JPH05329359A - 油中水型乳化組成物 - Google Patents
油中水型乳化組成物Info
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- JPH05329359A JPH05329359A JP8991191A JP8991191A JPH05329359A JP H05329359 A JPH05329359 A JP H05329359A JP 8991191 A JP8991191 A JP 8991191A JP 8991191 A JP8991191 A JP 8991191A JP H05329359 A JPH05329359 A JP H05329359A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】乳化組成物が安定でありながら、清涼感、耐水
性、撥水性に優れ、べたつきのない油中水型乳化組成物
を提供することを目的とする。本発明は、べたかないた
め海浜等において使用した場合砂が体に着かないことか
ら、特に日焼けあるいは日焼防止などの日光下で使用す
る組成物として有用である。 【構成】本発明の油中水型乳化組成物は、水膨潤性粘土
鉱物と、第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤
と、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン
と、オクタメチルシクロテトラシロキサンを含有する揮
発性成分10.0〜50.0重量％と、低級アルコール0.1 〜10
重量％とを含有することを特徴とする。
性、撥水性に優れ、べたつきのない油中水型乳化組成物
を提供することを目的とする。本発明は、べたかないた
め海浜等において使用した場合砂が体に着かないことか
ら、特に日焼けあるいは日焼防止などの日光下で使用す
る組成物として有用である。 【構成】本発明の油中水型乳化組成物は、水膨潤性粘土
鉱物と、第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤
と、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン
と、オクタメチルシクロテトラシロキサンを含有する揮
発性成分10.0〜50.0重量％と、低級アルコール0.1 〜10
重量％とを含有することを特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は化粧品や医薬品、特に日
焼けあるいは日焼防止など日光下で使用する化粧料とし
て有用な油中水型乳化組成物（以下Ｗ／Ｏ型エマルショ
ンと称す）に関し、更に詳しくは乳化組成物が安定であ
りながら、清涼感に優れ、しかも耐水性、撥水性に優
れ、べたつかないため特に海浜等において砂が体に着か
ないという特徴を持つＷ/ Ｏ型エマルションに関する。
焼けあるいは日焼防止など日光下で使用する化粧料とし
て有用な油中水型乳化組成物（以下Ｗ／Ｏ型エマルショ
ンと称す）に関し、更に詳しくは乳化組成物が安定であ
りながら、清涼感に優れ、しかも耐水性、撥水性に優
れ、べたつかないため特に海浜等において砂が体に着か
ないという特徴を持つＷ/ Ｏ型エマルションに関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、化粧品や医薬品の系として使用
性等の面から乳化系のものが広く汎用されている。乳化
系の中では、Ｏ／Ｗ型のもの、Ｗ／Ｏ型のもの等が挙げ
られるが、特に汗や水によって流されないためにはＷ／
Ｏ型が好ましい。しかしながら、このＷ／Ｏ型エマルシ
ョンは一般的に、べたつくため使用性が悪く、また清涼
感に劣り、これらの欠点を改良しようとすると乳化安定
性が悪くなるという欠点がある。乳化安定性、使用性に
優れるＷ／Ｏ型エマルションを得るために多くの試みが
なされており、本出願人らも水膨潤性粘土鉱物や有機シ
リコーン樹脂を利用した技術を確立している（特開平1-
180237）。一方、Ｗ／Ｏ型エマルションに清涼感を与え
るためにエタノールを加えることも試みられている（特
開昭63-250311 ）。
性等の面から乳化系のものが広く汎用されている。乳化
系の中では、Ｏ／Ｗ型のもの、Ｗ／Ｏ型のもの等が挙げ
られるが、特に汗や水によって流されないためにはＷ／
Ｏ型が好ましい。しかしながら、このＷ／Ｏ型エマルシ
ョンは一般的に、べたつくため使用性が悪く、また清涼
感に劣り、これらの欠点を改良しようとすると乳化安定
性が悪くなるという欠点がある。乳化安定性、使用性に
優れるＷ／Ｏ型エマルションを得るために多くの試みが
