JPH0532851U - ねじり振動粘性ダンパ装置 - Google Patents

ねじり振動粘性ダンパ装置

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Publication number
JPH0532851U
JPH0532851U JP9096991U JP9096991U JPH0532851U JP H0532851 U JPH0532851 U JP H0532851U JP 9096991 U JP9096991 U JP 9096991U JP 9096991 U JP9096991 U JP 9096991U JP H0532851 U JPH0532851 U JP H0532851U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inertia
shearing chamber
torsional vibration
chamber
solid lubricant
Prior art date
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Pending
Application number
JP9096991U
Other languages
English (en)
Inventor
康之 小野寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Komatsu Ltd filed Critical Komatsu Ltd
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Publication of JPH0532851U publication Critical patent/JPH0532851U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ねじり振動粘性ダンパ装置の耐久性及び構造
の簡素化。 【構成】ねじり振動粘性ダンパ装置を構成するダンパー
ケース3のイナーシャーリング室3aの内面と、該イナ
ーシャーリング室3a内にベアリング6を介して設置し
たイナーシヤーリング5の外面と、さらにイナーシャー
リング室3aを密封するカバー7の前記イナーシャーリ
ング室3aを構成する面とを各々固体潤滑剤4にてコー
ティングし、該イナーシャーリング室3a内にシリコン
オイル8を封入するので、ベアリング6の摩耗を低減
し、摩耗粉によるシリコンオイルの劣化を低減できると
同時に、磨耗が進行してイナーシャーリング5の外面
と、イナーシャリング室3aの内面とが接触しても、局
部的な異常発熱を生じる事無く長期間に亘りダンパ機能
を維持する事が出来る。また構造が複雑でコストの高い
ベアリング6を廃止した構造としても固体潤滑剤4によ
り、前記と同様な潤滑効果が得られ 、構造の簡素化を
図る事が出来る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はエンジンのクランクシャフトに装着されるねじり振動粘性ダンパ装置 に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は従来技術によるねじり振動ダンパ装置の断面図であり、ダンパーケース 3は外周部に箱形のイナーシャーリング室3aを有する環状の円板で,クランク シャフト1の先端に設置されたフランジ2に装着されている。そして前記イナー シャーリング室3a内部には環状のイナーシャーリング5を、図4、もしくは図 5に示す樹脂又は銅合金製のプレーンベアリング6、または9を介して転動可能 に設置し,カバー7にてイナーシャーリング室3aを密封し、内部にシリコンオ イル8を封入して、該シリコンオイル8の粘性により、クランクシャフト1のね じり振動を吸収する構成となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の如き構成のため、イナーシャーリング5はイナーシャー リング室3a内で激しく運動する。シリコンオイル8にはいくぶんかの潤滑機能 はあるが、急加減速の激しい建設機械に搭載されるエンジンのダンパ装置におい ては、長時間稼働するとベアリング部6又は9が磨耗し、摩耗粉によるシリコン オイルの劣化促進、あるいは、摩耗増大により、ダンパーケース3とイナーシャ ーリング5が接触して局部的な異常発熱を起こし、急激なオイル劣化の発生を起 こし、ねじり振動吸収効果が失われ、、遂にはダンパーケース3の破損に至たる こともあり、握り振動の増大によりクランクシャフト1に重大な影響を及ぼすこ とがある。
【0004】 したがって、長時間に渡り重荷重で稼働してもダンパ効果を維持することの出 来る、信頼性、耐久性に優れたねじり振動粘性ダンパ装置の開発が課題である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記に鑑み、エンジンのクランクシャフト先端に装着されるねじり振動粘性ダ ンパ装置において、該装置を構成するダンパーケースのイナーシャーリング室内 面と、イナーシャーリングの前記イナーシャーリング室内面とが対峙する外面に 、固体潤滑剤をコーティングする。
【0006】
【作用】
上記の如き構成により、ダンパーケースのイナーシャーリング室内面と、該面 に対峙するイナーシャーリングの外面とは、双方共固体潤滑剤によりコーティン グされているため、ベアリング材の摩耗低減により、摩耗粉によるシリコンオイ ルの劣化の低減がはかられ、同時にベアリング部が磨耗して前記の両面が接触し ても、固体潤滑剤の潤滑作用により局部的な異常発熱を生じることなく、長期間 に亘りねじり振動ダンパとしての機能を維持することが可能となる。
