JPH05330496A - 飛行試験結果解析装置 - Google Patents

飛行試験結果解析装置

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JPH05330496A
JPH05330496A JP4137293A JP13729392A JPH05330496A JP H05330496 A JPH05330496 A JP H05330496A JP 4137293 A JP4137293 A JP 4137293A JP 13729392 A JP13729392 A JP 13729392A JP H05330496 A JPH05330496 A JP H05330496A
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JP
Japan
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coefficient
flight test
motion
equation
result
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JP4137293A
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English (en)
Inventor
Shigeru Asai
滋 浅井
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シミュレーション結果が飛行試験結果と一致
しない場合、空力係数やシミュレーション・モデルの構
造に対して、“暗中模索的な修正”を施す必要がなく、
本来のアプローチを取り得るようにする。 【構成】 所定の係数解析に必要なスタビライザ操舵角
δs 、ピッチ・レートq及びピッチ角θは、オン・ライ
ンあるいはオフ・ラインで飛行試験データ入力部1に供
給され、ピッチ・レートqよりq2 ,q3 を準備の上、
それぞれ一次処理演算部2へ転送される。上記一時処理
された飛行試験データは、マトリックスA演算部3及び
ベクトルb演算部4へ転送された上、要素aij及びb
j が計算される。更に、ベクトルx演算部5におい
て、マトリックスA,ベクトルbより所要の未知ベク
トルが算出され、最終的な解析結果は、解析結果出力部
6で所定の出力仕様で表示あるいは記録のため出力され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、飛行試験によって得ら
れた航空機の運動計測結果から、その運動を表現する応
答モデルの係数を求める飛行試験結果解析装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】飛行試験によって得られた運動計測結果
は、対象とする航空機の飛行状態における“挙動”であ
るため、基本機能が設計通りであるかどうかを判断する
材料になる等、それ自体が十分有意義でかつ貴重なもの
である。
【0003】一方、航空機の運動推定者の立場からは、
飛行試験計測結果自体の重要度は変りないものの、シミ
ュレーション結果と運動計測結果の一致度の方が推定シ
ステムの存在意義に係わる、より切実な問題である。実
際、飛行試験計測精度を考慮してもなお、シミュレーシ
ョン結果と計測結果の間に有意な差が認められることが
多い。
【0004】さて、航空機の運動計算は、図7に示すよ
うに飛行運動を表すシミュレーション・モデルとその空
力特性を表す空力係数を用いて行なわれる。空力係数は
静安定空力係数と動安定空力係数に大別される。これら
の空力係数は、現在のところ一般的に風洞試験により求
められるが、従来の風洞試験法ではこのうち静安定係数
が求まるのみのままである。残る動安定空力係数は、こ
うして得られた静安定空力係数を用いて推定している。
ここで経験式とは飛行試験結果に一致させるための変換
式に相当する。
【0005】現実問題としてシミュレーション結果が計
測結果と実用上十分な精度で一致しなかった場合は、主
として経験に基づき、例えば上記の動安定空力係数を修
正する、「空力遅れモデル等を追加し、シミュレーショ
ン・モデルの構造を修正する。」といった方法が取られ
る。しかし、このような“修正係数”は、高度、速度に
代表される飛行条件によって変化するため、できるだけ
数少ない“修正係数”で全飛行領域における飛行運動を
表現可能なシミュレーション・モデルとするまでの過程
は、多大な試行錯誤の努力を要し決して単純なものでは
ない。
