JPH05329576A - 鋳物砂の再生方法 - Google Patents

鋳物砂の再生方法

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JPH05329576A
JPH05329576A JP17882292A JP17882292A JPH05329576A JP H05329576 A JPH05329576 A JP H05329576A JP 17882292 A JP17882292 A JP 17882292A JP 17882292 A JP17882292 A JP 17882292A JP H05329576 A JPH05329576 A JP H05329576A
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JP
Japan
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sand
molding sand
recovered
fluidized bed
grains
Prior art date
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Pending
Application number
JP17882292A
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English (en)
Inventor
Minoru Iwamoto
実 岩本
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Taiyo Chuki Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Chuki Co Ltd
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Publication date
Application filed by Taiyo Chuki Co Ltd filed Critical Taiyo Chuki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋳枠の解枠後の砂塊を破砕機により砂粒化し
た後、流動層内で加熱すると共にエアーレーションによ
り流動処理を行って、該回収鋳物砂の水分を蒸発させる
と共に残留薬剤を除去して、乾式再生機構による再生効
率を向上させるようにする。 【構成】 鋳枠の解枠後の砂塊を破砕機1により砂粒化
した回収鋳物砂2を底面に多数の小孔を穿設した流動床
4上に導入すると共に、該流動床の下面には熱風発生機
5による熱風を導入して回収鋳物砂を加熱しつつエアー
レーションにより流動処理を行うことにより、回収鋳物
砂中の水分を蒸発させると共に残留薬剤の縮合反応を促
進させて砂粒が相互に付着しない様に前処理した後、乾
式再生機構に導入してこれを再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳物砂を再生するに際
し、鋳枠の解枠後の砂塊を破砕機により粉砕して砂粒化
した回収鋳物砂を、乾式再生を行う前処理として流動式
熱風ヒーターにより70℃乃至120℃の温度になる様
に加熱すると共にエアーレーションにより流動処理を行
って水分を除去し、且つ未反応の硬化剤と粘結剤との縮
合反応を促進させた後、乾式再生を行うことにより該回
収鋳物砂の再生効率を向上する様にした鋳物砂の再生方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より各種の鋳物工場において、一旦
使用した鋳物砂を回収してこれを再生して再使用するこ
とは産業廃棄物の減少に繋がると共に製品のコストダウ
ンに寄与する問題として多くの鋳物工場で実施されてい
るものである。しかしながらこの回収鋳物砂の再生には
種々の方法があるが、最も一般的な再生方法としては、
製品冷却後の鋳枠を解枠した砂塊をクラッシャー等の破
砕機により砂粒化した後、これを乾式再生機に導入して
砂粒間の相互摩擦により砂粒の表面に付着している残留
添加物を除去する様にしているものである。
【0003】而して、かかる再生方法によれば、鋳型の
造型時に添加する水分が注湯によって製品の周囲はまだ
しも該製品より離れた箇所の鋳枠の周辺部においては注
湯による熱影響を受けない為に水分が蒸発しないので、
再生時においては高速回転する回転ローター内に付着増
長してして砂粒間の相互摩擦が行われないので、これを
何回も繰り返えしても所期の再生効果が得られないもの
である。特にアルミニューム(Al)、亜鉛(Zn)、
銅(Cu)等の合金を鋳造する場合には、自硬性鋳型の
有機系としてアルカリエステルにより鋳型を造型した場
合には、鋳鉄系の注湯温度は1350℃乃至1400℃
に比べ、アルミニュームの注湯温度は700℃、亜鉛の
場合には450℃であり、比較的高い銅の場合であって
も1050℃乃至1100℃と鋳鉄系に比較すると格段
に低い注湯温度の為、上記する様に鋳型中の水分が蒸発
せず、しかも硬化剤と粘結剤として添加する薬剤が未反
応の儘残留してこれが相互に反応、結合して高分子化
し、再生自体が困難となるものである。
【0004】又、かかる自硬性鋳型の場合においては添
加する硬化剤と粘結剤の薬剤の残留を除去する意味で、
砂粒化した回収鋳物砂を一旦加熱床に導入して加熱して
これらの残留薬剤を除去しているものであるが、この場
合においても再生機構に至る迄の設備に多大の費用と設
置面積を必要とし、しかもこの場合にあっても加熱床内
で該回収鋳物砂が二次硬化する憂いを有すると共に水分
が充分に蒸発しない等の弊害を有し、効率的にして簡易
な再生方法が希求されているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、一旦使用して砂粒化した回収鋳物砂を再生
するに際し、該回収鋳物砂中の水分を均一に除去すると
共に、自硬性鋳型にあっては添加される硬化剤及び粘結
剤等の残留薬剤をも除去して、乾式再生機構内に回収鋳
物砂が付着することなく砂粒間が相互摩擦し、簡易にし
て効率よく再生が出来る様にすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる現状に鑑
