JPH05334686A - 光学式情報記録再生装置 - Google Patents

光学式情報記録再生装置

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JPH05334686A
JPH05334686A JP13905292A JP13905292A JPH05334686A JP H05334686 A JPH05334686 A JP H05334686A JP 13905292 A JP13905292 A JP 13905292A JP 13905292 A JP13905292 A JP 13905292A JP H05334686 A JPH05334686 A JP H05334686A
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JP
Japan
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lens
focus
value
signal
relative position
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP13905292A
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English (en)
Inventor
Etsuyasu Kondo
悦康 近藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH05334686A publication Critical patent/JPH05334686A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】レンズ駆動装置の駆動感度のバラツキや変動が
生じても、フォーカスサーチの時間を増大させることな
く、正確なフォーカスエラー信号が得られるようにする
こと。 【構成】一つの応用例としては、例えば従来例であげた
フォーカスサーチにおける所定値dに代えて、不揮発性
メモリ70によって記憶された値d1,d2に変更するこ
とである。不揮発性メモリ70は、比較器76が値eよ
り下回ったのを検知した際に、そのときのフォーカス駆
動信号の値d1,d2をA/D変換器77、及びCPU6
9を介して記憶する。レンズ相対位置検出装置30の出
力値は、遮光片28の中央部28aと最外端28b,2
8cとの形状の違いによって変化するので、フォーカス
駆動範囲の上限及び下限が検出できる。記憶された値d
1,d2は、駆動範囲の上限及び下限位置でのフォーカス
駆動信号値である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ビームを対物レンズ
を経て記録媒体に照射して、情報の記録または再生の少
なくとも一方を行う光学式情報記録再生装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】光学式情報記録再生装置において、例え
ば記録媒体をトラック方向に移動させながら、書き込み
または読み取り用の光ビームを対物レンズを経てトラッ
ク上に照射させて情報の記録/再生を行う。この記録/
再生においては、公知のように記録媒体からの反射光に
基づいて、対物レンズの記録媒体に対するフォーカスエ
ラー信号及びトラックエラー信号を検出する。検出した
フォーカスエラー信号に基づいて、フォーカスアクチュ
エータにより対物レンズを、その光軸方向に駆動するフ
ォーカスサーボを行う。と共に、前記トラックエラー信
号に基づいて、トラッキングアクチュエータにより、対
物レンズを光軸及びトラックと直交するトラッキング方
向に、駆動するトラックサーボを行って、光ビームを合
焦状態でトラックに追従させるようにしている。
【0003】また、対物レンズは、正確なフォーカスエ
ラー信号を得られるようにしている。そのため、一般
に、フォーカスアクチュエータにフォーカス駆動信号が
供給されていない中立位置において、記録媒体が対物レ
ンズのほぼ焦点距離fに位置するようにセットされる。
【0004】しかし、この中立位置は、各種要因によっ
て変動する。アクチュエータにあって、対物レンズを支
持する支持部材には、例えばダンパゴムを被覆した金属
バネや樹脂成形によるバネ等が用いられている。このバ
ネが、温度変化や経時変化によって変動すると、アクチ
ュエータの中立位置が変動したり、あるいはアクチュエ
ータの取付誤差によって中立位置がばらつく。