なされており、本出願人らも水膨潤性粘土鉱物や有機シ
リコーン樹脂を利用した技術を確立している（特開平1-
180237）。一方、Ｗ／Ｏ型エマルションに清涼感を与え
るためにエタノールを加えることも試みられている（特
開昭63-250311 ）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
1-180237においては、清涼感については未だ満足できる
ものではなく、また特に海浜等で使用する日焼けあるい
は日焼防止など日光下で使用する外用剤では砂が体に着
くという問題があり、使用性面でまだまだ改良する必要
があった。また、特開昭63-250311 は乳化安定性におい
て十分満足できるものではなかった。
1-180237においては、清涼感については未だ満足できる
ものではなく、また特に海浜等で使用する日焼けあるい
は日焼防止など日光下で使用する外用剤では砂が体に着
くという問題があり、使用性面でまだまだ改良する必要
があった。また、特開昭63-250311 は乳化安定性におい
て十分満足できるものではなかった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者等はこうした先
行技術の欠点を改良すべく鋭意研究を重ねた結果、処方
中で水膨潤性粘土鉱物と、第四級アンモニウム塩型カチ
オン界面活性剤と、ポリオキシアルキレン変性オルガノ
ポリシロキサンとから生成する有機変性粘土鉱物を乳化
剤として用い、これにさらにオクタメチルシクロテトラ
シロキサンを含有する揮発性成分10.0〜50.0重量％と、
低級アルコール0.1 〜10重量％を組合せたならば、特に
サンケア製品に適するＷ／Ｏ型エマルションが得られる
ということを見出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
行技術の欠点を改良すべく鋭意研究を重ねた結果、処方
中で水膨潤性粘土鉱物と、第四級アンモニウム塩型カチ
オン界面活性剤と、ポリオキシアルキレン変性オルガノ
ポリシロキサンとから生成する有機変性粘土鉱物を乳化
剤として用い、これにさらにオクタメチルシクロテトラ
シロキサンを含有する揮発性成分10.0〜50.0重量％と、
低級アルコール0.1 〜10重量％を組合せたならば、特に
サンケア製品に適するＷ／Ｏ型エマルションが得られる
ということを見出し、この知見に基づいて本発明を完成
するに至った。
【０００５】すなわち本発明は、水膨潤性粘土鉱物と、
第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤と、ポリオ
キシアルキレン変性オルガノポリシロキサンと、オクタ
メチルシクロテトラシロキサンを含有する揮発性成分1
0.0〜50.0重量％と、低級アルコール0.1 〜10重量％と
を含有してなる油中水型乳化組成物を提供するものであ
る。
第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤と、ポリオ
キシアルキレン変性オルガノポリシロキサンと、オクタ
メチルシクロテトラシロキサンを含有する揮発性成分1
0.0〜50.0重量％と、低級アルコール0.1 〜10重量％と
を含有してなる油中水型乳化組成物を提供するものであ
る。
【０００６】以下本発明の構成について述べる。
【０００７】本発明に用いる水膨潤性粘土鉱物は、スメ
クタイト属に属する層状ケイ酸塩鉱物であり、一般には
モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サ
ポナイト、及びヘクトライト等があり、これらは天然又
は合成品のいずれであってもよい。市販品では、クニピ
ア、スメクトン（いずれもクニミネ工業）、ビーガム
（バンダービルト社）、ラポナイト（ラポルテ社）、フ
ッ素四ケイ素雲母（トピー工業）等がある。本発明の実
施にあたっては、これらの水膨潤性粘土鉱物のうちか
ら、一種または二種以上が任意に選択されて、本発明の
乳化組成物の全重量に対し通常は0.2 〜3.0 重量％配合
される。0.2 重量％未満では製品によっては温度安定性
が不十分になる場合があり、また3.0 重量％を越えて配
合されると製品によっては系の粘度が増大し使用性が劣
る場合がある。
クタイト属に属する層状ケイ酸塩鉱物であり、一般には
モンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サ
ポナイト、及びヘクトライト等があり、これらは天然又
は合成品のいずれであってもよい。市販品では、クニピ
ア、スメクトン（いずれもクニミネ工業）、ビーガム
（バンダービルト社）、ラポナイト（ラポルテ社）、フ
