JPH05321177A - 多重より線糸巻き装置 - Google Patents

多重より線糸巻き装置

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JPH05321177A
JPH05321177A JP3039317A JP3931791A JPH05321177A JP H05321177 A JPH05321177 A JP H05321177A JP 3039317 A JP3039317 A JP 3039317A JP 3931791 A JP3931791 A JP 3931791A JP H05321177 A JPH05321177 A JP H05321177A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多重より線糸巻き装置の糸巻き精度及び耐久性
の向上。 【構成】ボビン20に、バンド26を形成する多数のよ
り線素子24を巻き取るための装置である。一対の第1
及び第2のメータリングホイール62、64は、前記複
数のより線素子24を、緊張された状態で且つそれぞれ
の長さが等しくなる形で、スプール30から供給され
る。一対の第1及び第2のメータリングホイール62、
64は、バンド26が螺旋状の軌跡に沿って伸延するよ
うに形成された所定の角度に傾斜する軸を中心に、回転
することが出来る。バンド26は、あや振り機構とボビ
ン20が駆動することにより、ボビン20上に巻き取ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の素線が、一定の
長さの多重より線バンドが巻かれたボビン上で一緒に巻
き取られることが可能な糸巻き装置の分野で、そして、
特に、傾斜付きゴデットホイール、糸巻き手段及び長さ
の差を最小限にし糸巻き動作の効果を最大限にするため
の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多重より線バンドを供給するボビ
ン上の複数の素線の巻き取りにおいて、例えば、高圧ホ
ース等を補強するケースを編んだり包んだりするために
使用される。ボビンを巻き戻しているとき、前記バンド
の全ての素線の長さを等しくすることを保証することは
必要なことである。もし、素線の長さが色々であると、
その結果生じた素線の張力に差が、編んだり包んだりし
たケースの強度を低下させる。ボビン上の多重より線バ
ンドの巻き取りは、通常、一定の間隔に置かれた素線を
巻いた複数のスプールから素線を個々に集めることを意
味し、そして、素線は色々な角度から束ねられたり、通
常バンドに包まれるように色々な間隔を持つので巻き取
り位置からの距離に差のある傾向がある。供給スプール
は、代表的に引っ張り台に設けられており、それは、規
定の張力が維持できるように個々に調整される。しかし
ながら、複数のスプールからの素線の正確な張力は、多
少異なる。個々の素線を集めたり供給したりする際に、
個々の素線の長さを一定にすることを保証することは困
難である。
【0003】複数の平行な素線間の長さの差を等しくす
る公知の装置としては、ゴデットホイールがある。ゴデ
ットホイール装置は、代表的に2個のキャプスタンを有
しており、そして、供給されたより線が、共通の経路を
通るように編まれる効果があるように、より線間の長さ
の差、規定の回転数が、キャプスタンに依って等しくさ
れるように包まれる。公知の多重糸巻き装置において、
素線のスプールからのより線はキャプスタンの上へ案内
櫛を通してそれらを供給することにより集められる。即
ち、案内櫛は、案内櫛の歯により決められるより線の横
方向の間隔を保持する。更に、案内櫛は、一方のキャプ
スタンから他方のキャプスタンへ通るときにバンドの横
方向の変位も保証され、それによって、バンドは、それ
ぞれのキャプスタン上を螺旋状に通り、ボビンの軸に平
行に往復運動する供給ヘッドを用いてボビン上に包まれ
るように一組のキャプスタンが存在している。代表的
に、多くの櫛及びアイドラホイールは、それぞれの素線
のスプールと巻き取られた多重より線のボビンとの間の
方向変化を通してより線やより線のバンドを案内するた
めに、より線やより線のバンドによって遭遇される。こ
れらの案内櫛は、長さ一定化のための摩擦障害物であ
り、しばしば、より線を壊したり絡まったりする問題の
場所になる。
【0004】公知の多重より線糸巻き装置は、準備する
時間も要する。該装置を通ったより線の経路は、個々の
より線がバンドを限定するように、経路を交差すること
無く平行のままであろう。代表的に、作業者は、別々に
装置を通してより線を糸巻きし、出口に向けてキャプス
タン回りに案内装置を通してそれぞれのより線の端部を
順番に引っ張る。より線は、それぞれ注意深く置かれ、
供給スプールの張力に対抗して引っ張られる。前記装置
は、供給スプールが替わる度に巻き取られるであろう。
例えば、25個くらいのボビン全てについてである(供
給スプールからの巻き取りの間に故障がないと仮定した
場合)。糸巻き動作は、前記装置の全作業中止時間の大
部分に相当する。
【0005】もし、素線のいくつかが、多重より線糸巻
き装置の巻き取り段階中に無くなったら、または、も
し、より線が壊れたら、多重より線巻き取り装置は、そ
の潜在価値をかなり下げる。別々に供給するスプールに
残る長さは、一方の供給スプールが無くなったとき、完
全に巻き取られたボビンよりも短くなり、前述同様に価
値を下げる。効率は、全ての素線スプールが、巻き取り
中に連続して供給すること、及び、多重より線ボビンの
巻き取り中に使用される供給スプールの長さが、その多
重より線ボビンの多重長さの総和に対応することが必要
である。この関係の効果を最大にするには、全ての供給
スプールから有効に供給される量と多重より線ボビンの
巻き取り中の総消費量を把握する必要がある。現在の発
明によれば、前記装置は、ボビンの巻き取りに用いら
れ、特に、より線の長さを一定にするキャプスタンホイ
ールは、供給スプールの残量の解析と管理報告のために
備えられている。このような手段により、前記装置は、
巻き取り動作が完了できないことを警告をすることで、
前有効量を管理することができる。
【0006】米国特許4,154,410−ハエネル他
の公開された多重より線糸巻き装置の中で、別々の供給
スプールからのより線は、メータリングホイールの上に
巻き取られたり集められたりする。より線は、案内櫛を
用いる位置になる。より線は、往復運動する供給装置経
由で導かれる。供給装置は、多重より線バンドがボビン
軸と平行に固定された供給口から調整式プーリーを通る
ように配置されている。このとき、再度、ボビン軸と平
行に往復運動する第2プーリーを通り、第2プーリー
は、ボビン上のより線を案内するためにボビンの全長さ
に渡り往復運動する。調整式プーリーは、より線が調整
式プーリー回りの速度が2倍になることにより供給速度
の相対的な変化の影響を打ち消すように、第2プーリー
が往復運動する半分の距離の間で往復運動する。その結
果、一定供給速度、一定より線長さでボビンに供給され
る。しかしながら、前記装置の個々の可動部品は、駆動
手段とベルトや歯車によりと噛み合わされている。前記
装置は、個々の供給スプールのより線の有効長さの監視
手段、または、ボビンに巻き取り中の有効長さに関連す
る手段を有しない。
【0007】撚り糸の糸巻き装置は、米国特許4,46
2,552−イアンヌシーに公開されている。この装置
は、前述のように一組のキャプスタンまたはゴデットホ
イールを有しており、それは、バンドを限定するグルー
プに供給するとき、撚り糸の個々の寄り線の長さを一定
にするためのものである。米国特許3,720,054
−ハエネル他、3,896,860−イアンヌシー、
4,034,642−イアンヌシー他、及び4,72
9,278−グラエフ他に公開されている、より線やホ
ース等を補強するバンドの巻き取り装置は、関連するも
のであろう。米国特許3,839,939−ウィリー、
3,907,229−及び4,765,220−イアン
ヌシー他に公開されているのは、より線スプールの張力
装置である。記述した各々の特許の教訓は、より線の取
り扱いに関連することだけはここで述べた。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。なお、本発明は、細かい配置や手段については図面
上の記載に限定拘束されるものではなく、他の形態や様
式をとり得る。図1は本発明による多重より線糸巻き装
置の一実施例を示す立面図(部分的に断面図を含
む。)、図2は図1に示す多重より線糸巻き装置を上か
ら見た平面図、図3は図1に示す多重より線糸巻き装置
の概略的な制御ブロック図、図4はメータリングホイー
ル用の糸巻き装置を含む別の実施例を示す立面図、図5
は図4の右側から見た立面図(部分的に5−5線に沿っ
た断面図を含む。)である。
【0009】第1図は、第2図の切断面線1−1に表
す、切り離された装置にボビンを据付る手段の図を伴っ
た、発明の多重より線糸巻き装置を立面図で表してい
る。この装置は、供給スプールのそれぞれが一つの素
線、例えば、必要な素線だけでなく、多数の1単位の必
要な素線によって形成され、他方に隣接配置され、或い
はともにより合わされた多重素線等の素線を分配する、
1単位の供給スプールのための供給スプール設置手段を
含んでいる。素線は、ゴデットホイールの配置を等しく
している素線を介し、素線ベルトの形のボビン20(第
1図、想像線に示す)に巻かれる。ボビンの両端の出ぶ
ち間に有用な量を満たすベルトを分配する為に、あや振
り機構に設置された、ボビンの軸の長さ分前後に動く移
動可能な突出部を介してベルトを分配する。コンピュー
タコントロールは、ゴデットホイールの配置を等しくし
ている長さで検出されるように、ボビン回転速度と素線
ベルトの速度の少なくともひとつの機能として、あや振
り機構を正確に操作する。コンピュータコントロール
は、個々のボビンを巻く操作に適用され得る変化を選択
でき、該操作を伴う横断機構を制御し、生産能率を最大
にする為に、レポート、モニター操縦を可能にする情報
を登録する。
【0010】装置のある要素は、米国特許4,154,
410(ハーネルその他)に明らかにされたもの(ここ
で詳細に記載しない)と共通である。素線供給スプール
の張りと、素線案内突出部とボビン保持手段の構造に関
する特別な情報は、該特許に言及され得る。しかしなが
ら、本発明は、該特許で明らかにされた装置とは違い、
改良された素線の長さを均等にする装置を特徴とし、更
に、改良されたコントロールを設け、横断機構の精密度
を位置づけることを特徴とする。
【0011】一般に、1単位の供給スプール30は、素
線供給ステーション、又はパネル32に一定の間隔を保
った位置に配置されている。供給ステーションは、装置
に必須である必要はないし、この特別なタイプの素線供
給ステーションを使用する必要もない。図解の素線供給
ステーションは、1単位のスプール台に接近しやすいよ
うに、図示の通り、傾斜され得る。
【0012】もし、1単位の素線を、素線に素線ベルト
を形成させる供給ポート42に導くことができるなら
ば、分離した別々の供給ステーション装置から供給素線
を送るか、別の位置に相対的に供給ステーションを配置
することも可能である。別の好ましい具体例は(図示せ
ず)、素線を、別々の供給ステーションに設置されたス
プールから供給し、素線を、各スプールを回転するガイ
ドを使用するスプールから放つ。この場合、素線は、ス
プールに相対的な固定位置を通らない。いずれにせよ、
供給ポートで集められる1単位の源から素線は送られ
る。
【0013】ベルトの素線数は、個々のボビン巻き操作
に必要なだけ変えることができる。例えば、5つ以上の
ワイヤー素線は、この数は高圧ホース等の構造強化に有
用な数であるが、発明の装置上に巻かれる1つ以上のボ
ビンから巻かれない多重房ベルトを使用する一定の張り
で、編んだり重なったりするベルトとして使用される。
【0014】図解例の1単位の供給スプールをピンと張
り、そこには、例えば、案内アームの一方が、より線を
スプールのないスプールの周りの角度位置に持って来る
と共に、より線をポート42への道に沿ってスムーズに
指示するように角度をなして他方を方角付ける形で、ス
プリングバイアスによりスプール台に取付ける2つのア
ーム上に搬送された案内プーリー34を設けている。そ
れぞれの素線を集めてバンドをなすのに、多数の方法で
ポート42を配置することができる。好ましい具体例
は、第4図に示すように、次の通りである。第1図にお
いて、素線ポートは、バンドの素線を制限するローラー
42,44を含むように、一般に指示される。ローラー
42は、軸方向に伸びており、ゴデットホイール60の
第1ホイール62に平行な軸で回転する。一定の間隔を
持った2つのローラー44は、素線を側面的に制限す
る。素線のローラー42,44は、ホイール62上を通
る、好んで均等にした一定間隔の素線24の平らなバン
ド26を形成するポートを入力する。
【0015】メータリングホイール62,64は、第1
図に示すように右回りに回転する。メータリングホイー
ルは、バンドの様々な幅に適応させるに十分に軸の長い
円周の表面を有する、プーリーに突縁をつけた、むしろ
比較的大きい直径であり、該バンドは、少なくとも一度
はドデットホイールの周りを通る(下方のメータリング
ホイール62の基で交差して、ホイール62,64の周
りを好んで数回通る。)。むしろ、メータリングホイー
ル62,64の台は、個々のボビン糸巻き装備に対して
調整できる、1つのドラッグを特徴とする。希望があれ
ば、メータリングホイールに適用されるドラッグは、様
々な電圧が、ドラッグ機構が及ぼす力を変えることに対
して適用される、例えばソレノイド等の電気作動装置に
よるクラッチ又はブレーキ機構(図示せず)によって、
自動的に制御され得る。択一的には、シャフト63,6
5(第5図参照)のどちらか、又は両方のナットで摩擦
用具上の軸圧力を互いに調整することで、ドラッグは設
定できる。
【0016】バンド26は、ホイール62の軸端、又は
その付近でポート42から第1のメータリングホイール
62に導かれ、該軸端は、バンドが下方のホイールから
上方の傾けられたホイール64へ通過する接線で、対応
する傾けられたメータリングホイール64の軸端と位置
を合わせる。メータリングホイールの位置合わせは、第
2図に示される。具体図のように、バンドは、傾けられ
たメータリングホイール64の最も左方の軸端へ垂直に
上方へと通過するために下方のホイール62の周りに搬
送されて、第2図に示すように、最も左方の軸端で下方
のメータリングホイール62をまず接触させる。バンド
は、上方のホイール64の周りを円周的に通過するの
で、上方のホイール64の傾斜によって、バンドは下方
のメータリングホイール62の軸に関して軸的に右へ置
き換えられる。これにより、バンドは、干渉なしに、ま
た、案内櫛を介して通るのではなく、メータリングホイ
ールによる接触によってのみ実質的に案内されないで、
下方のメータリングホイールの基で交差できる。傾斜角
度を設定することや、メータリングホイールに十分な軸
の長さを設けることにより、バンドはゴデットホイール
の周りを繰返し通過することができる。その結果、素線
はキャプスタン効果によって駆動し、非常に正確に長さ
が均等にされる。
【0017】バンドはメータリングホイール62との接
線でゴデットホイール装置から出ている。その接線は図
示した実施例においては水平である。この点でバンドは
メータリングホイール62、64の回りを、少なくとも
一回、好ましくは数回通過し、その結果、バンドが供給
ポート42からゴデットホイール装置に入った位置の右
側に、軸上に間隔をおいて配置される。その後に、バン
ドは正位置に固定されたバンドピックアッププーリ82
を通過する。バンドピックアッププーリ82は、バンド
を補正プーリ130に送り、その後にボビンに巻くため
に、往復プーリ140とビーク110を介して送る。
【0018】メータリングホイール62、64は、コラ