【0005】このため、一般には、対物レンズのフォー
カス方向の駆動範囲をフォーカスエラー信号の検出範囲
よりも広く設定しておく。そして、フォーカスサーボを
行うに当たっては、それに先立ってフォーカスサーボを
オフにして、記録媒体に対する対物レンズの中立位置の
誤差を補正するように、フォーカス駆動信号にオフセッ
ト値を与えている。さらに、対物レンズをフォーカス方
向に移動させて、つまりフォーカスサーチを行ってか
ら、正確なフォーカスエラー信号が得られるフォーカス
サーボ領域に、対物レンズを位置させて、フォーカスサ
ーボループをオンにするようにしている。
【0006】しかしながら、フォーカスエラー方向の駆
動範囲、つまりサーチ範囲が広いのと、結果的にサーチ
時間が増大してしまう。
【0007】また、フォーカスアクチュエータ等を交換
した場合にも、アクチュエータの中立位置が変動するの
で、その都度、オフセットを調整し直さなければならな
い。そこで、本出願人は、特開平3−152722号公
報に、温度変化や経時変化に影響されることなく、また
フォーカスアクチュエータ等の交換があっても再調整を
行うことなく、フォーカス駆動信号のオフセット値をフ
ォーカスサーチできるように構成した装置を提案してい
る。この装置では、フォーカスサーチ範囲が狭くなるよ
うに自動更新でき、従って、常に短時間でフォーカスサ
ーチができる。
【0008】図7には、前記公報記載の光学式情報記録
再生装置のフォーカスサーボ回路のブロック図を示して
いる。この光学式情報記録再生装置では、フォーカスエ
ラーを例えば軸はずし法により検出し、トラックエラー
を3ビーム法により検出するようにしたものである。
【0009】図9において、半導体レーザ105から出
射された光ビームは、コリメータレンズ106で平行ビ
ームにされ、回折格子107で3本のビームに分離され
る。これら3本のビームは、対物レンズ16の光軸を含
まない部分を経て、光カード101上に投射される。
尚、これら3本のビームのうち、図10に示す中央の記
録または再生用のビーム(主ビーム)109aは、トラ
ックの中心に位置するように投射される。同時に、両側
のトラッキング用のビーム(副ビーム)110a,11
1aは、トラックを構成する2本のガイドトラック10
4の内側エッジに、それぞれ位置するように投射され
る。
【0010】これら3本のビーム109a,110a,
111aの反射光は、対物レンズ16、反射ミラー11
2、及び検出系レンズ113を経て、光検出器114で
受光される。この光検出器114は、受光した反射光を
電気信号に変換し、後段に、これら電気信号の出力に基
づいて、フォーカスエラー信号及びトラックエラー信号
を検出する回路を接続している。
【0011】前記光検出器114は、図11に示すよう
に、主ビーム109aの反射光109aを受光二分割受
光領域72a,72bと、2本の副ビーム110a,1
11aをそれぞれ受光する受光領域73,74とをもっ
て構成されている。この光検出器114に入射する反射
光109b,110b,111bは、光カード110と
対物レンズ16とのフォーカス方向の相対位置が変化す
ると、二分割受光領域72a,72bの分割線と直交す
る方向に変化する。このため、二分割受光領域72a,
72bbに入射する反射光109aの割合が変化する。
一方、トラッキング方向の相対位置が変化すると、受光
領域73,74に入射する反射光110b,111bの
光量が変化する。
【0012】従って、図7に示すように、二分割受光領
域72a,72bの出力の差を、差動増幅器71で検出
することにより、合焦点で零となり、フォーカスエラー
の方向に応じて極性が反転するフォーカスエラー信号が
得られる。また、受光領域73,74の差を、同様に図
示しない差動増幅器で検出することにより、オントラッ
クで零となり、トラック外れ方向に応じて極性が反転す
るトラックエラー信号が得られる。
【0013】前述した差動増幅器71から得られたフォ
ーカスエラー信号は、スイッチ61、加算器62、及び
パワーアンプ63を経て、フォーカスアクチュエータ6
4に供給される。また、主ビーム109aの反射光10
9bを受光する二分割受光領域72a,72bの出力
は、加算器65で加算され、その加算信号は、比較器6
6の一方の入力端に供給される。この比較器66の他方
の入力端には、基準値lが供給され、ここで対物レンズ
16が、正確なフォーカスエラー信号が検出されるフォ
ーカスサーボ領域に入ったか否かが検出される。フォー
カスサーボ領域に入った時に、制御装置(CPU)69
にサーボ領域検出信号を出力するようになっている。
