JPH0533629U - シヤツターなどの配線構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現場施工に際して、折畳み、束ねなどの手作
業がなく、しかも、枠体内での配線作業が容易、確実で
あるシャッターなどの配線構造を提供する。 【構成】 制御機器（４）と端末機器（６）との間を結
ぶ電気コード（７）を細長い枠体（５）内に挿通して、
配線するようにしたシャッターなどの配線構造におい
て、上記枠体（５）内における上記電気コード（７）に
は、上記電気コード（７）を上記枠体（５）に固定する
とともに弾性部材（８）を係止するフック部（９Ａ）を
備えた複数のコードクリッパー（９）が装着されてお
り、また、上記コードクリッパー（９）間において、上
記電気コード（７）を摺動自在に挿通するとともに上記
弾性部材（８）を係止するフック部（１０Ａ）を備えた
複数のコードスライダー（１０）が装着され、上記コー
ドスライダー（１０）が上記弾性部材（８）により上記
コードクリッパー（９）に対し弾性的に引張られて保持
されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として、電動式シャッターなどの配線構造に関するものであり、 特に、シャッター開閉用の制御機器とシャッター閉止用の端末機器との間を結ぶ 電気コードを細長い枠体内に挿通して、配線するようにしたシャッターなどの配 線構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

一般に知られている電動式シャッターでは、シャッター・カーテンを閉止状態 にロックするために、シャッター・カーテンを案内するガイドレールの端末に電 動式ロック手段が配置されていて、頂部に設けられたシャッターボックス内のコ ントローラに対して、電気コードを介して電気的に接続されている。この電気コ ードは、通常、上記ガイドレールに一体化された縦枠体内に挿通されているが、 窓シャッターなどのように、横幅、縦長さが一定しない寸法の仕様では、これに 適した寸法切りをしなくてはならない。これは 製作コスト、現場作業の上で、 不利となる。

【０００３】 そこで、長めの電気コードを制御機器と端末機器との間で接続しておき、現場 での取付け工事に際して、たるんだ部分を折畳み、束ねて、上記枠体内に収納、 固定することがなされている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このように、現場で、電気コードを折畳み、束ね、枠体内に収 納、固定する作業は、非常に煩雑であり、作業に確実性がなく、場合によっては 、上記電気コードの一部が枠体外にはみ出して、断線するなどの事故原因になる おそれがある。

【０００５】

【考案の目的】 本考案は上記事情に基いてなされたもので、現場施工に際して、折畳み、束ね などの手作業がなく、しかも、枠体内での配線作業が容易、確実であるシャッタ ーなどの配線構造を提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案では、図示の実施例にも明らかにしているように、制御機器 （４）と端末機器（６）との間を結ぶ電気コード（７）を細長い枠体（５）内に 挿通して、配線するようにしたシャッターなどの配線構造において、上記枠体（ ５）内における上記電気コード（７）には、上記電気コード（７）を上記枠体（ ５）に固定するとともに弾性部材（８）を係止するフック部（９Ａ）を備えた複 数のコードクリッパー（９）が装着されており、また、上記コードクリッパー（ ９）間において、上記電気コード（７）を摺動自在に挿通するとともに上記弾性 部材（８）を係止するフック部（１０Ａ）を備えた複数のコードスライダー（１ ０）が装着され、上記コードスライダー（１０）が上記弾性部材（８）により上 記コードクリッパー（９）に対し弾性的に引張られて保持されている。

【０００７】

【作用】

従って、枠体（５）内で配線するとき、コードスライダー（１０）間の電気コ ード（７）のたるみ部分を十分に確保した状態で、コードクリッパー（９）を上 記枠体（５）内に固定し、この状態で端末機器（６）を所定の位置まで移動して 装着すれば、この時、弾性部材（８）が引張されることにより、コードスライダ ー（１０）が摺動し、電気コード（７）が必要なだけ引き伸ばされて、枠体（５ ）内での配線長さに適合できる。しかも、弾性部材（８）の働きで、電気コード （７）は張りを持って枠体（５）内に収納された状態を確保するから、枠体（５ ）外へのはみ出しもなく、理想的な配線状態を維持できるのである。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面を参照して、具体的に説明する。この実施例に おけるシャッターは、シャッターボックス１内に巻き込み・収納されたシャッタ ー・カーテン２を、ガイドレール３、３を介して下方に案内し、シャッター閉止 状態にできるように構成されており、特に、この実施例では、上記シャッター・ カーテン２の巻き込み、巻き戻しを電気的に行なうための制御機器（コントロー ラ）４が上記シャッターボックス１内に配置されている。

