JPH0532720B2 - - Google Patents

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JPH0532720B2
JPH0532720B2 JP58059301A JP5930183A JPH0532720B2 JP H0532720 B2 JPH0532720 B2 JP H0532720B2 JP 58059301 A JP58059301 A JP 58059301A JP 5930183 A JP5930183 A JP 5930183A JP H0532720 B2 JPH0532720 B2 JP H0532720B2
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Japan
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reactor
liquid poison
control
reactivity
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JP58059301A
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JPS59184895A (ja
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Masahisa Oohashi
Hiroyuki Masuda
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Priority to CA000451280A priority patent/CA1213380A/en
Priority to DE8484103679T priority patent/DE3481742D1/de
Priority to US06/597,032 priority patent/US4647421A/en
Publication of JPS59184895A publication Critical patent/JPS59184895A/ja
Publication of JPH0532720B2 publication Critical patent/JPH0532720B2/ja
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    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C7/00Control of nuclear reaction
    • GPHYSICS
    • G21NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
    • G21CNUCLEAR REACTORS
    • G21C7/00Control of nuclear reaction
    • G21C7/36Control circuits
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、原子炉の負荷追従運転制御方法に係
り、特に、制御棒及び液体ポイズンを用いて出力
制御を行う原子炉の日負荷追従運転に適用できる
原子炉の負荷追従運転制御方法に関するものであ
る。
〔発明の背景〕
圧力管型原子炉は、燃料集合体を内蔵する多数
の圧力管を、減速材が充填されたカランドリアタ
ンクにそれを貫通して設置したものである。圧力
管内は、冷却材が流動する。このような圧力管型
原子炉の出力制御は、カランドリアタンク内で圧
力管の間に挿入される制御棒の出入れ操作と、カ
ランドリアタンク内の減速材中に混入される液体
ポイズン濃度の調節によつて行われる。
最近、原子炉の運転方法としては、ベースロー
ド用として固定された出力運転だけでなく、負荷
の変動に応じた出力を変える負荷追従運転の適用
が検討され始めている。前述の圧力管型原子炉
も、例外ではなく負荷追従運転を適用することが
検討されている。その具体例として、特開昭57−
141594号公報に示すものがすでに提案されてい
る。
上記公開公報の第5図に示す圧力管型原子炉の
負荷追従運転制御装置は、1日の昼間と夜間の電
力需要に対応させて毎日昼間の原子炉出力を高く
して夜間の原子炉出力を低く制御するものであ
る。圧力管型原子炉のように制御手段として制御
棒及び液体ポイズン濃度調節を用いる原子炉(圧
力管型原子炉以外に加圧水形原子炉がある)で
は、原子炉出力の下降(または上昇は、所定の下
降率(または上昇率)で設定された出力下降線
(または出力上昇線)を中心に上下に許容幅をも
たせてなる許容出力上限線と許容出力下限線との
範囲内で行われる。
圧力管型原子炉の負荷追従運転制御について以
下に説明する。カランドリアタンク内の液体ポイ
ズンの濃度を増加することにより昼間の高い原子
炉出力より夜間の低い原子炉に下げる。制御棒の
挿入、引抜き等の操作は、急激な出力変動によつ
て燃料集合体に与えるダメージが大きいので、原
子炉出力が許容出力の上限または下限線を逸脱す
る場合にのみ実施される。制御棒操作は液体ポイ
ズン濃度の調節に比べて原子炉出力の変動割合が
極めて大きく、原子炉出力の高出力領域でその操
作は燃料集合体に損傷を与える危険性がある。こ
のため、高出力領域での制御棒の操作は、できる
だけ抑制することが望ましい。
前述の公開公報の第5図に示す圧力管型原子炉
の負荷追従運転制御は、負荷追従運転時の制御棒
操作の回数を低減しようとするものである。この
負荷追従運転制御は、原子炉出力の設定値及び原
子炉の動特性解析用データを用いて原子炉出力変
化から反応度の時間変化の予測値を求め、予測値
から求めた反濃度変化率の大きさに応じて出力制
御の時間を区分し、各区分時間内における液体ポ
イズンの注入量または除去量の最適値を求め、カ
ランドリアタンク内の液体ポイズン濃度を最適値
に調整するものである。しかしながら、本方法に
おいても、制御棒の操作回数は減少したとはい
え、原子炉出力を50%にする負荷追従運転を実施
した場合、原子炉出力を50%に保持する前後の制
御棒の操作回数は、約300回にも及ぶ。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記した事項を考慮して繰返
し実施される負荷追従運転制御を単純化できる原
子炉の負荷追従運転制御方法を提供することにあ
る。
〔発明の概要〕
本発明の特徴は、ある負荷変動サイクルに投入
された反応度に基づいてその次の負荷変動サイク
ルにおける原子炉出力制御手段の操作量を決定す
ることにある。
圧力管型原子炉に負荷追従運転を適用した場
合、負荷変更計画が毎日同じパターンすなわち、
負荷変動サイクルで繰返えされると、2日目以降