ム66上に設けられており、このコラム66はテーブル
38に取り付けられたベース部分を有している。コラム
66は、図面にも示すように、下部ホイール62と上部
ホイール64に分割することが可能で、それぞれはコラ
ムの下部にボルトで止めたコラム66部分に回転自在に
設けられている。下部メータリングホイール62の支持
部分は単にバンドパスに並べられていて、調整する必要
はない。更に詳しく説明すると、下部メータリングホイ
ール62を支持するコラム66部分は、下部ホイール6
2の軸63に回転自在に係合する軸台等の回転台を有し
ている。コラム66部分はバンド26に垂直な軸63の
位置合わせを行う。軸63は、バンドパスに対して、供
給ポート42と下部ホイール62の軸端、(即ち、図面
最左端)を結ぶ線に沿って垂直に設けられている。軸6
3はまた、バンド26の下部ホイール62からの出口
と、バンドピックアッププーリ82との接線を結ぶ線に
沿ってバンド26のパスに対しても垂直に設けられてい
る。この後者のパスは2つのメータリングホイール6
2、64の周りのバンドのパスが少なくとも部分的に螺
旋形になっているために軸63に関して軸上で一定の間
隔をおいて配置されている。プーリ82はテーブル38
にボルトで止められたサポート84に支持されている。
【0019】本発明の装置は、素線の長さ、バンドの
幅、測定の必要性等、種々の要求を調整するために構成
寸法に幅をもたせることが望ましい。従って、メータリ
ングホイール64は種々の構成に対して調整が可能であ
ることが望ましい。ホイール64は隣接するコラム66
の下部に、ホイール62に対してホイール64の傾斜角
度を設定するために第2図に示すように角度調節が出来
るように取付けられる、ベース部材を有するコラム66
の最上部に回転自在に支持された軸65を中心に回転す
る。図に示された実施例において、コラム66の上部は
対向フランジプレートを介してボルトによって、隣接す
る下部に取り付けられている。ボルトはスロットホール
を貫通して伸延しており、スロットホールによって、バ
ンドが下部メータリングホイールに導かれている、フラ
ンジ(第2図左側のフランジ)に隣接するメータリング
ホイール62との接線で設けられた垂直軸の回りの回転
によって、上部が傾斜し、置き換えることが可能であ
る。これにより、傾斜角とは無関係に、軸の最左端でメ
ータリングホイール64に導くためにバンドが最初に巻
きつくことが可能である。連続的な巻きつきを運ぶため
にホイールに沿って十分な軸上の空間を設けて、素線の
長さを均一にするためにホイール62、64の回りのバ
ンドを十分な回数だけ巻きつける目的のために、下部ホ
イールに対する上部ホイール64の傾斜角度を変化させ
ることによって、ゴデットホイール装置の回りの巻きつ
き数は変えることが可能であり、また最大バンド幅も変
えることが可能である。通常、ホイールにはバンドを4
−5巻きする。また一般的にバンドは、だいたい2ない
し12、あるいはそれ以上の素線端を有する。
【0020】好ましい糸巻き装置の実施例は、第4図及
び第5図に示されている。これらの図には、メータリン
グホイールコラム66の部分的な特徴が図示されてい
る。ホイール62、64上のつる巻き装置に素線をセッ
トし、全パスに沿って素線を交差させないように、あや
振り機構を介して、メータリングホイールによって定義
されたパスの回りに12の素線端のルートを決める必要
性を考えると、糸巻きには時間がかかり、それ故難しい
仕事といえる。これは供給スプールのテンショナに逆ら
って、例えば1素線につき2.5 1bs(1.1K
g)引っ張る間に行わなければならない。公知のメータ
リング装置においては、バンドの中でというよりはむし
ろ、素線は独立して糸巻きされる。本発明によると、素
線が交差する危険を回避し、素線供給スプールテンショ
ナに逆らって作用する危険も回避した形で素線をバンド
として簡単に巻くことが可能である。
【0021】クランク90はコラム66上に設けられて
おり、クランク90の隣接端で水平軸の回りを回転す
る。好ましくは、メータリングホイール62、64の間
に設けられる。クランク90はそれぞれ2つのメータリ
ングホイールのトップとボトムから突出するほどの長さ
を有している。メータリングホイールが占有している空
間を超えるために、クランクは必要な半径よりも僅かに
長いことが好ましい。クランク90の末端には素線係合
クランプ92及び手で係合させることが可能なハンドル
が設けられている。このハンドルは、糸巻きハンドル9
4の部分を構成しており、クランク90の末端から取外
しが可能である。それによって、クランプされた複数の
素線端を支持している。クランクの末端はハンドル部材
94を係合するかすがいを限定することが可能である。
好ましくは、締まりばめを用いて、メータリングホイー
ル62、64の回りに最初にバンドを巻く位置に糸巻き
ハンドルを振込み、その後に、ボビンに導かれた残りの
パスを介して素線端を運ぶために、ハンドルを振り出す
ようにする。
【0022】糸巻きハンドルのクランプ部には、クラン
プ板を取り付けるためのねじ込み穴を有する水平端部が
設けられており、素線端は水平端とプレートとの間に繋
がれている。クランクの末端によって限定されたかすが
いの内部で糸巻きハンドルを回転しない状態で受け取る
ことが可能である。クランクはメータリングホイールの
回りを回転しており、それ故素線は糸巻きハンドルのク
ランプ部の回りで巻きつかないので、オペレータはハン
ドルが回転するのを放っておくことが可能である。
【0023】クランク90の基端側は、糸巻部96を含
む軸95位置で、クランク基端に接続されている糸巻ハ
ブ97に嵌合される形で、コラム66に接触している。
クランクは軸95上を回転するので、ハブ97は、メー
タリングホイールを巻回するストランドの経路に沿って
形成される螺旋状の軌跡を軸として、即ち、図5中左方
に示される方向と同一の方向へ、移動することが出来
る。軸95の糸巻部96とハブ97は、先に巻かれた部
分に重なることなくメータリングホイールの周囲に螺旋
状に巻かれたバンドにより決まる、巻きピッチを有して
いる。巻ピッチは、本実施例により巻かれる最も幅広の
バンドを超えてクランク90が一回転する際に、ハブ9
7が軸方向に移動し得るに十分なだけの長さである。巻
取り終了後、即ち、バンドがメータリングホイールの周
囲に螺旋状に巻かれて、最下方のメータリングホイール
の外方(最左方)軸端に到達したとき、巻取りハンドル
は、クランクから取り外され、バンドの軌跡の残りの部
分を通ってバンドを引っ張るのに使用される。糸巻部9
6とハブ95は、下方のメータリングホイールに対して
上方のメータリングホイールが傾斜することにより得ら
れる、螺旋状の軌跡のピッチにほぼ適合する糸巻ピッチ
を供給する形で、置換されることが出来る。(例えば、
異なるクランクが用いられて、糸巻部が、それに対応す
る形で合わせられても良い。)如何なる場合にも、バン
ドが軌跡の残りを通って進行するように、クランク糸巻
部96と上方のメータリングホイールの所定の傾斜角度
との間に如何なる食違いがあろうとも、バンドがメータ
リングホイール一回通過するごとに、メータリングホイ
ール62、64は回転される。
【0024】図2に示すように、バンド26は下方のメ
ータリングホイール62から固定されたプーリ82に伸
延し、バンドがプーリ82に平坦に凭れる形で、90°
回転する。バンドはまず、固定されたプーリ82の周囲
を90°回ることにより、移動し得る補正プーリ130
に伸延し、そして、プーリ130の周囲を180°回る
ことにより、移動し得る往復プーリ140に伸延する。
バンドは往復プーリ140の周囲を90度回ることによ
り、ビーク110に伸延し、バンドは該ビーク110か
らボビン20に直進する。ボビン巻取り時、往復プーリ
140及びビーク110は、通常はボビン20のフラン
ジ端部との間に軸方向に形成される空間に実質的に等し
い部分である所定の支点間距離を、前後に往復する。ボ
ビンは、チェーン若しくはベルト174によりボビン駆
動シャフト170を駆動し得る形で設けられた駆動モー
タ178を介して回転する。
【0025】さらに好ましくは、あや振り機構は、ボビ
ン駆動モータ178からは直接駆動されることはない。
サーボモータ240は、コンピュータ制御の下で、あや
振り機構を駆動するために設けられる。あや振り機構2
40は、ある面において異なる線率上を振幅している2
個の移動し得るキャリッジを有している。キャリッジ1
42は、ガイドレーレール138、138上に設けられ
ており、ガイドレーレール138、138は、キャリッ
ジに固定されたスクリューナットに嵌合されている巻取
りシャフト部124によりキャリッジが前後に駆動され
る形で、キャリッジの進行方向が維持されており、これ
により、移動駆動線が形成されている。巻取りシャフト
部124はそれぞれの端部がジャーナルされて、テーブ
ル138に螺着されている支持フランジにより支持され
ている。ガイドレーレール138は、支持フランジ内に
固定されている。サーボモータは、キャリッジ142が
進行する一方の方向に回転し、そして、キャリッジが予
め決められたあや振り終了点に到達すると反転し、キャ
リッジが反対側のあや振り終了点に到達すると、再び反
転する。この過程において、バンド26は、ボビンの全
長に亙って平坦に、ボビン20に巻取られる。
【0026】バンド26はメータリングホイール62、
64から一定の速度で巻き出される。バンド26のあや
振りキャリッジに近ずく軌跡は、あや振りキャリッジの
あや振り方向に部分的に沿う形で直進しているので、バ
ンドのスピードがあや振りキャリッジの振幅周期を超え
て、常に一定ではあり得ない、という問題が生じる。そ
こで、あや振りキャリッジが(固定プーリ82に向かっ
て)巻き出されているバンドにカウンターを移動する際
に、あや振りキャリッジがバンドと同一の方向に移動す
る際に過供給分を繰り出す形で、所定の速度のバンドの
過供給分を蓄えておくことにより、等しくバンドが供給
され得る、補正手段が設けられている。この補正手段は
補正キャリッジ132により供給されている。バンドの
軌跡は、補正キャリッジ上に回転自在に設けられた補正
プーリ130の周囲を、180°回る。この配置は、補
正プーリと固定されたプーリ82間のバンド26の2本
の長さを示しており、バンド速度が一定であるところに
対応する所定の部分に、関連させられることが出来る。
補正プーリがあや振りキャリッジ142の直進速度の半
分の速度であや振りキャリッジ面上において移動し、プ
ーリ130と固定されたプーリ84に対応する点の間の
バンド26の2本の長さが、バンドを蓄え、そして、そ
れぞれのバンド振幅中に、バンドを繰り出す。補正キャ
リッジ132は、好ましくは、あや振りキャリッジに移
動する共通シャフト部124のピッチに比して、共通シ
ャフト122のシャフト部126とスクリューナット1
34のピッチが異なることにより、異なる比率で移動す
る形で、あや振りキャリッジと共に共通シャフト122
に設けられる。
【0027】さらに好ましくは、補正キャリッジ用のシ
ャフト部126は、あや振りキャリッジ用のシャフト部
124の半分のピッチで配設される。この、2分の1と
いう比率は、補正プーリ130と対応する点(プーリ8
2)間にオーバーラップされるバンド26の本数に対応
している。この本数は、また異なる本数が用いられ、補
正シャフト部126とあや振りシャフト部124のピッ
チは、またこれに対応する異なる比例関係を有すること
も可能であり、この結果、あや振り機構に関連する移動
がメータリングホイール62、64とビーク間に介在し
ているにも拘らず、ビーク110においては、一定のバ
ンド速度が保持される。
【0028】往復キャレッジ、補正キッレッジを駆動す
るシャフト部124、126には、補正装置を採用する
ことも可能である。シャフト部124、126は、共通
のシャフトの部分ではない。往復キャレッジと補正キッ
レッジ間において、速度が正確な比例関係を保持するよ
うに、シャフト部を調整したほうがよい。この際、シャ
フト部124、126が当接していると相対的に移動で
きないので、共通のシャフトを使用することによって上
述の調整をすることが出来る。また、シャフト部12
4、126を比例した駆動速度で同期させるように歯車
を調整する際に、シャフト部間の相対移動を行うことが
出来る歯車間の動きによって、バックラッシが生じる。
駆動モータ240を停止または逆転する必要があるた
め、バックラッシは、現行の型の往復機構では、ビーク
の各トランシットの端において大きな問題である。
【0029】精密な制御とバックラッシュの無い駆動に
ついての他の方法としては、シャフト部124、126
のサーボモータを各々独立させる。各モータは、1回転
当り多数のステップに、正確にコンピュータ制御するこ
とが出来る。独立して制御されるサーボモータを設けた
場合には、どのような速度の比例関係においても、特定
のボビンの巻上セットアップに対して適正になるよう
に、2つのシャフト部124、126を操作するよう
に、コンピュータコントローラをプログラムすることが
出来る。
【0030】ボビンの巻上セットアップは、より線の端
の数、より線の特性、ボビン又は巻上の物理的次元、そ
の他の要素を変えることによって、変えることが出来
る。図2に破線で示すように、ボビンが軸方向に長くて
も短かくても、ボビンを、ボビンシャフト、手動調整可
能なスパン調整装置184で保持することが出来る。ス
パン調整装置184は、種々のボビンを収納するために
手動調整可能な形で、ボビンを装着したり巻上ステーシ
ョンから除去することが出来るように設けられている。
ボビンは、ブロック182によって軸方向に固定された
ボビンシャフト170と、スパン調整装置184のボビ
ン係合部に、係合している。ブロック182とスパン調
整装置184は、テーブル38にボルトによって固定さ
れている。シャフトからボビンに回転力を伝えるには、
ボビンを、ボビンフランジを貫通する形で軸方向に長く
形成されたシャフトのスタブに保持し、シャフトのフラ
ンジに軸方向に係合させたほうがよい。ボビンの直径の
変化には、最初においても、バンド26の下層のラッピ
ングにおいても、ピボットシャフト112のビークのピ
ボット支持によって対応する。
【0031】ボビン駆動モータ178は、供給スプール
30からボビン20にバンド26を移動させる基本的な
動力を発生する。ボビン駆動モータは、ボビン駆動モー
タの速度を調整でき、装置を通るバンドの速度を調整す
ることが出来るインバータまたはモータコントローラへ
の、コンピュータ入力によって制御したほうがよい。ボ
ビン駆動モータは、サーボモータ240のように、精密
に制御する必要は無い。後者のタイプのモータは、1°
単位の正確さで制御出来、直ちに、停止し、逆転するこ
とが出来る。ボビン駆動モータは、バンドとメータリン
グホイールの慣性による問題を防止するために、起動、
速度制御の変化、および停止の間、円滑に加減速したほ
うがよい。コンピュータ制御することによって、ボビン
の速度を制限値内で円滑に増減することが出来る。ボビ
ンの速度は、ボビンの最大回転速度をセットおよび保持
だけでなく、バンドの最大速度と往復キャレッジの最大
移動速度の基準となる。
【0032】図2の概略である図3に示す、好適な制御
装置と検出装置は、概要の例補正オペレータの入出力手
段および集中制御用プロセッサと同様に、データ収集手
段とアクチュエータ制御手段を有している。デジタルコ
ンピュータを有するプロセッサには、プログラム格納用
のROM276が設けられており、種々のデータを格納
し、オペレータが選択したパラメータに基づいて操作の
シーケンスに効果を及ぼすための、RAM274が設け
られている。オペレータの入力、例えばボビン巻上操作
のため又は初期化および停止操作のためのオペレータの
入力は、オペレータインターフェイス290を介して読
み込まれる。オペレータインターフェイス290は、ス
イッチパッド、キーボード、タッチセンシングスクリー
ン等を有しており、当該オペレータインターフェイス2
