JPH05333688A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH05333688A
JPH05333688A JP4162048A JP16204892A JPH05333688A JP H05333688 A JPH05333688 A JP H05333688A JP 4162048 A JP4162048 A JP 4162048A JP 16204892 A JP16204892 A JP 16204892A JP H05333688 A JPH05333688 A JP H05333688A
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JP
Japan
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image
toner
developing
carrier
electrostatic latent
Prior art date
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Pending
Application number
JP4162048A
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English (en)
Inventor
Yuji Sakami
裕二 酒見
Takeshi Menjo
健 校條
Takao Ogata
隆雄 尾形
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Publication of JPH05333688A publication Critical patent/JPH05333688A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パルス幅変調方式の画像形成装置において、
高解像性を有し、画像濃度の低い画像部での階調性に優
れ、ガサツキのない高品位な画像を形成できるようにす
る。 【構成】 回転可能に支持された現像ローラ23の外周
長よりもやや長めの周長を有する筒状の薄膜部材22を
現像ローラ23の外側に装着し、現像ローラの両端部に
弾性パッド60を取り付けて薄膜部材22を現像ローラ
の外周面に密着させる。この弾性パッド60の感光体ド
ラム側は開放されており、現像器の内部で薄膜部材が弾
性パッドと接触する部分では現像ローラの外周に密接す
るが、それ以外の感光体ドラムに対向する部分では薄膜
部材の余長部分が外方に膨らみ、感光体ドラム3と均一
に接触する現像部27を形成する。薄膜部材22は現像
ローラとの摩擦力により矢印A方向に従動し、その表面
に薄層状に均一に担持されたトナー37を現像部27に
搬送し、静電潜像をトナー像に現像する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真方式、静電記録
方式等によって像担持体上に形成された静電潜像を現像
して可視画像を形成する複写機、プリンタ、記録画像表
示装置、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に、
被記録情報の画像濃度に応じて光源からの光ビームの放
出時間長を制御するパルス幅変調方式の画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、現像剤担持体の表面に顕画剤とし
てのトナー粒子と磁性キャリアからなる乾式現像剤を担
持させて搬送させ、この現像剤を静電潜像を担持した像
担持体の表面近傍に搬送供給して現像剤担持体上に現像
剤の磁気ブラシを形成させ、像担持体と現像剤担持体の
間に交互(交番)電界を印加しながら静電潜像を現像し
て顕画像化する現像方法はよく知られている。この現像
方法は磁気ブラシ現像法と通称される場合が多い。
【0003】なお、上記現像剤担持体は一般に現像装置
の現像スリーブとして用いられる場合が多いので、以下
の説明では現像スリーブと総称するものとし、また、像
担持体は一般に感光体ドラムとして用いられる場合が多
いので、以下の説明では同様に感光体ドラムと総称する
ものとする。
【0004】上記現像方法として、従来より、例えば2
成分系組成(キャリア粒子とトナー粒子)からなる現像
剤(2成分現像剤)により、内部に磁石を配置した現像
スリーブの表面に磁気ブラシを形成させ、微小な現像間
隙を保持して対向させた感光体ドラムにこの磁気ブラシ
を摺擦又は近接させ、現像スリーブと感光体ドラム間に
連続的に交互電界を印加することで、トナー粒子の現像
スリーブ側から感光体ドラム側への転位及び逆方向への
逆転位を繰り返し行なわせて現像を行なう、いわゆる磁
気ブラシ現像法が知られている(例えば、特開昭55−
32060号公報、特開昭59−165082号公報参
照)。また、簡易なカラー現像や多重現像を目的とした
2成分現像剤を用いた非接触方式の交互電界現像法も知
られている(例えば、特開昭56−14268号公報、
特開昭58−68051号公報、特開昭56−1444
52号公報、特開昭59−181362号公報、特開昭
60−176069号公報参照)。
【0005】一方、上記現像方式を用いた画像形成装置
の中で高速かつ低騒音のプリンタとして、電子写真方式
を採用したレーザビームプリンタがある。このプリンタ
の代表的な用途は文字、図形のような画像の2値記録で
あり、記録すべき画像信号に対応してレーザビームを発
光、消光しつつ電子写真感光体を走査するいわゆる2値
記録が行なわれる。しかして、文字、図形の記録は中間
調を必要としないので、プリンタの構造も簡単なものと
なる。この2値記録方式のレーザビームプリンタで中間
調を表現できるものとしてはディザ法、濃度パターン法
等を採用したものがよく知られている。
【0006】しかしながら、周知のように、ディザ法、
濃度パターン法を採用したプリンタでは高解像度が得ら
れ難い。そこで、近年、記録密度を低下させずに高解像
度を得つつ中間調画像を形成する方式が提案されてい
る。この方式は、画像信号によってレーザを駆動するパ
ルス信号の幅を変調することにより、中間調画素形成を
行なう。即ち、レーザの1画素当たりの光束放出時間長
が画像の濃度に対応して制御され、従って、感光体を走
査するレーザビームの1画素当たりの感光体照射時間長
が画像濃度に対応して制御される。
【0007】具体的には、低濃度の画像部分に対しては
上記パルス信号のパルス幅を短くして上記感光体照射時
間長を短くし、高濃度の画像部分に対しては上記パルス
幅を長くして上記感光体照射時間長を長くする。このよ
うなパルス幅変調(PWM)方式によれば、高解像度か
つ高階調性の画像を形成でき、従って、高解像度と高階
調性を必要とする特にカラー画像形成装置にはこの方式
が欠かせないものとなっている。
【0008】しかしながら、PWM方式のレーザビーム
プリンタにおいては新たな種々の問題を生じる。それは
レーザビームをパルス幅変調することと関係がある。
【0009】即ち、このPWM方式によると、1画素毎
にビームスポットにより形成されるドットの面積階調を
行なうことができ、記録すべき画素密度(記録密度)を
低下させることなく同時に中間調を表現できる。
【0010】ところが、このPWM方式においても、図
6(A)及び(B)に示すように、被走査面(感光体の
面)上の露光分布はレーザのスポット径の影響を受け、
図のように変化することが見出された。即ち、記録画素
密度400dpi(ドット/インチ、単位画素サイズ6
3.5μm)、レーザスポット径70μm(主走査ガウ
ス分布スポット1/e2 径)のときの、同図(A)は1
単位画素当たり1/4画素相当(25%)の時間、同図
(B)は1/2画素相当(50%)の時間、レーザを駆
動したときの被走査面上の露光分布を示す。一般に、被
走査面上でのレーザビームスポット径は、各画素を全面
露光したときに、隣接画素の影響を考慮して、その露光
分布が最も均一となるように、通常単位画素サイズの
1.1倍から1.6倍が最適とされている(上述したよ
うに記録密度が400dpiでは単位画素サイズが6
3.5μmであるので、レーザビームスポット径は約7
0μm〜100μm1/e2 となる)。従って、単位画
素サイズに対するレーザビームスポットの比は1.1〜
1.6となる。図6(A)及び(B)のレーザビームス
ポット径もこのような径が使用されている。
【0011】ところで、上記のようなレーザビームスポ
ット径を用いて中間調画像を形成する場合には、たとえ
レーザビームを最高濃度を得るための単位画素当たりパ
ルス幅の50%のパルス幅でオン/オフしたとしても、
感光体面上の露光分布は図6(B)のようにあまり変化
せず、露光量の最大・最小値間のコントラストも約30
%程度しか得られないため、その後の現像プロセスによ
り得られる各画素のドットの面積変化による階調再現が
安定して行なわれなくなってしまう。
【0012】また、上記の従来より使用されているレー
ザビームスポット径を用いると、図6(A)及び(B)
に示すように、被走査面上の露光分布はレーザのオン/
オフによる振幅が小さくかつコントラストが低いので、
被走査面上の平均露光量が全体的に変化するような傾向
を示す。そして、上記のようなPWM方式により中間調
を表現しようとすると、上記の露光分布に従い、レーザ
の駆動パルス幅に対して感光体ドラム上の表面電位が全
体的に変化するような傾向が強くなるため、得られる画
像出力は、現像装置のγ特性、即ちV−D特性(図10
参照)の影響を強く受け、レーザの駆動パルス幅(PW
M信号)に対して出力画像濃度が直線的に変化しないと
いう問題が生じていた(後述する図9の曲線A参照)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなPWM方
式により中間調をハイライト部まで安定して表現するた
めには、レーザビームスポットを小さくし、さらにトナ
ー粒径を小さくすればよいことが数多くの実験により分
った。しかしながら、ビームスポットやトナーの粒径を
小さくしても、PWM方式を用いて中間調をハイライト
部まで安定して得ようとするには、従来のトナーとキャ
リアを主成分とする2成分現像剤を用いる2成分現像方
式では限界があることも同時に判明した。
【0014】このことは次のように説明できる。PWM
方式を用いて中間調をハイライト部まで安定して得るに
は微妙なドットの忠実な再現性が要求される。ドットの
径は30μm程度まで忠実に再現する必要がある。しか
しながら、従来の2成分現像方式ではキャリアの粒径を
小さくしたとしても30μm程度が限界で、これ以上小
さくするとキャリア付着が生じてしまい実用的でない。
一方、30μm以上のキャリアを用いた場合には、キャ
リアは現像部で磁力線に沿って穂立ちするから、この穂
の間隔は確実に30μm以上に広がってしまう。従っ
て、現像部ではキャリアの穂が強く当たる部分と、そう
でない部分が30μm以上の周期でランダムに形成され
てしまう。そのためにハイライト部で形成するドット径
が微小であればある程、ドット径の大きさにばらつきが
生じてしまう。このようなドットの不均一性は画像のガ
サツキに影響を与え、ピクトリアルな画像を得ることは
非常に困難となる。
【0015】以上のように、キャリアの穂立ちを利用し
た2成分現像方式ではハイライト部まで安定した画像を
得ることは非常に困難であった。また、従来の非磁性1
成分現像方式を用いた場合には、キャリアの穂立ちの影
響はなくなるが、現像剤担持体である現像スリーブと感
光体ドラム間の電界により現像が行なわれるので、現像
スリーブ、感光体ドラムの位置精度を高くする必要があ
り、通常の精度で装置を形成すると、今度は現像スリー
ブと感光体ドラム間距離の変動によりピッチムラが生じ
てしまうという問題があった。さらに、従来の非磁性1
成分現像方式では、現像領域が狭いためにハイライト部
での現像が充分に行なわれず、2成分現像方式のように
キャリアの穂による画像の乱れは生じないが、根本的に
ハイライト部の忠実再現性が悪いという問題があった。
【0016】一方、上記問題点を解決するために、上述
したように、現像システムのV−D特性を考慮し、画像
信号自身をこの特性に合わせて出力画像濃度が直線的に
変化するようにPWM信号を補正する補正参照テーブル
を画像処理部内に作成した画像形成装置も提案されてい
る。
【0017】しかしながら、この補正テーブルによる補
正量が大きければ大きいほど、画像情報の欠落やそれに
伴なう補正誤差の増大等の問題があった。
【0018】さらに、ハイライトの再現性を向上する手
段としてトナーの粒径を8μm以下の微粒子にする方法
が提案されているが、この場合にも、ハイライトの再現
性は向上するが、トナーの粒径が小さいとトリボが高く
なってしまうために背景部にトナーが付着するカブリが
生じたり、さらには最大濃度が出なくなる等の問題があ
った。
【0019】このように、PWM方式により画像を形成
する場合には、従来の現像方式では高画質化に限界があ
った。
【0020】従って、本発明の主な目的は、上記問題点
を解決した画像形成装置を提供することである。
【0021】本発明の他の目的は、画像濃度の低い画像
部での階調性に優れ、ガサツキのない高品位な画像を形
成することができる画像形成装置を提供することであ
る。
【0022】本発明の他の目的は、各色トナーが転写紙
のような転写材へ多重転写されてもトナーの飛び散りの
少ない高品質のカラー画像を形成することができるカラ
ー画像形成装置を提供することである。
【0023】本発明のさらに他の目的は、高精細なフル
カラートナー画像或はマルチカラートナー画像を安定に
形成することができるカラー画像形成装置を提供するこ
とである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置によって達成される。要約すれば、本発明
は、その一態様においては、像担持体と、光源からの光
ビームを該像担持体上にビームスポットとして形成する
光学系と、被記録情報の画像濃度値に対応して、前記光
源の1画素当たりの光ビーム放出時間長を制御する制御
手段と、前記光源からのビームスポットを前記像担持体
上で相対的に走査させて前記被記録情報に対応する静電
潜像を形成する潜像形成手段と、該静電潜像を可視画像
に現像する現像手段であって、回転駆動される円筒状の
回転体と、該回転体の周長よりも長い周長を有し、該回
転体を内側に含む円筒状の薄膜部材と、前記回転体の両
端側に前記薄膜部材を介して接触し、少なくとも前記回
転体と前記像担持体との最近接部において、前記回転体
