JPH05324168A - 表示一体型タブレット装置 - Google Patents

表示一体型タブレット装置

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JPH05324168A
JPH05324168A JP12727892A JP12727892A JPH05324168A JP H05324168 A JPH05324168 A JP H05324168A JP 12727892 A JP12727892 A JP 12727892A JP 12727892 A JP12727892 A JP 12727892A JP H05324168 A JPH05324168 A JP H05324168A
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Kosei Tagawa
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出ペンによって容易に処理内容を選択でき
る表示一体型タブレット装置を提供する。 【構成】 処理内容が割り付けられた複数の補助電極2
4〜27は、タブレット部21における表示領域22'
の外周に設けられた補助電極基板23上に形成する。こ
の補助電極24〜27の夫々には、電源回路28より異
なる印加タイミングのパルス電圧あるいは異なる周波数
の正弦波電圧を印加する。そして、検出ペンを所望の処
理内容が割り付けられた補助電極に近づけた際に検出ペ
ンに誘起される電圧信号の発生タイミングあるいは周波
数に基づいて、検出ペン先端によって指示された補助電
極を検知する。こうして、検出ペンによって容易に処理
内容を選択できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パーソナルコンピュ
ータやワードプロセッサなどに使用される表示一体型タ
ブレット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】手書き文字や図形をコンピュータやワー
ドプロセッサなどに入力する手段として、例えば、液晶
ディスプレイと静電誘導型タブレットを積層して、我々
が紙に筆記用具で書く感覚で文字や図形を静電誘導型タ
ブレットに入力できるようにした表示部一体型タブレッ
ト装置が実用化されている。しかしながら、この表示部
一体型タブレット装置は、電極のある部分とない部分と
では反射率や透過率が異なるために表示画面上で格子状
に電極が見え、液晶表示の質を落とす原因となってい
る。
【0003】そこで、本発明者は、このような欠点をな
くしたタブレットとして、最近、図10に示すような表
示一体型タブレット装置を提案した(特願平3−467
51号公報)。この表示一体型タブレット装置は、液晶
ディスプレイの表示電極と静電容量型タブレット装置の
座標検出電極を兼ねたものである。そして、図11に示
すように1フレーム期間中にタブレット上の指示座標を
検出する座標検出期間と画像を表示する表示期間とを設
けて、座標検出と画像表示とを時分割で行うようにして
いる。
【0004】図10において、液晶パネル1は互いに直
交して配列されたコモン電極Y1〜Yn(以下、任意のコ
モン電極をYと記載する)とセグメント電極X1〜X
m(以下、任意のセグメント電極をXと記載する)との間
に液晶を挟入して構成されており、各コモン電極Yとセ
グメント電極Xとが交差する領域で各画素を構成してい
る。つまり、上記液晶パネル1にはn×mドットの画素
がマトリクス状に配列されていることになる。
【0005】この表示一体型タブレット装置は、上述の
液晶ディスプレイ上に静電容量型タブレットを積層した
ものに比べて、格子状の電極パターンがなくなり見易く
なるといった利点の他に、液晶ディスプレイと静電容量
型タブレットとの電極や駆動回路を兼用しているためコ
ストダウンや小型軽量化が容易になるといった利点があ
る。
【0006】上記表示一体型タブレット装置は次のよう
に動作する。すなわち、上記コモン電極Yを駆動するた
めのコモン駆動回路2と、上記セグメント電極Xを駆動
するためのセグメント駆動回路3とは、切り替え回路4
を介して表示制御回路5と検出制御回路6に接続されて
いる。この切り替え回路4は、制御回路7によって制御
されて、表示期間には表示制御回路5からの出力信号を
コモン駆動回路2およびセグメント駆動回路3に出力す
る一方、座標検出期間には検出制御回路6からの出力を
コモン駆動回路2およびセグメント駆動回路3に出力す
る。尚、図10においては、上記切り替え回路4,表示
制御回路5,検出制御回路6および制御回路7を各ブロ
ックに分割して表現している。ところが、実際の回路に
おいては上記各回路はLSI(大規模集積回路)化されて
おり、上記のようなブロックには形態上厳密に区分でき
ない。
【0007】上記表示期間においては、上記表示制御回
路5のシフトデータ出力端子Sからシフトデータsが出
力され、反転信号出力端子FRから反転信号frが出力さ
れ、クロック出力端子CP1からクロック信号cp1が出
力され、クロック出力端子CP2からクロック信号cp2
が出力され、データ出力端子D0〜D3から表示データ
0〜D3が出力される。
【0008】上記クロック信号cp1は1行分の画素を表
示する期間を周期とするクロック信号であり、切り替え
回路4の出力端子CP1Oを介してクロック信号cp1oと
してコモン駆動回路2のクロック入力端子YCKとセグ
メント駆動回路3のラッチパルス入力端子XLPに入力
される。また、特定のコモン電極Yを選択するためのパ
ルス信号であるシフトデータsは、切り替え回路4の出
力端子SOを介してシフトデータsoとしてコモン駆動回
路2のシフトデータ入力端子DIO1に上記クロック信
号cp1oと同期して入力される。
