JPH05331488A - 低起泡性非イオン界面活性剤 - Google Patents
低起泡性非イオン界面活性剤Info
- Publication number
- JPH05331488A JPH05331488A JP4161635A JP16163592A JPH05331488A JP H05331488 A JPH05331488 A JP H05331488A JP 4161635 A JP4161635 A JP 4161635A JP 16163592 A JP16163592 A JP 16163592A JP H05331488 A JPH05331488 A JP H05331488A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- surfactant
- low
- nonionic surfactant
- cleaning
- foaming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
- C11D3/00—Other compounding ingredients of detergent compositions covered in group C11D1/00
- C11D3/0005—Other compounding ingredients characterised by their effect
- C11D3/0026—Low foaming or foam regulating compositions
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
- C11D1/00—Detergent compositions based essentially on surface-active compounds; Use of these compounds as a detergent
- C11D1/66—Non-ionic compounds
- C11D1/72—Ethers of polyoxyalkylene glycols
- C11D1/721—End blocked ethers
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Detergent Compositions (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】下記式1-2で示される化合物を必須成分として
他の界面活性剤100重量部に対して1.0〜50重量
部含有する。 【化1】 (式中、Aは−C2H4−及び−CH2C(CH3)H−の
1種以上を表わし、R1、R2はそれぞれ炭素数が1〜2
0個の直鎖又は分岐の、飽和又は不飽和アルキル基(ア
ルキル基部分の任意の水素がアルキル基またはアルキル
フェニル基で置換されていてもよい)を表わし、x+y
+zは0〜5の任意の整数である) 【効果】この界面活性剤組成物は有効な低起泡性と十分
な洗浄力、浸透力を兼ね備えている。従って、液流染色
機等の泡立ちが障害となる工程にも問題なく使用でき
る。また強酸から強アルカリ条件下にいたるまで強力な
浸透力、洗浄力を示し、洗浄機及び被洗浄物に対する汚
染もないうえ、その洗浄廃液の泡立ちによる河川の汚染
を抑制できる。
他の界面活性剤100重量部に対して1.0〜50重量
部含有する。 【化1】 (式中、Aは−C2H4−及び−CH2C(CH3)H−の
1種以上を表わし、R1、R2はそれぞれ炭素数が1〜2
0個の直鎖又は分岐の、飽和又は不飽和アルキル基(ア
ルキル基部分の任意の水素がアルキル基またはアルキル
フェニル基で置換されていてもよい)を表わし、x+y
+zは0〜5の任意の整数である) 【効果】この界面活性剤組成物は有効な低起泡性と十分
な洗浄力、浸透力を兼ね備えている。従って、液流染色
機等の泡立ちが障害となる工程にも問題なく使用でき
る。また強酸から強アルカリ条件下にいたるまで強力な
浸透力、洗浄力を示し、洗浄機及び被洗浄物に対する汚
染もないうえ、その洗浄廃液の泡立ちによる河川の汚染
を抑制できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規な低起泡性非イオ
ン界面活性剤及び低起泡性界面活性剤組成物に関する。
ン界面活性剤及び低起泡性界面活性剤組成物に関する。
【0002】繊維工業、パルプ工業、金属加工業、家庭
用洗タク、業務用洗タクにおいて、洗浄剤は広く使用さ
れており洗浄作業を容易にし、かつ洗浄廃液の泡を少な
くする目的で、泡立ちの少ない洗浄剤が要望されてい
る。
用洗タク、業務用洗タクにおいて、洗浄剤は広く使用さ
れており洗浄作業を容易にし、かつ洗浄廃液の泡を少な
くする目的で、泡立ちの少ない洗浄剤が要望されてい
る。
【0003】特に近年洗浄廃液の泡立ちによる河川の汚
染が問題化しており、起泡性が少なく、洗浄力、浸透力
といった洗浄剤としての性能をそこなわない、界面活性
剤又は界面活性剤組成物が研究されている。
染が問題化しており、起泡性が少なく、洗浄力、浸透力
といった洗浄剤としての性能をそこなわない、界面活性
剤又は界面活性剤組成物が研究されている。
【0004】従来の低起泡性洗浄剤組成物には以下に示
すものがある。
すものがある。
【0005】1.非イオン界面活性剤を主体とするもの (1)ポリオキシアルキレンアルキルエーテルと、ポリ
オキシアルキレンアルキルフェニルエーテルの配合物。
オキシアルキレンアルキルフェニルエーテルの配合物。
【0006】(2)下記式2、3で表わされるポリオキ
シエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合物。
シエチレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合物。
【0007】
【化3】
【0008】上記式2、3のブロック共重合物は親水基
がポリオキシエチレン鎖であり、親油基がポリオキシプ
ロピレン鎖であり、親水基、親油基両方の変化によって
種々の製品が得られ、式2で示されるものは分子量が8
00から12,000のものが市販され、式3で示され
るものは親油基であるポリオキシプロピレン鎖の分子量
が500から4,500のものが市販されており、用途
に応じた性状を有する製品を選択することができる。
がポリオキシエチレン鎖であり、親油基がポリオキシプ
ロピレン鎖であり、親水基、親油基両方の変化によって
種々の製品が得られ、式2で示されるものは分子量が8
00から12,000のものが市販され、式3で示され
るものは親油基であるポリオキシプロピレン鎖の分子量
が500から4,500のものが市販されており、用途
に応じた性状を有する製品を選択することができる。