と前記薄膜部材との間に空間部を形成すると共に、該空
間部を覆う前記薄膜部材の外周面を前記像担持体の外周
面に接触させるガイド部材と、前記回転体と接触して前
記回転体と共に回転する前記薄膜部材の外周面に荷電ト
ナーの薄層を担持させる手段とを有する現像装置とを具
備し、前記ビームスポットの走査方向のスポットサイズ
が走査方向の記録画素サイズに対し[スポットサイズ
(1/e2 )<画素サイズ×0.7]であり、前記静電
潜像が前記薄膜部材に担持されたトナーを含有する現像
剤で現像され、該トナーの重量平均粒径をMとし、トナ
ー粒子の粒径をrとした場合に、トナーの重量分布にお
いて、M/2 <r<3/2 Mの範囲にトナーの90重量%以
上が含まれ、かつ0<r<2Mの範囲にトナーの99重
量%以上が含まれることを特徴とする画像形成装置であ
る。
【0025】また、第2の態様においては、本発明は、
像担持体と、光源からの光ビームを該像担持体上にビー
ムスポットとして形成する光学系と、被記録情報の画像
濃度値に対応して、前記光源の1画素当たりの光ビーム
放出時間長を制御する制御手段と、前記光源からのビー
ムスポットを前記像担持体上で相対的に走査させて前記
被記録情報に対応する静電潜像を形成する潜像形成手段
と、該静電潜像を可視画像に現像する現像手段であっ
て、回転駆動される円筒状の回転体と、該回転体の周長
よりも長い周長を有し、該回転体を内側に含む円筒状の
薄膜部材と、前記回転体の両端側に前記薄膜部材を介し
て接触し、少なくとも前記回転体と前記像担持体との最
近接部において、前記回転体と前記薄膜部材との間に空
間部を形成すると共に、該空間部を覆う前記薄膜部材の
外周面を前記像担持体の外周面に接触させるガイド部材
と、前記回転体と接触して前記回転体と共に回転する前
記薄膜部材の外周面に荷電トナーの薄層を担持させる手
段とを有する現像装置とを具備し、前記ビームスポット
の走査方向のビームスポットサイズが走査方向の記録画
素サイズに対し[スポットサイズ(1/e2 )<画素サ
イズ×0.7]であり、前記静電潜像が前記薄膜部材に
担持された重量平均粒径12μm未満のトナーを含有す
る現像剤で現像されることを特徴とする画像形成装置で
ある。
【0026】また、第3の態様においては、本発明は、
像担持体と、光源からの光ビームを該像担持体上にビー
ムスポットとして形成すると共に該像担持体上で主走査
方向に走査し、かつ該像担持体上でのビームスポット径
を主走査方向に関して単位画素サイズの0.7倍以下と
する光学系と、被記録情報の画像濃度値に対応して、前
記光源の1画素当たりの光ビーム放出時間長を制御する
制御手段と、前記光源からの光ビームの走査によって前
記像担持体上に形成された静電潜像を可視画像に現像す
る現像手段であって、トナーとキャリア粒子を含む2成
分現像剤を担持して前記静電潜像を現像する現像部に搬
送する現像剤担持体を有する現像手段と、該現像剤担持
体に、トナーを前記像担持体から該現像剤担持体に引き
寄せる電圧と該現像剤担持体から前記像担持体にトナー
を飛翔させる電圧をT1 時間印加した後に、前記静電潜
像の画像部に対してはトナーを飛翔させ、非画像部に対
してはトナーを引き戻す方向の電圧を少なくとも前記時
間T1 よりも長い時間印加する手段とを具備し、前記ト
ナーの重量平均粒径をMとし、トナー粒子の粒径をrと
した場合に、トナーの重量分布において、M/2 <r<3/
2 Mの範囲にトナーの90重量%以上が含まれ、かつ0
<r<2Mの範囲にトナーの99重量%以上が含まれる
ことを特徴とする画像形成装置である。
【0027】また、第4の態様においては、本発明は、
像担持体と、光源からの光ビームを該像担持体上にビー
ムスポットとして形成すると共に該像担持体上で主走査
方向に走査し、かつ該像担持体上でのビームスポット径
を主走査方向に関して単位画素サイズの0.7倍以下と
する光学系と、被記録情報の画像濃度値に対応して、前
記光源の1画素当たりの光ビーム放出時間長を制御する
制御手段と、前記光源からの光ビームの走査によって前
記像担持体上に形成された静電潜像を可視画像に現像す
る現像手段であって、トナーとキャリア粒子を含む2成
分現像剤を担持して前記静電潜像を現像する現像部に搬
送する現像剤担持体を有する現像手段と、該現像剤担持
体に、トナーを前記像担持体から該現像剤担持体に引き
寄せる電圧と該現像剤担持体から前記像担持体にトナー
を飛翔させる電圧をT1 時間印加した後に、前記静電潜
像の画像部に対してはトナーを飛翔させ、非画像部に対
してはトナーを引き戻す方向の電圧を少なくとも前記時
間T1 よりも長い時間印加する手段とを具備し、前記ト
ナーの重量平均粒径は12μm以下であることを特徴と
する画像形成装置である。
【0028】また、第5の態様においては、本発明は、
像担持体と、光源からの光ビームを該像担持体上にビー
ムスポットとして形成すると共に該像担持体上で主走査
方向に走査し、かつ該像担持体上でのビームスポット径
を主走査方向に関して単位画素サイズの0.7倍以下と
する光学系と、被記録情報の画像濃度値に対応して、前
記光源の1画素当たりの光ビーム放出時間長を制御する
制御手段と、前記光源からの光ビームの走査によって前
記像担持体上に形成された静電潜像を可視画像に現像す
る現像手段であって、トナーとキャリア粒子を含む2成
分現像剤を担持して前記静電潜像を現像する現像部に搬
送する現像剤担持体を有する現像手段と、該現像剤担持
体に、トナーを前記像担持体から該現像剤担持体に引き
寄せる電圧と該現像剤担持体から前記像担持体にトナー
を飛翔させる電圧をT1 時間印加した後に、前記静電潜
像の画像部に対してはトナーを飛翔させ、非画像部に対
してはトナーを引き戻す方向の電圧を少なくとも前記時
間T1 よりも長い時間印加する手段とを具備し、前記ト
ナーの重量平均粒径をMとし、トナー粒子の粒径をrと
した場合に、トナーの重量分布において、M/2 <r<3/
2 Mの範囲にトナーの90重量%以上が含まれ、かつ0
<r<2Mの範囲にトナーの99重量%以上が含まれ、
さらに前記トナーより粒径が小さく、かつ帯電極性が前
記トナーと反対の粒子を前記トナーに外添したことを特
徴とする画像形成装置である。
【0029】さらに、第6の態様においては、本発明
は、像担持体と、光源からの光ビームを該像担持体上に
ビームスポットとして形成すると共に該像担持体上で主
走査方向に走査し、かつ該像担持体上でのビームスポッ
ト径を主走査方向に関して単位画素サイズの0.7倍以
下とする光学系と、被記録情報の画像濃度値に対応し
て、前記光源の1画素当たりの光ビーム放出時間長を制
御する制御手段と、前記光源からの光ビームの走査によ
って前記像担持体上に形成された静電潜像を可視画像に
現像する現像手段であって、トナーとキャリア粒子を含
む2成分現像剤を担持して前記静電潜像を現像する現像
部に搬送する現像剤担持体を有する現像手段と、該現像
剤担持体に、トナーを前記像担持体から該現像剤担持体
に引き寄せる電圧と該現像剤担持体から前記像担持体に
トナーを飛翔させる電圧をT1 時間印加した後に、前記
静電潜像の画像部に対してはトナーを飛翔させ、非画像
部に対してはトナーを引き戻す方向の電圧を少なくとも
前記時間T1 よりも長い時間印加する手段とを具備し、
前記トナーの重量平均粒径は12μm以下であり、前記
トナーより粒径が小さく、かつ帯電極性が前記トナーと
反対の粒子を前記トナーに外添したことを特徴とする画
像形成装置である。
【0030】
【作用】上記構成を有する本発明の第1及び第2の態様
においては、均一薄層に帯電したトナー層を外周面に形
成した薄膜部材が現像部で像担持体に密着することによ
り現像が行なわれるために、キャリアの穂により画像が
乱されることもなく、さらに、被走査面上に照射するス
ポットの大きさを記録すべき密度に対して十分に小さく
し、使用するトナーの粒度分布をシャープなものとし、
重量平均粒径を12μm未満とすることにより、レーザ
駆動のパルス幅変調を行なった場合においても、画像濃
度の薄い部分まで均一忠実に再現でき、安定した各画素
における面積階調が可能となる。
【0031】さらに、本発明の第3、第4、第5及び第
6の態様においては、画像部及び非画像部に対して現像
時間が非対称になるようなバイアスを印加することによ
り、画像の解像性が向上し、第1及び第2の態様と同様
の効果が得られ、キャリアを用いた場合でも、キャリア
の穂で画像が乱されることがなく、さらに上記と同様の
構成を取ることにより、安定した各画素における面積階
調が可能となる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面を参
照して詳しく説明する。
【0033】まず、図2を参照して本発明が適用できる
電子写真方式のカラープリンタの全体構成について説明
する。このプリンタは、図示矢印方向に回転する像担持
体としての電子写真感光体ドラム3を備え、該感光体ド
ラム3の周囲には、帯電器4、現像器1M、1C、1
Y、1BKを備えた回転式現像装置1、転写用放電器1
0、クリーニング手段12及び感光体ドラム3の図にお
いて上方に配設されたレーザビームスキャナLSを含む
露光手段などからなる画像形成手段が配設されている。
各現像器はトナー粒子からなる現像剤を感光体ドラム3
に供給してこの感光体ドラム3上に形成された静電潜像
を可視画像に現像する。本例では現像器1Mはマゼンタ
トナーを、現像器1Cはシアントナーを、現像器1Yは
イエロートナーを、現像器1BKは黒トナーを含有す
る。
【0034】被複写原稿は図示しない原稿読取り装置で
読取られる。この読取り装置はCCD等の、原稿画像を
電気信号に変換する光電変換素子を有しており、原稿の
マゼンタ画像情報、シアン画像情報、イエロー画像情
報、白黒画像情報にそれぞれ対応した画像信号を出力す
る。プリンタに内蔵された半導体レーザはこれらの画像
信号に対応して制御され、レーザビームLを射出する。
なお、電子計算機からの出力信号をプリントアウトする
こともできる。
【0035】次に、上記構成のカラープリンタの全体の
動作シーケンスについて、フルカラーモードの場合を例
にとって簡単に説明すると、まず、感光体ドラム3は帯
電器4によって均等に帯電される。次に、原稿のマゼン
タ画像信号により変調されたレーザ光Lにより走査露光
が行なわれ、感光体ドラム3上に静電潜像が形成され
る。この潜像は、予め現像位置に定置されたマゼンタ現
像器1Mによって反転現像される。
【0036】一方、カセットCから取り出され、給紙ガ
イド5a、給紙ローラ6、給紙ガイド5bを経由して進
行した紙等の転写材は、所定のタイミングに同期して転
写ドラム9(記録材担持体)のグリッパ7により保持さ
れ、当接用ローラ8とその対向極によって静電的に転写
ドラム9に巻き付けられる。転写ドラム9は、感光体ド
ラム3と同期して図示矢印方向に回転しており、マゼン
タ現像器1Mで現像されたマゼンタ顕画像は、転写部に
おいて転写帯電器10によって転写材に転写される。転
写ドラム9はそのまま回転を継続し、次の色(図2にお
いてはシアン)の顕画像の転写に備える。
【0037】感光体ドラム3は、帯電器11により除電
され、クリーニング手段12によってクリーニングさ
れ、再び帯電器4によって均一に帯電され、次のシアン
画像信号により変調されたレーザビームLにより前記の
ような露光を受け、静電潜像が形成される。この間に現
像装置1は回転して、シアン現像器1Cが所定の現像位
置に定置されていてシアン画像情報に対応する潜像の反
転現像を行ない、シアン顕画像を形成する。
【0038】続いて、以上のような工程を、それぞれイ
エロー画像信号及びブラック画像信号に対して行ない、
4色分の顕画像(トナー像)の転写が終了すると、転写
材は一対の対向する除電帯電器13、14により除電さ
れ、前記グリッパ7を解除すると共に分離爪15を作動
させることによって、転写ドラム9より分離され、搬送
ベルト16で定着器(熱圧ローラ定着器)17に送られ
る。定着器17は転写材上に重なっている4色の顕画像
を定着する。こうして一連のフルカラープリントシーケ
ンスが終了し、所要のフルカラープリント画像が形成さ
れる。
【0039】なお、上記露光手段は、図3示すように、
半導体レーザ102、矢印b方向に高速回転するポリゴ
ンミラー104、f−θレンズ群105等から構成され
ており、該半導体レーザ102は、画像読取り装置、電
子計算機等によって演算出力される時系列のデジタル画
素信号に対応して変調されたレーザビームLを発振し、
感光体ドラム3の表面を走査、露光する。また、前記各
現像器は帯電器4による帯電極性と同極性に帯電したト
ナーを潜像の明部電位部分に付着させる反転現像を行な
うので、レーザビームLは感光体ドラム3のトナーが付
着されるべき領域を露光する。
【0040】さらに詳しく説明すると、光源部である半
導体レーザ102は、レーザ光を発生させるための発光
信号(駆動信号)を供給する発光信号発生器であるレー
ザドライバ回路101に接続され、該レーザドライバ回
路101からの発光信号に応じて明滅する。半導体レー
ザ102から放射されたレーザ光束はコリメータレンズ
系103にてほぼ平行光とされる。
【0041】ポリゴンミラー、即ち、回転多面鏡104
は、コリメータレンズ系103から射出された平行光を
矢印C方向に走査する。回転多面鏡104の前方に設け
たf−θレンズ群105(105a、105b、105
c)は、この回転多面鏡104により偏向されたレーザ
ビームLを被走査面、即ち感光体ドラム3上にスポット
状に結像すると共にその走査速度を被走査面上において
等速とする。
【0042】なお、回転多面鏡104によってレーザビ
ームLが感光体ドラム3上を移動する方向、即ち矢印C
方向を主走査方向という。主走査方向は露光部での感光
体ドラム3の移動方向(回転方向)と交差する方向、好
ましくはほぼ直角な方向である。また、露光部での感光
体ドラム3の移動方向(回転方向)を副走査方向とい
う。この主走査、副走査によって感光体ドラム3表面は
レーザビームによりラスター走査される。
【0043】以上の構成において、所望の画像を形成す
る場合、レーザドライバ回路101にパルス幅変調され
た画像信号Sを入力し、この画像信号Sに対応した駆動
信号をレーザドライバ回路101より発生させて半導体
レーザ102を明滅させる。このようなレーザビームL
の走査により感光体ドラム3表面には1主走査分の露光
分布が形成され、続く各主走査毎に感光体ドラム3を所
定量回転して該ドラム3上に画像信号Sに応じた露光分
布を有する潜像を形成する。
【0044】次に、図4を参照して本実施例で使用され
たパルス幅変調(PWM)回路の一例について説明す
る。
