JPH05322867A - 改良されたガスクロマトグラフィー分析法とその装置 - Google Patents

改良されたガスクロマトグラフィー分析法とその装置

Info

Publication number
JPH05322867A
JPH05322867A JP3038748A JP3874891A JPH05322867A JP H05322867 A JPH05322867 A JP H05322867A JP 3038748 A JP3038748 A JP 3038748A JP 3874891 A JP3874891 A JP 3874891A JP H05322867 A JPH05322867 A JP H05322867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column
temperature
gas
sample
temp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3038748A
Other languages
English (en)
Inventor
Wayne A Rubey
ウェイン・エイ・ルベイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
University of Dayton
Original Assignee
University of Dayton
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by University of Dayton filed Critical University of Dayton
Publication of JPH05322867A publication Critical patent/JPH05322867A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/26Conditioning of the fluid carrier; Flow patterns
    • G01N30/28Control of physical parameters of the fluid carrier
    • G01N30/30Control of physical parameters of the fluid carrier of temperature
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/26Conditioning of the fluid carrier; Flow patterns
    • G01N30/28Control of physical parameters of the fluid carrier
    • G01N30/30Control of physical parameters of the fluid carrier of temperature
    • G01N2030/3007Control of physical parameters of the fluid carrier of temperature same temperature for whole column
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/26Conditioning of the fluid carrier; Flow patterns
    • G01N30/28Control of physical parameters of the fluid carrier
    • G01N30/30Control of physical parameters of the fluid carrier of temperature
    • G01N2030/3015Control of physical parameters of the fluid carrier of temperature temperature gradients along column
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/26Conditioning of the fluid carrier; Flow patterns
    • G01N30/28Control of physical parameters of the fluid carrier
    • G01N30/30Control of physical parameters of the fluid carrier of temperature
    • G01N2030/3023Control of physical parameters of the fluid carrier of temperature using cryogenic fluids
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N30/00Investigating or analysing materials by separation into components using adsorption, absorption or similar phenomena or using ion-exchange, e.g. chromatography or field flow fractionation
    • G01N30/02Column chromatography
    • G01N30/60Construction of the column
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/26Oils; Viscous liquids; Paints; Inks
    • G01N33/28Oils, i.e. hydrocarbon liquids

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来技術では分離の困難な混合物をごく微量
のサンプル量にて正確且つ速やかに分析することのでき
るガスクロマトグサフィー法とその装置を提供する。 【構成】 加熱源又は冷却源からクロマトグラフィー用
カラムに加熱又は冷却の速やかな伝達を行わせることに
より分離時間の短縮と効率の向上を達成したガスクロマ
トグラフィー法とその装置が開示されている。カラムは
断熱外装内に組み込まれる。外装内に配置された抵抗発
熱体,及び外装を通過する任意の加熱又は冷却用ガス流
れにより,カラムに与えられる温度を速やかに変化させ
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本出願は,本発明者による米国特許第4,
923,486号明細書に関連している。
【0002】本発明は,ガスクロマトグラフィーのため
の改良された方法及び装置に関する。本発明の1つの態
様においては,本発明の方法と装置は,クロマトグラフ
ィー用カラム〔特に,温度依存性の(temperat
ure compliant)開放チューブ状キャピラ
リー(open tubular capillar
y;OTC)カラム〕に沿って,時間プログラム化可能
な可変性の負の曲線状温度勾配を速やかに与えるのに使
用される。この曲線状勾配は,形の変化に実質的に限界
のない三次元表面と考えることができる。本明細書にお
いては,これらのプログラム化された曲線状勾配を温度
表面(temperature surface)と呼
ぶ。本発明の他の態様においては,本発明の方法と装置
は,プログラム化温度ガスクロマトグラフィー(pro
grammed temperature gas c
hromatography;PTGC)及び等温ガス
クロマトグラフィー(isothermal gas
chromatography;ITGC)を実施する
のに使用される。
【0003】ガスクロマトグラフィー(GC)は195
1年に開発され,現在最も広く使用されている化学的機
器分析法である。GCを使用することによって,揮発性
サンプル流れ中の種々の成分を分離することができる。
この分析法は,クロマトグラフィー用カラムから出てき
たガス流出物流れから,1種類以上の特定のクロマトグ
ラフィー用画分を回収及び/又は検出することを含む。
このガス流出物流れには通常,サンプルの一連の気相に
おける分離画分とキャリヤーガスが含まれている。これ
らの画分は,特定の順序及び特定の時間間隔にて,カラ
ム出口から流出されるか又は抜き取られる。
【0004】現在では,等温ガスクロマトグラフィー
(ITGC)とプログラム化温度ガスクロマトグラフィ
ー(PTGC)が広く使用されている。これら2つのモ
ードの操作を行うのに必要とされる機器が市販されてい
る。これらの方法のいずれにおいても,分離用カラム
は,熱的に制御されたチャンバー(具体的にはGCオー
ブン)内の中央部に配置される。ITGCの操作では,
カラム温度は一定に保持される。これとは対照的にPT
GCの操作では,カラム全体の温度が,低い初期温度か
らある高温の設定値まで,時間の関数として上昇する。
これら2つのモードのガスクロマトグラフィーのいずれ
においても,カラム軸の沿った温度は一定である。
【0005】カラム軸に沿って負の温度勾配を与えるこ
とのできるクロマトグラフは市販されていないけれど
も,こうしたタイプの勾配は,クロマサーモグラフィー
による方法を使用すれば得られる。基本的には,クロマ
サーモグラフィー(chromathermograp
hy)による成分分離は,クロマトグラフィー用カラム
