JPH05331184A - 抗ウイルス化合物 - Google Patents

抗ウイルス化合物

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JPH05331184A
JPH05331184A JP22820891A JP22820891A JPH05331184A JP H05331184 A JPH05331184 A JP H05331184A JP 22820891 A JP22820891 A JP 22820891A JP 22820891 A JP22820891 A JP 22820891A JP H05331184 A JPH05331184 A JP H05331184A
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JP22820891A
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English (en)
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Martin John Slater
ジョン スレイター マーチン
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Wellcome Foundation Ltd
Original Assignee
Wellcome Foundation Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 〔式中、Rはヒドロキシ基又はアミノ基、XはC
2〜4アルキニレン基、C2〜4アルケニレン基又はC
1〜4アルキレン基、Rは水素原子、アルキル基、シ
クロアルキル基などを示す〕で示される化合物あるいは
その生理学的に許容される塩、エステル又はエステルの
塩、その製法。 【効果】上記化合物は、ヘルペスウィルス感染の処置又
は予防に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2´−デオキシ−2´
−フルオロ−5−アルキニルピリミジン ヌクレオシド
化合物およびその誘導体に関するものであり、そしてま
た本発明は、これらの化合物の製造方法、これらの化合
物を含有する組成物および治療、特に或る種のウイルス
感染の処置に、これらの化合物を使用することに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】DNAウイスルの中で、ヘルペス グル
ープは、ヒトにおける最も一般的なウイルス病の病原体
である。このグループは、ヘルペス シンプレックス
ウイルス類(HSV−1およびHSV−2)、サイトメ
ガロウイルス(CMV)、水泡−帯状ヘルペス ウイル
ス(VZV)、エプスタイン−バール ウイルス(EB
V)およびヒトヘルペス ウイルス6(HHV−6)よ
りなる。
【0003】HSV−1およびHSV−2は、人間の最
も一般的感染性病原体の中の2種である。これらのウイ
ルスは、宿主下垂体細胞内で生き続けることができる。
感染すると、各個人には、身体的および心理的の両方の
苦痛でありうる感染の臨床上の発現の再発の危険があ
る。
【0004】HSV感染の臨床症状には、皮膚、口腔お
よび(または)生殖器の広範囲にわたる、衰弱を生じさ
せる病巣が含まれる。初期感染は、潜在性であるが、こ
のウイルスに以前にさらされたことがある個人における
感染よりもさらに重篤である傾向がある。HSVによる
眼感染は、角膜炎または白内障を導くことがあり、これ
によって宿主の視覚を危険にさらすことがある。新生児
または免疫弱化患者における感染、あるいはこの感染の
中枢神経系中への侵入は致命的であることは証明するこ
とができる。
【0005】これらのウイルスの伝播は、宿主と受容者
との間の直接の肉体的接触による。従って、HSV感染
の伝播は、特に効果的なワクチンが入手できないことか
ら、社会的に重大な問題であると考えられる。
【0006】水泡−帯状ヘルペス ウイルス(VZV)
は、水泡および帯状疱疹を発症させるヘルペス ウイル
スである。水泡は、免疫の無い宿主に生じる主要症状で
あり、若小児においては、通常、小胞性紅疹および発熱
を特徴とする温和な病気である。
【0007】水泡および帯状疱疹は、水泡−帯状ヘルペ
ス ウイルスに以前に感染したことがある成人に発症す
る再発性の疾患である。水泡の臨床上の発現は、片側の
皮膚に分布する皮膚の小胞性紅疹および神経痛を特徴と
する。炎症が拡大すると、麻痺またはけいれんが生じる
ことがある。髄膜がおかされると、昏睡が生じることが
ある。
【0008】免疫不全の患者においては、VZVは重篤
で、致命的でさえある疾患を生じさせる原因になること
がある。VZVは、移植の目的で、または悪性腫瘍の処
置において、免疫抑制剤が投与されている患者において
は重大な問題になり、またAIDS患者では、それらの
不完全な免疫系によって、重大な複合症状を生じさせ
る。
【0009】エプステイン−バール ウイルス(EB
V)は、感染性単核細胞症を発症させ、また鼻咽頭癌、
免疫芽細胞リンパ腫、バーキット(Burkitt)リ
ンパ腫および毛状白斑症の病因体であるものと見做され
ている。
【0010】HHV6は、小児における乳児紅疹(突発
性発疹)の病原体であり、この病気は、発熱および発熱
がおさまった後の紅疹の発現を特徴とする疾患である。
【0011】或る種のフッ素化ヌクレオシド化合物が抗
病原体活性を有するものとして記載されている。たとえ
ば、EP−A−O287313には、2´−フルオロ−
2´,3´−ジデオキシヌクレオシド化合物が記載され
ている。EP−A−O219829には、2´−デオキ
シ−2´−フルオロ−β−D−アラビノフラノシルヌク
レオシド化合物が抗病原体剤、特にレイシマニア(Le
ishmania)に対する活性を有するものとして記
載されている。
【0012】EP−A−O272065には、或る種の
ピリミジン ヌクレオシド化合物が記載されており、こ
の化合物は、その5位置に不飽和基が存在することを特
徴としており、特にVZVを含む或る種のウイルス感染
の処置に、医療において特に有用である。
【0013】
【発明の構成】本発明によって、ヘルペス ウイルス、
特に人間を含む哺乳動物における、水泡−帯状ヘルペス
ウイルス(VZV)、ヘルペス シンプレックス ウ
イルス(HSV)、特にHSV−1、エプステイン−バ
ール ウイルス(EBV)およびヒト ヘルペス ウイ
ルス−6(HHV−6)の感染の処置または予防に使用
することができる、一群のフルオロ置換ピリミジン ヌ
クレオシド化合物がここに同定された。
【0014】従って、本発明によって、下記の式(I)
で示される化合物、ならびにその生理学的に許容される
塩、エステルおよびエステルの塩が提供される:
【化11】
【0015】上記式(I)においてRはヒドロキシ基
またはアミノ基を表わし、Xは、Cアルキニレン
基、1個または2個以上のハロゲン基により置換されて