【0009】(3)ポリオキシアルキレンアルキルエー
テル又はポリオキシアルキルフェニルエーテルの末端ヒ
ドロキシル基をアリール化、ベンジル化、アルキル化し
たもの。
テル又はポリオキシアルキルフェニルエーテルの末端ヒ
ドロキシル基をアリール化、ベンジル化、アルキル化し
たもの。
【0010】2.イオン性界面活性剤を主体とするもの (1)高級セカンダリーアルコールの硫酸エステル塩又
はスルホン酸塩あるいはポリオキシアルキレン2級アル
キルエーテルの硫酸エステル塩又はスルホン酸塩。
はスルホン酸塩あるいはポリオキシアルキレン2級アル
キルエーテルの硫酸エステル塩又はスルホン酸塩。
【0011】(2)オレイン酸又はオレイン酸アルキル
エステルの2重結合を硫酸化又はスルホン化し、更に塩
としたもの。
エステルの2重結合を硫酸化又はスルホン化し、更に塩
としたもの。
【0012】(3)モノアルキルリン酸エステル塩、ジ
アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンモノ
アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンジア
ルキルリン酸エステル塩。
アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンモノ
アルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンジア
ルキルリン酸エステル塩。
【0013】(4)α−スルホ脂肪酸アルキルエステル
塩、特に脂肪酸アルキル鎖長とアルコールアルキル鎖長
がほぼ等しいもの。
塩、特に脂肪酸アルキル鎖長とアルコールアルキル鎖長
がほぼ等しいもの。
【0014】3.界面活性剤と抑泡剤を配合し、組み合
わせ効果をねらうもの (1)比較的低起泡性の非イオン界面活性剤(例えばポ
リオキシアルキレンジアルキルフェニルエーテルなど)
と、高級脂肪酸石ケンを組み合わせたもの。
わせ効果をねらうもの (1)比較的低起泡性の非イオン界面活性剤(例えばポ
リオキシアルキレンジアルキルフェニルエーテルなど)
と、高級脂肪酸石ケンを組み合わせたもの。
【0015】(2)パラフィン油等の油を、界面活性剤
を用い可溶化させたもの。
を用い可溶化させたもの。
【0016】(3)トリアルキルリン酸エステルを界面
活性剤を用い可溶化させたもの。
活性剤を用い可溶化させたもの。
【0017】(4)前記1(2)で示したポリオキシエ
チレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合物の中、
分子全体に占めるポリオキシプロピレン鎖部分が大き
く、HLB値が2〜5位のものを他の界面活性剤に添加
させたもの。
チレン・ポリオキシプロピレンブロック共重合物の中、
分子全体に占めるポリオキシプロピレン鎖部分が大き
く、HLB値が2〜5位のものを他の界面活性剤に添加
させたもの。
【0018】(5)界面活性剤にシリコーン系消泡剤を
添加させたもの。
添加させたもの。
【0019】(6)界面活性剤にイソオクタノール等の
分岐中級アルコールを添加させたもの。
分岐中級アルコールを添加させたもの。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来の低起泡性
洗浄剤組成物には夫々以下に示すような欠点があった。
洗浄剤組成物には夫々以下に示すような欠点があった。
【0021】1.非イオン界面活性剤を主体とするもの それらの洗浄剤はかなりの低起泡性を示しているものの
実用上は未だ十分であるとはいえず、特に最近の低浴比
液流染色機等で洗浄液をジェット噴射により被洗浄物に
吹きかける方法の洗浄では泡立ちがおこり、布の回転が
スムーズに行なえなくなるトラブルが発生しやすく使用
が困難である。
実用上は未だ十分であるとはいえず、特に最近の低浴比
液流染色機等で洗浄液をジェット噴射により被洗浄物に
吹きかける方法の洗浄では泡立ちがおこり、布の回転が
スムーズに行なえなくなるトラブルが発生しやすく使用
が困難である。
【0022】非イオン界面活性剤の曇点以上での挙動を
利用して、特にポリオキシアルキレンアルキルエーテル
と、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテルの
配合物では泡立ちが起きにくくなる曇点以上での温度で
洗浄する方法がとられることもあるが、この場合には満
足すべき洗浄力、浸透力が得られず、界面活性剤として
の特性が失われる。
利用して、特にポリオキシアルキレンアルキルエーテル
と、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテルの
配合物では泡立ちが起きにくくなる曇点以上での温度で
洗浄する方法がとられることもあるが、この場合には満
足すべき洗浄力、浸透力が得られず、界面活性剤として
の特性が失われる。
【0023】2.イオン性界面活性剤を主体とするもの 前記非イオン界面活性剤を主体とするものと同様で、か
なりの低起泡性を示しているものの実用上は未だ十分で
あるとはいえない。
なりの低起泡性を示しているものの実用上は未だ十分で
あるとはいえない。
【0024】3.界面活性剤と抑泡剤を配合し、組み合
わせ効果をねらうもの 低起泡性の非イオン界面活性剤と高級脂肪酸の配合物で
は抑泡成分として高級脂肪酸石ケンを使用している為、
洗浄用水の水質にその性能が左右される。
わせ効果をねらうもの 低起泡性の非イオン界面活性剤と高級脂肪酸の配合物で
は抑泡成分として高級脂肪酸石ケンを使用している為、
洗浄用水の水質にその性能が左右される。
【0025】即ち、用水の硬度が高い場合には石ケンカ
スとして沈澱し、洗浄力が低下するばかりか、洗浄機及
び被洗浄物を汚染する。また廃水処理において、活性汚
泥が石ケン分を優先的に分解して抑泡力が失なわれる
為、処理水を河川へ放流する際に著しく発泡してしまう
欠点がある。
スとして沈澱し、洗浄力が低下するばかりか、洗浄機及
び被洗浄物を汚染する。また廃水処理において、活性汚
泥が石ケン分を優先的に分解して抑泡力が失なわれる
為、処理水を河川へ放流する際に著しく発泡してしまう
欠点がある。
【0026】その他抑泡成分として、パラフィン油等の
油分、トリアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレ
ン・ポリオキシプロピレンブロック共重合物、シリコー
ン系消泡剤、イソオクタノール等の分岐中級アルコール
などを界面活性剤に添加する場合には、抑泡効果がかな
り期待できるようになる半面、界面活性剤組成物の本来
の特性である洗浄力、浸透力等がかなり損なわれる。ま
た洗浄廃液中の余剰のこれら抑泡剤は水に不溶の油分で
あるため、河川に放流された場合、河川の富栄養化等の
