JPH0532554A - 顆粒状カルシウム組成物及びそれからなる錠剤 - Google Patents
顆粒状カルシウム組成物及びそれからなる錠剤Info
- Publication number
- JPH0532554A JPH0532554A JP21416591A JP21416591A JPH0532554A JP H0532554 A JPH0532554 A JP H0532554A JP 21416591 A JP21416591 A JP 21416591A JP 21416591 A JP21416591 A JP 21416591A JP H0532554 A JPH0532554 A JP H0532554A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- calcium
- composition
- granular
- weight
- tablet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】服用時のコンプライアンスが高く、成型性に優
れたカルシウム製剤を提供する。 【構成】無水リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム等
のカルシウム化合物と、このカルシウム化合物に対して
1〜15wt%のポリビニルピロリドンとからなる顆粒状
組成物であって、この顆粒状組成物の60wt%以上がそ
の平均粒径が37μm以上の顆粒である顆粒状カルシウ
ム組成物。
れたカルシウム製剤を提供する。 【構成】無水リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム等
のカルシウム化合物と、このカルシウム化合物に対して
1〜15wt%のポリビニルピロリドンとからなる顆粒状
組成物であって、この顆粒状組成物の60wt%以上がそ
の平均粒径が37μm以上の顆粒である顆粒状カルシウ
ム組成物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な顆粒状カルシウム
組成物及びそれを含んでなる錠剤に関する。
組成物及びそれを含んでなる錠剤に関する。
【0002】更に詳しくは本発明は口中で咀嚼される際
に感触の改善された、カルシウム補給に用いることので
きる、顆粒状カルシウム組成物及びそれを含んでなる錠
剤に関する。
に感触の改善された、カルシウム補給に用いることので
きる、顆粒状カルシウム組成物及びそれを含んでなる錠
剤に関する。
【0003】
【従来の技術】虚弱体質、腺病質の骨歯の発育促進や妊
娠授乳婦の骨歯の脆弱防止のためにカルシウム補給用と
してカルシウム含有化合物が経口投与されている。それ
らのカルシウム含有化合物としては無水リン酸水素カル
シウム、リン酸水素カルシウム2水塩リン酸2水素カル
シウム1水塩、炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、グル
クロン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、L−
アスパラギン酸カルシウム等があげられる。
娠授乳婦の骨歯の脆弱防止のためにカルシウム補給用と
してカルシウム含有化合物が経口投与されている。それ
らのカルシウム含有化合物としては無水リン酸水素カル
シウム、リン酸水素カルシウム2水塩リン酸2水素カル
シウム1水塩、炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、グル
クロン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、L−
アスパラギン酸カルシウム等があげられる。
【0004】これらの化合物は通常他の賦形剤、色素、
香料等とともに錠剤あるいは顆粒、粉末等に成型されて
いるが、服用の対象者が小児、婦人、あるいは高年者で
あることが多く、コンプライアンスを高めるためには服
用しやすい剤形であることが重要である。
香料等とともに錠剤あるいは顆粒、粉末等に成型されて
いるが、服用の対象者が小児、婦人、あるいは高年者で
あることが多く、コンプライアンスを高めるためには服
用しやすい剤形であることが重要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、無水リン酸
水素カルシウム、リン酸水素カルシウム2水塩、リン酸
2水素カルシウム1水塩、炭酸カルシウム、乳酸カルシ