ッ素四ケイ素雲母（トピー工業）等がある。本発明の実
施にあたっては、これらの水膨潤性粘土鉱物のうちか
ら、一種または二種以上が任意に選択されて、本発明の
乳化組成物の全重量に対し通常は0.2 〜3.0 重量％配合
される。0.2 重量％未満では製品によっては温度安定性
が不十分になる場合があり、また3.0 重量％を越えて配
合されると製品によっては系の粘度が増大し使用性が劣
る場合がある。
【０００８】本発明に用いる第四級アンモニウム塩型カ
チオン界面活性剤は下記一般式で表されるものである。
チオン界面活性剤は下記一般式で表されるものである。
【化１】 （式中、Ｒ1 は炭素数10〜22のアルキル基またはベンジ
ル基、Ｒ2 はメチル基または炭素数10〜22のアルキル
基、 Ｒ3 とＲ4 は炭素数1 〜3 のアルキル基またはヒド
ロキシアルキル基、Ｘはハロゲン原子またはメチルサル
フェート残基を表す。)
ル基、Ｒ2 はメチル基または炭素数10〜22のアルキル
基、 Ｒ3 とＲ4 は炭素数1 〜3 のアルキル基またはヒド
ロキシアルキル基、Ｘはハロゲン原子またはメチルサル
フェート残基を表す。)
【０００９】具体的に挙げるならば例えば、ドデシルト
リメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルトリメチル
アンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウム
クロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、アラキルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニ
ルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジメチ
ルエチルアンモニウムクロリド、セチルジメチルエチル
アンモニウムクロリド、ステアリルジメチルエチルアン
モニウムクロリド、アラキルジメチルエチルアンモニウ
ムクロリド、ベヘニルジメチルエチルアンモニウムクロ
リド、ミリスチルジエチルメチルアンモニウムクロリ
ド、セチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ステ
アリルジエチルメチルアンモニウムクロリド、アラキル
ジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジエチ
ルメチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルミリ
スチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルセチル
アンモニウムクロリド、ベンジルジメチルステアリルア
ンモニウムクロリド、ベンジルジメチルベヘニルアンモ
ニウムクロリド、ベンジルメチルエチルセチルアンモニ
ウムクロリド、ベンジルメチルエチルステアリルアンモ
ニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムク
ロリド、ジベヘニルジヒドロキシエチルアンモニウムク
ロリド、および相当するブロミド等、さらにジパルミチ
ルプロピルエチルアンモニウムメチルサルフェート等が
挙げられる。本発明の実施にあたっては、これらのうち
一種または二種以上が任意に選択される。
リメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルトリメチル
アンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウム
クロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリ
ド、アラキルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニ
ルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジメチ
ルエチルアンモニウムクロリド、セチルジメチルエチル
アンモニウムクロリド、ステアリルジメチルエチルアン
モニウムクロリド、アラキルジメチルエチルアンモニウ
ムクロリド、ベヘニルジメチルエチルアンモニウムクロ
リド、ミリスチルジエチルメチルアンモニウムクロリ
ド、セチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ステ
アリルジエチルメチルアンモニウムクロリド、アラキル
ジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジエチ
ルメチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルミリ
スチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルセチル
アンモニウムクロリド、ベンジルジメチルステアリルア
ンモニウムクロリド、ベンジルジメチルベヘニルアンモ
ニウムクロリド、ベンジルメチルエチルセチルアンモニ
ウムクロリド、ベンジルメチルエチルステアリルアンモ
ニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムク
ロリド、ジベヘニルジヒドロキシエチルアンモニウムク
ロリド、および相当するブロミド等、さらにジパルミチ
ルプロピルエチルアンモニウムメチルサルフェート等が
挙げられる。本発明の実施にあたっては、これらのうち
一種または二種以上が任意に選択される。
【００１０】本発明のＷ／Ｏ型エマルション中の第四級
アンモニウム塩型カチオン界面活性剤の含有量は、水膨
潤性粘土鉱物100gに対して40〜140 ミリ当量（以下meq
と略す。）であることが好ましく、更に好ましくは60〜
120meqである。又、第四級アンモニウム塩型カチオン界
面活性剤と水膨潤性粘土鉱物は、エマルション調製時に
それぞれ油相、水相に別々に添加しても、或は市販品
（例えばベントン：ナショナルレッド社製）を含め予め
両者を適当な溶媒中で反応させた後、反応物を油相に添
加してもよい。
アンモニウム塩型カチオン界面活性剤の含有量は、水膨
潤性粘土鉱物100gに対して40〜140 ミリ当量（以下meq
と略す。）であることが好ましく、更に好ましくは60〜
120meqである。又、第四級アンモニウム塩型カチオン界
面活性剤と水膨潤性粘土鉱物は、エマルション調製時に
それぞれ油相、水相に別々に添加しても、或は市販品
（例えばベントン：ナショナルレッド社製）を含め予め
両者を適当な溶媒中で反応させた後、反応物を油相に添
加してもよい。
【００１１】本発明に用いるポリオキシアルキレン変性
オルガノポリシロキサンは、下記一般式[A] 、[B] 、
[C] 、[D] で表されるポリオキシアルキレン変性オルガ
ノポリシロキサンが好ましく、任意の一種又は二種以上
が配合され、配合量は水膨潤性粘土鉱物100gに対して75
〜2,000gが好ましく、更に好ましくは100 〜1,500gであ
る。
オルガノポリシロキサンは、下記一般式[A] 、[B] 、
[C] 、[D] で表されるポリオキシアルキレン変性オルガ
ノポリシロキサンが好ましく、任意の一種又は二種以上
が配合され、配合量は水膨潤性粘土鉱物100gに対して75
〜2,000gが好ましく、更に好ましくは100 〜1,500gであ
る。
【００１２】
【化２】
【００１３】本発明に用いられる揮発性成分としては、
オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシク
ロペンタシロキサン等低沸点環状シリコーン油、低沸点
鎖状シリコーン油、低沸点イソパラフィン系炭化水素等
が挙げられる。これらの中から適宜、一種又は二種以上
が選択されるが、使用性の面でオクタメチルシクロテト
ラシロキサンは必須である。
オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシク
ロペンタシロキサン等低沸点環状シリコーン油、低沸点
鎖状シリコーン油、低沸点イソパラフィン系炭化水素等
が挙げられる。これらの中から適宜、一種又は二種以上
が選択されるが、使用性の面でオクタメチルシクロテト
ラシロキサンは必須である。
【００１４】本発明に用いられるオクタメチルシクロテ
トラシロキサンを含む揮発性成分の配合量が、Ｗ／Ｏ型
エマルション全量中、10.0〜50.0重量％、好ましくは1
5.0〜4 0.0 重量％でる。10.0重量％未満では、べたつ
きがあり、使用性面で好ましくない。
トラシロキサンを含む揮発性成分の配合量が、Ｗ／Ｏ型
エマルション全量中、10.0〜50.0重量％、好ましくは1
5.0〜4 0.0 重量％でる。10.0重量％未満では、べたつ
きがあり、使用性面で好ましくない。
【００１５】本発明に用いられる低級アルコールとして
は、エタノール、イソプロピルアルコール等が挙げられ
る。
は、エタノール、イソプロピルアルコール等が挙げられ
る。
【００１６】本発明に用いられる低級アルコールの配合
量は、Ｗ／Ｏ型エマルション全量中、0.1 〜10重量％、
好ましくは0.5 〜8.0 重量％である。0.1 重量％未満で
は、清涼感に劣り、10.0重量％を超えると、乳化安定性
が悪くなる。
量は、Ｗ／Ｏ型エマルション全量中、0.1 〜10重量％、