いてもよいCアルケニレン基、あるいは1個また
は2個以上のハロゲン基により置換されていてもよいC
アルキレン基を表わし、そしてRは、水素原
子、Cアルキル基、C分枝鎖状アルキル
基、たとえばイソプロピル、Cシクロアルキル
基、あるいはCシクロアルキル−Cアルキ
ル基、たとえばシクロプロピルメチルを表わす、ただ
し、5−ビニル−2´−フルオロ−2´−デオキシウリ
ジンは、式(I)で示される化合物には含まれない。
【0016】本発明はまた、上記定義の化合物の生体前
駆化合物もしくは「プロードラッグ」を包含し、これら
の化合物は、インビボで、式(I)で示される化合物に
変換される化合物、あるいはまた、その生理学的に許容
される塩またはエステルである。
【0017】式(I)で示される化合物の好ましいエス
テルは、そのエステル基の非カルボニル部分が、直鎖状
または分枝鎖状のアルキル(たとえば、メチル、n−プ
ロピル、n−ブチルまたはt−ブチル)、アクコキシア
ルキル(たとえば、メトキシメチル)、アラルキル(た
とえばベンジル)、アリールオキシアルキル(たとえ
ば、フエノキシメチル)、アリール(たとえば、ハロゲ
ン、CアルキルまたはCアルコキシあるい
はアミノにより置換されていてもよいフェニル)から選
ばれるカルボン酸エステル;スルホン酸エステル、たと
えばアルキル−またはアルキルアリールスルホニル(た
とえば、メタンスルホニル);アミノ酸エステル(たと
えば、L−バリルまたはL−イソロイシル)、およびモ
ノ−、ジ−またはトリ−ホスフェート エステル類を包
含する。これらのエステルにおいて、別段の記載がない
かぎり、存在するアルキルはいずれも、有利には炭素原
子1〜18個、特に炭素原子1〜4個を含有する。これ
らのエステル中に存在するアリール部分はいずれも、有
利にはフェニル基を含有する。上記化合物のいづれを引
用する場合にも、これらはその生理学的に許容される塩
を包含するものとする。
【0018】式(I)で示される化合物およびその生理
学的に許容されるエステルの塩の例には、塩基塩、たと
えばアルカリ金属(たとえば、ナトリウム)、アルカリ
土類金属(たとえば、マグネシウム)、アンモニウムお
よびNX (式中、XはCアルキルである)な
どの適当する塩基から誘導される塩が包含される。
【0019】式(I)で示される化合物からの水素原子
またはアミノ基から生成される生理学的に許容される塩
は、有機カルボン酸、たとえば、酢酸、乳酸、酒石酸、
マレイン酸、イセチオン酸、ラクトビオ酸およびコハク
酸などの塩、有機スルホン酸、たとえばメタンスルホン
酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸およびP−
トルエンスルホン酸の塩、ならびに、無機酸、たとえば
塩酸、硫酸、リン酸およびスルファミン酸の塩を包含す
る。
【0020】ヒドロキシ基を有する化合物の生理学的に
許容される塩は、適当なカチオン、たとえばN ,N
およびNX (式中、XはCアルキル基
である)と組合されている当該化合物のアニオンを包含
する。
【0021】以下の記載において、式(I)で示される
ピリミジンヌクレオシド化合物、ならびにその生理学的
に許容される塩、エステルおよびエステルの塩を本発明
に係る化合物と称することとする。
【0022】Rがヒドロキシ基を表わす場合には、式
(I)はその相当する互変異性体形態で存在することが
できることは明白である。
【0023】式(I)で示される化合物の中の好ましい
化合物は、式(I)において、(a)Rがヒドロキシ
基またはアミノ基を表わす、または(b)XがCアル
キニレン基を表わす、または(C)Rが水素原子また
はメチル基を表わす、化合物を包含する。
【0024】下記の式(I)で示される化合物は、これ
らの化合物がVZVに対して特に強力な抗ウイルス活性
を有することから本発明に係る最も好ましい化合物であ
る: (f)2´−デオキシ−2´−フルオロ−5−プロプ−
1−イニルウリジン (g)2´−デオキシ−5−エチニル−2´−フルオロ
シチジン (h)2´−デオキシ−2´−フルオロ−5−プロプ−
1−イニルシチジン (i)2´−デオキシ−5−エチニル−2´−フルオロ
ウリジン。
【0025】本発明はさらにまた、 (a)医薬治療に使用するための、5−ビニル−2´−
フルオロ−2´−デオキシウリジンを包含する、式
(I)で示される化合物; (b)本発明による化合物を、1種または2種以上の調
剤用担体および場合により、別種の治療成分とともに含
有する医薬組成物; (C)本発明による化合物の有効量で対象を処置するこ
とよりなる、ヘルペスウイルス(たとえば、VZVまた
はHSV)感染の処置または予防方法; (d)ヘルペス ウイルス(たとえば、VZVまたはH
SV)感染の処置または予防に使用するための医薬の製
造において、本発明による化合物を使用すること; (e)以下に記述されている、本発明による化合物の製
造方法;を包含する。
【0026】本発明のもう一つの態様は、本明細書に記
載されている、全ての新規中間体化合物のいづれをも、
提供することにある。
【0027】本発明による化合物は、ヘルペス ウイル
ス感染に付随する臨床症候群、たとえば、ヘルペス角膜
炎、ヘルペス口唇症またはヘルペス生殖器症(HSV−
1またはHSV−2により発症)、あるいは水疱または
小胞(VZVにより発症)、の処置または予防に使用す
ることができる。
【0028】本発明による化合物は、処置する症状に応
じて、経口、直腸、鼻、局所(口腔及び舌下を包含す
る)、膣、および非経口(皮下、筋肉内、静脈内、皮
内、鞘内および硬膜内を包含する)を含む適当な経路の
いずれによっても投与することができる。好適な経路
は、たとえば受容者の症状によって変わることは明らか
である。
【0029】前記の用途および指示のそれぞれに係り、
各活性成分の必要量は、処置する症状の重篤度および受
容者の正体を含む多くの因子に依存し、最終的には担当
医師の決定による。しかしながら、一般に、これらの用
途および指示のそれぞれに対する、適当な有効投与量
は、1日当りで0.1〜250mg/受容者の体重kg
の範囲、好ましくは1日当りで1〜100mg/体重k
gの範囲、最も好ましくは、1日当りで5〜30mg/
体重kgの範囲である。最適投与量は1日当りで約15
mg/体重kgである(別段の記載がないかぎり、活性
成分の重量はいずれも、親の化合物として計算されてい
る;その塩またはエステルの場合には、その数値は、比
例して増加される)。
【0030】所望により、必要投与量は、一日のうちの
適当な間隔で投与される、2回、3回、4回またはそれ
以上の分割投与として投与することもできる。これらの
分割投与は、たとえば単位投与形態当りで活性成分を1
0〜1000mg、好ましくは20〜500mg、最も
好ましくは100〜400mgの量で含有する単位投与
形態で投与することができる。
【0031】これらの化合物は単独で投与することがで
きるが、これらを医薬組成物として提供すると好まし
い。本発明の組成物は、上記定義の活性成分の少なくと