【0009】上記コモン駆動回路2にシフトデータsoが
入力されるとこのシフトデータsoのパルス位置がシフト
レジスタによってクロック信号cp1oに同期してシフトさ
れ、そのシフト位置に対応するコモン駆動回路2の出力
端子O1〜Onからコモン電極Y1〜Ynにコモン電極駆
動信号の駆動パルスが印加される。このコモン電極駆動
信号は直流電源回路12から供給されるバイアス電源V
0〜V5に基づいて生成される。
【0010】上記クロック信号cp2は1行分の画素を表
示する期間を数分割した期間を周期とするクロック信号
であり、上記切り替え回路4の出力端子CP2Oを介し
てクロック信号cp2oとしてセグメント駆動回路3のクロ
ック入力端子XCKに入力される。
【0011】上記表示データD0〜D3は切り替え回路4
の出力端子D0O〜D3Oを介して表示データD0o〜D
3oとしてセグメント駆動回路3の入力端子XD0〜XD
3に入力され、セグメント駆動回路3内のレジスタにク
ロック信号cp2oに同期して順次取り込まれる。そして、
1行分の画素に対応する表示データが総て取り込まれる
と、この取り込まれた表示データが上記ラッチパルス入
力端子XLPに入力されるクロック信号cp1oのタイミン
グでラッチされ、各表示データに対応するセグメント電
極駆動信号の駆動パルスがセグメント駆動回路3の出力
端子O1〜Omからセグメント電極X1〜Xmに印加され
る。このセグメント駆動信号も直流電源回路12から供
給されるバイアス電源V0〜V5に基づいて作成される。
【0012】尚、上記反転信号frは、表示期間において
液晶に印加する電圧の印加方向を周期的に反転させて液
晶の電機分解による劣化を防止するための信号であり、
切り替え回路4の反転信号出力端子FROを介して反転
信号froとしてコモン駆動回路2の反転信号入力端子Y
FRとセグメント駆動回路3の反転信号入力端子XFR
とに入力される。
【0013】こうして、上記コモン駆動回路2およびセ
グメント駆動回路3の動作によって液晶パネル1の画素
マトリックスがその行順序に従って駆動されて、表示デ
ータD0〜D3に応じた画像が液晶パネル1に表示される
のである。
【0014】一方、上記座標検出期間においては、検出
制御回路6のシフトデータ出力端子Sdからシフトデー
タsdが出力され、反転信号出力端子FRdから反転信号f
rdが出力され、クロック出力端子CP1dからクロック
信号cp1dが出力され、クロック出力端子CP2dからク
ロック信号cp2dが出力され、データ出力端子D0d〜D
3dから駆動データD0d〜D3dが出力される。
【0015】上記クロック信号cp1dは1本のコモン電極
Yを走査する走査期間を周期とするクロック信号であ
り、切り替え回路4の出力端子CP1Oを介してクロッ
ク信号cp1oとしてコモン駆動回路2のクロック入力端子
YCKとセグメント駆動回路3のラッチパルス入力端子
XLPに入力される。また、特定のコモン電極Yを選択
するためのパルス信号であるシフトデータsdは、切り替
え回路4の出力端子SOを介してシフトデータsoとして
コモン駆動回路2のシフトデータ入力端子DIO1に上
記クロック信号cp1dと同期して入力される。
【0016】そうすると、上述の表示期間の場合と同様
に、上記シフトデータsoのパルス位置がコモン駆動回路
2のシフトレジスタによってクロック信号cp1oに同期し
てシフトされ、そのシフト位置に対応する出力端子O1
〜Onからコモン電極Y1〜Ynにコモン電極走査信号y
1〜yn(以下、任意のコモン電極走査信号をyと記載す
る)の走査パルスが順次印加される。このコモン電極走
査信号yは直流電源回路12から供給されるバイアス電
源V0〜V5に基づいて生成される。上記クロック信号cp
2dはセグメント電極Xを走査する走査期間を周期とする
クロック信号であり、上記切り替え回路4の出力端子C
P2Oを介してクロック信号cp2oとしてセグメント駆動
回路3のクロック入力端子XCKに入力される。
【0017】上記駆動データD0d〜D3dは切り替え回路
4の出力端子D0O〜D3Oを介して駆動データD0o〜
3oとしてセグメント駆動回路3の入力端子XD0〜X
D3に入力され、セグメント駆動回路3内のレジスタに
クロック信号cp2oと同期して順次取り込まれる。そし
て、上記駆動データに対応するセグメント電極走査信号
1〜xm(以下、任意のセグメント電極走査信号をxと
記載する)の走査パルスがセグメント駆動回路3の出力
端子O1〜Omからセグメント電極X1〜Xmに出力され
る。このセグメント電極走査信号xも直流電源回路12
から供給されるバイアス電源V0〜V5に基づいて作成さ
れる。
【0018】図12は上記表示一体型タブレット装置の
座標検出期間における各走査信号のタイミングチャート
である。座標検出期間はx座標検出期間とそれに続くy
座標検出期間に分かれており、x座標検出期間にはセグ
メント電極Xにパルス電圧信号であるセグメント電極走
査信号xを順次印加する一方、y座標検出期間にはコモ
ン電極Yにパルス電圧信号であるコモン電極走査信号y
を順次印加する。
【0019】上記パルス電圧信号の印加により、セグメ
ント電極Xあるいはコモン電極Yと指示座標検出ペン
(以下、単に検出ペンという)8の先端電極との間の浮遊
容量によって検出ペン8に電圧が誘起される。この検出
ペン8に生じた誘起電圧はアンプ9で増幅され、x座標
検出回路10およびy座標検出回路11に入力される。
このx座標検出回路10およびy座標検出回路11は、
上記アンプ9からの出力信号と制御回路7からのタイミ
ング信号とに基づいて、上記パルス電圧信号が印加され
てから誘起電圧が最高値になる迄の時間を検出すること
により、夫々上記検出ペン8が指示する位置のx座標あ
るいはy座標を検出する。
【0020】図13は図10における液晶パネル1,コ
モン駆動回路2およびセグメント駆動回路3を更に詳細