【０００９】 また、上記ガイドレール３、３の背部には、縦長の外枠体５、５が配設してあ って、その下端部には、上記シャッター・カーテン２の下端左右のロックバーに 係合する係合爪６Ａを有するシャッター閉止用の端末機器（ロック機構）６が、 それぞれ装着されている。そして、上記制御機器４と端末機器６との間は電気コ ード７で接続してある。上記電気コード７には、上記電気コード７を上記外枠体 ５に固定するとともに輪ゴムにより形成される弾性部材８を係止するフック部９ Ａを備えた複数のコードクリッパー９が装着されており、また、上記コードクリ ッパー９、９間において、上記電気コード７を摺動自在に挿通するとともに上記 弾性部材８を係止するフック部１０Ａを備えた複数のコードスライダー１０が装 着されている。

【００１０】 なお、この実施例では、上記コードクリッパー９は、上記電気コード７をジグ ザグに通すスリットを持ったクリップ部９Ｂを備えており、また、その一面には 枠体５に対する取付けのための両面接着シート９Ｃが装着されている。また、上 記コードスライダー１０は、上記電気コード７を摺動可能に挿通する部分１０Ｂ が、Ｃ字形断面の縦割り構造になっており、上記電気コード７に対して側方から 嵌合、離脱できるようになっている。

【００１１】 このような構成では、シャッターボックス１内の制御機器４から外枠体５を介 して電気コード７が端末機器６間で延びており、上記端末機器６が所定位置に装 着された段階で、あるいは、装着される前段階で、上記電気コード７は、上記コ ードスライダー１０、１０間をたるませた状態（図３（ａ）参照）で、各コード クリッパー９、９を上記外枠体５内に装着することで、上記外枠体５内に収納、 固定される。この時、弾性部材８、８が引張されることにより（図３（ｂ）参照 ）、コードスライダー１０、１０が摺動し、電気コード７が必要なだけ引き伸ば されて、外枠体５内での配線長さに適合できる。しかも、弾性部材８の働きで、 電気コード７は張りを持って外枠体５内に収納された状態を確保するから、枠体 外へのはみ出しもなく、理想的な配線状態を維持できるのである。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、以上詳述したように、枠体内における電気コードには、上記電気コ ードを上記枠体に固定するとともに弾性部材を係止するフック部を備えた複数の コードクリッパーが装着されており、また、上記コードクリッパー間において、 上記電気コードを摺動自在に挿通するとともに上記弾性部材を係止するフック部 を備えた複数のコードスライダーが装着されているので、現場施工に際して、折 畳み、束ねなどの手作業がなく、しかも、枠体内での配線作業が容易、確実であ るという実用上の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すシャッターの全体概略
斜視図である。

【図２】同じく、要部の斜視図である。

【図３】同じく、上記要部の機能を説明する概略側面図
である。

【図４】同じく、上記要部のコードクリッパーの断面図
である。

【図５】同じく、上記要部のコードスライダーの断面図
である。

【符号の説明】

１ シャターボックス ２ シャッター・カーテン ３ ガイドレール ４ 制御機器 ５ 外枠体 ６ 端末機器 ７ 電気コード ８ 弾性部材 ９ コードクリッパー ９Ａ フック部 ９Ｂ クリップ部 ９Ｃ 両面接着シート １０ コードスライダー １０Ａ フック部 １０Ｂ 部分

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 制御機器と端末機器との間を結ぶ電気コ
   ードを細長い枠体内に挿通して、配線するようにしたシ
   ャッターなどの配線構造において、上記枠体内における
   上記電気コードには、上記電気コードを上記枠体に固定
   するとともに弾性部材を係止するフック部を備えた複数
   のコードクリッパーが装着されており、また、上記コー
   ドクリッパー間において、上記電気コードを摺動自在に
   挿通するとともに上記弾性部材を係止するフック部を備
   えた複数のコードスライダーが装着され、上記コードス
   ライダーが上記弾性部材により上記コードクリッパーに
   対し弾性的に引張られて保持されていることを特徴とす
   るシャッターなどの配線構造。