も1種を、調剤用の許容される担体の1種または2種以
上および場合により、別種の治療成分とともに含有す
る。
【0032】これらの担体は、組成物中のその他の諸成
分と適合することができ、かつまたその受容者に対して
有害ではないという点で、「許容される」ものでなけれ
ばならない。
【0033】これらの組成物は、経口、直腸、鼻、局所
(口腔および舌下を含む)、膣または非経口(皮下、筋
肉内、静脈内、皮内、鞘内および硬膜内を含む)投与に
適する組成物を包含する。
【0034】これらの組成物は、単位投与形態で提供す
ると都合が良く、調剤技術で周知の方法のいずれによっ
ても調製することができる。このような方法には、活性
成分を、1種または2種以上の補助成分を構成する担体
と一緒に合せる工程が包含される。一般に、組成物は、
活性成分を、液状担体または微細な固形担体あるいはま
た、その両方と均一に、かつまた緊密に一緒に合せ、次
いで必要に応じて、生成物を成形することによって調製
する。
【0035】経口投与に適する、本発明の組成物は、予
め定められた量の活性成分をそれぞれ含有する、カプセ
ル、カシェ剤または錠剤などの分離された形態で、粉末
または顆粒として、水性液体または非水性液体中の溶液
または懸濁液として、あるいは水中油型エマルジョンま
たは油中水型エマルジョンとして、提供することができ
る。活性成分はまた、塊剤、舐剤またはペーストとして
提供することもできる。
【0036】錠剤は、必要に応じて、1種または2種以
上の補助成分とともに、圧縮または成型することによっ
て形成することができる。圧縮錠剤は、自由流動形態、
たとえば粉末状または顆粒状の活性成分を、所望によ
り、結合剤(たとえば、ポビドン、ゼラチン、ヒドロキ
シプロピルメチル セルロース)、滑沢剤、不活性稀釈
剤、保存剤、崩壊剤(たとえばナトリウム デンプン
グリコレート、交さ結合したポビドン、交さ結合したナ
トリウム カルボキシメチル セルロース)、界面活性
剤または分散剤と混合し、適当な機械で圧縮することに
よって調製することができる。
【0037】成型錠剤は、不活性液状稀釈剤で湿らせた
粉末状の化合物の混合物を、適当な機械で、成型するこ
とによって調製することができる。
【0038】これらの錠剤は、所望により、被覆するこ
とができ、あるいは刻目を入れることができ、そしてま
たその中に依存する活性成分のゆっくりした、あるいは
制御されている放出が得られるように調剤することがで
き、たとえば種々の割合でヒドロキシプロピルメチルセ
ルロースを使用し、所望の放出プロフイールを得るこが
できる。
【0039】眼またはその他の外側組織、たとえば口お
よび皮膚の感染の場合には、組成物は好ましくは、活性
成分を、たとえば0.075〜20%(W/W)、好ま
しくは0.2〜15%(W/W)、最も好ましくは0.
5〜10%(W/W)の量で含有する、局所用軟膏また
はクリームとして施用する。
【0040】軟膏中に配合されている場合には、活性成
分はパラフイン系または水混和性の軟膏基剤とともに使
用することができる。別様には、活姓成分を、水中油型
クリーム基剤とともに、クリーム中に配合することもで
きる。
【0041】所望により、クリーム基剤の水性相は、た
とえば少なくとも30%(W/W)の多価アルコール、
すなわち2個または3個以上のヒドロキシル基を有する
アルコール、たとえばプロピレン グリコール、ブタン
−1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール、グ
リセロールおよひポリエチレン グリコール、ならびに
その混合物を含有することができる。
【0042】局所用組成物は、望ましくは、皮膚または
その他の感染領域を通る、活性成分の浸透性または吸収
性を増強する化合物を含有する。このような皮膚浸透増
強剤の例には、ジメチルスルホキシドおよび関連類似化
合物が含まれる。
【0043】本発明のエマルジョンの油性相は、公知成
分から、公知方法で形成することができる。この相は単
純に、乳化剤(これはエマルゲントとして知られてい
る)よりなることができるが、望ましくは、この油性相
は、少なくとも1種の乳化剤と脂肪または油との、ある
いは脂肪および油との混合物よりなる。
【0044】好適には、親水性乳化剤を、安定剤として
作用する親油性乳化剤とともに存在させる。油および脂
肪の両方を存在させることも好ましい。乳化剤(1種ま
たは2種以上)は、安定剤(1種または2種以上)と一
緒になって、または安定剤を使用することなく、いわゆ
る乳化性ワックスを形成でき、このワックスを油および
(または)脂肪と一緒にして、クリーム組成物の油性分
散相も形成する、いわゆる乳化性軟膏基剤を形成するこ
とができる。
【0045】木発明の組成物で使用するのに適する乳化
剤およびエマルジョン安定剤には、ツィーン(TWee
n)60、スパン(Span)80、セトステアリルア
ルコール、ミリスチル アルコール、グリセロール モ
ノステアレートおよびラウリル硫酸ナトリウムが含まれ
る。
【0046】この組成物用の適当な油または脂肪の選択
は、エマルジョン医薬的組成物にも使用される大部分の
油中における活性成分の溶解性が非常に小さいことか
ら、所望の化粧品としての物性が得られるかにもとづい
ている。すなわち、クリームは、好ましくはチューブま
たはその他の容器からの漏出がさけられるように、適当
な稠度を有しており、かつまた非グリース状で、非染色
性の洗出できる生成物であるべきである。
【0047】直鎖状または分枝鎖状の一塩基性または多
塩基アルキル エステル類、たとえばジ−イソアジペー
ト、イソセチル ステアレート、ヤシ脂肪酸のプロピレ
ングリコール ジエステル、イソプロピル ミリステー
ト、デシルオレエート、イソプロピル パルミテート、
ブチル ステアレート、2−エチルヘキシル パルミテ
ートまたはクロダモル(Crodamol)CAPとし
て知られている分枝鎖状エステル類の配合物を使用する
ことかでき、最後の3種は好適なエステルである。これ
らは単独で使用することができ、あるいは所望の物性に
よって組合せて使用することができる。別様には、高融
点脂質、たとえば白色軟質パラフィンおよび(または)
液状パラフィンまたはその他の鉱油類を使用することも
できる。
【0048】眼に局所投与するのに適する組成物はま
た、点眼剤を包含し、点眼剤の場合には、活性成分を、
適当な担体、特に活性成分のための水性溶剤中に、溶解
または懸濁させる。このような組成物中には、活性成分
を0.5〜20%、有利には0.5〜10%、特に約
1.5%(W/W)の濃度で存在させると好ましい。
【0049】口内に局所投与するのに適する組成物は、
風味付与されている基剤、通常、ショ糖およひアラビア
ゴムまたはトラガカントゴム、中に活性成分を含有する
トローチ剤、ゼラチンおよびグリセリン、またはショ糖
およひアラビアゴム、などの不活性基剤中に活性成分を
含有するペストリイ、および適当な液状担体中に活性成
分を含有する口腔洗浄剤を包含する。
【0050】直腸投与用製剤は、たとえばヤシバターま