に示した図である。図13において、液晶パネル1は、
表面に透明コモン電極Yが配列されたガラス等のコモン
基板1Uと表面に透明セグメント電極Xが配列されたガ
ラス等のセグメント基板1Lとを数ミクロンの間隔をお
いて対向して構成されている。
【0021】上記コモン駆動回路2は基板CTAB1,
CTAB2およびCTAB3上に形成され、夫々の基板
上にはコモン駆動回路用LSIのチップ(C−LSI)が
実装されている。同様に、セグメント駆動回路3もセグ
メント駆動用LSIのチップ(S−LSI)が実装された
基板STAB1〜STAB4で構成されている。
【0022】上記各駆動用LSIのチップC−LSIお
よびS−LSIの出力端子は、各基板CTABおよびS
TABにおけるハッチングで示す領域Sで、コモン基板
1Uあるいはセグメント基板1L上のコモン電極Yおよ
びセグメント電極Xの導入端子に夫々接続されている。
尚、図13の場合には、上記セグメント電極Xおよびコ
モン電極Yによって形成される表示領域1'は四方形A
BCDであり、タブレットとしての検出領域もこの範囲
に限定される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記表示一体型タブレ
ット装置は、図13に示す液晶パネル1上における表示
領域1'に文字,記号およびパターン等が入力される。と
ころが、実際に上記表示一体型タブレット装置を使用す
る上では、図14に示すように上記液晶パネル1におけ
る表示領域1'の外側の領域13に、種々の処理内容が
割り付けられた複数のキー14を配列しておき、このキ
ー14を操作して処理内容を入力する際には手に持って
いた検出ペンを一旦手離して指先で所望のキー14を押
圧して処理内容を入力可能にすることが必要となる。
【0024】しかしながら、これでは入力手段として検
出ペンと指との2つの手段を使いわけなければならず、
非常に操作性が悪い。そこで、文字や図形の入力に用い
ていた検出ペンで表示領域1'外側の領域13における
処理メニューが印刷された検出部に触れるだけで、所望
の処理内容を実行できることが望まれる。また、上記検
出ペンによる入力が可能な上記検出部は、検出ペンの他
に指圧による入力も可能であれば、更に操作性が向上す
る。
【0025】そこで、この発明の目的は、タブレットの
検出ペンあるいは指圧によって容易に処理内容を選択で
きる表示一体型タブレット装置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明の表示一体型タブレット装置は、直交す
るセグメント電極群とコモン電極群との間に表示用材料
を挟入してデューティタイプの駆動方法によって駆動さ
れる表示パネルと、上記表示パネルのセグメント電極群
およびコモン電極群と静電的に結合された先端電極を有
する検出ペンと、上記セグメント電極群を駆動するセグ
メント駆動回路と、上記コモン電極群を駆動するコモン
駆動回路と、表示期間に上記セグメント駆動回路および
コモン駆動回路を制御して上記表示パネル上に画像を表
示する表示制御回路と、座標検出期間に上記セグメント
駆動回路を制御して上記表示パネルのセグメント電極群
を順次走査する一方上記コモン駆動回路を制御して上記
コモン電極群を順次走査する検出制御回路と、上記検出
ペンからの出力信号の発生タイミングと上記セグメント
電極群の走査タイミングとから上記検出ペン先端によっ
て指示された表示パネル上のx座標を検出するx座標検
出回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミン
グと上記コモン電極群の走査タイミングとから上記検出
ペン先端によって指示された表示パネル上のy座標を検
出するy座標検出回路を有する表示一体型タブレット装
置において、上記セグメント電極群およびコモン電極群
によって形成される表示領域の外周に配列されて上記検
出ペンの先端電極と静電的に結合されると共に処理内容
が割り付けられた複数の電極と、上記複数の電極の夫々
に異なる印加タイミングのパルス電圧あるいは異なる周
波数の正弦波電圧を印加する電源部と、上記電源部によ
って上記各電極の夫々に上記パルス電圧あるいは正弦波
電圧が印加された際に上記検出ペンに誘起される電圧を
取り込んで、上記検出ペンからの電圧信号の発生タイミ
ングあるいは周波数に基づいて上記複数の電極のうち上
記検出ペン先端によって指示された電極を検知する指示
電極検知部を備えたことを特徴としている。
【0027】また、第2の発明の表示一体型タブレット
装置は、第1の発明の表示一体型タブレット装置におい
て、上記表示領域の外周に配列される複数の電極はフレ
キシブル基板の下面に設けられると共に、上記複数の電
極の下側に上記各電極と所定の間隔を有して配置された
上記各電極に共通な共通電極を備えて、上記指示電極検
知部は上記フレキシブル基板における任意の電極の箇所
が押圧されて上記共通電極に接触した当該電極からの電
圧信号を上記共通電極を介して取り込んで、当該電極か
らの電圧信号の発生タイミングあるいは周波数に基づい
て上記複数の電極のうち押圧されて指示された電極を検
知可能に成したことを特徴としている。
【0028】また、第3の発明の表示一体型タブレット
装置は、第1の発明の表示一体型タブレット装置におい
て、上記表示領域の外周に配列される複数の電極は上記
セグメント駆動回路,コモン駆動回路および接続回路の
設置箇所以外の箇所に設けられ、上記電源部は上記セグ
メント駆動回路およびコモン駆動回路とは独立して上記
電極に上記パルス電圧あるいは正弦波電圧を印加するこ
とを特徴としている。
【0029】また、第4の発明の表示一体型タブレット
装置は、第1の発明の表示一体型タブレット装置におい
て、上記表示領域の外周に配列される複数の電極は、上