の長さに沿って温度領域を移動させることによって行わ
れる。固定法と非固定法の両方が実施されている。発明
者は,非固定型クロマトグラフィーを可動オーブンが使
用されている方法と定義する。この可動オーブンはオー
ブン軸に沿って直線状の温度勾配を有し,従ってオーブ
ンの先端部分における温度は,その反対側の終端部より
高い。可動オーブンはカラム長さに沿って軸方向に移動
し,従って移動温度領域の方向がキャリヤーの流れと一
致する。
【0006】発明者は,固定型クロマトグラフィーを可
動オーブンが組み込まれていない方法と定義する。所望
の負の温度勾配を供給するのに流体(液体の場合が多
い)が使用される。流体の他に電気加熱器を使用して,
同じ目的を達成することができる。通常は,温度勾配は
実質的に直線状である。
【0007】毎年GCを使用して無数の分析が行われて
いるけれども,多くの分野において依然として技術的な
改良が求められている。例えば,当業界では,分析時間
を短縮することができて,且つ従来分離が困難であった
サンプルの効率的な分離を可能にするような装置と方法
が求められている。さらに,サンプル中のかなり微量の
特定成分を分析するのに適した装置と方法が求められて
いる。
【0008】ガスクロマトグラフィー用カラムに沿って
負の温度勾配を与えることは,特に新しいことではな
い。例えば,デ・フォード(De Ford)らによる
米国特許第3,043,127号明細書によれば,該特
許の図2に示されている如く,カラム長さに沿って階段
状の負の温度勾配が与えられている。図4に示されてい
る実施態様では,加熱器10と11が,それらが据え付
けられている回転可能なプラットフォームを介してクロ
マトグラフィー用カラムに沿って移動される。
【0009】ロイド(Loyd)による米国特許第3,
146,616号明細書は,可動加熱器をクロマトグラ
フィー用カラムと接続された形で使用することを開示し
ている。該特許は,負の温度勾配が与えられるのか,正
の温度勾配(すなわち,カラムにおいて上流から下流に
向かって温度が上昇)が与えられるのか,については何
も説明されていない。
【0010】シュミッド(Schmid)らによる米国
特許第4,181,508号明細書は,非昇華性の成分
をガス混合物から分離する方法(該方法では,ガス混合
物が,分離器を介して,より高温端からより低温端へと
流される)が説明されている,という点において注目す
べき特許である。
【0011】「“炭化水素燃料と種々のタービンエンジ
ン用燃料前駆体のガスクロマトグラフィーによる多次元
高精細分離に関する検討”,ルビー(Rubey),1
985」の補遺“B”に,ガスクロマトグラフィー法に
おいて負の直線状温度勾配を使用することが説明されて
いる。ベレズキン(Berezkin)らによる「“ク
ロマサーモグラフィーの新たな形”,石油化学合成協
会,ソ連科学アカデミー,ザボドスカヤ・ラボラトリア
(Zavodskaya Laboratoriy
a),Vol.36,No.11,pp.1299〜1
301,1970年11月」にも,負の直線状温度勾配
が説明されている。
【0012】「“ガスクロマトグラフィーにおける温度
勾配”,ジャーナル・オブ・クロマトグラフィー,37
3,pp.21〜44(1986)」には,クロマサー
モグラフィー及び他の方法に関する最新技術がまとめら
れており,ガスクロマトグラフィー法に対し分離用カラ
ムに沿って温度勾配が与えられている。該文献の33〜
34ページに,ジジン(Zizin)とマコフ(Mak
ov)は“クロマサーモグラフィーにおける新たな移動
勾配形”と題する論文を載せている。該論文によれば,
クロマトグラフィー用カラムがケーシング内に密閉され
る。カラムの周りのケーシングに冷却液を通すために,
カラムのケーシングにポンプが接続される。カラムとケ
ーシングは,一定温度に保持されたエンクロージャー内
に収容される。冷却液のポンプ送り速度によって本装置
がクロマサーモグラフィック効果を生じる,と該論文は
述べている。カラムに対して大きなエンクロージャーを
使用すると,また充填剤を詰めたカラムに対して冷却液
を使用すると,カラム温度を変化させることのできる速
度が制限され,従って分析の速度が,そして一般にはシ
ステムのクロマトグラフィー効率が制限される。
【0013】「“サーモクロマトグラフィー分析の新し
い方法”,ザボドスカヤ・ラボラトリア,Vol.4
5,No.12,pp.1082〜1084,1979
年12月」と題するジジンとマコフの論文によれば,サ
ーモスタットであらかじめ調温されたオーブンを単にプ
ログラミングすることによって,上記の方法に修正を加
えている。しかしながら,上記方法の場合にこうむる制
限は,温度をプログラミングすることによってさらに悪
化している。
【0014】クロマサーモグラフィー又は温度勾配の移
動に関する他の文献としては,「“クロマサーモ蒸留と
過負荷クロマトグラフィー(chromathermo
distillation and Overload
ed Chromatography)”,ヤノブスキ
ー(Yanovskii)ら,ロシアン・ジャーナル・
オブ・フィジカルケミストリーRussian Jo
urnal of Physical Chemist
ry),55(7) pp.1024−1026(19
81)」;「“不純物測定のためのクロマトグラフィー
の応用(Application of Chroma
tography for the Determin
ation of Impurities)”,ベレズ
キンら,クロマトグラフィアChromatogra
phia),Vol.8,No.8,pp.395−3
98,1975年8月」;及び「「“Chromato
graphie en Phase Gazeuse
Realisee Simultanement av
ec une Programmation deTe
mperature et une Programm
tion duGradient Longitudi
nal Negatif De Temperatur
e−−Theorie de la Reetenti
on et Influence des Param
etres”,コウデルト(Coudert)ら,J.
Chromatogr.58(1971)159−16
7」等がある。
【0015】従来技術による検討にもかかわらず,分離
の困難な混合物を正確且つ速やかに分析することのでき
る実際的なガスクロマトグラフィー法とその装置が依然
として求められている。さらに,ごく微量のサンプル成
分でも分析することのできるようなガスクロマトグラフ
ィー法と装置が求められている。さらに,サンプル成分
の同定を容易にするために,明確で且つサイズの小さい
溶質バンド幅を与えることのできるような方法と装置が
強く望まれている。
【0016】本発明の1つの態様によれば,クロマトグ
ラフィー用カラム(温度依存性のOTC)の長さに沿っ
て,非平面で曲線状の負の熱勾配領域が多種多様な形で
提供される。従って,例えば図1〜4に示されているよ
うな無数の“温度表面”が与えられる。これより,本明
細書ではこれらの曲線状勾配を温度表面と呼ぶ〔垂直軸
をキー変数(key variable)として示すと
いう従来の仕方と矛盾しない〕。熱勾配領域を時間の関
数としてプログラムに組み込んで,これまで分離が困難
であるとされてきたサンプルに対して容易に速やかな分
析ができるような三次元(すなわち,距離X;温度Y;
時間Z)の温度表面を得ることができる。このように容
易な分析が可能となるのは,本発明の手法により多くの
操作変数(“好ましい実施態様の詳細な説明”において
説明されている)が得られるからである。
【0017】本発明においてはサンプルがOTCの下流
に進んでいくにつれてサンプルの再濃縮(reconc
entration)が行われる,という事実により,
サンプル導入工程に対する要件は従来技術の場合ほど厳
しくはない。
【0018】軸に沿った外装集成体を使用することによ
って,OTCの全長に対し,正確に制御された曲線状の
下降温度勾配を付すことができる。このことは,予備冷
却,予備加熱,又は局部加熱された流体(特にガス)の
時間プログラム化された流れが通過する波形断熱導管内
に,OTCを同心状に設置することによって行うことが
できる。さらにこの外装設計物により,極低温流体(例
えば,液体窒素や冷却された窒素ガス)の時間プログラ
ム化可能な並流又は向流をOTC集成体に導入すること
ができる。この外装はさらに,OTCの軸に平行に配置
された抵抗発熱体を含んでいる。この外装集成体は,カ
ラムの急速な冷却と加熱ができるように設計されてい
る。さらにカラムは,加えられた急激な温度変化に応答
する能力があり,且つその急激な温度変化を正確に反映
するものでなければならない。
【0019】熱伝達流体(通常はN2 ガス及び/又は極
低温N2 )と抵抗発熱体の制御された加熱を別々に又は
組み合わせて行うことによって,広範囲の異なった時間
依存性曲線状熱勾配領域をOTCに加えることができ
る。こうした外装内部への二元的で且つ正確な加熱によ
り,分析すべきサンプルがカラムのインジェクター端部
から出口の検出器端部へと移動するときに,OTCの長
さに沿ったいかなる箇所においてもなめらかな温度低下
が得られる。このなめらかな温度低下は,速いガス流
れ,波形の流路,及び熱交換器の特殊な設計の結果得ら
れるものである。熱交換器の構成又は設計には,カラム
導管への又はカラム導管からの制御可能なガス交換を得
るための蒸散機構(例えば,ガス透過性バリヤーや有孔
ディバイダー)が組み込まれている。こうした特殊な熱
交換器設計物を使用すれば,カラムの全長に対して温度
