JPH05332245A - 車両用油圧システム - Google Patents

車両用油圧システム

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Publication number
JPH05332245A
JPH05332245A JP4135365A JP13536592A JPH05332245A JP H05332245 A JPH05332245 A JP H05332245A JP 4135365 A JP4135365 A JP 4135365A JP 13536592 A JP13536592 A JP 13536592A JP H05332245 A JPH05332245 A JP H05332245A
Authority
JP
Japan
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control
capacity
passage
pressure
pump
Prior art date
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Pending
Application number
JP4135365A
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English (en)
Inventor
Tatsuyuki Hoshino
辰幸 星野
Kunifumi Gotou
邦文 後藤
Osamu Hiramatsu
修 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷房負荷に応じて可変容量ポンプの吐出容量
を増加あるいは減少し、圧縮機の回転数を冷房負荷に応
じて調整し、冷房能力の過不足を抑制する。 【構成】 可変容量ポンプ21の主油路22に定容量油
圧モータ23を接続する。前記主油路22とポンプ21
の制御シリンダ19の制御室19aとを制御通路31に
より連通する。そして該制御通路31の途中に容量制御
弁32と電磁式切換弁50を直列に接続し、エアコンス
イッチ51により切換弁50を制御油圧供給ポート52
とドレンポート53との間で切換え可能にする。又、前
記容量制御弁32には圧縮機24の吸入管路25内の吸
入冷媒ガス圧力を作用する感圧室46を有するベローズ
45を設ける。吸入冷媒ガス圧力Psの変動により、制
御シリンダ19の制御室19aに供給する制御油圧Pc
を調整し、冷房負荷の変動によりポンプ21の吐出容量
を調整し、冷房能力の過不足を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空調用圧縮機及びパワー
ステアリング機構を搭載した車両における油圧システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧システムとして実開昭62−
97302号公報に開示されたものがある。このシステ
ムは可変容量油圧ポンプの吐出ポートに接続した主油路
に対し定容量型油圧モータを接続している。又、この油
圧モータの出力軸には冷房装置の圧縮機を連結してい
る。さらに、可変容量油圧ポンプのポンプ吐出容量制御
機構に該ポンプの吐出圧を導いて該ポンプ容量を減少さ
せるパイロット回路を設け、該バイロット回路には前記
主油路途上に介在した絞りの前後の圧力差が設定値を越
えると作動して該パイロット回路を開通させるパイロッ
ト弁を介在させている。
【0003】上記油圧システムは油圧モータの負荷が大
きく変動した場合、油圧モータのオーバーランを防止す
ることができるが、圧縮機の冷房負荷と無関係に油圧ポ
ンプの吐出容量が制御されるので、適正な冷房装置の運
転を行うことができないという問題があった。
【0004】一方、斜板式可変容量ピストンポンプとし
て実開昭60−19776号公報に示すものが提案され
ている。このポンプは回転軸と一体的に回転するシリン
ダブロック内のピストンが斜板の傾角に応じた距離の往
復動を行い、シリンダブロックに対して摺接関係にある