ウム、グルクロン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシ
ウム、L−アスパラギン酸カルシウム等は何れも通常の
粒径(通常錠剤や顆粒剤等に成型されるために必要な範
囲の粒径の粒子)、具体的には80重量%が37μm以
上の粒径の粒子では咀嚼時に口内で微小に崩壊しきれ
ず、その結果として粉っぽいとか、ザラザラするという
感触が残り、服用感が十分とはいえなかった。そこで、
この課題を解決するためにいくつかの工夫がなされてき
た。
水素カルシウム、リン酸水素カルシウム2水塩、リン酸
2水素カルシウム1水塩、炭酸カルシウム、乳酸カルシ
ウム、グルクロン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシ
ウム、L−アスパラギン酸カルシウム等は何れも通常の
粒径(通常錠剤や顆粒剤等に成型されるために必要な範
囲の粒径の粒子)、具体的には80重量%が37μm以
上の粒径の粒子では咀嚼時に口内で微小に崩壊しきれ
ず、その結果として粉っぽいとか、ザラザラするという
感触が残り、服用感が十分とはいえなかった。そこで、
この課題を解決するためにいくつかの工夫がなされてき
た。
【0006】第一は、これらカルシウム化合物の粒径は
80重量%が37μm以上200μm未満の範囲におい
たままで、すなわちこれらカルシウム化合物自体には手
を加えずに、他の溶解性の高い成分、例えばマンニトー
ル等の糖類で希釈して錠剤あるいは顆粒に成型する方法
である。これによってカルシウム組成物の“粉っぽさ”
は糖類等でうすめられ改善はされたが、当然一定カルシ
ウム量に対する賦形剤の量が増加し、錠剤の大型化又は
錠剤の個数増加あるいは顆粒等の全体量増加は避けられ
なかった。
80重量%が37μm以上200μm未満の範囲におい
たままで、すなわちこれらカルシウム化合物自体には手
を加えずに、他の溶解性の高い成分、例えばマンニトー
ル等の糖類で希釈して錠剤あるいは顆粒に成型する方法
である。これによってカルシウム組成物の“粉っぽさ”
は糖類等でうすめられ改善はされたが、当然一定カルシ
ウム量に対する賦形剤の量が増加し、錠剤の大型化又は
錠剤の個数増加あるいは顆粒等の全体量増加は避けられ
なかった。
【0007】第二は、これらカルシウム化合物の粒径を
小さくする方法である。通常製剤に使用される80重量
%が37μm以上200μm未満の範囲にあるこれらカ
ルシウム化合物の粉体を粉砕機等にかけて、90重量%
が37μm未満の範囲に入るように粉砕すれば、“粉っ
ぽさ”はほとんど解決された。しかし、このような微粉
化により、これらカルシウム化合物の流動性、結合性は
低下し、例えば錠剤に成型することはできても硬度が低
く、容易に欠けやすい機械的強度の低い錠剤となった。
小さくする方法である。通常製剤に使用される80重量
%が37μm以上200μm未満の範囲にあるこれらカ
ルシウム化合物の粉体を粉砕機等にかけて、90重量%
が37μm未満の範囲に入るように粉砕すれば、“粉っ
ぽさ”はほとんど解決された。しかし、このような微粉
化により、これらカルシウム化合物の流動性、結合性は
低下し、例えば錠剤に成型することはできても硬度が低
く、容易に欠けやすい機械的強度の低い錠剤となった。
【0008】従って、錠剤の大型化、錠剤の個数増加、
あるいは顆粒の量の増加と、成型性の劣化を同時に解決
できる方法が求められている。すなわち、製剤の一投与
単位(例えば1錠、あるいは1包)でのカルシウム化合
物の重量%を比較的高く保ったままでの咀嚼時の感触を
改善する方法が求められている。
あるいは顆粒の量の増加と、成型性の劣化を同時に解決
できる方法が求められている。すなわち、製剤の一投与
単位(例えば1錠、あるいは1包)でのカルシウム化合
物の重量%を比較的高く保ったままでの咀嚼時の感触を
改善する方法が求められている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これら従
来技術の問題点について鋭意研究した結果、驚くべきこ
とに、ある種のカルシウム化合物と、このカルシウム化
合物に対して1〜15重量%のポリビニルピロリドンと
からなる顆粒状組成物で、かつ該顆粒状組成物の平均粒
径を一定範囲とした場合にのみ速やかな崩壊が認めら
れ、その結果咀嚼時の口中の感触が良好であることを知
見した。
来技術の問題点について鋭意研究した結果、驚くべきこ
とに、ある種のカルシウム化合物と、このカルシウム化