の逆転は起こらなくなる。OTCの全体にわたって,極
めて多様で時間プログラム化可能な再現性のある曲線状
勾配の輪郭が得られるのは,このカラム軸に沿った外装
設計物を流体加熱手段及び抵抗発熱手段と組み合わせて
使用しているからである。さらに,これらの輪郭は速や
かに得ることができる。さらに,低温慣性(low t
emperature inertia)のために,あ
る1つの分析が完了したときに,殆どすぐに他の分析を
スタートすることができる。
【0020】カラム外装集成体の配置構成は管状の同心
構造であってもよいし,あるいは外装物で覆われた流路
が,2つの緊密な取り付け部材で構成された特殊な積層
集成体の形をとってもよい。次いで,完全な形のカラム
外装集成体が,ガスクロマトグラフの注入口と検出器と
の間に接続される。時間プログラム化可能な電源を抵抗
加熱器手段に機能的に接続して,分析操作時において,
該発熱体に温度対時間の多様なプロフィールを与えるこ
とができる。同様に,時間及び/又は流体圧力プログラ
マーを流体加熱器手段に接続して,分離用カラムの選定
された部分を加熱及び/又は冷却するための種々の時間
要件,温度要件,及び流量要件を満足させることができ
る。
【0021】このモードのガスクロマトグラフィー(G
C)は,三次元表面を形成するために種々の時間プログ
ラム化可能な負の曲線状熱勾配プロフィールを得ること
を意図している。こうした一連の制御された下降熱勾配
プロフィールを得ることを可能にしているのは,このカ
ラム外装集成体である。さらに,かなり複雑な混合物中
に存在する化合物の選択的分離能を高めるために,いく
つかのカラム外装集成体(すなわち2〜10個)を接続
することを可能にしているのも,このカラム外装集成体
である。こうした多次元の分離モードにより,微量及び
超微量の分析が可能となる。
【0022】さらに,本発明の他の態様においては,軸
に沿ったカラム外装集成体を使用してITGC及びPT
GCを行うことができる。
【0023】本発明の第1の態様によれば,ガスクロマ
トグラフィー用カラムの長さに沿って負の曲線状温度勾
配が加えられる。使用するカラムは,ベンテ(Bent
e)IIIらによる米国特許第4,293,415号明
細書に記載のタイプの,溶融シリカ製開放チューブ状カ
ラムである。本明細書で使用している“曲線状(cur
vilinear)”とは,連続的で非直線状の機能性
を意味し,急な変化は起こさない。曲線状の動きは,磁
界における電子の軌道に似ている。瞬間的な変化,不連
続性,及び階段状の機能は,ここで言う曲線状という性
質ではない。これとは対照的に,ITGC及びPTGC
はそれぞれ,時間依存性の平面状表面及び温度依存性の
平面状表面を与えると考えることができる。本発明の第
1の態様によれば,得られる温度表面は常に非平面状で
ある。
【0024】本発明の第1の態様によれば,入口(カラ
ムの上流箇所)の温度は,所望の分析中,出口(下流の
カラム終端部)の温度より高く保持される。出口の温度
が入口の温度に近いのは,分析が終了するときだけであ
る。
【0025】従来技術では,カラムの長さに沿って負の
直線状勾配あるいは負の階段状勾配が与えられるが,本
発明の第1の態様では,上流のサンプル入口から下流の
サンプル溶離箇所まで負の曲線状温度勾配が与えられ
る。このような負の曲線状温度勾配が得られることは,
複雑な混合物の分離を時間に関して最適化するための適
切且つ融通性のある手段が提供されるという点で,従来
技術の方法に比べて有利である。カラムを等温モードで
操作する場合,分離を時間に関して最適化するのに使用
できる唯一の手段は,カラム全体の温度変化によるもの
である。
【0026】時間プログラム化されたガスクロマトグラ
フィーでは,種々のプログラム速度をカラムに適用する
ことによって,初期カラム温度と最終カラム温度を変え
ることができる。プログラム化された変化速度は,通常
1℃/分〜15℃/分の範囲である。さらにプログラム
速度は,いかなる時点においても停止することができ,
そして引き続き同じ速度又は異なる速度でプログラミン
グを再開することができる。
【0027】従って,等温ガスクロマトグラフィー法及
びプログラム化温度ガスクロマトグラフィー法の場合,
分離を最適化するために変えることのできる因子はわず
かしかない。これらの因子は,初期温度,最終温度,及
びカラム全体の温度がプログラム化される速度である。
等温ガスクロマトグラフィー法及びプログラム化温度ガ
スクロマトグラフィー法では,溶離ゾーンのバンド幅
は,時間と共に増大するか又はほぼ一定のままである。
【0028】バンド幅の減少は,再濃縮機構(reco
ncentration mechanism)を設け
ることによって達成することができる。負の直線状勾配
又は階段状勾配によるクロマトグラフィー法によりバン
ド幅の再濃縮(band−width reconce
ntration)は得られるものの,殆どの分離上の
問題に対しては最適な再濃縮が得られない。
【0029】本発明に従ってプログラム化された温度表
面を使用すると,殆どの分離を時間的に最適化するため
に使用することのできる多くの変数が与えられる。軸方
向距離,温度,及び時間に関して種々の輪郭をもった三
次元の曲線状勾配を使用すると,時間に関して分離を最
適化するための適切で有効な手段が得られる他に,クロ
マトグラフィー用バンドの有効な再濃縮が得られる。
【0030】例えば,本発明の第1の態様によれば,ク
ロマトグラフィーによる分離を最適化するために下記の
パラメーターを変化させることができる。
【0031】用語 用語の意味b (カラム入口における)初期温度 Tf (カラム出口における)最終温度 (T vs Z) (カラムに沿った)温度対距離の輪
郭 vm キャリヤーガスの平均速度 th 滞留時間(サンプル注入後でプログラ
ムスタート前) (Tf vs t) 最終温度対時間の輪郭 (vm vs t) キャリヤー速度対時間の輪郭 (z,T,t) 距離(カラムに沿って測定),温
度,時間(三次元輪郭) さらに本発明の第1の態様によれば,Tb ,th ,及び
勾配(T vs z)を変えることによって,サンプル
導入プロセスを最適化することができる。
【0032】以下に添付図面を参照しつつ本発明をさら
に詳細に説明する。
【0033】本発明の2つの態様にとっては,カラム
が,付される加熱パターン又は冷却パターンに速やかに
応答するよう,クロマトグラフィー用カラムと温度制御
手段(例えば,抵抗加熱器手段及び/又は流体加熱器手
段)との組合せ体が低温慣性を有することが重要なポイ
ントである。本明細書で使用している“低温慣性(lo
wtemperature inertia)”とは,
カラムとそれに関連した熱交換媒体が,少なくとも約
0.5℃/秒の変化を温度制御手段からカラムの所定箇
所へ伝達することができなければならない,ということ
を意味する。例えば,分析時間100秒という要件を満
たすためには,カラム出口において約5.5℃/秒の温
度変化(ΔTf )を与えなければならなかった。しかし
ながら,発明者の計測装備の場合,30℃/秒に近い温
度変化にまで達することができた。
【0034】従来技術によれば,カラムは,そのi.
d.に沿ってポリ(メチルシロキサン)SP−2100
又はポリ(エチレンオキシド)カーボワックス20Mで
被覆される(固定相として作用する)。フェニルメチル
シロキサン相,シアノシロキサン相,液晶相,又はキラ
ル相等の他の被覆物も使用することができる。被覆物の
選択は,分析すべきサンプルの種類と複雑さによって決
まる。さらに,2種類以上の異なる相を組み込んだカラ
ムを,本発明によるクロマトグラフィー用カラム集成体
に連結した形で使用することができる。
【0035】図面を参照すると,図1〜4は三次元デカ
ルト座標(x,y,z)のグラフであり,クロマトグラ
フィー用カラムに容易に適用可能な本発明の第1の態様
に従った温度表面を示している。x軸は,カラム上流の
サンプル注入口から下流の溶離開口まで続いている分離
用カラムの長さに沿った種々の位置を表わしている。y
軸は温度を,そしてz軸は時間を表わしている。各図面
のx軸に特に注意を払いつつ,これらの図面からわかる
ように,上流のカラム位置から下流のカラム位置への負
の温度勾配の所望の形状は,下流の溶離開口の温度が上
流より低い温度に保持された状態の曲線形状である。本
明細書で使用している“負の曲線状温度勾配表面”と
は,図1〜4に示されているような,三次元(時間,温
度,カラム位置)の関係を意味している。
【0036】発明者は特定の理論付けを行うつもりはな
いが,本発明の第1の態様によれば,ガス状サンプルが
分離用カラムに流れていくにつれて,ガス状サンプルが
低温領域に連続的に通され,クロマトグラフィー用バン
ドの連続的な再濃縮が行われる。分析又は分離が進行す
るにつれて,所望の分析終点時間において,下流の溶離
開口温度がサンプル入口とほぼ同じ温度に達してサンプ
ルが溶離するよう,カラム全体の温度が上昇する。しか
しながら,図4gと図4hに示されているように,ある
与えられた時間において,カラム温度が上昇しない場合
がある。カラム(x軸)に沿って加えられた温度勾配は
分析時の殆どにおいて負の曲線状でなければならないけ
れども,カラム全体の温度勾配は,図4a〜4hに示さ
れている如く,多様な仕方でプログラム化することがで
きる。
【0037】図5〜7は,本発明の第1の態様に従って
負の曲線状温度勾配表面を得るのに使用することのでき
る装置を,あるいは本発明の第2の態様に従えば,IT
GC法及び/又はPTGC法を実施することのできる装
置を示している。開放チューブ状カラム2(好ましくは
溶融シリカのキャピラリー)が,上部プレート4と反対