バルブプレート上の吸入ポート及び吐出ポートを介して
作動油の吸入及び吐出を行うようになっている。又、前
記斜板の傾角は復帰バネによって常には最大になる方向
に押圧付勢され、この斜板の傾角を変更するための制御
シリンダが吐出通路内の高圧の作動油によって動作され
ると、斜板がその傾角を減少する方向に移動制御され
て、吐出容量を最小容量に調整することができるように
なっている。
【0005】ところが、上述の構成になるポンプでは、
上記復帰バネが斜板傾角を増大方向に付勢すべく配置さ
れており、ポンプの停止時、シリンダブロックの各摺動
間隙を介して圧油の漏出によって吐出系圧力が低下する
ため、制御シリンダによる対抗力は消失して斜板は復帰
バネの弾性力により最大傾角を保って静止する。従っ
て、次期運転時のポンプは最大斜板傾角つまり最大容量
で起動される結果、立上りトルクが極めて大きくなると
いう避け難い不具合がある。しかも同ポンプは制御シリ
ンダの作動油圧が得られないので、斜板傾角を零度近傍
に保持したごく小容量の運転継続が不能であり、無負荷
時にはクラッチ機構を設けてポンプへの入力を遮断する
必要がある。
【0006】特に、ダンプトラック等特装車両の荷役装
置に用いられるポンプの伝動系では、自動変速機に付設
された動力取出装置(PTO)とポンプとの間に介装さ
れる伝動軸や電磁クラッチが、構成の複雑化と共にコス
トアップを招く。又、仮に電磁クラッチを省略し、動力
取出装置のオン、オフによって直接ポンプの駆動制御を
行うようにしたとすれば、動力取出装置の断接に伴って
シフトレバーのレンジ切換えを頻繁に繰り返さなければ
ならず、操作の煩雑化が避けられない。
【0007】上記問題を解消するため本願出願人は、荷
役指令等単なるスイッチのオン、オフ操作のみで、稼働
状態にあるポンプの実質的な容量制御が達成でき、しか
も簡単な構成により非荷役状態から荷役状態への切換操
作時にポンプの容量を最小(ほぼ零)容量から最大容量
へ速やかに切換えることができる可変容量型斜板式ピス
トンポンプを提案している。このポンプを使用した油圧
システムとして、図7に示すようにエンジンEによって
回転される可変容量型油圧ポンプ21の主油路22に定
容量油圧モータ23を接続し、該油圧モータ23により
圧縮機24を回転するようになっている。又、前記主油
路22の途中には絞りKを設け、その絞りKの前後の油
圧を容量制御弁60によって制御通路31から油圧ポン
プ21の制御シリンダ19に供給し、ポンプ21の吐出
容量を制御するようになっている。又、前記制御通路3
1には電磁切換弁50が接続され、エアコンスイッチ5
1により制御油圧供給ポート52とドレンポート53と
の二位置で切替え可能になっている。そして、前記絞り
Kによって発生する油の差圧を利用し、その差圧が一
定、つまり容量が一定となるよう制御シリンダ19の制
御室19aの圧力を制御し、ポンプ21の斜板11の傾
斜角度を調整し、ポンプ21の回転数に関係なく吐出容
量を一定に制御するようになっている。従って、その発
生した吐出圧油により定容量モータ23が駆動され、モ
ータ23に直結された圧縮機24が駆動される。このと
きポンプ吐出容量が一定であるため定容量モータ23が
一定回転数に保たれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の油圧
システムにおいては、圧縮機24の回転数が一定である
ため圧縮機の発生し得る冷房能力は効率が一定と仮定す
れば一定となる。そのため冷房負荷の大きい場合や反対
に小さい場合において冷房能力の過不足が発生するとい
う問題を解消することはできない。
【0009】この発明の目的は上記従来技術に存する問
題点を解消して、冷房負荷に応じて可変容量ポンプの吐
出容量を増加あるいは減少し圧縮機の回転数を冷房能力
に応じて調整することができ、冷房能力の過不足を抑制
することができる油圧システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
斜板の傾角を常に縮小して容量を減少させる向きに付勢
する復帰バネと、これに対向して該斜板の傾角を増大し