【0045】図4において、図示しない原稿読取り装置
からの色分解画像データである8ビットのディジタル画
像信号はTTLラツチ回路401に入力され、ラッチさ
れる。このラッチ回路401にはクロック信号2fを発
生するクロック信号発振器406から1/2分周器40
8を通じて画素クロック信号fが供給されており、この
画素クロック信号fに同期してラッチ回路401からT
TL論理レベル信号が第1のレベル変換器402に供給
される。この第1のレベル変換器402はTTL論理レ
ベル信号を高速のECL論理レベル信号に変換してディ
ジタル−アナログ変換器(D/A変換器)403に供給
し、ECL論理レベル信号をアナログ信号に変換する。
変換されたアナログ信号はECLコンパレータ404の
一方の入力に供給され、このコンパレータ404の他方
の入力に供給される三角波発生器407からのECL三
角波信号dとによりECL論理レベルのパルス幅変調
(PWM)信号を発生する。コンパレータ404からの
PWM信号は第2のレベル変換器405によりTTL論
理レベルのPWM信号に変換されてレーザドライバ回路
101に供給される。なお、上記三角波発生器407は
クロック信号2fに同期してほぼ理想的な三角波信号を
発生する。また、1/2分周器408はクロック信号2
fを1/2分周して画素クロック信号fを生成してい
る。従って、クロック信号2fは画素クロック信号fの
2倍の周期を有している。なお、回路を高速動作させる
ために、随所にECL論理回路を配している。
【0046】上記構成のPWM回路の動作を図5に示す
タイミングチャートを参照して説明する。
【0047】クロック信号2fとその倍の周期の画素ク
ロック信号fは図示するように画素番号と関係付けられ
ている。また、三角波発生器407は、発生される三角
波信号のデューテイ比を50%に保つため、その内部に
おいてクロック信号2fをいったん1/2分周してから
三角波信号cを発生し、さらにこの三角波信号cをEC
Lレベル(0〜−1V)に変換してECL三角波信号d
を発生する。
【0048】一方、画素信号は00H(白)〜FFH
(黒)まで256階調レベルで変化する。なお、記号
「H」は16進数表示を示している。図5では画像信号
eはいくつかの画素信号値についてそれらをD/A変換
したECL電圧レベルで示されている。例えば、第1画
素は黒画素レベルのFFH、第2画素は中間調レベルの
80H、第3画素は中間調レベルの40H、第4画素は
中間調レベルの20Hの各電圧を示している。コンパレ
ータ404はECL三角波信号dと画像信号eを比較す
ることにより、形成すべき画素濃度に応じたパルス幅
T、t2 、t3 、t4等を有するPWM信号を発生す
る。ここで、T>t2 >t3 >t4 である。そして、こ
のPWM信号は0V又は5VのTTLレベル信号に変換
されてPWM信号f(0を含む256種の幅を有するレ
ーザ駆動パルス信号)になり、レーザドライバ回路10
1に入力される。
【0049】このレーザドライバ回路101は定電流型
レーザドライバ回路であり、発光源として半導体レーザ
素子102を用いている。この半導体レーザ素子102
は例えばスイッチングトランジスタのようなスイッチン
グ素子(図示せず)がオンしているときにレーザ光を発
し、このスイッチング素子がオフしたときにレーザ光の
発生を停止する。このスイッチング素子は入力するTT
LのPWM信号fに応じて半導体レーザ素子102に流
れるべき電流をオン/オフ(転流)制御する。かくし
て、半導体レーザ素子102は、各単位画素毎に信号f
の各パルス幅に対応した時間発光し、感光体ドラム3を
走査露光する。前記プリンタでは反転現像が行なわれる
ため、高濃度の画素ほどレーザの発光時間は長い。
【0050】なお、図4の回路においてラッチ回路40
1の前段部に図示しないルックアップテーブルが設けら
れていることが好ましい。このルックアップテーブルは
画像データのγ補正(階調補正)を行なうためのもので
あり、γ補正した結果のデータが格納されたメモリで、
1画素8ビットの画像信号をアドレスデータとしてメモ
リをアクセスし、所望のγ補正されたデータの画像信号
を出力させる。通常は1画面中特定の1つのγ補正テー
ブルを使用しているが、必要に応じて複数種類のγ補正
テーブルを1画面中で切り換え使用することができる。
つまり、レーザビームによるライン走査毎に、例えば3
種類のテーブルを順次繰り返し使用し、副走査方向のγ
補正をライン毎に変化させて階調を補正することができ
る構成となっている。
【0051】また、ルックアップテーブルは、各色、例
えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のト
ナー固有の濃度に影響されないように、トナーの濃度が
低い場合には、いわゆる立ったγ曲線のテーブルが設定
され、濃度が高い場合にはその逆の特性のγテーブルが
設定されて、各形成色毎に設けられているが、かかるル
ックアップテーブルの前段には各色トナーの色のにごり
を補正するために非線形色マスキング回路、例えば2次
色マスキング回路を設けることができる。
【0052】なお、図2のカラープリンタにおいては、
図4に示されるPWM回路にイエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックの各画像信号がページ(原稿、コピー各々
の1ページ)毎に順次入力され、各色毎に順次レーザ変
調され、感光体ドラム3の4回転で1枚のカラーコピー
が得られる。また、後述する図13の装置においては、
PWM回路は各色毎に設けられる。
【0053】さらに、本実施例においては、各色毎に設
けられているルックアップテーブルの前段には各色トナ
ーの色のにごりを補正するために非線形色マスキング回
路、例えば2次色マスキング回路が設けられており、後
で詳しく説明するが、小粒径トナー及び安定した小径の
レーザスポットとあいまって階調性、色再現性が安定し
たより高精細、より高品位のカラー画像を形成すること
ができる。
【0054】ところで、図3に示すような光学系によ
り、パルス幅変調されたレーザビームを感光体ドラム3
上において、微小なスポットに結像して中間調画像を形
成する場合、前述したように、感光体ドラム面上の主走
査方向に関するビームスポット径を、従来用いられるよ
うな単位記録画素主走査方向に関するサイズの1.1〜
1.6倍とすると、図6に示すように、たとえレーザビ
ームを単位画素を最高濃度とする最大パルス幅の50%
パルス幅でオン/オフしたとしても、感光体ドラム面上
の露光分布は図6(B)に図示するようになり、露光量
の最大値、最小値におけるコントラストも約30%程度
しか得られず、その後の現像プロセスにより得られる各
画素のドットの面積変化による階調再現が安定して行な
われなくなってしまう。
【0055】さて、レーザ駆動パルス幅変調によるドッ
トの面積階調表現を安定化させるためには、本発明者達
による種々の実験から、例えば、レーザビームを上記最
大パルス幅の50%のパルス幅でオン/オフしたときに
像担持体面上の露光分布におけるコントラストが約80
%以上得られればよいことが本発明者達によって見い出
された。
【0056】そこで本発明のように主走査方向に関する
像担持体面上のビームスポット径の、記録画素主走査方
向に関するサイズに対する比(スポット径比)を0.7
以下とした場合と、従来のように0.7より大きくした
場合との比較を、図7に基づいて行なう。
【0057】なお、レーザビームスポットの強度分布は
ガウス分布的な分布である。そこで本明細書においてビ
ームスポットの径というのは、強度分布において、最大
強度の1/e2 倍の強度を有する点を連続させた輪郭線
の径、即ち1/e2 径のことをいう。
【0058】図7(A)〜(C)は記録密度を400d
pi(単位画素サイズ63.5μm)としたときに、レ
ーザビームスポット径をそれぞれ画素サイズの1.1倍
の70μm(同図(A))、0.8倍の50μm(同図
(B))、0.7倍の42μm(同図(C))としたと
きの感光体ドラム面上の露光分布を示している。このと
きのコントラストを次の表1に示す。
【0059】
【表1】
【0060】上記表1に示すように、単位画素に対して
最大の駆動パルス幅である50%のパルス幅でレーザビ
ームをオン/オフしたときの露光分布のコントラストは
それぞれ約30%、約60%、約80%となり、主走査
方向レーザビームスポット径(1/e2 径)を主走査方
向画素サイズの0.7倍以下とすることによりコントラ
スト80%が可能になることが分かった。
【0061】そこで、次に、70μmと42μmの各ス
ポット径において、レーザの駆動パルス幅を最大駆動パ
ルス幅の10%〜100%まで変化させて潜像を形成
し、その後の現像プロセスにより得られたドット形状の
変化を示したのが図8であり、同図(A)が70μmの
場合、同図(B)が42μmの場合である。なお、この
ときの副走査方向のスポット径は副走査方向の露光分布
を均一とするために従来通りの副走査方向画素サイズの
1.1倍である70μmとした。
【0062】この図8(A)及び(B)の結果を曲線グ
ラフに表わしたのが図9である。図9で、横軸はレーザ
駆動パルスの幅(単位画素用最大パルス幅に対する割
合)、縦軸は得られた現像画像の濃度(反射濃度)であ
る。
【0063】図10に現像システムのV−D特性(階調
特性)を示す。図10で横軸は感光体の表面電位、縦軸
は得られた現像画像の濃度(反射濃度)である。
【0064】一般に、現像システムは、図10に示すよ
うに、感光体の表面電位に対してある一定の電位から急
激に現像されるようなしきい値をもつような特性を有し
ている。従って、図8(A)に示すような、1画素内の
露光分布のコントラストの低い方式では、感光体ドラム
の表面電位も全体的に変化するようになるため、図9
(A)に示すように、感光体ドラムの表面電位があるし
きい値を越えたところから急激に現像されるようにな
り、その結果、図8(A)に示すように現像されたドッ
ト径もある階調数から急激にドット形状が大きく現像さ
れる傾向となる。
【0065】これに対し、本発明のように主走査方向レ
ーザスポット径を単位画素サイズの0.7倍として1画
素内での露光分布のコントラストが少なくとも80%以
上とした方式では、感光体ドラム上に形成される潜像も
この露光分布に従い電位コントラストの高いパターンが
形成されることになる。従って、あるしきい値特性を持
つような現像システムにより現像されたとしても駆動パ
ルスの短い領域からすぐに露光分布のピークが高くな
り、現像しきい値を越えるため、ドットとして安定して
現像される(図8(B))。その結果、駆動パルスのオ
ン/オフ比の小さい領域から安定してドット径の変化と
して再現でき、安定した面積階調の再現が可能となる。
図9の特性曲線(B)は、このような本発明のスポット
径比を用いたときのレーザ駆動パルスに対する画像濃度
の関係を示したもので、図より明らかなように、現像シ
ステムの影響をあまり受けず、1画素内においても安定
した面積階調が可能となることが見い出された。従っ
て、たとえ環境の温度や湿度等の変動が生じ、現像シス
テムのしきい値特性が変化したとしても、本発明によれ
ば、そのしきい値付近のV−D特性の影響は受けにくい
ため、変動による影響を最小限に押えることが可能とな
り、さらに階調再現性の安定化を可能としていることが
分かる。
【0066】なお、感光体ドラム上におけるレーザビー
ムスポットの主走査方向についての径は、主走査方向に
ついての単位画素サイズの0.7倍以下に設定される。
この径の下限は0に近い値まで理論的には許容できる
が、実用的には20μmより小径にするのは困難であ
る。しかし、副走査方向についてのレーザスポット径
は、従来と同様に副走査方向についての単位画素サイズ
の1.1倍以上1.6倍以下とすることが、副走査方向
についての露光分布を均一にする上で好ましい。従っ
て、本発明においても、感光体ドラム上でのレーザビー
ムスポットの形状は、従来と同様、短軸が実質的に主走
査方向に存在し、長軸が実質的に副走査方向に存在する
楕円状の形状を有していることが好ましい。
【0067】また、単位画素は、主走査方向についての
記録密度と副走査方向についての記録密度を同等にする
ため、主走査方向についてのサイズと副走査方向につい
てのサイズが同じであることが好ましい。
【0068】なお、感光体ドラム上におけるレーザビー
ムスポットのサイズを前述のように設定するには、射出
光が適宜の発散角を有する半導体レーザ102、適宜の
パワーを有するレンズ103、105を使用すればよ
く、これらのことは本発明の属する技術分野における当
業者には容易に理解できる事項である。
【0069】ところで、現像による良好な階調再現性が
得られても転写、定着でのトナー飛び散りによるハイラ
イト部でのガサツキが消えない場合がある。
【0070】数多くの実験の結果、現像剤に含まれるト
ナーの粒度分布及び/又はトナーの重量平均粒径を調整
することによって上記問題点に対し好結果を得ることが
判明した。
【0071】具体的には、本発明によれば、トナーの重
量平均粒径をMとし、トナー粒子の粒径をrとした場合
に、(1/2)M<r<(3/2)Mの範囲に90重量
%以上のトナー粒子を含み、0<r<2Mの範囲に99
重量%以上のトナー粒子を含むトナーが使用される。
【0072】さらに、本発明によれば、重量平均粒径が
12μm以下、好ましくは9μm以下、さらに好ましく
は8μm以下でかつ4μm以上のトナーが使用される。
【0073】トナーが上記範囲外の分布を有した場合に
は、平均粒径を変化させても効果が充分に発揮できな
い。
【0074】また、分布において粒径が大きい範囲の粒
子が増加すると、いくら平均粒径を小さくしても転写で
の飛び散りの原因である粒径の大きいトナー粒子が多く
存在するため、画像の濃度が薄い部分(ハイライト部
分)でのガサツキを軽減することは難しい。一方、分布
において粒径が小さいトナー粒子が増加すると、効率よ
くトナーに摩擦電荷を付与できなくなり、現像器からの
トナー飛散やかぶりが増加する。
【0075】以上の点から、重量分布としては図11の
ようなシャープな粒径のものを使用することが好まし
い。
【0076】次に、図2に示す画像形成装置において、
レーザビームのスポット径を副走査方向のビーム径70
μm、主走査方向のビーム径42μmの楕円形のスポッ
トを使用して感光体ドラムに潜像を形成し、次いで現
像、転写及び熱圧ローラ定着を行なった場合のトナーの
重量平均粒径と、定着後の画像の最小再現のドットの直
径との関係を示すグラフを図12に示す。
【0077】ここで現像条件としてトナーの粒径ごと