90によって、オペレータは、コンピュータ制御下で実
行すべき選択枝を指示することが出来る。オペレータ
が、維持すべき特定のパラメータ値、例えば、往復の一
端または両端のポイント、維持すべきより線の速度、全
ボビンラップ長さなどの、維持すべき特定のパラメータ
値を、入力することが出来るようにしたほうがよい。更
に、オペレータは、プレプログラムの操作、または、パ
ラメータ、例えば標準ボビンパラメータ又は標準巻上操
作に関するパラメータを、選択することが出来る。コン
ピュータには、標準ボビンのリストを補正するデータ値
が読み込まれる。標準ボビンのリストには、ボビンフラ
ンジスペース、ボビンシャフト直径等、標準巻上ジョ
ブ、即ち、より線の数、全長などが含まれる。それか
ら、標準操作を実行するコンピュータによって、より線
の速度制限値、往復の端のポイント、メータリングホイ
ールの抵抗などの制御パラメータがセットされ、オペレ
ータは全ての制御パラメータを直接定義する必要はな
い。コンピュータからオペレータに、特定のジョブを定
義する十分なデータ、ROMに格納されている定数にプ
リセットされた必要な情報の部分を知らせるようにした
ほうがよい。または/更に、新しいジョブまたは非標準
のジョブを定義するデータを、同様な方法で入力するこ
とが出来る。プリセットジョブに変更がある際には、新
たな操作を可能にする前に、管理者または生産技術者が
パスワードを投入することを、オペレータに指示するこ
とが出来る。
【0033】表示/印刷装置282には、現在プログラ
ムされたジョブなどのコンピュータの現在の状態を表示
することが出来る。表示/印刷装置282は、巻上操作
中にパラメータの現在の値を読み出す操作を出来るよう
にし、更に、管理レポートを作成することが出来るよう
にしたほうがよい。生産されたボビンの数、生産された
ボビンの型、ダウンタイム、生産効率レポートが手には
いるようにしたほうがよい。
【0034】工程データは、オペレータインターフェー
スではなくI/Oインターフェース272を介して入出
力される。これは、光学アイソレータ、A/D又はD/
A変換器、複合機及びセンサ出力をコンピュータ制御用
のデジタル信号に変換する(逆に、コンピュータからの
指令を各種の装置に適した信号に変換する)同様の手段
から構成されている。コンピュータは、1個以上の素線
中断センサ230、メータリングホイール62、64及
びボビン駆動シャフトの回転角度をそれぞれ検出する軸
角度エンコーダ234、252並びにビークキャリッジ
の位置センサ262からの信号を受ける。コンピュータ
270からI/Oインターフェース272を介して出力
された指令は、ボビンモータ駆動手段256を介してボ
ビンモータ178に、サーボコントローラ242を介し
て往復サーボモータ240に伝送される。
【0035】各素線中断センサ230は、素線供給経路
に沿った如何なる場所に設けてもよい。ワイヤをボビン
に巻き取る際には、該ワイヤの電気伝導性を素線中断の
検出に利用することが出来る。ワイヤ中断センサは、素
線が適正に供給されているときに通り抜けるような、電
気伝導性を有する開口部を設けることが望ましい。素線
が中断した場合には、素線の端部が、素線供給経路から
外れて電気伝導性を有する開口部に接触し、その結果、
該開口部がアースされ、コンピュータに信号が出力され
る。また、素線の張力を検査することにより、素線の中
断を検出することも可能である。例えば、空転ローラの
上側に素線を交差する形で走らせておき、空転ローラが
素線からの押圧力を受けなくなった場合には、素線の中
断を知らせる信号を出力するリミットスイッチを設ける
ことも出来る。
【0036】メータリングホイール62、64用の軸角
度エンコーダ234及びボビン駆動シャフト用の軸角度
エンコーダ252は、メータリングホイール62、64
の回転角度を積算し、該積算された回転角度に応じた一
連のパルスを出力する(或いは、軸角度エンコーダ23
4、252は時々刻々の回転角度データを出力し、該出
力された回転角度データをコンピュータ270が周期的
に読み込む。)。これ等のデータは、メータリングホイ
ールを通過する素線の長さと、メータリングホイール及
びボビン駆動シャフトの時々刻々の回転速度の両方を演
算するのに利用される。即ち、メータリングホイールを
通過する素線の長さは、ボビンへの巻き取り動作が所定
の長さに達したところで停止することに基づいて積算さ
れる。また、メータリングホイールとボビン駆動シャフ
トの回転速度は、ボビンモータ駆動手段256を介して
ボビンモータ178に付与される電力を調整することに
より制御される。素線供給速度、往復速度及びボビン回
転速度は、予め設定された上限値と下限値との間で制御
されることが望ましい。巻き取り動作の最初の段階で
は、ボビンの直径は小さいので、ボビンは素線供給速度
よりも速く回転する。この段階では、ボビン回転速度と
往復速度が安全な下限値以下となるようにボビン駆動シ
ャフトを制御する。その後、ボビンの直径は素線の巻き
取り動作に伴なって増加するので、素線供給速度が安全
な上限値以下となるようにボビン駆動シャフトの回転速
度を制御する。素線供給速度、往復速度及びボビン回転
速度は、素線の巻き取り動作及び往復動作が安全かつ正
確に行なわれるように、またボビンモータ178及び往
復サーボモータ240その他の機器が過負荷とならない
ように、上限値と下限値との間で制御される。
【0037】サーボコントローラ242及び往復サーボ
モータ240は、必ずしも軸角度エンコーダを必要とし
ない。何故なら、往復サーボモータ240は実質的にノ
ンスリップ回転機構を有しており、コンピュータ270
は、サーボコントローラ242を介して往復サーボモー
タ240に出力されるステッピング指令を認識すること
により、現在の往復位置を知ることが出来るからであ
る。往復位置データを既知の点に設定するために、或い
はスリップが生じた際のエラーが蓄積されることを回避
するために、ビークキャリッジの位置センサ262は、
ビークキャリッジが既知の点、例えばリミットスイッチ
や光学式検出器等により検出された所定の原点に位置決
めされた場合にそれを検出する。
【0038】ワイヤ素線を巻き取る際には、ボビン回転
速度が約1250〜3750rpmとなるように制御す
ると共に、ワイヤ素線の供給速度が毎分約1720フィ
ートとなるように維持することが望ましい。往復駆動
は、ボビン回転速度に対応した形で制御することが望ま
しい。その対応関係は、オペレータが入力するか、又は
所定の限界値を設定することにより自在に決定すること
が出来る。例えば、往復速度をボビンの1回転に対して
約0.025〜0.250インチとなるようにしてもよ
い。これは、ボビンの最大回転時で毎秒1.6〜16.
0インチの往復速度に相当する。更に、往復速度は、毎
分2〜3反転又はそれ以下に維持されることが望まし
い。上記の数値は、ボビンモータ178の出力が3馬力
であり、往復駆動モータの出力が1.5馬力であると仮
定した場合の一例に過ぎない。これ等ボビンモータ17
8及び往復駆動モータの出力が異なる場合には、それに
応じて適宜修正することが出来る。
【0039】自動中断機構は、上述したように、素線中
断の際に効力を発揮する。その装置は、ボビンが一杯に
なったときに、又はビーク位置が所定の限界点に達した
ときに、工程が自動的に中断するように設計することも
可能である。ビーク位置は、ビークがピボット112の
回りを最大角度まで駆動された際に作動するリミットス
イッチにより検出することが出来る。
【0040】ボビンの回転及び往復動作を制御するのに
必要なデータに加えて、本装置は、工程管理に役立つ作
業効率等の資料を所望の時間間隔で蓄積するためのシス
テム時計その他の手段を有している。その資料は、例え
ば、実質稼働率(全工程時間に対する実質稼働時間の割
合)、材料の使用状況(長さ及び種類)、製造されたボ
ビンの数量(種類別)、平均の巻き取り時間、次の平均
のボビンの製造に移行するまでの作業中止時間の平均値
及びアラーム又は中断機構の数と種類である。これ等の
資料は、作業者の交替時に、製品の一定量毎に、或いは
一定時間毎に集計されることが望ましい。望むならば、
これ等資料中のデータを記録しておくことも可能であ
る。
【0041】説明しクレームとして主張する発明は、ボ
ビン20上に、素線端部をバンド26に形成し多数の素
線端部24を巻き取る装置である。手段30、32、3
4は、複数の個々の素線端部24を供給ポート42、4
4に伝える。一組のメータリングホイール62、64
は、前記素線端部24を供給ポート42、44から受け
入れるように配置されており、前記素線端部24は、バ
ンド26の幅を限定するように平行でかつ横方向の間隔
が取られている。第1のメータリングホイール62は、
バンド26に垂直で軸63回りに回転可能であり、前記
第1のメータリングホイール62の側面の縁に近接した
バンド26を受け取る位置に設けられている。第2のメ
ータリングホイール64は、第1のメータリングホイー
ル62を含む平面に平行で軸65回りに回転可能であ
り、第1のメータリングホイールに対して角度を付けて
傾けている。それによって、バンド26は、固定軸に設
けられたバンドピックアップ82へ少なくとも部分的に
螺旋状の軌跡上を前記一組のメータリングホイール6
2、64回りに進む。あや振り機構140、142及び
ボビン駆動装置178は、前記ボビン20上にバンド2
6を巻き取り可能なように設けられており、前記あや振
り機構は、バンドの軌跡に沿ったメータリングホイール
の下流側で前記バンドに対して作用する。複数の個々の
素線24を供給ポート42、44に伝える手段は、供給
スプール30から素線を取り出すスプールホルダーを有
した供給スプール基地30を有しており、スプールホル
ダーは、調整可能な張力調整装置を有している。素線2
4は、供給スプール30と供給ポート42、44との間
及び、供給ポート42、44とメータリングホイール6
2、64との間で引き伸ばされる。前記素線24は、供
給ポート42、44からメータリングホイール62、6
4を通り、むしろバンドピックアッププーリー82を含
み前記バンドピックアップとの間で、案内櫛に遭遇する
ことなく自由に引き伸ばされる。
【0042】手段68は、メータリングホイール62、
64の回転数を検知し、処理装置270は、メータリン
グホイール62、64の回転数を検知する手段68及
び、手動でデータを入力する手段を含んだ作業者とのイ
ンタフェース290と結合されている。処理装置270
は、前記分離した個々の供給スプールそれぞれの有効長
さに関連する情報をデータ入力手段から受け取り可能で
あり、メータリングホイール62、64の回転数を関数
として前記有効長さを減算することにより、少なくとも
1個のボビンの巻き取り作業中に有効長さを記録可能で
ある。
【0043】あや振り機構は、補正プーリー130及び
往復プーリー140を有しており、バンド26はバンド
ピックアッププーリー82と補正プーリー130及び往
復プーリー140との間で引き伸ばされる。往復プーリ
ー140は、スクリューナット118で固定されてお
り、前記ボビン20の軸方向に沿ってバンド26を巻き
取るために前記ボビン20の軸に沿って揺動する形で直
線運動可能である。補正プーリー130は、スクリュー
ナット134で固定されており、往復プーリー140の
速度に比例した速度でかつ同位相で直線運動可能であ
る。第1のスクリューナット118及びスクリューナッ
ト134は、異なるネジピッチ124、126を有した
共通のシャフト122上を移動する。可逆なサーボモー
タ240は、前記シャフト122を正回転及び逆回転
し、前記サーボモータ240は、処理装置270により
制御される。前記処理装置270は、オペレータインタ
フェース290からの指示により、少なくとも1個の素
線の直径の変化の範囲、バンドの多くの素線、ボビンの
型、ボビンのフランジの厚み、あや振り距離、あや振り
終了位置、必要なボビンバンド長さ及び必要なより線速
度に適応するようにボビン20を巻き取るためにサーボ
モータ240制御可能である。
【0044】ボビン駆動装置は、ボビン20を回転可能
なボビン駆動モータ178を有しており、メータリング
ホイール62、64からあや振り機構140、142、
130、132を通してバンド26を引っ張る。処理装
置270は、ボビン20の回転数を検知する手段252
により検知したボビン速度にサーボモータ240の動き
を同期する。更に、処理装置270は、少なくとも一つ
の装置作動時間、多くのボビンの生産量、多くのボビン
のセットアップタイプ毎の生産量、全より線長さ、ボビ
ン間の時間及びボビンの作動時間について、規定の間隔
で演算を含む管理報告を作り出すことが可能である。少
なくとも一つの警告状態を検知する検知器230は、処
理装置270に接続されており、前記警告状態の感知に
反応する装置の停止及び少なくとも一つの警告表示をす
ることが可能である。
【0045】本発明による別の実施例は、ボビン20上
に多数の素線24を巻き取り、前記素線をバンド26に
形成する装置として特徴付けられる。前記装置は、以下
に構成される手段30を有している。即ち、複数の個々
の素線端部24を供給ポート42、44に伝え、一組の
メータリングホイール62、64は、前記素線24を前
記供給ポート42、44から受け入れるように配置され
ており、前記素線24は、バンド26の幅を限定するよ
うに平行でかつ横方向の間隔が取られており、前記メー
タリングホイールは、バンド26に垂直で軸63回りに
回転可能であり、前記第1のメータリングホイール62
の側面の縁に近接したバンド26を受け取る位置に設け
られた第1のメータリングホイール62、及び、第1の
メータリングホイール62を含む平面に平行で軸65回
りに回転可能であり、第1のメータリングホイールに対
して角度を付けて傾けて第2のメータリングホイール6
4から成り、それによって、バンド26は、固定軸に設
けられたバンドピックアップ82へ少なくとも部分的に
螺旋状の軌跡上を前記一組のメータリングホイール6
2、64回りに進む。前記メータリングホイール62、
64に設けられたあや振り装置90、92、94は、前
記一組のメータリングホイール62、64回りに回転す
るように設けられたクランク90及び、複数の素線24
と噛み合うことができるようなクランプ92を有してお
り、クランプ92は、クランク90の回転軌道が前記メ
ータリングホイール62、64回りに前記素線24とク
ランプ92を通るように、前記メータリングホイール6
2、64に近接して配置されている。クランク90は、
クランク90の回転数毎にバンド26の幅に少なくとも
等しいピッチを有する糸巻きハブ97を回転させ、これ
によって、クランク90の回転軌道は、前記メータリン
グホイール62、64上を螺旋状に前記バンド26を包
む。前記クランクは、クランク90から取外し可能なハ
ンドルメンバ94を有しており、ハンドルメンバ94
は、前記クランプ92を有しており、これによって、ハ
ンドルメンバ94は、前記メータリングホイール62、
64上でバンド26を糸巻きするために用いられること
ができ、その後、クランク90から前記メータリングホ
イール62、64の下流側で前記バンド26を糸巻きす
るために取外される。
【0046】駆動手段178、174、172、178
は、あや振り機構を通し前記メータリングホイール6
2、64に糸巻きされたバンド26を引っ張るためにボ
ビン20を回転し、手段234は、前記メータリングホ
イール62、64の回転を検知するために設けられてい
る。サーボモータ240は、あや振り機構を進めたり戻
したりできる。処理装置270は、サーボモータ24
0、242及び回転数検知のために手段234と接続さ
れており、処理装置270は、ボビン20の回転速度を
関数としてサーボモータ240が制御可能である。処理
装置270は、少なくとも1個の素線の直径、バンドの
多くの素線、ボビンの型、ボビンのフランジの厚み、あ
や振り距離、あや振り終了位置、必要なボビンバンド長