好ましくは0.5 〜8.0 重量％である。0.1 重量％未満で
は、清涼感に劣り、10.0重量％を超えると、乳化安定性
が悪くなる。
【００１７】本発明のＷ／Ｏ型エマルションには上記し
た必須成分の他に、有機シリコーン樹脂や高分子量シリ
コーン等を加えると、耐水性や撥水性の面で特に好まし
い。有機シリコーン樹脂は、Ｒ3 Ｓi Ｏ1/2 単位、Ｒ2
Ｓi Ｏ単位、ＲＳi Ｏ3/2 単位、Ｓi Ｏ2 単位のうちの
適当な組合せからなり、その割合は平均式Ｒn Ｓi Ｏ(4
-n)/2 （Ｒは炭素数1 〜6 迄の炭化水素又はフェニル基
を表し、ｎは1.0 〜1.8 迄の値を表す。）を満足するよ
うに選ばれ、約1,500 〜10,000迄の平均分子量を有する
ことが望ましい。高分子量シリコーンは、軟質ゴム状を
呈するものであり、ジメチルポリシロキサン、メチルフ
ェニルポリシロキサン、末端水酸基含有ジメチルポリシ
ロキサン、末端水酸基含有メチルフェニルポリシロキサ
ン等が挙げられる。
た必須成分の他に、有機シリコーン樹脂や高分子量シリ
コーン等を加えると、耐水性や撥水性の面で特に好まし
い。有機シリコーン樹脂は、Ｒ3 Ｓi Ｏ1/2 単位、Ｒ2
Ｓi Ｏ単位、ＲＳi Ｏ3/2 単位、Ｓi Ｏ2 単位のうちの
適当な組合せからなり、その割合は平均式Ｒn Ｓi Ｏ(4
-n)/2 （Ｒは炭素数1 〜6 迄の炭化水素又はフェニル基
を表し、ｎは1.0 〜1.8 迄の値を表す。）を満足するよ
うに選ばれ、約1,500 〜10,000迄の平均分子量を有する
ことが望ましい。高分子量シリコーンは、軟質ゴム状を
呈するものであり、ジメチルポリシロキサン、メチルフ
ェニルポリシロキサン、末端水酸基含有ジメチルポリシ
ロキサン、末端水酸基含有メチルフェニルポリシロキサ
ン等が挙げられる。
【００１８】本発明のＷ／Ｏ型エマルションには、上記
の油分以外に化粧品、医薬品等で用いられる一般的な油
分は全て用いることができ、その範囲も極性油から非極
性油まで幅広く用いることができる。油分を例示すれ
ば、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、マイクロ
クリスタリンワックス等の炭化水素系油分、イソプロピ
ルミリステート、セチルイソオクタノエート、グリセリ
ルトリオクタノエート等のエステル油、ラノリン、ビー
スワックス、オリーブ油、ヤシ油、サフラワー油、ヒマ
シ油、綿実油、ホホバ油、カルナバロウ、マカデミアナ
ッツ油、脂肪酸類、高級アルコール類であり、又消炎
剤、ビタミン、ホルモン等の薬剤等であり、これらは本
発明の効果を損なわない範囲で配合可能である。これら
油分の配合量はＷ/ Ｏ型エマルション中5 〜90重量％程
度であり、10〜80重量％が好ましい。
の油分以外に化粧品、医薬品等で用いられる一般的な油
分は全て用いることができ、その範囲も極性油から非極
性油まで幅広く用いることができる。油分を例示すれ
ば、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、マイクロ
クリスタリンワックス等の炭化水素系油分、イソプロピ
ルミリステート、セチルイソオクタノエート、グリセリ
ルトリオクタノエート等のエステル油、ラノリン、ビー
スワックス、オリーブ油、ヤシ油、サフラワー油、ヒマ
シ油、綿実油、ホホバ油、カルナバロウ、マカデミアナ
ッツ油、脂肪酸類、高級アルコール類であり、又消炎
剤、ビタミン、ホルモン等の薬剤等であり、これらは本
発明の効果を損なわない範囲で配合可能である。これら
油分の配合量はＷ/ Ｏ型エマルション中5 〜90重量％程
度であり、10〜80重量％が好ましい。
【００１９】本発明のＷ／Ｏ型エマルションには必要に
応じて本発明の効果を損なわない範囲で、油溶性及び水
溶性の物質又は分散性物質を配合することができる。例
えば、皮膚角質層に存在するＮＭＦ(Natural Moisturiz
ing Factor) 中のアミノ酸及びその塩、ムコ多糖類、保
湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖
剤、紫外線吸収剤、薬剤、生薬、顔料、分散剤、香料な
どを配合できる。
応じて本発明の効果を損なわない範囲で、油溶性及び水
溶性の物質又は分散性物質を配合することができる。例
えば、皮膚角質層に存在するＮＭＦ(Natural Moisturiz
ing Factor) 中のアミノ酸及びその塩、ムコ多糖類、保
湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖
剤、紫外線吸収剤、薬剤、生薬、顔料、分散剤、香料な
どを配合できる。
【００２０】
【発明の効果】本発明のＷ／Ｏ型エマルションは、乳化