記セグメント駆動回路とセグメント電極群とを接続する
接続電極群あるいは上記コモン駆動回路とコモン電極群
とを接続する接続電極群であり、上記電源部は上記セグ
メント駆動回路あるいはコモン駆動回路によって構成さ
れていることを特徴としている。
【0030】また、第5の発明の表示一体型タブレット
装置は、第4の発明の表示一体型タブレット装置におい
て、上記接続電極群は複数存在し、上記各接続電極群夫
々の領域の上方にこの領域を覆って格子状,ストライプ
状あるいは斑点状を成して隙間を有する補助電極を設け
て、上記検出ペンの先端電極は上記補助電極と静電的に
結合されると共にこの補助電極の隙間を介して上記接続
電極とも静電的に結合されるように成し、上記座標検出
期間に、上記各補助電極の夫々に異なる印加タイミング
のパルス電圧あるいは異なる周波数の正弦波電圧を上記
セグメント駆動回路およびコモン駆動回路とは独立して
印加する補助電源部を備えると共に、上記指示電極検知
部は、上記補助電源部によって上記各補助電極の夫々に
上記パルス電圧あるいは正弦波電圧が印加された際に上
記検出ペンに誘起される電圧に基づいて上記各補助電極
のうち上記検出ペン先端が位置する補助電極を特定する
一方、上記セグメント駆動回路あるいはコモン駆動回路
によって上記接続電極群に走査電圧が印加された際に上
記検出ペンに誘起された電圧に基づいて上記特定した補
助電極によって覆われた接続電極群のうちから上記検出
ペン先端によって指示された接続電極を検知するように
成したことを特徴としている。
【0031】
【作用】第1の発明では、セグメント電極群およびコモ
ン電極群によって形成される表示領域の外周部に配列さ
れた複数の電極のうち所望の処理内容が割り付けられて
いる電極が検出ペンによって指示される。そうすると、
電源部から上記検出ペンによつて指示された指示電極に
印加されたパルス電圧あるいは正弦波電圧に起因して上
記検出ペンの先端電極に電圧が誘起され、この誘起され
た電圧が指示電極検知部に取り込まれる。
【0032】そして、上記指示電極検知部によって、上
記検出ペンからの電圧信号の発生タイミングあるいは周
波数に基づいて、上記複数の電極のうち上記検出ペンの
先端によって指示された上記指示電極が検知される。こ
うして、セグメント電極群およびコモン電極群によって
形成される表示領域に文字や記号を入力する検出ペンに
よって、上記表示領域の外周に配列された複数の電極の
一つが指示されて、処理メニューの中から所望する処理
内容が選択される。
【0033】また、第2の発明では、上記表示領域の外
周部に配列された複数の電極のうち所望する処理内容が
割り付けられている電極の箇所のフレキシブル基板が押
圧されると、このフレキシブル基板が変形して当該電極
が共通電極に接触される。そうすると、上記電源部から
当該電極に印加されたパルス電圧あるいは周波数電圧が
上記共通電極を介して上記指示電極検知部に取り込まれ
る。
【0034】そして、上記指示電極検知部によって、当
該電極からの電圧信号に基づいて上記複数の電極のうち
押圧されて指示された電極が検知される。こうして、処
理メニューの中から所望する処理内容が指圧等によって
選択される。
【0035】また、第3の発明では、上記表示領域の外
周部におけるセグメント駆動回路,コモン駆動回路およ
び接続回路の設置箇所以外の箇所に設けられた上記複数
の電極に、上記電源部によって上記両駆動回路とは独立
して上記パルス電圧あるいは正弦波電圧が印加される。
こうして、上記セグメント駆動回路およびコモン駆動回
路とは独立した簡単な制御によって、処理メニューの中
から所望する処理内容が選択される。
【0036】また、第4の発明では、上記座標検出期間
において、上記セグメント駆動回路によって接続電極群
に走査電圧が印加される。同様に上記コモン駆動回路に
よって接続電極群に走査電圧が印加される。その際に、
所望する処理内容が割り付けられている接続電極が検出
ペンによって指示されると、検出ペンの先端電極に電圧
が誘起される。こうして、上記検出ペンからの電圧信号
の発生タイミングに基づいて、上記指示電極検知部によ
って上記検出ペン先端によって指示された接続電極が検
知されて、所望する処理内容が選択される。
【0037】また、第5の発明では、上記接続電極群の
うち上記検出ペンによって指示された接続電極を検知す
るに先立って、補助電源部によって、上記各接続電極群
夫々の領域の上方にこの領域を覆って設けられた隙間を
有する補助電極の夫々に異なるタイミングのパルス電圧
あるいは異なる周波数の正弦波電圧が、上記セグメント
駆動回路およびコモン駆動回路とは独立して印加され
る。そして、上記検出ペンからの電圧信号の発生タイミ
ングあるいは周波数に基づいて、上記指示電極検知部に
よって検出ペン先端が位置する補助電極が特定される。
【0038】こうして、上記表示領域の外周に在る複数
の接続電極群のうち、上記検出ペンによって指示された
接続電極が属する接続電極群が特定される。以後、上述
の第4の発明と同様にして、上記特定された接続電極群
の中から上記検出ペンによって指示された接続電極が検
知されて、所望する処理内容が選択される。
【0039】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。図1に第1の実施例における表示一体型タブ
レット装置のタブレット部のブロック図を示し、図2に
その断面図を示す。図1および図2において、タブレッ
ト部21には、図14に示す表示一体型タブレット装置
と同様に、コモン基板22Uおよびセグメント基板22
Lから成る液晶パネル22を配置する。また、コモン電
極Y1〜Ynを駆動するコモン駆動回路を基板CTAB1
〜CTAB3上に形成し、セグメント電極X1〜Xmを駆
動するセグメント駆動回路を基板STAB1〜STAB
4上に形成する。尚、コモン駆動回路,セグメント駆動
