JP2715755B2 - 可変容量コンプレッサ - Google Patents

可変容量コンプレッサ

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JP2715755B2
JP2715755B2 JP3310849A JP31084991A JP2715755B2 JP 2715755 B2 JP2715755 B2 JP 2715755B2 JP 3310849 A JP3310849 A JP 3310849A JP 31084991 A JP31084991 A JP 31084991A JP 2715755 B2 JP2715755 B2 JP 2715755B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空調装置に用い
て好適な可変容量コンプレッサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、特開昭58−158382号
公報に示されているような可変容量コンプレッサが知ら
れている。この可変容量コンプレッサは、コンプレッサ
や車両の運転状態に応じて吐出圧力または吸入圧力をケ
ーシング内に択一的に導く制御弁を有し、制御弁で吐出
圧力をケーシング内に導くことにより斜板の傾斜角を低
減させ、吸入圧力を導くことにより傾斜角を増大させる
構造である。
【0003】このような従来の可変容量コンプレッサに
おいては、制御弁によりケーシング室内とシリンダ室内
の圧力差を変更させて斜板の傾斜角を制御する方式を採
用しているため、最小傾斜角を0度にしてしまうと、制
御弁によりケーシング内に吸入圧力を導いても、吐出容
量を増加すべく斜板の傾斜角を0度以上の値に復帰させ
ることができない。したがって、従来は、斜板の最小傾
斜角を0度より大きな所定値に規制している。そのた
め、斜板の傾斜角を最小値にしても冷媒吐出容量はゼロ
にはならず、冷媒流量をゼロにしようとする場合には、
コンプレッサ回転軸とエンジン回転軸との間に電磁クラ
ッチを設けてコンプレッサの回転自体を停止する必要が
ある。しかしながら、電磁クラッチによってコンプレッ
サの駆動停止を行なうと、エンジンの負荷変動が頻繁に
繰り返されることになり好ましくない。また、比較的高
価でかつ相当程度の重量がある電磁クラッチの付設につ
いても、そのコストおよび重量の低減、ならびに小型化
の点で問題がある。
【0004】そこで、本出願人は先に、特開平3−14
3725号公報に開示する、斜板の傾斜角を0度にする
ことのできる可変容量コンプレッサを提案した。この可
変容量コンプレッサでは、傾斜角が0度になるように斜
板を構成するとともに、ケーシング室と吐出室とを連通
する通路を設け、さらにその通路を開閉する弁を設けて
いる。そして、コンプレッサオフ時に開閉弁を開いてケ
ーシング室と吐出室とを連通させて斜板の傾斜角を0度
にし、コンプレッサオン時に開閉弁を閉じてケーシング
室と吐出室とを遮断し、傾斜角0度の斜板を油圧アクチ
ュエータで強制的に0度以上の所定値まで傾動させると
ともに、ピストン室内とケーシング室内の差圧により斜
板の傾斜角を制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この既
提案の可変容量コンプレッサにあっては、コンプレッサ
オフ時にケーシング内が吐出ポートあるいは吸入ポート
と遮断され、ケーシング内で冷媒や潤滑油の流れが生じ
なくなり、それらの温度が上がるおそれがある。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は、斜板傾斜角を0度にで
き、しかも斜板傾斜角度0度の状態でケーシング内の冷
媒や潤滑油の温度が高くならないようにした可変容量コ
ンプレッサを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1およ
び図2により本発明を説明すると、本発明は、最小傾斜
角がほぼ0度である斜板24と、吐出圧力をケーシング
15内に導いて斜板24の傾斜角を低減させ、吸入圧力
を導いて傾斜角を増大させる傾斜角制御手段32と、傾
斜角制御手段32とは別に設けられ、コンプレッサオフ