側の下部プレート6との間に配置される。この2つのプ
レートは,ジョンズ−マンビル社(Johns−Man
ville Corp.)から市販されている“マリナ
イト(Marinite)p”で造られているのが好ま
しい。この特定の材料を選択したのには種々の理由があ
る。先ず第一に,本材料は良好な電気絶縁性と断熱性を
有し,約500℃程度の温度に耐えることができる。さ
らに,機械加工が容易である。このような特性を有する
材料であればいかなる材料も使用することかできる。例
えば,ジルカープロダクツ社(Zircar Prod
ucts Inc.)から市販の“ジルカー(Zirc
ar)100”(含浸セラミック繊維材料)を使用する
ことができる。
【0038】プレート4と6は,アルミニウムカバープ
レート38と40を介して,例えばボルトのような従来
の機械部品により一緒に組み上げることができる。図6
と7に最も良く示されているように,プレート4と6の
内部には,それぞれほぼ同心状の溝8と10が設けら
れ,これらの溝には,溝の長さに沿って充分な気相混合
を行うための波形セグメントが設けられている。抵抗発
熱体12(例えば,ニッケルクロム合金の導線)が,下
部プレート6の内部に形成された溝10内に配置され,
下部プレートに対して設けられた溝全体に熱が加わるよ
う,従ってOTCに沿って熱が加わるよう,電源30
〔例えばバリアック(Variac)〕に機能的に接続
される。
【0039】図示されている実施態様においては,導線
12は“サモックス(Samox)”断熱材の編組スリ
ーブで被覆したマルチストランドの抵抗線である。“サ
モックス”はブリスクヒート社(Briskheat
Co.)の登録商標である。導線12は約63オームの
室温抵抗を有する。
【0040】下部プレートにはさらにガスポート14と
16が設けられており,これらはいずれも溝10の端部
に繋がっていて,流体(例えば室温のN2 ガス)が下部
プレートの溝を循環できるようになっている。このとき
ポート14と16の一方がガス入口として,そして他方
がガス出口として作用する。
【0041】下部プレート6と上部プレート4との間に
石英織布片18が配置されており,下部プレート6の溝
から上部プレート4の溝へガスの交換ができるよう機能
する。織布18によってガスの拡散と対流が可能とな
り,これにより溝8と10との間でガス交換が行われ
る。
【0042】上部プレートの溝8は,下部プレートの溝
10と調和しつつ機能する。溝8と10が重ね合わせの
状態にあると,OTC2と抵抗発熱体12を取り囲む断
熱外装が形成される。OTC2が溝8内に配置され,O
TCに対する上流のサンプル注入口が20として,そし
て下流の溶離口が22として示されている。検出器24
(例えば,水素炎イオン化検出器)が溶離口22に隣接
して配置され,そして当業界でよく知られているよう
に,記録計52に機能的に接続されていて,これにより
分析すべきサンプルのクロマトグラムが得られる。コネ
クター25を使用して,OTCを検出器24に接続して
いる。ユニオン23により,インジェクターがOTC2
の注入端部に接続される。
【0043】上部プレート4にはガスポート26と28
が設けられており,ガスポート26は溝8の下流部分
に,そしてガスポート28は溝8の上流部分に繋がって
いる。これらのポートは,好ましくは溝8の下流から上
流の方向への(ポート26を入口として,ポート28を
出口として使用),従って溝8内に配置されたOTC2
に沿って下流から上流の方向への,低温流体(例えば約
−100℃のN2 ガス)の入口及び出口となる。
【0044】異なった温度対時間プロフィールが抵抗発
熱対12に与えられるよう,抵抗発熱体12が可変電源
30と任意の時間プログラマー手段50に機能的に接続
される。カラムのサンプル入口(Tb ),中間のカラム
位置(Tm ),及び溶離端部(Tf )におけるOTC2
の温度が読み取れるよう,OTC2に沿って熱電対(図
示せず)を配置することもできる。好ましい時間−温度
プログラマー手段50は,ヒューレット−パッカード社
(Hewlett−Packard)製のモデルHP−
3314AファンクションジェネレーターとモデルHP
−6010Aプログラム化可能な自動変動電源とを連結
したものである。
【0045】さらに,図5に示されているように,ポー
ト14と16,及びポート26と28を通る流体流れの
流量及び/又は圧力は,ボックスの形で示したプログラ
マー42と44によりその時間・温度・圧力をプログラ
ムに組み込むことができる。使用できるプログラマーと
しては,イオニクス・リサーチ社(Ionics Re
search)から市販のモデル201プログラマー
(最大200psigまでの入口圧力で作動する)及び
アナラブズ社(Analabs,Inc.)から市販の
モデルFP−2078フロー・プログラマー等がある。
これらの装置をすべてひとまとめにして流体加熱手段と
呼んでいるが,これらは実際にはOTCに対する冷却作
用も果たすことができるのは言うまでもない。
【0046】図8の時間−温度プロフィールと図9のク
ロマトグラムを得るための,図5〜7に示した機器の操
作を以下に説明する。
【0047】必要な構成部品を図5に示すように取りつ
けた後,可変電圧源30として作用させるための0〜1
30ボルトACバリアックを,マルチストランド抵抗加
熱導線12に繋がった入力端子に接続した。さらに,室
温の窒素ガス流れを,カラム外装集成体のインジェクタ
ー端部に位置する入口14にて下部プレートの流路に接
続した。ポート26において別の窒素ガス流路を上部プ
レート4(開放チューブ状カラム2を収容)検出器端部
に接続し,主としてポート28において窒素ガスを排出
させた。後者の窒素流路に対する窒素供給ライン(図示
せず)には,インラインの大きな銅コイルチューブ(1
/4”O.D.)が収容され,断熱された大きなデュア
ー瓶に入った液体窒素中にこのチューブを浸漬した。こ
れにより,かなり低温(−100℃以下)の窒素ガスの
可変流れを,上部プレート4内のカラム2を通してサン
プル流れに対して向流の形で導入することができた。
【0048】加熱導線12に電源が接続され,そして2
つの窒素ガスラインが接続されると,クロマトグラフィ
ー用カラムに高純度ヘリウムガスが流される。次いで検
出器を高温(約295℃)に加熱する。次いで,インジ
ェクター本体20の温度を制御するための別個の発熱体
(図示せず)により,インジェクターを加熱した(約3
20℃)。カラムはすでに状態調節済みなので,さらな
る熱的処理は行わなかった。
【0049】下部プレートの導管と開放チューブ状カラ
ムを収容した導管との両方に窒素ガスの適度な流れを与
えた後,バリアック30によって電圧を加え,そして温
度の測定(Tb ,Tm ,Tf )を行った。可変圧力調節
器44を使用することによって下部プレートに適度な窒
素ガス流れを保持しながら(初期設定値は約5psi
g),400℃を越えるTb 設定値に達するまで,バリ
アック30の出力電圧を上げた。次いで,上部プレート
の溝8に接続されたインラインの銅チューブ熱交換器に
最大40psigの圧力を供給する調節可能な圧力調整
器42を使用して,入口26から導入される低温窒素ガ
スの流量を増大させた。こうした窒素ガスの高い流量
(室温及び大気圧において約10リットル/分)によ
り,−100℃より低いTf を得ることができた。従っ
て,インジェクター20付近の温度(すなわちTb )は
約400℃であり,OTCの出口部22の温度は約−1
00℃であった。こうした特定の流れ構成(flow
configuration)の場合,Tm で示される
中間部の温度は初期において−40℃であった。
【0050】下部プレートの溝10における導入窒素ガ
スに対する圧力を上げることによって,そして同時に溝
8を移動する低温窒素ガスのガス流量を減らすことによ
って,窒素ガス流れのこのような流れ構成(flow
arrangement)をもった熱勾配プログラミン
グを施した。低温窒素ガスの流量は徐々に少なくしてい
った。これらの流量変化は,2つの個別の圧力調節器4
4と42を使用して手操作で行い,図8に示す温度対時
間プロフィールを得た。これらの温度プロフィールは,
バリアック30を使用してマルチストランド抵抗加熱導
線12に95ボルトの交流電圧をかけることによって求
めた。この特定の時間対温度プロフィールは,図3に示
したものに近い温度表面の例である。
【0051】図9に示されている温度表面とクロマトグ
ラムを得るために,他のガス流れ構成を施した。この場
合,下部導管10のガスポート16において窒素ガスの
流れを導入し,ポート14において流出させた。これに
より,異なった距離/温度/時間のプロフィールが得ら
れ,このときTb は約300℃を保持し,Tm は時間と
共に250℃から290℃まで変化し,そしてTf は−
100℃から285℃まで変化した。この三次元温度表
面は,図2に示したものとよく似ている。この場合,ガ
スを下部プレート6に流すのに約20psigの圧力が
使用され,一方,上部プレートのTf を約−100℃に
冷却するのに10psigの圧力が必要であった。この
ような特定のモードでは,低温窒素ガスだけが流量の減
少(最終的には停止)をきたした。
【0052】Tf が−100℃に達したときにインジェ
クターにサンプルを注入し,初期保持時間後(例えば5
秒),低温窒素ガス流れを制御する圧力を下げることに
よって熱勾配プログラミングを開始した。これは手操作
で行い,約20秒を要した。n−炭化水素溶質(C8
22)に対し,こうした操作によって得られたクロマト
グラムが図9に示されている。
【0053】カラム外装集成体を再使用するためには,
そしてカラム外装集成体内で初期の熱勾配プロフィール