環境の悪化をもたらす。
油分、トリアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレ
ン・ポリオキシプロピレンブロック共重合物、シリコー
ン系消泡剤、イソオクタノール等の分岐中級アルコール
などを界面活性剤に添加する場合には、抑泡効果がかな
り期待できるようになる半面、界面活性剤組成物の本来
の特性である洗浄力、浸透力等がかなり損なわれる。ま
た洗浄廃液中の余剰のこれら抑泡剤は水に不溶の油分で
あるため、河川に放流された場合、河川の富栄養化等の
環境の悪化をもたらす。
【0027】更にシリコーン系消泡剤を使用した場合に
は、シリコーンオイルの分離によるオイルスポットが被
洗浄物に発生するおそれがある。
は、シリコーンオイルの分離によるオイルスポットが被
洗浄物に発生するおそれがある。
【0028】上述の事情を鑑み、本発明では十分実用に
かなう低起泡性を有し、かつ界面活性剤の特徴である洗
浄力、浸透力を損なうことなく保持している低起泡性界
面活性剤及び界面活性剤組成物を堤供することを目的と
する。
かなう低起泡性を有し、かつ界面活性剤の特徴である洗
浄力、浸透力を損なうことなく保持している低起泡性界
面活性剤及び界面活性剤組成物を堤供することを目的と
する。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的に従い鋭意研究
を重ねた結果、下記に示すような本発明品により目的を
達成することができる。
を重ねた結果、下記に示すような本発明品により目的を
達成することができる。
【0030】式
【化4】 (式中、Aは−C2H4−及び−CH2C(CH3)H−の
1種以上を表わし、R1、R2はそれぞれ炭素数が1〜2
0個の直鎖又は分岐の、飽和又は不飽和アルキル基(ア
ルキル基部分の任意の水素がアルキル基またはアルキル
フェニル基で置換されていてもよい)を表わし、x+y
+zが0〜100の任意の整数である)で示される低起
泡性非イオン界面活性剤組成物。
1種以上を表わし、R1、R2はそれぞれ炭素数が1〜2
0個の直鎖又は分岐の、飽和又は不飽和アルキル基(ア
ルキル基部分の任意の水素がアルキル基またはアルキル
フェニル基で置換されていてもよい)を表わし、x+y
+zが0〜100の任意の整数である)で示される低起
泡性非イオン界面活性剤組成物。
【0031】(2)前記式1に記載の低起泡性非イオン
界面活性剤組成物と、アニオン界面活性剤又はカチオン
界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤の
中、任意の1種以上とを組み合わせて成ることを特徴と
する低起泡性界面活性剤組成物。
界面活性剤組成物と、アニオン界面活性剤又はカチオン
界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤の
中、任意の1種以上とを組み合わせて成ることを特徴と
する低起泡性界面活性剤組成物。
【0032】前記式1の化合物は、x+y+zが0〜5
の任意の整数であるのが好ましく、更にx+y+zが0
〜5である式1の化合物は他の界面活性剤100重量部
に対して1.0〜50重量部であるのが特に好ましい。
(請求項3、4)
の任意の整数であるのが好ましく、更にx+y+zが0
〜5である式1の化合物は他の界面活性剤100重量部
に対して1.0〜50重量部であるのが特に好ましい。
(請求項3、4)
【0033】
【好適な実施態様】下記式1で示される本発明の非イオ
ン界面活性剤は親水基がオキシエチレン基で、親油基が
R1、R2、又はオキシプロピレン基からなっており、R
1、R2の炭素鎖の長さ及びオキシエチレン基と、オキシ
プロピレン基の割合、付加モル数を調整することによっ
て親油性、親水性の調整が可能であり、目的に応じて種
々の性質の非イオン界面活性剤を入手することができ
る。
ン界面活性剤は親水基がオキシエチレン基で、親油基が
R1、R2、又はオキシプロピレン基からなっており、R
1、R2の炭素鎖の長さ及びオキシエチレン基と、オキシ
プロピレン基の割合、付加モル数を調整することによっ
て親油性、親水性の調整が可能であり、目的に応じて種
々の性質の非イオン界面活性剤を入手することができ
る。
【0034】
【化5】 (式中、Aは−C2H4−及び−CH2C(CH3)H−の
1種以上を表わし、R1、R2はそれぞれ炭素数が1〜2
0の直鎖又は分岐の飽和又は不飽和アルキル基(アルキ
ル基部分の任意の水素がアルキル基またはアルキルフェ
ニル基で置換されていてもよい)を表わし、x+y+z
が0〜100の任意の数を表わす)
1種以上を表わし、R1、R2はそれぞれ炭素数が1〜2
0の直鎖又は分岐の飽和又は不飽和アルキル基(アルキ
ル基部分の任意の水素がアルキル基またはアルキルフェ
ニル基で置換されていてもよい)を表わし、x+y+z
が0〜100の任意の数を表わす)
【0035】上記式1で示される本発明の非イオン界面
活性剤はオキシエチレン基又はオキシプロピレン基の重
合度を示すx+y+zが0〜100の範囲内では界面活
性剤の特性である洗浄力、浸透力を損うことなく起泡性
を極めて抑制することができる。従って排水処理時の発
泡、河川へ放流する際の発泡が無く、河川の富栄養化等
環境の悪化をもたらす事が無い。一方x+y+zが10
0より大きいと、界面活性能が著しく低下し、浸透力、
洗浄力が発現せず、更に本発明品の特徴である低起泡性
が得られない。
活性剤はオキシエチレン基又はオキシプロピレン基の重
合度を示すx+y+zが0〜100の範囲内では界面活
性剤の特性である洗浄力、浸透力を損うことなく起泡性
を極めて抑制することができる。従って排水処理時の発
泡、河川へ放流する際の発泡が無く、河川の富栄養化等
環境の悪化をもたらす事が無い。一方x+y+zが10
0より大きいと、界面活性能が著しく低下し、浸透力、
洗浄力が発現せず、更に本発明品の特徴である低起泡性
が得られない。
【0036】上記式1で示される本発明の非イオン界面
活性剤はx+y+zの数が0〜100の範囲内で水に分
散するものから、水に均質に溶解するものまで幅広いも
のを得ることができる。例えば前記式1においてAが全
て−C2H4−である場合にはx+y+zが0〜5である
ものは水に難溶性であり、水に対して白濁分散する。し
かしこの範囲内にある本発明の非イオン界面活性剤その
ものは浸透力、洗浄力が大きく低気泡性を有しており、
他の界面活性剤と混合すると水に可溶性となる。混合に
よる相乗効果は非常に大きく、その混合物は強力な浸透
力と、低起泡性を示す。(請求項3参照)
活性剤はx+y+zの数が0〜100の範囲内で水に分
散するものから、水に均質に溶解するものまで幅広いも
のを得ることができる。例えば前記式1においてAが全
て−C2H4−である場合にはx+y+zが0〜5である