【0006】なお、カルマン・フィルタを活用した手法
等、各種のシステム同定法によってシミュレーション・
モデルの係数を直接求めようとする試みもなされてい
る。しかし、対象とするモデルが線形に限定される点、
求めようとする係数に応じ飛行運動がパターン化された
り、長い計測時間を要する点、いくつかの制約があるた
め実用化には至っていないようである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のことから明らか
なように、飛行試験結果が得られると、計測された運動
結果とシミュレーション・モデルを用いて計算された運
動結果という、どちらも飛行運動という場の中で比較が
行なわれる。そして、シミュレーション結果が計測結果
と一致しない場合、空力係数やシミュレーション・モデ
ルの構造に対して、経験に基づくとは言え“暗中模索的
な修正”が施される。
【0008】飛行運動を全飛行領域において表現可能な
シミュレーション・モデルを得るまでには、図7に示す
ように数多くの“修正係数”を試行錯誤的に決定する必
要があり、かなりの努力を要する作業となる。また、得
られた“修正係数”の物理的な背景が必ずしも明確では
なく、ある機種で蓄積された“修正係数”が他の機種で
も有効であるかどうかは不明である。
【0009】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、シミュレーション結果が飛行試験結果と一致しない
場合、空力係数やシミュレーション・モデルの構造に対
して、“暗中模索的な修正”を施す必要がなく、不確定
要素を極力残さないように心掛けた本来のアプローチを
取り得る飛行試験結果解析装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る飛行試験結
果解析装置は、航空機の飛行試験によって得られた運動
計測結果のうち、操舵量と角度、角速度により、航空機
の回転運動に関する非線形項を含む2次応答モデルの係
数を求めることを特徴とする。
【0011】
【作用】一般に、運動方程式は慣性項、減衰項、強制項
より成り立つ。シミュレーション・モデルの空力係数
も、加速度及び角加速度を含む項より成り立つ慣性項の
係数、速度及び角速度を含む項より成り立つ減衰項の係
数、及びエンジン、舵面の発生する強制力を表す強制項
の係数に分類することができる。
【0012】このうち慣性項の係数は、加速度及び角加
速度に依存する空気力が、機体の質量及び慣性モーメン
トに比べ相対的に小さいと考えられているため、重量及
び慣性モーメントの積算さえ正しく行なわれていれば十
分な精度で決定される性質のものである。
【0013】次に強制項の係数は、縮尺模型に比べ実機
の方が相対的に小さな直進抵抗を受けると言う前後方向
の並進運動に対する尺度(簡単には摩擦抵抗の差)を考
慮すれば、直進から操舵によって発達する初期の運動は
十分な精度で推定可能と考えられる。
【0014】これらのことを勘案すると、飛行運動の推
定精度を左右する最も大きな要因は減衰項の係数の推定
精度と想定される。
【0015】従って、飛行運動という場ではなく、図1
の概念図に示すように慣性項の係数、減衰項の係数、強
制項の係数という場でシミュレーション結果と計測結果
の比較を行なうことにより、格段に分析的な比較・検討
が可能となる。これを実現するため本発明は、例えば航
空機の回転運動を対象とする場合、飛行試験の計測結果
のうち、操舵量と角度及び角速度より、すなわち、角加
速度以上高次の運動を計測することなく、回転運動に関
する非線形項を含む2次応答モデルの係数を取得する解
析装置を得るものである。
【0016】このようなプロセスにより、「慣性項の係
数は従来通りの積算法で良く、強制項及び減衰項の係数
は摩擦抵抗の差の形で尺度影響を考慮の上決定し、それ
でもなおかつ残る推定結果と飛行試験結果の不一致を補
正するため、減衰項の係数に経験的修正式を導入す
る。」といった姿勢、すなわち不確定要素を極力残さな
いように心掛けたアプローチを取ることが可能となる。
【0017】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0018】まず、本発明の論理的背景について概説す
る。
【0019】[1.1] 飛行試験結果を表す応答モデ
ルの決定 本発明では、上記したように飛行運動という場ではな
く、慣性項の係数、減衰項の係数、強制項の係数という
場でシミュレーション結果と計測結果の比較を行なう
が、この時計測結果である操舵量を入力とし、同じく計
測結果である飛行運動を出力と見做した場合の応答モデ