の炉心反応度変化のパターンが実質的に同一にな
るということがわかつた。その現象を、以下に説
明する。第1図は、毎日負荷を変更する負荷追従
運転を行つた場合の圧力管型原子炉の炉心反応度
変化を示している。この場合における負荷追従運
転の負荷変更計画37Aは、100%の電気出力を
特性1(実線)で示すように1時間で50%まで下
げ、50%電気出力を8時間保持し、その時間経過
後に1時間で電気出力を50%から100%まで上昇
させ、電気出力100%を14時間保持するというパ
ターン(負荷変動サイクル)を、毎日繰返すもの
である。このような負荷追従運転計画37Aに沿
つた負荷追従運転が実施されるまでは、圧力管型
原子炉は電気出力100%を得るように運転されて
いたものとする。特性1のように電気出力が変化
すると、それに伴つて原子炉の熱出力は特性2
(破線)のように、また炉心内で燃料の核分裂に
よつて発生するキセノンの濃度は特性3(一点鎖
線)のように変化する。特性1の如く電気出力を
変更する場合、炉心反応度は、特性3のキセノン
濃度の変化及び出力係数の影響を受け、特性4
(二点鎖線)の如く変化する。特性4の炉心反応
度は、原子炉の運転形態を変えた1日目は別とし
て2日目以降で実質的に同じ変化をしている。
このような傾向は、高電気出力100%、低電気
出力50%の負荷追従運転パターンから高電気出力
100%、低電気出力70%の異なる負荷追従運転パ
ターンに変えた場合でも同じである。すなわち、
後者のパターンを繰返して負荷追従運転を実施す
ることにより、パターン変化後2日目以降の炉心
反応度の変化は実質的に同じである。
本発明は、同じパターンの負荷追従運転を繰返
して実施する場合、そのパターンを何回か繰返し
た後では、炉心反応度の変化が実質的に同じであ
るという現象を利用したものである。
〔発明の実施例〕 本発明の好適な一実施例である原子炉の負荷追
従運転制御方法を第2図に基づいて説明する。第
2図は、圧力管型原子炉に適用した負荷追従運転
制御装置を示している。圧力管型原子炉は、内部
に減速材である重水が充填されているカランドリ
アタンク1及びカランドリアタンク1に貫通させ
て取付けて燃料集合体3を内蔵する圧力管2を有
している。圧力管2のカランドリアタンク1の水
平断面における配置は、第3図に示す。冷却材で
ある軽水(単に冷却水という)は、圧力管2の下
部より圧力管2内に供給され、燃料集合体3によ
り加熱されて蒸気となる。蒸気を含んでいる冷却
水は、圧力管2の上部より蒸気ドラム(図示せ
ず)内に供給される。ここで蒸気は分離されてタ
ービン(図示せず)に送られる。冷却材は、蒸気
ドラムに供給される給水とともに圧力管2の下部
に再び導かれる。冷却材として重水を用いる圧力
管型原子炉もある。この場合、圧力管2より吐出
された重水は、蒸気発生器にて軽水と熱交換さ
れ、再び圧力管2内に戻される。軽水は、蒸気発
生器にて蒸気となりタービンに送られる。カラン
ドリアタンク1内の減速材である重水は、循環ポ
ンプ4の駆動により重水循環、配管5及びカラン
ドリアタンク1内を循環する。
圧力管型原子炉の原子炉出力は、カランドリア
タンク1の圧力管2の間、すなわち燃料集合体3
の間に出入される出力調整用の制御棒(ステンレ
ス棒)6の操作及びカランドリアタンク1内に充
填されている重水中に含まれる液体ポイズンの濃
度の調節によつて制御される。制御棒6は、制御
棒駆動装置7に連結され、制御棒駆動装置7によ
り多数の燃料集合体3にて構成される炉心に挿入
されまたはそれから引抜かれる。出力調整用の制
御棒6以外に、原子炉の運転を停止させる運転停
止用の制御棒(図示せず)が多数設けられてい
る。運転停止用の制御棒は、原子炉の通常運転時
に炉心から引抜かれており、停止時に炉心に挿入
される。液体ポイズン濃度の調節は、液体ポイズ
ン注入装置9及び液体ポイズン除去装置16の操
作にて行われる。液体ポイズン注入装置9及び液
体ポイズン除去装置16は、重水循環配管5に取
付けられる。液体ポイズン注入装置9は、重水循
環配管5に接続される配管10、配管10に接続
されて内部に液体ポイズンが充填された液体ポイ
ズンタンク11、配管10に取付けられる止め弁
12及び流量調節弁13から構成される。液体ポ
イズン濃度計14及び流量計15が、配管10に
設けられる。液体ポイズン除去装置16は、両端
が重水循環配管5に接続される配管17、配管1
7に取付けられた内部にイオン交換樹脂が充填さ
れた液体ポイズン除去塔18、配管17に設けら
れた止め弁19及び20からなつている。流量計
21が配管17に設けられる。流量調節弁22
は、重水循環配管5に設置され、液体ポイズン除
去装置16が機能していない時、すなわち止め弁
19及び20が閉になつている時には全開の状態
にある。液体ポイズン除去装置16が機能してい
る時、すなわち止め弁19及び20が開になつて
いる時、流量調節弁22の開度が減少されて重水
循環配管5より液体ポイズン除去塔18に供給さ
れる重水流量が制御される。
制御棒6、液体ポイズン注入装置9及び液体ポ
イズン除去装置16の操作は、カランドリアタン
ク1内で圧力管2の間に配置された中性子検出器
23の出力に基づいて制御される。
このような圧力管型原子炉の負荷追従制御装置
は、負荷追従制御装置24、液体ポイズン除去制
御装置29A、液体ポイズン注入制御装置29
B、一定負荷追従制御装置30、原子炉出力総括
制御装置33及び操作盤34からなつている。操
作盤34を除く他の制御装置は電子計算機にて構
成される。原子炉出力総括制御装置は、負荷追従
制御装置24及び一定負荷追従制御装置30を統
括している。
比較的長時間の大きな反応度の制御には重水中
の液体ポイズン濃度の調節が適し、短時間での反
応度の微修正には制御棒6の操作が適している。
しかしながら原子炉出力が高い領域における制御
棒6の操作は燃料破損の危険性を低減させる観点
からできるだけ避けることが望ましい。液体ポイ
ズン濃度調節手段は遅効性制御手段であるととも
に原子炉出力微調整用制御手段である。制御棒6
は即効性制御手段であるとともに液体ポイズン濃
度調節手段に比べて原子炉出力を大きく変動させ
るので原子炉出力阻調整用制御手段であるとも言
える。本実施例は、負荷追従運転を、できるだけ
液体ポイズン濃度の調節を実施することにより達
成しようとするものである。
負荷追従制御装置24は、第4図に示すよう
に、制御棒制御装置25、液体ポイズン除去・注
入速度修正装置26、液体ポイズン除去・注入速
度決定装置27及び制御棒位置修正装置28から
なつている。一定負荷追従主制御装置30は、第
2図に示すように、投入反応度計算装置31及び
液体ポイズン除去・注入速度指示装置32を有し
ている。
上記の制御装置を用いて第1図の特性(電気出
力)で示す負荷変更計画37Aを実施する本実施
例の負荷追従運転制御方法を、以下に詳細に説明
する。第5図に示す負荷変更計画37Bは、第1