たはサリチレートを含有する適当な基剤を用いて、坐薬
として提供することができる。
【0051】鼻投与用組成物では、担体は、たとえば2
0〜500ミクロンの範囲の粒子サイズを有する粗い粉
末状の担体を含む固形であり、この組成物は、吸い込ん
で摂取する方法で、すなわち粉末を保有する容器を鼻に
近づけて、鼻道を通して迅速に吸入することによって投
与される。担体が液状である適当な組成物、たとえば鼻
スプレイとして、または点鼻剤として投与される組成物
には、活性成分の水性または油性の溶液が含まれる。
【0052】膣投与に適する組成物は、ペッサリイ、タ
ンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォームまたはス
プレイ組成物として提供することができ、これらの組成
物は、活性成分に加えて、適当であることが当技術で知
られている担体を含有する。
【0053】非経口投与に適する組成物は、酸化防止
剤、緩衡剤、静菌剤および意図する受容者の血液と、組
成物を等張にする溶質を含有することができる水性およ
び非水性の無菌注射溶液、および懸濁剤および増粘剤を
含有することができる水性および非水性の無菌懸濁液を
包含する。
【0054】これらの組成物は、単位投与量容器または
多回投与量容器、たとえばシールされているアンプルお
よびバイアルの形態で提供することができ、また無菌の
液状担体、たとえば注射用水を、使用の直前に添加する
だけを要する凍結乾燥(真空凍結乾燥)状態で提供する
こともできる。即席で調製できる注射溶液および懸濁液
は、前記した種類の無菌の粉末、顆粒および錠剤から調
製することができる。
【0055】好ましい単位投与組成物は、活性成分を、
前記のような一日薬用量で、または一日分割薬用量で、
あるいはまた、その適当な一部分の量で含有するもので
ある。
【0056】本発明の組成物は、特別に上記した成分に
加えて、対象の組成物の種類に関して、当技術で慣用の
その他の助剤を含有することができるものと理解される
べきであり、たとえば経口投与に適する組成物は、風味
付与剤を含有することができる。
【0057】本発明による化合物は、類似化合物の製造
に係り、当業者に知られている方法のいづれによっても
製造することができ、たとえば英国特許明細書NO.1
601020またはRobins M.J.およびBa
rr P.J.によるJ.Org.Chem.(198
3)43.1854〜1862頁を参照することができ
る。特に、これらの化合物は、後記の諸例に記載の方法
によって製造することができる。
【0058】本発明はまた、本発明に係る化合物の製造
方法を提供し、この方法は下記の方法を包含する:
【0059】A.式(II)
【化12】 式中、Rは、Hに変換することができる保護基、たと
えばSiR (式中、RはCアルキル基であ
る)であるか、あるいはRに係り定義されているとお
りであり、Xは、前記定義のとおりである(p・3)、
は、保護されているヒドロキシ基またはアミノ基
を表わし、そしてMは、ヒドロキシ保護基を表わす、
で示される化合物を、式(III)
【化13】 式中、Yは、ハロゲン原子またはアシル基、たとえば、
−CO−R(式中、RはCアルキルである)
またはアルキル基、たとえば−ORを表わし、そして
およびMは、それぞれヒドロキシ保護基を表わ
す、で示される化合物と縮合させ、式(IIIa):
【化14】 で示される化合物を生成させる〔Coddington
J.F.等によるCarbohyd.Res.(19
66),,455頁〕;あるいは
【0060】B.式(IV)
【化15】 式中、RおよびR 、MおよびMは、上記定義
のとおりであり、そしてZは、脱離性基、たとえばヨー
ダイドである〔Kumar R.等によるJ.Med.
Chem.(1990),33,317頁〕、で示され
る化合物を、式−X−R(式中、Xはエチニレンであ
り、そしてRは上記定義のとおりである)で示される
必須の基を付与することができる化合物と反応させる;
あるいは
【0061】C.式(V)
【化16】 式中、Qは、適当な脱離性基であり、そしてX
,MおよびMは、上記定義のとおりである、で
示される化合物を、この化合物中に存在するQ基をアミ
ノ基と置き換える作用をする反応剤と反応させ、式
(I)において、Rがアミノであり、そしてRが上
記定義のとおりである化合物を生成させる;あるいは
【0062】D.下記式(VI)で示される化合物を脱
カルボキシ的にハロゲン化し(たとえば、N−ハロスク
シンイミドを使用する)、式(I)において、Xがハロ
ゲン原子により置換されているエテニレンであり、そし
てRが水素である化合物を生成させる〔Kumar
R.等によるJ.Med.Chem.(1990),
,717頁〕;
【化17】 式中、R,R ,MおよびMは、前記定義のと
おりである;あるいは
【0063】E.下記の式(VII)で示される化合物
をハロゲン化し、式(I)において、Xがハロゲン原子
で置換されているエテニレンであり、そしてRが水素
原子である化合物を生成させる〔Kumar等による
J.Med.Chem.(1990),33,717
頁〕;
【化18】 式中、R,R ,MおよびMは、前記定義のと
おりである;あるいは
【0064】F.下記の式(VIII)で示される化合
物を、この化合物中に存在する脱離性基をハロゲン原子
により置き換える作用する条件の下に反応させ、式
(I)において、Xがハロゲン置換アルキレン基であ
り、そしてRが水素である化合物を生成させる:
【化19】 式中、Wは脱離性基である;あるいは
【0065】G.下記の式(IX)で示される化合物
を、ジアルキルアミノ サルファー トリフルオライ
ド、たとえばジエチルアミノ サルファー トリフルオ
ライド、あるいはその他の適当なSFの誘導体と反応
させ、糖部分の2´位置にフッ素基を導入し、式(II
Ia)において、Rがヒドロキシである化合物を生成
させる:
【化20】 式中、X,R,MおよびMは、前記定義のとおり
である;あるいは
【0066】H.下記の式(X)で示される化合物を、
有利には、適当な溶媒、たとえばジメチルホルムアミド
またはテトラヒドロフラン中で、フルオライド イオン
源、たとえばフッ化カリウムまたはテトラブチルアンモ
ニウム フルオライドと反応させ、その糖部分の2´位
置にフッ素基を導入し、式(IIIa)で示される化合
物を生成させる:
【化21】 式中、X,R,R,MおよびMは、前記定義の
とおりである;
【0067】そして場合により、これらの反応の後で、
またはこられの反応と同時的に、下記の工程のどちらか
または両方を、いずれか所望の順序で行なう:
【0068】(i)残存する保護基をいずれも分離する (ii)生成する化合物が式(I)で示される化合物で
ある場合には、この化合物を生理学的に許容される塩、
エステルまたはエステルの塩に変換し、あるいは生成す
る化合物が生理学的に許容される塩またはエステルであ
る場合には、この化合物を、異なる生理学的に許容され
る塩、エステルまたはエステルの塩に、あるいは式