さ及び必要なより線速度に関連する規定された特性に関
してボビン20を巻き取るためにサーボモータ240が
制御可能である。処理装置270と接続されたオペレー
タインタフェース290は、少なくとも一つの規定され
た特性を予め用意するために作業者により色々なインプ
ットデータを受け入れる。回転を検知する手段は前記メ
ータリングホイール62、64の回転及びボビン駆動装
置の回転を検知する軸角度エンコーダを有している。
【0047】更に、前記処理装置は、少なくとも一つの
装置作動時間、多くのボビンの生産量、多くのボビンの
セットアップタイプ毎の生産量、全より線長さ、ボビン
間の時間及びボビンの作動時間について、規定の間隔で
演算を含む管理報告を作り出すことが可能である。少な
くとも一つの警告状態を検知する検知器230は、処理
装置270に接続されており、前記警告状態の感知に反
応する装置の停止及び少なくとも一つの警告表示をする
ことが可能である。
【0048】本発明は、従来の多重より線糸巻き装置と
比べて、各種の素線の長さをこれ等素線同士の干渉を回
避しつつ揃えることが出来る多重より線糸巻き装置を提
供することを第1の目的とする。本発明は、コンピュー
タ制御及び情報提供の点において改良された多重より線
糸巻き装置を提供することを第2の目的とする。本発明
は、供給される複数の素線を糸巻き経路に沿って束状に
供給し得るようにガイドすることにより、これ等素線の
糸巻き動作を容易にすることを第3の目的とする。本発
明は、ボビン及び素線の供給速度を所定の範囲内で選定
することが出来るにも拘らず、素線の供給速度に対応し
た形で正確に駆動することが可能な往復機構を有する多
重より線糸巻き装置を提供することを第4の目的とす
る。本発明は、最小限の構成要素を簡単に組み合わせる
ことにより、糸巻き精度と耐久性を向上させた多重より
線糸巻き装置を提供することを第5の目的とする。上記
の第1乃至第5の目的は、多数の素線の端部をバンドを
形成する形でボビン上に巻き取る装置により達成され
る。1組のメータリングホイールは、張設されたスプー
ルから供給される前記多数の素線の端部を受け持つ。こ
れ等メータリングホイールは、傾斜軸を中心として回転
自在に支持されており、その結果バンドは、各素線の長
さが一定となるように、螺旋状の経路に沿って進む。メ
ータリングホイールに設けられた回転センサは、バンド
の速さを検出する。糸巻き補助装置は、作業者が多数の
素線の端部を一体に束ねるための着脱自在のクランプハ
ンドルを有しており、多数の素線を把持して糸巻き経路
に沿ってガイドする。往復機構は、共通のシャフトの別
個のネジピッチ部分により駆動される補正プーリ及び往
復プーリを有しており、該往復機構とボビンの回転機構
とにより、バンドをボビン上に巻き取ることが出来る。
処理装置は、メータリングホイールの回転角度を検出
し、共通のシャフトを正逆方向に回転駆動する逆転サー
ボモータを制御する。処理装置は、オペレータインター
フェースを介した指令に応答し、素線直径、バンドを形
成する素線端部の数量、ボビンの種類、ボビンのフラン
ジの厚さ、往復距離、往復端位置、ボビンバンドの長さ
及び素線供給速度の許容範囲を拡大する。ボビン駆動モ
ータは、ボビンを駆動し、それにより、処理装置がサー
ボモータの作動を同期化するように、メータリングホイ
ールを超えて往復機構を介してバンドを引っ張る。
【0049】本発明は、以上説明したように、本発明の
範囲の中の多くのヴァリエイションは、熟練した技術を
有する人にとって、今はっきりする。参照は、独占権が
要求されるなか本発明の範囲の評価する上で、典型的な
具体的な装置の前述の説明よりもむしろ付加されたクレ
ームに作られるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による多重より線糸巻き装置の
一実施例を示す立面図(部分的に断面図を含む。)であ
る。
【図2】図2は、図1に示す多重より線糸巻き装置を上
から見た平面図である。
【図3】図3は、図1に示す多重より線糸巻き装置の概
略的な制御ブロック図である。
【図4】図4はメータリングホイール用の糸巻き装置を
含む別の実施例を示す立面図である。
【図5】図5は図4の右側から見た立面図(部分的に5
−5線に沿った断面図を含む。)である。
【手続補正書】
【提出日】平成3年3月12日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 多重より線糸巻き装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の縦糸がボビン上
に一定の長さで多重より線バンドとして束ねられて巻き
取られることが可能な糸巻き装置において、特に、傾斜
付きゴデットホイールを有した糸巻き手段、及び、長さ
の差を最小限にし糸巻き動作の効果を最大限にするため
の制御装置を有した多重より線糸巻き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、高圧ホース等を補強するケース
を編んだり包んだりするために使用されるような多重よ
り線バンドを生産するために、ボビンに複数の縦糸を巻
き取る作業において、ボビン巻き戻し中に、前記バンド
の全ての縦糸の長さを等しくすることを保証することは
必要なことである。もし、縦糸の長さが色々であると、
その結果生じた縦糸の張力の差が、編んだり包んだりし
たケースの強度を低下させる。ボビンへの多重より線バ
ンドの巻き取りは、通常、一定の間隔に置かれた縦糸を
巻いた複数のスプールから縦糸を個々に集めることを意
味し、そして、縦糸は、通常、バンドとするために色々
な角度から束ねられたり、色々な間隔を持つので巻き取
り位置からの距離に差のある傾向がある。供給スプール
は、代表的に引っ張り台に設けられており、それは、規
定の張力が維持できるように個々に調整される。しかし
ながら、複数のスプールからの縦糸の張力は、通常は多
少異なる。個々の縦糸を集めたり供給したりする際に、
個々の縦糸の長さを一定にすることを保証することは困
難である。
【0003】複数の平行な縦糸間の長さの差を等しくす
る公知の装置としては、ゴデットホイールがある。ゴデ
ットホイール装置は、一般に、2個のキャプスタンを有
しており、供給された縦糸が、共通の軌跡を通って束ね
られるキャプスタン効果に依って、縦糸間の長さの差及
び規定の回転数が等しくされるように束ねられる。公知
の多重糸巻き装置において、スプールから供給される縦
糸は、キャプスタンの上へ案内櫛(ガイドコム)を通し
て供給することにより集められ、そして、案内櫛は、案
内櫛の歯により決められるより線の横方向の間隔を保持
する。更に、案内櫛は、一方のキャプスタンから他方の
キャプスタンへ通るときにバンドの横方向の変位も保持
し、それによって、バンドは、それぞれのキャプスタン
上を螺旋状に通り、そして、ボビンの軸に平行に往復運
動する供給ヘッドを用いてボビン上に束ねるような、一
組のキャプスタンを有している。一般に、多くの櫛及び
アイドラホイールは、縦糸を供給する個々のスプールか
ら多重より線を巻き取るボビンまでの間で、縦糸やより
線バンドを方向を変化させながら案内するために、縦糸
やバンドと交わる形で設けられる。これらの案内櫛は、
長さ一定化のための摩擦障害物であり、しばしば、縦糸
を中断したり絡まったりする問題の場所になる。
【0004】公知の多重より線糸巻き装置は、設定する
時間も要する。該装置を通った縦糸の軌跡は、個々の縦
糸がバンドを形成するように、軌跡を交差すること無く
平行のままであろう。一般に、作業者は、装置を通して
縦糸を別々に糸巻きし、出口に向けてキャプスタン回り
に案内装置を通してそれぞれの縦糸を順番に引つ張る。
縦糸は、それぞれ注意深く置かれ、供給スプールの張力
に対抗して引っ張られる。前記装置は、供給スプールが
替わる度に巻き取られるであろう。例えば、25個くら
いのボビン全てについてである(供給スプールからの巻
き取りの間に故障がないと仮定した場合)。糸巻き動作
は、前記装置の全作業中止時間の大部分に相当する。
【0005】もし、縦糸のいくつかが、多重より線糸巻
き装置の巻き取り段階中に無くなったり、切れたりした
ら、多重より線巻き取り装置は、その潜在価値をかなり
下げる。1個の供給スプールの縦糸が無くなり、完全巻
き取り状態のボビンよりも短い個々の供給スプールに残
っている長さは、前述同様に価値を下げる。効率的であ
るには、全てのスプールが、巻き取り中に連続して縦糸
を供給し、多重より線を巻き取るボビンの巻き取りに使
用されるスプールの縦糸の長さが、そのボビンの巻き取
る長さの総和に対応することが必要である。この関係の
効果を最大にするには、全ての供給スプールから有効に
供給される量と多重より線ボビンの巻き取り中の総消費
量を把握する必要がある。本発明によれば、ボビンの巻
き取りに用いられる装置は、特に、縦糸の長さを一定に
するキャプスタンホイールは、供給スプールの残量の解
析と管理報告のために備えられている。このような手段
により、前記装置は、巻き取り動作が完了できないこと
を警告をすることで、前有効量を管理することができ
る。
【0006】米国特許4,154,410−ハエネル他
の公開された多重より線糸巻き装置の中で、別々の供給
スプールからの縦糸は、第1及び第2のメータリングホ
イールの上に巻き取られたり集められたりする。縦糸
は、案内櫛を用いる位置になる。より線は、往復運動す
る供給装置経由で導かれる。供給装置は、多重より線バ
ンドがボビン軸と平行に固定された供給口から調整式プ
ーリーを通るように配置されている。このとき、再度、
ボビン軸と平行に往復運動する第2プーリーを通り、第
2プーリーは、ボビン上により線を案内するためにボビ
ンの全長さに渡り往復運動する。調整式プーリーは、よ
り線が調整式プーリー回リの速度が2倍になることによ
り供給速度の相対的な変化の影響を打ち消すように、第
2プーリーが往復運動する半分の距離の間で往復運動す
る。その結果、一定供給速度、一定より線長さでボビン
に供給される。しかしながら、前記装置の個々の可動部
品は、駆動手段とベルトや歯車によりと噛み合わされて
いる。前記装置は、個々の供給スプールのより線の有効
長さの監視手段、または、ボビンに巻き取り中の有効長
さに関連する手段を有しない。
【0007】撚り糸の糸巻き装置は、米国特許4,46
2,552−イアンヌシーに公開されている。この装置
は、前述のように一組のキャプスタンまたはゴデットホ
イールを有しており、それは、バンドを限定するグルー
プに供給するとき、より糸の個々のより線の長さを一定
にするためのものである。米国特許3,720,054
−ハエネル他、3,896,860−イアンヌシー、
4,034,642−イアンヌシー他、及び4,72
9,278−グラエフ他に公開されている、より線やホ
ース等を補強するバンドの巻き取り装置は、関連するも
のであろう。米国特許3,839,939−ウイリー、
3,907,229−及び4,765,220−イアン
ヌシー他に公開されているのは、より線スプールの張力
装置である。記述した各々の特許の教えるところのう
ち、縦糸の取り扱いに関連することだけをここで述べ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、公知の多重よ
り線糸巻き装置においては、これらの案内櫛が長さ一定
化のための摩擦障害物であり、しばしば、縦糸を切った
り絡まったりする問題の場所になり、また、縦糸の設定
する時間も要したり、個々の供給スプールのより線の有
効長さの監視手段やボビンに巻き取り中の有効長さに関
連する手段等を有しない。
【0009】本発明は、上記事情に鑑み、各種縦糸の長
さを揃えることができ、コンピュータ制御及び情報提供
の点において改良され、糸巻き動作を容易にし、ボビン
及び縦糸の供給速度を所定の範囲で選定することができ
縦糸の供給速度に対応した形で正確に駆動し、糸巻き精
度及び耐久性を向上させた多重より線糸巻き装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1によ
れば、多重より線糸巻き装置は、バンド(26)を形成
する多数の縦糸(24)をボビン(20)に巻き取るた
めの装置において、複数の個々の縦糸(24)を供給ポ
ート(42、44)に導く手段を有し、1対の第1及び
第2のメータリングホイール(62、64)を前記複数
の縦糸(24)を前記供給ポート(42、44)から受
け入れる形で設け、前記縦糸(24)を前記バンド(2
6)に形成する形で平行でかつ側方に間隔を形成するよ
うに設け、前記第1及び第2のメータリングホイール
(62、64)は、前記バンド(26)に直角な軸を中
心に回転し得るように設けられた第1のメータリングホ
イール(62)を有し、該第1のメータリングホイール
(62)は、その第1のメータリングホイール(62)
の一方の側端部に隣接した前記バンド(26)を受け入
れるように配置され、前記第1及び第2のメータリング
ホイール(62、64)は、前記第1のメータリングホ
イール(62)を含む平面に平行に、軸を中心に回転し
得るように設けられた第2のメータリングホイール(6
4)を有し、かつ、第1のメータリングホイール(6
2)に対して角度的に傾斜した形で設けられ、前記バン
ド(26)が前記1対の第1及び第2のメータリングホ
イール(62、64)の周囲の少なくとも部分的な螺旋
状の軌跡上を移動してバンドピックアップ側に行く形で
バンドピックアップを固定サポートに設け、前記バンド
(26)を前記ボビン(20)に巻き付けるように制御
することの出来るあや振り機構及びボビン駆動装置を設
け、前記あや振り機構は、バンド(26)の軌跡に沿っ
た前記第1及び第2のメータリングホイール(62、6
4)の下流側で、前記バンド(26)に対して作用する
形で設けて構成される。
【0011】また、本発明の第2は、上述(本発明の第
1)の多重より線糸巻き装置において、前記複数の縦糸
(24)を供給ポート(42、44)に導く手段は、供
給スプールから縦糸(24)を分離するスプールホルダ
の設けられた供給スプールステーション(32)を有
し、前記スプールホルダに、調整可能な縦糸(24)の
張力調整機構を設けて構成される。
【0012】また、本発明の第3は、上述(本発明の第
2)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記縦糸
(24)が、前記供給ポート(42、44)から前記第
1及び第2のメータリングホイール(62、64)を介
してバンドピックアップ間で、ガイドコムを介すること
無く摩擦の生じない自由状態で伸張している形で設けて
構成される。
【0013】また、本発明の第4は、前述(本発明の第
2)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記第1
及び第2のメータリングホイール(62、64)の回転
を検知する回転検出手段(68)及びオペレータが手動
操作可能なデータ入力手段を有するオペレータインタフ
ェース(290)に接続された処理装置(270)を有
し、該処理装置(270)を前記データ入力手段から各
供給スプール(30)のそれぞれにおける供給可能長さ
を示す情報を受け取るように設け、また、前記処理装置
(270)を一つのボビン(20)の巻取り動作中に、
前記第1及び第2のメータリングホイール(62、6
4)の回転作用により前記供給可能長さを減らしてゆく
とにより供給可能長さを記録するように設けて構成され
る。
【0014】また、本発明の第5は、上述(本発明の第
4)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記あや
振り機構は、補正プーリ(130)及び往復プーリ(1
40)を有し、前記往復プーリ(140)は、第1のス
クリューナット(118)に対して固定され、前記バン
ドピックアップから補正プーリ(130)に伸延し前記
往復プーリ(140)に180°に渡り巻き付いた前記
バンド(26)をボビン(20)の軸方向の長さに沿っ