て容量を増大させる向きに付勢する感圧制御手段とを有
して、動力供給源に直結された可変容量型斜板式ピスト
ンポンプと、上記可変容量型斜板式ピストンポンプの主
油路上に介在された定容量型油圧モータと、該定容量型
油圧モータにより回転される冷房装置用の圧縮機とを備
えている。又、この発明は前記油圧モータ上流側の主油
路と、前記斜板式ピストンポンプの感圧制御手段の制御
室とを連通して、前記主油路から制御室へ制御油圧を供
給するための制御通路と、上記制御通路の途中に接続さ
れ、該制御通路を開路する制御圧油供給ポート及び制御
室を油タンク側に連通するドレンポートを有する電磁式
切換弁と、上記電磁式切換弁を切換動作するためのエア
コンスイッチとを備えている。さらに、この発明は前記
制御通路上に介在され、前記感圧制御手段の制御室への
制御油圧を調整する弁体及び該弁体を閉路方向へ付勢す
る付勢部材を有する容量制御弁と、前記容量制御弁の弁
体と対応して設けられ、前記圧縮機からの冷房負荷に応
じて弁体による制御通路の開度を調整する調整部材とを
備えている。
【0011】
【作用】エアコンスイッチがOFFされて電磁式切換弁
がドレンポートに保持された状態では、可変容量型斜板
式ピストンポンプの感圧制御手段の制御室がドレンポー
トを介して油タンクに還元されるので、該ポンプは動力
供給源が起動されても斜板の傾角が最小の最小容量状態
に保持される。このため、ポンプからは最少の油が主油
路を介して定容量油圧モータに供給されるが、油量が少
ないため該油圧モータは停止状態に保持される。
【0012】又、エアコンスイッチがONされると、電
磁式切換弁が開路ポートに切り換え保持されて制御通路
から感圧制御手段の制御室に圧油が供給され、このため
該ポンプの斜板の傾角が最大となり、最大吐出容量に切
り換えられる。従って、油圧モータが回転されて圧縮機
が駆動される。
【0013】このとき、冷房装置の圧縮機の冷房負荷が
変動すると、調整部材により容量制御弁の弁体による制
御通路の開口度が調整されて、感圧制御手段の制御室へ
の油圧が調整され、このためポンプの吐出容量が冷房負
荷に応じて適正に調整される。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図5に基づいて説明する。この油圧システムに使用され
る可変容量型油圧ポンプ21としては斜板式ピストンポ
ンプが用いられている。このピストンポンプ21を図5
に基づいて説明すると、センターハウジング1の前
(左)端面にはフロントハウジング2が接合固定され、
センターハウジング1の後(右)端面にはリヤエンドカ
バー3が接合固定され、それらの内部にはクランク室4
が形成されている。前記フロントハウジング2とエンド
カバー3の対向端壁間には回転軸5がベアリング6,7
により支持されており、その外端部に連結された図示し
ない動力取出装置(PTO)又はベルト、プーリによっ
て動力供給源としてのエンジンE等により直接回転され
るようになっている。
【0015】又、前記回転軸5にはシリンダブロック8
がスプラインによって同期回転可能に結合されており、
該シリンダブロック8内には複数のシリンダボア9が回
転軸5と平行に形成されている。これらのシリンダボア
9内にはそれぞれシュー10を介して斜板11に係留さ
れるピストン12が往復動可能に収容されている。又、
回転軸5と一体的に回転するシリンダブロック8内のシ
リンダボア9がバルブプレート13に透設した円弧状を
なす吸入ポート14及び吐出ポート15と交互に連通さ
れる。これにより作動油が吸入ポート14からシリンダ
ボア9内に吸入され、シリンダボア9内の作動油は吐出
ポート15から吐出される。なお、前記リヤエンドカバ
ー3には前記吸入ポート14及び吐出ポート15と連通
する吸入通路16及び吐出通路17が形成されている。
【0016】前記斜板11は復帰バネ18により常には
その傾角を零容量に等しい最小傾角(約0.1〜4°)
に変位する方向、つまり最小容量位置に付勢されてい
る。又、前記リヤエンドカバー3には感圧制御手段とし
ての制御シリンダ19が片持ち支持され、該シリンダ1
9内には制御ピストン20が回転軸5と平行に、かつ同