回路,切り替え回路,表示制御回路,検出制御回路,制御回
路,x座標検出回路およびy座標検出回路は図10と同
様であり、その説明は省略する。
【0040】表示領域22'外における各駆動回路の基
板CTAB1およびSTAB4の無い箇所には、補助電
極基板23上に補助電極24,25,26,27を形成
し、電源回路28に夫々接続する。また、上記補助電極
24〜27は、図2に示すように、液晶パネル22と大
略同一面に配置し、入力面となるプラスチック等のパネ
ル29で覆う。さらに、パネル29の下面における各補
助電極24〜27の上側に位置する箇所には、例えば図
14に示すキー14と同様な処理メニューを印刷する。
【0041】上記各補助電極24〜27に電極回路28
から供給される電圧は、パルス(あるいは正弦波)等の時
間変化のある電圧であり、補助電極24〜27に接近し
た検出ペン30の検出電極に誘導電圧を発生させる。そ
の際に、上記各補助電極24〜27への電圧の印加タイ
ミング(あるいは周波数)は予め異なる値に設定し、さら
に表示領域22'におけるコモン電極Yおよびセグメン
ト電極Xの走査タイミングとも異なる値に設定する。こ
のように、各電極X,Y,24〜27に対する電圧印加の
タイミングを異なるように設定することにより、検出ペ
ンに誘起される誘導電圧に種々の処理を施していずれの
電極の電圧に起因した誘導電圧であるかを特定できるの
である。
【0042】すなわち、上記パネル29上における処理
メニュー印刷箇所31を検出ペン30で指示することに
より、座標検出回路およびCPU(中央処理装置)(共に
図示せず)によって、指定された処理内容を検知して直
ちに実行できる。
【0043】このように、本実施例においては、タブレ
ット部21における表示領域22'外に補助電極基板2
3を設け、この補助電極基板23上に電源回路28に接
続された複数の補助電極24〜27を形成する。したが
って、検出ペン30の先端電極と補助電極24〜27と
の間の浮遊容量によって検出ペン30に誘起される電圧
の発生タイミングあるいは周波数に基づいて検出ペン3
0がいずれの補助電極を指示したかを判別できる。その
結果、上記検出ペン30によって指示された補助電極に
割り付けられた処理内容を選択できるのである。
【0044】したがって、本実施例によれば、タブレッ
ト部21における表示領域22'への検出ペン入力の途
中で処理内容の選択を実施したい場合には、検出ペン3
0から手を放すことなく、そのまま検出ペン30によっ
て所望の処理内容が割り付けられた補助電極の箇所を触
れるだけで容易に処理内容を選択できる。
【0045】上記実施例においては、補助電極24〜2
7をパネル29とは別の面に形成しているが、パネル2
9上に補助電極24〜27を直接形成してもよい。
【0046】図3は他の実施例における補助電極部の平
面図であり、図4は図3におけるA−A'矢視断面図で
ある。この場合、補助電極基板23はフレキシブルな薄
い絶縁フイルムを使用する。電極35は補助電極24〜
27との対向電極であり、スペーサー36,36,…を介
して補助電極24〜27に接触しないように間隔をあけ
ている。補助電極24〜27のうちいずれかの補助電極
(例えば、補助電極25)上の補助電極基板23を指等で
押圧すると、補助電極基板23は変形し補助電極25は
対向電極35と接触する。したがって、上記対向電極3
5に接続されたタッチ検出回路37には補助電極25か
らの電圧が加わることになり、補助電極25からの電圧
の発生タイミングから補助電極25が押圧されたことが
分るのである。
【0047】上述のようにして、本実施例においては、
タブレット用の検出ペンあるいは指圧のいずれによって
も、上記処理内容を選択できるのである。
【0048】図5は他の実施例におけるタブレット部の
ブロック図である。この実施例は、タブレット部41の
液晶パネル42における表示領域42'外に設けられる
上記補助電極として、液晶パネル42のコモン駆動回路
用のLSIチップ(C−LSI)およびセグメント駆動回
路用のLSIチップ(S−LSI)と、液晶パネル42の
コモン電極Yあるいはセグメント電極Xとを結ぶ接続電
極を利用するものであり、新たに補助電極を設定する必
要がない。
【0049】本実施例における表示一体型タブレット装
置においては、座標検出期間に、コモン駆動回路あるい
はセグメント駆動回路によって液晶パネル42の最端の
コモン電極Y1あるいはセグメント電極X1から順次走査
パルスを印加し、液晶パネル42の表示領域42'内に
置かれた検出ペンの先端電極に誘起される誘導電圧の発
生タイミングに基づいて上記検出ペンの位置を検出す
る。
【0050】また、上記座標検出期間においては、セグ
メント駆動回路側に在る矩形領域の接続電極領域43上
に検出ペンを置くと、接続電極領域43に属する接続電
極群と検出ペンの先端電極との静電結合によって検出ペ
ンに誘導電圧が誘起される。したがって、検出ペンから
の誘導電圧の発生タイミングとセグメント電極群の走査
タイミングとに基づいて、表示領域42'外に在る検出
ペンのセグメント電極X配列方向の位置を検出すること
ができるのである。尚、その際に、上記検出ペンが表示
領域42'内に在るのか接続電極領域43内に在るのか
の判定は次のようにして行う。すなわち、コモン電極群
を走査した際に検出ペンに誘導電圧が誘起された場合に
は表示領域42'内に在り、誘起されない場合には接続
電極領域43内に在ると判定する。
【0051】上記表示領域42'外における検出ペン位
置の検出値は表示領域42'内におけるx座標検出値よ
り直線性が劣る。ところが、表示領域42'外における
検出ペン位置の検出は点座標の検出でなく数mmの大きさ
を持った広い面積の領域を検出すればよいので、実用上
何等支障はないのである。尚、上記接続電極領域43に