ものは水に難溶性であり、水に対して白濁分散する。し
かしこの範囲内にある本発明の非イオン界面活性剤その
ものは浸透力、洗浄力が大きく低気泡性を有しており、
他の界面活性剤と混合すると水に可溶性となる。混合に
よる相乗効果は非常に大きく、その混合物は強力な浸透
力と、低起泡性を示す。(請求項3参照)
【0037】x+y+zが5より大で30以下のもの
は、室温において水に均質に溶解する。この範囲内にあ
る本発明の非イオン界面活性剤は単独で浸透力、洗浄力
に優れ、かつ低起泡性を有する。他の界面活性剤と混合
した場合には前記の0〜5であるものほど強力な相乗効
果はみられない。
は、室温において水に均質に溶解する。この範囲内にあ
る本発明の非イオン界面活性剤は単独で浸透力、洗浄力
に優れ、かつ低起泡性を有する。他の界面活性剤と混合
した場合には前記の0〜5であるものほど強力な相乗効
果はみられない。
【0038】x+y+zが30より大で100以下であ
るものは室温から70℃程度の高温におけるまでの水に
均質に溶解することができる。この範囲内にある本発明
の非イオン界面活性剤単独では洗浄力に優れ低起泡性を
有するが、浸透力はx+y+zが0〜30のものに比べ
やや小さく、他の界面活性剤との混合による相乗効果も
0〜30のものに比べて小さい。
るものは室温から70℃程度の高温におけるまでの水に
均質に溶解することができる。この範囲内にある本発明
の非イオン界面活性剤単独では洗浄力に優れ低起泡性を
有するが、浸透力はx+y+zが0〜30のものに比べ
やや小さく、他の界面活性剤との混合による相乗効果も
0〜30のものに比べて小さい。
【0039】但し、上記のx+y+zが0〜100であ
る本発明の非イオン界面活性剤及びその混合物はいずれ
も従来の洗浄剤に比して低起泡性、洗浄力、浸透力共に
優れており目的に応じてx+y+zの数及びR1、R2の
種類及び炭素鎖長を選択すればよい。
る本発明の非イオン界面活性剤及びその混合物はいずれ
も従来の洗浄剤に比して低起泡性、洗浄力、浸透力共に
優れており目的に応じてx+y+zの数及びR1、R2の
種類及び炭素鎖長を選択すればよい。
【0040】前記式1のR1、R2はそれぞれ炭素数が1
〜20の直鎖又は分岐の飽和又は不飽和アルキル基(ア
ルキル基部分の任意の水素がアルキル基またはアルキル
フェニル基で置換されていてもよい)を表わし、分岐
度、不飽和度については任意で構わないが、炭素数が5
〜20であるのがより好ましい。
〜20の直鎖又は分岐の飽和又は不飽和アルキル基(ア
ルキル基部分の任意の水素がアルキル基またはアルキル
フェニル基で置換されていてもよい)を表わし、分岐
度、不飽和度については任意で構わないが、炭素数が5
〜20であるのがより好ましい。
【0041】前記式1に示される本発明の非イオン界面
活性剤は前述の如く他の界面活性剤と混合すると効果が
増強し、その種類はアニオン界面活性剤、カチオン界面
活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤のいずれ
でも良い。
活性剤は前述の如く他の界面活性剤と混合すると効果が
増強し、その種類はアニオン界面活性剤、カチオン界面
活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤のいずれ
でも良い。
【0042】例えば、アニオン界面活性剤としては、ア
ルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸ナトリ
ウム、アルキルフェニルスルホン酸塩、L−ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキル硫酸エステル
塩、ラウリル硫酸エステルナトリウム、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンラ
ウリル硫酸エステルナトリウム、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテルリン酸ナトリウム、アルキルリン酸塩、
モノラウリルリン酸ナトリウムなどがあり、カチオン界
面活性剤としては塩化セチルトリメチルアンモニウムな
どがあり、両性界面活性剤としてはラウリルジメチルア
ミノ酢酸ベタインなどがあり、非イオン界面活性剤とし
ては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンモノラウレートなどがある。
ルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸ナトリ
ウム、アルキルフェニルスルホン酸塩、L−ドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキル硫酸エステル
塩、ラウリル硫酸エステルナトリウム、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンラ
ウリル硫酸エステルナトリウム、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテルリン酸ナトリウム、アルキルリン酸塩、
モノラウリルリン酸ナトリウムなどがあり、カチオン界
面活性剤としては塩化セチルトリメチルアンモニウムな
どがあり、両性界面活性剤としてはラウリルジメチルア
ミノ酢酸ベタインなどがあり、非イオン界面活性剤とし
ては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンモノラウレートなどがある。
【0043】他の界面活性剤と混合するのには前記式1
の本発明の非イオン界面活性剤の中、x+y+zが0〜
5であるのが特に好ましく、混合による相乗効果が最も
大きく現れ、強力な浸透力と低起泡性を有した洗浄剤を
得ることができる。この時の好ましい界面活性剤の混合
比は他の界面活性剤100重量部に対して本発明の界面
活性剤が1〜50重量部であり、特に好ましくは5〜2
0重量部である。1重量部以下では本発明の効果が得ら
れず、一方50重量部以上では製剤上水の配合量にも制
限があるため、任意の水の量で希釈しても、水に難溶性
のx+y+zが0〜5である式1の化合物の製剤として
の均一系を得ることは難しい。(請求項4参照)
の本発明の非イオン界面活性剤の中、x+y+zが0〜
5であるのが特に好ましく、混合による相乗効果が最も
大きく現れ、強力な浸透力と低起泡性を有した洗浄剤を
得ることができる。この時の好ましい界面活性剤の混合
比は他の界面活性剤100重量部に対して本発明の界面
活性剤が1〜50重量部であり、特に好ましくは5〜2
0重量部である。1重量部以下では本発明の効果が得ら
れず、一方50重量部以上では製剤上水の配合量にも制
限があるため、任意の水の量で希釈しても、水に難溶性
のx+y+zが0〜5である式1の化合物の製剤として