図の特性1示す電気出力による負荷変更計画、3
7Aを原子炉熱出力の変化で示したものである。
すなわち、負荷変更計画37Bは、原子炉熱出力
(以下単に原子炉出力という)を100%から1時間
で55%まで下げ、55%原子炉出力を8時間保持
し、その後に1時間で原子炉出力を55%から100
%まで上昇させ100%で14時間保持するものであ
る。この運転パターンは、操作盤34から解除の
指令ができるまで毎日繰返えされる。原子炉出力
が55%の時に電気出力が50%まで下がるのは、原
子炉出力が低くなるとタービン効率が低下するた
めである。第5図の破線38及び39は、負荷変
更計画37Bの上限値及び下限値を示している。
圧力管型原子炉は、出力制御を行う際、キセノン
の濃度変化の影響を受け易く原子炉出力が変動し
易い。この変動を抑制して原子炉の出力制御を容
易にするために上限値38及び下限値39が設け
られている。負荷変更計画37Bと上限値38及
び下限値39との各出力差ΔPは、出力許容幅を
示している。
負荷変更計画37Aは、操作盤34より原子炉
出力統括制御装置33に入力され、そのメモリ
(図示せず)内に記憶される。出力許容幅ΔPは、
あらかじめ原子炉出力統括制御装置33のメモリ
内に記憶されている。原子炉出力統括制御装置3
3は、原子炉の運転計画を比較し、今まで実施し
ていた原子炉の運転計画と異なる運転計画が入力
されると、開閉器35を閉じる。原子炉出力統括
制御装置33は、負荷変更計画37Aに基づいて
時間tに対応する電気出力P.(t)を原子炉出力Ph(t)
に変換し、この原子炉出力Ph(t)を開閉器35を
介して順次負荷追従制御装置24に伝える。すな
わち、原子炉統括制御装置33は、負荷変更計画
37A(第1図)を負荷変更計画37B(第5図)
に変換して出力する。時間tは、原子炉統括制御
装置33に内蔵されるタイマ機能によつて計測さ
れる。出力許容幅ΔP及び時間tも、原子炉出力
統括制御装置33から負荷追従制御装置24に伝
えられる。
これらの信号を入力する負荷追従制御装置24
の機能を説明する。
負荷追従制御装置24の制御棒制御装置25の
動作を第6図により説明する。中性子検出器23
の出力信号φi(t)が、制御棒制御装置25に入力さ
れる。制御棒制御装置25のブロツク25Aは、
炉心の制御領域i毎の出力信号φi(t)に基づいて制
御領域iの原子炉出力Phi(t)を求める。ブロツク
25Aの出力であつてPhi(t)は、ブロツク25B
に入力される。ここで、すべての制御領域iの原
子炉出力Phi(t)を合計することにより原子炉出力
Pht(t)が求められる。Pht(t)は、ブロツク25Cに
入力され、(1)式の条件が満足されるか否かが比較
される。
Ph(t)−ΔP<Pht(t)<Ph(t)+ΔP ……(1) (1)式の条件が満足される場合、制御棒駆動装置
7は動作せず、制御棒6は動かない。(1)式の条件
が満足しない時、すなわちPht(t)が〔Ph(t)−ΔP〕
よりも小さい場合は制御棒引抜き信号がまたPht
(t)が〔Ph(t)+ΔP〕よりも大きい場合は制御棒挿
入信号が、ブロツク25Cより出力される。これ
らの制御棒操作信号が出力され、ブロツク25D
にて操作すべき制御棒駆動装置7が選択される。
選択された制御棒駆動装置7にブロツク25Dの
出力信号が入力されると、それに連結された制御
棒6が(1)式を満足するまで炉心より引抜かれる
(または挿入される)、制御棒駆動装置7の制御棒
位置検出器8の出力である位置信号HCR(t)、ブロ
ツク25Eに伝えられる。ここで、位置信号HCR
(t)は、制御棒6の先端の位置である。ブロツク2
5Eは、HCR(t)が次式の条件を満足するか否かを
判断する。
H0 CR−Δh<HCR(t)<H0 CR−Δh ……(2) ここでH0 CRは制御棒6の初期位置及びΔhは制御
棒6の許容移動範囲を示している。(H0 CR−Δh)
は制御棒6の許容下限位置、(H0 CR+Δh)は制御
棒6の許容上限位置をそれぞれ示している。位置
信号HCR(t)が、(2)式の条件を満足しない時、ブロ
ツク25Fの出力信号により開閉器25Fが閉じ
られる。(2)式の条件が満足されている時、開閉器
25Fは開いている。開閉弁25Fが閉じられる
と、(2)式の条件を満足しない位置信号HCR(t)が液
体ポイズン除去・注入速度修正装置28に伝達さ
れる。また、制御棒位置検出器8の出力の位置信
号HCR(t)は、液体ポイズン除去・注入速度修正装
置26に伝達される。
液体ポイズン除去・注入速度修正装置27の機
能を第7図に基づいて説明する。負荷変更計画3
7Bが、液体ポイズン除去・注入速度安定装置2
7に入力される。まず、ステツプ27Aにて、負荷
変更計画37Bに対応するキセノン数密度及びサ
マリウム数密度等の動特性を炉心一点炉モデルに
より求める。すなわち、これらの数密度の変化
は、下記に示す(3)〜(6)式にて求められる。
dI/dt=φΣfYi−λiI ……(3) dXe/dt=φΣfYx−λiI−(λx+φσx a)Xe ……(4) dPn/dt=φΣfYp−λpPn ……(5) dSn/dt=φΣfYs+λpPn−(λs+φσs a)Sn ……(6) ただし、tは時間、Iは燃料内のよう素の数密
度、Xeは燃料内のキセノンの数密度、Pnは燃料
内のプロメチウムの数密度、Snは燃料内のサマ
リウムの数密度、φは燃料内の平均中性束、Σf
燃料内のマクロ吸収断面積、Yは各原子の核分裂
による生成割合、λは各原子の崩壊定数及びσa
各原子のミクロ吸収断面積である。Σf、Y、λ及
びσa等の上記演算に必要なデータは、液体ポイズ
ン除去・注入速度決定装置27内に記憶されてい
る。(3)〜(6)式に基づいて求めた負荷変更計画37
Bに対応するキセノン及びサマリウムの数密度の
変化を第8図に示す。次に、炉心反応度の変化を
ステツプ27Bで求める。炉心反応度の変化は、
キセノン及びサマリウムの数密度の変化に対応す
る各反応度変化と炉心出力の変化に対応する反応
度変化の和である。キセノン、サマリウムの数密
度の変化及び炉心出力の変化に対応する各々の反
応度の変化は、キセノン、サマリウムの数密度の
変化及び炉心出力の変化のそれぞれに対する比例
計算で求めることができる。炉心反応度変化の計
算結果を、キセノン及びサマリウムの数密度に対
応する各反応度変化及び炉心出力の変化に対応す
る反応度(ドツプラ、ボイド、減速材温度反応
度)変化とともに第9図に示す。ステツプ27Cで
は、負荷変更計画37Aを達成するのに必要な制
御反応度KBの変化が求められる。この制御反応
度KBは、第10図に示すように第9図に示す炉
心反応度とは絶対値が等しく、正、負の符号が炉
心反応度の逆になつているだけである。すなわ
ち、炉心反応度とは逆の符号の反応度を制御反応
度として投入すれば、炉心の中性子の発生数と吸
収数がうまくバランスされ、目標の負荷変更計画