時は斜板24がほぼ0度となるように吐出圧力をケーシ
ング15内に導き、オン時は傾斜角制御手段32により
斜板24の傾斜角が増減されるように吐出圧力の導入を
停止する吐出圧力導入手段47と、ほぼ0度状態にある
斜板24を押動して0度より大きい所定値に設定保持す
る第1の位置と斜板24がほぼ0度になることを許容す
る第2の位置との間で駆動されるアクチュエータ41と
を具備する可変容量コンプレッサに適用される。そし
て、ケーシング15内の冷媒温度または潤滑油温度に相
関する温度を検出する検出手段49と、コンプレッサオ
フ時には検出された温度が所定値未満であればアクチュ
エータ41を第2の位置に操作し所定値以上であればア
クチュエータ41を少なくとも所定時間は第1の位置に
操作し、コンプレッサオン時には記アクチュエータ41
を第1の位置に操作するアクチュエータ駆動制御手段6
0とを具備することにより、上記目的を達成する。
【0008】
【作用】コンプレッサオフのときに吐出圧力導入手段4
7により吐出圧力がケーシング15内に導入され、斜板
24の傾斜角がゼロとなり、コンプレッサの吐出容量は
ゼロとなる。その状態でコンプレッサがオンされると、
アクチュエータ41により斜板24が駆動されその傾斜
角はゼロより大きな値となる。したがって、傾斜角制御
手段32によりケーシング15に吸入圧力が導かれると
斜板24は容易にその傾斜角が大きくなる。そして、コ
ンプレッサオフ時でもケーシング15内の冷媒や潤滑油
の温度が上昇して検出手段49により検出されると、油
圧アクチュエータ41は第1の位置に操作されて斜板2
4が0度よりも大きい所定の傾斜角に設定される。この
ため、ケーシング内で冷媒や潤滑油の流れが生じてそれ
らの温度上昇が防止される。
【0009】なお、本発明の構成を説明する課題を解決
するための手段および作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0010】
【実施例】図1は本発明の可変容量コンプレッサの一実
施例を示す断面図である。図1において、可変容量コン
プレッサは、周方向の等角間隔位置を占めて軸方向に平
行な複数のシリンダ(ここでは、煩雑さを避けるために
1つだけを示す)13を設けたシリンダブロック12
と、このシリンダブロック12の一方の端面を覆って内
部ケーシング室15を形成するケーシング14と、この
シリンダブロック12の他方の端面に取付けられ、各シ
リンダ13に対応する吸入ポート17および吐出ポート
18をそれぞれに形成したシリンダヘッド16とからな
るコンプレッサ本体11を有している。
【0011】シリンダブロック12の各シリンダ13に
は、軸方向にストローク摺動可能なピストン19が嵌装
され、後述するように、このピストン19のストローク
作動に伴い、吸入ポート17から吸入バルブを経て低温
低圧ガス状の冷媒を吸入し、これを加圧圧縮して高温高
圧ガス状の冷媒として吐出ポート18に吐出する。この
シリンダブロック12とケーシング14との中心部間に
枢支されている回転軸20は、ケーシング14の外部で
Vプーリー21を介して図示しないエンジンにより回転
駆動される。
【0012】また、回転軸20にはロータリドライブプ
レート22がピボット支持され、軸方向に対する相対的
な傾斜角は最小吐出量から最大吐出量までの範囲に対応
して変更可能とされているとともに、0度にも設定可能
とされている。。このロータリドライブプレート22の
シリンダ側端面には、スラスト軸受23を介してノンロ
ータリワップル板24が支承されている。
【0013】ノンロータリワップル板24の下方フォー
ク端部は、ケーシング室15内に装架させた案内軸25
上に摺動駒26を介して摺動自在に係合され、その回転
作動のみを拘束している。このノンロータリワップル板
24の端面と各シリンダ13内のピストン19との間は
ピストンロッド30により連結され、ロータリドライブ
プレート22の傾斜角の変化に対応してピストン19の
作動ストローク、すなわち、コンプレッサ吐出容量を最
小値から最大値まで変化させ得るようになっている。な
お、符号27は、ケーシング室15内の下部に貯留され
た潤滑油である。
【0014】ロータリドライブプレート22が回転軸2