方向に往復動可能に収容されている。このピストン20
の先端面が斜板11の一部に係留した球体を押動して斜
板11の傾角を該復帰バネ18の弾性力に抗して増大さ
せる向きに押動することにより、ピストン12のストロ
ークを変更し、吐出容量を調整することができるように
なっている。従って、油圧回路の停止時においては前記
制御シリンダ19内の制御室19aが大気圧となってい
るので、前記復帰バネ18の弾性力により斜板11が図
5において傾角が最小となる最小容量位置に付勢保持さ
れる。なお、図5において2aは斜板11の最大傾角を
規制するストッパである。
【0017】次に、油圧システム全体の構成を説明する
と、前記可変容量型油圧ポンプ21の吐出通路17には
主油路22介して定容量油モータ23が接続されてい
る。このモータ23の出力軸には圧縮機24が連結され
ている。圧縮機24の吸入管路25及び吐出管路26に
は冷房装置を構成するコンデンサ27とエバポレータ2
8が接続され、圧縮された冷媒ガスにより車室内の冷房
を行うようになっている。
【0018】前記主油路22と制御シリンダ19の制御
室19aとは制御通路31によって連通されている。こ
の制御通路31の途中には容量制御弁32と、後述する
電磁切換弁50とが直列に接続されている。
【0019】前記容量制御弁32の構成について説明す
ると、そのケーシング33は図5に示すように前記リヤ
エンドカバー3の側面に接合固定されている。このケー
シング33には前記吐出通路17と接続される吐出通路
33aが形成されている。又、該吐出通路33aと前記
制御室19aは前述した制御通路31によって連通さ
れ、その途中に容量制御弁32が介在されている。
【0020】図3に示すようにケーシング33のスプー
ル収容室33b内には、弁体としてのスプール34が往
復直線移動可能に収容されている。このスプール34に
は第1〜第3の大径部35〜37が形成され、各大径部
間には第1及び第2の環状溝38,39が形成されてい
る。又、前記スプール収容室33bの端部には蓋40が
螺合され、該蓋40と前記スプール34との間には付勢
部材としてのバネ41が介在され、このバネ41により
スプール34が前記制御通路31を閉鎖する方向に付勢
保持されている。又、前記バネ41の収容室は第1背圧
室42となっていて、スプール34の右端面側に設けた
第2背圧室43と連通路44を介して互いに連通されて
いる。
【0021】前記第2背圧室43内には調整部材として
のベローズ45が収容され、該ベローズ45の内側に形
成された感圧室46は蓋板47によって密閉され、感圧
室46はパイロット通路48によって前述した圧縮機2
4の吸入管路25と連通されている。そして、吸入管路
25の吸入圧力Psが増大するとパイロット通路48を
介して感圧室46内に作用し、スプール34をバネ41
の付勢力に抗して図3において左方(制御通路31を開
放する)へ押圧するようになっている。ケーシング33
には制御シリンダ19と油タンクTとを連通可能なドレ
ンポート49が形成されている。
【0022】又、図1に示すように制御通路31の前記
容量制御弁32下流側には電磁式切換弁50が接続され
ている。この切換弁50はエアコンスイッチ51によっ
てオン,オフ制御されるようになっている。そしてオン
状態においては制御油圧供給ポート52に切換られて制
御通路31が開放され、反対にオフされた状態でドレン
ポート53に切換えられて制御シリンダ19の制御室1
9a内が油タンクTと連通されるようにしている。
【0023】なお、この実施例では図示しないがオイル
フィルタ、オイルクーラー、高圧カットスイッチ等を備
えている。次に、前記のように構成した油圧システムに
ついて、その作用を説明する。
【0024】今、図1に示すようにエアコンスイッチ5
1がオフされて電磁式切換弁50がドレンポート53に
切り換えられた状態では、制御シリンダ19の制御室1
9aが制御通路31を介して油タンクTと連通開放され
る。このため、ポンプ21の斜板11の傾斜角は最小
(ほぼ零度)となり、ポンプ21が起動されてもポンプ
の主油路22に送られる油量はほぼ零(容量制御弁3