37を達成できる。
制御時間区分が、ステツプ27Dによつて決定さ
れる。第11図に示すように制御反応度KBを時
間区分反応度ΔKIを用いて分割し、とれに対応し
た時間T1〜Toで制御時間区分を設ける。上記の
時間区分反応度ΔKIは、負荷変更計画37Aとと
もに操作盤34より負荷追従制御装置24に伝達
される。なお、負荷変更計画37Bにおいて、原
子炉出力の降下開始する時間、降下を終了した時
間、原子炉出力の上昇開始時間及びその終了時間
は、制御時間区分の時間になるようにする。
ステツプ27Dで決定された各々の制御時間区分
に対するポイズン除去・注入基準速度Vbaseが、
ステツプ27Eにて求められる。時間ToからTo+1
での期間におけるポイズン除去・注入基準速度
Vbase(To〜To+1)は、次式で表わされる。
Vbase(To〜To+1) =KB(To+1)−KB(To)/To+1−To・1/j ……(7) ただし、Toはn回目及びTo+1は(n+1)回
目の制御時間区分開始時間であり、γは液体ポイ
ズンの単位濃度当りの反応度である。上記のγ
は、第12図に示す重水中の液体ポイズン濃度と
液体ポイズンによる反応度との関係に基づいて求
められる。ステツプ27Eで各制御時間区分に対応
して得られたポイズン除去・注入基準速度Vbase
の計算結果を、第13図に示す。縦軸の零より上
方の正の値が液体ポイズンの注入、零より下方の
負の値がその除去を示している。この計算結果
は、負荷変更計画37Bに対応するものである。
ステツプ27Eの出力信号、すなわち、第13図
に示された速度信号は、ステツプ27Fに送られ
る。また、ステツプ27Fには、液体ポイズン除
去・注入速度修正装置26からの出力信号ΔVCR
が入力される。Vbaseは、ステツプ27Fにおいて
ΔVCRにより修正される。修正後の液体ポイズン
除去・注入速度をV0とすると、V0は次式で示さ
れる。
V0(t)=Vbase(t)+ΔVCR(t) ……(8) で修正された液体ポイズン除去・注入速度V0(t)
が、ステツプ27Gに入力される。制御棒位置修正
装置28からの注入速度信号VIN CRまたは除去速度
信号VOUT CRがステツプ27Gに入力されない時は、ス
テツプ27Gは液体ポイズン除去・注入速度V0(t)を
液体ポイズン除去制御装置29Aまたは液体ポイ
ズン注入制御装置29Bに出力する。すなわち
V0(t)が負の値の場合は液体ポイズン除去制御装
置29Aに、V0(t)が正の値の場合は液体ポイズ
ン注入制御装置29Bに出力される。注入速度信
号VIN CRまたは除去速度信号VOUT CRがステツプ27Gに
入力された時は、V0(t)がステツプ27Gより出力さ
れていたとしても、V0(t)の代りに注入速度信号
VIN CRが優先的にステツプ27Gより液体ポイズン注
入制御装置29Bに出力され、または除去速度信
号VOUT CRが優先的に液体ポイズ除去制御装置29
Aに出力される。注入速度信号VIN CRは制御棒位置
修正装置28から操作中止信号SINがステツプ
27Gに入力された時点で、除去速度信号VOUT CRは操
作中止信号SOUTが入力された時点でその効力を失
う。すなわち、V0(t)のステツプ27Gからの出力が
引続いて開始される。
液体ポイズン除去・注入速度修正装置26の機
能を第14図により説明する。液体ポイズン除
去・注入速度修正装置26は、原子炉出力統括制
御装置33より負荷変更計画37を入力する。液
体ポイズン除去・注入速度修正装置26は、制御
時間区分よりひじように短かい偏差平均時間(例
えば5分)内における制御棒操作による投入反応
度(制御反応度の予測値と負荷変更を開始した後
の制御反応度の実測値との差)に対応する液体ポ
イズン除去・注入速度を求め、これに基づいて次
の偏差平均時間内における液体ポイズン除去・注
入度応を修正するものである。偏差平均時間は、
液体ポイズン除去・注入速度修正装置26内で記
憶されている。ステツプ26Aで偏差平均時間Δtが
経過したか否かを判定する。偏差平均時間Δtが
経過した時、制御棒制御装置25から入力した制
御棒6の位置信号HCR(t)を記憶する(ステツプ
26B)。あらたな偏差平均時間が経過した時点の
位置信号HCR(t)をH1、時間Δt前に記憶したHCR(t)
をH0と称する。偏差平均時間Δt内における制御
棒6の操作による投入反応度ΔKCを次式にて求
める(ステツプ26C)。ここで、αは制御棒6の
単位長さ移動時における反応度である。
ΔKC=(H1−H0)α ……(9) 次に、制御棒投入反応度ΔKCを、等価な反応
度得る液体ポイズン濃度ΔPに換算する(ステツ
プ26D)。
ΔP=ΔKC/β ……(10) ここでβは液体ポイズンの単位濃度当りの反応
度である。液体ポイズン濃度ΔPに基づいて、次
の偏差平均時間Δt内における液体ポイズン除
去・注入速度の修正分ΔVCRを次式にて求める
(ステツプ26E)。
ΔVCR=ΔP/Δt ……(11) 時間Δt前に記憶したΔVCRの値の代りにステツ
プ26Eで求めた新たな修正分ΔVCRをステツプ26F
で記憶する。この修正分ΔVCRの値は、次回以降
の偏差平均時間が経過してしかも制御棒6の操作
が実施されるまで液体ポイズン除去・注入速度修
正装置26から液体ポイズン除去・注入速度決定
装置27に出力される。
制御棒位置修正装置28は、制御棒6の位置を
所定範囲内に納めようとするものである。その詳
細な機能を第15図に基づいて説明する。(2)式の
条件が満されず開閉器25Fが閉じた時、(2)式の
条件を満していない位置信号HCR(t)が制御棒位置
修正装置28に入力され、(12)及び(13)式にて制御棒
6の位置修正のために液体ポイズンを除去すべき
かまたは注入すべきかを判定する(ステツプ HCR(t)<H0 CR−Δh ……(12) HCR(t)>H0 CR+Δh ……(13) プ28A)。(12)式の条件を満足する時は液体ポイズ
ンが除去され、(13)式の条件を満足する時は液体ポ
イズンが注入される。
(12)式の条件を満足する時には、ステツプ28Bに
て次式の判定がなされる。
HCR(t)≧H0 CR−Δh ……(14) (14)式の判定が否の場合、液体ポイズンの注入速
度信号VIN CRが出力される(ステツプ28C)。(14)式の
条件が満足された時、液体ポイズンの注入操作を
中止する操作中止信号SINが出力される(ステツ
プ28D)。
(13)式の条件を満足する時には、ステツプ28Eに
て次式の判定がなされる。
HCR(t)≦H0 CR+Δh ……(15) (15)式の判定が否の場合、液体ポイズン除去速度
信号VOUT CRが出力される(ステツプ28F)。(15)式の
条件が満足された時、液体ポイズンの除去操作を
中止させる操作中止信号SOUTが出力される(ステ
ツプ28G)。注入速度信号VIN CR、除去速度信号VOUT CR
及び操作中止信号SIN及びSOUTは、前述したよう