合物に対して1〜15重量%のポリビニルピロリドンと
からなる顆粒状組成物で、かつ該顆粒状組成物の平均粒
径を一定範囲とした場合にのみ速やかな崩壊が認めら
れ、その結果咀嚼時の口中の感触が良好であることを知
見した。
【0010】しかして、本発明は、無水リン酸水素カル
シウム、リン酸水素カルシウム2水塩、リン酸2水素カ
ルシウム1水塩、炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、グ
ルクロン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、L
−アスパラギン酸カルシウムからなる群から選ばれた一
種又は二種以上のカルシウム化合物と該カルシウム化合
物に対して1〜15重量%のポリビニルピロリドンとか
らなる顆粒状組成物であって、該顆粒状カルシウム組成
物の60重量%以上が37μm以上の粒径をもつ顆粒状
カルシウム組成物、及び該顆粒状カルシウム組成物から
なる錠剤である。
シウム、リン酸水素カルシウム2水塩、リン酸2水素カ
ルシウム1水塩、炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、グ
ルクロン酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、L
−アスパラギン酸カルシウムからなる群から選ばれた一
種又は二種以上のカルシウム化合物と該カルシウム化合
物に対して1〜15重量%のポリビニルピロリドンとか
らなる顆粒状組成物であって、該顆粒状カルシウム組成
物の60重量%以上が37μm以上の粒径をもつ顆粒状
カルシウム組成物、及び該顆粒状カルシウム組成物から
なる錠剤である。
【0011】本発明においては無水リン酸水素カルシウ
ム、リン酸水素カルシウム2水塩、リン酸2水素カルシ
ウム1水塩、炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、グルク
ロン酸カルシウム、L−アスパラギン酸カルシウム、グ
リセロリン酸カルシウムからなる群から選ばれる一種又
は二種以上をカルシウム化合物として用いる。これらの
中でも無水リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、乳
酸カルシウムが好ましく、なかでも無水リン酸水素カル
シウムが特に好適である。
ム、リン酸水素カルシウム2水塩、リン酸2水素カルシ
ウム1水塩、炭酸カルシウム、乳酸カルシウム、グルク
ロン酸カルシウム、L−アスパラギン酸カルシウム、グ
リセロリン酸カルシウムからなる群から選ばれる一種又
は二種以上をカルシウム化合物として用いる。これらの
中でも無水リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、乳
酸カルシウムが好ましく、なかでも無水リン酸水素カル
シウムが特に好適である。
【0012】本発明のポリビニルピロリドンとは、通常
医薬品製剤に結合剤として用いられるものをいい、例え
ば、その平均分子量が10,000〜1,200,00
0であるものを挙げることができる。
医薬品製剤に結合剤として用いられるものをいい、例え
ば、その平均分子量が10,000〜1,200,00
0であるものを挙げることができる。
【0013】かかるポリビニルピロリドンの量は、上記
のカルシウム化合物に対して1〜15重量%である。1
重量%未満では結合力が弱く造粒できず、また15重量
%を越えると巨大塊が生じ適当な顆粒を得られにくい。
なかでもポリビニルピロリドンの量としては3〜10重
量%が好ましい。
のカルシウム化合物に対して1〜15重量%である。1
重量%未満では結合力が弱く造粒できず、また15重量
%を越えると巨大塊が生じ適当な顆粒を得られにくい。
なかでもポリビニルピロリドンの量としては3〜10重
量%が好ましい。
【0014】本発明の顆粒状組成物は上記カルシウム化
合物とポリビニルピロリドンとからなる顆粒状カルシウ
ム組成物であるが、この顆粒状カルシウム組成物は例え
ば以下のようにして造粒することができる。
合物とポリビニルピロリドンとからなる顆粒状カルシウ
ム組成物であるが、この顆粒状カルシウム組成物は例え
ば以下のようにして造粒することができる。
【0015】本発明に使用される上記のカルシウム化合
物は造粒される前にその80重量%以上が37μm未満
の粒径をもつように微粉化するのが望ましい。微粉化は
通常の粉砕機、例えばハンマーミルで粉砕すればよい。