を再び得るためには,単に低温窒素ガス流路に10ps
igの圧力を再び加えるだけでよかった。低温窒素ガス
流れを与えた後,約40秒以内に−100℃のTf 値を
得ることができた。このように速やかな再循環操作を施
すことによって,次に続く分析を最少の遅れで行うこと
ができる。
【0054】これら2つの異なった熱勾配プログラムが
一定の印加電圧を使用して得られたことは注目すべきこ
とである。時間をベースとしたプロフィールを得るの
に,他の多くの種類の電源も使用することができる。さ
らに,図5に示されている各ガスポート又はガスターミ
ナルにおいて(すなわちポート14,16,26,及び
28)5つの異なったタイプの移送挙動がありうる,と
いうことも注目すべきことである。具体的には,前進方
向又は逆方向の流れがありうる。流れは制限することも
できるし,停止することもできる。さらに,いずれのポ
ートにも減圧ラインを設けることができる。
【0055】上記の手順に使用される条件と補助的装置
は次の通りである。
【0056】機器:バリアン2440(水平HFIDを
有するよう改良,50ミリセカンドの時定数をもつ電位
計が組み込んである) カラム:チューブ材料,溶融シリカ チューブ長さ,2.20m チューブ内径,0.20mm 固定相,ジメチルシリコーン 被膜厚さ,0.33ミクロン キャリヤーガス:ヘリウム 入口圧力,1.05絶対気圧 初期線速度,通常28cm/秒 初期出口流量,1.03cm3 /分 検出器:タイプ,HFID レンジ,10-12 A/mv 減衰,32 検出器ガス流量:水素,30cm3 /分 空気,300cm3 /分 カラム出口での補充,25cm3 /分 出力信号の記録:フルスケール読取り値,1.0mv チャート送り速度,5.0cm/分 サンプルの性状:n−炭化水素(C8 〜C22) 溶媒,n−C6 溶媒中濃度,C6 中5% サンプル注入量,0.1マイクロリットル スプリット比,1〜60 温度:インジェクター:320℃ カラム:図9に示す通り 検出器:295℃ 図8において,Tb はカラムのサンプル入口部における
温度を表わす。Tm はカラムの中間部の温度であり,T
f は最終出口温度である。図9に示した連続成分混合物
(n−C8 〜n−C22)は243℃の沸点範囲を有して
おり,本発明に従って約80秒の所要時間で分離され
た。ここではTf は−100℃から+285℃までプロ
グラムに組み込んだ。炭化水素の混合物は,従来の等温
ガスクロマトグラフィーでは簡単に分離することができ
ず,また線形プログラム化温度ガスクロマトグラフィー
ではかなり長い時間がかかる。さらに,たとえプログラ
ム化温度ガスクロマトグラフィーによって分析を行った
としても,その次の分析を実施するには高い熱容量のオ
ーブンを冷却する必要があり,これに伴って操作に数分
の遅れが生じる。
【0057】図9に示した溶質ゾーンの分離状態は,理
論によってある程度は予測されたものである。100秒
の時間枠で,かなり低い値(例えばTf =−100℃)
からかなり高い値(例えば+450℃)までの出口温度
に関して,種々の温度表面をプログラム化できるという
ことは,ガスクロマトグラフィーによる分離が可能ない
かなるサンプルも,その同じ時間枠内で本発明に従って
適切な集成体を通して溶離することができる,というこ
とを示している。
【0058】これまでに得られた実験結果に基づくと,
本発明の手順を実施するための操作パラメーターと条件
の範囲は次のようになる。
【0059】キャリヤーガス: H2 ,He,N2 ,A
r,CO2 線速度(vm ): 5〜500cm/秒 出口圧力: 大気圧又は減圧 OTCの長さ: .5〜100m OTCの内径: 50〜1000ミクロン 被膜厚さ(df ): 0.01〜10ミクロン OTCの外装物: アルミニウム,ポリイミド,ニッケ
ル 検出器: HFID,MS,又は速応答性の他のGC検
出器 Tb : 周囲以下の温度〜500℃ Tf : −180〜+500℃ Th : 0〜120秒 所要分析時間: 20〜1000秒 本発明の第2の態様によれば,ITGC又はPTGCは
カラム−軸方向外装集成体を使用して行われる。本発明
の第1の態様と同様に,断熱された外装内に配置された
カラムに温度制御手段が所望の加熱効果及び/又は冷却
効果を速やかに与えるよう,“低温慣性”が必要とされ
る。低温慣性カラム−軸方向外装集成体は,カラムに対
して急激且つ大きな温度変化を与えるのにわずかなエネ
ルギー入力(「ワット×秒」の単位にて)しか必要とし
ない。このカラム外装集成体のサイズが小さくなるほ
ど,−180℃〜約500℃の所望のカラム温度範囲に
対して単位時間当たりの温度変化は大きくなる。
【0060】本発明の第2の態様に従ったITGC操作
の例として,図5に示したカラム外装集成体(特許出願
第288,517号より)は可変電圧源30からの設定
値を使用し,このような設定値はある特定の均一カラム
温度に対応する。さらに,わずかな流量の窒素ガス(約
50ml/分)がポート16にて加えられ,そして最終
的にはポート28にて排出される。本モードの操作中,
ポート14と26は蓋締めされている。ある一定の電気
入力が発熱体12に加えられると,開放チューブ状クロ
マトグラフィー用カラム2は,そのカラム長さ全体にわ
たって等温状態となる。
【0061】同じカラム外装集成体を使用してPTGC
を行うには,可変電圧源から時間調整に基づいて増大さ
せた電気エネルギーを加えるための任意の時間プログラ
マー手段50を使用する必要がある。こうすることによ
って軸方向発熱体12が加熱され,従ってカラム2を取
り囲んでいるガスが加熱される。下部プレート集成体の
ポート14又は16にインプット流れを供給することに
よって,このようなカラム外装集成体内のITGC及び
PTGCに対して熱伝達ガスを交互に加えることがで
き,そして均一な透過性バリヤー18により,ポート2
6と28に設けられた制御されたレストリクターを通っ
て高温の窒素ガスが出ていく。時間と共に変わる温度上
昇速度は,任意の時間プログラマー手段50によって制
御することができる。
【0062】図10を参照すると,カラム長さに沿って
負の曲線状温度勾配を与えるのに(すなわち本発明の第
1の態様),又はITGC及び/又はPTGCを提供す
るのに(すなわち本発明の第2の態様)使用することの
できる他のカラム−軸方向外装集成体の概略図が示され
ている。図5〜7に示した装置の場合と同様に,このカ
ラム外装タイプの装置も前述した低温慣性を与える。こ
こでは,図5の実施態様にて使用したのと同じタイプの
開放チューブ状カラム202が,石英導管203内に共
軸的且つ同心的に配置される。編組ガラススリーブ20
5が石英導管203を取り囲み,通常は共軸的に配列し
ている。この場合,石英導管203とガラススリーブ2
05が,実際上OTC202を取り囲んだ外装となり,
OTC202を周囲雰囲気から隔離している。機能的作
用の観点からみると,導管203とガラススリーブ20
5は,図5の実施態様における透過性バリヤー18及び
プレート4,6の溝8,10と同じ機能を果たす。
【0063】OTC202及びそれを取り囲んだ石英導
管203とガラススリーブ205は,マンドレルを取り
巻いたコイル状の配置であってもよいし,又は直線的な
棒状配列の形を採ってもよい。現時点では,OTC20
2と外装集成体の全長は約10m程度である。この長さ
は,直線的な棒状配列にするのは非実際的であるので,
コイル状の配置にするのが好ましい。
【0064】第1の抵抗発熱体212が取りつけられ,
石英導管203の周囲をらせん状に巻き込む。発熱体2
12のらせん状巻き込み間の間隔は,導管203の長さ
に沿って全て等しく,従って発熱体212に電気エネル
ギーを加えると,導管203はその全長に沿って均一に
加熱される。導管203とOTC202の上流半分に
て,導管203の約半分の長さに沿って電気的に絶縁さ
れた第2の発熱体213が取りつけられる。この第2の
発熱体のらせん状巻き込み間の間隔は,OTC202の
長さに沿って上流から下流の方向に進むにつれて徐々に
増大する。この場合,発熱体213に電気エネルギーを
加えると,第1と第2の発熱体で巻かれた導管203の
部分に沿って上流から下流の方向に進むにつれて温度が
下降する(すなわち負の温度勾配)。
【0065】ガスポート210,214,及び215
が,それぞれ導管203の内部と繋がった状態で設けら
れる。これらのポートは,高温流体又は極低温流体に接
続することができる。これらのポートをいろいろな形で
ブロックして,種々の流れ構成を得ることができる。例
えば,−100℃の極低温窒素をポート214から導入
し,そしてポート210から出すという状態にてポート
215を閉じて,OTC202の長さ全体にわたって向
流の冷却用流体流れを与えることができる。さらに,周
囲温度のガスをポート215から供給し,そしてポート
210と214から出して,カラム202の軸に沿って
均一な温度効果を与えることができる。
【0066】最終的に加熱手段及び/又は冷却手段のど
のような配列が与えられようとも,カラム外装集成体に
よって前述したような“低温慣性”が得られるという点
が重要であり,従って加熱/冷却手段からカラム202
に温度変化を速やかに伝達することができる。
【0067】図10に示した実施態様に関して,第1の
発熱体212と第2の発熱体213はニッケルクロム合
金で造られているのが好ましい。石英導管203は,外
径が7.0mmで内径が5.0mmである。
【0068】電源230,232,234が使用され,
ボックス形で概略的に示してある。これらは,図5の実
施態様に関して説明したものと同じタイプである。電源
230は第2の発熱体213に接続され,電源232は