に液体ポイズン除去注入速度決定装置27に出力
される。
投入反応度計算装置31の機能を第16図に基
づいて説明する。投入反応度計算装置31は、実
際に炉心に挿入されている制御棒6の位置及び減
速材である重水中の液体ポイズン濃度に基づき時
間tにおいて炉心に投入されている投入反応度K
(t)を求め、その投入反応度K(t)の制御時間区分で
ある時間To-1からToまで変化ΔK(To-1〜To)に
より翌日の時間To-1からToまでの液体ポイズの
注入または除去速度V(To-1〜To)を求める。こ
れらの演算を詳細に説明する。
各制御棒位置検出器8の出力信号である各々の
制御棒6の位置信号HCR(t)が、投入反応度計算装
置31にそれぞれ入力される。液体ポイズン注入
装置9の液体ポイズン濃度計14の出力信号a及
び流量計15の出力信号W1は、液体ポイズン注
入制御装置29Bを介して投入反応度計算装置3
1に入力される。さらに液体ポイズン除去装置1
6の流量計21の出力信号W2は、液体ポイズン
除去制御装置29Aを介して投入反応度計算装置
31に入力される(ステツプ31A)。時間tまで
のΔta(例えば5分)間に移動した制御棒6の本
数nを、各々の制御棒6の時間tにおける位置信
号HCR(t)より求める(ステツプ31B)。制御棒6が
移動したか否かは、HCR(t)=HCR(o)またはHCR(t)≠
HCR(o)のいずれに該当するかによつて判定する。
HCR(t)=HCR(o)であれば制御棒6は、Δta間で移動
しており、HCR(t)≠HCR(o)であれば制御棒6は移
動していない。ここで、HCR(o)は、時間tより
Δta前の時間における制御棒6の位置である。
Δtaは、投入反応度計算装置31のメモリに記憶
させておく。また、Δtaは操作盤34より入力し
てもよく、任意の値を選択できる。
Δta間に移動した全制御棒6によつて炉心に投
入される投入反応度C(t)を求める(ステツプ
31C)。まず、移動した1本の制御棒6によつて
投入された投入反応度Cp(t)は、次式のように表わ
される。
Cpi(t)=CAi(t)−CAi(o) ……(16) ここで、CAi(t)はHCRi(t)に対応する制御棒反応
度であり、CAi(o)はHCRi(o)に対応する制御棒反応
度である。iは1、2、…、nであつて移動した
制御棒6に対する番号である。CAi(t)及びCAi(o)
は、第17図の特性に基づき制御棒6の位置、す
なわちHCRi(t)、HCRi(o)に対応する値となる。
従つて、投入反応度C(t)は、 C(t)=oi=1 Cpi ……(17) となる。Δta間に炉心に挿入された制御棒6によ
る投入反応度よりも炉心から引抜かれた制御棒6
による投入反応度が大きい場合は、C(t)は正の値
となる。前者の投入反応度が後者のそれよりも大
きい場合は、C(t)は負の値となる。時間tまでの
Δta間における液体ポイズン注入時間ΔT1及び液
体ポイズン除去時間ΔT2を求める(ステツプ
31D)。これらの時間ΔT1及びΔT2は、具体的に
は以下のようにして求める。液体ポイズン注入操
作の実施、未実施の判別及び液体ポイズン除去操
作の実施、未実施の判別は、流量信号W1及びW2
に基づいて行う。。それぞれの操作が実施されて
いない場合には流量信号W1及びW2がそれぞれ零
になり、それぞれの操作が実施されている場合に
はそれぞれの信号が零より大きな値を示す。
Δta間における液体ポイズン注入時間ΔT1は、
下記の(i)〜(iv)のように決定される。ここで時間
Δtb及びΔtcは、Δta>Δtb>Δtcの関係にあるもの
とする。
(i) 時間(t−Δtb)から時間tまでの間でW1
0である時、ΔT1=Δtb (ii) 時間Δta間でW1>0である時、ΔT1=Δta (iii) 時間(t−Δta)から時間(t−Δtb)まで
の間でW1>0である時、ΔT1=Δta−Δtb (iv) 時間(t−Δtb)から時間(t−Δtc)までの
間でW1>0である時、ΔT1=Δtb−Δtc また、Δta間における液体ポイズン除去時間
ΔT2は、下記の(v)〜(viii)のように決定される。
(v) 時間(t−Δtb)から時間tまでの間でW2
0である時、ΔT2=Δtb (vi) 時間Δta間でW2>0である時、ΔT2=Δta (vii) 時間(t−Δta)から時間(t−Δtb)まで
の間でW2>0である時、ΔT2=Δta−Δtb (viii) 時間(t−Δtb)から時間(t−Δtc)までの
間でW2>0である時、ΔT2=Δtb−Δtc ステツプ31Eは、ステツプ31Dにおいて求めら
れた液体ポイズン注入時間ΔT1及び液体ポイズン
除去時間ΔT2を用いて、Δta間に液体ポイズンの
濃度調節により投入された投入反応度P(t)を計算
する。この演算は、次式にて行う。
P(t)=f(a、ΔT1)+f(W2、ΔT2) ……(18) f(a、ΔT1)及びf(W2、ΔT2)は、第18
図の特性に基づいて求められる。前者の値は第1
8図の実線の特性から、後者の値は第18図の破
線の特性から求められる。実線の特性は注入され
る液体ポイズン濃度aをパラメータとして、破線
の特性は液体ポイズン除去塔18に供給される流
量W2をパラメータとして示されている。P(t)の
値は、液体ポイズン除去に伴う投入反応度が液体
ポイズン注入に伴う投入反応度よりも大きい場合
に正の値となり、それらの投入反応度の大きさが
逆の場合に負の値となる。
原子炉出力(原子炉熱出力)は、燃料の燃焼度
が大きくなるに伴つて、燃料の劣化等による炉心
出力係数の変化の影響を受けて徐々に変化する。
このような原子炉出力の変化量は、負荷追従運転
開始初期においてはわずかな量である。しかし、
負荷追従運転開始後80日ではその累計量は大きな
ものとなる。すなわち、80日目における原子炉出
力の変化量は、制御棒を1440回操作した時に変化
する原子炉出力の変化量に等しい。1日当りの制
御棒操作回数にすると、18回である。18回の制御
棒操作によつて1日に投入される投入反応度を、
時間Δta毎に分担させることにより、炉心出力係
数による原子炉出力の変化を補償することができ
る。時間tにおける投入反応度の補正量m(t)は、
次式により求める(ステツプ31F)。
m(t)=ΔPK・ΔPOWER(t) ……(19) ここで、ΔPKは原子炉出力1%変化当りの炉
心反応度の1日当りの変化であり、ΔPOWER(t)
は時間tまでのΔta間における原子炉出力変化を
示している。
次に、Δta経過後の時間tにおける炉心への全
投入反応度ΔK(t)を次式により求める(ステツプ
31G)。
ΔK(t)=C(t)+P(t)+m(t) ……(20) 制御時間区分Toを決定する(ステツプ31H)。
すなわち、現在の時間tが制御時間区分Toであ
る。時間tよりΔta前の時間(t−Δta)が、制
御時間区分To-1となる。
翌日の同じ制御時間区分To-1からToまでの時