次いで微粉化されたカルシウム化合物はポリビニルピロ
リドンと均一に混合される。この場合のポリビニルピロ
リドンの粒度は全体の90重量%以上が250μm未満
の粒度分布にあるようなものであるのが望ましい。
物は造粒される前にその80重量%以上が37μm未満
の粒径をもつように微粉化するのが望ましい。微粉化は
通常の粉砕機、例えばハンマーミルで粉砕すればよい。
次いで微粉化されたカルシウム化合物はポリビニルピロ
リドンと均一に混合される。この場合のポリビニルピロ
リドンの粒度は全体の90重量%以上が250μm未満
の粒度分布にあるようなものであるのが望ましい。
【0016】混合機としては、後記の造粒工程と同一装
置で行うのが収率の点から好適であり、流動層造粒乾燥
機あるいは高速混合撹拌造粒機が通常使用される。これ
らの装置内で均一に混合撹拌されたカルシウム化合物と
ポリビニルピロリドンとの混合物に水を噴霧し、顆粒状
組成物に造粒される。これらは通常均一に混合されたカ
ルシウム化合物とポリビニルピロリドンとの混合物を装
置内にとりその約10重量%の水を20ml/分の速度で
噴霧し、全量を噴霧した後、装置内排気温度が40℃を
超えるまで造粒物を乾燥する、という条件で行なわれ
る。次いで得られた顆粒状組成物を目開き350μmの
篩で篩過したのちに、電磁式ミクロ型篩振とう機(筒井
理化学器械(株)製)で粒度分布を測定するとき、その
60%以上が、37μm以上の粒径をもつ顆粒状カルシ
ウム組成物を得る。
置で行うのが収率の点から好適であり、流動層造粒乾燥
機あるいは高速混合撹拌造粒機が通常使用される。これ
らの装置内で均一に混合撹拌されたカルシウム化合物と
ポリビニルピロリドンとの混合物に水を噴霧し、顆粒状
組成物に造粒される。これらは通常均一に混合されたカ
ルシウム化合物とポリビニルピロリドンとの混合物を装
置内にとりその約10重量%の水を20ml/分の速度で
噴霧し、全量を噴霧した後、装置内排気温度が40℃を
超えるまで造粒物を乾燥する、という条件で行なわれ
る。次いで得られた顆粒状組成物を目開き350μmの
篩で篩過したのちに、電磁式ミクロ型篩振とう機(筒井
理化学器械(株)製)で粒度分布を測定するとき、その
60%以上が、37μm以上の粒径をもつ顆粒状カルシ
ウム組成物を得る。
【0017】こうして本発明により提供された顆粒状カ
ルシウム組成物は、そのままの形態で、咀嚼前の粉っぽ
さ、硬さが改善されたカルシウム化合物の顆粒状製剤
(顆粒剤)として提供される。この場合、顆粒剤の矯味
矯臭のために若干量の着香料、矯味料を添加されてもよ
い。
ルシウム組成物は、そのままの形態で、咀嚼前の粉っぽ
さ、硬さが改善されたカルシウム化合物の顆粒状製剤
(顆粒剤)として提供される。この場合、顆粒剤の矯味
矯臭のために若干量の着香料、矯味料を添加されてもよ
い。
【0018】また本発明においては、このようにして提
供された顆粒状カルシウム組成物を、崩壊剤、滑沢剤、
着香料、矯味剤等とともに打錠して錠剤とすることも本
発明の態様に含まれる。この場合、顆粒状カルシウム組
成物以外の成分ができるだけ少い方が好適であり、通常
40%以下、より好ましくは30%以下である。
供された顆粒状カルシウム組成物を、崩壊剤、滑沢剤、
着香料、矯味剤等とともに打錠して錠剤とすることも本
発明の態様に含まれる。この場合、顆粒状カルシウム組
成物以外の成分ができるだけ少い方が好適であり、通常
40%以下、より好ましくは30%以下である。
【0019】又、錠剤として機械的強度を保つために、
通常硬度4.0kg以上の錠剤として成型されるのが好ま
しい。
通常硬度4.0kg以上の錠剤として成型されるのが好ま
しい。
【0020】かくして、本発明により、カルシウム化合
物の含量が多く、機械的強度の十分で、かつ咀嚼時に粉
っぽさ、硬さ等を感じない、つまり口中の感触が改善さ
れたカルシウム化合物の顆粒剤、錠剤が提供され、カル
シウムの補給剤としてコンプライアンスの向上が期待さ
れることから医療に大きく貢献することが可能となる。
物の含量が多く、機械的強度の十分で、かつ咀嚼時に粉
っぽさ、硬さ等を感じない、つまり口中の感触が改善さ
れたカルシウム化合物の顆粒剤、錠剤が提供され、カル
シウムの補給剤としてコンプライアンスの向上が期待さ
れることから医療に大きく貢献することが可能となる。
【0021】
【実施例】以下に、実施例により本発明を更に詳しく説
明するが、本発明がこれらにより限定されるものではな
い。
明するが、本発明がこれらにより限定されるものではな