発熱体212の上流セグメントに接続され,そして電源
234は発熱体212の下流セグメントに機能的に接続
される。これらの電源は概略的にしか示されていない
が,その構成成分又は補助的な組合せ物として,図5に
示した実施態様に関して前記したような可変電圧源や時
間・温度プログラマー手段を含んでもよい。同様に,時
間・温度・圧力調節用プログラマーをポート210,2
14,215に機能的に接続して,種々の流体流路,温
度,及び時間のプロフィールを得ることができる。
【0069】図5に示した装置の場合もそうであるが,
図10の場合も,装置の上流端部に注入口220が設け
られ,カラム202の下流端部に検出器224(例えば
水素炎イオン化検出器)が設けられる。図10からわか
るように,検出器224に増幅器240が接続される。
図5の実施態様の場合と同様,検出器に記録計を接続す
ることができる。
【0070】図10Aは,図10に示した装置の上流部
分の拡大断面図であり,導管203に対する第2の発熱
体213の巻き込み状態を示している。ここでは,スリ
ーブ203に対する第2の発熱体213の巻き込み状態
をわかりやすく示すために,第1の発熱体212は図面
から省略されている。図面からわかるように,上流から
下流の方向に進むにつれて,発熱体213のらせん状巻
き込み間の軸方向間隔は大きくなる。
【0071】この特定のカラム外装集成体(図10と1
0A)を使用して,一連のノルマルパラフィン系炭化水
素に対する等温ガスクロマトグラフィーによる分離を表
1の条件下で行った。得られたクロマトグラムを図11
に示す。同様に,プログラム化された温度でのGC操作
を行うため,液体サンプルをクロマトグラフィー集成体
中に注入した。後者の場合,サンプルは一連のノルマル
パラフィンを含み(ノルマルC8 〜C28,但しC23とC
26を除く),シクロヘキサン溶媒中に溶解した。このプ
ログラム化温度のGC分離によって得られたクロマトグ
ラムを図12に示す。一方,これに対応するPTGC条
件を表2に示す。
【0072】表1 機器:ヒューレット・パッカード5890A(改良品) カラム:厚さ0.17ミクロンのジメチルシリコーン層
で被覆した長さ9.7m×内径0.31mmの溶融シリ
カ製チューブ キャリヤーガス:水素,平均速度45cm/秒 検出器:HFIDタイプ,8×10-12 A/mv 検出器ガス流量:水素,30cm3 /分 空気,300cm3 /分 カラムの補充,30cm3 /分 出力信号の記録:フルスケール読取り値,1.0mv チャート送り速度,5.0cm/分 サンプルの性状:空気中ノルマルパラフィン系炭化水素
8 〜C12 サンプル注入量,0.05ml 入口スプリット比,1〜60 温度:インジェクター,300℃ カラム,80℃ 検出器,325℃ 操作:電源232と電源234によって発熱体212に
一定の電圧をかけた。周囲温度のガスをポート215か
ら導入し,ポート210とポート214から出した。
【0073】表2 機器:ヒューレット・パッカード5890A(改良品) カラム:厚さ0.17ミクロンのジメチルシリコーン層
で被覆した長さ9.7m×内径0.31mmの溶融シリ
カ製チューブ キャリヤーガス:水素,平均速度45cm/秒 検出器:HFIDタイプ,32×10-12 A/mv 検出器ガス流量:水素,30cm3 /分 空気,300cm3 /分 カラムの補充,30cm3 /分 出力信号の記録:フルスケール読取り値,1.0mv チャート送り速度,5.0cm/分 サンプルの性状:ノルマルパラフィン系炭化水素C8
28 シクロヘキサン溶媒中0.05容量% サンプル注入量,0.1マイクロリットル 入口スプリット比,1〜40 温度:インジェクター,300℃ カラム,53℃/分にて60〜310℃ 検出器,325℃ 操作:電源232と電源234を時間・温度プログラマ
ーとして使用した。これらのプログラマーは約5分間に
わたって発熱体212に増大する等しいエネルギーを供
給した。OTC202に対するプログラーマからの応答
は約0.88℃/秒であった。周囲温度の窒素ガスをポ
ート215から導入し,ポート210と214から出し
た。
【0074】特定の実施態様に関して本発明を説明して
きたが,当技術者にとっては,本発明の他の多くの変形
及び改良形が可能であることは言うまでもない。本発明
の精神と範囲内に含まれるこうした他の変形及び改良形
もすべて本発明の特許請求の範囲に含まれると考えるべ
きである。
【図面の簡単な説明】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】本発明の第1の態様に従ったガスクロマトグラ
フィープロセスに関して,軸方向距離,温度,及び時間
の間の関係を示した三次元グラフである。
【図5】本発明の第1の態様に使用できるだけでなく,
ITGC分析法やPTGC分析法にも使用できる好まし
い装置の概略図である。
【図6】図5の装置を図5に示した矢印6−6とライン
に沿って切り取ったときの断面図である。
【図7】図5の装置を図5に示した矢印7−7とライン
に沿って切り取ったときの断面図である。
【図8】本発明の第1の態様に従って行い,且つ図5〜
7に示した装置を使用して行った1つの実験における,
サンプル入口温度(Tb ),カラム中間部温度
(Tm ),及びサンプル出口温度(Tf )を示したグラ
フであり,図3の輪郭の1つの例となる。
【図9】図2の輪郭を有する温度表面の条件下で得られ
た分離のクロマトグラムである。
【図10】本発明の第1の態様と第2の態様の両方に対
して適用できる他の装置を示した概略図である。図10
Aは,図10に示した装置の一部分の拡大切り取り図で
ある。
【図11】図10に示したカラム−軸方向外装集成体を
使用し,等温ガスクロマトグラフィー法に従って行った
分離のクロマトグラムである。
【図12】図10に示したカラム−軸方向外装集成体を
使用し,プログラム化温度ガスクロマトグラフィー法に
従って行った分離のクロマトグラムである。
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の態様に従ったガスクロマトグラ
フィープロセスに関して,軸方向距離,温度,及び時間
の間の関係を示した三次元グラフである。
【図2】本発明の第1の態様に従ったガスクロマトグラ
フィープロセスに関して,軸方向距離,温度,及び時間
の間の関係を示した三次元グラフである。
【図3】本発明の第1の態様に従ったガスクロマトグラ
フィープロセスに関して,軸方向距離,温度,及び時間
の間の関係を示した三次元グラフである。
【図4】本発明の第1の態様に従ったガスクロマトグラ
フィープロセスに関して,軸方向距離,温度,及び時間
の間の関係を示した三次元グラフである。
【図5】本発明の第1の態様に使用できるだけでなく,
ITGC分析法やPTGC分析法にも使用できる好まし
い装置の概略図である。
【図6】図5の装置を図5に示した矢印6−6とライン
に沿って切り取ったときの断面図である。
【図7】図5の装置を図5に示した矢印7−7とライン
に沿って切り取ったときの断面図である。
【図8】本発明の第1の態様に従って行い,且つ図5〜
7に示した装置を使用して行った1つの実験における,
サンプル入口温度(Tb ),カラム中間部温度
(Tm ),及びサンプル出口温度(Tf )を示したグラ
フであり,図3の輪郭の1つの例となる。
【図9】図2の輪郭を有する温度表面の条件下で得られ
た分離のクロマトグラムである。
【図10】本発明の第1の態様と第2の態様の両方に対
して適用できる他の装置を示した概略図である。図10
Aは,図10に示した装置の一部分の拡大切り取り図で
ある。
【図11】図10に示したカラム−軸方向外装集成体を
使用し,等温ガスクロマトグラフィー法に従って行った
分離のクロマトグラムである。
【図12】図10に示したカラム−軸方向外装集成体を
使用し,プログラム化温度ガスクロマトグラフィー法に
従って行った分離のクロマトグラムである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図5】
【図4】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料をクロマトグラフィー用カラムに導
    入し,前記カラムの入口から溶離口まで,上流から下流
    の方向に前記試料を移動させるガスクロマトグラフィー
    分析法であって,(a) 前記カラムを所望の温度に加
    熱又は冷却すべくなされていて,前記カラムと熱伝達関
    係にある温度制御手段を供給する工程;及び(b) 少
    なくとも約0.5℃/秒の所望の温度変化を前記温度制
    御手段から前記カラムに伝達する工程;を含む,前記ガ
    スクロマトグラフィー分析法。
  2. 【請求項2】 (a) 上流部分に設けられた試料入口
    と下流部分に設けられた試料溶離口とを有する開放チュ
    ーブ状クロマトグラフィー用カラム;及び(b) 前記
    カラムに所望の温度を与えるための,前記カラムと熱伝
    達関係にある温度制御手段;を含み,少なくとも約0.
    5℃/秒の温度変化が前記温度制御手段から前記カラム
    に伝達可能である,試料の分離・分析を行うべくなされ
    たタイプのガスクロマトグラフィー用装置。
  3. 【請求項3】 (a) 上流の試料入口と下流の試料溶
    離口を有する開放チューブ状クロマトグラフィー用カラ
    ム;(b) 前記カラムに対して熱伝達関係にある加熱
    器;及び(c) 熱交換用流体を前記カラムと熱交換関
    係をなすよう通すための流体調節手段;を含み,前記加
    熱器が機能的に作用するよう時間・温度制御プログラマ