の均一系を得ることは難しい。(請求項4参照)
【0044】こうして得られた界面活性剤混合物の浸透
力はpHに対し依存せず、カセイソーダによるアルカリ
性浴から濃硫酸による酸性浴にいたるまで使用すること
が可能である。
力はpHに対し依存せず、カセイソーダによるアルカリ
性浴から濃硫酸による酸性浴にいたるまで使用すること
が可能である。
【0045】本発明の非イオン界面活性剤を必須成分と
して含有する低起泡性界面活性剤組成物は繊維加工業の
下記分野において、好適に使用することができる。
して含有する低起泡性界面活性剤組成物は繊維加工業の
下記分野において、好適に使用することができる。
【0046】精練及び染色時、仕上げ加工時の浸透
剤、及び精練洗浄剤 一般に浸透剤とは精練洗浄剤又は染料又は仕上げ剤を布
に対して短時間に浸みこませるためのものであり、強力
な浸透力を持ち低起泡性であることが必要であり、本発
明品はこの前記条件を充分に満足し、特に液流染色機を
使用する場合に本発明品を用いると、その低起泡性によ
り従来泡立ちによるトラブルが発生しやすかったのが解
消されるようになるので好適である。
剤、及び精練洗浄剤 一般に浸透剤とは精練洗浄剤又は染料又は仕上げ剤を布
に対して短時間に浸みこませるためのものであり、強力
な浸透力を持ち低起泡性であることが必要であり、本発
明品はこの前記条件を充分に満足し、特に液流染色機を
使用する場合に本発明品を用いると、その低起泡性によ
り従来泡立ちによるトラブルが発生しやすかったのが解
消されるようになるので好適である。
【0047】強酸性下における浸透剤及び精練洗浄剤 本発明品の効果の発現はpHに依存しないため強酸性下
でもその浸透力、洗浄力を充分に発揮することができ
る。従って3〜5%硫酸溶液中に浸漬する羊毛の化炭処
理時又は綿の亜塩素酸ナトリウムによる漂白時などに使
用すると好ましい。
でもその浸透力、洗浄力を充分に発揮することができ
る。従って3〜5%硫酸溶液中に浸漬する羊毛の化炭処
理時又は綿の亜塩素酸ナトリウムによる漂白時などに使
用すると好ましい。
【0048】強アルカリ条件下における浸透剤及び精
練洗浄剤 前記と同様の理由で本発明品は強アルカリ条件下での使
用にも適しており、例えば高濃度(10%以上)のカセ
イソーダ溶液中での処理を要する綿のシルケット加工
時、及び0.1〜10%カセイソーダ溶液中で100〜
140℃、高圧下での処理を要するポリエステルのアル
カリ減量加工時などの浸透剤、精練洗浄剤に好ましい。
練洗浄剤 前記と同様の理由で本発明品は強アルカリ条件下での使
用にも適しており、例えば高濃度(10%以上)のカセ
イソーダ溶液中での処理を要する綿のシルケット加工
時、及び0.1〜10%カセイソーダ溶液中で100〜
140℃、高圧下での処理を要するポリエステルのアル
カリ減量加工時などの浸透剤、精練洗浄剤に好ましい。
【0049】本発明品は洗浄機、被洗浄物に対して汚染
することもないので、上記の浸透剤及び洗浄剤として適
している。またその廃液は、低起泡性であるので、河川
等周囲の環境への汚染も抑制できる。
することもないので、上記の浸透剤及び洗浄剤として適
している。またその廃液は、低起泡性であるので、河川
等周囲の環境への汚染も抑制できる。
【0050】前記式1で示される本発明の非イオン界面
活性剤は例えば以下に示す方法により合成される。
活性剤は例えば以下に示す方法により合成される。
【0051】SnCl4等のエーテル化触媒の存在下、
1価アルコール又はポリオキシアルキレンアルキルエー
テル又はポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテ
ルをエピクロロヒドリンと20〜150℃で、好ましく
は40〜100℃の条件で120〜240分間反応させ
るとアルキルグリセロールクロロヒドリン(中間体−
1)を得る。
1価アルコール又はポリオキシアルキレンアルキルエー
テル又はポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテ
ルをエピクロロヒドリンと20〜150℃で、好ましく
は40〜100℃の条件で120〜240分間反応させ
るとアルキルグリセロールクロロヒドリン(中間体−
1)を得る。
【0052】次に中間体と1価アルコールのNaアルコ
ラート又はポリオキシアルキレンアルキルエーテルある
いはポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテルの
各Naアルコラートを溶剤の存在下で100〜150℃
で30〜120分反応させるとビスアルキルグリセリル
エーテル(中間体−2)を得る。前記溶剤はNaアルコ
ラート又はエーテル類と中間体−1とを溶解させるもの
であればよく、特に低〜中級アルコールが好ましい。
ラート又はポリオキシアルキレンアルキルエーテルある
いはポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテルの
各Naアルコラートを溶剤の存在下で100〜150℃
で30〜120分反応させるとビスアルキルグリセリル
エーテル(中間体−2)を得る。前記溶剤はNaアルコ
ラート又はエーテル類と中間体−1とを溶解させるもの
であればよく、特に低〜中級アルコールが好ましい。
【0053】常法により蒸留除去して精製した中間体−
2にNaOH、KOH等のアルカリ触媒存在下で、オー
トクレーブ等の高圧反応器中で100〜150℃の下で
加圧して、酸化エチレン又は酸化プロピレンを連続的に
導入させて前記式1の非イオン界面活性剤を得る。
2にNaOH、KOH等のアルカリ触媒存在下で、オー
トクレーブ等の高圧反応器中で100〜150℃の下で
加圧して、酸化エチレン又は酸化プロピレンを連続的に
導入させて前記式1の非イオン界面活性剤を得る。
【0054】本発明品の合成に使用される1価アルコー
ルとしてはメタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール等の低級アルコール、又はn−ブ
タノール、n−オクタノール、イソオクタノール等の中
級アルコール、又はオレイルアルコール、セチルアルコ
ール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール等の
直鎖高級アルコール、又はチーグラーアルコール、オキ
ソアルコール等の長鎖合成アルコール、又はノニルフェ
ノール、オクチルフェノール等のアルキルフェノール類
(アルキル基部分の任意の水素がアルキル基あるいはア
ルキルフェニル基で置換されていてもよい)がある。
ルとしてはメタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール等の低級アルコール、又はn−ブ
タノール、n−オクタノール、イソオクタノール等の中
