JPH0533085A - フルート用材料 - Google Patents
フルート用材料Info
- Publication number
- JPH0533085A JPH0533085A JP3214543A JP21454391A JPH0533085A JP H0533085 A JPH0533085 A JP H0533085A JP 3214543 A JP3214543 A JP 3214543A JP 21454391 A JP21454391 A JP 21454391A JP H0533085 A JPH0533085 A JP H0533085A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flute
- hardness
- necessary
- red
- remelting
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- Pending
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- Metal Extraction Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来のＫ−18よりも硬さが硬く、赤色系、ピ
ンク系と特有の色合いを持つ高級感のあるフルート用の
パイプに用いるフルート用材料を提供する。 【構成】 Ａｕ70〜80％、Ａｇ３〜11％、Ｃｕ９〜25％
からなり、必要に応じＺｎを 0.1〜１％添加してなるフ
ルート用材料。
ンク系と特有の色合いを持つ高級感のあるフルート用の
パイプに用いるフルート用材料を提供する。 【構成】 Ａｕ70〜80％、Ａｇ３〜11％、Ｃｕ９〜25％
からなり、必要に応じＺｎを 0.1〜１％添加してなるフ
ルート用材料。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、フルート用のパイプ部
品に用いるフルート用材料の改良に関する。
品に用いるフルート用材料の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、フルート用材料としては、Ａｕ75
％−Ａｇ12.5％−Ｃｕ12.5％（Ｋ−18）が用いられてい
た。この合金は、元来装飾用で、色調は黄色であり、そ
の硬さは焼鈍後 130Hv、圧延後 230Hvであった。近年、
Ｋ−18の高級品で且つ個性的な特有の色合いを有し、さ
らにフルートの音色を左右すると言われる硬さの硬い材
料の要望がある。硬さを上げるには、Ｐｄ（５〜10
％）、Ｆｅ、Ｎｉ、Ｃｏ（５％）等の元素を添加するこ
とが考えられるが、特有の色合いが得られなかったり、
また加工性が悪くなったり、さらに回収精製に多大な費
用がかかり、装飾用への転用（再溶解）もできない為、
実用に供されなかった。
％−Ａｇ12.5％−Ｃｕ12.5％（Ｋ−18）が用いられてい
た。この合金は、元来装飾用で、色調は黄色であり、そ
の硬さは焼鈍後 130Hv、圧延後 230Hvであった。近年、
Ｋ−18の高級品で且つ個性的な特有の色合いを有し、さ
らにフルートの音色を左右すると言われる硬さの硬い材
料の要望がある。硬さを上げるには、Ｐｄ（５〜10
％）、Ｆｅ、Ｎｉ、Ｃｏ（５％）等の元素を添加するこ
とが考えられるが、特有の色合いが得られなかったり、
また加工性が悪くなったり、さらに回収精製に多大な費
用がかかり、装飾用への転用（再溶解）もできない為、
実用に供されなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、従来
のＫ−18よりも硬さが硬く、赤色系、ピンク系の特有の
色合いのフルート用材料を提供しようとするものであ
る。
のＫ−18よりも硬さが硬く、赤色系、ピンク系の特有の
色合いのフルート用材料を提供しようとするものであ
る。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のフルート用材料は、Ａｕ70〜80％、Ａｇ３〜
11％、Ｃｕ９〜25％よりなり、必要に応じＺｎを 0.1〜
１％添加してなるものである。
の本発明のフルート用材料は、Ａｕ70〜80％、Ａｇ３〜
11％、Ｃｕ９〜25％よりなり、必要に応じＺｎを 0.1〜
１％添加してなるものである。
【０００５】
【作用】上記成分組成の本発明のフルート用材料は、従
来のＫ−18よりも硬さを硬くでき、ＡｇとＣｕの割合を
調整することにより、即ちＡｇを３〜５％と少なくし、
Ｃｕを15〜25％と多くすることにより、赤色系の色合い
を得ることができ、またＡｇを５〜11％と多くすること
により、ピンク系の色合いを得ることができる。また本
発明のフルート用材料は、加工性も良く、回収、転用
