JPH05329715A - 歯車付中空軸 - Google Patents

歯車付中空軸

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JPH05329715A
JPH05329715A JP4137149A JP13714992A JPH05329715A JP H05329715 A JPH05329715 A JP H05329715A JP 4137149 A JP4137149 A JP 4137149A JP 13714992 A JP13714992 A JP 13714992A JP H05329715 A JPH05329715 A JP H05329715A
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JP
Japan
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hollow shaft
gear
shaft
steel pipe
gears
Prior art date
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Pending
Application number
JP4137149A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Ueda
幸男 上田
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価で製品歩留まりが良く軽量で高強度の歯
車付中空軸を提供する。 【構成】 歯車付中空軸Sを、丸鋼管11を素材とし先
端13を絞り加工にて閉塞した中空軸10と、鍛造物2
2を素材とし軸心部に有底穴21を有し外周にギヤ26
を有して有底穴21の底部側端面23にて中空軸10の
開口側端面16に液密的に溶接される歯車20によって
構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば自動車用歯車変速
機の入力軸として使用できる歯車付中空軸に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車用歯車変速機の入力軸は、
図9にて示したように、鍛造物を素材として旋盤にて外
形を削り出し、更にホブ盤にてスプライン1およびギヤ
(噛合歯)2を加工し、またギヤ側端部の軸心に出力軸
3を回転自在に支持する支持穴4及び中空穴5をドリル
加工する各工程が必要である。また、軽量化のために中
空穴5を奥深くまでドリル加工することもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の入力軸
は、鍛造物を素材とした全切削品であるため、加工時間
が長くかつ製品歩留まりが悪い。特に、軽量化を意図し
て中空穴5を奥深くまでドリル加工するものにおいては
製品歩留まりが悪い。本発明は、上記した問題に対処す
べくなされたものであり、その目的は安価で製品歩留ま
りが良く軽量で高強度の歯車付中空軸を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明においては、当該歯車付中空軸を、丸鋼
管を素材とし先端を絞り加工にて閉塞した中空軸と、鍛
造物を素材とし軸心部に有底穴を有し外周にギヤを有し
て有底穴の底部側端面にて前記中空軸の開口側端面に液
密的に溶接される歯車によって構成した。
【0005】
【発明の作用・効果】本発明による歯車付中空軸は、軸
の素材として丸鋼管を使用しており、しかも軸の基本的
な加工は絞り加工としごき加工の二種類であって切削加
工が無いため、加工時間の短縮を図って安価に製作する
ことができるとともに、製品歩留まりが良く軽量に製作
することができる。
【0006】また、本発明による歯車付中空軸は、中空
軸と歯車を溶接によって結合した後の熱処理時(歯車の
強化等のための処理)に冷却用油に漬ける油漬工程があ
るが、中空軸と歯車を溶接によって結合した状態では、
中空軸と歯車の液密的な溶接および中空軸の先端の絞り
加工による閉塞によって中空軸の中空内部が外部と液密
的に遮断されているため、油漬工程時に冷却用油が中空
軸内に侵入することはなく、内部に侵入する冷却用油を
排出する工程或いは手段が不要であって効率よく作業で
きるとともに安価に製作することができる。
【0007】また、本発明による歯車付中空軸において
は、歯車が有する有底穴の底壁によって歯車自体の剛性
をアップさせることができるとともに、中空軸における
開口側端部の剛性をアップさせることができて、軽量で
ありながら高強度の歯車付中空軸を得ることができる。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1は本発明による歯車付中空軸Sと公知の
歯車変速機構の一構成部品であるピースギヤGからなる
自動車用歯車変速機の入力軸を示していて、歯車付中空
軸Sは中空軸10と歯車20によって構成され、歯車2
0の右端にピースギヤGが嵌合固定されている。
【0009】中空軸10は図2に示した所定長,所定
径,所定肉厚の丸鋼管11を素材とするものであり、こ
の丸鋼管11は継ぎ目無し鋼管に比べてコストが約半分
で比較的精度の良い電気溶接鋼管STKM15A−E
(S35C相当)である。なお、使用する電気溶接鋼管
の溶接の継ぎ部の硬度アップには製管後の焼準で、また
溶接ビードに対しては溶接後のビードカットでこれらの
影響を排除した。
【0010】丸鋼管11素材は、第1工程にて右側端部