い。
【0022】
【実施例1,比較例1〜6】微粉末無水リン酸水素カシ
ルウム(協和化学工業製標準品:粒度分布37μm以上
16.3%、37μm未満83.7%)665gとポリ
ビニルピロリドン(BASF社製,Kollidon
K−30)35gとをとり、流動層造粒機にいれ空気流
で均一に混合した。次いで、この均一混合物に対して約
10重量%の水を20ml/分の速度で噴霧しながら造粒
した後、更に装置内排気温度が40℃を超えるまで乾燥
して本発明の顆粒状無水リン酸水素カルシウムを得た
(実施例1)。得られた顆粒の粒度分布は37μm以上
68.5%、37μm未満31.5%であった。
ルウム(協和化学工業製標準品:粒度分布37μm以上
16.3%、37μm未満83.7%)665gとポリ
ビニルピロリドン(BASF社製,Kollidon
K−30)35gとをとり、流動層造粒機にいれ空気流
で均一に混合した。次いで、この均一混合物に対して約
10重量%の水を20ml/分の速度で噴霧しながら造粒
した後、更に装置内排気温度が40℃を超えるまで乾燥
して本発明の顆粒状無水リン酸水素カルシウムを得た
(実施例1)。得られた顆粒の粒度分布は37μm以上
68.5%、37μm未満31.5%であった。
【0023】同時に比較のため表1に記載した各種の結
合剤をとり実施例1と同様に造粒して顆粒を得た(比較
例1〜6)。なお、比較例1は市販品(リカミット(登
録商標)U−100、協和化学工業(株)製)を用い
た。
合剤をとり実施例1と同様に造粒して顆粒を得た(比較
例1〜6)。なお、比較例1は市販品(リカミット(登
録商標)U−100、協和化学工業(株)製)を用い
た。
【0024】これら実施例1及び比較例1〜6につい
て、得られた顆粒の粒度分布とボランティア20人によ
り咀嚼時の感触を試験した結果を表1に記載した。
て、得られた顆粒の粒度分布とボランティア20人によ
り咀嚼時の感触を試験した結果を表1に記載した。
【0025】
【表1】
【0026】表1より、結合剤にポリビニルピロリドン
を使用すると粉っぽさを感じない感触のすぐれた顆粒が
得られたが、その他の通常よく使用される結合剤では顆
粒が得られないか、得られても粉っぽさを感じる感触の
劣った顆粒しか得られなかったことがわかる。
を使用すると粉っぽさを感じない感触のすぐれた顆粒が
得られたが、その他の通常よく使用される結合剤では顆
粒が得られないか、得られても粉っぽさを感じる感触の
劣った顆粒しか得られなかったことがわかる。
【0027】
【実施例2〜4,比較例7〜10】実施例1と同様に微
粉末無水リン酸水素カルシウム(協和化学工業製 標準
品)をとり、ポリビニルピロリドン(BASF社製,K
ollidon K−30)の量を表2に記載した如く
変えて、実施例1と同様の方法で造粒した(実施例2〜
4,比較例7〜10)。得られた顆粒の粒度分布とボラ
ンティア20人により咀嚼時の感触を試験した結果を表
2に記載した。
粉末無水リン酸水素カルシウム(協和化学工業製 標準
品)をとり、ポリビニルピロリドン(BASF社製,K
ollidon K−30)の量を表2に記載した如く
変えて、実施例1と同様の方法で造粒した(実施例2〜
4,比較例7〜10)。得られた顆粒の粒度分布とボラ
ンティア20人により咀嚼時の感触を試験した結果を表
2に記載した。
【0028】
【表2】
【0029】表2より、ポリビニルピロリドン量が1〜
15重量%の場合に高感触の顆粒を製造できるが、1重
量%未満では造粒できず、15重量%を越える場合は巨
大塊が生じ適当な顆粒が得られないことがわかる。
15重量%の場合に高感触の顆粒を製造できるが、1重
量%未満では造粒できず、15重量%を越える場合は巨
大塊が生じ適当な顆粒が得られないことがわかる。
【0030】
【実施例5】実施例1で製造した顆粒を用いて次のよう
な方法で錠剤を製造した(実施例5)。 顆粒状無水リン酸水素カルシウム 72.0% D−ソルビトール 10.0% D−マンニトール 16.8% 香料 0.2% ステアリン酸マグネシウム 1.0%
な方法で錠剤を製造した(実施例5)。 顆粒状無水リン酸水素カルシウム 72.0% D−ソルビトール 10.0% D−マンニトール 16.8% 香料 0.2% ステアリン酸マグネシウム 1.0%
【0031】上記処方にて直径10mmの臼杵で重量50
0mgの錠剤をエルウェカ単発打錠機にて製造した。得ら
れた錠剤の平均硬度(n=20)は5.2kgであった。
0mgの錠剤をエルウェカ単発打錠機にて製造した。得ら