級アルコール、又はオレイルアルコール、セチルアルコ
ール、ラウリルアルコール、ステアリルアルコール等の
直鎖高級アルコール、又はチーグラーアルコール、オキ
ソアルコール等の長鎖合成アルコール、又はノニルフェ
ノール、オクチルフェノール等のアルキルフェノール類
(アルキル基部分の任意の水素がアルキル基あるいはア
ルキルフェニル基で置換されていてもよい)がある。
【0055】ポリオキシアルキレンアルキルエーテル及
びポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテルとし
ては上記一価アルコール類に酸化エチレン又は酸化プロ
ピレンを付加させたものであり、例えばエチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ類及びエチルカー
ビトール、ブチルカービトール等のカービトール類、又
はポリオキシアルキレンアルキルエーテル系又はアルキ
ルフェニルエーテル系非イオン界面活性剤類がある。
びポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテルとし
ては上記一価アルコール類に酸化エチレン又は酸化プロ
ピレンを付加させたものであり、例えばエチルセロソル
ブ、ブチルセロソルブ等のセロソルブ類及びエチルカー
ビトール、ブチルカービトール等のカービトール類、又
はポリオキシアルキレンアルキルエーテル系又はアルキ
ルフェニルエーテル系非イオン界面活性剤類がある。
【0056】
【作用】本発明の非イオン界面活性剤及び界面活性剤組
成物は強酸から強アルカリ条件下に到るまで強力な浸透
力、洗浄力を示す。また本発明品は有効な低起泡性を有
しているので、浸透剤としての使用を妨げず、液流染色
機等の泡立ちが障害となる工程にも問題なく使用するこ
とができ洗浄機、被洗浄物に対して汚染することもな
い。その上洗浄液の泡立ちによる河川の汚染を抑制でき
る。
成物は強酸から強アルカリ条件下に到るまで強力な浸透
力、洗浄力を示す。また本発明品は有効な低起泡性を有
しているので、浸透剤としての使用を妨げず、液流染色
機等の泡立ちが障害となる工程にも問題なく使用するこ
とができ洗浄機、被洗浄物に対して汚染することもな
い。その上洗浄液の泡立ちによる河川の汚染を抑制でき
る。
【0057】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明について更に説
明を加える。
明を加える。
【0058】
【実施例1】 本発明の低起泡性非イオン界面活性剤の
合成方法 表1にある組成で下記式1で示される本発明の低起泡性
界面活性剤(ポリオキシアルキレンビスアルキルグリセ
リルエーテル)No.1〜29を合成した。
合成方法 表1にある組成で下記式1で示される本発明の低起泡性
界面活性剤(ポリオキシアルキレンビスアルキルグリセ
リルエーテル)No.1〜29を合成した。
【0059】
【化6】 (式中、R3はR1(OA)x−を、R4は−(AO)yR2
を表わし、Aは−C2H4−及び−CH2C(CH3)H−
の1種以上を表わす。)
を表わし、Aは−C2H4−及び−CH2C(CH3)H−
の1種以上を表わす。)
【0060】
【表1】
【0061】<合成方法> ステップ 表1に示したR3成分を、ステンレス製オートクレーブ
に仕込む。SnCl4(R3成分の仕込み重量に対し、
0.15%重量部)をエーテル化触媒として用い、エピ
クロロヒドリンを、100℃の条件下攪拌しながら30
分にわたり連続的に導入する。R3成分とエピクロロヒ
ドリンの仕込みモル比は1:1とする。導入後100℃
で更に180分間、反応させアルキルグリセロールクロ
ロヒドリンを得る。
に仕込む。SnCl4(R3成分の仕込み重量に対し、
0.15%重量部)をエーテル化触媒として用い、エピ
クロロヒドリンを、100℃の条件下攪拌しながら30
分にわたり連続的に導入する。R3成分とエピクロロヒ
ドリンの仕込みモル比は1:1とする。導入後100℃
で更に180分間、反応させアルキルグリセロールクロ
ロヒドリンを得る。
【0062】ステップ ステンレス製オートクレーブ中にR4成分及びNaOH
フレークを仕込み80℃で30分攪拌して均一混合させ
る。(R4成分をNa−アルコラートとする)更にステ
ップで得られたアルキルグリセロールクロロヒドリン
を80℃で攪拌しながら30分間にわたり連続的に導入
する。R4成分、NaOHフレーク、アルキルグリセロ
ールクロロヒドリンの各々の仕込みモル比は1.3:
1.0:1.0とする導入後、150℃で120分間反
応させ、ビス−アルキルグリセリルエーテルを得る。
フレークを仕込み80℃で30分攪拌して均一混合させ
る。(R4成分をNa−アルコラートとする)更にステ
ップで得られたアルキルグリセロールクロロヒドリン
を80℃で攪拌しながら30分間にわたり連続的に導入
する。R4成分、NaOHフレーク、アルキルグリセロ
ールクロロヒドリンの各々の仕込みモル比は1.3:
1.0:1.0とする導入後、150℃で120分間反
応させ、ビス−アルキルグリセリルエーテルを得る。
【0063】以上により、表1に示す試作品No.1、
18、22、26を得る事が出来る。得られた、反応物
は無色〜黄色透明の粘ちょう液体でありNo.1、26
の反応生成物をのぞき25℃で水に均一に溶解した。
(但し、No.26は水に白ダク分散した。)
18、22、26を得る事が出来る。得られた、反応物
は無色〜黄色透明の粘ちょう液体でありNo.1、26
の反応生成物をのぞき25℃で水に均一に溶解した。
(但し、No.26は水に白ダク分散した。)
【0064】ステップ 試作品No.2、3、4、5、6、7、8、9、10、
11、12、13、14、15、16、17、19、2
0、21、23、24、25、27、28、29に付い
て、ステップで得られたビス−アルキルグリセリルエ
ーテル、KOH(ビス−アルキルグリセリルエーテルの
仕込み量の0.1%重量部)をステンレス製オートクレ
ーブに仕込み、140℃5.0kg・Gの条件下攪拌し
ながら、酸化エチレン又は酸化プロピレンを、4時間に
わたり連続的に導入し付加させ、後80℃にクールダウ
ンして取り出した。
11、12、13、14、15、16、17、19、2
0、21、23、24、25、27、28、29に付い
て、ステップで得られたビス−アルキルグリセリルエ
ーテル、KOH(ビス−アルキルグリセリルエーテルの
仕込み量の0.1%重量部)をステンレス製オートクレ
ーブに仕込み、140℃5.0kg・Gの条件下攪拌し
ながら、酸化エチレン又は酸化プロピレンを、4時間に
わたり連続的に導入し付加させ、後80℃にクールダウ
ンして取り出した。
【0065】尚、ビス−アルキルグリセリルエーテルと
酸化エチレン又は酸化プロピレンの仕込みモル比は1.