に、ACバイアスとDCバイアスを重量させたり、DC
バイアスのみにしたりしたが、最小再現ドットの直径に
は殆ど影響しなかった。このことは次のように説明でき
る。
【0078】つまり、潜像の書き込みをレーザビームの
発光時間を制御して行なう方法において、スポット径を
小さくしていくと、現像の濃度階調性は得られるように
なる。しかしながら、フルカラーの画像を得るために複
数回の転写を行ない、一括して定着する工程を経ると、
粒径の大きいトナーは飛び散りのために、ブロードなド
ット径となるが、粒径の小さいトナーは飛び散りがなく
画像の乱れが少ない。これは、粒径の小さいトナーは転
写後転写材(紙)上で薄層となっており、転写材との吸
着力も大きくなっているので、複数回の転写電界にトナ
ー画像がさらされたとしても飛び散りは発生しにくいた
めと考えられる。
【0079】フルカラーの画像での画像濃度の薄い部分
での再現性は、特に画像の印象を著しく変化させる。フ
ルカラーの画像で階調性がある高画質の画像を得ようと
すると50μm前後のドットが忠実に再現されているか
いないかで、画像の印象は著しく異なってくる。
【0080】そこで、記録密度を400dpiとしたと
き、主走査方向のレーザビームスポット径を42μm以
下とし、好ましくは重量平均粒径9μm以下、さらに好
ましくは8μm以下のトナーを用いることにより、上述
した説明及びデータにて示すように、50μm前後のド
ットも忠実に再現され、さらに転写での飛び散りも極端
に減少し、従来の方法では得られなかったフルカラーで
画像濃度の薄い部分での階調性も充分で、かつガサツキ
やぼけの少ない高精細な画像が得られるようになった。
【0081】上述の効果により、特に8μm以下の重量
平均粒径のトナーを使用した場合には、50μm以下の
ドットが忠実に再現され、さらに転写電界に複数回さら
されても画像が乱れることが少ない。特に、この傾向は
画像濃度が薄い部分でのガサツキや再現性に良好な影響
を与えている。
【0082】例えば、本発明で使用されるトナーが重量
平均粒径6μmを有する場合、該トナーの粒度分布にお
いて、トナーは3μmを越え、9μm未満の範囲に90
重量%以上のトナー粒子を含有し、かつ0より大きく1
2μm未満の範囲に99重量%以上のトナー粒子を含有
することが好ましい。
【0083】トナーの粒度分布及び重量平均粒径は、例
えば次の測定法で測定できる。
【0084】まず、測定装置としてはコールターカウン
タTA−II型(コールター社製)を用い、個数平均分
布、重量平均分布を出力するインタフェース(日科機
製)及びCX−iパーソナルコンピュータ(キャノン
製)を接続し、電解液を1級塩化ナトリウムを用いて1
%NaCl水溶液を調整する。測定法としては前記電解
水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤
(好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩)を0.1
〜5ml加え、さらに測定試料0.5〜50mgを加え
る。
【0085】試料を懸濁した電解液は超音波分散器で約
1〜3分間処理を行ない、前記コールターカウンタTA
−II型により、アパーチャとして100μmアパーチャ
を用いて2〜40μmの粒子の粒度分布を測定して重量
分布を求める。これら求めた重量分布により、サンプル
の重量平均粒径が得られる。
【0086】前述のごとく、粒度分布のシャープなトナ
ーを生成するためには、例えば、所定のトナー用材料を
溶融混練し、この混練物を冷却後粉砕し、粉砕粉を精密
に分級して所定の粒度分布及び/又は重量平均粒径を有
するトナーを調整する方法を挙げることができる。
【0087】粉砕粉を精密に分級する方法としては、固
定壁型風力分級機のような分級手段で分級し、さらに、
得られた分級粉体をコアンダ効果を利用した多分割分級
装置、例えば、日鉄鉱業社製エルボジェット分級機のよ
うな多分割分級手段で精密に微粉及び粗粉を同時に除去
して、所定の粒度分布及び/又は重量平均粒径を有する
トナーを調整する方法を挙げることができる。
【0088】トナーとは、着色樹脂粒子(結着樹脂、着
色剤、必要によりその他添加剤を含有)そのもの、及
び、疎水性コロイダルシリカ微粉末のような外添剤が外
添えされている着色樹脂粒子を包含している。
【0089】トナーに使用される結着樹脂としては、ス
チレン−アクリル酸エステル樹脂又はスチレン−メタク
リル酸エステル樹脂のようなスチレン系重合体又はポリ
エステル樹脂が例示される。特に、カラートナーの定着
時における混色性を考慮した場合、次式
【0090】
【化1】
【0091】(上記式中Rはエチレン又はプロピレン基
であり、x、yはそれぞれ1以上の正の整数であり、か
つx+yの平均値は2〜10である)で代表されるビス
フェノール誘導体若しくはその置換体などのジオール成
分と、2価以上のカルボン酸或はその酸無水物、又はそ
の低級アルキルエステルなどのカルボン酸成分(例えば
フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フタル酸、テ
レフタル酸など)とを少なくとも共縮重合したポリエス
テル樹脂がシャープな溶融特性を有するのでより好まし
い。
【0092】着色剤としては下記の顔料又は染料が挙げ
られる。耐光性の悪いC.I.Disperse Y1
64、C.I.Solvent Y77及びC.I.S
olvent Y93のような着色剤は推奨できない。
【0093】染料として、例えばC.I.ダイレクトレ
ッド1、C.I.ダイレクトレッド4、C.I.アシッ
ドレッド1、C.I.ベーシックレッド1、C.I.モ
ーダントレッド30、C.I.ダイレクトブルー1、
C.I.ダイレクトブルー2、C.I.アシッドブルー
9、C.I.アシッドブルー15、C.I.ベーシック
ブルー3、C.I.ベーシックブルー5、C.I.モー
ダントブルー7がある。
【0094】顔料としてはナフトールイエローS、ハン
ザイエローG、パーマネントイエローNCG、パーマネ
ントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、ベンジンオ
レンジG、パーマネントレッド4R、ウオッチングカル
シウム塩、ブリリアントカーミン3B、ファーストバイ
オレットB、メチルバイオレットレーキ、フタロシアニ
ンブルー、ファーストスカイブルー、インダンスレンブ
ルーBCがある。
【0095】特に、顔料としてはジスアゾイエロー、不
溶性アゾ、銅フタロシアニンが好ましく、染料としては
塩基性染料又は油溶性染料が好ましい。
【0096】特に好ましくは、C.I.ピグメントイエ
ロー17、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.
ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー
14、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグ
メントレッド5、C.I.ピグメントレッド3、C.
I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド
6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメント
ブルー15、C.I.ピグメントブルー16又はフタロ
シアニン骨格にカルボキシベンズアミドメチル基を2〜
3個置換したBa塩である銅フタロシアニン系顔料であ
る。
【0097】染料としてはC.I.ソルベントレッド4
9、C.I.ソルベントレッド52、C.I.ソルベン
トレッド109、C.I.ベーシックレッド12、C.
I.ベーシックレッド1、C.I.ベーシックレッド3
bがある。
【0098】着色剤の含有量としては、OHPフィルム
の透過性に対して敏感に反映するイエロートナーについ
ては、結着樹脂100重量部に対して12重量部以下で
あり、好ましくは0.5〜7重量部が望ましい。12重
量部以上であると、イエローの混合色であるグリーン、
レッド及び肌色の再現性に劣る。
【0099】マゼンタトナー、シアントナーについて
は、結着樹脂100重量部に対しては15重量部以下、
より好ましくは0.1〜9重量部以下が好ましい。
【0100】2色以上の着色剤を併用して用いる黒色ト
ナーの場合、20重量部以上の総着色剤量の添加はキャ
リアへのスペント化を生じやすく、さらに、着色剤がト
ナー表面に数多く露出することによるトナーの感光体ド
ラムへの融着が増加し、定着性が不安定化する。従っ
て、黒色トナーにおいては、着色剤の量は結着樹脂10
0重量部に対して3〜15重量部が好ましい。
【0101】黒色トナーを形成するための好ましい着色
剤の組み合わせとしては、ジスアゾ系イエロー顔料、モ
ノアゾ系レッド顔料及び銅フタロシアニン系ブルー顔料
の組み合わせがある。各顔料の配合割合はイエロー顔
料、レッド顔料及びブルー顔料の比が1:1.5〜2.
5:0.5〜1.5が好ましい。
【0102】トナーが負荷電性の場合には、負荷電特性
を安定化するために、電荷制御剤を配合することも好ま
しい。その際トナーの色調に影響を与えない無色又は淡
色の負荷電性制御剤が好ましい。負荷電制御剤としては
例えばアルキル置換サリチル酸の金属錯体、例えば、ジ
ーターシヤリーブチルサリチル酸のクロム錯体又は亜鉛
錯体のような有機帰属錯体が挙げられる。負荷電制御剤
をトナーに配合する場合には、結着樹脂100重量部に
対して0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜8重量
部添加するのが良い。
【0103】ところで、前述のようにすると、中間調や
ハイライト部での画像の再現性は著しく向上するが、ハ
イライト部の均一性に関してはまだ不充分である。この
原因として、2成分現像剤を使用しているために穂立ち
の影響が画像に出ていることが考えられる。キャリアの
粒径は通常50μm〜100μm程度であるので、ちょ
うど400dpiの1画素(63.5μm)分の大きさ
のキャリアが摺擦しながら現像することになり、ハイラ
イト部のように極端に画像面積が小さく、電位コントラ
ストの小さい部分ではキャリアの穂の当たりかたが画像
に反映し、現像後の不均一性が目立つと考えられる。
【0104】そこで、本発明の第1の実施例では、従来
のようにキャリアを用いて現像する構成を取らず、均一
薄層に帯電したトナー層を外周面に形成した薄膜部材が
現像部で感光媒体に密着することにより現像が行なわれ
る構成にしたために、キャリアの穂により画像が乱され
ることがなくなり、ハイライト部分の均一再現性が得ら
れるようになった。
【0105】以下、本実施例に使用された現像器につい
て図1を参照して説明する。
【0106】図1は図2に示したレーザビームプリンタ
に使用される回転式現像装置1の1つの現像器の概略断
面図である。各現像器は同様な構造を有しているので、
感光体ドラム3と対向した現像位置に配置されている図
示する現像器を例に取って説明する。
【0107】この現像器は、感光体ドラム3に現像剤を
付与する現像部27において感光体ドラム3に接触して
いる薄膜部材22を備えている。薄膜部材22は内側に
現像ローラ(円筒状の回転体)23を有している。現像
ローラ23は例えばアルミニウム、ステンレス等の導電
性部材を円筒状に形成したもの、又は、金属ローラの外
周部に導電性の弾性材(ニトリルゴム、シリコンゴム、
スチレンゴム、ブタジエンゴム等)を設けたものが使用
され、現像バイアス電源605から所定の現像バイアス
が印加されている。
【0108】薄膜部材22は現像ローラ23の外周長よ
りもやや長めの周長を有する筒状のもので、部材として
は、例えばポリカーボネート、ナイロン、フッ素系樹脂
等の樹脂からなる軟質の樹脂シート、前記樹脂にカーボ
ン又は金属微粉末等を添加したシート、ニッケル、ステ
ンレス、又はアルミニウム等の金属薄膜、前記樹脂シー
トと金属薄膜とを積層したシートのいずれかが使用され
る。
【0109】薄膜部材22を装着された現像ローラ23
は、支軸23aが図示しない軸受けにより回転可能に支
持されるとともに、図示しない駆動源に駆動連結されて
いる。
【0110】また、現像ローラ23の両端部には、両端
ガイド弾性パッド60が薄膜部材22を現像ローラ23
の外周面に密着させるように取り付けてある。この弾性
パッド60としては例えば、ポリアセタールフェノー
ル、ポリエチレン、ナイロン、フッ素系の樹脂からなる
もの、又は薄膜部材22との接触面にポリエチレン、ナ
イロン、テフロンフィルムを設けたもの、若しくは発泡
材の表面に前記フィルムを設けたものが使用される。
【0111】さらに、弾性パッド60の感光体ドラム3
側は開放されており、この部分には弾性パッド60は存
在しない。このため現像器の内部で薄膜部材22が弾性
パッド60と接触する部分では、薄膜部材22は現像ロ
ーラ23の外周に密接するが、それ以外の感光体ドラム
3に対向する部分では、現像ローラ23の周長よりもや
や長めに形成されている薄膜部材22の余長部分が外方
に膨らみ、感光体ドラム3と均一に接触する現像部27
を形成する。
【0112】現像ローラ23の上部にはブレード24が
設けられている。ブレード24は現像ローラ23の上部
に薄膜部材22を介して圧接している。なお、ブレード
24としては、SK鋼、ステンレス、リン青銅からなる
バネ性の金属薄板、又はシリコンゴム、ウレタンゴム等
の弾性板、若しくはフッ素系樹脂板、ナイロン板、又は
それらの複合板を使用してもよい。
【0113】また、現像ローラ23の下部には、例えば
発泡ウレタンからなる弾性層にシリコンゴムシートを取
り付けたトナーならしパッド61が取り付けてあり、こ
のトナーならしパッド61は薄膜部材22を介して現像
ローラ23の外周面に接触している。さらに、トナー収
容容器36内には撹拌棒607が設けられており、容器
36内のトナー37がケーキングを起こさないように回
転している。
【0114】次に、上記構成の現像器の動作について説
明する。
【0115】図示しない駆動源により現像ローラ23は
矢印A方向に回転する。薄膜部材22は現像ローラ23
との摩擦力により矢印A方向に従動し、薄膜部材22と
接するトナー37も矢印A方向への搬送力を受ける。ト
ナー37は薄膜部材22とブレード24が圧接する部分
まで搬送され、そこで負極性に帯電されると同時に、薄
膜部材22の表面に薄層状に均一に塗布される。
【0116】薄膜部材22上に担持されたトナー37
は、薄膜部材22上を現像部27まで搬送され、感光体
ドラム3上に形成されている静電潜像上に付着してトナ