間Δtaの間での液体ポイズン除去・注入速度V
(To-1〜To)を次式より求める(ステツプ31I)。
V(To-1〜To) =ΔK(t)/To−To-1×1/α(ppm/min)……(21) ここで、αは液体ポイズン濃度の換算値
(ΔK/ppm)である。
負荷変更計画37Bの原子炉出力降下開始時以
降の制御時間区分に対して得られた液体ポイズン
除去・注入速度V(To-1〜To)及び投入反応度
ΔK(To-1〜To)は、液体ポイズン除去・注入速
度指示装置32に入力される。
液体ポイズン除去・注入速度指示装置32を第
19図に示す。液体ポイズン除去・注入速度指示
装置32は、制御時間区分T1、T2、…、To-1
Toに対応する液体ポイズン除去・注入速度V(T0
〜T1)、V(T1〜T2)、…、V(To-1〜To)および
ΔK(T0〜T1)、ΔK(T1〜T2)、…、ΔK(To-1
To)値を、投入反応計算装置31より入力し
(ステツプ32A)、これらの値を記憶装置(磁気デ
イスク、磁気ドラム等)内に記憶させる(ステツ
プ32B)。制御時間区分T1、T2、…、Toとは、負
荷追従運転を開始時からT1までの期間、T1から
T2での期間、…、To-1からToまでの期間を意味
する。V(To-1〜To)の値は翌日の時間To-1から
Toまでの値であるのに対してΔK(To-1〜To)の
値は今日の時間To-1からToまでの値である。こ
れらの値は、毎日、投入反応度計算装置31より
入力されて前述の記憶装置内に記憶させる。
次に、今日とその前日における負荷追従運転し
て原子炉出力降下開始時から30分(任意の時間)
経過時までの投入反応度ΔK(T0〜T6)を求める
(ステツプ32C)。前日の投入反応度ΔKy(T0
T6)は、記憶装置内に記憶されている前日のΔK
(T0〜T1)、…、ΔK(T5〜T6)を加算したもので
ある。今日の投入反応度ΔKt(T0〜T6)は、記憶
装置内に記憶されている今日のΔK(T0〜T1)、
…、ΔK(T5〜T6)を加算したものである。投入
反応度は、第10図に示す負荷変更計画37Aを
達成するのに必要な制御反応度である。負荷変更
計画37Aに基づく負荷追従運転を開始した最初
の日についてのΔKt(T0〜T6)は求まるが、その
前日のΔKy(T0〜T6)は当然のことながら零とな
る。ΔKt(T0〜T6)及びΔKy(T0〜T6)を求めた
後、これらの値を比較すると(ステツプ32D)。
この比較は、次式にて行う。
0.99ΔKy(T0〜T6)≦ΔKt(T0〜T6) ≦1.01ΔKy(T0〜T6) ……(22) ΔKt(T0〜T6)が(22)式を満足しない時は、
ステツプ32DよりNOT信号が出力される。NOT
信号は、原子炉出力統括制御装置33に入力され
る。原子炉出力統括制御装置33は、NOT信号
を入力するこによつて、開閉器35を閉のまま保
持する。すなわち、ΔKt(T0〜T6)が(22)式を
満しない時は、負荷追従制御装置24による負荷
追従運転、すなわち、修正機能を有する予測((3)
〜(6)式による予測)に基づく負荷追従運転が、今
日の時間T6以降においても引続いて実施される。
ΔKt(T0〜T6)が(22)式を満足する時は、ス
テツプ32DよりYES信号が出力される。YES信号
の出力は、厳密にはΔKt(T0〜T6)=ΔKy(T0
T6)の場合に行うことが望ましい。しかし、実
際には検出器の出力信号等に誤差が含まれている
ので、ΔKt(T0〜T6)とΔKy(T0〜T6)の比較
は、(22)式に示されるように±1%の許容範囲
内で行つても何等差支えない。ΔKt(T0〜T6)は
ΔKy(T0〜T6)に比べて補正分m(t)の差だけ大き
くなるが、その差は1日の違いだけではわずかの
ものであり±1%内に含まれる。YES信号が出
力されると、ステツプ32Eにおいて記憶装置に記
憶されている前日求めた(第16図のステツプ
31Iで求めた)液体ボイズ除去・注入速度V(To-1
〜To)であつて時間T7以降の液体ポイズ除去・
注入速度を、記憶装置から今日の時間の経過に対
応して順次呼び出す。呼び出された液体ポイズン
除去・注入速度V(To-1〜To)は、液体ポイズン
除去速度VOUT(To-1〜To)と液体ポイズン注入速
度VIN(To-1〜To)に分けられて別々に出力され
る(ステツプ32F)。液体ポイズン除去速度VOUT
(To-1〜To)は、負の値であつて液体ポイズン除
去制御装置29Aに伝えられる。液体ポイズン注
入速度VIN(To-1〜To)は正の値であつて液体ポ
イズン注入制御装置29Bに伝えられる。
YES信号は、ステツプ32Dから出力されると同
時に原子炉出力統括制御装置33に入力される。
原子炉出力統括制御装置33は、YES信号を入
力すると、開閉器35を開にしてしまう。従つ
て、ΔKt(T0〜T6)が(22)式を満足する場合
は、負荷追従制御装置24による負荷追従制御が
打切られ、一定負荷追従制御装置30による負荷
追従制御が実施される。一定負荷追従制御装置3
0による負荷追従制御は、負荷変更計画37Aに
基づく負荷追従運転が実施され、しかも、ΔKt
(To-1〜To)が(22)式を満足する間、実施され
る。一定負荷追従制御装置30による負荷追従制
御が実施される場合は、液体ポイズン除去・注入
速度指示装置32は、投入反応度計算装置31の
ステツプ31Iで求めた前日の投入反応度に基づく
液体ポイズン除去・注入速度V(To-1〜To)を記
憶装置から呼び出して常に液体ポイズン除去装置
29Aまたは液体ポイズン注入制御装置29Bに
出力する。
以上に本実施例の負荷追従制御装置の機能を説
明したが、この負荷追従制御装置による負荷追従
運転方法を、時間の経過とともに説明する。
電気出力100%を得るために運転されている圧
力管型原子炉に対して負荷変更計画37Aに基づ
く負荷追従運転を実施すべく、運転員は操作盤3
4を操作する。この指令は操作盤34より原子炉
出力統括制御装置33に伝えられ、開閉器35が
閉する。原子炉出力統括制御装置33は、電気出
力による負荷変更計画37Aを原子炉出力(原子
炉熱出力)による負荷変更計画37Bに変換して
負荷追従制御装置24に出力する。
負荷追従制御装置24の液体ポイズン除去・注
入速度決定装置27は、第7図のステツプ27A〜
27Eに基づいて液体ポイズン除去・注入基準速度
Vbaseを算出する。負荷変更計画37Bによる負
荷追従運転が開始されて原子炉出力降下が始まつ
た直後においては、ΔVCR(t)が零であるのでVo(t)
=Vbaseとなり、Vbaseに基づく液体ポイズンの注
入が実施される。すなわち、正の値であるVo(t)
が液体ポイズン注入制御装置29Bに入力され、
液体ポイズン注入制御装置29Bは、止め弁12
を開にするとともに流量調節弁13を所定開度に
して液体ポイズンタンク11内の液体ポイズンを
配管10を介して重水循環配管5内に供給する。
液体ポイズン注入制御装置29Bは、流量計15