0により回転駆動されると、回転が拘束されているノン
ロータリワップル板24によって、そのときにロータリ
ドライブプレート22に与えられている傾斜角に対応し
た作動ストロークで、各シリンダ13内のピストン19
が往復作動され、吸入ポート17から冷媒を吸込み加圧
圧縮して吐出ポート18から吐出される。
【0015】ここで、傾斜角、すなわち、ノンロータリ
ワップル板24によって往復作動されるピストン19の
作動ストロークは、シリンダヘッド16内に設けられる
制御バルブ装置32によりケーシング室15内に吸入圧
力Psまたは吐出圧力Pdを選択的に導入し、各ピスト
ン19の前後の圧力差、換言すると、ピストン室内とケ
ーシング室15内との圧力差を利用して、ロータリドラ
イブプレート22の傾斜角を設定圧力に対応させて自動
的に調整することで制御される。
【0016】制御バルブ装置32は、図2に示すよう
に、吸入圧力Psをケーシング室15内に導入する吸入
側バルブ33と、吐出圧力Pdをケーシング室15内に
導入する吐出側バルブ34と、これらの両バルブ33,
34を設定圧力によって切換制御する、例えば、圧力応
動ベローズを含んだ制御部35とから成っている。
【0017】コンプレッサでの吸入圧力Psが設定圧力
以上になると、図2(a)に示すように、制御部35の
応動により吐出側バルブ34を閉じ、吸入側バルブ33
を開いて、吸入圧通路36からケーシング室15内に吸
入圧力Psを導入して、ロータリドライブプレート22
の傾斜角を大きくして吐出量を増加させる。また、吸入
圧力Psが設定圧力以下になると、図2(b)に示すよ
うに、制御部35の応動により吸入側バルブ33を閉
じ、吐出側バルブ34を開いて、吐出圧通路37からケ
ーシング室15内に吐出圧力Pdを導入して、ロータリ
ドライブプレート22の傾斜角を小さくして吐出量を減
少させ、この操作を繰り返して、常時、吐出圧力Pdを
設定圧力に維持させる。
【0018】また以上のコンプレッサでは、ロータリド
ライブプレート22の傾斜角が0度に設定されるが、こ
の状態で吸入圧力をケーシング室15に導いても傾斜角
が増大しない。そこで、ノンロータリワップル板24に
対向して油圧アクチュエータ41を回転軸20と一体的
に設け、傾転角をゼロの状態から大きくするときには、
そのアシストプランジャ41aでノンロータリワップル
板24を押動して初期傾斜角(最小傾斜角)を与えるよ
うにしている。
【0019】そのため、シリンダブロック12の軸芯部
には、回転軸20によって駆動されるギアポンプ42が
配置されている。シリンダブロック12には、ケーシン
グ室15の底部に貯溜している油27をギアポンプ42
で吸い上げる吸入通路43と、その吸入通路43を開閉
する電磁式開閉弁44が設けられている。また、ギアポ
ンプ42の吐出ポートは回転軸20の軸心に設けた通路
45を介して油圧アクチュエータ41に連通されてい
る。さらに、シリンダヘッド16とシリンダブロック1
2には、吐出ポート18をケーシング室15に導く通路
46が設けられ、シリンダブロック12には通路46を
開閉する電磁式開閉弁47が設けられている。また、符
号49はケーシング15内の温度によってオン・オフす
る温度スイッチであり、ケーシング15内の冷媒の温度
が所定値以上のときに閉じるように構成されている。
【0020】図3は開閉弁44,47の駆動制御回路6
0を示す。電磁式開閉弁44のソレノイド44Sはリレ
ー48の常開接点48SOを介して、電磁式開閉弁47
のソレノイド47Sはリレー48の常閉接点48SCを
介してそれぞれバッテリ50と接続されると共に、リレ
ー48のコイル48Cは、不図示のブロアファンをオン
・オフするファンスイッチ51と、このスイッチ51に
直列接続されコンプレッサをオン・オフするエアコンス
イッチ52に直列接続され、これら直列回路の両端はバ
ッテリ50と接地にそれぞれ接続される。さらに、温度
スイッチ49で駆動されるリレー53を設け、バッテリ
50と接地間には温度スイッチ49とリレーコイル53
Cとを直列接続する。また、常閉接点48SCとソレノ
イド47Sとの間と、常開接点48SOとソレノイド4
4Sとの間をリレー53の常開接点53SOで接続す