ー像を形成する。
【0117】ここで、感光体ドラム3と接する薄膜部材
22は空間部を介して現像ローラ23と非接触状態にあ
るため、薄膜部材22は感光体ドラム3にソフトに、し
かも適当なニップ幅をもってむらなく接触し、感光体ド
ラム3の静電潜像に均一に付着し、均一なトナー像を形
成する。
【0118】現像部27を通過したトナー37は引き続
き薄膜部材22と共に矢印A方向に搬送され、トナーな
らしパッド61との間を通過する際に、すぐ直前の現像
領域で消費されたトナーの画像パターンが消去され、表
面トナー層の均一化が図られる。さらに搬送されること
により、再びブレード24との圧接部において薄膜部材
22の表面に均一な帯電トナーの薄層が形成され、上述
した動作が繰り返される。
【0119】以上の現像装置の構成で前記の本発明の条
件を満足する粒度分布及び粒径、例えば重量平均粒径6
μmを有するトナーを用いて画像形成を行なった。この
際、感光体ドラム3の感光体として積層型の有機光導電
体(OPC)を使用し、潜像はトナーを付着させる明部
電位が−150V、背景部となる暗部電位が−600V
とした。さらに、現像バイアス電源605として周波数
1700Hz、ピーク対ピーク値1500Vの矩形波交
互電圧に−300Vの直流電圧を重畳させたものを用い
た。
【0120】上記画像の形成は感光体ドラム3にマゼン
タ、シアン、イエロー、ブラックの順に各色の画像を形
成することによって行なわれた。この際、半導体レーザ
を光源として、レーザビームの感光体ドラム3上でのス
ポット径を主走査方向を42μm、副走査方向を70μ
mにして、色分解された原稿画像情報に基づいて前述し
た駆動パルス幅の制御により発光時間を制御し、200
線/インチで256階調の画像の書き込みを行なって潜
像を形成し、上記順序で現像、転写を繰り返し、最後に
一括定着してフルカラーの画像を得たところ、画像濃度
の薄い部分も忠実に安定して再現され、ガサツキのない
高精細で高画質の画像が得られた。
【0121】これに対し、レーザビームスポット径を主
走査方向70μmとし、重量平均粒径12μmのトナー
で同一条件でフルカラー画像を形成したところ、重量平
均粒径6μmのトナーの場合と比較して、画像濃度の薄
い部分での再現性が乏しく、全体にガサツキも目立つ画
像しか得られなかった。
【0122】以下、トナーを中心にして本発明の具体例
について説明する。
【0123】具体例1 プロポキシ化ビスフェノールとフマル酸を縮合して得られた ポリエステル樹脂(重量平均分子量15000、数平均分子 量3300) ・・・100重量部 ローダミン系顔料 ・・・ 3重量部 負荷電性制御剤(ジアルキル置換サリチル酸の金属錯体)・・・ 4重量部 上記材料を溶融混練し、この溶融混練物を冷却し、冷却
物を粉砕し、固定壁型風力分級機で分級し、さらにコア
ンダ効果を利用した多分割分級装置で分級してて、重量
平均粒径6μmの負帯電性のマゼンタトナーを調製し
た。得られたマゼンタトナーは、3μmを越え9μm未
満の範囲に95重量%、0μmより大きく12μm未満
の範囲に実質的に100重量%、であるシャープな粒度
分布を有していた。
【0124】該マゼンタトナー100重量部と負摩擦帯
電性疎水性コロイダルシリカ0.4重量部とを混合して
シリカ外添えマゼンタトナーを調製した。
【0125】同様にして、下記表2の着色剤を使用し
て、シアントナー画像形成用現像剤、イエロートナー画
像形成用現像剤、及びブラックトナー画像形成用現像剤
を調製した。
【0126】
【表2】
【0127】上記現像剤を図1に示す現像装置のそれぞ
れの現像器で使用した。上述したように、感光体ドラム
3は積層型の有機光導電体(OPC)を感光体として用
い、明部電位−150V、暗部電位−600Vの潜像電
位とした。また、現像バイアス電源605として周波数
1700Hz、ピーク対ピーク値1500Vの矩形波交
互電圧に−300Vの直流電圧を重畳させたものを用い
て現像を行なった。
【0128】一方、半導体レーザを光源として、レーザ
ビームのスポット径を主走査方向1/e2 径を42μ
m、副走査方向1/e2 径を70μmにして、前述した
駆動パルス幅の制御を行なって発光時間を制御し、20
0線/インチで256階調の画像の書き込みを行ない、
順に反転現象、静電転写を繰り返し、最後に熱圧ローラ
定着機により一括定着しフルカラーの画像を得た。その
結果、画像濃度の薄い部分(ハイライト部)も忠実に安
定して再現され、かつガサツキのない高精細で高画質の
画像が得られた。
【0129】また、フルカラー画像を観察したところ、
50μm前後のドットが潜像に対応して忠実に再現され
ていた。
【0130】具体例2〜4 上記具体例1と同様にして、重量平均粒径5μm、6.
8μm及び8μmの、下記の表3に示すトナーを調製
し、具体例1と同様にフルカラー画像を形成したとこ
ろ、良好な結果が得られた。
【0131】
【表3】
【0132】比較例 上記具体例1と同様にして、重量平均粒径12μmの、
下記の表4に示す各色トナーを得た。そして、具体例1
と同様にして各色の現像剤を調製し、具体例1と同様に
してカラー画像を形成したところ、具体例1の場合と比
較して、画像濃度の薄い部分での再現性はあるが、全体
にガサツキの目立つ画像しか得られなかった。
【0133】得られたフルカラー画像を観察したとこ
ろ、潜像を忠実に再現している最小のドットは約90μ
mであった。それ以下のドットは飛び散りが激しかっ
た。
【0134】
【表4】
【0135】具体例5 上記具体例1と同様にして、重量平均粒径9μmの、下
記の表5に示す各色トナーを調製し、具体例1と同様に
して各色の現像剤を調製した。そして、具体例1と同様
にしてカラー画像を形成したところ、具体例1より若干
劣るものの画像濃度の薄い部分(ハイライト部)も忠実
に安定して再現され、かつガサツキの少ない高精細で高
画質の画像が得られた。
【0136】フルカラー画像を観察したところ、60μ
m前後のドットが潜像に対応して忠実に再現され、50
μm前後のドットも潜像に対応して比較的忠実に再現さ
れていた。
【0137】
【表5】
【0138】上記第1の実施例では本発明を図2に示す
回転式現像装置1を備えた電子写真方式のカラープリン
タに適用したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、種々の構成の電子写真方式、静電記録方式等の画像
形成装置に等しく適用できるものである。
【0139】例えば、図13に示すようなカラー画像形
成装置にも本発明は適用できる。このカラー画像形成装
置も電子写真方式のフルカラーのレーザビームプリンタ
であるが、図2のプリンタとは異なり、各色毎に専用の
像担持体、即ち、本例では電子写真感光体ドラム3Y
(イエロー画像形成用)、3M(マゼンタ画像形成
用)、3C(シアン画像形成用)、3BK(ブラック画
像形成用)を具備し、その周りにそれぞれ専用のレーザ
ビームスキャナ80Y、80M、80C、80BK、現
像器1Y、1M、1C、1BK、転写用放電器10Y、
10M、10C、10BK、クリーニング手段12Y、
12M、12C、12BKが配置されている。
【0140】一方、転写材は給紙ガイド5aを通り、給
紙ローラ6、給紙ガイド5bと順に搬送され、吸着用帯
電器81からコロナ放電を受けて、搬送ベルト9aに確
実に吸着される。
【0141】その後、転写材の移動に伴ない各感光体ド
ラムに形成された画像を転写用放電器10Y、10M、
10C、10BKにより順次に転写材に重ねて転写し、
除電器82により除電して搬送ベルト9aから分離し、
定着器17に送給して一括定着することにより、フルカ
ラーの画像が得られる。
【0142】このような転写方式を用いた画像形成装置
の場合でも記録密度を400dpiとしたとき、走査方
向のレーザビームスポット径を42μm以下とし、図1
に示す本実施例の現像器を用いて、前述した現像条件で
12μm未満、好ましくは9μm以下、さらに好ましく
は8μ以下で4μm以上の重量平均粒径のトナーを用い
ることにより、画像濃度が薄い部分でも階調性の優れ
た、かつ飛び散りの少ない高精細なフルカラーの画像が
得られた。
【0143】上記実施例では、ACバイアスにDCバイ
アスを重畳した振動バイアス電圧を現像ローラ(円筒状
回転体)に印加する現像方式を用いているが、DCバイ
アスのみを現像ローラに印加する現像方式の場合でも本
発明は適用でき、同様の作用効果が得られる。
【0144】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。
【0145】上記第1の実施例では均一薄層に帯電した
トナー層を外周面に形成した薄膜部材が現像部で感光媒
体に密着することにより現像が行なわれるように現像装
置を構成したが、本実施例では従来のようにトナー粒子
とキャリア粒子とを混合した2成分現像剤を現像装置に
使用する。従って、本実施例で使用される現像装置では
通常のように内部に磁石を内包する現像スリーブが現像
剤担持体として用いられ、図1に示された上記第1の実
施例の現像器のように外周面にトナーの薄層を担持させ
た薄膜部材22は使用されない。本実施例も図2或は図
13に示したカラー画像形成装置に適用した場合につい
て説明するが、他の種々の構成の画像形成装置にも適用
できることは言うまでもない。
【0146】なお、本実施例でもトナーの重量平均粒径
をMとし、トナー粒子の粒径をrとした場合に、(1/
2)M<r<(3/2)Mの範囲に90重量%以上のト
ナー粒子を含み、0<r<2Mの範囲に99重量%以上
のトナー粒子を含むトナーが使用され、また、重量平均
粒径が12μm以下、好ましくは9μm以下、さらに好
ましくは8μm以下でかつ4μm以上のトナーが使用さ
れる。
【0147】トナーが上記範囲外の分布を有した場合に
は、平均粒径を変化させても効果が充分に発揮できな
い。
【0148】また、分布において粒径が大きい範囲の粒
子が増加すると、いくら平均粒径を小さくしても転写で
の飛び散りの原因である粒径の大きいトナー粒子が多く
存在するため、画像の濃度が薄い部分(ハイライト部
分)でのガサツキを軽減することは難しい。一方、分布
において粒径が小さいトナー粒子が増加すると、現像剤
供給ローラやキャリア粒子に付着して離れないトナーが
相対的に増加し、弾性ブレードやキャリア粒子が効率よ
くトナーに摩擦電荷を付与できなくなり、現像器からの
トナー飛散やカブリが増加する。さらに、粒径の小さい
トナーは融着も起こし易く、キャリアのまわりに融着し
てキャリア劣化によるカブリ、飛散も増加する。
【0149】以上の点から、重量分布としては本実施例
でも図11のようなシャープな粒径のものを使用するこ
とが好ましい。
【0150】なお、トナーの粒度分布及び重量平均粒径
の測定法や、トナーに使用される結着樹脂、着色剤、染
料、顔料等は上記第1の実施例と同じであり、前述され
ているのでそれらの説明は省略する。
【0151】前述したように、図2に示す画像形成装置
において、副走査方向のビームスポット径70μm、主
走査方向のビームスポット径42μmの楕円形のレーザ
ビームスポットを使用して感光体ドラムに潜像を形成
し、次いで現像、転写及び熱圧ローラ定着を行なった場
合のトナーの重量平均粒径と、定着後の画像の最小再現
のドットの直径との関係は図12に示す通りとなる。
【0152】ここで現像条件としてトナーの粒径毎に、
現像スリーブに印加するバイアス電圧をDCバイアスの
みにしたり、DCバイアスと通常の矩形波や正弦波のA
Cバイアスを重量させたり、磁性粒子(キャリア)の種
類や現像スリーブ・感光体ドラム間の距離や現像スリー
ブ・ブレード間の距離を変化させたりしたが、最小再現
ドットの直径には殆ど影響しなかった。
【0153】しかしながら、本実施例の特徴である、潜
像に対して時間的非対称性を持たせたACバイアスをD
Cバイアスに重畳させた現像バイアスを現像スリーブに
印加した場合には、最小再現ドットの直径がさらに小さ
くでき、ハイライト再現性を含めた画質が一段と向上す
ることが確認された。このことは次のように説明でき
る。
【0154】つまり、潜像の書き込みをレーザビームの
発光時間を制御して行なう方法において、スポット径を
小さくしていくと、現像の濃度階調性はある程度得られ
るようになる。しかしながら、潜像のスポット径が小さ
くなるに従って表面での電位が十分に下がり切らないた
めに、現像コントラストがベタ部に比較して十分に得ら
れない。このような場合にDCバイアスや従来の通常の
矩形波や正弦波のACバイアスを用いたとしても、潜像
に対する忠実再現性という点で限界がある。これに対し
て、トナーの粒径を小さくすることにより転写や定着の
工程で発生する飛び散りを極端に減らすことは可能であ
る。これは現像後の感光体ドラム上の画像が粒径を小さ
くすることにより薄層となるからである。ただし、この
ようにトナーを小粒径化した場合でもハイライト部の均
一再現性という点ではまだ十分でない。そこで、本実施
例の特徴である潜像に対して時間的非対称性を持たせた
ACバイアスを印加することにより、ハイライト部の再
現性は著しく向上する。ここで、時間的非対称性を持た
せたバイアスとは、例えば図14に示すようにトナーに
対して引き戻しと飛翔の電圧を現像スリーブにT1 時間
印加した後に、画像部(図中一点鎖線で示す)に対して
はトナーを飛翔させ、非画像部(図中破線で示す)に対
してはトナーを引き戻す方向の電圧を少なくとも引き戻
しと飛翔の電圧を印加した時間T1 よりも長いT2 時間
印加するようなバイアスのことである。ここで、T2
1 <T2 <5T1 の範囲にあることが好ましい。
【0155】このような時間的に非対称なバイアス電圧
を現像スリーブに印加することにより、画像部では現像
する方向に強くバイアスが印加された後もさらに現像す
る方向にバイアスが印加されているので、画像濃度が出
ると共に、現像時間が十分に長く取れるので濃度が十分
に得られる。さらに、結果として感光体ドラム側でトナ
ーが振動することになるため、潜像に対してトナー像が
再配置を行なうことになり、トナー像が潜像に対して忠
実になると共に、トナーの充填率が高まるので特に潜像
が微小なドット形状である場合には、現像後の画像の再
現性も向上し、転写時に発生する飛び散りも極端に減少
する。また、非画像部の場合にはトナーを飛翔させるバ
イアスが印加された後でトナーを引き戻す方向に長い間
バイアスが印加されるために、画像濃度が十分に得られ
ると同時に、カブリの少ない画像となる。
【0156】以上説明したように、本実施例では、画像
部及び非画像部に対して現像時間の非対称性を持ったバ
イアスを印加することにより、解像性の向上を計る方式