て巻き取ることができ、ボビン(20)の軸心に沿って
直線上を往復運動しえるように設けられ、前記補正プー
リ(130)は、第2のスクリューナット(134)に
対して固定され、前記往復プーリ(140)の速度に比
例した速度でかつ前記往復プーリ(140)と同期した
形で直線的に移動し得るように設けて構成される。
【0015】また、本発明の第6は、上述(本発明の第
5)の多重より線糸巻き装置の装置において、第1のス
クリューナット(118)及び第2のスクリューナット
(134)は、それら第1及び第2のスクリューナット
(118、134)のネジピッチに対応した異なったネ
ジピッチを有する共通の共通シャフト(122)上に搭
載される形で設けられ、前記共通シャフト(122)を
正回転及び逆回転させることができるように処理装置
(270)により制御されるサーボモータ(240)を
有し、前記処理装置(270)は、ボビン(20)に巻
き取るために、前記サーボモータ(240)を前記オペ
レータインタフェース(290)からの指示に基づい
て、縦糸の直径、バンドの縦糸数、ボビンのタイプ、ボ
ビンのフランジの厚さ、あや振り距離、あや振り終了
点、要求されるボビンバンド長、要求される縦糸スピー
ドのうち少なくとも一つの変動に適用するように制御し
得る制御装置を設けて構成される。
【0016】また、本発明の第7は、上述(本発明の第
6)の多重より線糸巻き装置の装置において、ボビン駆
動装置(256)は、前記ボビン(20)を回転駆動す
るボビン駆動モータ(178)を有し、また、前記ボビ
ン駆動装置(256)は、バンド(26)をあや振り機
構を介して前記第1及び第2のメータリングホイール
(62、64)上に引き出し、ボビン(20)の回転を
検出する手段から検出されたボビンスピードに前記サー
ボモータ(240)の運転を同期させる前記制御装置を
有して構成される。
【0017】また、本発明の第8は、前述(本発明の第
5)の多重より線糸巻き装置の装置において、所定の時
間間隔で、装置の運転時間、ボビン製造数、装備された
タイプごとのボビン製造数、縦糸の直線長さの合計、ボ
ビン間の時間、ボビン運転時間のうち少なくとも一つに
ついて演算したものを含む管理報告を作成するように運
転し得る処理装置(270)を有して構成される。
【0018】また、本発明の第9は、上述(本発明の第
8)多重より線糸巻き装置の装置において、少なくとも
一つの警告状況を検知し、前記警告状況を検知して反応
し、糸巻き装置の停止及び警告表示のうち少なくとも一
つを行なうことができるセンサ(230)を有し、該セ
ンサ(230)を処理装置(270)に接続して設けて
構成される。
【0019】また、本発明の第10は、バンド(26)
を形成する多数の縦糸(24)をボビン(20)に巻取
るための装置において、複数の個々の縦糸(24)を供
給ポート(42、44)に導く手段を有し、1対の第1
及び第2のメータリングホイール(62、64)を前記
複数の縦糸(24)を前記供給ポート(42、44)か
ら受け入れる形で設け、前記縦糸(24)を前記バンド
(26)に形成する形で平行でかつ側方に間隔を形成す
るように設け、前記第1及び第2のメータリングホイー
ル(62、64)は、前記バンド(26)に直角な軸を
中心に回転し得るように設けられた第1のメータリング
ホイール(62)を有し、該第1のメータリングホイー
ル(62)は、その第1のメータリングホイール(6
2)の一方の側端部に隣接した前記バンド(26)を受
け入れるように配置され、前記第1及び第2のメータリ
ングホイール(62、64)は、前記第1のメータリン
グホイール(62)を含む平面に平行に、軸を中心に回
転し得るように設けられた第2のメータリングホイール
(64)を有し、かつ第1のメータリングホイール(6
2)に対して角度的に傾斜した形で設けられ、前記バン
ド(26)が前記1対の第1及び第2のメータリングホ
イール(62、64)の周囲の少なくとも部分的な螺旋
状の軌跡上を移動してバンドピックアッププーリへ行く
形でバンドビックアッププーリを固定軸に設けて構成さ
れる。
【0020】また、本発明の第11は、上述(本発明の
第10)の多重より線糸巻き装置の装置において、第1
及び第2のメータリングホイール(62、64)に対し
て糸巻き装置を設け、該糸巻き装置は、前記1対の第1
及び第2のメータリングホイール(62、64)の周囲
を回転するように設けられたクランク(90)及び複数
の縦糸(24)を係合させるように動作し得るクランプ
(92)を有し、該クランプ(92)を該クランク(9
0)の回転により前記クランプ(92)と縦糸(24)
を前記第1及び第2のメータリングホイール(62、6
4)の周囲を通過させるように近接して設けて構成され
る。
【0021】また、本発明の第12は、上述(本発明の
第11)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記
第1及び第2のメータリングホイール(62、64)の
周囲で前記バンド(26)の周囲に螺旋状となるように
前記クランク(90)の回転毎に少なくとも前記バンド
(26)の幅に等しいピッチでねじ切りされたハブ(9
7)を中心に回転し得るように該クランク(90)を設
けて構成される。
【0022】また、本発明の第13は、前述(本発明の
第11)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記
クランク(90)は、該クランク(90)から取り外す
ことにより第1及び第2のメータリングホイール(6
2、64)の下流側で移動経路に沿った形でよることが
できるハンドル部材(94)を有し、該ハンドル部材
(94)は、第1及び第2のメータリングホイール(6
2、64)上でバンド(26)をよるように使用し得る
クランプ(92)を有して構成される。
【0023】また、本発明の第14は、前述(本発明の
第10)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記
あや振り機構は、補正プーリ(130)及び往復プーリ
(140)を有し、前記往復プーリ(140)は、第1
のスクリューナット(118)に対して固定され、前記
バンドピックアッププーリから補正プーリ(130)に
伸延し前記往復プーリ(140)に180゜に渡り巻き
付いた前記バンド(26)をボビン(20)の軸方向の
長さに沿って巻き取ることができ、ボビン(20)の軸
心に沿って直線上を往復運動しえるように設けられ、前
記補正プーリ(130)は、第2のスクリューナット
(134)に対して固定され、前記往復プーリ(14
0)の速度に比例した速度でかつ前記往復プーリ(14
0)と同期した形で直線的に移動し得るように設けて構
成される。
【0024】また、本発明の第15は、上述(本発明の
第14)の多重より線糸巻き装置の装置において、第1
のスクリューナット(118)及び第2のスクリューナ
ット(134)は、それら第1及び第2のスクリューナ
ット(118、134)のネジピッチに対応した異なっ
たネジピッチを有する共通の共通シャフト(122)上
に搭載される形で設けられ、前記共通シャフト(12
2)を正回転及び逆回転させることができるサーボモー
タ(240)を有して構成される。
【0025】また、本発明の第16は、前述(本発明の
第14)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記
バンド(26)をあや振り機構を介して前記第1及び第
2のメータリングホイール(62、64)上に引き出す
ための、ボビン(20)を回転する駆動装置を有し、前
記第1及び第2のメータリングホイール(62、64)
の回転を検出する回転検出手段(68)を設け、前記共
通の共通シャフト(122)を正逆回転することの出来
るサーボモータ(240)を有し、更に、前記ボビンの
回転スピードに関連して前記サーボモータ(240)を
制御するように運転し得る処理装置(270)を前記回
転検出手段(68)及びサーボモータ(240)に接続
して設けて構成される。
【0026】また、本発明の第17は、上述(本発明の
第16)の多重より線糸巻き装置の装置において、縦糸
の直径、バンド中の縦糸の数、ボビンタイプ、ボビンの
フランジ厚さ、あや振り距離、あや振り端部位置、要求
されるバンド長さと要求される縦糸スピードのうち少な
くとも一つに関する所定の特性に関して前記サーボモー
タ(240)を制御してボビン(20)を巻き取ること
ができる処理装置(270)を有して構成される。
【0027】また、本発明の第18は、上述(本発明の
第17)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記
所定の特性の内の少なくとも一つをプリセットするため
に、オペレータからの各種の入力データを該オペレータ
インタフェース(290)で受け入れることができる処
理装置(270)に接続されたオペレータインタフェー
ス(290)を有して構成される。
【0028】また、本発明の第19は、前述(本発明の
第16)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記
回転検出手段(68)は、前記第1及び第2のメータリ
ングホイール(62、64)の内の1個の回転を検出す
るための軸角度エンコーダ(234)を有して構成され
る。
【0029】また、本発明の第20は、上述(本発明の
第19)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記
処理装置(270)により制御されるボビン駆動モータ
(178)を有し、更に、前記ボビン駆動モータ(17
8)は、ボビンの回転を検出して前記ボビン駆動モータ
(178)の制御にフイードバックするために前記処理
装置(270)に入力を行なうボビン回転検出手段を有
して構成される。
【0030】また、本発明の第21は、上述(本発明の
第20)の多重より線糸巻き装置の装置において、少な
くとも一つの警告状況を検知し、前記警告状況を検知し
て反応し、糸巻き装置の停止及び警告表示のうち少なく
とも一つを行なうことができるセンサ(230)を有
し、該センサ(230)を処理装置(270)に接続し
て設けて構成される。
【0031】また、本発明の第22は、上述(本発明の
第21)の多重より線糸巻き装置の装置において、所定
の時間間隔で、装置の運転時間、ボビン製造数、装備さ
れたタイプごとのボビン製造数、縦糸の直線長さの合
計、ボビン間の時間、ボビン運転時間のうち少なくとも
一つについて演算したものを含む管理報告を作成するよ
うに運転し得る処理装置(270)を有して構成され
る。
【0032】また、本発明の第23は、バンド(26)
を形成する多数の縦糸(24)をボビンに巻き取るため
の装置において、複数の個々の縦糸(24)を供給ポー
ト(42、44)に導く手段を有し、1対の第1及び第
2のメータリングホイール(62、64)を前記複数の
縦糸(24)を前記供給ポート(42、44)から受け
入れる形で設け、前記縦糸(24)を前記バンド(2
6)に形成する形で平行でかつ側方に間隔を形成するよ
うに設け、前記第1及び第2のメータリングホイール
(62、64)は、前記バンド(26)に直角な軸を中
心に回転し得るように設けられた第1のメータリングホ
イール(62)を有し、該第1のメータリングホイール
(62)は、その第1のメータリングホイール(62)
の一方の側端部に隣接した前記バンド(26)を受け入
れるように配置され、前記第1及び第2のメータリング
ホイール(62、64)は、前記第1のメータリングホ
イール(62)を含む平面に平行に、軸を中心に回転し
得るように設けられた第2のメータリングホイール(6
4)を有し、かつ第1のメータリングホイール(62)
に対して角度的に傾斜した形で設けられ、前記バンド
(26)が前記1対の第1及び第2のメータリングホイ
ール(62、64)の周囲の少なくとも部分的な螺旋状
の軌跡上を移動してバンドピックアッププーリ側に行く
形でバンドピックアッププーリを固定軸に設け、前記バ
ンド(26)を前記ボビン(20)に巻き付けるように
制御することの出来るあや振り機構及びボビン駆動装置
(256)を設け、前記あや振り機構は、バンド(2
6)の軌跡に沿った前記第1及び第2のメータリングホ
イール(62、64)の下流側で、前記バンド(26)
に対して作用する形で設け、前記第1及び第2のメータ
リングホイール(62、64)の回転を検知する回転検
出手段(68)及びオペレータが手動操作可能なデータ
入力手段を有するオペレータインタフェース(290)
に接続された処理装置(270)を有し、該処理装置
(270)を前記データ入力手段から各供給スプール
(30)のそれぞれにおける供給可能長さを示す情報を
受け取るように設け、また、前記処理装置(270)を
一つのボビンの巻取り動作中に、前記第1及び第2のメ
ータリングホイール(62、64)の回転作用により前
記供給可能長さを減らしてゆくとにより供給可能長さを
記録するように設けて構成される。
【0033】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の
「作用」の欄についても同様である。
【0034】
【作用】上記した構成により、本発明は、以下のように
作用する。発明の第1は、供給ポート(42、44)に
より、縦糸(24)を平行でかつ側方に間隔を持ってバ
ンド(26)に形成するように作用し、第1のメータリ
ングホイール(62)に対して第2のメータリングホイ
ール(64)を傾斜させたことにより、バンド(26)
を第1及び第2のメータリングホイール(62、64)
の周囲の螺旋状の軌跡上を移動してバンドピックアツプ
側に導くように作用し、あや振り機構であや振りすると
共にボビン駆動装置でボビン(20)を回転させること
により、ボビン(20)の全巻き幅に渡りバンド(2
6)を巻きつけるように作用する。発明の第2は、スプ
ールホルダにより、縦糸(24)を供給スプール(3
0)から分離するように作用し、張力調整機構により、
縦糸の張力を所定の値に調整して第1及び第2のメータ
リングホイール(62、64)に伸延するように作用す
る。発明の第3は、縦糸(24)を供給ポート(42、
44)から第1及び第2のメータリングホイール(6
2、64)の周囲の螺旋状の軌跡上を移動させた後バン
ドピックアップ側に導くことにより、縦糸(24)をガ
イドコムを介すること無く、摩擦の無い自由状態で伸張
するように作用する。発明の第4は、オペレータインタ
フェース(290)により、オペレータが手動により情
報を入力できるように作用し、回転検出手段(68)に
より、各供給スプール(30)の供給可能長さの情報を
出力するように作用し、第1及び第2のメータリングホ
イール(62、64)の回転作用により供給可能長さを
減らすことにより、供給可能長さの情報を出力するよう
に作用し、これら情報を受け取り、処理装置(270)
が、記録することができるように作用する。発明の第5
は、往復プーリ(140)を第1のスクリューナット
(118)に固定し、かつ補正プーリ(130)を第2
のスクリューナット(134)に固定して設けることに
より、ボビン(20)の軸心に沿って振動する形で直線
状に移動し、往復プーリ(140)の速度に比例した速
度でかつ往復プーリ(140)と同期した形で直線的に
移動するように作用する。発明の第6は、往復プーリ
(140)及び補正プーリ(130)をネジピッチの異
なる共通の共通シャフト(122)に設けることによ
り、ボビン(20)の軸心に沿って振動する形で直線状
に移動し、往復プーリ(140)の速度に比例した速度
でかつ往復プーリ(140)と同期した形で直線的に移
動するように作用し、共通シャフト(122)にサーボ
モータ(240)を設けることにより、オペレータイン
タフェース(290)からの指示に基づいて、縦糸の直
径、バンドの縦糸数、ボビンのタイプ、ボビンのフラン
ジの厚さ、あや振り距離、あや振り終了点、要求される