の出力信号W1を入力して流量調節弁13の開度
を調節し、所定のVo(t)が達成できるようにフイ
ードバツク制御を行つている。供給された液体ポ
イズンは、重水とともにカランドリアタンク1内
に導かれ、原子炉出力の低下に寄与する。液体ポ
イズンの注入により原子炉出力が低下し始めると
炉心内のキセノン数密度の影響を受けて原子炉出
力は基準線である負荷変更計画37Bからずれて
上限値38より上昇または下限値39より低下し
ようとする。これは、(3)〜(6)式の炉心一点炉モデ
ルによる出力変化の予測が実際の変化とずれてい
ることを意味する。この場合は、負荷追従装置2
4の制御棒制御装置25のブロツク25Cの機能
が作用して制御棒駆動装置7が駆動される。この
ため、それに連結された制御棒6は炉心に挿入ま
たは炉心から引抜かれ、原子炉出力が上限値38
と下限値39の間になるように調節される。この
制御棒6の移動による投入反応度は、液体ポイズ
ン除去・注入速度修正装置26のステツプ26A〜
ステツプ26Eの機能により得られた次の偏差平均
時間Δt(10分間)の液体ポイズン除去・注入速度
修正分ΔVCR(t)として、液体ポイズン除去・注入
速度決定装置27のステツプ27Fにて基準速度
Vbase(t)に加算される。次の偏差平均時間Δt内で
は、ΔVCR(t)加味されたVo(t)に基づいて重水中の
液体ポイズンの注入が行われる。制御棒6操作に
よる投入反応度は液体ポイズン濃度変化によつて
補償できるので、次の偏差平均時間以降における
制御棒操作の回数が減少する。
投入反応度計算装置31は、制御棒位置信号
HCR(t)、液体ポイズ濃度信号a、流量信号W1
W2を入力してステツプ31B〜31Iの演算処理を行
い、翌日のTo-1からToのΔta間における液体ポイ
ズン除去・注入速度V(To-1〜To)を求めてい
る。得られた値は、常に液体ポイズン除去・注入
速度指示装置32のステツプ32Bで記憶装置内に
記憶される。また原子炉出力降下時(T0)から
30分(T0)を経過した時点でステツプ32Cに示す
ように投入反応度ΔKt(T0〜T6)を求める。負荷
追従運転を開始した時点は、負荷追従運転の第1
日目であつて前の日の投入反応度ΔKy(T0〜T6
は零である。従つて、液体ポイズン除去・注入速
度指示装置32は、原子炉出力統括制御装置33
にNOT信号を出力する。このため、開閉器35
は閉じたままであつて第1日目の負荷追従運転
は、負荷追従制御装置24にて制御される。
負荷追従運転開始後1時間を経過すると、第1
13図に示すように液体ポイズンの除去操作が実
施される。液体ポイズンの除去操作は、負の値で
あるVo(t)が液体ポイズン除去・注入速度決定装
置27から液体ポイズン除去制御装置29Aに入
力されることにより実施される。負のVo(t)を入
力した液体ポイズン除去制御装置29Aは、止め
弁19及び20を開にし、流量調節弁22の開度
をVo(t)が得られるように減少させる。液体ポイ
ズン除去制御装置29Aは、流量計21の出力信
号W2を入力してVo(t)のフイードバツク制御を行
う。重水中の液体ポイズンは、除去塔18内のイ
オン交換樹脂によつて除去されるので、重水中の
液体ポイズン濃度が低下する。このため、キセノ
ン濃度の低下による原子炉出力の低下が補償さ
れ、原子炉出力は一定に保持される。原子炉出力
を上限値38と下限値39の間に保持するために
制御棒6を操作した場合は修正分ΔVCR(t)が求め
られ、次の偏差平均時間のΔt以降の液体ポイズ
ンの濃度制御に考慮されるのは、前述と同様であ
る。原子炉出力を一定に保持する1〜9時間の間
ではキセノン濃度の変化に応じて液体ポイズンの
除去および注入が実施される。
低出力運動が終つて原子炉出力を高出力まで上
昇させる場合は、液体ポイズン除去・注入速度決
定装置27から出力される負のVo(t)に基づいて
液体ポイズン除去装置16が操作される。
原子炉出力が高出力に達すると、最初の間は液
体ポイズン注入装置9、時間が経過すると液体ポ
イズン除去装置16が操作され、原子炉出力が
100%に保持される。当然、液体ポイズンの濃度
制御には、修正分ΔVCR(t)も加味されている。
第1日目(皮下追従運転開始時から24時間の
間)の負荷追従運転(第1負荷変動サイクルによ
る負荷追従運転)の実施にあたつて、制御棒6が
初期位置(基準位置)H0 CRを中心とした許容移動
範囲を逸脱した場合には、制御棒位置修正装置2
8によりその逸脱分を補償すべくステツプ28C及
び28Fのように液体ポイズン濃度の変化速度が指
示される。この変化速度は、液体ポイズン除去・
注入速度決定装置27より液体ポイズン除去制御
装置29Aまたは液体ポイズン注入制御装置29
Bに出力される。従つて、上記逸脱分による投入
反応度は、液体ポイズン濃度変化による投入反応
度に置換えられ、制御棒6は許容移動範囲内に戻
される。
第2日目の負荷追従運転(第2負荷変動サイク
ルによる負荷追従運転)は、30分経過時まで負荷
追従制御装置24により予測結果(ΔVCR(t)によ
り修正されている)に基づいて実施される。第2
日目の投入反応度であるΔKt(T0〜T6)と第1日
目の投入反応度であるΔKy(T0〜T6)を液体ポイ
ズン除去・注入速度指示装置32のステツプ32D
にて比較する。第1図の特性4から明らかなよう
に第1日目の最初の30分間の投入反応度よりも第
2日目のその投入反応度がひじように大きくなつ
ている。投入反応度は、特性4の炉心反応度とは
絶対値が等しく、単に正、負の符号の炉心反応度
の逆にしたものである。従つて、ΔKy(T0〜T6
とΔKt(T0〜T6)の比較を投入反応度ではなく炉
心反応度で行つてもよい。
第1日目の投入反応度と第2日目の投入反応度
が異なるので、第1日目に求めた第2日目の制御
時間区分Toの液体ポイズン除去・注入速度が前
述のように記憶装置内に記憶されているが、第2
日目のT6以降においては負荷追従制御装置24
による予測結果による運転が実施される。
第3日目の負荷追従運転(第3負荷変動サイク
ルによる負荷追従運転)は、30分経過時までは第
2日目と同様に負荷追従運転制御装置24により
実施される。30分経過時点で第2日目の投入反応
度であるΔKy(T0〜T6)と第3日目の投入反応度
であるΔKt(T0〜T6)をステツプ32Dにて比較す
る。第1図の特性4から明らかなように両者の値
は等しい。従つて、液体ポイズン除去・注入速度
指示装置33から原子炉出力統括制御装置33に
YES信号が出力されて開閉器35が開となり、
負荷追従制御装置24による予測制御が終了す
る。その御は、液体ポイズン除去注入速度指示装
置32から出力される液体ポイズン除去・注入速
度V(Vo-1〜To)に基づいて負荷追従運転が実施
される。この負荷追従運転は、前の日に実際に投
入された反応度に基づくものである。従つて、投
入される反応度が前日のそれと同じである場合