【0014】また、図7に示すフォーカスサーボ回路に
おいて、D/A変換器67,68及び不揮発性メモリ7
0を設け、不揮発性メモリ70にフォーカス駆動信号の
オフセット値を記憶し、これをCPU69によりD/A
変換器67に設定し、加算器62に供給するようにして
いる。さらに、このフォーカスサーボ回路では、フォー
カスサーチ後のD/A変換器68の最終値、すなわち、
フォーカスオン時のサーチ信号の値に基づいて、CPU
69によりフォーカス駆動信号を演算している。この演
算値をD/A変換器67にセットすると共に、このオフ
セット値を次のフォーカスサーチのオフセット値として
不揮発性メモリ70に供給して、更新記録するようにし
たものである。
【0015】前述の1回目のフォーカスサーチで、加算
器65及び比較器66により得られるサーボ領域検出信
号が、例えば発生しないときは、以下の動作を行う。C
PU69により、D/A変換器67にセットされている
オフセット値に予め設定された所定値dを加算した値を
オフセット値として供給し、2回目のフォーカスサーチ
を行う。
【0016】この2回目のフォーカスサーチでもサーボ
領域検出信号が発生しないときは、1回目のフォーカス
サーチでD/A変換器67にセットされたオフセット値
から、所定値dを減算した値をオフセット値として供給
し、3回目のフォーカスサーチを行う。尚、前記所定値
dは、D/A変換器68のサーチ範囲をDとすると、D
/2以下の値とする。また、フォーカスサーチでサーボ
領域検出信号が発生した場合には、D/A変換器68の
最終値(サーボオンの時の値)をD/A変換器67にセ
ットすると共に、不揮発性メモリ70で記憶する。
【0017】ところで、対物レンズを駆動するレンズ駆
動装置としては、例えば特公昭61−20058号公報
に開示されているように、ピックアップ本体に対するレ
ンズの相対的な位置を検出し、トラッキング方向にレン
ズの駆動を制御するレンズ相対位置検出装置を具備して
いるものが一般的となっている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、アク
チュエータにおいて対物レンズを支持する対物レンズ支
持部材には、ダンパゴムを被覆した金属バネや樹脂成形
によるバネ等が用いられているため、温度変化や経時変
化によってアクチュエータの駆動感度が変動する。すな
わち、装置内の温度によって対物レンズ支持部材のバネ
定数や磁気回路の一部を構成するマグネットの磁束密度
が変化したり、ダンパゴム、マグネット等の特性が経時
的に変化したりして、駆動感度が変動する。更に、アク
チュエータの組立における対物レンズ支持部材の組付け
精度等により、初期の駆動感度にもバラツキが生じる。
【0019】そのため、予め決められた一定の駆動電流
をアクチュエータに供給しても、駆動感度が低い場合
は、図8に示す状態Aのように通常状態(中立位置の変
化や初期の駆動感度の変化がない状態)に対して、ホル
ダ84に固着された対物レンズ83が、上下に移動しき
れない。
【0020】また、駆動感度が高い場合は、状態Bのよ
うに上下に対物レンズ83が移動し過ぎてしまう。この
ため、対物レンズ83の駆動範囲を規制する上ストッパ
81、下ストッパ82に当接してしまい、場合によって
は対物レンズが記録媒体に接触し破損するといった欠点
がある。
【0021】従来技術として挙げた特開平3−1527
22号公報に記すフォーカスサーボ回路においては、2
回目及び3回目のフォーカスサーチをする前に、D/A
変換器67にセットされているオフセット値に、CPU
69に予め設定されている所定値dを加算、または減算
する。そして、前記所定値dが加算または減算された値
が、オフセット値として加算器62、パワーアンプ63
を経て、アクチュエータ64に供給されている。
【0022】前記所定値dは、予めCPU69に設定さ
れた一定値であるため、前述したアクチュエータの駆動
感度の変動やバラツキによって、対物レンズは所望の駆
動範囲内に収まらずに移動したり、駆動範囲の上下限ま
で達した状態になる。このような状態で、フォーカスサ
ーチを行うと、正確なフォーカスエラー信号が得られ
ず、余計にフォーカスサーチの時間を増大させ、改良す
る余地がある。
【0023】本発明は前記事情にかんがみてなされたも
ので、レンズ駆動装置の駆動感度のバラツキや変動が生
じても、フォーカスサーチの時間を増大させることな
く、正確なフォーカスエラー信号が得られる光学的情報
記録再生装置を提供することを目的としている。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、光ビームを記