になっているため、この現像バイアスは特にディジタル
の2値潜像に対して有効であり、従って、特にPWM方
式を用いた微小ドットの再現時に効果を十分に発揮す
る。さらに、上述したようにこのバイアスを使用すると
画像部は十分濃度が出るようになり、従来矩形波や正弦
波等のACバイアスを印加しても最大濃度がDCバイア
スのみに対して増加しなかったのに対し、同一濃度を得
るために必要な電位差が100V程度低くできる。図1
5に一例として電位差と濃度の関係を示す。図15にお
いて曲線Bが従来の矩形波であり、曲線Aが本実施例の
バイアスである。本実施例のバイアスにより低コントラ
ストでも濃度が十分に得られるために、従来のように粒
径の小さいトナーを使用したことによる、濃度が十分に
得られなくなるという問題もなくなった。
【0157】そこで、記録密度を400dpiとしたと
き、主走査方向のレーザビームスポット径を42μm以
下とし、好ましくは重量平均粒径9μm以下、さらに好
ましくは8μm以下のトナーを用い、上述した本実施例
の現像バイアスを用いて現像することにより、上述した
説明及びデータにて示すように、50μm前後のドット
も忠実に再現され、さらに転写での飛び散りも極端に減
少し、従来の方法では得られなかったフルカラーで画像
濃度の薄い部分での階調性も充分で、ガサツキやぼけの
少ない、かつ画像濃度の十分出ている高精細な画像が得
られるようになった。
【0158】上述の効果により、特に8μm以下の重量
平均粒径のトナーを使用した場合には、50μm以下の
ドットが忠実に再現され、さらに転写電界に複数回さら
されても画像が乱れることが少ない。特に、この傾向は
画像濃度が薄い部分でのガサツキや再現性に良好な影響
を与えている。
【0159】例えば、本発明で使用されるトナーが重量
平均粒径6μmを有する場合、該トナーの粒度分布にお
いて、トナーは3μmを越え、9μm未満の範囲に90
重量%以上のトナー粒子を含有し、かつ0より大きく1
2μm未満の範囲に99重量%以上のトナー粒子を含有
することが好ましい。
【0160】使用される2成分現像剤の、トナーと混合
されるキャリア粒子は磁性粒子が好ましい。磁性粒子
は、平均粒径が25〜100μm、好ましくは30〜8
0μmで、電気的抵抗値が107 Ω・cm以上、好まし
くは108 Ω・cm以上、さらに好ましくは109 〜1
12Ω・cmとなるように、フェライト粒子(最大磁化
60emu/g)へ樹脂コーティングしたものが好まし
く用いられ得る。
【0161】磁性粒子、例えば、フェライト粒子又は磁
性コートされたフェライト粒子の抵抗値の測定は、測定
電極面積4cm2 、電極間間隙0.4cmのサンドイッ
チタイプのセルを用い、片方の電極に1Kg重量の加圧
下で、両電極間に印加電圧E(V/cm)を印加するこ
とによって行なわれ、その結果回路に流れた電流から磁
性粒子の抵抗値を測定した。
【0162】なお、キャリアの粒度分布の測定法は以下
の通りである。
【0163】1)試料約100gを0.1gの桁まで計
り取る。
【0164】2)篩は100メッシュから400メッシ
ュの標準篩(以下単に篩という)を用い、上から10
0、145、200、250、350、400の大きさ
の順に積み重ね、底には受け皿を置き、試料は一番上の
篩に入れて蓋をする。
【0165】3)これを振動機によって水平旋回数毎分
285±6回、衝動回数毎分150±10回で15分間
ふるう。
【0166】4)ふるった後、各篩及び受け皿内のキャ
リア粉を0.1gの桁まで計り取る。
【0167】5)重量百分率で小数第2位まで算出し、
JIS−Z8401によって小数第1位まで丸める。
【0168】ただし、篩の枠の寸法は篩面から上の内径
が200mm、上面から篩面までの深さが45mmであ
り、各部分のキャリア粉の重量の総和は初め取った試料
の質量の99%以下であってはならない。
【0169】また、平均粒径は上述の粒度分布測定値よ
り次の式に従って求める。
【0170】平均粒径(μ)= 1/100{(100メッシ
ュ篩の残量)×140+(145メッシュ篩の残量)×
122+(200メッシュ篩の残量)×90+(250
メッシュ篩の残量)×68+(350メッシュ篩の残
量)×52+(400メッシュ篩の残量)×38+(全
篩通過量)×17}
【0171】キャリアの500メッシュ以下の量は50
gより試料量を500メッシュ標準篩上に載せ、下から
吸引して重量減少から算出する。
【0172】以下、トナー及び現像バイアスを中心にし
て本発明の第2の実施例の具体例について説明する。
【0173】具体例1 プロポキシ化ビスフェノールとフマル酸を縮合して得られた ポリエステル樹脂(重量平均分子量15000、数平均分子 量3300) ・・・100重量部 ローダミン系顔料 ・・・ 3重量部 負荷電性制御剤(ジアルキル置換サリチル酸の金属錯体)・・・ 4重量部 上記材料を溶融混練し、この溶融混練物を冷却し、冷却
物を粉砕し、固定壁型風力分級機で分級し、さらにコア
ンダ効果を利用した多分割分級装置で分級してて、重量
平均粒径6μmの負帯電性のマゼンタトナーを調製し
た。得られたマゼンタトナーは、3μmを越え9μm未
満の範囲に95重量%、0μmより大きく12μm未満
の範囲に実質的に100重量%、であるシャープな粒度
分布を有していた。
【0174】該マゼンタトナー100重量部と負摩擦帯
電性疎水性コロイダルシリカ0.4重量部とを混合して
シリカ外添えマゼンタトナーを調製した。次に、スチレ
ン−アクリル酸エステル系共重合体でコートされた重量
平均粒径50μm(電気抵抗値1010Ω・cm)のフェ
ライト磁性粒子94重量部と、上記シリカ外添マゼンタ
トナー6重量部とを混合してマゼンタトナー画像形成用
2成分系現像剤を調製した。
【0175】同様にして、下記表6の着色剤を使用し
て、シアントナー画像形成用2成分系現像剤、イエロー
トナー画像形成用2成分系現像剤、及びブラックトナー
画像形成用2成分系現像剤を調製した。
【0176】
【表6】
【0177】各々の2成分系現像剤を100ml容積の
ポリエチレン容器に入れ、手で約30回激しく撹拌した
後に、トナーの摩擦帯電量を測定したところ、各色トナ
ーは約−30μc/gの値を示した。
【0178】上記2成分系現像剤を図2に示すカラー画
像形成装置の現像装置1のそれぞれの現像器で使用し
た。本実施例では各現像器において、非磁性ブレードの
端部と現像スリーブ面との距離d2 を600μmとし、
現像スリーブ面と感光体ドラム3との間隔d1 を450
μmとした。
【0179】前述の本発明の第1の実施例と同様に、感
光体ドラム3は積層型の有機光導電体(OPC)を感光
体として用い、明部電位−150V、暗部電位−600
Vの潜像電位とした。また、現像バイアス電源として、
周波数2666Hz、T1 の時間125ns、T2 の時
間250ns、ピーク対ピーク値1500Vの図14に
示す矩形波交互電圧をACバイアスとし、これに−45
0Vの直流電圧を重畳させたものを用いて反転現像を行
なった。
【0180】一方、半導体レーザを光源として、レーザ
ビームのスポット径を主走査方向1/e2 径を42μ
m、副走査方向1/e2 径を70μmにして、前述した
駆動パルス幅の制御を行なって発光時間を制御し、20
0線/インチで256階調の画像の書き込みを行ない、
順に反転現象、静電転写を繰り返し、最後に熱圧ローラ
定着機により一括定着しフルカラーの画像を得た。その
結果、画像濃度の薄い部分(ハイライト部)も忠実に安
定して再現され、かつガサツキのない高精細で高画質の
画像が得られた。
【0181】また、フルカラー画像を観察したところ、
30μm前後のドットが潜像に対応して忠実に再現され
ていた。
【0182】具体例2〜4 上記具体例1と同様にして、重量平均粒径5μm、6.
8μm及び8μmの、下記の表7に示すトナーを調製
し、具体例1と同様にフルカラー画像を形成したとこ
ろ、良好な結果が得られた。
【0183】
【表7】
【0184】比較例 上記具体例1と同様にして、重量平均粒径12μmの、
下記の表8に示す各色トナーを得た。そして、具体例1
と同様にして各色の2成分系現像剤を調製し、具体例1
と同様にしてカラー画像を形成したところ、具体例1の
場合と比較して、画像濃度の薄い部分での再現性はある
が、全体にガサツキの目立つ画像しか得られなかった。
【0185】また、上記2成分系現像剤を100ml容
積のポリエチレン容器に入れ、手で約30回激しく撹拌
した後に、トナーの摩擦帯電量を測定したところ、各色
トナーは、−16〜−18μc/gの値を示し、上記具
体例1の場合と比較して低かった。
【0186】得られたフルカラー画像を観察したとこ
ろ、潜像を忠実に再現している最小のドットは約90μ
mであった。それ以下のドットは飛び散りが激しかっ
た。
【0187】
【表8】
【0188】具体例5 上記具体例1と同様にして、重量平均粒径9μmの、下
記の表9に示す各色トナーを調製し、具体例1と同様に
して各色の2成分系現像剤を調製した。そして、具体例
1と同様にしてカラー画像を形成したところ、具体例1
より若干劣るものの画像濃度の薄い部分(ハイライト
部)も忠実に安定して再現され、かつガサツキの少ない
高精細で高画質の画像が得られた。
【0189】フルカラー画像を観察したところ、60μ
m前後のドットが潜像に対応して忠実に再現され、50
μm前後のドットも潜像に対応して比較的忠実に再現さ
れていた。
【0190】
【表9】
【0191】次に、現像バイアスとして、図16に示す
ように、トナーに対して引き戻しと飛翔の電圧(引き戻
し・飛翔電圧)を現像スリーブにT1 時間印加した後
に、画像部(図中一点鎖線で示す)に対してはトナーを
飛翔させ、非画像部(図中破線で示す)に対してはトナ
ーを引き戻す方向の電圧を少なくとも引き戻し・飛翔電
圧を印加した時間T1 よりも長いT2 時間印加した後、
トナーの付着量を調整する目的で、前記トナーの引き戻
し・飛翔電圧より低い電圧でトナーの飛翔・引き戻し電
圧をT3 時間印加し、さらに画像部に対してはトナーを
飛翔させ、非画像部に対してはトナーを引き戻す方向の
電圧をT4 時間印加させるバイアスを、潜像に対して時
間的非対称性を持たせたACバイアスとし、図2に示す
構成のカラー画像形成装置において粒径8μm以下のト
ナーを用いて上述したと同様にしてカラー画像を形成し
たところ、同様の効果が得られた。
【0192】本例では時間T1 を167ns、時間T2
を250ns、時間T3 を167ns、時間T4 を83
nsとし、トナーの引き戻し・飛翔電圧のピーク値を1
500V、トナーの飛翔・引き戻し電圧のピーク値を7
50Vとした。
【0193】いずれにしても、本発明の第2の実施例で
重要なことは、トナーを積極的に飛翔させる電圧を印加
した後に、画像部に対してはトナーを飛翔させ、非画像
部に対してはトナーを引き戻す電圧を少なくとも引き戻
しと飛翔の電圧を印加した時間より長い時間印加するこ
とである。
【0194】このようなACバイアスを用いることによ
り、現像後のトナーの画像再現が非常に忠実になり、デ
ィジタル信号で変調されたビーム露光による潜像のハイ
ライト部の均一な安定した現像が可能となったのであ
る。
【0195】以上は本実施例の現像バイアスを図2に示
す構成のカラー画像形成装置に適用した場合について説
明したが、例えば、図13に示す構成のカラー画像形成
装置にも適用できることは言うまでもない。なお、図1
3のカラー画像形成装置の構成については前述したの
で、ここでは説明しない。
【0196】図13に示す構成のカラー画像形成装置の
場合でも記録密度を400dpiとしたとき、走査方向
のレーザビームスポット径を42μm以下とし、図14
又は図16に示す本実施例のACバイアスを用い、前述
した現像条件で12μm未満、好ましくは9μm以下、
さらに好ましくは8μ以下で4μm以上の重量平均粒径
のトナーを用いることにより、高解像性を有し、画像濃
度が薄い部分でも階調性の優れた、かつ飛び散りの少な
い高精細なフルカラーの画像が得られた。
【0197】なお、本実施例の現像バイアスは図2及び
図13に示す電子写真方式のカラー画像形成装置に限ら
ず、種々の構成の電子写真方式、静電記録方式等の画像
形成装置に等しく適用でき、同様の作用効果が得られる
ものである。
【0198】また、本実施例の現像バイアスは現像部で
現像剤担持体に担持された現像剤を像担持体に接触させ
る、いわゆる接触型の現像装置だけでなく、現像部で現
像剤担持体に担持された現像剤層の厚みが像担持体と現
像剤担持体間の間隙よりも薄い、いわゆる非接触型の現
像装置にも同様に適用できるものである。
【0199】次に、本発明の第3の実施例について説明
する。
【0200】本実施例でも上記第2の実施例と同様に、
トナー粒子とキャリア粒子とを混合した2成分現像剤を
使用し、従って、本実施例で使用される現像装置には通
常のように内部に磁石を内包する現像スリーブが現像剤
担持体として用いられる。本実施例の特徴とするところ
は、トナーに対してトナーと逆極性のサブミクロンの粒
子を外添したことにある。即ち、この点が上記第2の実
施例と相違するだけで、他の点は上記第2の実施例と同
じである。それ故、以下の説明ではこの相違点を主とし
て説明する。
【0201】なお、本実施例でもトナーの重量平均粒径
をMとし、トナー粒子の粒径をrとした場合に、(1/
2)M<r<(3/2)Mの範囲に90重量%以上のト
ナー粒子を含み、0<r<2Mの範囲に99重量%以上
のトナー粒子を含むトナーが使用され、また、重量平均
粒径が12μm以下、好ましくは9μm以下、さらに好
ましくは8μm以下でかつ4μm以上のトナーが使用さ
れる。勿論、本実施例でも図11に示すような重量分布
に関してシャープな粒径のトナーを使用することが好ま
しい。
【0202】また、本実施例でも、潜像に対して時間的
非対称性を持たせた図14或は図16に示すようなAC
バイアスをDCバイアスに重畳させた現像バイアスが使
用される。これらACバイアスについては上記第2の実
施例で詳述したのでここでは説明しない。
【0203】前述したように、画像部及び非画像部に対
して現像時間の非対称性を持ったバイアスを印加する
と、解像性が向上するため、この現像バイアスは特にデ
ィジタルの2値潜像に対して有効であり、特にPWM方
式を用いた微小ドットの再現時に効果を十分に発揮す
る。また、このバイアスを使用すると画像部は十分濃度
が出るようになり、低コントラストでも濃度が十分に得
られるため、粒径の小さいトナーを使用することができ
る。
【0204】特に、PWM方式のようなディジタル潜像
では小粒径のトナーを用いて微小なドットを再現するこ