る。なお、54は、常開接点48SOが閉じ、常閉接点
48SCが開いているときにソレノイド47Sを励磁さ
せないためのダイオードである。
【0021】このように構成された可変容量コンプレッ
サの動作を説明する。ファンスイッチ51またはエアコ
ンスイッチ52が開放されているとリレー48は非作動
で常閉接点48SCが閉じている。したがって、開閉弁
47のソレノイド47Sはリレー48を介して通電され
て開閉弁47が開放され、これにより吐出ポート18と
ケーシング室15とが通路46を介して連通され、ケー
シング室15内には吐出圧力Pdが導かれる。そのた
め、ノンロータリワップル板24はその傾斜角が0度の
状態になり、コンプレッサの吐出容量がゼロとなり回転
軸20の回転にも拘らず、コンプレッサは冷媒を吐出し
ない。
【0022】次に、ファン51とエアコンスイッチ52
が共に閉成されるとリレー48は作動して、常閉接点4
8SCが開き、常開接点48SOが閉じる。これによ
り、開閉弁47が閉じて通路46を介したケーシング室
15と吐出ポート18との連通は遮断されると共に、開
閉弁44が開き、ギアポンプ42は吸入通路43から潤
滑油31を吸入し吐出通路45に油圧を吐出し、油圧ア
クチュエータ41のアシストプラジャ41aを伸出させ
る。アシストプランジャ41aはノンロータリワップル
板24を押動し、ノンロータリワップル板24の傾斜角
は0度より大きい最小吐出容量を定める値となる。
【0023】この状態で制御バルブ装置32を経由して
吸入圧力Psがケーシング室15に導かれれば、従来と
同様にピストン19の前後に働く圧力差によりノンロー
タリワップル板24の傾斜角は大きくなり、コンプレッ
サの吐出容量が増加する。そして、吐出圧力Pdがケー
シング室15に導かれれば傾斜角は小さくなる。一方、
ノンロータリワップル板24の傾斜角がアシストプラン
ジャ41aで最小容量の値となっているときに、制御バ
ルブ装置32を経由して吐出圧力Pdがケーシング室1
5に導かれても、アシストプラジャ41によりそれ以下
の傾斜角になることが阻止される。
【0024】また、ノンロータリワップル板24の傾斜
角が0度に設定されているとき、ケーシング室15内の
冷媒温度あるいは潤滑油の温度が上昇して所定値を越え
ると、温度スイッチ49が閉じてリレー53が励磁さ
れ、リレー常開接点53SOが閉じる。これにより、リ
レー48の常閉接点48SC,リレー53の常開接点5
3SO,ダイオード54を通ってソレノイド44Sに通
電され、開閉弁44が開かれる。したがって、上述した
のと同様に、ギアポンプ42の吐出圧力でアシストプラ
ンジャ41が伸出してノンロータリワップル板24が0
度状態から0度より大きい初期位置まで傾動される。そ
の結果、可変容量コンプレッサは冷媒を吐出するように
なり、ケーシング室15内で冷媒が流れるから冷媒や潤
滑油の温度上昇が防止される。冷媒や潤滑油の温度が所
定値以下になると温度スイッチ49が開き、ふたたび開
閉弁44は閉じるからアシストプランジャ41aはノン
ロータリワップル板24により押動されて収縮し、ノン
ロータリワップル板24の傾斜角は0度に設定される。
なお、開閉弁44を閉じるとギアポンプ42の吸込み口
が塞がれるので各部のリークによって油通路45の圧力
は低圧であり、プランジャ41aはノンロータリワップ
ル板24により容易に押動される。
【0025】このようにこの実施例によれば、コンプレ
ッサの機能を停止させるときにコンプレッサの吐出容量
がゼロになるようにノンロータリワップル板24の傾斜
角をゼロに設定しても、再起動時にアシストプランジャ
41aによりノンロータリワップル板24が押動され、
最小容量に対応する最小傾斜角に強制的に傾動される。
したがって、再起動が容易となり、従来不可欠であった
電磁クラッチが不要となる。さらに、ノンロータリワッ
プル板24の傾斜角が0度の状態でケーシング室15内
の冷媒や潤滑油の温度が上昇すると、温度スイッチ49
が閉じてアシストプランジャ41aが伸出するから、ノ
ンロータリワップル板24の傾斜角が0度よりも大きい
初期傾斜角になり、可変容量コンプレッサは冷媒を吐出
し、ケーシング室15の冷媒や潤滑油に流れが生じる。
その結果、ケーシング室15内の冷媒や潤滑油の温度上