【0007】
【実施例】
図1は本考案装置の1実施例の断面図であつて、ダンパーケース3は外周部に 箱形のイナーシャーリング室3aを有する環状の円板で、クランクシャフト1の 先端に設置されたフランジ2に装着されている。そして前記イナーシャーリング 室3aの内面には固体潤滑剤4がコーティングされており、また前記イナーシャ ーリング室3a内部には、外面を固体潤滑剤4でコーティングしたイナーシャー リング5が、図1、もしくは図2に示す樹脂又は銅合金製のプレーンベアリング 6もしくは9を介して転動可能に設置しされている。さらに前記イナーシャーリ ング室3aを構成する内面を固体潤滑剤4でコーティングしたカバー7にてイナ ーシャーリング室3aを密封し、該イナーシャーリング室3a内にシリコンオイ ル8を封入してある。従って本装置が長時間に亘り稼働した場合、ベアリング6 又は9の磨耗が、摩耗が低減され、摩耗粉によるシリコンオイルの劣化が低減さ れると同時に、摩耗がさらに進行し、イナーシャーリング室3aの内壁とイナー シャーリング5の外面が接触しても発熱や異常磨耗の発生を防ぐ事が出来る。
【0008】 図3は本考案装置の他の実施例の部分断面図であつて、固体潤滑剤4にてコー ティングされたイナーシャーリング室3a内部には、外面を固体潤滑剤4でコー ティングしたイナーシャーリング5が転動可能に遊嵌され、さらに前記イナーシ ャーリング室3aを構成する面を固体潤滑剤4でコーティングしたカバー7にて イナーシャーリング室3aを密封し、該イナーシャーリング室3a内にシリコン オイル8を封入してある。従って複雑なベアリング部分が無くても、固体潤滑剤 4の効果によりイナーシャーリング室3aの内壁とイナーシャーリング5の外面 とが接触して発熱したり、異常磨耗したりする事無く、長時間に亘りダンパ機能 を維持し稼働することができる。
【0009】 尚本装置に使用される固体潤滑剤4は、二硫化モリブデン(Mo S2 )や四弗 化エチレン樹脂(PTFE)等が使用される。
【0010】
【考案の効果】
上記の如き構成によりシリコンオイルの劣化の要因の1つであるベアリングの 摩耗粉が低減でき、シリコンオイルの寿命向上がはかれる。またベアリング部が 磨耗してイナーシャリング室内面とイナーシャリング外面とが接触しても、前記 両面が固体潤滑剤にてコーティングされているため、局部的な異常発熱を生じる こともなく、長期間に亘りねじり振動ダンパとしての機能を維持することが可能 となる。またイナーシャリング室内面とイナーシャリング外面に施したコーティ ングの潤滑効果により、構造が複雑でコストの高いベアリング部分を廃止しても 、長期間に亘りねじり振動ダンパとしての機能を維持することが可能となり、安 値且つ信頼性、耐久性に優れたねじり振動粘性ダンパ装置を提供することができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による、ねじり振動粘性ダンパ装置の断
面図である。
【図2】図1におけるダンパーケース部の他の実施例を
示す部分断面図である。
【図3】図1におけるダンパーケース部の他の実施例を
示す部分断面図である。
【図4】従来技術による、ねじり振動粘性ダンパ装置の
断面図である。
【図5】図4におけるダンパーケース部の他の実施例を
示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 クランクシャフト 2 フランジ 3 ダンパーケース 4 固体潤滑剤 5 イナーシャーリング 6 ボールベアリング 7 カバー 8 シリコンオイル 9 プレーンベアリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのクランクシャフト先端に装着
    されるねじり振動粘性ダンパ装置において、該装置を構
    成するダンパーケースのイナーシャーリング室内面と、
    イナーシャーリングの前記イナーシャーリング室内面と
    が対峙する外面に、固体潤滑剤をコーティングしたこと
    を特徴とする、ねじり振動粘性ダンパ装置。
JP9096991U 1991-10-09 1991-10-09 ねじり振動粘性ダンパ装置 Pending JPH0532851U (ja)

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JP9096991U JPH0532851U (ja) 1991-10-09 1991-10-09 ねじり振動粘性ダンパ装置

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ID=14013332

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JP9096991U Pending JPH0532851U (ja) 1991-10-09 1991-10-09 ねじり振動粘性ダンパ装置

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JP (1) JPH0532851U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000199544A (ja) * 1998-12-01 2000-07-18 Hasse & Wrede Gmbh 重ねじり振動ダンパ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000199544A (ja) * 1998-12-01 2000-07-18 Hasse & Wrede Gmbh 重ねじり振動ダンパ

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