録媒体上に集光させる対物レンズと、前記対物レンズを
保持する保持部材を光軸に沿う第1の方向及び第1の方
向に直交する第2の方向に駆動するレンズ駆動装置と、
ピックアップ本体に対するレンズの第1の相対的な位置
を検出するレンズ相対位置検出装置とを備えている光学
式情報記録再生装置であって、前記レンズ駆動装置へ送
られる駆動信号に基づいて駆動される保持部材に、固着
されて、この保持部材と一体動すると共に、第1の方向
の最外端の形状が中央部と異なる形状からなり、レンズ
相対位置検出装置を構成する検出体と、前記レンズ相対
位置検出装置の出力値が、前記保持部材と一体動する前
記検出体の中央部と最外端との形状の違いによって変化
するため、その変化により保持部材の第1方向の駆動範
囲を検知する位置検知手段と、前記レンズ駆動装置へ送
られる駆動信号の値を検知する信号値検出手段と、前記
検知手段が保持部材の第1方向の駆動範囲を検知したの
に同期して、前記信号値検出手段により検出された駆動
信号の値を記憶する記憶手段とを備えている。
【0025】
【作用】前記記憶手段が記憶した値は、前記位置検知手
段が保持部材の第1方向の駆動範囲を検知したのに同期
して、前記信号値検出手段により検出された駆動信号の
値である。つまり、前記位置検知手段では、前記対物レ
ンズを保持した保持部材が、前記レンズ駆動装置により
駆動される際、第1の方向に移動する範囲の上限及び下
限値が検出できる。この移動範囲の上限及び下限位置の
ときに、前記レンズ駆動装置へ送られる駆動信号の値
が、記憶手段が記憶した値である。
【0026】本発明は、例えば前記従来例であげたフォ
ーカスサーチにおける所定値dに代えて、前記記憶手段
によって記憶された値に変更することにより、レンズ駆
動装置の駆動感度のバラツキや変動が生じても、光軸に
沿う第1の方向に駆動される範囲、つまりフォーカス駆
動範囲の上限または下限へ保持部材を移動するのに要す
るフォーカス駆動信号が得られ、フォーカスサーチの時
間を増大させることなく、正確なフォーカスエラー信号
が得られる。
【0027】
【実施例】図を参照して本発明の実施例について、以下
に説明する。図1ないし図6は本発明の一実施例に係
り、図1はレンズ駆動装置及びレンズ相対位置検出装置
の斜視図、図2は図1の分解斜視図、図3は図1に示す
レンズ相対位置検出装置の構成を示す平面図、図4は図
1に示すレンズ相対位置検出装置の動作を示す説明図、
図5はフォーカス駆動信号と光ディテクタの出力信号と
の関係を説明する波形図、図6は本実施例を応用したフ
ォーカスサーボ回路の図である。
【0028】まず、本実施例におけるレンズ相対位置検
出装置、及びレンズ駆動装置を図に基づいて説明する。
【0029】図1及び図2はレンズ駆動装置の一実施例
を示す斜視図である。このレンズ駆動装置1は、基台で
あり装置の底壁をなすベース2を備えている。このベー
ス2の互いに対向する長辺側には、装置の側壁をなす一
対の外ヨーク4,6の下部内側面が夫々固着されてい
る。これら一対の外ヨーク4,6の内側面には、一対の
マグネット8,10が夫々固着されている。これら一対
のマグネット8,10は、保持部材としてのホルダ18
を駆動させるレンズ駆動手段を構成している。これら一
対のマグネット8,10の内側には、ベース2の上面に
突設された一対の内ヨーク12,14が設けられてい
る。
【0030】これら一対の内ヨーク12,14には、レ
ンズ16を上面に保持した保持部材であるホルダ18
が、垂直方向、即ちフォーカス方向に移動可能に遊嵌さ
れている。このホルダ18の両側には、図1に矢印で示
すトラッキング方向に直交する水平軸を中心として、巻
回されたプリントコイル状のトラッキングコイル20
が、固着されている。このトラッキングコイル20を固
着したホルダ18の外周面には、フォーカスコイル24
が、フォーカス方向に平行な軸を中心として巻回されて
いる。これらトラッキングコイル20及びフォーカスコ
イル24の各々は、ホルダ18を駆動するための駆動手
段を構成する。
【0031】前記ホルダ18の側部には、図2に示され
る例えばIの字状の検出体としての遮光片28が固着さ
れている。この遮光片28の具体的な形状は、トラッキ
ング方向の幅寸法を、後述するレンズ相対位置検出に必
要なフォーカス方向の駆動範囲内で、(トラッキング方
向の)幅寸法を同一としている。さらに、遮光片28
は、前記駆動範囲外での形状、即ち、遮光片28のフォ
ーカス方向の両外端部28b,28cの形状は、後述す
る光ディテクタの受光を完全に遮るように形成されてい