ルの形式が重要となる。ここではまず、飛行試験結果を
表す応答モデルの形式を決定することとする。
【0020】航空機の運動計測は、飛行運動を表すシミ
ュレーション・モデルと、その空力特性を表す空力係数
を用いて行なわれる。飛行運動には、前後、左右、上下
方向の並進運動と前後方向軸、左右方向軸、上下方向軸
回りの回転運動の計6自由度の運動がある。この中、互
いに連成の強い、[1]前後、上下方向の並進運動と左
右方向軸回りの回転運動、[2]前後、左右方向の並進
運動と前後方向軸、上下方向軸回りの回転運動をそれぞ
れまとめて取り扱うことが一般的で、[1]が縦系の運
動、[2]が横・方向系の運動と呼ばれる。なお、本発
明の中では横・方向系の運動を簡単なため横系の運動と
呼ぶこととする。
【0021】重心を原点とした機体固定座標系を図2の
ように定め、この座標系に基づいて縦系運動の運動方程
式は次式のように表される。
【0022】
【数1】
【数2】 なお、迎角αとx軸及びz軸方向の速度u,w及びピッ
チ・レートqとピッチ角θにはそれぞれ次のような関係
がある。
【0023】
【数3】 (1.3)式からwを消去すると次式が得られる。
【0024】
【数4】 飛行試験結果を表すy軸回りのピッチ運動の応答モデル
としては、ピッチ・レートqに関する2,3次の非線形
減衰項を(1.5)式に加え、以下のように設定する。
【0025】
【数5】 スタビライザ操舵によって発生する強制モーメントが飛
行試験結果として計測されている場合は、(1.7)式
の係数を直接求めることが可能である。しかし一般的に
は、この強制モーメントを計測することが困難であるた
め、以下のように間接的に求めることを考える。すなわ
ち、まず(1.7)式の両辺をRq で割り、スタビライ
ザ操舵角δs に対するピッチ・レートqの応答を表す形
式のモデルとして次式を設定する。
【0026】
【数6】
【数7】 スタビライザ操舵角δs 、ピッチ・レートq及びピッチ
角θは、飛行試験における一般的な計測項目であるた
め、応答モデル(1.8)式の係数を求めることが可能
となる。なお、解析された(1.8)式の係数から
(1.7)式の係数への変換要領については次項で詳述
する。
【0027】[1.2] 応答モデルの係数の解析法 飛行試験により計測されたδs ,q,θから応答モデル
(1.8)式の係数を求める解析法を考える。
【0028】
【数8】 ここに
【数9】
【数10】 ベクトルxの詳細を以下に示す。
【0029】
【数11】 なお、ta ,tb は計測区間[tA ,tB ]内の任意の
解析区間である。計測値に乗るノイズの影響を避けるた
め、図3に示すような[ta ,tb ]について加算Σを
行なうことが考えられる。
【0030】以上のように(1.8)式の係数、即ち
(1.9)式の左辺が決定される。
【0031】
【数12】 上記のように飛行試験において、スタビライザ操舵角δ
s 、ピッチ・レートq及びピッチ角θが計測されている
場合、[1.2]項で示した解析を施すことにより、応
答モデルの係数を求めることができる。
【0032】次に本発明の具体的な実施例について説明
する。
【0033】(第1実施例)本発明による第1実施例を
図4に示す。本実施例に係る飛行試験結果解析装置は、
ピッチ運動に対する応答モデルの係数を求める場合を想
定したもので、飛行試験データ入力部1、一次処理演算
部2、マトリックスA演算部3、ベクトルb演算部
4、ベクトルx演算部5、係数演算部6、解析結果出
力部7により構成される。
【0034】所定の係数解析に必要なスタビライザ操舵
角δs ,ピッチ・レートq,ピッチ角θは、ここでは図
示しないテレメトリ装置、データ・レコーダ等によって
オン・ラインあるいはオフ・ラインで飛行試験データ入
力部1に供給される。入力されたδs ,q,θのうち、
qよりq2 ,q3 を準備の上、それぞれ一次処理演算部
2へ転送される。このように一時処理された飛行試験デ
ータは、マトリックスA演算部3及びベクトルb演算
部4へ転送された上、次表1に示す要領に従って要素a
ij及びbj が計算される。
【0035】
【表1】 そして、マトリックスA,ベクトルbよりベクトルx
演算部5は、所要の未知ベクトルを算出する。最終的
な解析結果は、解析結果出力部6において所定のプリン
ト・アウト、プロット・アウト仕様で表示あるいは記録
のため出力される。
【0036】図4に示したこれらの機能は専用装置化
し、係数解析処理装置として実現することも可能であ
る。専用装置化の要がない場合は、図示しない汎用演算
処理装置内に解析処理プログラムの形で実現することも
勿論可能である。