(I)で示される化合物に変換する。
【0069】方法Aに関して、出発物質は、慣用の保護
基、たとえばアシル基(たとえばp−トルオイルなどの
アロイル基またはアルカノイル基)あるいはトリアルキ
ルシリル基(たとえば、トリメチルシリル基)で保護す
ることができ、MおよびR 保護基は一般に、シリ
ル保護基である。
【0070】式(II)で示される化合物と式(II
I)で示される化合物との反応は、ルイス酸触媒、たと
えば塩化第二スズまたはトリメチルシリル トリフレー
トの存在の下に、適当な溶媒、たとえばアセトニトリル
または1,2−ジクロロエタン中で行なうことができ
る。アルコール性塩基、たとえばメタノール中のナトリ
ウムメトキシドで処理することによって、アノマーの分
離後に、親の化合物を得ることができる。この方法はま
た、Barr等によってJ.Chem.Soc.,Pe
rkin Trans(1978),1263頁以降
に記載されている。引続いて、酸または塩基加水分解、
水素添加分解あるいはフルオライドによって、保護基を
分離することができる。アシル基は、有利には塩基加水
分解によって分離される。
【0071】方法Bに関して、この方法は、Robin
s,M.J.およびBarr,P.J.によりJ.Or
g.Chem.(1983)48,1854頁以降に記
載されている方法と同様の方法を使用して行なうことが
できる。
【0072】適当に保護されている形態、たとえば前記
にあげられている保護基で保護されている、2´−デオ
キシ−5−ヨードウリジンのような5−ハロゲン化ヌク
レオシド化合物を、触媒、たとえばパラジウム触媒の存
在の下に、およびまた有機塩基、たとえばトリエチルア
ミンおよびもう一種の金属触媒、たとえば銅(I)塩を
存在させ、50℃などの高められた温度で、相当するア
ルキン化合物、たとえばトリメチルシリルアセチレンと
反応させ、保護されているアセチレン系ヌクレオシド化
合物を得ることができる。
【0073】好適なパラジウム触媒は、ビス(トリフェ
ニルホスフィン)−パラジウム ジクロライドであり、
そして好適な銅触媒は、ヨー化第一銅である。親の化合
物は、たとえばメタノール中のナトリウム メトキシド
などのアルコール性塩基で処理することによって、保護
基を分離することにより得ることかできる。
【0074】方法Bにおいて、特に式(IV)におい
て、Zがハロゲン原子、たとえばヨー素を表わし、そし
てRが保護されているヒドロキシ基を表わす化合物
は、たとえば Schinazi等によりJ.Med.
Chem.1979,22(20),1273頁に記載
されている方法と同様の方法によって製造することがで
きる。
【0075】方法Cにおいて、脱離性基Qは有利には、
適当なヘテロ環状基、好ましくは1,2,4一トリアゾ
ール−1−イル基、あるいはハロ基、たとえばクロロ基
であり、基Qの分離は、式(V)で示される化合物をア
ンモニアで処理することによって適当に行なわれる。
【0076】式(V)で示される化合物は、たとえば相
当する4−オキソ化合物を、適当には縮合剤、たとえば
4−クロロフェニルホスホジクロリデートの存在の下
に、たとえば塩基溶媒、有利にはピリジン中において、
脱離性基Qを導入する作用をする適当な反応剤で処理す
ることによって、あるいは4−オキソ化合物を、ジメチ
ルホルムアミド中で、塩化チオニルにより処理すること
によって、製造することができる。
【0077】方法Dに関して、式(VI)で示される化
合物は、(E)−5−(2−カルボアルコキシビニル)
−2´−デオキシ−2´−フルオロウリジンのエステル
の加水分解から製造することができる。この出発物質カ
ルボアルコキシビニル化合物は、式(IV)で示される
化合物からHeckの反応によって、たとえば触媒、た
とえばパラジウム触媒の存在の下に、ビニル カルボキ
シレートを使用して、製造することができる。〔Tet
rahedron,Vol.43,NO.20,460
1〜4608頁(1987)〕。
【0078】方法Eの場合には、式(I)で示される化
合物は、5−ビニル−2´−フルオロ−2´−デオキシ
ウリジン化合物から、たとえばBrを使用するハロゲ
ン化反応によって製造することができる〔J.Med.
Chem.33,717頁(1990)〕。この出発物
質である5−ビニル化合物は、式(VI)で示される化
合物から、Jones,A.S等によりJCS Per
kin,,1325頁(1987)に記載されている
ような脱カルボキシル化的ハロゲン化反応によって、製
造することができる。
【0079】方法Fにおいて、式(VIII)におい
て、WがOHである化合物は、ハロゲン化剤、たとえば
テトラハロメタン化合物(たとえば、CCl)および
トリフェニルホスフィンと反応させることができ、これ
によって、Wをハロゲン基で置き換えることができ、あ
るいは式(VIII)において、WがOSORである
化合物を、適当な溶媒、たとえばDMF中で、ハライド
塩(たとえば、LiCl,BuNBr)と反応させ、
Wをハロゲン基で置き換えることができ、あるいはま
た、Wがすでにハロゲン原子である場合には、ハライド
交換反応を行なう(たとえば、ヨーダイドをクロライド
で置き換える)ことができ、このようにして、式(II
Ia)で示される化合物を生成させることができる。
【0080】方法Gにおいて、式(IX)で示される化
合物は、5´−および3´−ヒドロキシル基を、たとえ
ばトリフェニメチルクロライドによって、選択的に保護
することによって製造することができる。式(IX)で
示される化合物は、Bobek等によりJ.Med.C
hem.(1987),30,2154頁に記載されて
いる方法によって製造することができる。
【0081】方法Hに関して、式(X)で示される化合
物は、式(IX)で示される化合物から、塩基(たとえ
ば、ピリジン、NaH)の存在の下に、スルホニルハラ
イド(たとえば、トリフルオロメタンスルホニル クロ
ライド)で処理するこによって、製造することができ
る。
【0082】前記出発物質は、たとえばNucleic
Acid Chemistry:ImProved
New Synthetic Procedures,Methods and Te
chniques,Ed.L.B.Townsend
および R.S.Tipson,WileyWa1ke
r,E de Clercq および F.Eckst
ein,NATO Advanced Study Institute,
Plenum Press(1979)に記載されてい
るような、当技術で公知の技術を使用して、公知化合物
から、慣用の方法で製造することができる。これらの出
発物質の製造方法の例は後記する。
【0083】式(I)において、Xがビニレン基を表わ
す化合物は、Xがエチニレン基を表わす相当する化合物
から、たとえば適当な触媒、たとえばキノリンで被毒さ
れたLindlar触媒を使用する、たとえばメタノー
ルまたはエタノールなどのアルコール性溶媒中における
接触水素添加によって、製造することができる。これら
のビニレン化合物の他の製造方法は、たとえばS.G.