組成物が安定でありながら、清涼感に優れ、しかも耐水
性、撥水性に優れ、べたつかないため特に海浜等におい
て砂が体に着かないという特徴を持つものである。
組成物が安定でありながら、清涼感に優れ、しかも耐水
性、撥水性に優れ、べたつかないため特に海浜等におい
て砂が体に着かないという特徴を持つものである。
【００２１】
【実施例】次に本発明の一層の理解のために、実施例を
あげて更に詳細に説明する。本発明はこれによって限定
されるものではない。なお、配合量は重量％である。
あげて更に詳細に説明する。本発明はこれによって限定
されるものではない。なお、配合量は重量％である。
【００２２】 実施例１ サンスクリーンクリーム (1) 4-tert- ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン 7.0 (2) オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0 (3) 流動パラフィン 10.0 (4) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン *1 4.0 (5) ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 0.8 (6) ビタミンＥアセテート 0.1 (7) エチルパラベン 適量 (8) 香料 適量 (9) イオン交換水 100 になる量 (10)エタノール 1.0 (11)スメクトン 1.2 *1 ：一般式［Ａ］、平均分子量が6,000、 Ｒはメチル基、Ｒ' が水素、ｐ=3 ｙ=0、 ｘ=28 のものである。 製法 (1) 〜(8) を70℃に加熱混合溶解し、予め油相を調製し
ておく。次に（9)〜(11)を70℃で分散混合してから油相
へディスパーで攪拌しながら徐々に加え、十分均一に混
合撹拌、冷却して目的のサンスクリーンクリームを得
た。
ておく。次に（9)〜(11)を70℃で分散混合してから油相
へディスパーで攪拌しながら徐々に加え、十分均一に混
合撹拌、冷却して目的のサンスクリーンクリームを得
た。
【００２３】比較例１ 実施例１からエタノールを除いた他は、実施例１と同様
にしてサンスクリーンクリームを得た。
にしてサンスクリーンクリームを得た。
【００２４】比較例２ 実施例１に処方中で有機変性粘土鉱物を形成するポリオ
キシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ジステア
リルジメチルアンモニウムクロライド、スメクトンの代
りに、ソルビタンセスキオレートを全量置換して得たク
リーム。
キシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ジステア
リルジメチルアンモニウムクロライド、スメクトンの代
りに、ソルビタンセスキオレートを全量置換して得たク
リーム。
【００２５】表１に実施例１、比較例１, ２の乳化安定
性、清涼感、耐水性及び砂の着き具合の評価結果を示
す。なお、評価試験方法および評価基準は以下のとおり
である。 乳化安定性 ０℃、ＲＴ、50℃１ヶ月放置後の安定性を肉眼で評価し
た。 ○：全く分離がみられない △：わずかに分離がみられる ×：２層分離している 耐水性 エマルション塗布後の耐水性を官能で評価した。 ○：非常に良好 △：普通 ×：耐水性があまりない 清涼感 エマルション塗布時の清涼感を官能で評価した。 ○：非常に良好 △：普通 ×：清涼感があまりない 砂の着き具合 エマルション塗布後の砂の着き具合を官能で評価した。 ◎：全く砂が着かない ○：砂がほとんど着かない △：砂が着く ×：砂が良く着く
性、清涼感、耐水性及び砂の着き具合の評価結果を示
す。なお、評価試験方法および評価基準は以下のとおり
である。 乳化安定性 ０℃、ＲＴ、50℃１ヶ月放置後の安定性を肉眼で評価し
た。 ○：全く分離がみられない △：わずかに分離がみられる ×：２層分離している 耐水性 エマルション塗布後の耐水性を官能で評価した。 ○：非常に良好 △：普通 ×：耐水性があまりない 清涼感 エマルション塗布時の清涼感を官能で評価した。 ○：非常に良好 △：普通 ×：清涼感があまりない 砂の着き具合 エマルション塗布後の砂の着き具合を官能で評価した。 ◎：全く砂が着かない ○：砂がほとんど着かない △：砂が着く ×：砂が良く着く
【００２６】
【表１】 表１から明らかなように本発明のＷ／Ｏエマルション
は、乳化安定性、清涼感、耐水性及び砂の着き具合の全
ての点で比較例よりも優れていた。
は、乳化安定性、清涼感、耐水性及び砂の着き具合の全
ての点で比較例よりも優れていた。