【0037】以上に述べたような過程を経て、本実施例
の解析処理によりピッチ運動に対する応答モデルの係数
が求まる。これらの慣性項の係数、減衰項の係数、強制
項の係数という場でシミュレーション結果と計測結果の
比較を行なうことにより、分析的な比較・検討が可能と
なる。
【0038】すなわち、シミュレーション結果が飛行試
験結果と一致しない場合、空力係数やシミュレーション
・モデルの構造に対して、経験に基づくとは言え“暗中
模索的な修正”を施さざるを得ないと言う問題点が解決
される。
【0039】言うまでもなく、単に応答モデルの係数だ
けではなく広範囲な空力現象を内包する空力特性を、す
べて飛行試験だけで決定することが望ましいと言うわけ
ではなく、また、それは事実上不可能である。しかし、
不確定要素を極力残さないように心掛けた本来のアプロ
ーチ、すなわち「慣性項の係数は従来通りの積算法で良
く、強制項及び減衰項の係数は摩擦抵抗の差の形で尺度
影響を考慮の上決定し、それでも尚且つ残る推定結果と
飛行試験結果の不一致を補正するため、減衰項の係数に
経験的修正式を導入する」といった飛行運動推定システ
ムの構築姿勢を取り得ることなる。
【0040】(第2実施例)次に本発明の第2実施例に
ついて説明する。
【0041】まず、本実施例の論理的背景を概説する。
【0042】[2.1] 飛行試験結果を表す応答モデ
ルの決定 上記[1.1]項で述べた通り、[1]前後、上下方向
の並進運動と左右方向軸回りの回転運動、[2]前後、
左右方向の並進運動と前後方向軸、上下方向軸回りの回
転運動をそれぞれまとめて取り扱うことが一般的で、
[1]が縦系の運動、[2]が横・方向系の運動と呼ば
れる。
【0043】この第2実施例においては、[2]の横系
の運動について考察する。ここでは前後方向軸回りの回
転運動は小さいと仮定し、水平面内の上下方向軸回りの
回転運動に注目するが、本発明の本質的主張点を制約す
るものではない。
【0044】重心を原点とした機体固定座標系を図5の
ように定め、この座標系に基づいて縦系運動の運動方程
式は次式のように表される。
【0045】
【数13】
【数14】
【数15】 なお、横滑り角βとx軸及びy軸方向の速度u,v及び
ヨー・レートrと方位角ψの間には次式が成り立つ。
【0046】
【数16】 (2.3)式からvを消去すると次式が得られる。
【0047】
【数17】 飛行試験結果を表すz軸回りのヨー運動の応答モデルと
しては、ヨー・レートrに関する2,3次の非線形減衰
項を(2.5)式に加え、以下のように設定する。
【0048】
【数18】 ラダー操舵によって発生する強制モーメントが飛行試験
結果として計測されている場合は、(2.7)式の係数
を直接求めることが可能である。しかし一般的には、こ
の強制モーメントを計測することが困難であるため、以
下のように間接的に求めることを考える。すなわち、ま
ず(2.7)式の両辺をRr で割り、ラダー操舵角δr
に対するヨー・レートrの応答を表す形式のモデルとし
て次式を設定する。
【0049】
【数19】 ラダー操舵角δr 、ヨー・レートrは、飛行試験におけ
る一般的な計測項目であるため、応答モデル(2.8)
式の係数を求めることが可能となる。なお、解析された
(2.8)式の係数から(2.7)式の係数への変換要
領については次項で詳述する。
【0050】[2.2] 応答モデルの係数の解析法 飛行試験により計測されたδr ,r,ψから応答モデル
(2.8)式の係数を求める解析法を考える。
【0051】
【数20】 ここに
【数21】
【数22】 ベクトルxの詳細を以下に示す。
【0052】
【数23】 aij及びbj の詳細を次表2に示す。
【0053】
【表2】 同表から明らかなように、本発明が提示する応答モデル
の係数の解析法においては、計測結果がδr ,r,ψの
みであることを予め配慮してある。これはr″,r′,
δ′r も原理的には計測し得るが、ノイズが大きく事実
上計測不可能であるためである。
【0054】なお、ta ,tb は計測区間[tA ,tB
]内の任意の解析区間である。計測値に乗るノイズの
影響を避けるため、図3に示すような[ta ,tb ]に
ついて加算Σを行なうことが考えられる。
【0055】以上のように(2.8)式の係数、即ち
(2.9)式の左辺が決定される。
【0056】
【数24】 上記のように飛行試験において、ラダー操舵角δr 、ヨ
ー・レートr及び方位角ψが計測されている場合、
[2.2]項で示した解析を施すことにより応答モデル
の係数を求め得ることができる。
【0057】図6は、第2実施例の具体的な構成を示す