とはハイライト部のガサツキをなくす上で非常に重要な
ことである。従来のアナログ潜像の場合にはトナーの粒
径を小さくした場合でも単に画像の解像性が向上するだ
けで、画質が極端に向上することはなかった。
【0205】しかしながら、本発明のようなPWM方式
を用いて画像を形成するディジタル潜像の場合には、ト
ナーの粒径と画質は密接な関係にあり、粒径が小さけれ
ば小さいほど画質は向上する。しかし、粒径が小さいと
トナーの帯電量が極端に上がり、カブリが発生したり、
濃度が出なくなるという問題があった。これは前述した
本発明の第2の実施例の現像バイアスを用いても限界が
あった。
【0206】そこで、本実施例ではトナーと逆極性の粒
子、例えばトナーがネガトナーの場合にはポジのサブミ
クロンのPMMA(ポリメチルメタクリレート)粒子等
をトナーに外添し、帯電量を低く抑えることにより、8
μm以下の小粒径のトナーを十分に使いこなせるように
したもので、これによって高解像性を有し、画像濃度の
十分出ている高精細な画像が得られるようになった。
【0207】例えば、記録密度を400dpiとしたと
き、主走査方向のレーザビームスポット径を42μm以
下とし、好ましくは重量平均粒径9μm以下、さらに好
ましくは8μm以下のトナーと逆極性のサブミクロンの
粒子を外添したトナーを用い、前述した第2の実施例の
現像バイアスを用いて現像することにより、50μm以
下のドットも忠実に再現され、さらに転写での飛び散り
も極端に減少し、従来の方法では得られなかったフルカ
ラーで高解像性を有し、画像濃度の薄い部分での階調性
も充分で、ガサツキやぼけの少ない、かつ画像濃度の十
分出ている高精細な画像が得られるようになった。
【0208】上述の効果により、特に8μm以下の重量
平均粒径のトナーを使用した場合には、50μm以下の
ドットが忠実に再現され、さらに転写電界に複数回さら
されても画像が乱れることが少ない。特に、この傾向は
画像濃度が薄い部分でのガサツキや再現性に良好な影響
を与えている。
【0209】例えば、本実施例で使用されるトナーが重
量平均粒径6μmを有する場合、該トナーの粒度分布に
おいて、トナーは3μmを越え、9μm未満の範囲に9
0重量%以上のトナー粒子を含有し、かつ0より大きく
12μm未満の範囲に99重量%以上のトナー粒子を含
有することが好ましい。
【0210】なお、トナーの粒度分布及び重量平均粒径
の測定法、トナーに使用される結着樹脂、着色剤、染
料、顔料等は前記第1の実施例と同じであり、また、キ
ャリアの粒度分布の測定法、キャリア粒子の材料、組成
等は前記第2の実施例と同じであるので、それらの説明
は省略するが、本実施例でトナーとは、着色樹脂粒子
(結着樹脂、着色剤、必要によりその他添加剤を含有)
そのもの、及び、この着色樹脂粒子とは逆極性に帯電す
るサブミクロンの粒子であるPMMAのような外添剤が
外添されている着色樹脂粒子を包含している。
【0211】以下、トナー及び現像バイアスを中心にし
て本発明の第3の実施例の具体例について説明する。
【0212】具体例1 プロポキシ化ビスフェノールとフマル酸を縮合して得られた ポリエステル樹脂(重量平均分子量15000、数平均分子 量3300) ・・・100重量部 ローダミン系顔料 ・・・ 3重量部 負荷電性制御剤(ジアルキル置換サリチル酸の金属錯体)・・・ 4重量部 上記材料を溶融混練し、この溶融混練物を冷却し、冷却
物を粉砕し、固定壁型風力分級機で分級し、さらにコア
ンダ効果を利用した多分割分級装置で分級してて、重量
平均粒径6μmの負帯電性のマゼンタトナーを調製し
た。得られたマゼンタトナーは、3μmを越え9μm未
満の範囲に95重量%、0μmより大きく12μm未満
の範囲に実質的に100重量%、であるシャープな粒度
分布を有していた。
【0213】該マゼンタトナー100重量部と正摩擦帯
電性ポリメチルメタクリレート0.3重量部とを混合し
てPMMA外添マゼンタトナーを調製した。次に、スチ
レン−アクリル酸エステル系共重合体でコートされた重
量平均粒径50μm(電気抵抗値1010Ω・cm)のフ
ェライト磁性粒子94重量部と、上記シリカ外添マゼン
タトナー6重量部とを混合してマゼンタトナー画像形成
用2成分系現像剤を調製した。
【0214】同様にして、下記表10の着色剤を使用し
て、シアントナー画像形成用2成分系現像剤、イエロー
トナー画像形成用2成分系現像剤、及びブラックトナー
画像形成用2成分系現像剤を調製した。
【0215】
【表10】
【0216】各々の2成分系現像剤を100ml容積の
ポリエチレン容器に入れ、手で約30回激しく撹拌した
後に、トナーの摩擦帯電量を測定したところ、各色トナ
ーは約−20μc/gの値を示した。
【0217】上記2成分系現像剤を図2に示すカラー画
像形成装置の現像装置1のそれぞれの現像器で使用し
た。本実施例では各現像器において、非磁性ブレードの
端部と現像スリーブ面との距離d2 を600μmとし、
現像スリーブ面と感光体ドラム3との間隔d1 を450
μmとした。
【0218】前述の本発明の第1の実施例と同様に、感
光体ドラム3は積層型の有機光導電体(OPC)を感光
体として用い、明部電位−150V、暗部電位−600
Vの潜像電位とした。また、現像バイアス電源として、
周波数2666Hz、T1 の時間125ns、T2 の時
間250ns、ピーク対ピーク値1500Vの図14に
示す矩形波交互電圧をACバイアスとし、これに−45
0Vの直流電圧を重畳させたものを用いて反転現像を行
なった。
【0219】一方、半導体レーザを光源として、レーザ
ビームのスポット径を主走査方向1/e2 径を42μ
m、副走査方向1/e2 径を70μmにして、前述した
駆動パルス幅の制御を行なって発光時間を制御し、20
0線/インチで256階調の画像の書き込みを行ない、
順に反転現象、静電転写を繰り返し、最後に熱圧ローラ
定着機により一括定着しフルカラーの画像を得た。その
結果、画像濃度の薄い部分(ハイライト部)も忠実に安
定して再現され、かつガサツキのない高精細で高画質の
画像が得られた。
【0220】また、フルカラー画像を観察したところ、
30μm前後のドットが潜像に対応して忠実に再現され
ていた。
【0221】具体例2〜4 上記具体例1と同様にして、重量平均粒径5μm、6.
8μm及び8μmの、下記の表11に示すトナーを調製
し、具体例1と同様にフルカラー画像を形成したとこ
ろ、良好な結果が得られた。
【0222】
【表11】
【0223】比較例 上記具体例1と同様にして、重量平均粒径12μmの、
下記の表12に示す各色トナーを得た。そして、具体例
1と同様にして各色の2成分系現像剤を調製し、具体例
1と同様にしてカラー画像を形成したところ、具体例1
の場合と比較して、画像濃度の薄い部分での再現性はあ
るが、全体にガサツキの目立つ画像しか得られなかっ
た。
【0224】得られたフルカラー画像を観察したとこ
ろ、潜像を忠実に再現している最小のドットは約90μ
mであった。それ以下のドットは飛び散りが激しかっ
た。
【0225】
【表12】
【0226】具体例5 上記具体例1と同様にして、重量平均粒径9μmの、下
記の表13に示す各色トナーを調製し、具体例1と同様
にして各色の2成分系現像剤を調製した。そして、具体
例1と同様にしてカラー画像を形成したところ、具体例
1より若干劣るものの画像濃度の薄い部分(ハイライト
部)も忠実に安定して再現され、かつガサツキの少ない
高精細で高画質の画像が得られた。
【0227】フルカラー画像を観察したところ、60μ
m前後のドットが潜像に対応して忠実に再現され、50
μm前後のドットも潜像に対応して比較的忠実に再現さ
れていた。
【0228】
【表13】
【0229】次に、現像バイアスとして、図16に示す
ように、トナーに対して引き戻しと飛翔の電圧(引き戻
し・飛翔電圧)を現像スリーブにT1 時間印加した後
に、画像部(図中一点鎖線で示す)に対してはトナーを
飛翔させ、非画像部(図中破線で示す)に対してはトナ
ーを引き戻す方向の電圧を少なくとも引き戻し・飛翔電
圧を印加した時間T1 よりも長いT2 時間印加した後、
トナーの付着量を調整する目的で、前記トナーの引き戻
し・飛翔電圧より低い電圧でトナーの飛翔・引き戻し電
圧をT3 時間印加し、さらに画像部に対してはトナーを
飛翔させ、非画像部に対してはトナーを引き戻す方向の
電圧をT4 時間印加させるバイアスを、潜像に対して時
間的非対称性を持たせたACバイアスとして用いても、
同様の効果が得られた。
【0230】本例では時間T1 を167ns、時間T2
を250ns、時間T3 を167ns、時間T4 を83
nsとし、トナーの引き戻し・飛翔電圧のピーク値を1
500V、トナーの飛翔・引き戻し電圧のピーク値を7
50Vとした。
【0231】いずれにしても、本発明の第3の実施例で
重要なことは、トナーにトナーと逆極性のサブミクロン
の粒子を外添し、小粒径のトナーの帯電量を低く抑える
ことと、トナーを積極的に飛翔させる電圧を印加した後
に、画像部に対してはトナーを飛翔させ、非画像部に対
してはトナーを引き戻す電圧を少なくとも引き戻しと飛
翔の電圧を印加した時間より長い時間印加することであ
る。
【0232】このようなトナー及びACバイアスを用い
ることにより、現像後のトナーの画像再現が非常に忠実
になり、ディジタル信号で変調されたビーム露光による
潜像のハイライト部の均一な安定した現像が可能となっ
たのである。
【0233】以上は本実施例のトナー及び現像バイアス
を図2に示す構成のカラー画像形成装置に適用した場合
について説明したが、例えば、図13に示す構成のカラ
ー画像形成装置にも適用できることは言うまでもない。
なお、図13のカラー画像形成装置の構成については前
述したので、ここでは説明しない。
【0234】図13に示す構成のカラー画像形成装置の
場合でも記録密度を400dpiとしたとき、走査方向
のレーザビームスポット径を42μm以下とし、図14
又は図16に示す前記第2の実施例のACバイアスを用
い、前述した現像条件で12μm未満、好ましくは9μ
m以下、さらに好ましくは8μ以下で4μm以上の重量
平均粒径の上述した本実施例のトナーを用いることによ
り、高解像性を有し、画像濃度が薄い部分でも階調性の
優れた、かつ飛び散りの少ない高精細なフルカラーの画
像が得られた。
【0235】なお、本実施例は図2及び図13に示す電
子写真方式のカラー画像形成装置に限らず、種々の構成
の電子写真方式、静電記録方式等の画像形成装置に等し
く適用でき、同様の作用効果が得られるものである。
【0236】また、本実施例は現像部で現像剤担持体に
担持された現像剤を像担持体に接触させる、いわゆる接
触型の現像装置だけでなく、現像部で現像剤担持体に担
持された現像剤層の厚みが像担持体と現像剤担持体間の
間隙よりも薄い、いわゆる非接触型の現像装置にも同様
に適用できるものである。
【0237】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トナーの重量平均粒径をMとし、トナー粒子の粒径をr
とした場合に、(1/2)M<r<(3/2)Mの範囲
に90重量%以上のトナー粒子を含み、0<r<2Mの
範囲に99重量%以上のトナー粒子を含むトナーを使用
することにより、画像濃度に対応する時間長を持って変
調された光ビームにより形成された潜像を現像したとき
に、階調性に優れ、ハイライト部の再現性もより忠実に
安定して得られ、かつ飛び散りの少ない高精細な画像が
得られるという顕著な効果がある。
【0238】また、トナーを積極的に飛翔させる電圧を
印加した後に、画像部に対してはトナーを飛翔させ、非
画像部に対してはトナーを引き戻す電圧を少なくとも引
き戻しと飛翔の電圧を印加した時間より長い時間印加す
ることにより、微小ドットの再現時の解像性が向上し、
かつ画像部は十分濃度が出るようになり、低コントラス
トでも濃度が十分に得られるため、粒径の小さいトナー
の使用が可能となり、従って、高解像性を有し、ハイラ
イト部の濃度をより安定により忠実に再現して良好な階
調性を有する画像の形成ができるという顕著な効果があ
る。
【0239】さらに、トナーにトナーと逆極性のサブミ
クロンの粒子を外添し、かつトナーを積極的に飛翔させ
る電圧を印加した後に、画像部に対してはトナーを飛翔
させ、非画像部に対してはトナーを引き戻す電圧を少な
くとも引き戻しと飛翔の電圧を印加した時間より長い時
間印加することにより、微小ドットの再現時の解像性が
さらに向上し、より一層小粒径のトナーが使用できるよ
うになり、従って、高解像性を有し、ハイライト部の濃
度をより安定により忠実に再現して良好な階調性を有す
る画像の形成ができるという顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像形成装置の第1の実施例の主
要部である現像装置を示す概略構成図である。
【図2】本発明が適用できるカラー画像形成装置の一例
を示す概略構成図である。
【図3】図2の装置に使用される光学装置の一例を示す
概略構成図である。
【図4】図2の装置に使用されるパルス幅変調回路の一
例を示すブロック図である。
【図5】図4のパルス幅変調回路の各部の信号波形図で
ある。
【図6】従来の画像形成装置における感光媒体上の露光
分布図である。
【図7】ビームスポット径を変えた場合の感光媒体上の
露光分布図である。
【図8】ドットの面積変化による階調表現を説明する図
である。
【図9】パルス幅変調法と画像濃度との関係を示すグラ
フである。
【図10】周知の現像システムのV−D特性の代表例を
示すグラフである。
【図11】本発明に使用したトナーの粒度分布図を示す
グラフである。
【図12】トナーの平均粒径と最小再現ドット直径との
関係を示すグラフである。
【図13】本発明が適用できるカラー画像形成装置の他
の例を示す概略構成図である。
【図14】本発明の第2の実施例において使用されたA
Cバイアスの一例を説明するための波形図である。
【図15】ACバイアスの電位差と濃度の関係を示すグ
ラフである。
【図16】本発明の第2の実施例において使用されたA
Cバイアスの他の例を説明するための波形図である。
【符号の説明】
1 回転式現像装置 3 感光体ドラム 9 転写ドラム LS レーザビームスキャナ 22 薄膜部材 23 現像ローラ(円筒状回転体) 24 ブレード 37 トナー 60 弾性パッド 61 ならしパッド 101 レーザドライバ回路 102 半導体レーザ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/29 Z 9186−5C // B41J 3/54