ボビンバンド長、要求される縦糸スピードのうち少なく
とも一つの変動に適用するようにサーボモータ(24
0)を制御するように作用する。発明の第7は、ボビン
駆動装置(256)により、バンド(26)を第1及び
第2のメータリングホイール(62、64)上に引き出
すように作用し、ボビン(20)の回転を検出する手段
により、ボビンスピードにサーボモータ(240)の運
転を同期させるように作用する。発明の第8は、処理装
置(270)により、装置の運転時間、ボビン製造数、
装備されたタイプごとのボビン製造数、縦糸の直線長さ
の合計、ボビン間の時間、ボビン運転時間のうち少なく
とも一つについて管理報告を作成するように作用する。
発明の第9は、センサ(230)により、警告状況を検
知して反応し、糸巻き取り装置の停止及び警告表示のう
ち少なくとも一つを行なうように作用する。
【0035】発明の第10は、供給ポート(42、4
4)により、縦糸(24)を平行でかつ側方に間隔を持
ってバンド(26)に形成するように作用し、第1のメ
ータリングホイール(62)に対して第2のメータリン
グホイール(64)を傾斜させたことにより、バンド
(26)を第1及び第2のメータリングホイール(6
2、64)の周囲の螺旋状の軌跡上を移動してバンドピ
ックアッププーリ側に導くように作用し、あや振り機構
であや振りすると共にボビン駆動装置でボビン(20)
を回転させることにより、ボビン(20)の全巻き幅に
渡りバンド(26)を巻きつけるように作用する。発明
の第11は、クランプ(92)により、クランク(9
0)及び縦糸(24)を係合させるように作用し、クラ
ンク(90)の回転により、クランプ(92)と縦糸
(24)を第1及び第2のメータリングホイール(6
2、64)の周囲を通過させるように作用する。発明の
第12は、ネジ切りされたハブ(97)の回りをクラン
ク(90)が回転することにより、バンド(26)が第
1及び第2のメータリングホイール(62、64)の周
囲に螺旋状の軌跡を通るように作用する。発明の第13
は、クランプ(92)により、第1及び第2のメータリ
ングホイール(62、64)上でバンド(26)をよる
ように作用し、ハンドル部材(94)をクランク(9
0)から取り外すことにより、第1及び第2のメータリ
ングホイール(62、64)の下流側で移動経路に沿っ
た形でよるように作用する。発明の第14は、往復プー
リ(140)を第1のスクリューナット(118)に固
定し、かつ補正プーリ(130)を第2のスクリューナ
ット(134)に固定して設けることにより、ボビン
(20)の軸心に沿って振動する形で直線状に移動し、
往復プーリ(140)の速度に比例した速度でかつ往復
プーリ(140)と同期した形で直線的に移動するよう
に作用する。発明の第15は、往復プーリ(140)及
び補正プーリ(130)をネジピッチの異なる共通の共
通シャフト(122)に設けることにより、ボビン(2
0)の軸心に沿って振動する形で直線状に移動し、往復
プーリ(140)の速度に比例した速度でかつ往復プー
リ(140)と同期した形で直線的に移動するように作
用する。発明の第16は、ボビン駆動装置(256)に
より、バンド(26)を第1及び第2のメータリングホ
イール(62、64)上に引き出すように作用し、ボビ
ン(20)の回転を検出する手段により、ボビンスピー
ドにサーボモータ(240)の運転を同期させるように
作用する。発明の第17は、共通シャフト(122)に
サーボモータ(240)を設けることにより、オペレー
タインタフェース(290)からの指示に基づいて、縦
糸の直径、バンドの縦糸数、ボビンのタイプ、ボビンの
フランジの厚さ、あや振り距離、あや振り終了点、要求
されるボビンバンド長、要求される縦糸スピードのうち
少なくとも一つの変動に適用するようにサーボモータ
(240)を制御するように作用する。発明の第18
は、オペレータインターフェース(290)は、オペレ
ータからの各種の入力データを受け入れるように作用す
る。発明の第19は、軸角度エンコーダ(234)によ
り、第1及び第2のメータリングホイール(62、6
4)の内の1個の回転を検出するように作用する。発明
の第20は、ボビン回転検出手段により、ボビン(2
0)の回転数を検出し、処理装置(270)にフイード
バックするように作用する。発明に第21は、センサ
(230)は、警告状況を検知して反応し、糸巻き取り
装置の停止及び警告表示のうち少なくとも一つを行なう
ように作用する。発明の第22は、処理装置(270)
により、装置の運転時間、ボビン製造数、装備されたタ
イプごとのボビン製造数、縦糸の直線長さの合計、ボビ
ン間の時間、ボビン運転時間のうち少なくとも一つにつ
いて管理報告を作成するように作用する。発明の第23
は、供給ポート(42、44)により、縦糸(24)を
平行でかつ側方に間隔を持ってバンド(26)に形成す
るように作用し、第1のメータリングホイール(62)
に対して第2のメータリングホイール(64)を傾斜さ
せたことにより、バンド(26)を第1及び第2のメー
タリングホイール(62、64)の周囲の螺旋状の軌跡
上を移動してバンドピックアッププーリ側に導くように
作用し、あや振り機構であや振りすると共にボビン駆動
装置でボビン(20)を回転させることにより、ボビン
(20)の全巻き幅に渡りバンド(26)を巻きつける
ように作用し、オペレータインタフェース(290)に
より、オペレータが手動により情報を入力できるように
作用し、回転検出手段(68)により、各供給スプール
(30)の供給可能長さの情報を出力するように作用
し、第1及び第2のメータリングホイール(62、6
4)の回転作用により供給可能長さを減らすことによ
り、供給可能長さの情報を出力するように作用し、これ
ら情報を受け取り、処理装置(270)が、記録するこ
とができるように作用する。
【0036】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。なお、本発明は、細かい配置や手段については図面
上の記載に限定拘束されるものではなく、他の形態や様
式をとり得る。図1は本発明による多重より線糸巻き装
置の一実施例を示す立面図(部分的に図2に印す断面1
−1の断面図を含む。)、図2は図1に示す多重より線
糸巻き装置を上から見た平面図、図3は図1に示す多重
より線糸巻き装置の概略的な制御ブロック図、図4はメ
ータリングホイール用の糸巻き装置を含む別の実施例を
示す立面図図5は図4の右側から見た立面図(部分的に
図4に印す断面5−5の断面図を含む。)である。
【0037】図1には、本発明による多重より線糸巻き
装置の一実施例として、図2に印す断面1−1なる本装
置のボビンの断面部分を含めた形の立面図を示す。本装
置は、複数の供給スプール30を備えた供給スプール設
置手段を有しており、それぞれの供給スプール30は、
縦糸24を一本づつ分配する。一本の縦糸24は、例え
ば、一つの複合的な糸及び多数の複合的な糸を束ねたり
撚り合わせたりすることにより形成される多重より線の
縦糸等から成る。縦糸24は、縦糸長さを等しくするゴ
デットホイール装置を通り、縦糸24から成る帯の形で
ボビン20(図1、想像線に示す)に巻き取られる。帯
は、ボビン20の両端のフランジ間に効率よく帯を巻き
取るために、あや振り機構に設けられてボビン20の軸
の長手方向上を前後に往復移動する移動自在なビーク1
10を介して分配される。コンピュータ制御は、縦糸長
さを等しくするゴデットホイール装置で検出されるボビ
ン20の回転速度及び縦糸24から成る帯の速度のうち
少なくとも一つを変数として、あや振り機構を正確に操
作する。また、コンピュータ制御は、個々のボビン20
巻き取り動作に色々適用できるように選択することを許
容し、該巻き取り動作を実行するようにあや振り機構を
制御し、そして、生産能率を最大にする為にレポート、
モニター管理を可能にする情報を格納する。
【0038】本装置のある要素は、米国特許4,15
4,410(ハエネル他)に公開されたものと共通であ
るが、ここでは詳細に記載しない。縦糸供給スプールの
張り、縦糸案内ビーク及びボビン保持手段の構造に関す
る特別な情報は、該特許に言及され得る。しかしなが
ら、本発明は、前記特許で明らかにされた装置とは違
い、改良された縦糸の長さを均等にする装置を特徴と
し、更に、あや振り機構の位置決め精度及び改良された
制御を特徴とする。
【0039】一般に、個々の供給スプール30は、縦糸
供給ステーション、パネル等の供給スプールステーショ
ン32に一定の間隔を保った位置に配置される。供給ス
プールステーション32は、本装置に必須である必要は
ないし、この特別なタイプの縦糸供給ステーション32
を使用する必要もない。図示した供給スプールステーシ
ョン32は、個々のスプール台に接近しやすいように、
図示の通り、傾斜され得る。
【0040】縦糸を帯に形成する供給ポートとしてのロ
ーラ42に導くことができるならば、分離した別々の供
給ステーション装置から供給すべき縦糸を供給しても良
いし、別の形で供給ステーションを配置しても良い。別
の好ましい具体例としては(図示せず)、縦糸が、別々
の供給ステーションに設置されたスプールから供給され
るものや、また、縦糸が、スプールの回りを回転するガ
イドを使用するスプールから放たれるものがある。この
場合、縦糸は、スプールに対して固定位置を通らない。
いずれにせよ、縦糸は、個々の縦糸供給源から供給ポー
トに集められて供給される。
【0041】帯を形成する縦糸の数は、個々のボビン2
0巻き取り動作に必要なだけ変えることができる。例え
ば、5つ以上のワイヤー索は、この数は高圧ホース等の
構造強化に有用な数であるが、本発明による装置上に巻
かれる1つ以上のボビンから巻き戻された多重より線帯
を使用して一定の張力で編まれたり重ねられたりする帯
として使用される。
【0042】図1に示すように、個々の供給スプール3
0は、案内プーリ34により張力を掛けられ供給されて
おり、例えば、バネを介してスプール台に対して斜めに
取付けられた2個の案内アームにより行なわれ、2個の
案内アームのうち、一つは、スプール30の邪魔になら
ないでスプール30の回りに角度のある位置に縦糸を持
って来ると共に、もう一つは、縦糸を供給ポートとして
のローラ42に向けた軌跡に沿って滑らかに導くように
角度を持つ形で設けられている。それぞれの縦糸24を
集めてバンド26を形成するのに、多数の方法で供給ポ
ートとしてのローラ42を配置することができる。好ま
しい具体例は、図4に示すように、次の通りである。図
1に示すように、供給ポートは、バンド26を形成する
縦糸24を制限するローラ42、44を含む形で一般に
支持される。ローラ42は、ゴデットホイール装置60
の第1のメータリングホイール62に平行な軸上で回転
し該軸方向に伸延する形で設けられている。一定の間隔
を持った2つのローラ44は、縦糸24の幅を側面的に
制限し、供給ポートとしてのローラ42、44が、縦糸
24を平らなバンド26に形成し、好ましい状態に均等
にした一定間隔の縦糸24が第1のメータリングホイー
ル62上を通る。
【0043】第1及び第2のメータリングホイール6
2、64は、図1に示すように時計回りに回転する。こ
れらメータリングホイール62、64は、バンドの様々
な幅に適応するように軸方向に充分な幅のある比較的大
きな直径のフランジであることが好まれ、そして、バン
ドは、少なくとも一度はゴデットホイール装置の周りを
通る(これにより、バンドは、下方に位置する第1のメ
ータリングホイール62の基で交差し、好ましくは、こ
れらメータリングホイール62、64の周りを数回通
す。)。むしろ、これらメータリングホイール62、6
4の装備は、個々のボビン巻き取り準備を調整できる一
種のドラッグによって特徴付けられる。希望があれば、
これらメータリングホイール62、64に適用されるド
ラッグは、電圧変化に対応してドラッグ機構が加える力
を変化させるソレノイド等の電気式アクチュエータによ
るクラッチ又はブレーキ機構(図示せず)によって、自
動的に制御され得る。択一的には、軸63、65(図5
参照)のどちらか一方または両方においてナットを用い
て摩擦用部品の軸方向の圧力を手動で調整することによ
って、ドラッグは設定できる。
【0044】バンド26は、第1のメータリングホイー
ル62の軸端またはその付近でローラ42から第1のメ
ータリングホイール62に導かれ、該軸端は、バンド2
6が下方に位置する第1のメータリングホイール62か
ら上方に位置する傾けられた第2のメータリングホイー
ル64へ通過する接線で、対応する傾けられた第2のメ
ータリングホイール64の軸端と位置を合わせられる。
メータリングホイールの位置合わせは、図2に示され
る。実施例が示すように、バンド26は、図2に示すよ
うに、まず、最も左方の軸端で下方に位置する第1のメ
ータリングホイール62と接触し、傾けられた第2のメ
ータリングホイール64の最も左方の軸端へ垂直に上方
へと通過するために下方に位置する第1のメータリング
ホイール62の周りに搬送される。バンド26は、上方
に位置する第2のメータリングホイール64の周りを円
周に沿って通過するので、上方に位置する第2のメータ
リングホイール64の傾斜によって、バンド26は下方
に位置する第1のメータリングホイール62の軸に関し
て軸上に右方へ置き換えられる。これにより、バンド2
6は、干渉なしに、また、案内櫛を介して通ることな
く、これらメータリングホイール62、64による接触
によってのみしっかりと案内されて、下方に位置する第
1のメータリングホイール62の最下部で交差できる。
傾斜角度を設定することや、これらメータリングホイー
ル62、64に充分な軸方向の長さを設けることによ
り、バンド26はゴデットホイール装置60の周りを繰
返し通過することができ、その結果、縦糸24はキャプ
スタン効果が作用して、非常に正確に長さが均等にされ
る。
【0045】バンド26は、第1のメータリングホイー
ル62の接線上でゴデットホイール装置60から出てい
き、その接線は、実施例においては水平である。この点
で、バンド26は、これらメータリングホイール62、
64の回りに、少なくとも一回、好ましくは数回通過
し、その結果、バンド26が供給ポートとしてのローラ
42からゴデットホイール装置に入った位置の右側に、
軸上に間隔をおいて配置される。その後に、バンド26
は、正位置に固定されたバンドピックアッププーリ82
を通過し、バンドピックアッププーリ82はバンド26
を補正プーリ130に送り、その後に、ボビン20に巻
くために往復プーリ140とビーク110を介して送
る。
【0046】これらメータリングホイール62、64
は、コラム66上に設けられており、このコラム66
は、テーブル38に取り付けられたベース部分を有して
いる。コラム66は、図にも示すように、下方に位置す
る第1のメータリングホイール62と上方に位置する第
2のメータリングホイール64に分割することが可能
で、それぞれはコラム66の下部にボルト止めされたコ
ラム66部分に回転自在に設けられている。下方に位置
する第1のメータリングホイール62を支持する部分
は、バンド26の軌跡に簡単に位置合わせされており、
調整する必要はない。更に詳しく説明すると、下方に位
置する第1のメータリングホイール62を支持するコラ
ム66部分は、第1のメータリングホイール62の軸6
3に回転自在に係合する軸受け等の回転台を有してお
り、コラム66部分はバンド26に垂直な軸63の位置
合わせを行う。軸63は、供給ポートとしてのローラ4
2と第1のメータリングホイール62の軸端(即ち、図
面最左端)を結ぶ線に沿ってバンド軌跡に対して垂直に
設けられている。また、軸63は、バンド26の第1の
メータリングホイール62からの出口と、バンドピック
アッププーリ82との接線を結ぶ線に沿ってバンド26
の軌跡に対しても垂直に設けられており、この後者の軌
跡は、2つの第1及び第2のメータリングホイール6
2、64の周りのバンドの軌跡が少なくとも部分的に螺
旋状になっているために軸63に関して軸上で一定の間