Rahim等によりNucleic Acids Re
Search,1982,10(17),5285頁に
記載されている。
【0084】本発明によるエステル化合物は、慣用の方
法で、たとえば式(I)で示される化合物またはそのエ
ステル(場合により保護されている)を、適当なエステ
ル化剤またはエステル交換剤でそれぞれ処理することに
よって製造することができ、たとえば2´−デオキシ−
5−エチニルウリジンを、塩基、好ましくはピリジン
(これはまた、溶媒として使用することもできる)の存
在の下に、適当な酸ハライド(たとえば、クロライド)
または酸無水物で処理することによって製造することが
でき、その後で、残存する保護基をいずれも分離するこ
とができる。
【0085】本発明による塩はまた、慣用の方法で、た
とえば親の化合物を適当な塩素と反応させ、相当する塩
基塩を生成させることによっても、製造することができ
る。本発明によるその他の誘導体はまた、慣用の方法で
製造することができる。
【0086】
【実施例】次例は本発明を説明しようとするだけであ
り、本発明の範囲をいかなる点でも制限しようとするも
のではない。
【0087】例1 2´−デオキシ−5−エチニル−2
´−フルオロウリジン ピリジン(10ml)中の2´−デオキシ−2´−フル
オロ−5−ヨードウリジン(810mg、2.18ミリ
モル)の溶液に、0℃で撹拌しながら、p−トルオイル
クロライド(0.6ml)を加える。30分後に、こ
の混合物を室温で5時間撹拌する。この混合物を次い
で、減圧の下に蒸発させ、エタノールおよびトルエンを
共蒸留し、次いでSiO上でフラッシュ クロマトグ
ラフィ処理し、CHClで、次いでCHCl/Me
OH(20:1)で、次いで(10:1)で溶出するこ
とによって精製する。この粗生成物(出発物質を含有す
る)を採取し、次いで上記したようにしてピリジン(1
0ml)およびp−トルオイル クロライド(0.06
ml)で再処理する。SiO上でフラッシュ クロマ
トグラフィ処理し、トルエン/EtOAc(6:1)
で、次いで(4:1)、(3:1)、最後に(1:1)
で溶出し、2´−デオキシ−3´,5´−ジ−O−P−
トルオイルー5−ヨード−2´−フルオロウリジンを得
る。
【0088】N−エチルモルホリン(18ml)中の2
´−デオキシ−3´,5´−ジ−O−p−トルオイル−
5´−ヨード−2´−フルオロウリジン(740mg、
1.21ミリモル)の溶液を、酸素を含有していない乾
燥Nでパージする。CuI(29mg)、PdCl
(Pph(31.5mg)およびトリメチルシリ
ルアセチレン(260mg)を次いで加え、この溶液を
室温で撹拌する。4時間後に、トリメチルシリルアセチ
レンをさらに100mg加え、撹拌を室温で一夜にわた
り続ける。この混合物を次いで濾過し、沈殿をエーテル
で洗浄し、次いで濾液を蒸発させる。この残留物をCH
Cl(50ml)中に溶解し、5%EDTA溶液(2
×40ml)でおよび水(40ml)で洗浄する。この
有機フラクションを乾燥させ(NaSO)、蒸発さ
せ、次いでフラッシュ クロマトグラフィ処理し(Si
)、トルエン/EtOAc(4:1)、次いで
(3:1)で溶出する。生成物を含有するフラクション
を蒸発させ、2´−デオキシ−3´,5´−ジ−O−p
−トルオイル−2´−フルオロ−5−(2−トリメチル
シリル)−エチニルウリジンを得る。
【0089】この混合物(510mg、0.88ミリモ
ル)を、MeOH(30ml)中で室温において、ナト
リウム メトキシド(3当量)により脱保護基処理す
る。この溶液をDowex(H)樹脂で中性にし、次
いで濾過する。この濾液を蒸発させ、次いでSiO
でフラッシュ クロマトグラフィ処理し、CHCl
MeOH(15:1)、(10:1)、(6:1)、最
後に(4:1)で溶出する。熱いMeOHから結晶化さ
せると、2′−デオキシ−5−エチニル−2′−フルオ
ロウリジンが半水和物として得られる。
【0090】融点:198〜200° 元素分折:C1111FN・0.5HOとし
て、 計算値:C47.3、H4.30、N10.00 実測値:C47.10、H3.95、N10.11 H NMRおよびUVデータは上記構造と一致した。
【0091】例2 2´−デオキシ−5−エチニル−2
´−フルオロシチジン ピリジン(8ml)中の2´−デオキシ−2´−フルオ
ロ−5−ヨードウリジン(500mg、1.34ミリモ
ル)の溶液に、0℃で撹拌しながら、ベンゾイルクロラ
イド(0.33ml)を加える。30分後に、この混合
物を室温で放置し、撹拌をさらに4時間続ける。反応を
MeOHにより静め、蒸発させ、次いでEtOHおよび
トルエンと共蒸発させる。この残留物をSiO上でフ
ラッシュ クロマトグラフィ処理し、トルエン/EtO
Ac(6:1)、次いで(4:1)で溶出し、2´−デ
オキシ−3´,5´−ジ−O−べンゾイル−2´−フル
オロ−5−ヨードウリジンを白色固形物として得る。
【0092】N−エチルモルホリン(16ml)中の2
´−デオキシ−3´,5´−ジ−O−ベンゾイル−2´
−フルオロ−5−ヨードウリジン(1.04g、1.7
9ミリモル)の溶液を、酸素を含有していない乾燥N
でパージする。Cu(I)I(42.6mg)、PdC
(Pph(45.5mg)およびトリメチル
シリルアセチレン(527mg)を加え、この混合物を
室温で一日間撹拌する。CuI,PdCl(Pp
およびトリメチルシリルアセチレンを次いで、
上記と同一の量で加え、撹拌をさらに一日間、継続す
る。溶媒を蒸発させ、残留物をCHCl中に溶解し、
5%EDTA溶液で(2回)、および水で洗浄する。有
機層を乾燥させ(NaSO)、蒸発させ、次いでS
iO上でフラッシュクロマトグラフィ処理し、トルエ
ン/EtOAc(4:1)で溶出する。これによって、
2´−デオキシ−3´,5´−ジ−O−ベンゾイル−2
´−フルオロ−5−(2−トリメチルシリル)−エチニ
ルウリジンが得られる。
【0093】この化合物(740mg、1.34ミリモ
ル)および1,2,4−トリアゾール(550mg)の
ピリジン溶液に、0℃で撹拌しながら、P−クロロフェ
ニルジクロロホスフェート(0.59ml)を滴下して
加える。この混合物を室温にし、16時間撹拌し、次い
で水(30ml)で鎮静化し、次いでCHCl(40
ml)で稀釈する。有機層を乾燥させ(Na
)、次いで減圧の下に蒸発させる。この残留物をT
HF(15ml)中に溶解し、次いで濃NHOH(4
0ml)を加える。24時間撹拌した後に、溶剤を蒸発