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と、光源からの光ビームを該像
    担持体上にビームスポットとして形成する光学系と、被
    記録情報の画像濃度値に対応して、前記光源の1画素当
    たりの光ビーム放出時間長を制御する制御手段と、前記
    光源からのビームスポットを前記像担持体上で相対的に
    走査させて前記被記録情報に対応する静電潜像を形成す
    る潜像形成手段と、該静電潜像を可視画像に現像する現
    像手段であって、回転駆動される円筒状の回転体と、該
    回転体の周長よりも長い周長を有し、該回転体を内側に
    含む円筒状の薄膜部材と、前記回転体の両端側に前記薄
    膜部材を介して接触し、少なくとも前記回転体と前記像
    担持体との最近接部において、前記回転体と前記薄膜部
    材との間に空間部を形成すると共に、該空間部を覆う前
    記薄膜部材の外周面を前記像担持体の外周面に接触させ
    るガイド部材と、前記回転体と接触して前記回転体と共
    に回転する前記薄膜部材の外周面に荷電トナーの薄層を
    担持させる手段とを有する現像装置とを具備し、 前記ビームスポットの走査方向のスポットサイズが走査
    方向の記録画素サイズに対し[スポットサイズ(1/e
    2 )<画素サイズ×0.7]であり、前記静電潜像が前
    記薄膜部材に担持されたトナーを含有する現像剤で現像
    され、該トナーの重量平均粒径をMとし、トナー粒子の
    粒径をrとした場合に、トナーの重量分布において、M/
    2 <r<3/2 Mの範囲にトナーの90重量%以上が含ま
    れ、かつ0<r<2Mの範囲にトナーの99重量%以上
    が含まれることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記静電潜像が反転現像法によってトナ
    ーを含有する現像剤で現像されることを特徴とする請求
    項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像担持体と、光源からの光ビームを該像
    担持体上にビームスポットとして形成する光学系と、被
    記録情報の画像濃度値に対応して、前記光源の1画素当
    たりの光ビーム放出時間長を制御する制御手段と、前記
    光源からのビームスポットを前記像担持体上で相対的に
    走査させて前記被記録情報に対応する静電潜像を形成す
    る潜像形成手段と、該静電潜像を可視画像に現像する現
    像手段であって、回転駆動される円筒状の回転体と、該
    回転体の周長よりも長い周長を有し、該回転体を内側に
    含む円筒状の薄膜部材と、前記回転体の両端側に前記薄
    膜部材を介して接触し、少なくとも前記回転体と前記像
    担持体との最近接部において、前記回転体と前記薄膜部
    材との間に空間部を形成すると共に、該空間部を覆う前
    記薄膜部材の外周面を前記像担持体の外周面に接触させ
    るガイド部材と、前記回転体と接触して前記回転体と共
    に回転する前記薄膜部材の外周面に荷電トナーの薄層を
    担持させる手段とを有する現像装置とを具備し、 前記ビームスポットの走査方向のビームスポットサイズ
    が走査方向の記録画素サイズに対し[スポットサイズ
    (1/e2 )<画素サイズ×0.7]であり、前記静電
    潜像が前記薄膜部材に担持された重量平均粒径12μm
    未満のトナーを含有する現像剤で現像されることを特徴
    とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記トナーの重量平均粒径は9μm以下
    であることを特徴とする請求項3の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記トナーの重量平均粒径は8μm以下
    であることを特徴とする請求項3の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記トナーは、トナーの重量平均粒径を
    Mとし、トナー粒子の粒径をrとした場合に、トナーの
    重量分布において、M/2 <r<3/2 Mの範囲にトナーの
    90重量%以上が含まれ、かつ0<r<2Mの範囲にト
    ナーの99重量%以上が含まれることを特徴とする請求
    項3〜5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記静電潜像が反転現像法によってトナ
    ーを含有する現像剤で現像されることを特徴とする請求
    項3〜6のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 像担持体と、光源からの光ビームを該像
    担持体上にビームスポットとして形成すると共に該像担
    持体上で主走査方向に走査し、かつ該像担持体上でのビ
    ームスポット径を主走査方向に関して単位画素サイズの
    0.7倍以下とする光学系と、被記録情報の画像濃度値
    に対応して、前記光源の1画素当たりの光ビーム放出時
    間長を制御する制御手段と、前記光源からの光ビームの
    走査によって前記像担持体上に形成された静電潜像を可
    視画像に現像する現像手段であって、トナーとキャリア
    粒子を含む2成分現像剤を担持して前記静電潜像を現像
    する現像部に搬送する現像剤担持体を有する現像手段
    と、該現像剤担持体に、トナーを前記像担持体から該現
    像剤担持体に引き寄せる電圧と該現像剤担持体から前記
    像担持体にトナーを飛翔させる電圧をT1 時間印加した
    後に、前記静電潜像の画像部に対してはトナーを飛翔さ
    せ、非画像部に対してはトナーを引き戻す方向の電圧を
    少なくとも前記時間T1 よりも長い時間印加する手段と
    を具備し、 前記トナーの重量平均粒径をMとし、トナー粒子の粒径
    をrとした場合に、トナーの重量分布において、M/2 <
    r<3/2 Mの範囲にトナーの90重量%以上が含まれ、
    かつ0<r<2Mの範囲にトナーの99重量%以上が含
    まれることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記現像手段によって前記像担持体上に
    形成された可視画像を記録材に転写する転写手段をさら
    に含むことを特徴とする請求項8の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 像担持体と、光源からの光ビームを該
    像担持体上にビームスポットとして形成すると共に該像
    担持体上で主走査方向に走査し、かつ該像担持体上での
    ビームスポット径を主走査方向に関して単位画素サイズ
    の0.7倍以下とする光学系と、被記録情報の画像濃度
    値に対応して、前記光源の1画素当たりの光ビーム放出
    時間長を制御する制御手段と、前記光源からの光ビーム
    の走査によって前記像担持体上に形成された静電潜像を
    可視画像に現像する現像手段であって、トナーとキャリ
    ア粒子を含む2成分現像剤を担持して前記静電潜像を現
    像する現像部に搬送する現像剤担持体を有する現像手段
    と、該現像剤担持体に、トナーを前記像担持体から該現
    像剤担持体に引き寄せる電圧と該現像剤担持体から前記
    像担持体にトナーを飛翔させる電圧をT1 時間印加した
    後に、前記静電潜像の画像部に対してはトナーを飛翔さ
    せ、非画像部に対してはトナーを引き戻す方向の電圧を
    少なくとも前記時間T1 よりも長い時間印加する手段と
    を具備し、 前記トナーの重量平均粒径は12μm以下であることを
    特徴とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記トナーの重量平均粒径は9μm以
    下であることを特徴とする請求項10の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記トナーの重量平均粒径は8μm以
    下であることを特徴とする請求項10の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記トナーは、トナーの重量平均粒径
    をMとし、トナー粒子の粒径をrとした場合に、トナー
    の重量分布において、M/2 <r<3/2 Mの範囲にトナー
    の90重量%以上が含まれ、かつ0<r<2Mの範囲に
    トナーの99重量%以上が含まれることを特徴とする請
    求項10〜12のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 前記現像手段によって前記像担持体上
    に形成された可視画像を記録材に転写する転写手段をさ
    らに含むことを特徴とする請求項10〜13のいずれか
    1つに記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 前記光ビームの前記像担持体上でのス
    ポット径は、副走査方向に関して、単位画素サイズの
    1.1倍以上であることを特徴とする請求項10〜14
    のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 像担持体と、光源からの光ビームを該
    像担持体上にビームスポットとして形成すると共に該像
    担持体上で主走査方向に走査し、かつ該像担持体上での
    ビームスポット径を主走査方向に関して単位画素サイズ
    の0.7倍以下とする光学系と、被記録情報の画像濃度
    値に対応して、前記光源の1画素当たりの光ビーム放出
    時間長を制御する制御手段と、前記光源からの光ビーム
    の走査によって前記像担持体上に形成された静電潜像を
    可視画像に現像する現像手段であって、トナーとキャリ
    ア粒子を含む2成分現像剤を担持して前記静電潜像を現
    像する現像部に搬送する現像剤担持体を有する現像手段
    と、該現像剤担持体に、トナーを前記像担持体から該現
    像剤担持体に引き寄せる電圧と該現像剤担持体から前記
    像担持体にトナーを飛翔させる電圧をT1 時間印加した
    後に、前記静電潜像の画像部に対してはトナーを飛翔さ
    せ、非画像部に対してはトナーを引き戻す方向の電圧を
    少なくとも前記時間T1 よりも長い時間印加する手段と
    を具備し、 前記トナーの重量平均粒径をMとし、トナー粒子の粒径
    をrとした場合に、トナーの重量分布において、M/2 <
    r<3/2 Mの範囲にトナーの90重量%以上が含まれ、
    かつ0<r<2Mの範囲にトナーの99重量%以上が含
    まれ、さらに前記トナーより粒径が小さく、かつ帯電極
    性が前記トナーと反対の粒子を前記トナーに外添したこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  17. 【請求項17】 前記現像手段によって前記像担持体上
    に形成された可視画像を記録材に転写する転写手段をさ
    らに含むことを特徴とする請求項16の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 像担持体と、光源からの光ビームを該
    像担持体上にビームスポットとして形成すると共に該像
    担持体上で主走査方向に走査し、かつ該像担持体上での
    ビームスポット径を主走査方向に関して単位画素サイズ
    の0.7倍以下とする光学系と、被記録情報の画像濃度
    値に対応して、前記光源の1画素当たりの光ビーム放出
    時間長を制御する制御手段と、前記光源からの光ビーム
    の走査によって前記像担持体上に形成された静電潜像を
    可視画像に現像する現像手段であって、トナーとキャリ
    ア粒子を含む2成分現像剤を担持して前記静電潜像を現
    像する現像部に搬送する現像剤担持体を有する現像手段
    と、該現像剤担持体に、トナーを前記像担持体から該現
    像剤担持体に引き寄せる電圧と該現像剤担持体から前記
    像担持体にトナーを飛翔させる電圧をT1 時間印加した
    後に、前記静電潜像の画像部に対してはトナーを飛翔さ
    せ、非画像部に対してはトナーを引き戻す方向の電圧を
    少なくとも前記時間T1 よりも長い時間印加する手段と
    を具備し、 前記トナーの重量平均粒径は12μm以下であり、前記
    トナーより粒径が小さく、かつ帯電極性が前記トナーと
    反対の粒子を前記トナーに外添したことを特徴とする画
    像形成装置。
  19. 【請求項19】 前記トナーの重量平均粒径は9μm以
    下であることを特徴とする請求項18の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記トナーの重量平均粒径は8μm以
    下であることを特徴とする請求項18の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 前記トナーは、トナーの重量平均粒径
    をMとし、トナー粒子の粒径をrとした場合に、トナー
    の重量分布において、M/2 <r<3/2 Mの範囲にトナー
    の90重量%以上が含まれ、かつ0<r<2Mの範囲に
    トナーの99重量%以上が含まれることを特徴とする請
    求項18〜20のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記現像手段によって前記像担持体上
    に形成された可視画像を記録材に転写する転写手段をさ
    らに含むことを特徴とする請求項18〜21のいずれか
    1つに記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 前記光ビームの前記像担持体上でのス
    ポット径は、副走査方向に関して、単位画素サイズの
    1.1倍以上であることを特徴とする請求項18〜22
    のいずれか1つに記載の画像形成装置。
JP4162048A 1992-05-28 1992-05-28 画像形成装置 Pending JPH05333688A (ja)

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