【００２７】 実施例２ 乳液 (1) スクワラン 13.0 (2) ワセリン 3.0 (3) ジメチルポリシロキサン( ５cs) 30.0 (4) 有機シリコーン樹脂 （平均式( ＣＨ3)1.8 Ｓi Ｏ1.1 分子量約5,000) 2.0 (5) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン*2 2.5 (6) ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド 0.2 (7) エチルパラベン 0.1 (8) 香料 0.02 (9) イオン交換水 39.08 (10)2-ヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノン 0.2 (11)ポリエチレングリコール6000 1.0 (12)ヘチマ抽出液 0.5 (13)ヒアルロン酸ナトリウム 0.1 (14)1,3-ブチレングリコール 5.0 (15)スメクトン 0.3 (16)エタノール 3.0 *2 ：一般式［Ｂ］、平均分子量が12,000、Ｒはメチル基、Ｒ' が水素、ｐ=3 ｙ=0、 ｘ=32 のものである。 製法 実施例１に準じて目的の乳液を得た。
【００２８】 実施例３ 化粧下地乳液 (1) スクワラン 23.0 (2) ホホバ油 5.0 (3) デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0 (4) ジメチルポリシロキサン( ５cs) 20.0 (5) 2-エチルヘキシル-p- ジメチルアミノベンゾート 2.0 (6) 有機シリコーン樹脂 （平均式( ＣＨ3)0.30( Ｃ6 Ｈ5)0.85Ｓi Ｏ1.43、分子量約8,000) 1.0 (7) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン*3 2.0 (8) 有機変性粘土鉱物（予めスメクトンとジステアリルジメチル アンモニウムクロリドを65:35 の比率で水中で反応させたもの） 1.0 (9) 香料 適量 (10)イオン交換水 11.9 (11)ポリエチレングリコール20000 1.0 (12)酸化チタン 1.0 (13)着色顔料 0.1 (14)ジプロピレングリコール 7.0 (15)エタノール 5.0 *3 ：一般式［Ｃ］、平均分子量が9,000 、Ｒはメチル基、Ｒ' が水素、ｐ=3 ｙ=0、 ｘ=25 のものである。 製法 実施例１に準じて目的の化粧下地乳液を得た。
【００２９】 実施例４ サンスクリーンクリーム (1) 2-エチルヘキシル-p- ジメチルアミノベンゾエート 5.0 (2) 4-tert- ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン 2.0 (3) ジ-P- メトキシケイヒ酸モノエチルヘキサン酸グリセリル 2.0 (4) ワセリン 2.0 (5) 有機シリコーン樹脂 （平均式( ＣＨ3)1.33Ｓi Ｏ1.34分子量約3,000) 15.0 (6) オクタメチルシクロテトラシロキサン 21.0 (7) ジメチルポリシロキサン（分子量約300,000) 8.0 (8) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン*4 3.5 (9) 2-ヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノン 1.0 (10)ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド 1.2 (11)香料 適量 (12)イオン交換水 17.0 (13)微粒子酸化チタン ( 最大粒径0.1 μ以下で平均粒径10〜40m μ) 7.0 (14)着色顔料 0.5 (15)グリセリン 5.0 (16)1,3-ブチレングリコール 5.0 (17)ビーガム 1.8 (18)アルコール 3.0 *4：一般式［Ｄ］、平均分子量が15,000、Ｒはメチル基、Ｒ' が水素、ｐ=3 ｙ=0、 ｘ=34 のものである。 製法 実施例１に準じて目的のサンスクリーンクリームを得
た。
た。