させ、残留物をメタノール性アンモニア(飽和、70m
l)およびCHCl(7ml)で処理する。さらに
24時間後に、溶剤を減圧の下に除去し、残留物をSi
上でフラッシュ クロマトグラフィ処理し、CHC
/MeOH(10:1)、(6:1)、(4:
1)、最後に(3:1)で順次溶出し、2´−デオキシ
−5−エチニル−2´−フルオロシチジンを得る。Me
OH/EtOから再結晶させると、淡黄色結晶が得ら
れる。
【0094】融点:177〜178°(分解) 元素分析:C1112FNとして、 計算値:C49.07、H4.49、N15.61 実測値:C49.00、H4.61、N15.26 H NMRおよびUVデータは上記構造と一致した。
【0095】例3 2´−デオキシ−2´−フルオロ−
5−プロプ−1−イニルウリジン N−エチルホルホリン(15ml)中の2´−デオキシ
−3´,5´−ジ−O−ベンゾイル−2´−フルオロ−
5−ヨードウリジン(560mg、0.97ミリモル)
の溶液を、酸素を含有していない乾燥Nで予めパージ
した後に、ここにCuI(46mg)、PdCl(P
ph(50mg)を加え、この溶液をプロピン気
体で飽和する。24時間後に、この溶液をプロピン気体
で再飽和し、撹拌をさらに一日間継続する。溶媒を次い
で蒸発させ、残留物をCHCl中に溶解し、次いで5
%EDTA溶液で(2回)および水で洗浄する。有機フ
ラクションを乾燥させ(NaSO)、蒸発させ、次
いでフラッシユSiO上でクロマトグラフィ処理し、
トルエン/EtOAc(6:1)で、次いで(4:
1)、(3:1)、次いで(1:1)で順次溶出する。
これによって、2´−デオキシ−3´,5´−ジ−O−
べンゾイル−2´−フルオロ−5−プロプ−1−イニル
ウリジンが得られる。
【0096】この化合物のMeOH溶液を、室温で一日
間、ナトリウムメトキシドにより脱保護基化する。この
混合物をDowex(H)樹脂で中性にし、濾過し、
濾液を蒸発させ、次いでSiOでフラッシュ クロマ
トグラフィ処理する。CHClで、次いでCHCl
/MeOH(20:1)、(10:1)、(6:1)、
最後に(4:1)で順次溶出し、得られた2´−デオキ
シ−2´−フルオロ−5−プロプ−1−イニルウリジン
を0.2水和物として、MeOHから再結晶させる。
【0097】融点:191° 元素分析:C1213FN・0.2HOとし
て、 計算値:C50.11、H4.70、N9.74 実測値:C49.95、H4.52、N9.58 H NMRおよびUVデータは上記構造と一致した。
【0098】例4 2´−デオキシ−2´−フルオロ−
5−プロプ−1−イニルシチジン ピリジン(9ml)中の2´−デオキシ−3´,5´−
ジ−O−ベンゾイル−5−プロプ−1−イニルウリジン
(630mg、1.31ミリモル)および1,2,4−
トリアゾール(540mg)の溶液に、0℃で撹拌しな
がら、p−クロロフェニルジクロロホスフェート(0.
58ml)を滴下して加える。この反応混合物を室温で
一夜にわたり撹拌し、0℃に冷却させ、1,2,4−ト
リアゾール270mgおよびp−クロロフェニルジクロ
ロホスフェート0.29mlをさらに加える。室温で3
時間後に、CHClを加え、この混合物を水で洗浄
し、有機フラクションを乾燥させ(NaSO)、次
いで油状物に蒸発させる。この油状物をTHF(15m
l)中に溶解し、濃アンモニア(15ml)を加え、こ
の溶液を室温で一夜にわたり撹拌する。溶剤を次いで、
減圧で除去し、残留物をSiO上でフラッシュ クロ
マトグラフィ処理し、CHCl/MeOH(20:
1)、次いで(6:1)で溶出する;これらの溶剤は1
%EtNを含有する。生成物を含有するフラクション
を集め、蒸発させ、少量のMeOH中に取り、ここから
2´−デオキシ−2´−フルオロ−5−プロプ−1−イ
ニルシチジンを淡黄色固形物として結晶化させる。
【0099】融点:100° 元素分析:C1214FN・1.37HOと
して、 計算値:C46.80、H5.48、Nl3.64 実測値:C46.54、H5.22、Nl3.50 H NMR、UVおよび質量スペクトルデータはま
た、この構造と一致した
【0100】例5 抗ウイルスおよび毒性の試験 VZVに対する抗ウイルス試験は、VZV感染の細胞変
性効果を逆行させる化合物の能力を測定することによっ
て行なった。
【0101】VZVは、多ウェルトレイにおいて、MR
C5細胞(ヒト肺臓胚)またはDetroit532細
胞(ヒト包皮線維芽細胞)のどちらかの単層で検定す
る。化合物の活性は、プラーク減少測定によって評価す
る。この方法では、細胞単層をVZVの懸濁液で感染さ
せる。各濃度のプラークの数を対照のパーセンテージと
して表わし、投与量応答曲線を作成する。この曲線か
ら、50%阻止濃度(IC50)を評価する。
【0102】細胞毒性は、細胞増殖抑制検定法で評価す
る。96個のウェルを有する微量滴定皿上で増殖させた
ベロ(Vero)細胞の集密的継代培養物を、異なる稀
釈度の医薬にさらし、テトラゾリウム染料(MTT)の
取り込みを使用して、複製培養物において、細胞生存率
を毎日測定する。96時間の時点で、細胞生存率の50
%を抑制するのに要する濃度は、CCID50で表わさ
れる。
【0103】これらの結果を次表に示す。 結果
【表1】

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)で示される化合物あるいは
    その生理学的に許容される塩、エステルまたはエステル
    の塩: 【化1】 式中、Rはヒドロキシ基またはアミノ基を表わし、 Xは、Cアルキニレン基、Cアルケニレン
    基(この基は、1個または2個以上のハロゲン基により
    置換されていてもよい)、あるいはCアルキレン
    基(この基は、1個または2個以上のハロゲン基により
    置換されていてもよい)を表わし、そしてRは、水素
    原子、Cアルキル基、C分枝鎖状アルキル
    基、Cシクロアルキル基またはCシクロア
    ルキル−Cアルキル基を表わす、 ただし、式Iで示される化合物は、5−ビニル−2´−
    フルオロ−2′−デオキシウリジンではない。
  2. 【請求項2】 RおよびRが前記定義のとおりであ
    り、そしてXがCアルキニレン基を表わす、請求項1
    に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 RおよびXが前記定義のとおりであ
    り、そしてRがヒドロキシ基またはアミノ基を表わ