0:z(zは表1に示すモル数を表わす)とした。
酸化エチレン又は酸化プロピレンの仕込みモル比は1.
0:z(zは表1に示すモル数を表わす)とした。
【0066】以上により試作品No.2、3、5、6、
7、8、10、11、12、14、15、16、19、
23、24を得た。
7、8、10、11、12、14、15、16、19、
23、24を得た。
【0067】尚、試作品No.4、9、13、17、2
1、25の場合はまず140℃5.0kg・Gの条件下
2時間にわたり酸化プロピレンを連続的に導入し付加さ
せ、更に同条件で、2時間にわたり酸化エチレンを付加
させる事で得た。
1、25の場合はまず140℃5.0kg・Gの条件下
2時間にわたり酸化プロピレンを連続的に導入し付加さ
せ、更に同条件で、2時間にわたり酸化エチレンを付加
させる事で得た。
【0068】以上により得られた、生成物は無色〜黄色
透明の粘ちょう液体又はペーストであった。又No.
2、3、4、5、27、28、29は25℃で水に白ダ
ク〜パール状に分散した。他は25℃で水に均一に溶解
した。
透明の粘ちょう液体又はペーストであった。又No.
2、3、4、5、27、28、29は25℃で水に白ダ
ク〜パール状に分散した。他は25℃で水に均一に溶解
した。
【0069】
【実施例2】本発明品単独で使用した場合の評価試験 実施例1で合成した試作品3〜29について起泡度、洗
浄力、浸透力に関する評価試験を下記に示す方法で行な
った。比較例には、従来の非イオン界面活性剤、アニオ
ン界面活性剤の中、表2にあるもので行なった。結果は
表2に示す通りとなった。
浄力、浸透力に関する評価試験を下記に示す方法で行な
った。比較例には、従来の非イオン界面活性剤、アニオ
ン界面活性剤の中、表2にあるもので行なった。結果は
表2に示す通りとなった。
【0070】<評価方法> 起泡度 ロス−マイルス型起泡度試験機を用いて、
2.0g/l試験品の精製水溶液、25℃で直後及び1
分後の泡高さを測定した。
2.0g/l試験品の精製水溶液、25℃で直後及び1
分後の泡高さを測定した。
【0071】綿布の洗浄力 日本油化学協会法による
標準汚染布を作成し40℃、1.0g/l試験品の精製
水溶液で、ラウンド−オーメーターにより30分洗浄
し、洗浄力を下記式で算出評価した。
標準汚染布を作成し40℃、1.0g/l試験品の精製
水溶液で、ラウンド−オーメーターにより30分洗浄
し、洗浄力を下記式で算出評価した。
【0072】
【数1】 Ro:汚染前の白布表面反射率 Rw:洗浄後の標準汚染布の反射率 Rs:洗浄前の標準汚染布の反射率 以上、反射率は日本電色社製色差計を用い、標準白板の
反射率を100%として測定した。
反射率を100%として測定した。
【0073】浸透力 1.0g/l試験品精製水溶液 カセイソーダ10g/l精製水溶液中1.0g/l 98%硫酸 50g/l精製水溶液中1.0g/l で25℃の条件でそれぞれ3×3cmの綿キャンパスディ
スクを浮かべ沈降するのに要する時間(秒)をストップ
ウォッチで測定した。以上の操作を10回くり返しそれ
らの平均値を浸透力とした。
スクを浮かべ沈降するのに要する時間(秒)をストップ
ウォッチで測定した。以上の操作を10回くり返しそれ
らの平均値を浸透力とした。
【0074】
【表2】
【0075】
【実施例3】本発明品と他の界面活性剤を組み合わせた
場合の評価試験 本発明品を使用した界面活性剤組成物及び比較品を表3
に示すように調整し起泡度、洗浄力、浸透力に付いて実
施例2と同様の方法で試験を行なった。結果は表4に示
す通りとなった。
場合の評価試験 本発明品を使用した界面活性剤組成物及び比較品を表3
に示すように調整し起泡度、洗浄力、浸透力に付いて実
施例2と同様の方法で試験を行なった。結果は表4に示
す通りとなった。
【0076】
【表3】
【0077】
【表4】
【0078】プルロニック L−61
【化7】 ポリオキシプロピレン部分の分子量 1501〜1800 全体の分子量に対するポリオキシエチレンの% 10% HLB 3
【0079】プルロニック L−64 上記式2に同じ ポリオキシプロピレン部分の分子量 1501〜1800 全体の分子量に対するポリオキシエチレンの% 40% HLB 15
【0080】テトロニックL−704
【化8】 親油基部分の分子量 2501〜3000 全体の分子量に対するポリオキシエチレンの% 40%〜49% HLB 16
【0081】
【発明の効果】本発明の非イオン界面活性剤及び界面活
性剤組成物は浸透力、洗浄力を犠牲にすることなく有効
な低起泡性を有することを特徴としており下記の点で優
れている。
性剤組成物は浸透力、洗浄力を犠牲にすることなく有効
な低起泡性を有することを特徴としており下記の点で優
れている。
【0082】ポリオキシエチレンあるいはポリオキシ
プロピレンの重合度を調整することによって水に均一に
分散するものから水に溶解するものまで幅広く得ること
ができるので、目的に応じてその性状を任意に選択する
ことができる。
プロピレンの重合度を調整することによって水に均一に
分散するものから水に溶解するものまで幅広く得ること
ができるので、目的に応じてその性状を任意に選択する
ことができる。
【0083】浸透力、洗浄力を充分に保持しているの
で、各種の洗浄剤に適しており、その洗浄廃液は低起泡
性であるため周辺環境への汚染が抑制できる。
で、各種の洗浄剤に適しており、その洗浄廃液は低起泡
性であるため周辺環境への汚染が抑制できる。
【0084】他の界面活性剤(アニオン界面活性剤、
カチオン活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤
から任意に選ばれた1種以上)と混合することで、低起
泡性、浸透力、洗浄力はより一層効果を示す。x+y+
zが0〜5の任意の整数であるときに前記効果は最大限
発揮され、この時他の界面活性剤100重量部に対して
1.0〜50重量部であるのが、製剤上均一系になるの
で好ましい。
カチオン活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤
から任意に選ばれた1種以上)と混合することで、低起
泡性、浸透力、洗浄力はより一層効果を示す。x+y+
zが0〜5の任意の整数であるときに前記効果は最大限
発揮され、この時他の界面活性剤100重量部に対して
1.0〜50重量部であるのが、製剤上均一系になるの
で好ましい。
【0085】従来の低起泡性界面活性剤では抑泡性が
充分ではなく使用が困難であった液流染色機等の使用に
充分耐え得る。
充分ではなく使用が困難であった液流染色機等の使用に
充分耐え得る。
【0086】繊維工業において低起泡性であるため各
工程時の浸透剤に適している。
工程時の浸透剤に適している。
【0087】本発明品の浸透力、洗浄力はpHに依存
しないので強酸性条件から強アルカリ性条件まで広範囲
にわたって使用することができる。
しないので強酸性条件から強アルカリ性条件まで広範囲
にわたって使用することができる。
【0088】本発明品は洗浄機、被洗浄物に対する汚
染がない。
染がない。
Claims (4)
- 【請求項1】式 【化1】 (式中、Aは−C2H4−及び−CH2C(CH3)H−の
1種以上を表わし、R1、R2はそれぞれ炭素数が1〜2
0個の直鎖又は分岐の、飽和又は不飽和アルキル基(ア
ルキル基部分の任意の水素がアルキル基またはアルキル
フェニル基で置換されていてもよい)を表わし、x+y