（再溶解）も容易で、再利用を図ることができる。本発
明のフルート用材料において、Ａｕを70〜80％と限定し
た理由は、70％未満では、Ａｕ含有量が少なく高品位を
維持できず、80％を超えると高価格となり且つ硬さを上
げることができなくなるからである。Ａｇを３〜11％と
限定した理由は、３％未満ではＡｕＣｕ二元合金特有の
Ａｕ3 Ｃｕ規則合金相が現れ、脆くなり、11％を超える
とピンク系の色合いが得られなくなるからである。Ｃｕ
を９〜25％と限定した理由は、９％未満ではピンク系の
色合いを維持できなくなり、25％を超えると耐食性が悪
くなり、変色の原因となる。特にＣｕの赤銅色が強く現
れ、高級感が低下する。Ｚｎを必要に応じ 0.1〜１％添
加する理由は、脱酸作用をさせる為と切削性、塑性加工
性を向上させる為で、 0.1％未満ではその効果がなく、
１％を超えると、塑性加工性が悪くなるからである。
来のＫ−18よりも硬さを硬くでき、ＡｇとＣｕの割合を
調整することにより、即ちＡｇを３〜５％と少なくし、
Ｃｕを15〜25％と多くすることにより、赤色系の色合い
を得ることができ、またＡｇを５〜11％と多くすること
により、ピンク系の色合いを得ることができる。また本
発明のフルート用材料は、加工性も良く、回収、転用
（再溶解）も容易で、再利用を図ることができる。本発
明のフルート用材料において、Ａｕを70〜80％と限定し
た理由は、70％未満では、Ａｕ含有量が少なく高品位を
維持できず、80％を超えると高価格となり且つ硬さを上
げることができなくなるからである。Ａｇを３〜11％と
限定した理由は、３％未満ではＡｕＣｕ二元合金特有の
Ａｕ3 Ｃｕ規則合金相が現れ、脆くなり、11％を超える
とピンク系の色合いが得られなくなるからである。Ｃｕ
を９〜25％と限定した理由は、９％未満ではピンク系の
色合いを維持できなくなり、25％を超えると耐食性が悪
くなり、変色の原因となる。特にＣｕの赤銅色が強く現
れ、高級感が低下する。Ｚｎを必要に応じ 0.1〜１％添
加する理由は、脱酸作用をさせる為と切削性、塑性加工
性を向上させる為で、 0.1％未満ではその効果がなく、
１％を超えると、塑性加工性が悪くなるからである。
【０００６】
【実施例】本発明のフルート用材料の実施例と従来例に
ついて説明する。下記の表１の左欄に示す成分組成の実
施例と従来例のフルート材料を、真空溶解後鋳造して直
径36mm、長さ 200mmのロッドを作り、このロッドを切削
加工して外径35mm、内径 200mmのパイプとなし、このパ
イプを焼鈍(650℃) 、ドローイングを繰り返して外径1
9.6mm、内径19.0mmのパイプに成形した。このパイプに
成形したフルート用材料の焼鈍後の硬さ、加工後の硬さ
及び色合いを測定した処、下記の表１の右欄に示すよう
な結果を得た。
ついて説明する。下記の表１の左欄に示す成分組成の実
施例と従来例のフルート材料を、真空溶解後鋳造して直
径36mm、長さ 200mmのロッドを作り、このロッドを切削
加工して外径35mm、内径 200mmのパイプとなし、このパ
イプを焼鈍(650℃) 、ドローイングを繰り返して外径1
9.6mm、内径19.0mmのパイプに成形した。このパイプに
成形したフルート用材料の焼鈍後の硬さ、加工後の硬さ
及び色合いを測定した処、下記の表１の右欄に示すよう
な結果を得た。
【０００７】
【表１】
【０００８】上記の表１で明らかなように従来例のＫ−
18よりなるフルート用材料は、焼鈍後の硬さが 130Hv、
加工後の硬さが 230Hvで、色合いは黄色系であるのに対
し、実施例のフルート用材料は、焼鈍後の硬さが 150〜
170Hvと高く、加工後の硬さも 250〜 270Hvと高く、色
合いは赤色系、ピンク系とこれまでにないユニークなも
のであることが判る。
18よりなるフルート用材料は、焼鈍後の硬さが 130Hv、
加工後の硬さが 230Hvで、色合いは黄色系であるのに対
し、実施例のフルート用材料は、焼鈍後の硬さが 150〜
170Hvと高く、加工後の硬さも 250〜 270Hvと高く、色
合いは赤色系、ピンク系とこれまでにないユニークなも
のであることが判る。
【０００９】
【発明の効果】以上で判るように本発明のフルート用材
料は、従来のＫ−18よりも硬さが硬く、赤色系、ピンク
系の特有の色合いを有するので、高級感のあるフルート
用のパイプ部品を得ることができる。また本発明のフル
ート用材料は、加工性も良く、回収、転用（再溶解）も
容易で、再利用を図ることができる。
料は、従来のＫ−18よりも硬さが硬く、赤色系、ピンク
系の特有の色合いを有するので、高級感のあるフルート
用のパイプ部品を得ることができる。また本発明のフル
ート用材料は、加工性も良く、回収、転用（再溶解）も