る。
【0032】また、前記遮光片28の外側、即ちホルダ
18の後側には、ベース2に対するレンズ16のトラッ
キング方向の位置を検出するレンズ相対位置検出装置3
0が、ベース2に取り付けられている。このレンズ相対
位置検出装置30は、図3及び図4に示すように、発光
素子である発光ダイオード32と、この発光ダイオード
32が発する光を受け取って、電気信号を出力する二分
割した受光領域34a,34bを有する光ディテクタ3
4とを有している。また、前記レンズ相対位置検出装置
30は、前記発光ダイオード32と光ディテクタ34と
を収納する樹脂成形されたパッケージ47と、発光ダイ
オード32と光ディテクタ34の各々を電気回路に電気
的に接続するFPC(フレキシブルプリント配線材)3
5とを有している。
【0033】図3及び図4に示すように、遮光片28と
発光ダイオード32と光ディテクタ34とは、光ディテ
クタ34の受光を、遮光片28が妨げるように夫々配置
されている。
【0034】前記ホルダ18の前面及び後面の夫々の上
部及び下部は、図1中左側の外ヨーク4側に向かって夫
々突出しており、これら突出した部分の先端部には取り
付け部36が1個ずつ、計4個形成されている。これら
4個の取り付け部36には、水平に延在した4本のワイ
ヤ38の一端部が夫々取り付けられている。その4本の
ワイヤ38の内の2本をトラッキングコイル20に、他
方の2本をフォーカスコイル24に、それぞれ半田によ
って、電気的に接続する。尚、4本のワイヤ38の他端
部近傍は、円筒状のダンピングゴムで被覆する。
【0035】さらに、左側の外ヨーク4の外側面には、
固定板40bと固定基板40aをねじ42によって固定
している。この固定板40bと固定基板40aは、外ヨ
ーク4と同程度の厚みを有し、これよりも面積の広い矩
形をなしており、固定板40bが中間に位置するように
取り付けてある。
【0036】これら固定板40bと固定基板40aの四
隅には、前記4本のワイヤ38の他端部が、固定基板4
0aの外面まで延出するようにして固着されている。ま
た、この固定基板40aの外面には、図示せぬレンズ駆
動回路と電気的に接続されている配線パターン44が形
成されている。この配線パターン44には、前記4本の
ワイヤ38の他端延出部が半田部46によって電気的に
接続されている。こうすることによって、4本のワイヤ
38はホルダ18を支持しながら、トラッキングコイル
20及びフォーカスコイル24を図示しないトラッキン
グサーボ回路、及びフォーカス・サーボ回路にそれぞれ
接続する。
【0037】次に、本実施例に係るフォーカス駆動範囲
の検出動作について説明する。まず、フォーカスサーボ
回路よりフォーカス駆動信号が送られ、ホルダ18をフ
ォーカス方向の駆動範囲に渡って移動させる。このと
き、図4に示すように、発光ダイオード32から光が発
せられると、この光は遮光片28の中央部28aに、一
部遮られるようにして光ディテクタ34に照射される。
遮光片28の中央部28aに遮られた光は、中央部28
aの拡大された影56となって、光ディテクタ34上に
投影される。
【0038】一方、ホルダ18をフォーカス方向の上限
または下限まで移動させると、遮光片28の両外端部2
8b及び28cは、光ディテクタ34を覆う状態にな
り、光ディテクタ34の受光を完全に遮る。
【0039】ここで、受光領域34aの出力信号と受光
領域34bの出力信号とをたした和信号について、前記
二つの状態での出力レベルを比較する。この結果、遮光
片28の中央部28aが、発光ダイオード32と光ディ
テクタ34間に位置した状態における、受光領域34a
と受光領域34bとの和信号に比べて、ホルダ18の上
限または下限状態における受光領域34aと受光領域3
4bとの和信号のレベルは極端に低下する。
【0040】図5は、前述のフォーカス駆動信号と光デ
ィテクタ34の出力信号との関係を示す。図に示すよう
に、ホルダ18がフォーカス駆動範囲Lをこえたとき、
光ディテクタ34の和信号は低下し、零となる。
【0041】ここで、光ディテクタ34の出力信号値
(和信号)が、予め設定された値eより下回ったのに同
期して、その時のフォーカス駆動信号値d1,d2を検知
する。つまり、このような動作を行う構成によって、フ
ォーカス駆動範囲Lの上限及び下限位置におけるフォー
カス駆動信号値d1,d2を得ることができる。
【0042】さらに、この値d1,d2を不揮発性メモリ
に記憶しておく。この動作は、例えば、電源投入時の自
己診断チェック時等に行えばよい。このチェックによ