みて創作したものであって、一旦使用して砂粒化した回
収鋳物砂を再生するに際し、多数の小孔より熱風を吹き
上げる様にした流動床に回収鋳物砂を導入して該回収鋳
物砂を70℃乃至120℃の温度になる様に加熱すると
共にエアーレーションによる流動処理の前処理を行うこ
とにより、該回収鋳物砂中の水分を均一にして従来の半
分以上除去すると共に、自硬性鋳型にあっては添加され
る硬化剤及び粘結剤等の残留薬剤の縮合反応を促進せし
めて砂粒が相互に付着しない様にしているものであっ
て、これにより乾式再生機構に導入すれば再生時におい
ては高速回転する回転ローターに付着、増長することな
く的確に砂粒間の相互摩擦が行われて該鋳物砂の再生効
率の向上を図っているものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、解枠後の砂塊をクラッシャー
等の破砕機により粉砕して砂粒化した回収鋳物砂を、底
面に多数穿設した小孔より200℃乃至250℃の熱風
を吹き上げる様にした流動床に導入して、該流動床上に
おいて砂粒を70℃乃至120℃に加熱しつつエアーレ
ーションを行うことにより回収鋳物砂中の水分を均一に
蒸発せしめると共に、自硬性の鋳物砂にあっては砂粒の
表面に付着している硬化剤及び粘結剤等の未反応の残留
薬剤を強制的に縮合反応を促進せしめて、該残留薬剤が
不本意に結合して高分子化するのを事前に排除しつつ、
この流動床上において発生する微粉と水蒸気を集塵機に
強制排除して回収鋳物砂が付着、増長する憂いをなくし
た後、乾式再生機構に導入するようにして再生効率を向
上せしめているものである。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を説明すれば、鋳枠の解枠
後の砂塊をクラッシャー等の破砕機1により砂粒化した
回収鋳物砂2を、鋳物砂搬送機3により底面に多数の小
孔を穿設した流動床4上に導入し、該流動床4の下面に
は電気、ガス、オイル等を熱源とした熱風発生機5によ
り200℃乃至250℃の熱風を熱交換器6を介して導
入すると共に、流動床4の上方には回収鋳物砂2より発
生する蒸気及び微粉等7を強制的に排除する様に図示し
ない集塵機に連続する排気塔8を形成した流動層9によ
り、該回収鋳物砂2を70℃乃至120℃に加熱しつつ
エアーレーションにより流動処理を行うことにより鋳物
砂中の水分を蒸発させると共に硬化剤と粘結剤との残留
薬剤の縮合反応を促進させて砂粒が相互に付着しない様
にした後、乾式再生機構10に導入してそれを再生する
様にしてなるものであって、図中、11はブロアー、1
2はバケットエレベーター、13はシュート、14はモ
ーターである。
【0009】本発明は叙上の如き構成によりなるもので
あって、その再生方法は前述する如きで本発明者の実験
結果によれば、本発明による前処理を施さず乾式再生機
構12により1段の再生処理を行った場合の再生効率と
しての強熱減量(LossOf Ignition.吸
着水分、層間水分、結晶水分のほかに熱分解する物質お
よび燃焼する物資の重量変化を含むもの−JIS.Z2
606)の除去率は0%乃至10%位であるのに対し、
本発明の前処理を行った後に再生処理を行った場合には
15%乃至30%と再生効率が3乃至6倍に向上するも
ので、如何にこの回収鋳物砂より水分と残留薬剤を除去
が重要であるかを示しているものである。
【0010】
【発明の効果】以上説明した様に本発明は、一旦使用し
て砂粒化した回収鋳物砂を再生するに際し、多数の小孔
より熱風を吹き上げる様にした流動床に回収鋳物砂を導
入して該回収鋳物砂を70℃乃至120℃の温度になる
様に加熱すると共にエアーレーションによる流動処理の
前処理を行うことにより、該回収鋳物砂中の水分を均一
にして従来の半分以上除去すると共に、自硬性鋳型にあ
っては添加される硬化剤及び粘結剤等の残留薬剤の縮合
反応を促進せしめて砂粒が相互に付着しない様にしてい
るものであって、如何様な造型プロセスによる回収鋳物
砂を本発明の前処理後に乾式再生機構に導入すれば再生
時においては高速回転する回転ローターに付着、増長す
ることなく的確に砂粒間の相互摩擦が行われて該鋳物砂
の再生効率の向上を図る極めて有用なるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成全体を示す概略図であ
る。
【図2】同上における流動層機構部を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 破砕機 2 回収鋳物砂 3 鋳物砂搬送機 4 流動床 5 熱風発生機 6 熱交換器 7 蒸気及び微粉等 8 排気塔 9 流動層 10 乾式再生機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳枠の解枠後の砂塊を破砕機により砂粒
    化した回収鋳物砂を底面に多数の小孔を穿設した流動床
    上に導入すると共に、該流動床の下面には熱風発生機に
    よる熱風を導入して回収鋳物砂を加熱しつつエアーレー
    ションにより流動処理を行うことにより、回収鋳物砂中
    の水分を蒸発させると共に残留薬剤の縮合反応を促進さ
    せて砂粒が相互に付着しない様に前処理した後、乾式再
    生機構に導入してこれを再生することを特徴とする鋳物
    砂の再生方法。
JP17882292A 1992-05-27 1992-05-27 鋳物砂の再生方法 Pending JPH05329576A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010075937A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Kao Corp 再生鋳物砂の製造方法
JP2012166250A (ja) * 2011-02-16 2012-09-06 Daito Kogyo Kk 鋳物砂の乾燥再生法
CN111928565A (zh) * 2020-08-12 2020-11-13 于彦奇 一种铸造厂砂冷却器的加水方法及智能加水系统

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