隔をおいて配置されている。バンドピックアッププーリ
82は、テーブル38にボルトで止められたサポート8
4に支持されている。
【0047】本発明による装置は、縦糸の長さ、バンド
の幅、測定の必要性等、種々の要求に適応するために構
成寸法に幅をもたせることが望ましい。従って、上方に
位置する第2のメータリングホイール64は種々の構成
に対して調整が可能であることが望ましい。第2のメー
タリングホイール64は、コラム66の最上部に回転自
在に支持された軸65を中心に回転し、コラム66は、
第1のメータリングホイール62に対して第2のメータ
リングホイール64の傾斜角度を設定するために、図2
に示すように角度調節が出来るように隣接するコラム6
6の下部に取付けられるベース部材を有する。図に示さ
れた実施例において、コラム66の上部は、対向するフ
ランジプレートを介してボルトによって隣接する下部に
取り付けられており、ボルトは、スロットホールを貫通
して伸延しており、スロットホールによって、バンド2
6が第1のメータリングホイール62に導かれており、
そして、フランジ(図2中、左側のフランジ)に隣接す
る第1のメータリングホイール62との接線で設けられ
た垂直軸の回りの回転によって、上部が傾斜し、置き換
えることが可能である。これにより、傾斜角とは無関係
に、軸の最左端で第2のメータリングホイール64に導
くためにバンド26が最初に巻きつくことが可能であ
る。連続的な巻き付きを行なえるように第1及び第2の
メータリングホイール62、64に沿って充分な軸上の
空間を設けて、縦糸24の長さを均等にするために第1
及び第2のメータリングホイール62、64の回りのバ
ンド26を充分な回数だけ巻き付けるという目的のため
に、第1のメータリングホイール62に対する第2のメ
ータリングホイール64の傾斜角度を変化させることに
よって、ゴデットホイール装置60回りへの巻き付き数
は変えることが可能であり、また、最大バンド幅も変え
ることが可能である。通常、これらメータリングホイー
ルはバンドを4から5巻きする。また、一般的に、バン
ドは、大体2乃至12、或いはそれ以上の縦糸を有す
る。
【0048】好ましい糸巻き装置の実施例は、図4及び
図5に示されており、これらの図には、第1及び第2の
メータリングホイール62、64を支持するコラム66
の部分的な特徴が図示されている。第1及び第2のメー
タリングホイール62、64上で螺旋状(herica
l arrangement)に縦糸24を設定し、全
軌跡に沿って縦糸24を交差させないように、ボビン2
0までのビーク110を通したあや振り機構を介して、
これらメータリングホイール62、64によって決めら
れる軌跡の回りに12本の縦糸24の経路を決めるとい
った作業の必要性を考えると、糸巻きは、時間がかか
り、かつ難しい仕事といえる。これは、一般的に、供給
スプールのテンショナに逆らって、例えば、1本の縦糸
24につき2.5 lbs(1.1Kg)の力で引っ張
る間に行わなければならない。公知のメータリング装置
においては、バンドの中でというよりはむしろ、縦糸は
独立して糸巻きされる。本発明によると、縦糸が交差す
る危険を回避し、縦糸供給スプールテンショナに逆らっ
て作用する危険も回避した形で縦糸をバンドとして簡単
に巻くことが可能である。
【0049】糸巻きを行なうクランク90は、水平軸回
りにクランク90の連結部を中心として回転する形でコ
ラム66上に設けられており、また、第1及び第2のメ
ータリングホイール62、64の間に設けられるのが好
ましい。クランク90は、これらメータリングホイール
62、64のトップとボトムから突出するほどの長さを
有している。クランク90は、これらメータリングホイ
ール62、64が占有している空間を超えるために必要
な半径よりも僅かに長いことが好ましい。クランク90
の回転中心から遠い方の末端には、縦糸を巻き込むクラ
ンプ92、及び、手動で巻き込むことめ得るようなハン
ドルが設けられており、ハンドルは、糸巻き用ハンドル
としてのハンドル部材94から成っており、クランク9
0の末端から取外しが可能であり、それによって、掴ま
れた複数の縦糸24を保持している。クランク90の末
端は、ハンドル部材94を係合するくびき(yoke)
を限定することが可能であり、好ましくは、第1及び第
2のメータリングホイール62、64の回りに最初にバ
ンド26を巻く位置に糸巻き用ハンドルを巻き込ませて
バンド20の軌跡を邪魔する形で適合する(inter
ferencefit)ようにして、その後に、ボビン
20に導かれる残りの軌跡を通つて縦糸24を運ぶため
に、ハンドルが振り出される。
【0050】糸巻き用ハンドルのクランプ部分は、クラ
ンプ板を取り付けるためのねじを切った穴が設けられた
水平端部を有しており、縦糸24が、水平端部とクラン
プ板との間で捕らえられる。糸巻き用ハンドルは、クラ
ンク90の末端に構成されたヨークの中に回転しないで
受け取ることが可能であり、作業者は、クランク90
が、第1及び第2のメータリングホイール62、64の
回りを回転する形でハンドルが回転するのを放つておく
ことが可能であり、それ故、縦糸24は、糸巻き用ハン
ドルのクランプ部分の回りに巻きつかないのである。る
形でハンドルが回転するのを放っておくことが可能であ
り、それ故、縦糸24は、糸巻き用ハンドルのクランプ
部分の回りに巻きつかないのである。
【0051】クランク90の連結部側端部は、ネジ部9
6を有する軸95を介してクランク連結部側端部に設け
られたハブ97に嵌合される形でコラム66に取付けら
れている。クランク90は、軸95上を回転するので、
ハブ97は、第1及び第2のメータリングホイール6
2、64を巻回する縦糸の軌跡に沿って形成される軸方
向に同じ向きの螺旋状の軌跡として、即ち、図5中左方
に示される方向と同一の方向へ、置き換える。軸95の
ネジ部96とハブ97のネジは、先に巻かれた部分に重
なることなくこれらメータリングホイール62、64の
周囲に螺旋状に巻かれたバンドにより決まるネジピッチ
を有している。ネジピッチは、クランク90の一回転に
対応するハブ97の軸方向変位が前述した方法で巻かれ
る最も幅広のバンドの幅以上の充分な長さがある。巻取
り終了後、即ち、バンドがメータリングホイールの周囲
に螺旋状に巻かれて、最下方のメータリングホイールの
外方(最左方)軸端に到達したとき、糸巻き用ハンドル
は、クランクから取り外され、バンドの軌跡の残りの部
分を通ってバンドを引っ張るのに使用される。ネジ部9
6とハブ95は、下方のメータリングホイールに対して
上方のメータリングホイールが傾斜することにより得ら
れる、螺旋状の軌跡のピッチにほぼ適合するネジピッチ
を供給する形で、置換されることが出来る。(例えば、
異なるクランクが用いられて、ネジ部が、それに対応す
る形で合わせられても良い。)如何なる場合にも、バン
ドが軌跡の残りを通って進行するように、ネジ部96と
上方のメータリングホイールの所定の傾斜角度との間に
如何なる食い違いがあろうとも、バンドがメータリング
ホイールを一回通過するごとに、メータリングホイール
62、64は回転される。
【0052】図2に示すように、バンド26は下方の第
1のメータリングホイール62から固定されたバンドビ
ックアッププーリ82に伸延し、バンドがバンドピック
アッププーリ82に平らに保たれる形で、90°回転す
る。バンドはまず、固定されたバンドピックアッププー
リ82の周囲を90°回ることにより、移動自在な補正
プーリ130に伸延し、そして、補正プーリ130の周
囲を180°回ることにより、移動し得る往復プーリ1
40に伸延する。バンドは往復プーリ140の周囲を9
0度回ることにより、ビーク110に伸延し、バンドは
該ビーク110からボビン20に直進する。ボビン巻取
り時、往復プーリ140及びビーク110は、通常はボ
ビン20のフランジ端部との間に軸方向に形成される空
間に実質的に等しい部分である所定の支点間距離を、前
後に往復する。ボビンは、チェーン若しくはベルト17
4によりボビン駆動シャフト170を駆動し得る形で設
けられたボビン駆動モータ178を介して回転する。
【0053】さらに好ましくは、あや振り機構は、ボビ
ン駆動モータ178からは直接駆動されることはない。
サーボモータ240は、コンピュータ制御の下で、あや
振り機構を駆動するために設けられる。あや振り機構2
40は、ある面において異なる線率上を振幅している2
個の移動し得るキャリッジを有している。キャリッジ1
42は、ガイドレーレール138、138上に設けられ
ており、ガイドレーレール138、138は、キャリッ
ジに固定されたスクリューナットに嵌合されている巻取
りシャフト部124によりキャリッジが前後に駆動され
る形で、キャリッジの進行方向が維持されており、これ
により、移動駆動線が形成されている巻取りシャフト部
124はそれぞれの端部が軸受によってジャーナルされ
て、テーブル138に螺着されている支持フランジによ
り支持されている。ガイドレーレール138は、支持フ
ランジ内に固定されている。サーボモータは、キャリッ
ジ142が進行する一方の方向に回転し、そして、キャ
リッジが予め決められたあや振り終了点に到達すると反
転し、キャリッジが反対側のあや振り終了点に到達する
と、再び反転する。この過程において、バンド26は、
ボビンの全長に亙って平らに、ボビン20に巻取られ
る。
【0054】バンド26は第1及び第2のメータリング
ホイール62、64から一定の速度で巻き出される。バ
ンド26のあや振りキャリッジに近づく軌跡は、あや振
りキヤリッジのあや振り方向に部分的に沿う形で直進し
ているので、バンドのスピードがあや振りキャリッジの
振幅周期を超えて、常に一定ではあり得ない、という問
題が生じる。そこで、あや振りキャリッジが(固定され
たバンドピックアッププーリ82に向かって)巻き出さ
れているバンドにカウンターを移動する際に、あや振り
キャリッジがバンドと同一の方向に移動する際に過供給
分を繰り出す形で、所定の速度のバンドの過供給分を蓄
えておくことにより、等しくバンドが供給され得る、補
正手段が設けられている。この補正手段は補正キャリッ
ジ132により供給されている。バンドの軌跡は、補正
キャリッジ上に回転自在に設けられた補正プーリ130
の周囲を、180°回る。この配置は、補正プーリと固
定されたバンドピックアッププーリ82間のバンド26
の2本の長さを示しており、バンド速度が一定であると
ころに対応する所定の部分に、関連させられることが出
来る。補正プーリがあや振りキャリッジ142の直進速
度の半分の速度であや振りキャリッジ面上において移動
し、補正プーリ130と固定されたプーリ84に対応す
る点の間のバンド26の2本の長さが、バンドを蓄え、
そして、それぞれのバンド振幅中に、バンドを繰り出
す。補正キャリッジ132は、好ましくは、あや振りキ
ャリッジに移動する共通シャフト部124のピッチに比
して、共通シャフト122のシャフト126と第2のス
クリューナット134のピッチが異なることにより、異
なる比率で移動する形で、あや振りキャリッジと共に共
通シャフト122に設けられる。
【0055】さらに好ましくは、補正キャリッジ用のシ
ャフト126は、あや振りキャリッジ用の巻き取りシャ
フト部124の半分のピッチで配設される。この、2分
の1という比率は、補正プーリ130と対応する点(バ
ンドピックアッププーリ82)間にオーバーラップされ
るバンド26の本数に対応している。この本数は、また
異なる本数が用いられ、補正用のシャフト126とあや
振りシャフト部124のビッチは、またこれに対応する
異なる比例関係を有することも可能であり、この結果、
あや振り機構に関連する移動が第1及び第2のメータリ
ングホイール62、64とビーク間に介在しているにも
拘らず、ビーク110においては、一定のバンド速度が
保持される。
【0056】往復キャレッジ、補正キッレッジを駆動す
る巻き取りシャフト部124、シャフト126には、補
正装置を採用することも可能である。巻き取りシャフト
部124、シャフト126は、共通のシャフトの部分で
はない。往復キャレッジと補正キッレッジ間において、
速度が正確な比例関係を保持するように、シャフト部を
調整したほうがよい。この際、巻き取りシャフト部12
4、シャフト126が当接していると相対的に移動でき
ないので、共通のシャフトを使用することによって上述
の調整をすることが出来る。また、巻き取りシャフト部
124、シャフト126を比例した駆動速度で同期させ
るように歯車を調整する際に、シャフト部間の相対移動
を行うことが出来る歯車間の動きによって、バックラッ
シュが生じる。サーボモータ240を停止または逆転す
る必要があるため、バックラッシュは、現行の型の往復
機構では、ビークの各トランシットの端において大きな
問題である。
【0057】精密な制御とバックラッシュの無い駆動に
ついての他の方法としては、巻き取りシャフト部12
4、シャフト126のサーボモータを各々独立させる。
各モータは、1回転当り多数のステップに、正確にコン
ピュータ制御することが出来る。独立して制御されるサ
ーボモータを設けた場合には、どのような速度の比例関
係においても、特定のボビンの巻上セットアップに対し
て適正になるように、2つの巻き取りシャフト部12
4、シャフト126を操作するように、コンピュータコ
ントローラをプログラムすることが出来る。
【0058】ボビンの巻上セットアップは、縦糸の数、
縦糸の特性、ボビン又は巻上の物理的次元、その他の要
素を変えることによって、変えることが出来る。図2に
破線で示すように、ボビンが軸方向に長くても短かくて
も、ボビンを、ボビンシャフト、手動調整可能なスパン
調整装置184で保持することが出来る。スパン調整装
置184は、種々のボビンを収納するために手動調整可
能な形で、ボビンを装着したり巻上ステーションから除
去することが出来るように設けられている。ボビンは、
プロック182によって軸方向に固定されたボビンシャ
フト170と、スパン調整装置184のボビン係合部
に、係合している。ブロック182とスパン調整装置1
84は、テーブル38にボルトによって固定されてい
る。シャフトからボビンに回転力を伝えるには、ボビン
を、ボビンフランジを貫通する形で軸方向に長く形成さ
れたシャフトのスタブに保持し、シャフトのフランジに
軸方向に係合させたほうがよい。ボビンの直径の変化に
は、最初においても、バンド26の下層のラッピングに
おいても、ビボットシャフト112のビークのピボット
支持によって対応する。
【0059】ボビン駆動モータ178は、供給スプール
30からボビン20にバンド26を移動させる基本的な
動力を発生する。ボビン駆動モータは、ボビン駆動モー
タの速度を調整でき、装置を通るバンドの速度を調整す
ることが出来るインバータまたはモータコントローラへ
の、コンピュータ入力によって制御したほうがよい。ボ
ビン駆動モータは、サーボモータ240のように、精密
に制御する必要は無い。後者のタイプのモータは、1°
単位の正確さで制御出来、直ちに、停止し、逆転するこ
とが出来る。ボビン駆動モータは、バンドとメータリン
グホイールの慣性による問題を防止するために、起動、
速度制御の変化、および停止の間、円滑に加減速したほ
うがよい。コンピュータ制御することによって、ボビン
の速度を制限値内で円滑に増減することが出来る。ボビ
ンの速度は、ボビンの最大回転速度を設定および保持だ
けでなく、バンドの最大速度と往復キャレッジの最大移
動速度の基準となる。
【0060】図2に対応する概略のスケマチックを図3
に示す、好適な制御装置と検出装置は、概要の例補正オ
ペレータの入出力手段および集中制御用プロセッサと同
様に、データ収集手段とアクチュエータ制御手段を有し
ている。デジタルコンピュータを有するプロセッサに
は、プログラム格納用のROM276が設けられてお
り、種々のデータを格納し、オペレータが選択したパラ
メータに基づいて操作のシーケンスに効果を及ぼすため
の、RAM274が設けられている。オペレータの入
力、例えばボビン巻上操作のため又は初期化および停止