り、チェック時点での値d1,d2を知ることができる。
【0043】前述のようにして不揮発性メモリに記憶さ
れた値d1,d2は、例えば、前記従来例で挙げた光学式
情報記録再生装置のフォーカスサーボ回路に応用でき
る。図6は、本実施例を、図7に示した従来例の回路に
応用した例を示している。
【0044】図7に示すフォーカスサーボ回路は、図6
の回路と同様に、前記D/A変換器67,68及び不揮
発性メモリ70が設けられている。このフォーカスサー
ボ回路は、不揮発性メモリ70にフォーカス駆動信号の
オフセット値を記憶し、これをCPU69により、D/
A変換器67に設定し、加算器62に供給するようにす
る。そして、CPU69は、フォーカスサーチ後、D/
A変換器68の最終値、すなわちフォーカスオン時のサ
ーチ信号の値に基づいて、フォーカス駆動信号を演算
し、これをD/A変換器67にセットする。と共に、こ
のオフセット値を次のフォーカスサーチのオフセット値
として不揮発性メモリ70に供給して、更新記録するよ
うにしたものである。この点について図7に示す回路
は、図6の回路と同様である。
【0045】そして、図7に示すフォーカスサーボ回路
は、図6に示した構成に加えて、前記レンズ相対位置検
出装置30に含まれる受光領域34a,34bの出力信
号を加算する加算器75と、加算器75が出力する和信
号と値eとを比較する比較器76とを備えている。比較
器76の出力は、前記CPU69に入力されている。C
PU69では、受光領域34a,34bの和信号が、予
め設定された値eより下回ったことを検知している。
【0046】また、図7に示すフォーカスサーボ回路
は、パワーアンプ63が出力するフォーカス駆動信号を
デジタル信号に変換するA/D変換器77を備えてい
る。
【0047】この構成で、CPU69は、光ディテクタ
34(受光領域34a,34b)の和信号が、予め設定
された値eより下回ったのに同期して、その時のフォー
カス駆動信号値d1,d2を、A/D変換器77を介して
検知する。これは、例えば電源投入時の自己診断チェッ
ク時に行い、得た値d1,d2は、不揮発性メモリ70に
格納される。また、値d1,d2は、次の電源投入時に更
新される。
【0048】前記1回目のフォーカスサーチで、サーボ
領域検出信号が発生しないときは、CPU69により、
D/A変換器67にセットされているオフセット値に、
前記検知された値d1をオフセット値として加算して供
給し、このオフセット値に前記サーチ信号を加算して、
2回目のフォーカスサーチを行う。
【0049】この2回目のフォーカスサーチでもサーボ
領域検出信号が発生しないときは、1回目のフォーカス
サーチでD/A変換器67にセットされたオフセット値
から値d2を減算した値を、オフセット値として供給し
て3回目のフォーカスサーチを行う。
【0050】図6に示す従来例では、予めメモリに設定
された所望のオフセット値dを用いて、フォーカス駆動
範囲の上限または下限へホルダ18を移動させていた。
これに対して、本実施例で用いた値d1とd2は、前述し
たように、ホルダ18の動きと連動して変化するレンズ
相対位置検出装置30における光ディテクタ34の出力
信号と、フォーカス駆動信号とにより検知している。つ
まり、フォーカス駆動範囲の上限及び下限位置を実測
し、現時点での上限及び下限位置におけるフォーカス駆
動信号値d1とd2を得ることができる。そして、フォー
カスサーチで、サーボオンができない場合に、この値d
1またはd2を利用して、フォーカスサーチを行うことが
できる。
【0051】このため、レンズ駆動装置1の駆動感度の
バラツキや経年変化によって、フォーカス駆動範囲の上
限または下限へホルダ18を十分に移動できなかった
り、逆にホルダ18がフォーカス・ストッパに当たって
しまことがなくなる。その結果、レンズ駆動装置1の駆
動感度のバラツキや経年変化によらずに、フォーカス駆
動範囲の上限または下限へホルダ18を移動するのに要
するフォーカス駆動信号が、得られる。更に、電源投入
時の度に、この値d1,d2を検知し、不揮発性メモリ7
0に更新すれば、レンズ駆動装置1の経時変化の影響を
受けない。
【0052】本実施例では、通常用いられるレンズ相対
位置検出装置30と、検出体である遮光片28の若干の
形状変更だけで、前述の効果が生じるという長所があ
る。
【0053】前記実施例では、フォーカスサーボ回路に
応用した例を示したが、他に、レンズ駆動装置へ供給す
る駆動電流のリミット検出にも応用ができる。一般に、
レンズ駆動装置への駆動電流のリミット検出において、
レンズ駆動装置のコイルの許容電流値が設定されている