+zが0〜100の任意の整数である)で示される低起
泡性非イオン界面活性剤組成物。 - 【請求項2】請求項1に記載の低起泡性非イオン界面活
性剤組成物と、アニオン界面活性剤又はカチオン界面活
性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤の中、任意
の1種以上とを組み合わせて成ることを特徴とする低起
泡性界面活性剤組成物。 - 【請求項3】式 【化2】 (式中、Aは−C2H4−及び−CH2C(CH3)H−の
1種以上を表わし、R1、R2はそれぞれ炭素数が1〜2
0個の直鎖又は分岐の、飽和又は不飽和アルキル基(ア
ルキル基部分の任意の水素がアルキル基またはアルキル
フェニル基で置換されていてもよい)を表わし、x+y
+zが0〜5の任意の整数である)で示される低起泡性
非イオン界面活性剤組成物とアニオン界面活性剤、カチ
オン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤
の中、任意の1種以上から成ることを特徴とする界面活
性剤組成物。 - 【請求項4】前記式1-1で示される化合物が他の界面活
性剤100重量部に対して1.0〜50重量部含有され
ることを特徴とする請求項3に記載の界面活性剤組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4161635A JPH05331488A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 低起泡性非イオン界面活性剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4161635A JPH05331488A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 低起泡性非イオン界面活性剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05331488A true JPH05331488A (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=15738938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4161635A Withdrawn JPH05331488A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 低起泡性非イオン界面活性剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05331488A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115233448A (zh) * | 2022-06-21 | 2022-10-25 | 淄博鲁瑞精细化工有限公司 | 耐碱型低泡渗透剂及其制备方法 |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP4161635A patent/JPH05331488A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115233448A (zh) * | 2022-06-21 | 2022-10-25 | 淄博鲁瑞精细化工有限公司 | 耐碱型低泡渗透剂及其制备方法 |
CN115233448B (zh) * | 2022-06-21 | 2024-04-02 | 淄博鲁瑞精细化工有限公司 | 耐碱型低泡渗透剂及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4104650B2 (ja) | アルコキシラートの使用方法 | |
JP2533555B2 (ja) | 清浄剤用添加剤およびそれを含む水性清浄剤 | |
AU2002257654B2 (en) | Low foaming/defoaming compositions containing alkoxylated quaternary ammonium compounds | |
EP0885950B1 (en) | Surfactant composition | |
US6680412B2 (en) | Alcohol alkoxylates used as low-foam, or foam inhibiting surfactants | |
AU2002257654A1 (en) | Low foaming/defoaming compositions containing alkoxylated quaternary ammonium compounds | |
PL191723B1 (pl) | Zastosowanie heksyloglikozydu, zasadowy preparat wodny zawierający heksyloglikozyd oraz zastosowanie tego preparatu | |
EP2649171A1 (en) | Composition for cleaning of hard surfaces | |
JP2007527938A (ja) | アルコールアルコキシラートを含む組成物およびその使用 | |
KR20110095403A (ko) | 알콕시화 2-프로필헵탄올을 포함하는 소포제 조성물 | |
EP0051878A1 (en) | Low-foaming nonionic surfactants | |
JP3610434B2 (ja) | 非イオン界面活性剤 | |
US6532973B1 (en) | Gloss retention compositions | |
EP0882785B1 (en) | Surfactant composition | |
US4954283A (en) | Polyethylene glycol ether low temperature foam suppressing agents in low-foam cleaning agents | |
JP2007091624A (ja) | 非イオン性界面活性剤 | |
JP2003336092A (ja) | 濃縮型液体洗浄剤組成物 | |
JPH05331488A (ja) | 低起泡性非イオン界面活性剤 | |
JP2008133477A (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JP2007231176A (ja) | 低泡性非イオン性界面活性剤 | |
CN107922890B (zh) | 洗餐具用液体洗涤剂 | |
JPH1112594A (ja) | 液体洗浄剤組成物 | |
JPH083586A (ja) | 低起泡性非イオン界面活性剤及び低起泡性洗浄剤組成物 | |
EP0815188B1 (en) | Alkaline detergent having high contents of nonionic surfactant and complexing agent, and use of an amphoteric compound as solubiliser | |
JP3410928B2 (ja) | 住居用液体洗浄剤組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990803 |