れた錠剤の平均硬度(n=20)は5.2kgであった。
【0032】次いで、この錠剤を咀嚼した時の感触をボ
ランティア20人について調べその結果を表3に示し
た。
ランティア20人について調べその結果を表3に示し
た。
【0033】比較のため、ポリビニルピロリドンのかわ
りにポリアクリル酸ナトリウムを結合剤として用いた市
販品(比較例1)を用いて上と同様の方法で錠剤に成型
した(比較例11)。この錠剤の平均硬度は5.0kgで
あった。この錠剤についても上と同様に咀嚼時の感触を
ボランティア20人について調べその結果を表3に示し
た。
りにポリアクリル酸ナトリウムを結合剤として用いた市
販品(比較例1)を用いて上と同様の方法で錠剤に成型
した(比較例11)。この錠剤の平均硬度は5.0kgで
あった。この錠剤についても上と同様に咀嚼時の感触を
ボランティア20人について調べその結果を表3に示し
た。
【0034】
【表3】
【0035】表3により、本発明の錠剤の咀嚼前の感触
が著しく改善されているのがわかる。
が著しく改善されているのがわかる。
【0036】
【実施例6】実施例1で製造した顆粒に1重量%のステ
アリン酸マグネシウムを混合した後、直径10mmの臼機
で重量500mgの錠剤をエルウェカ単発打錠機により製
造した。
アリン酸マグネシウムを混合した後、直径10mmの臼機
で重量500mgの錠剤をエルウェカ単発打錠機により製
造した。
【0037】この錠剤を咀嚼した時の感触をボランティ
ア20人について調べた所、一人も粉っぽい等の感触の
悪さを訴えなかった。
ア20人について調べた所、一人も粉っぽい等の感触の
悪さを訴えなかった。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
A61K 31/195 8413−4C
33/10 8314−4C
47/32 B 7329−4C
Z 7329−4C
Claims (3)
- 【請求項1】無水リン酸水素カルシウム、リン酸水素カ
ルシウム2水塩、リン酸2水素カルシウム1水塩、炭酸
カルシウム、乳酸カルシウム、グルクロン酸カルシウ
ム、グリセロリン酸カルシウム、L−アスパラギン酸カ
ルシウムからなる群から選ばれた一種又は二種以上のカ
ルシウム化合物と該カルシウム化合物に対して1〜15
重量%のポリビニルピロリドンとからなる顆粒状カルシ
ウム組成物であって、該顆粒状カルシウム組成物の60
重量%以上が37μm以上の粒径をもつ顆粒状カルシウ
ム組成物。 - 【請求項2】請求項1記載の顆粒状カルシウム組成物か
らなる錠剤。 - 【請求項3】請求項2の錠剤において、該顆粒状カルシ
ウム組成物が該錠剤の60重量%以上含まれてなる錠
剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3214165A JP2702325B2 (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 顆粒状カルシウム組成物及びそれからなる錠剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3214165A JP2702325B2 (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 顆粒状カルシウム組成物及びそれからなる錠剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0532554A true JPH0532554A (ja) | 1993-02-09 |
JP2702325B2 JP2702325B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=16651314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3214165A Expired - Lifetime JP2702325B2 (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 顆粒状カルシウム組成物及びそれからなる錠剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2702325B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000028973A1 (en) * | 1998-11-13 | 2000-05-25 | Nycomed Pharma As | Process for preparing oral calcium compositions |