は、前日の実際の投入反応度に基づいて求めた液
体ポイズン除去・注入速度V(To-1〜To)により
負荷追従運転を実施したほうが、予測計算等を行
う必要がなくなる。それだけキセノン濃度等を考
慮した負荷追従運転が容易となり、より原子炉の
安全性が増大する。また、翌日の負荷追従運転時
における制御棒6の操作回数が極めて少なくな
る。これは、燃料破損を起こす確率を著しく低減
させるものである。
第4日目以降の負荷追従運転は、すべて液体ポ
イズン除去・注入速度指示装置32の出力に基づ
いて行われる。
以上に述べられている液体ポイズン除去・注入
速度とは、液体ポイズン濃度変化速度を意味して
いる。液体ポイズン注入は液体ポイズン濃度の増
加であり、液体ポイズン除去は液体ポイズン濃度
の減少である。
前述した本発明の実施例は、加圧水型原子炉に
適用可能である。加圧水型原子炉も、制御棒操作
と液体ポイズン濃度調節により原子炉出力を制御
している。この実施例を第20図により説明す
る。
加圧水型原子炉は、原子炉容器50、炉心部5
1、下部炉心支持板52、下部炉心支持板52を
支える炉心槽53、炉心槽53と炉心部51との
間に配置されるバツフア板54、炉心槽53と原
子炉容器50との間に存在する熱遮蔽55、制御
棒が挿入される多数の制御管51、炉心部51に
配置される燃料集合体57よりなる。制御棒は、
位置検出器8を有する制御棒駆動装置7に連結さ
れる。中性子検出器23が、炉心部51に配置さ
れる。
原子炉容器50は、蓋60、入口ノズル59及
び出口ノズル58を有している。液体ポイズンを
含有する冷却水は、ポンプ61を駆動することに
よつて一次冷却系配管62より入口ノズル59を
通つて原子炉容器50内の下部プレナム63に流
入する。さらに冷却水は、炉心部51に送られ
る。炉心部51で加熱された冷却水は、上部プレ
ナム62、出口ノズル58を通つて一次冷却系配
管62へと吐出される。高温の冷却水は、蒸気発
生器63の伝熱管65内に導かれる。蒸気発生器
63のシエル側には給水配管64から給水が供給
される。給水と高温の冷却水との間で熱交換が行
われ、給水は蒸気となり主蒸気管66へと流出す
る。
一次冷却系配管62には、前述の実施例と同一
の構造の液体ポイズン注入装置9及び液体ポイズ
ン除去装置16が設置される。加圧水型原子炉の
負荷追従制御装置は、前述の実施例と同一機能を
有する負荷追従制御装置24、液体ポイズン除去
制御装置29A、液体ポイズン注入制御装置29
B、一定負荷追従制御装置30、原子炉出力統括
制御装置33及び操作盤34を有している。
本実施例の負荷追従運転の制御は、特に説明し
ないが前述の実施例と同様に行える。
本発明によれば、一定時間ごとに出力変動を繰
り返す運転サイクルのその前回のサイクルの投入
反応度に基づいて今回のサイクルの液体ポイズン
濃度の操作(調整)を行い原子炉出力を制御して
いるので、負荷追従運転を容易に実施することが
できる。制御棒の操作回数も著しく少なくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は負荷追従運転を実施した時の圧力管型
原子炉における諸特性の変化を示す説明図、第2
図は圧力管型原子炉に適用した本発明の好適な一
実施例である負荷追従制御装置の系統図、第3図
は第2図の−断面図、第4図は第2図に示す
負荷追従制御装置の詳細系統図、第5図は負荷変
更計画の説明図、第6図は第4図に示す制御棒制
御装置の機能を示す構造図、第7図は第4図に示
す液体ポイズン除去・注入速度決定装置の機能を
示すフローチヤート、第8図はキセノン及びサマ
リ動特性を示す説明図、第9図は炉心反応度変化
を示す特性図、第10図は必要制御反応度変化を
示す特性図、第11図は制御時間区分の決定を示
す説明図、第12図は重水中の液体ポイズン濃度
と反応度との関係を示す特性図、第13図は液体
ポイズン除去・注入基準速度の特性図、第14図
は第4図に示す液体ポイズン除去・注入速度修正
装置の機能を示すフローチヤート、第15図は第
4図に示す制御棒位置修正装置の機能を示すフロ
ーチヤート、第16図は第2図に示す投入反応度
計算装置31の機能を示すフローチヤート、第1
7図は制御棒位置と投入反応度との関係を示す特
性図、第18図は液体ポイズン除去・注入操作時
間と投入反応度との関係を示す特性図、第19図
は第2図に示す液体ポイズン除去・注入速度指示
装置の機能を示すフローチヤート、第20図は加
圧水型原子炉に適用した本発明の他の実施例の系
統図である。 1……カランドリアタンク、3,57……燃料
集合体、6……制御棒、7……制御棒駆動装置、
8……制御棒位置検出器、9……液体ポイズン注
入装置、11……液体ポイズンタンク、12,1
9,20……止め弁、13,22……流量調節
弁、14……液体ポイズン濃度計、15,21…
…流量計、24……負荷追従制御装置、25……
制御棒制御装置、26……液体ポイズン除去・注
入速度修正装置、27……液体ポイズン除去・注
入速度決定装置、28……制御棒位置修正装置、
29A……液体ポイズン除去制御装置、29B…
…液体ポイズン注入制御装置、30……一定負荷
追従制御装置、31……投入反応度計算装置、3
2……液体ポイズン除去・注入速度指示装置、3
3……原子炉出力統括制御装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 原子炉出力の粗調整用の制御棒と前記原子炉
    出力の微調整用の液体ポイズンを有する原子炉で
    前記制御棒の位置と前記液体ポイズンの濃度を操
    作して、前記原子炉出力を一定時間ごとのサイク
    ルである出力から前記ある出力とは異なる他の出
    力に繰返し変動させる負荷変更運転に対しての負
    荷追従制御方法において、前記原子炉出力の繰返
    し変動に対する炉心反応度変化の予測解析に基づ
    き前記液体ポイズンの濃度変更を設定して前記原
    子炉出力を変更し前記制御棒の操作を予定変更出
    力からのずれの補正に用いる前記原子炉出力の制
    御方法であつて、繰返し出力の負荷変更を行う第
    N回目の出力変更の中で前記制御棒の操作にて投
    入された炉心反応度を液体ポイズンの濃度に換算
    して前記液体ポイズンの濃度変更設定を修正す
    る、と共に前記第N回目の前記制御棒の操作実績
    と前記液体ポイズンの濃度変更実績を求めてそれ
    らの合計を前記液体ポイズンの濃度変更に換算す
    ることにより第N+1回目の出力変更時の前記液
    体ポイズンの濃度変更設定を修正して第N+1回
    目の前記原子炉出力の制御を前記第N回目と同様
    に実施し、以後その第N+1回目の制御を繰り返
    すことを特徴とする原子炉の負荷追従制御方法。
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