2、電磁式切換弁50、油圧モータ23における洩れ量
は流れる)となり、油圧モータ23は回転せず圧縮機2
4は停止された状態となる。
【0025】又、圧縮機24が停止された状態では、冷
房装置の吸入管路25内の吸入冷媒ガスの圧力Psが冷
房負荷に応じて大気圧以上に高められ、この高い吸入ガ
ス圧力Psがパイロット通路48を通して流量制御弁3
2の感圧室46内に作用するため、ベローズ45により
スプール34がバネ41の付勢力に抗して制御通路31
を開放する位置に保持されている。
【0026】次に、エアコンスイッチ51がオンされ
て、電磁式切換弁50が制御油圧供給ポート52に切り
換えられると、制御シリンダ19の制御室19aは供給
ポート52を介して容量制御弁32の制御油圧Pc(コ
ントロール圧)ポートと接続される。このため、吐出通
路33a内の吐出油圧Pdが制御油圧Pcとして制御通
路31から制御室19aに送られ、制御ピストン20に
より斜板11の傾斜角が増大され、ポンプ21の吐出容
量が増大される。この制御油圧Pcが設定値を越えると
斜板11の傾斜角が最大となり最大容量で運転される。
【0027】とろろで、容量制御弁32のバネ41と反
対側に設けられたベローズ45内の感圧室46には、圧
縮機24の吸入冷媒ガス圧力Psが導かれ、この圧力P
sと前記バネ41の付勢力とがバランスする位置に容量
制御弁32内のスプール34が移動保持される。そし
て、圧縮機の継続運転により冷房負荷が減少して吸入管
路25内の吸入ガス圧力Psが低下すると、スプール3
4が図3の右方、つまり制御通路31の開度を減少して
制御油圧Pcを低下する方向に移動される。このため斜
板11の傾斜角が減少し、ポンプ21の吐出容量が減少
する。又、これに伴って油圧モータ23及び圧縮機24
の回転が低下し、吸入冷媒ガス圧力Psが上昇に転じ
る。
【0028】この吸入圧力Psが上昇すると、スプール
34が図3においてバネ41の付勢力に抗して左方、つ
まり制御通路31の開度を増大して制御油圧Pcを高く
する方向に移動される。このため高い制御油圧Pcが制
御室19aに供給され、斜板11の傾斜角が増大し容量
が増加する。従って、油圧モータ23の回転数が上昇し
圧縮機24の吸入圧力Psが低下に転ずる。
【0029】上述したスプール34の開閉制御は吸入冷
媒ガス圧力Psの設定値Psoを境にして連続的に繰り
返し行なわれ、吸入圧力Psは設定値Psoに保たれる
ように制御される。
【0030】又、冷房負荷が小さくなり冷房を要しない
条件下では、前記吸入圧力Psが前記設定値Psoより
もさらに低下するので、図4に示すようにスプール34
が制御通路31を閉鎖し、かつ制御シリンダ19の制御
室19aと油タンクTを連通するドレンポート49に切
り換えられる。このため斜板11の傾斜角が減少してポ
ンプ21は吐出容量が殆ど零の最小容量状態で一時的に
運転される。
【0031】又、ポンプ21の駆動源であるエンジンE
の回転数が変化した場合においても、圧縮機24の吸入
圧力Psが容量制御弁32にフィードバックされている
ため、同様に設定値Psoを境にして前述したポンプ2
1の吐出容量制御動作が行われる。
【0032】このように前記実施例では冷房負荷が高い
時、つまり圧縮機24の吸入冷媒ガス圧力Psが上昇し
た場合には、可変容量型油圧ポンプ21の吐出容量が増
加し圧縮機の回転数が上昇するため冷房能力が上昇す
る。又、冷房負荷が小さいとき、つまり吸入冷媒ガス圧
力Psが減少した場合には、油圧ポンプ21の吐出容量
が低下し圧縮機24の回転数が減少し冷房能力が低下す
る。このため車両においてクールダウン特性が改善さ
れ、冷えすぎ等がなくなり冷房能力の過不足が防止され
る。
【0033】次に、この発明の別の実施例を図6に基づ
いて説明する。この実施例においては前記第1実施例で
使用したベローズ45を省略し、容量制御弁32のバネ
41の収容室(第1背圧室42)に対向する側に吸入冷
媒ガス圧力Psを直接作用させる第2背圧室43を形成
する。そして、スプール34の吸入冷媒ガス圧力Psが
作用する部分には油と冷媒を分離するために例えばピス
トンリング、Oリング等のシール材を設けている。シー