-
1991
- 1991-08-01 JP JP3214165A patent/JP2702325B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000028973A1 (en) * | 1998-11-13 | 2000-05-25 | Nycomed Pharma As | Process for preparing oral calcium compositions |
EP1743629A1 (en) * | 1998-11-13 | 2007-01-17 | Nycomed Pharma AS | Process for preparing oral calcium compositions |
US7638143B2 (en) | 1998-11-13 | 2009-12-29 | Nycomed Pharma As | Process for preparing oral calcium compositions |
US8007752B2 (en) | 1998-11-13 | 2011-08-30 | Nycomed Pharma As | Process for preparing oral calcium compositions |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2702325B2 (ja) | 1998-01-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4365095B2 (ja) | 口腔内速崩壊錠 | |
EP0732920B1 (en) | Therapeutic agents containing thyroid hormones | |
JP4551092B2 (ja) | 口腔内速崩壊性錠剤 | |
JP5752227B2 (ja) | 口腔内崩壊錠 | |
JP5366233B2 (ja) | 口腔内崩壊錠剤 | |
KR20100008007A (ko) | 구강내에서 신속하게 붕괴되는 정제 | |
NZ503766A (en) | Pharmaceutical preparation comprising clodronate as active ingredient and silicified microcrystalline cellulose as excipient | |
SK9732000A3 (en) | Flash-melt oral dosage formulation and method for the production thereof | |
KR101203186B1 (ko) | 약물의 맛이 차폐된 경구용 약학 조성물 및 그 제조 방법 | |
JP5004236B2 (ja) | 口腔内崩壊錠 | |
JPWO2005123040A1 (ja) | 口腔内速崩壊錠 | |
US4711777A (en) | Pharmaceutical tablets | |
JP3290994B2 (ja) | エナラプリル塩の安定固形製剤及びその製造のための方法 | |
WO2006068166A1 (ja) | 乾式造粒物及びその製造方法 | |
US6413541B1 (en) | Disintegrating tablet in oral cavity and production thereof | |
JP4358117B2 (ja) | 口腔内速崩壊錠 | |
JP3341768B1 (ja) | 分岐鎖アミノ酸を含有するチュアブル剤 | |
JP2702325B2 (ja) | 顆粒状カルシウム組成物及びそれからなる錠剤 | |
JP4719899B2 (ja) | 口腔内速崩壊性錠剤 | |
JPH05506238A (ja) | 薬学的処方物 | |
JP2005132788A (ja) | 口腔内崩壊錠 | |
JP2005053792A (ja) | 圧縮成形製剤およびその製造方法 | |
JP3341769B1 (ja) | 分岐鎖アミノ酸含有チュアブル剤 | |
JP2002138055A (ja) | 口腔内速崩壊性圧縮成型物およびその製造方法 | |
JP2005298338A (ja) | 速崩壊性圧縮成形製剤 |