昇が防止される。
【0026】図4は、ケーシング室15内の冷媒や潤滑
油の温度が上昇して温度スイッチ49が閉じたときに、
制御回路54により所定周期でリレー53の常開接点5
3SOをオン・オフさせ、ノンロータリワップル板24
の傾斜角を0度と最小傾斜角との間で周期的に駆動する
ようにしたものである。すなわち、可変容量コンプレッ
サは吐出容量ゼロと最小吐出容量との間で運転される。
このように構成しても上記実施例と同様の作用効果が得
られる。またこの実施例によれば、上記実施例に比べて
消費馬力の点で有利となる。
【0027】なお、傾斜角ゼロのノンロータリワップル
板24を最小傾斜角に傾動する油圧アクチュエータは本
実施例に限定されず、油圧式以外のアクチュエータでも
よい。また、弁駆動制御回路60の構成も上記実施例の
限定されない。
【0028】以上の実施例の構成において、制御バルブ
装置32が傾斜角制御手段を、開閉弁47が吐出圧力導
入手段を、温度スイッチ49が検出手段を、弁駆動制御
回路60がアクチュエータ駆動制御手段をそれぞれ構成
する。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、コンプレッサの吐出容量をゼロで運転していると
きにケーシング内の冷媒や潤滑油の温度が上昇すると、
吐出容量ゼロ運転を中止して所定量の冷媒を吐出するよ
うにしたので、ケーシング内の冷媒や潤滑油に流れが生
じてケーシング室内の冷媒や潤滑油の温度上昇を防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を適用した可変容量コンプレ
ッサの概略構成を示す断面図
【図2】制御バルブ装置の各切換作動の態様を模式的に
示した説明図
【図3】その電気回路図
【図4】電気回路の他の例を示す図
【符号の説明】
11:コンプレッサ本体 12:シリンダブ
ロック 13:シリンダ 14:ケーシング 15:ケーシング室 16:シリンダヘ
ッド 17:吸入ポート 18:吐出ポート 19:ピストン 20:回転軸 22:ロータリドライブプレート 24:ノンロータ
リワップル板 32:制御バルブ装置 36:吸入圧通路 37:吐出圧通路 41:油圧アクチ
ュエータ 41a:アシストプランジャ 42:ギヤポン
プ 43,45:油通路 44,47:電磁
式開閉弁 46:吐出圧通路 48:リレー 49:温度スイッチ 51:ファンスイ
ッチ 52:エアコンスイッチ 53:リレー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を吸入ポートから吸込み加圧圧縮し
    て吐出ポートから吐出させるピストンと、 ケーシング内で回転軸と一体に回転するとともに前記ピ
    ストンのストローク量を可変にすべく傾斜角が調節可能
    でその最小傾斜角がほぼ0度である斜板と、 吐出圧力をケーシング内に導いて斜板の傾斜角を低減さ
    せ、吸入圧力を導いて傾斜角を増大させる傾斜角制御手
    段と、 前記傾斜角制御手段とは別に設けられ、コンプレッサオ
    フ時は前記斜板がほぼ0度となるように前記吐出圧力を
    ケーシング内に導き、オン時は前記傾斜角制御手段によ
    り斜板の傾斜角が増減されるように吐出圧力の導入を停
    止する吐出圧力導入手段と、 ほぼ0度状態にある斜板を押動して0度より大きい所定
    値に設定保持する第1の位置と斜板がほぼ0度になるこ
    とを許容する第2の位置との間で駆動されるアクチュエ
    ータとを具備する可変容量コンプレッサにおいて、 前記ケーシング内の冷媒温度または潤滑油温度に相関す
    る温度を検出する検出手段と、 コンプレッサオフ時には検出された温度が所定値未満で
    あれば前記アクチュエータを第2の位置に操作し所定値
    以上であれば前記アクチュエータを少なくとも所定時間
    は第1の位置に操作し、コンプレッサオン時には前記ア
    クチュエータを第1の位置に操作するアクチュエータ駆
    動制御手段とを具備することを特徴とする可変容量コン
    プレッサ。
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