上記下水管10の損傷部11を含む長さ数
十メートルにわたるマンホール間を遮断し、水で洗浄し
て汚れを洗い流した。一方、上記の弾性チューブ20を
地上に設営したテント内に置き、この弾性チューブ20
に大気圧を充填した状態で表面に幅600mm、長さ80
0mm、目付量400g/m2 のガラス繊維クロスF(図
2参照)を巻付けて補強繊維層を形成した。重ね代は、
約200mmであった。なお、ガラス繊維クロスをバイア
スに切断して20〜30%の伸びを与えて重ね代を小さ
くしてもよい。このガラス繊維クロスFからなる補強繊
維層に光硬化性不飽和ポリエステル樹脂(BASF社
製、品番「555i」)を塗布量0.7〜1.0kg/m
2 の割合で塗布し、含浸させ、繊維入り樹脂層P(図1
参照)を形成した。
【0011】次いで、上記の洗浄された下水管10内に
上記の弾性チューブ20を引き入れ、テレビカメラで観
察しながら、上記下水管10の損傷部11が光硬化製樹
脂層Pのほぼ中央に位置するように弾性チューブ20を
停止させ、この弾性チューブ20に地上のエアコンプレ
ッサ(図示されていない)から圧力1.3kg/cm2 の圧
縮空気を空気パイプ26で送って弾性チューブ20を膨
張させ(図1の鎖線20参照)、ガラス繊維クロスFの
重ね代部分をずらせながら上記の光硬化製樹脂層Pを下
水管10の内面に密着させ、上記のメタルハライドラン
プ24を点灯し、上記の光硬化製樹脂層Pに紫外線を約
10分間照射して硬化させ、しかるのち弾性チューブ2
0の空気を抜き、上記ランプ24を消灯して弾性チュー
ブ20を地上に引出した。準備作業を含む全所要時間
は、30分であり、従来の熱硬化性樹脂を使用した場合
の約2時間に比して約1/4に短縮された。
【0012】
【発明の効果】上記のとおり、この発明は、弾性チュー
ブとして光透過性を有するものを使用し、従来の熱硬化
性樹脂に代えて光硬化性樹脂を上記弾性チューブ上の補
強繊維層に含浸し、埋設管内で弾性チューブを膨張させ
た後、弾性チューブ内にあらかじめ封入されている光硬
化性樹脂硬化用ランプを点灯し、その光線に上記弾性チ
ューブを透過させて弾性チューブ表面の光硬化性樹脂を
硬化させるので、従来の熱硬化性樹脂を使用する方法に
比して硬化に要する時間が大幅に短縮され、かつ補強繊
維層に樹脂を含浸したり、この含浸後に弾性チューブを
埋設管中に引き込んだりする準備作業を特に迅速に行う
必要がなく、そのため準備作業を容易に行うことがで
き、この準備作業に特別の熟練を要しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施態様を例示する埋設管および弾性チューブ
の縦断面図である。
【図2】弾性チューブの横断面図である。
【符号の説明】
10:下水管(埋設管) 11:損傷部 20:弾性チューブ 21、22:端板 23:ホルダ 24:メタルハライドランプ(光硬化性樹脂硬化用ラン
プ) 25:電源コード 26:空気パイプ 27:弾性アーム 28:車輪 F:ガラス繊維クロス(補強繊維層) P:繊維入り樹脂層
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 4F 23:22 4F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム状弾性および光透過性を有し、両端
    が密封された弾性チューブの表面に、補強繊維層に光硬
    化性樹脂を含浸してなる繊維入り樹脂層を形成し、上記
    の弾性チューブを地中の埋設管内に挿入してその要補修
    箇所で停止させ、次いで上記の弾性チューブ内に加圧空
    気を充填して上記の繊維入り樹脂層を埋設管の内面に密
    着させ、更に上記の弾性チューブ内にあらかじめ封入さ
    れている光硬化性樹脂硬化用ランプを点灯して光硬化性
    樹脂を硬化させ、しかるのち弾性チューブから加圧空気
    を抜き、上記のランプを消灯し、収縮した弾性チューブ
    を埋設管から引き出すことを特徴とする埋設管内面の補
    修方法。
JP4176070A 1992-06-09 1992-06-09 埋設管内面の補修方法 Pending JPH05338027A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100717833B1 (ko) * 2005-12-09 2007-05-11 주식회사 한강개발 관로 보수부재의 수밀 접합용 밴드 및 이를 이용한 관로보수공법
CN109057395A (zh) * 2018-09-27 2018-12-21 西南科技大学 用于压力钢管预应力加固的frp-膨胀ecc复合管及其施工工艺
CN110685331A (zh) * 2019-10-24 2020-01-14 范文双 一种新型排水系统的伸缩结构

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JPS6225032A (ja) * 1985-07-22 1987-02-03 アイエヌエイ アクァジッション コーポレイション 管系或いは通路のライニング方法

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