おける位置検出値の直線性が低いことは、この接続電極
領域43内における接続電極群の各電極間ピッチが不均
一なためである。したがって、この場合の非直線性には
規則性があって補正処理も可能であるが、本実施例に限
定する場合には必ずしも必要でない。
【0052】同様にして、上記座標検出期間に、コモン
駆動回路側の接続電極領域44の上に検出ペンを置く
と、表示領域42'外における検出ペンのコモン電極Y
配列方向の位置を検出することができる。
【0053】したがって、上記液晶パネル42上にこの
液晶パネル42より大きい保護パネルを置き、各接続電
極領域43,44上に図14に示すように処理メニュー
を印刷して置けば、各接続電極領域43,44における
所望の処理内容の箇所を検出ペンで指示することによっ
て処理内容を選択できるのである。
【0054】前記実施例は、1表示画面を1つの液晶パ
ネルで構成する所謂1画面方式の場合は有効である。と
ころが、図6に示すような1表示画面を上側液晶パネル
45Uと下側液晶パネル45Lとの2つの液晶パネルで
構成する所謂2画面方式の場合には、検出ペンが、上側
セグメント駆動回路46U側の上側接続電極領域48U
内に在るか下側セグメント駆動回路46L側の下側接続
電極領域48L内に在るかの判別が困難である。このこ
とはコモン駆動回路47側の接続電極領域49について
も言えることである。
【0055】以下に示す実施例は、図6に示すような2
画面方式による表示一体型タブレット装置において、座
標検出期間における検出ペンの位置が上側接続電極領域
48U内に在るか下側接続領域48L内に在るかを容易
に判別するものである。尚、本実施例によれば、図5に
示す1画面方式の表示一体型タブレット装置による検出
ペンの位置が表示領域42'内に在るか接続電極領域4
3,44内に在るかの判別をも、より精度よく実施でき
る。
【0056】図7は本実施例において用いられる補助電
極の構成を示す図である。図7において補助電極51
は、薄い絶縁板からなる補助電極基板50の上に形成す
る。補助電極51は格子状,スリット状あるいは斑点状
等になっており、図7(a)は補助電極51aが格子状を成
している例を示し、図7(b)は補助電極51bがスリット
状を成している例を示す。いずれの補助電極51a,51
bの場合にも補助電極端子52から走査電圧を供給す
る。尚、補助電極51は、基板を用いずに薄い金属板で
形成してもよい。上記構成の補助電極51は、図5にお
ける接続電極領域43,44あるいは図6における接続
電極領域48U,48L,49の上に設置され、更にその
上に図8に示すように端部に処理メニュー印刷部53を
有するパネル54を載置する。
【0057】例えば、図6における上記上側接続電極領
域48Uおよび下側接続電極領域48Lに設置された各
補助電極51には、別に設置された電源回路(図示せず)
から上記パルス電圧あるいは正弦波電圧を供給する。こ
うして、補助電極51に接近した検出ペン55(図8参
照)の先端電極との静電的に結合によって検出ペンに誘
導電圧を発生させるのである。その際に、上記各補助電
極51へ印加する電圧の印加タイミングあるいは周波数
を、上側接続電極領域48Uにおける補助電極51と下
側接続電極領域48Lにおける補助電極51とで予め異
なるように設定する。さらに、上記電圧の印加タイミン
グあるいは周波数の設定は表示領域45'内におけるコ
モン電極Yおよびセグメント電極Xに対する走査パルス
の印加タイミングあるいは周波数の値とも異なる値に設
定する。
【0058】このように各補助電極51に印加する電圧
の印加タイミングあるいは周波数を異なるように設定す
ることによって、検出ペン55に誘起される誘導電圧に
基づいて検出ペン55が上側接続電極領域48U,下側
接続電極領域48Lあるいは表示領域45'のうちいず
れに在るかを特定できるのである。
【0059】さらに、上記液晶パネル45における各接
続電極領域48U,48L上に設置された補助電極51
は上述のように格子状あるいはスリット状になってい
る。したがって、接続電極領域48U,48L内におけ
る各接続電極に印加される走査パルスも補助電極51の
隙間を通して検出ペン55に作用することになり、この
走査パルスに起因する電圧が検出ペン55に誘起され
る。その結果、検出ペン55がどの接続電極を指示いて
いるかをも検出できるのである。
【0060】すなわち、本実施例においては、検出ペン
55が各接続電極領域48U,48Lのいずれの接続電
極領域の上に在るかを補助電極51の走査によって検出
し、さらに検出した接続電極領域内におけるどの接続電
極の位置に検出ペン55が在るかを接続電極の走査によ
って詳細に検知するのである。したがって、本実施例に
よれば、表示領域45'外に設置された補助電極51を
併用して処理内容をより正確に且つ容易に選択できる。
【0061】上記実施例においては、上記補助電極51
を補助電極基板50上に形成しているが、パネル54上
における処理メニュー印刷部53の面に形成してもよ
い。
【0062】図9に示す実施例は、更に上記処理内容の
選択の精度を高める実施例であり、図7と同じ部材には
図7と同じ番号を付す。本実施例においては、補助電極
基板50上における補助電極51に平行して、且つコモ
ン駆動回路用のC−LSIあるいはセグメント駆動回路
用のS−LSI(図8参照)の上部にシールド電極56を
設けて接地しておく。このシールド電極56はコモン駆
動回路あるいはセグメント駆動回路用のLSIおよびそ
の周辺に引き出されるリード線と検出ペンの先端電極と
の静電結合を避けるものである。こうして、上記LSI
あるいはリード線との静電結合に基づくノイズをシール
ド電極56によって除去することで、高い座標検出精度
を得るのである。
【0063】
【発明の効果】以上より明らかなように、第1の発明の
表示一体型タブレット装置は、表示領域の外周に処理内