が、この値は当初決められた一定値であるため、レンズ
駆動装置の駆動感度のバラツキや変動によって前述のフ
ォーカスサーボ回路における課題と同様な欠点が生じ
る。このリミット検出における駆動電流のリミット値
に、レンズ位置検出装置30における光ディテクタ34
の出力信号と、フォーカス駆動信号とにより検知した値
d1とd2を用いれば、課題は解決することとなる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
前記記憶手段が、保持部材の第1方向の駆動範囲におけ
る駆動信号の値を記憶しているので、例えば従来例であ
げたフォーカスサーチにおける所定値dを、この記憶手
段に記憶された値に変更することで、レンズ駆動装置の
駆動感度のバラツキや変動が生じても、フォーカスサー
チの時間を増大させることなく、正確なフォーカスエラ
ー信号が得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は一実施例に係るレンズ駆動装置の斜視
図。
【図2】図2は図1の分解斜視図。
【図3】図3は図1に示すレンズ相対位置検出装置の構
成を示す平面図。
【図4】図4は図1に示すレンズ相対位置検出装置の動
作を示す説明図。
【図5】図5はフォーカス駆動信号と光ディテクタの出
力信号との関係を説明する波形図。
【図6】図6は本実施例を応用したフォーカスサーボ回
路の図。
【図7】図7は従来のフォーカスサーボ回路の図。
【図8】図8はピックアップの位置変動とストッパとの
関係を示す説明図。
【図9】図9はピックアップの光学系の構成図。
【図10】図10は媒体上の光スポットの説明図。
【図11】図11は光ディテクタ上の光スポットの説明
図。
【符号の説明】
1…レンズ駆動装置 2…ベース 4,6…外ヨーク 8,10…マグネット 12,14…内ヨーク 16…レンズ 18…ホルダ 20…トラッキングコイル 24…フォーカスコイル 28…遮光片 28a…中央部 28b,28c…外端部 30…レンズ相対位置検出装置 32…発光ダイオード 34…光ディテクタ 34a,34b…受光領域 69…CPU 65,75…加算器 66,76…比較器 67,68…D/A変換器 70…不揮発性メモリ 77…D/A変換器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを記録媒体上に集光させる対物
    レンズと、前記対物レンズを保持する保持部材を光軸に
    沿う第1の方向及び第1の方向に直交する第2の方向に
    駆動するレンズ駆動装置と、ピックアップ本体に対する
    レンズの第1の相対的な位置を検出するレンズ相対位置
    検出装置とを備えている光学式情報記録再生装置におい
    て、 前記レンズ駆動装置へ送られる駆動信号に基づいて駆動
    される保持部材に、固着されて、この保持部材と一体動
    すると共に、第1の方向の最外端の形状が中央部と異な
    る形状からなり、レンズ相対位置検出装置を構成する検
    出体と、 前記レンズ相対位置検出装置の出力値が、前記保持部材
    と一体動する前記検出体の中央部と最外端との形状の違
    いによって変化するため、その変化により保持部材の第
    1方向の駆動範囲を検知する位置検知手段と、 前記レンズ駆動装置へ送られる駆動信号の値を検知する
    信号値検出手段と、 前記検知手段が保持部材の第1方向の駆動範囲を検知し
    たのに同期して、前記信号値検出手段により検出された
    駆動信号の値を記憶する記憶手段とを備えていることを
    特徴とする光学式情報記録再生装置。
JP13905292A 1992-05-29 1992-05-29 光学式情報記録再生装置 Withdrawn JPH05334686A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007234168A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Funai Electric Co Ltd 光ディスク装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007234168A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Funai Electric Co Ltd 光ディスク装置

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