ブロック図である。本実施例に係る飛行試験結果解析装
置は、ヨー運動に対する応答モデルの係数を求める場合
を想定したもので、飛行試験データ入力部1、一次処理
演算部2、マトリックスA演算部3、ベクトルb演算
部4、ベクトルx演算部5、係数演算部6、解析結果
出力部7により構成される。
【0058】所定の係数解析に必要なラダー操舵角δr
、ヨー・レートr及び方位角ψは、ここでは図示しな
いテレメトリ装置、データ・レコーダ等によってオン・
ラインあるいはオフ・ラインで飛行試験データ入力部1
に供給される。入力されたδr,r,ψのうち、rより
2 ,r3 を準備の上、それぞれ一次処理演算部2へ転
送される。このように一時処理された飛行試験データ
は、マトリックスA演算部3及びベクトルb演算部4
へ転送された上、上記表2の要領に従って要素aij及び
bj が計算される。マトリックスA,ベクトルbより
ベクトルx演算部5は、所要の未知ベクトルを算出す
る。最終的な解析結果は、解析結果出力部6において所
定のプリント・アウト、プロット・アウト仕様で表示あ
るいは記録のため出力される。
【0059】図6に示したこれらの機能は専用装置化
し、係数解析処理装置として実現することも可能であ
る。専用装置化の要がない場合は、図示しない汎用演算
処理装置内に解析処理プログラムの形で実現することも
勿論可能である。
【0060】この第2実施例においても、上記第1実施
例と同様の効果を得ることができる。
【0061】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、シ
ミュレーション結果が飛行試験結果と一致しない場合、
空力係数やシミュレーション・モデルの構造に対して、
“暗中模索的な修正”を施す必要がなく、不確定要素を
極力残さないように心掛けた本来のアプローチを取り得
る飛行試験結果解析装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る飛行試験結果解析装置の概念図。
【図2】本発明におけるピッチ運動関連の座標系を示す
図。
【図3】本発明における解析区間の設定状態を示す図。
【図4】本発明の第1実施例に係る飛行試験結果解析装
置の構成を示すブロック図。
【図5】本発明の第2実施例におけるヨー関連の座標系
を示す図。
【図6】本発明の第2実施例に係る飛行試験結果解析装
置の構成を示すブロック図。ヨー運動関連の座標系。
【図7】従来のシミュレーションモデル作成方法を示す
概念図。
【符号の説明】
1…飛行試験データ入力部、2…一次処理演算部、3…
マトリックスA演算部、4…ベクトルb演算部、5…
ベクトルx演算部、6…係数演算部、7…解析結果出
力部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機の飛行試験によって得られた運動
    計測結果のうち、操舵量と角度、角速度により、航空機
    の回転運動に関する非線形項を含む2次応答モデルの係
    数を求めるように構成したことを特徴とする飛行試験結
    果解析装置。
JP4137293A 1992-05-28 1992-05-28 飛行試験結果解析装置 Withdrawn JPH05330496A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4137293A JPH05330496A (ja) 1992-05-28 1992-05-28 飛行試験結果解析装置

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JP4137293A JPH05330496A (ja) 1992-05-28 1992-05-28 飛行試験結果解析装置

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JPH05330496A true JPH05330496A (ja) 1993-12-14

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009508747A (ja) * 2005-09-22 2009-03-05 エアバス フランス 航空機に少なくとも1回の飛行テストを実施する方法と装置およびその用途
CN102310950A (zh) * 2010-07-09 2012-01-11 北京锐峰协同科技股份有限公司 试验智判系统和方法

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Effective date: 19990803