    す、請求項1に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 2´−デオキシ−2´−フルオロ−5−
    プロプ−1−イニルウリジン、あるいはその生理学的に
    許容される塩、エステルまたはエステルの塩。
  5. 【請求項5】 2´−デオキシ−5−エチニルー2´−
    フルオロシチジン、あるいはその生理学的に許容される
    塩、エステルまたはエステルの塩。
  6. 【請求項6】 2´−デオキシ−2´−フルオロ−5−
    プロプ−1−イニルシチジン、あるいはその生理学的に
    許容される塩、エステルまたはエステルの塩。
  7. 【請求項7】 2´−デオキシ−5−エチニル−2´−
    フルオロウリジン、あるいはその生理学的に許容される
    塩、エステルまたはエステルの塩。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項に定義され
    ている化合物、あるいはその生理学的に許容される塩、
    エステルまたはエステルの塩の製造方法であって、
    (a)式(II) 【化2】 式中、RはHに変換することができる保護基、たとえ
    ばSiR (ここでRはCアルキル基であ
    る)であり、あるいはRはRに係り定義されている
    とおりであり、Xは前記定義のとおりであり(P.
    3)、R は、保護されているヒドロキシ基またはア
    ミノ基を表わし、そしてMは、ヒドロキシ保護基を表
    わす、で示される化合物を、式(III) 【化3】 式中、Yは、ハロゲン原子、アシル基またはアルキル
    基、たとえば−CO−R(ここで、Rは、C
    アルキル基である)を表わし、そしてMおよびM
    は、それぞれでヒドロキシ保護基を表わす、示される
    化合物と縮合させる、あるいは(b)式(IV) 【化4】 式中、RおよびR 、MおよびMは、前記定義
    のとおりであり、そしてZは脱離性基である、で示され
    る化合物を、式−X−R(式中、Xは、エチニレンで
    あり、そしてRは、前記定義のとおりである)で示さ
    れる必須の基を付与することができる化合物と反応させ
    る、あるいは(c)式(V) 【化5】 式中、Qは、適当な脱離性基であり、そしてX,R
    およびMは、前記定義のとおりである、で示され
    る化合物を、この基Qをアミノ基で置き換える作用をす
    る反応剤と反応させ、式(I)において、Rがアミノ
    基であり、そしてRが前記定義のとおりである化合物
    を生成させる、あるいは(d)下記の式(VI) 【化6】 式中、R,R ,MおよびMは前記定義のとお
    りである、で示される化合物を脱カルボキシル化的にハ
    ロゲン化し(たとえば、N−ハロスクシンイミドを使用
    する)、式(I)において、Xがハロゲン原子で置換さ
    れているエテニレンであり、そしてRが水素である化
    合物を生成させる、あるいは(e)下記の式(VII) 【化7】 式中、R,R ,MおよびMは、前記定義のと
    おりである、で示される化合物をハロゲン化し、式
    (I)において、Xがハロゲン原子で置換されているエ
    テニレン基であり、そしてRが、水素原子である化合
    物を生成させる、あるいは(f)式(VIII) 【化8】 式中、Wは、脱離性基である、で示される化合物を、こ
    の脱離性基をハロゲン原子で置き換える作用をする条件
    の下に反応させ、式(I)において、Xがハロゲン置換
    アルキレン基であり、そしてRが水素である化合物を
    生成させる、あるいは(g)式(IX) 【化9】 式中、X,R,MおよびMは、前記定義のとおり
    である、で示される化合物を、ジアルキル サルファー
    トリフルオライド、たとえばジエチルアミノ サルフ
    ァー トリフルオライドまたはその他の適当なSF
    導体と反応させる、あるいは(h)式(X) 【化10】 式中、X,R,R,MおよびMは、前記定義の
    とおりである、で示される化合物を、有利には適当な溶
    媒、たとえばジメチルホルムアミドまたはテトラヒドロ
    フラン中で、フルオライドイオン源、たとえばフッ化カ
    リウムまたはテトラブチルアンモニウム フルオライド
    と反応させる、 そしてその後に、あるいは上記方法と同時的に、下記の
    処理のどちらか、または両方を、いずれか所望の順序で
    行なう: (i)いずれか残存する保護基を分離する、 (ii)生成する化合物が式(I)で示される化合物で
    ある場合には、この化合物をその生理学的に許容される
    塩、エステルまたはエステルの塩に変換し、あるいは生
    成する化合物が生理学的に許容される塩、エステルまた
    はエステルの塩の場合には、この化合物を、異なる生理
    学的に許容される塩、エステルまたはエステルの塩に、
    あるいは式Iで示される化合物に変換する、ことからな
    る製造方法。
  9. 【請求項9】 式(I)で示される化合物、あるいはそ
    の生理学的に許容される塩、エステルまたはエステルの
    塩を、医薬上で許容される担体とともに含有する、医薬
    組成物。
  10. 【請求項10】 治療に使用するための、請求項1〜7
    のいずれか一項に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 ヘルペス ウイルス感染の処置または
    予防用の医薬の製造における、請求項1〜7のいずれか
    一項に記載の化合物、あるいはその生理学的に許容され
    る塩、エステルまたはエステルの塩の使用。
  12. 【請求項12】 HSV−1の処置または予防用の医薬
    の製造における、請求項1〜7のいずれか一項に記載の
    化合物、あるいはその生理学的に許容される塩、エステ
    ルまたはエステルの塩の使用。
  13. 【請求項13】 VZVの処置または予防用の医薬の製
    造における、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合
    物、あるいはその生理学的に許容される塩、エステルま
    たはエステルの塩の使用。
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