【００３０】 実施例５ ファンデーション (1) 流動パラフィン 20.0 (2) ワセリン 2.0 (3) マイクロクリスタリンワックス 1.0 (4) ジ-P- メトキシケイヒ酸 モノエチルヘキサン酸グリセリル 2.0 (5) 4-tert- ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタン 1.0 (6) デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0 (7) 有機シリコーン樹脂 (平均式（ＣＨ3)1.23( Ｃ6 Ｈ5)0.18Ｓi Ｏ1.3 、分子量約2,000 ）8.0 (8) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 1.5 ( *1のもの1.0、*3のもの0.5) (9) ジグリセリルジイソステアレート 0.5 (10)ベントン( 親水性粘土鉱物と第四級アンモニウム塩型 カチオン界面活性剤が65:35 の比率で反応しているもの) 2.0 (11)香料 適量 (12)イオン交換水 10.0 (13)グリセリン 3.0 (14)分散剤 適量 (15)酸化チタン 15.0 (16)カオリン 5.0 (17)タルク 3.0 (18)着色顔料 1.0 (19)微粒子酸化チタン 2.0 ( 最大粒径0.1 μ以下で平均粒径10〜40m μ) (20)エタノール 3.0 製法 実施例１に準じて目的のファンデーションを得た。
【００３１】 実施例６ モイスチャークリーム (1) スクワラン 2.0 (2) セチルイソオクタノエート 2.0 (3) オクタメチルテトラシロキサン 4.0 (4) 有機シリコーン樹脂 （平均式( ＣＨ3)1.23( Ｃ6 Ｈ5)0.18Ｓi Ｏ1.30、分子量約2,000) 10.0 (5) ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン (*2 のもの2.0、*4のもの1.5) 3.5 (6) ベヘニルジエチルメチルアンモニウムクロリド 0.5 (7) イオン交換水 54.5 (8) グリセリン 15.0 (9) 1,3-ブチレングリコール 5.0 (10)グルタミン酸ナトリウム 0.5 (11)クニピア 1.0 (12)エタノール 2.0 製法 実施例１に準じて目的のモイスチャークリームを得た。 実施例２〜６は、乳化安定性、清涼感、耐水性及び砂の
着き具合の全ての点で優れていた。
着き具合の全ての点で優れていた。
Claims (1)
- 【請求項１】水膨潤性粘土鉱物と、第四級アンモニウム
塩型カチオン界面活性剤と、ポリオキシアルキレン変性
オルガノポリシロキサンと、オクタメチルシクロテトラ
シロキサンを含有する揮発性成分10.0〜50.0重量％と、
低級アルコール0.1 〜10重量％とを含有してなる油中水
型乳化組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8991191A JPH05329359A (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 油中水型乳化組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8991191A JPH05329359A (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 油中水型乳化組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05329359A true JPH05329359A (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=13983900
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8991191A Pending JPH05329359A (ja) | 1991-03-28 | 1991-03-28 | 油中水型乳化組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05329359A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| WO1998054271A1 (fr) * | 1997-05-30 | 1998-12-03 | Shiseido Company, Ltd. | Agent gelifiant et compositions gelifiees |
| JPH115712A (ja) * | 1997-06-13 | 1999-01-12 | Shiseido Co Ltd | 油中水型乳化組成物及びこれを用いた乳化化粧料 |
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-
1991
- 1991-03-28 JP JP8991191A patent/JPH05329359A/ja active Pending
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