容が割り付けられた複数の電極を配列し、各電極の夫々
には電源部によって異なる印加タイミングのパルス電圧
あるいは異なる周波数の正弦波電圧を印加し、指示電極
検知部によって、検出ペンからの電圧信号の発生タイミ
ングあるいは周波数に基づいて上記検出ペン先端によっ
て指示された電極を検知するようにしたので、オペレー
タは上記表示領域へのペン入力の途中にある処理を実施
したい場合には単に所望する処理内容が割り付けられた
電極を上記検出ペンで指示するだけで処理メニューの中
から所望の処理内容を簡単に選択できる。
【0064】したがって、この発明によれば、上記表示
領域への文字や記号の入力及び“改行"や“変換"等の処
理内容の選択を上記検出ペンだけで総て容易に実施で
き、極めて操作性のよい表示一体型タブレット装置を提
供できる。
【0065】また、第2の発明の表示一体型タブレット
装置は、上記処理内容が割り付けられる複数の電極をフ
レキシブル基板の下面に設け、上記複数の電極の下側に
共通電極を配置し、上記フレキシブル基板における所望
の処理内容が割り付けられた当該電極の箇所を押圧して
当該電極と上記共通電極とが接触した際に、上記共通電
極を介して取り込まれた当該電極からの電圧信号に基づ
いて、上記指示電極検知部によって上記検出ペン先端に
よって指示された電極を検知するようにしたので、所望
する処理内容が割り付けられた電極の箇所を指等で押圧
することによって所望の処理内容を容易に選択できる。
【0066】したがって、この発明によれば上記検出ペ
ンに加えて指圧によっても容易に処理内容を選択でき、
更に操作性のよい表示一体型タブレット装置を提供でき
る。
【0067】また、第3の発明の表示一体型タブレット
装置は、上記複数の電極を上記セグメント駆動回路,コ
モン駆動回路および接続回路以外の箇所に設け、電源部
によって上記両駆動回路とは独立してパルス電圧あるい
は正弦波電圧を印加するようにしたので、上記両駆動回
路とは独立した簡単な制御によって所望する処理内容を
容易に選択できる表示一体型タブレット装置を実現でき
る。
【0068】また、第4の発明の表示一体型タブレット
装置は、上記複数の電極を上記セグメント駆動回路とセ
グメント電極群とを接続する接続電極群あるいは上記コ
モン駆動回路とコモン電極群とを接続する接続電極群で
構成し、上記各駆動回路によって上記セグメント電極あ
るいはコモン電極に走査電圧を印加した際に上記接続電
極と検出ペンの先端電極との静電的な結合によって上記
検出ペンに誘起される電圧に基づいて上記検出ペン先端
によって指示された接続電極を検知するようにしたの
で、処理内容選択用の電極およびこの電極に電圧を印加
する電源部を新たに設ける必要がない。
【0069】したがって、この発明によれば、上記検出
ペンによって所望する処理内容を容易に選択できる表示
一体型タブレット装置を安価に提供できる。
【0070】また、第5の発明の表示一体型タブレット
装置は、複数の上記接続電極群夫々の領域の上方にこの
領域を覆って隙間を有する補助電極を設け、補助電源部
によって、上記各補助電極の夫々に異なる印加タイミン
グのパルス電圧あるいは異なる周波数の正弦波電圧を上
記セグメント/コモン駆動回路とは独立して印加するよ
うにしたので、先ず上記補助電極への印加電圧に起因し
て上記検出ペンに誘起される電圧に基づいて検出ペンが
位置する補助電極を特定し、次にこの特定補助電極の隙
間を介する上記接続電極と検出ペンとの静電的な結合に
よって検出ペンに誘起される電圧に基づいて検出ペン先
端によって指示された接続電極を検知できる。
【0071】したがって、この発明によれば、予め上記
検出ペンによって指示された接続電極が属する接続電極
群を特定でき、複数の処理内容が割り付けられた接続電
極群が複数存在しても、精度よく確実に指示された処理
内容を選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の表示一体型タブレット装置における
タブレット部のブロック図である。
【図2】図1に示すタブレット部の断面図である。
【図3】図1と異なる表示一体型タブレット装置におけ
る補助電極部の平面図である。
【図4】図3に示す補助電極部の断面図である。
【図5】図1および図3とは異なる表示一体型タブレッ
ト装置におけるタブレット部のブロック図である。
【図6】2画面方式による表示一体型タブレット装置の
説明図である。
【図7】図1,図3および図5とは異なる表示一体型タ
ブレット装置における補助電極を示す図である。
【図8】図7に示す補助電極を有するタブレット部の断
面図である。
【図9】図7に示す補助電極にシールド電極を併用する
場合の説明図である。
【図10】表示一体型タブレット装置のブロック図であ
る。
【図11】図10に示す表示一体型タブレット装置にお
ける表示期間および座標検出期間の一例を示す図であ
る。
【図12】図10に示す表示一体型タブレット装置にお
けるセグメント電極走査信号およびコモン電極走査信号
のタイミングチャートである。
【図13】図10における液晶パネル,セグメント駆動
回路およびコモン駆動の詳細図である。
【図14】表示一体型タブレット装置の外観図である。
【符号の説明】
21,41…タブレット部、 22,42…液晶
パネル、24〜27…補助電極、 28…電
源回路、30,55…検出ペン、 31,5
3…処理メニュー印刷箇所、35…対向電極、
36…スペーサ、37…タッチ検出回路、
43,44,49…接続電極領域、48U…上
側接続電極領域, 48L…下側接続電極領域、
50…補助電極基板、 51a,51b…補
助電極、56…シールド電極、C−LSI…コモン駆動
回路用LSIチップ、S−LSI…セグメント駆動回路
用LSIチップ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交するセグメント電極群とコモン電極