を除いて絞り加工されて図3に示したように小径部12
が形成されて二段形状とされ、第2工程にて左先端13
を絞り加工されて図4に示したように閉塞され、第3工
程にて右側端部を拡管加工されて図5にて示したように
大径軸部14が形成される。また、第4工程にて図6に
て示したように小径部12の左側部分にスプライン15
が形成される。この第4工程では、まず内部にマンドレ
ル31が挿入され、右端面よりストッパ32で加圧しつ
つ、外側よりスプライン成形ダイス33を用いてしごき
加工されてスプライン15が形成される。以上の4工程
により中空軸10が成形される。
【0011】歯車20は、図7にて示したように、有底
穴21を予め有する鍛造物22(SCr420材のブラ
ンク)を素材とするものであり、この鍛造物22に旋盤
にて平坦な端面23,出力軸支持部24,ピースギヤ支
持部25等が切削加工されるとともにホブ盤にてギヤ2
6が成形加工され、また有底穴21の底壁27に貫通油
孔28がドリル加工により形成されることにより製作さ
れていて、上記した中空軸10と図8にて示したように
して溶接されて図1に示した歯車付中空軸Sの中間製品
が製作されている。
【0012】図8にて示した溶接工程においては、中空
軸側電極41に保持された中空軸10の開口側端面16
と歯車側電極42に保持された歯車20の端面23が加
圧接合された状態にて、高電流を短時間に通電すること
により突き合わせ抵抗溶接されていて、接合面が液密的
に溶接されている。
【0013】上記のようにして製作された歯車付中空軸
Sの中間製品は、軸の素材として丸鋼管11を使用して
おり、しかも軸の基本的な加工は絞り加工としごき加工
の二種類であって切削加工が無いため、加工時間の短縮
を図って安価に製作することができるとともに、製品歩
留まりが良く軽量に製作することができる。
【0014】また、上記の歯車付中空軸Sの中間製品
は、中空軸10と歯車20を溶接によって結合し、更に
ピースギヤGを歯車20に嵌合固定した状態で中空軸1
0のスプライン15,歯車20のギヤ26,ピースギヤ
Gのギヤ等の強化を目的とする熱処理時に冷却用油に漬
ける油漬工程があるが、中空軸10と歯車20を溶接に
よって結合した状態では、中空軸10と歯車20の液密
的な溶接および中空軸10の先端13の絞り加工による
閉塞とによって中空軸10の中空内部が外部と液密的に
遮断されているため、油漬工程時に歯車20を上方とし
て吊り下げて冷却用油中に漬けても冷却用油が中空軸1
0内に侵入することはなく、内部に侵入する冷却用油を
排出する工程或いは手段が不要であって効率よく作業で
きるとともに安価に製作することができる。なお、油漬
工程では歯車20の有底穴21に冷却用油が侵入する
が、その冷却用油は歯車20の貫通油孔28を通して素
早く排出され、作業効率に問題は生じない。
【0015】また、上記の歯車付中空軸Sにおいては、
歯車20が有する有底穴21の底壁27によって歯車2
0自体の剛性をアップさせることができるとともに、中
空軸10における開口側端部の剛性をアップさせること
ができて、軽量でありながら高強度の歯車付中空軸Sを
得ることができる。なお、この歯車付中空軸Sは、中空
軸10と歯車20を溶接によって結合し、更にピースギ
ヤGを歯車20に嵌合固定した状態での上述した熱処理
後に各部を研削する等の仕上加工がなされて、図1に示
した入力軸の製作が完了する。
【0016】上記実施例においては、中空軸10と歯車
20とピースギヤGで構成される入力軸(ピースギヤG
を歯車20に嵌合固定してなる歯車付中空軸S)に本発
明を実施したが、中空軸と歯車だけで構成される歯車付
中空軸にも本発明は実施することができる。また、上記
実施例においては、中空軸10が大径軸部14及びスプ
ライン15を有する歯車付中空軸Sに本発明を実施した
が、中空軸が大径軸部及びスプラインを必要としない歯
車付中空軸にも本発明は実施することができ、その場合
には中空軸に大径軸部及びスプラインを作るための各工
程が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による歯車付中空軸を含む自動車用歯
車変速機の入力軸の縦断面図である。
【図2】 図1に示した中空軸の素材である丸鋼管の縦
断面図である。
【図3】 第1工程後の丸鋼管の縦断面図である。
【図4】 第2工程後の丸鋼管の縦断面図である。
【図5】 第3工程後の丸鋼管の縦断面図である。
【図6】 第4工程時の丸鋼管の縦断面図である。
【図7】 図1に示した歯車の縦断面図である。
【図8】 中空軸と歯車の溶接時の部分縦断面図であ
る。
【図9】 従来の自動車用歯車変速機の入力軸を示した
部分縦断面図である。
【符号の説明】
10…中空軸、11…丸鋼管、13…先端、16…開口
側端面、20…歯車、21…有底穴、22…鍛造物、2
3…端面、26…ギヤ、27…底壁、S…歯車付中空
軸。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸鋼管を素材とし先端を絞り加工にて閉
    塞した中空軸と、鍛造物を素材とし軸心部に有底穴を有
    し外周にギヤを有して有底穴の底部側端面にて前記中空
    軸の開口側端面に液密的に溶接される歯車とからなる歯
    車付中空軸。
JP4137149A 1992-05-28 1992-05-28 歯車付中空軸 Pending JPH05329715A (ja)

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