容易で、再利用を図ることができる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 Ａｕ70〜80％、Ａｇ３〜11％、Ｃｕ９〜
25％からなり、必要に応じＺｎを 0.1〜１％添加してな
るフルート用材料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3214543A JPH0533085A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | フルート用材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3214543A JPH0533085A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | フルート用材料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0533085A true JPH0533085A (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=16657485
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3214543A Pending JPH0533085A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | フルート用材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0533085A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005082890A (ja) * | 2003-09-08 | 2005-03-31 | Ijima Kingin Kogyo Kk | 装身具用金合金 |
| WO2015038636A1 (en) * | 2013-09-10 | 2015-03-19 | Apple Inc. | Crystalline gold alloys with improved hardness |
| CN112725653A (zh) * | 2020-12-21 | 2021-04-30 | 有研亿金新材料有限公司 | 一种新型高塑性金基电刷材料及其制备方法 |
| US20210371956A1 (en) * | 2020-05-27 | 2021-12-02 | Dr. Alex Wellendorff Gmbh & Co. Kg | Alloys and semi-finished products and products containing same |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP3214543A patent/JPH0533085A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005082890A (ja) * | 2003-09-08 | 2005-03-31 | Ijima Kingin Kogyo Kk | 装身具用金合金 |
| WO2015038636A1 (en) * | 2013-09-10 | 2015-03-19 | Apple Inc. | Crystalline gold alloys with improved hardness |
| CN105308198A (zh) * | 2013-09-10 | 2016-02-03 | 苹果公司 | 具有改善的硬度的晶体金合金 |
| CN105308198B (zh) * | 2013-09-10 | 2018-04-13 | 苹果公司 | 具有改善的硬度的晶体金合金 |
| US20210371956A1 (en) * | 2020-05-27 | 2021-12-02 | Dr. Alex Wellendorff Gmbh & Co. Kg | Alloys and semi-finished products and products containing same |
| CN113737048A (zh) * | 2020-05-27 | 2021-12-03 | 亚历克斯·华洛芙有限及两合公司 | 合金，合金制成的半成品，具有半成品的饰品及制造半成品的方法 |
| CN112725653A (zh) * | 2020-12-21 | 2021-04-30 | 有研亿金新材料有限公司 | 一种新型高塑性金基电刷材料及其制备方法 |
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