    群との間に表示用材料を挟入してデューティタイプの駆
    動方法によって駆動される表示パネルと、上記表示パネ
    ルのセグメント電極群およびコモン電極群と静電的に結
    合された先端電極を有する検出ペンと、上記セグメント
    電極群を駆動するセグメント駆動回路と、上記コモン電
    極群を駆動するコモン駆動回路と、表示期間に上記セグ
    メント駆動回路およびコモン駆動回路を制御して上記表
    示パネル上に画像を表示する表示制御回路と、座標検出
    期間に上記セグメント駆動回路を制御して上記表示パネ
    ルのセグメント電極群を順次走査する一方上記コモン駆
    動回路を制御して上記コモン電極群を順次走査する検出
    制御回路と、上記検出ペンからの出力信号の発生タイミ
    ングと上記セグメント電極群の走査タイミングとから上
    記検出ペン先端によって指示された表示パネル上のx座
    標を検出するx座標検出回路と、上記検出ペンからの出
    力信号の発生タイミングと上記コモン電極群の走査タイ
    ミングとから上記検出ペン先端によって指示された表示
    パネル上のy座標を検出するy座標検出回路を有する表
    示一体型タブレット装置において、 上記セグメント電極群およびコモン電極群によって形成
    される表示領域の外周に配列されて上記検出ペンの先端
    電極と静電的に結合されると共に、処理内容が割り付け
    られた複数の電極と、 上記複数の電極の夫々に異なる印加タイミングのパルス
    電圧あるいは異なる周波数の正弦波電圧を印加する電源
    部と、 上記電源部によって上記各電極の夫々に上記パルス電圧
    あるいは正弦波電圧が印加された際に上記検出ペンに誘
    起される電圧を取り込んで、上記検出ペンからの電圧信
    号の発生タイミングあるいは周波数に基づいて上記複数
    の電極のうち上記検出ペン先端によって指示された電極
    を検知する指示電極検知部を備えたことを特徴とする表
    示一体型タブレット装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の表示一体タブレット装
    置において、 上記表示領域の外周に配列される複数の電極は、フレキ
    シブル基板の下面に設けられると共に、 上記複数の電極の下側に上記各電極と所定の間隔を有し
    て配置された上記各電極に共通な共通電極を備えて、 上記指示電極検知部は、上記フレキシブル基板における
    任意の電極の箇所が押圧されて上記共通電極に接触した
    当該電極からの電圧信号を上記共通電極を介して取り込
    んで、当該電極からの電圧信号の発生タイミングあるい
    は周波数に基づいて上記複数の電極のうち押圧されて指
    示された電極を検知可能に成したことを特徴とする表示
    一体型タブレット装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の表示一体型タブレット
    装置において、 上記表示領域の外周に配列される複数の電極は、上記セ
    グメント駆動回路,コモン駆動回路、および、両駆動回
    路と上記セグメント電極またはコモン電極とを接続する
    接続回路の設置箇所以外の箇所に設けられ、 上記電源部は、上記セグメント駆動回路およびコモン駆
    動回路とは独立して上記電極に上記パルス電圧あるいは
    正弦波電圧を印加することを特徴とする表示一体型タブ
    レット装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の表示一体型タブレット
    装置において、 上記表示領域の外周に配列される複数の電極は、上記セ
    グメント駆動回路とセグメント電極群とを接続する接続
    電極群あるいは上記コモン駆動回路とコモン電極群とを
    接続する接続電極群であり、 上記電源部は、上記セグメント駆動回路あるいはコモン
    駆動回路によって構成されていることを特徴とする表示
    一体型タブレット装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の表示一体型タブレット
    装置において、 上記接続電極群は複数存在し、 上記各接続電極群夫々の領域の上方にこの領域を覆って
    格子状,ストライプ状あるいは斑点状を成して隙間を有
    する補助電極を設けて、上記検出ペンの先端電極は上記
    補助電極と静電的に結合されると共にこの補助電極の隙
    間を介して上記接続電極とも静電的に結合されるように
    成し、 上記座標検出期間に、上記各補助電極の夫々に異なる印
    加タイミングのパルス電圧あるいは異なる周波数の正弦
    波電圧を上記セグメント駆動回路およびコモン駆動回路
    とは独立して印加する補助電源部を備えると共に、 上記指示電極検知部は、上記補助電源部によって上記各
    補助電極の夫々に上記パルス電圧あるいは正弦波電圧が
    印加された際に上記検出ペンに誘起される電圧に基づい
    て上記各補助電極のうち上記検出ペン先端が位置する補
    助電極を特定する一方、上記セグメント駆動回路あるい
    はコモン駆動回路によって上記接続電極群に走査電圧が
    印加された際に上記検出ペンに誘起された電圧に基づい
    て上記特定した補助電極によって覆われた接続電極群の
    うちから上記検出ペン先端によって指示された接続電極
    を検知するように成したことを特徴とする表示一体型タ
    ブレット装置。
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