    ーに接続され,そして前記流体調節手段が機能的に作用
    するよう時間・流量調節器に接続されている,ガスクロ
    マトグラフィー用装置。
JP3038748A 1990-03-05 1991-03-05 改良されたガスクロマトグラフィー分析法とその装置 Pending JPH05322867A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/488,191 US5028243A (en) 1988-12-22 1990-03-05 Gas chromatography methods and apparatus
US488191 1990-03-05

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05322867A true JPH05322867A (ja) 1993-12-07

Family

ID=23938696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3038748A Pending JPH05322867A (ja) 1990-03-05 1991-03-05 改良されたガスクロマトグラフィー分析法とその装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5028243A (ja)
EP (1) EP0445967A3 (ja)
JP (1) JPH05322867A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000009710A (ja) * 1998-06-05 2000-01-14 Rvm Scient Inc 電気絶縁ガス・クロマトグラフ・アセンブリおよびその製造方法
JP2007132841A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Tosoh Corp 液体加温装置
JP2012202870A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Toppan Printing Co Ltd 流体分離用流路およびその製造方法
JP2020180952A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 株式会社ジェイ・サイエンス・ラボ 昇温脱離分析法における液体窒素を用いた冷却機構付低温式昇温炉

Families Citing this family (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5141532A (en) * 1990-09-28 1992-08-25 The Regents Of The University Of Michigan Thermal modulation inlet for gas chromatography system
US5281256A (en) * 1990-09-28 1994-01-25 Regents Of The University Of Michigan Gas chromatography system with column bifurcation and tunable selectivity
US5135549A (en) * 1991-01-30 1992-08-04 The Board Of Trustees Of Southern Illinois University Chromatographic technique and apparatus
US5250093A (en) * 1992-03-09 1993-10-05 O. I. Corporation Water management device for gas chromatography sample concentration
US5215556A (en) * 1992-04-15 1993-06-01 The Dow Chemical Company Apparatus and method for establishing a temperature gradient in a chromatography column
US5288310A (en) * 1992-09-30 1994-02-22 The Regents Of The University Of Michigan Adsorbent trap for gas chromatography
CA2110343C (en) * 1992-12-14 1999-08-24 Christopher Huk-Shi Cheh Gas chromatographic method
US5437179A (en) * 1993-07-07 1995-08-01 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Fast gas chromatography method, apparatus and applications
DE9311061U1 (de) * 1993-07-23 1993-10-28 Ech Elektrochemie Halle Gmbh Vorrichtung zur Thermostatierung von gaschromatographischen Trennsäulen
US5611846A (en) * 1994-01-14 1997-03-18 Board Of Supervisors Of Louisiana State University And Agricultural And Mechanical College Portable gas chromatograph
US5498279A (en) * 1994-05-13 1996-03-12 Chromatofast High speed gas chromatography system for analysis of polar organic compounds
WO1996000388A2 (en) * 1994-06-24 1996-01-04 Universite De Montreal Selective removal of volatile substances injected into a chromatographic packing filled column
US5665314A (en) * 1994-10-11 1997-09-09 Hewlett-Packard Company Temperature control in a portable analytical instrument
WO1997014957A1 (en) * 1995-10-16 1997-04-24 Thermedics Detection Inc. High speed gas chromatography
US5846293A (en) * 1996-05-06 1998-12-08 The University Of Dayton Method for admitting and receiving samples in a gas chromatographic column
US6131440A (en) 1996-10-15 2000-10-17 Universite De Montreal Selective removal of volatile substances injected into a chromatographic packing filled column
US6217829B1 (en) 1997-01-27 2001-04-17 Rvm Scientific, Inc. Reduced power consumption gas chromatograph system
US5782964A (en) * 1997-01-27 1998-07-21 Rvm Scientific, Inc. Gas chromatography column assembly temperature control system
US5846292A (en) * 1997-05-06 1998-12-08 Board Of Supervisors At Louisiana State University & Agricultural & Mechanical College Chromatograph with column extraction
US5954860A (en) * 1997-10-23 1999-09-21 Hewlett-Packard Company Inductively heated cold-trap analyte injector
WO2000052970A1 (en) 1999-03-04 2000-09-08 Mt Systems, Llc Microwave heating apparatus for gas chromatographic columns
US6093921A (en) * 1999-03-04 2000-07-25 Mt Systems, Llc Microwave heating apparatus for gas chromatographic columns
IT1313967B1 (it) * 1999-12-27 2002-09-26 Thermoquest Italia Spa Sistema e metodo per controllare la temperatura di una colonna percromatografia.