ル材の数は図のように一つではなくて数段用いてシール
性を向上してもよい。
【0034】なお、この別の実施例におけるその他の構
成及び作用については前述のものと同様である。この発
明は前記実施例のみに限定されるものではなく、次のよ
うに具体化することも可能である。
【0035】前記制御シリンダ19に代えて、例えばベ
ローズタイプの感圧制御手段(図示略)を使用するこ
と。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、冷房負荷
に応じて可変容量ポンプの吐出容量を増大あるいは減少
し圧縮機の回転数を冷房負荷に応じて調整することがで
き、冷房能力の過不足を抑制することができるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した油圧システムのエアコン停
止状態を示す回路図である。
【図2】本発明を具体化した油圧システムのエアコン動
作状態を示す回路図である。
【図3】容量制御弁の開路状態を示す断面図である。
【図4】容量制御弁の閉路状態を示す断面図である。
【図5】可変容量ポンプの断面図である。
【図6】この発明の別の実施例を示す容量制御弁の断面
図である。
【図7】従来の油圧システムの回路図である。
【符号の説明】
11 斜板、17 吐出通路、18 復帰バネ、19
感圧制御手段としての制御シリンダ、19a 制御室、
20 ピストン、21 可変容量型斜板式ピストンポン
プ、22 主油路、23 定容量型油圧モータ、24
圧縮機、25吸入管路、26 吐出管路、31 制御通
路、32 容量制御弁、34 弁体としてのスプール、
41 付勢部材としてのバネ、42 第1背圧室、43
第2背圧室、44 連通路、45 調整部材としての
ベローズ、46 感圧室、48パイロット通路、49,
53 ドレンポート、50 電磁式切換弁、51 エア
コンスイッチ、52 制御油圧供給ポート、E 動力供
給源としてのエンジン、T 油タンク。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 斜板の傾角を常に縮小して容量を減少さ
    せる向きに付勢する復帰バネと、これに対向して該斜板
    の傾角を増大して容量を増大させる向きに付勢する感圧
    制御手段とを有して、動力供給源に直結された可変容量
    型斜板式ピストンポンプと、 上記可変容量型斜板式ピストンポンプの主油路上に介在
    された定容量型油圧モータと、 該定容量型油圧モータにより回転される冷房装置用の圧
    縮機と、 前記油圧モータ上流側の主油路と、前記斜板式ピストン
    ポンプの感圧制御手段の制御室とを連通して、前記主油
    路から制御室へ制御油圧を供給するための制御通路と、 上記制御通路の途中に接続され、該制御通路を開路する
    制御圧油供給ポート及び制御室を油タンク側に連通する
    ドレンポートを有する電磁式切換弁と、 上記電磁式切換弁を切換動作するためのエアコンスイッ
    チと、 前記制御通路上に介在され、前記感圧制御手段の制御室
    への制御油圧を調整する弁体及び該弁体を閉路方向へ付
    勢する付勢部材を有する容量制御弁と、 前記容量制御弁の弁体と対応して設けられ、前記圧縮機
    からの冷房負荷に応じて弁体による制御通路の開度を調
    整する調整部材とにより構成した車両用油圧システム。
JP4135365A 1992-05-27 1992-05-27 車両用油圧システム Pending JPH05332245A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110985459A (zh) * 2019-12-12 2020-04-10 圣邦集团有限公司 一种负载敏感泵液压控制系统
CN114837912A (zh) * 2022-05-17 2022-08-02 中轨科泰(河北)铁路设备有限公司 一种恒排量轮压油泵及包含该油泵的自动化设备

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