US6427522B1 (en) 2001-02-09 2002-08-06 Abb Automation Inc. Fast temperature programmed gas chromatograph
US6601438B2 (en) 2001-09-28 2003-08-05 Systec, Inc. Apparatus for conducting high-temperature liquid chromotography analysis
KR100445480B1 (ko) * 2001-12-21 2004-08-21 엘지전자 주식회사 냉장고의 제상히터 어셈블리
US6666907B1 (en) * 2002-01-31 2003-12-23 Sandia Corporation Temperature programmable microfabricated gas chromatography column
WO2004081557A1 (en) * 2003-03-10 2004-09-23 Antek Instruments L.P. Negative temperature profiling using microwave gc apparatus
WO2006119167A1 (en) * 2005-04-29 2006-11-09 Sionex Corporation Compact gas chromatography and ion mobility based sample analysis systems, methods, and devices
US7914612B2 (en) * 2005-05-20 2011-03-29 University Of Dayton Compliant column sheath assembly for gas chromatography
US20080314812A1 (en) * 2006-01-18 2008-12-25 Waters Investments Limited Apparatus and Methods for Cooling Samples
CN101004287B (zh) * 2006-01-19 2011-08-17 博奥生物有限公司 一种毛细管加热器件
WO2010028398A2 (en) 2008-09-08 2010-03-11 Falcon Analytical Systems & Technology Fast micro gas chromatograph system
US8549893B2 (en) 2009-03-06 2013-10-08 Thermo Finnigan Llc System and method for a gas chromatograph to mass spectrometer interface
US8226825B2 (en) * 2009-04-09 2012-07-24 The United States of America, as represented by the Sectretary of Commerce, The National Institute of Standards and Technology Recirculating temperature wave focusing chromatography
DE102012206512B4 (de) * 2012-04-20 2014-02-20 Siemens Aktiengesellschaft Beheizbares Gasanalysengerät
EP3046650B1 (en) * 2013-09-16 2019-11-13 Brigham Young University Gas chromatography using a thermal gradient that is monotonically non-increasing and has a positive second derivative
DE102014004286B3 (de) 2014-03-26 2015-04-16 Peter Boeker Strömungsfeld induzierte Temperatur-Gradienten-Gaschromatographie
WO2017075551A2 (en) * 2015-10-30 2017-05-04 Torion Technologies, Inc. Thermal gradient chromatography devices and methods of using them
US10324069B2 (en) * 2017-02-24 2019-06-18 Valco Instruments Company, L.P. Chromatographic system temperature control system
US9927406B1 (en) 2017-06-02 2018-03-27 Gc Ovens Inc. Fluidless column oven for gas chromatography system

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS503958A (ja) * 1972-08-18 1975-01-16

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3149941A (en) * 1957-12-30 1964-09-22 Cons Electrodynamics Corp Chromatography apparatus
GB897267A (en) * 1958-08-11 1962-05-23 Standard Oil Co Improvements in or relating to methods and means for analysing fluids
US3057183A (en) * 1958-08-22 1962-10-09 Phillips Petroleum Co Chromatographic analyzer
US3043128A (en) * 1958-09-17 1962-07-10 Phillips Petroleum Co Analyzer
US3146616A (en) * 1958-11-24 1964-09-01 Phillips Petroleum Co Thermal chromatography temperature gradient
US3043127A (en) * 1958-12-11 1962-07-10 Phillips Petroleum Co Thermochromatography heater
US3213596A (en) * 1962-03-05 1965-10-26 Perkin Elmer Corp Chromatography column structure
US3225521A (en) * 1962-06-04 1965-12-28 Gulf Research Development Co Serially connected thermochromatographic columns
US3438243A (en) * 1966-05-02 1969-04-15 Monsanto Co Programmed gas chromatography system
US3581465A (en) * 1966-11-25 1971-06-01 Shimazu Seisakusho Ltd Method and apparatus for concentrating and trapping sample component
US3486299A (en) * 1967-07-06 1969-12-30 Procter & Gamble Apparatus and method for continuous vapor phase fractionation
US3449938A (en) * 1967-08-03 1969-06-17 Univ Utah Method for separating and detecting fluid materials
US3538744A (en) * 1967-11-09 1970-11-10 Phillips Petroleum Co Chromatography apparatus
DE2149508A1 (de) * 1971-10-04 1973-04-12 Becker Delft Nv Verfahren und vorrichtung zum trennen, anreichern und analysieren von stoffen bzw. stoffspuren
US3949806A (en) * 1974-04-08 1976-04-13 Wolfgang Dunges Method and apparatus for refluxation in microliter scale
GB1517694A (en) * 1974-07-03 1978-07-12 Nat Res Dev Methods and applications of preparative scale chromatography
US4067227A (en) * 1975-03-19 1978-01-10 Carle Instruments, Inc. Hydrogen transfer system for gas chromatograph
FR2344838A1 (fr) * 1976-03-16 1977-10-14 Vergnaud Jean Appareil chromatographe dont la colonne est directement chauffante
DE2654249A1 (de) * 1976-11-30 1978-06-01 Kernforschung Gmbh Ges Fuer Verfahren und vorrichtungen zur abscheidung desublimierbarer komponenten aus gasgemischen
US4293415A (en) * 1979-04-27 1981-10-06 Hewlett-Packard Company Silica chromatographic column
US4518700A (en) * 1981-12-04 1985-05-21 Beckman Instruments, Inc. Method and apparatus for regulating the temperature of an analytical instrument reactor
US4376641A (en) * 1981-12-14 1983-03-15 The Dow Chemical Company Coated capillary chromatographic column
US4484061A (en) * 1982-05-13 1984-11-20 Sys-Tec, Inc. Temperature control system for liquid chromatographic columns employing a thin film heater/sensor
US4726822A (en) * 1984-10-22 1988-02-23 Honeywell Inc. Fast response thermochromatographic capillary columns
US4923486A (en) * 1988-12-22 1990-05-08 University Of Dayton Gas chromatography methods and apparatus

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS503958A (ja) * 1972-08-18 1975-01-16

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000009710A (ja) * 1998-06-05 2000-01-14 Rvm Scient Inc 電気絶縁ガス・クロマトグラフ・アセンブリおよびその製造方法
JP2007132841A (ja) * 2005-11-11 2007-05-31 Tosoh Corp 液体加温装置
JP2012202870A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Toppan Printing Co Ltd 流体分離用流路およびその製造方法
JP2020180952A (ja) * 2019-04-26 2020-11-05 株式会社ジェイ・サイエンス・ラボ 昇温脱離分析法における液体窒素を用いた冷却機構付低温式昇温炉

Also Published As

Publication number Publication date
EP0445967A3 (en) 1992-07-22
US5028243A (en) 1991-07-02
EP0445967A2 (en) 1991-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH05322867A (ja) 改良されたガスクロマトグラフィー分析法とその装置
US4923486A (en) Gas chromatography methods and apparatus
US5215556A (en) Apparatus and method for establishing a temperature gradient in a chromatography column
US5589630A (en) Fast gas chromatography method, apparatus and applications
US3057183A (en) Chromatographic analyzer
Ehrmann et al. Novel column heater for fast capillary gas chromatography
US4962662A (en) Supercritical fluid chromatography
EP0329290B1 (en) Improved supercritical fluid chromatography
US20060054558A1 (en) Mobile phase treatment for chromatography
US20170184552A1 (en) Heated Transfer Line
JP6804486B2 (ja) ガスクロマトグラフィーシステムのためのフルードレス型カラムオーブン
JP2005504969A (ja) 高温液体クロマトグラフィー解析を実施するための装置
US7914612B2 (en) Compliant column sheath assembly for gas chromatography
US3023835A (en) Thermochromatographic analyzer heater
Bartle Film thickness of dynamically coated open-tubular glass columns for gas chromatography
US6427522B1 (en) Fast temperature programmed gas chromatograph
US6776025B2 (en) Carrier gas pre-heat system for gas chromatograph
US3097517A (en) volts
US3062039A (en) Chromatographic analysis
Malan et al. A high-repetition-rate, fast temperature-programmed gas chromatograph and its online coupling to a supercritical fluid chromatograph (SFC× GC)
WO2003087756A2 (en) Chemical analysis of samples
EP3631439A1 (en) Fast temperature ramp gas chromatography
White Evolved gas composition monitoring by repetitive injection gas chromatography
Fenimore Gradient temperature programming of short capillary columns
Hinshaw Gas chromatography ovens