操作のためのオペレータの入力は、オペレータインター
フェイス290を介して読み込まれる。オペレータイン
ターフェイス290は、スイッチパッド、キーボード、
タッチセンシングスクリーン等を有しており、当該オペ
レータインターフェイス290によって、オペレータ
は、コンビュータ制御下で実行すべき選択枝を指示する
ことが出来る。オペレータが、維持すべき特定のパラメ
ータ値、例えば、往復の一端または両端のポイント、維
持すべき縦糸の速度、全ボビンラップ長さなどの、維持
すべき特定のパラメータ値を、入力することが出来るよ
うにしたほうがよい。更に、オペレータは、プレプログ
ラムの操作、または、パラメータ、例えば標準ボビンパ
ラメータ又は標準巻上操作に関するパラメータを、選択
することが出来る。コンピュータには、標準ボビンのリ
ストを補正するデータ値が読み込まれる。標準ボビンの
リストには、ボビンフランジスペース、ボビンシャフト
直径等、標準巻上ジョブ、即ち、縦糸の数、全長などが
含まれる。それから、標準操作を実行するコンピュータ
によって、縦糸の速度制限値、往復の端のポイント、メ
ータリングホイールの抵抗などの制御パラメータがセッ
トされ、オペレータは全ての制御パラメータを直接定義
する必要はない。コンピュータからオペレータに、特定
のジョブを定義する十分なデータ、ROMに格納されて
いる定数にプリセットされた必要な情報の部分を知らせ
るようにしたほうがよい。または/更に、新しいジョブ
または非標準のジョブを定義するデータを、同様な方法
で入力することが出来る。プリセットジョブに変更があ
る際には、新たな操作を可能にする前に、管理者または
生産技術者がパスワードを投入することを、オペレータ
に指示することが出来る。
【0061】表示/印刷装置282には、現在プログラ
ムされたジョブなどのコンピュータの現在の状態を表示
することが出来る。表示/印刷装置282は、巻上操作
中にパラメータの現在の値を読み出す操作を出来るよう
にし、更に、管理レポートを作成することが出来るよう
にしたほうがよい。生産されたボビンの数、生産された
ボビンの型、ダウンタイム、生産効率レポートが手には
いるようにしたほうがよい。
【0062】工程データは、オペレータインターフェー
スではなくI/Oインターフェース272を介して入出
力される。これは、光学アイソレータ、A/D又はD/
A変換器、複合機及びセンサ出力をコンピュータ制御用
のデジタル信号に変換する(逆に、コンピュータからの
指令を各種の装置に適した信号に変換する)同様の手段
から構成されている。コンピュータは、1個以上の縦糸
中断センサ230、第1及び第2のメータリングホイー
ル62、64及びボビン駆動シャフトの回転角度をそれ
ぞれ検出する軸角度エンコーダ234、252並びにビ
ークキャリッジの位置センサ262からの信号を受け
る。処理装置270からI/Oインターフェース272
を介して出力された指令は、ボビンモータ駆動手段25
6を介してボビンモータ178に、サーボコントローラ
242を介して往復用のサーボモータ240に伝送され
る。
【0063】各縦糸中断センサ230は、縦糸供給軌跡
に沿った如何なる場所に設けてもよい。ワイヤをボビン
に巻き取る際には、該ワイヤの電気伝導性を縦糸中断の
検出に利用することが出来る。ワイヤ中断センサは、縦
糸が適正に供給されているときに通り抜けるような、電
気伝導性を有する開口部を設けることが望ましい。縦糸
が中断した場合には、縦糸の中断した端部が、縦糸供給
経路から外れて電気伝導性を有する開口部に接触し、そ
の結果、該開口部がアースされ、コンピュータに信号が
出力される。また、縦糸の張力を検査することにより、
縦糸の中断を検出することも可能である。例えば、空転
ローラの上側に縦糸を交差する形で走らせておき、空転
ローラが縦糸からの押圧力を受けなくなった場合には、
縦糸の中断を知らせる信号を出力するリミットスイッチ
を設けることも出来る。
【0064】第1及び第2のメータリングホイール6
2、64用の軸角度エンコーダ234及びボビン駆動シ
ャフト用の軸角度エンコーダ252は、第1及び第2の
メータリングホイール62、64の回転角度を積算し、
該積算された回転角度に応じた一連のパルスを出力する
(或いは、軸角度エンコーダ234、252は時々刻々
の回転角度データを出力し、該出力された回転角度デー
タを処理装置270が周期的に読み込む。)。これ等の
データは、メータリングホイールを通過する縦糸の長さ
と、メータリングホイール及びボビン駆動シャフトの時
々刻々の回転速度の両方を演算するのに利用される。即
ち、メータリングホイールを通過する縦糸の長さは、ボ
ビンへの巻き取り動作が所定の長さに達したところで停
止することに基づいて積算される。また、メータリング
ホイールとボビン駆動シャフトの回転速度は、ボビン駆
動装置256を介してボビンモータ178に付与される
電力を調整することにより制御される。縦糸供給速度、
往復速度及びボビン回転速度は、予め設定された上限値
と下限値との間で制御されることが望ましい。巻き取り
動作の最初の段階では、ボビンの直径は小さいので、ボ
ビンは縦糸供給速度よりも速く回転する。この段階で
は、ボビン回転速度と往復速度が安全な下限値以下とな
るようにボビン駆動シャフトを制御する。その後、ボビ
ンの直径は縦糸の巻き取り動作に伴なって増加するの
で、縦糸供給速度が安全な上限値以下となるようにボビ
ン駆動シャフトの回転速度を制御する。縦糸供給速度、
往復速度及びボビン回転速度は、縦糸の巻き取り動作及
び往復動作が安全かつ正確に行なわれるように、またボ
ビンモータ178及び往復用のサーボモータ240その
他の機器が過負荷とならないように、上限値と下限値と
の間で制御される。
【0065】サーボコントローラ242及び往復用のサ
ーボモータ240は、必ずしも軸角度エンコーダを必要
としない。何故なら、往復用のサーボモータ240は実
質的にノンスリップ回転機構を有しており、処理装置2
70は、サーボコントローラ242を介して往復用のサ
ーボモータ240に出力されるステッピング指令を認識
することにより、現在の往復位置を知ることが出来るか
らである。往復位置データを既知の点に設定するため
に、或いはスリップが生じた際のエラーが蓄積されるこ
とを回避するために、ビークキャリッジの位置センサ2
62は、ビークキャリッジが既知の点、例えばリミット
スイッチや光学式検出器等により検出された所定の原点
に位置決めされた場合にそれを検出する。
【0066】ワイヤ縦糸を巻き取る際には、ボビン回転
速度が約1250〜3750rPmとなるように制御す
ると共に、ワイヤ縦糸の供給速度が毎分約1720フイ
ートとなるように維持することが望ましい。あや振り駆
動は、ボビン回転速度に対応した形で制御することが望
ましい。その対応関係は、作業者が入力するか、又は所
定の限界値を設定することにより自在に決定することが
出来る。例えば、あや振り速度をボビンの1回転に対し
て約0.025〜0.250インチとなるようにしても
よい。これは、ボビンの最大回転時で毎秒1.6〜1
6.0インチのあや振り速度に相当する。更に、あや振
り速度は、毎秒2〜3回の反転又はそれ以下に維持され
ることが望ましい。上記の数値は、ボビンモータ178
の出力が3馬力であり、あや振りモータの出力が1.5
馬力であると仮定した場合の一例に過ぎない。これ等ボ
ビンモータ178及びあや振り駆動モータの出力が異な
る場合には、それに応じて適宜修正することが出来る。
【0067】自動中断機構は、上述したように、縦糸中
断の際に効力を発揮する。その装置は、ボビンが一杯に
なったときに、又はビーク位置が所定の限界点に達した
ときに、工程が自動的に中断するように設計することも
可能である。ビーク位置は、ビークがビボット112の
回りを最大角度まで駆動された際に作動するリミットス
イッチにより検出することが出来る。
【0068】ボビンの回転及びあや振り動作を制御する
のに必要なデータに加えて、本装置は、工程管理に役立
つ作業効率等の資料を所望の時間間隔で蓄積するための
システム時計その他の手段を有している。その資料は、
例えば、実質稼働率(全工程時間に対する実質稼働時間
の割合)、材料の使用状況(長さ及び種類)、製造され
たボビンの数量(種類別)、平均の巻き取り時間、次の
平均のボビンの製造に移行するまでの作業中止時間の平
均値及びアラーム又は中断機構の数と種類である。これ
等の資料は、作業者の交替時に、製品の一定量毎に、或
いは一定時間毎に集計されることが望ましい。望むなら
ば、これ等資料中のデータを記録しておくことも可能で
ある。
【0069】以上説明しクレームとして主張する発明
は、ボビン20上に、縦糸24をバンド26に形成し多
数の縦糸24を巻き取る装置である。手段としての供給
スプール30、供給スプールステーション32、案内プ
ーリ34は、複数の個々の縦糸24を供給ポートとして
のローラ42、44に伝える。一組の第1及び第2のメ
ータリングホイール62、64は、前記縦糸24を供給
ポートとしてのローラ42、44から受け入れるように
配置されており、前記縦糸24は、バンド26の幅を限
定するように平行でかつ横方向の間隔が取られている。
第1のメータリングホイール62は、バンド26に垂直
で軸63回りに回転可能であり、前記第1のメータリン
グホイール62の側面の縁に近接したバンド26を受け
取る位置に設けられている。第2のメータリングホイー
ル64は、第1のメータリングホイール62を含む平面
に平行で軸65回りに回転可能であい、第1のメータリ
ングホイールに対して角度を付けて傾けている。それに
よって、バンド26は、固定軸に設けられたバンドピッ
クアッププーリ82へ少なくとも部分的に螺旋状の軌跡
上を前記一組の第1及び第2のメータリングホイール6
2、64回りに進む。あや振り機構を構成する往復プー
リ140、キャリッジ142及びボビン駆動装置として
のボビン駆動モータ178は、前記ボビン20上にバン
ド26を巻き取り可能なように設けられており、前記あ
や振り機構は、バンドの軌跡に沿ったメータリングホイ
ールの下流側で前記バンドに対して作用する。複数の個
々の縦糸24を供給ポートとしてのローラ42、44に
伝える手段は、供給スプール30から縦糸を取り出すス
プールホルダーを有した供給スプール30を有してお
り、スプールホルダーは、調整可能な張力調整装置を有
している。縦糸24は、供給スプール30と供給ポート
としてのローラ42、44との間及び、供給ポートとし
てのローラ42、44と第1及び第2のメータリングホ
イール62、64との間で引き伸ばされる。前記縦糸2
4は、供給ポートとしてのローラ42、44から第1及
び第2のメータリングホイール62、64を通り、むし
ろバンドピックアッププーリー82を含み前記バンドピ
ックアッププーリとの間で、案内櫛に遭遇することなく
自由に引き伸ばされる。
【0070】回転検出手段68は、第1及び第2のメー
タリングホイール62、64の回転数を検知し、処理装
置270は、第1及び第2のメータリングホイール6
2、64の回転数を検知する回転検出手段68及び、手
動でデータを入力する手段を含んだオペレータインタフ
ェース290と結合されている。処理装置270は、前
記分離した個々の供給スプールそれぞれの有効長さに関
連する情報をデータ入力手段から受け取り可能であり、
第1及び第2のメータリングホイール62、64の回転
数を関数として前記有効長さを減算することにより、少
なくとも1個のボビンの巻き取り作業中に有効長さを記
録可能である。
【0071】あや振り機構は、補正プーリー130及び
往復プーリー140を有しており、バンド26はバンド
ピックアッププーリー82と補正プーリー130及び往
復プーリー140との間で引き伸ばされる。往復プーリ
ー140は、第1のスクリューナット118で固定され
ており、前記ボビン20の軸方向に沿ってバンド26を
巻き取るために前記ボビン20の軸に沿って揺動する形
で直線運動可能である。補正プーリー130は、スクリ
ューナット134で固定されており、往復プーリー14
0の速度に比例した速度でかつ同位相で直線運動可能で
ある。第1のスクリューナット118及び第2のスクリ
ューナット134は、異なるネジピッチ124、126
を有した共通のシャフト122上を移動する。可逆なサ
ーボモータ240は、前記シャフト122を正回転及び
逆回転し、前記サーボモータ240は、処理装置270
により制御される。前記処理装置270は、オペレータ
インタフェース290からの指示により、少なくとも1
個の縦糸の直径の変化の範囲、バンドの多くの縦糸、ボ
ビンの型、ボビンのフランジの厚み、あや振り距離、あ
や振り終了位置、必要なボビンバンド長さ及び必要な縦
糸速度に適応するようにボビン20を巻き取るためにサ
ーボモータ240制御可能である。
【0072】ボビン駆動装置は、ボビン20を回転可能
なボビン駆動モータ178を有しており、第1及び第2
のメータリングホイール62、64からあや振り機構を
構成する往復プーリ140、あや振りキャリッジ14
2、補正プーリ130、補正キャリッジ132を通して
バンド26を引っ張る。処理装置270は、ボビン20
の回転数を検知する手段としての軸角度エンコーダ25
2により検知したボビン速度にサーボモータ240の動
きを同期する。更に、処理装置270は、少なくとも一
つの装置作動時間、多くのボビンの生産量、多くのボビ
ンのセットアップタイプ毎の生産量、全縦糸長さ、ボビ
ン間の時間及びボビンの作動時間について、規定の間隔
で演算を含む管理報告を作り出すことが可能である。少
なくとも一つの警告状態を検知する検知器としての縦糸
中断センサ230は、処理装置270に接続されてお
り、前記警告状態の感知に反応する装置の停止及び少な
くとも一つの警告表示をすることが可能である。
【0073】本発明による別の実施例は、ボビン20上
に多数の縦糸24を巻き取り、前記縦糸をバンド26に
形成する装置として特徴付けられる。前記装置は、以下
に構成される手段としての供給スプール30を有してい
る。即ち、複数の個々の縦糸24を供給ポートとしての
ローラ42、44に伝え、一組の第1及び第2のメータ
リングホイール62、64は、前記縦糸24を前記供給
ポートとしてのローラ42、44から受け入れるように
配置されており、前記縦糸24は、バンド26の幅を限
定するように平行でかつ横方向の間隔が取られており、
前記メータリングホイールは、バンド26に垂直で軸6
3回りに回転可能であり、前記第1のメータリングホイ
ール62の側面の縁に近接したバンド26を受け取る位
置に設けられた第1のメータリングホイール62、及
び、第1のメータリングホイール62を含む平面に平行
で軸65回りに回転可能であり、第1のメータリングホ
イールに対して角度を付けて傾けて第2のメータリング
ホイール64から成り、それによって、バンド26は、
固定軸に設けられたバンドピックアッププーリ82へ向
かって少なくとも部分的に螺旋状の軌跡上を前記一組の
第1及び第2のメータリングホイール62、64回りに
進む。前記第1及び第2のメータリングホイール62、
64に設けられたあや振り装置を構成するクランク9
0、クランプ92、ハンドル部材94は、前記一組の第
1及び第2のメータリングホイール62、64回りに回
転するように設けられたクランク90及び、複数の縦糸
24と噛み合うことができるようなクランプ92を有し
ており、クランプ92は、クランク90の回転軌道が前
記第1及び第2のメータリングホイール62、64回り
に前記縦糸24とクランプ92を通るように、前記第1
及び第2のメータリングホイール62、64に近接して
配置されている。クランク90は、クランク90の回転
数毎にバンド26の幅に少なくとも等しいピッチを有す
るハブ97を回転させ、これによって、クランク90の
回転軌道は、前記第1及び第2のメータリングホイール
62、64上を螺旋状に前記バンド26を包む。前記ク
ランクは、クランク90から取外し可能なハンドル部材
94を有しており、ハンドル部材94は、前記クランプ
92を有しており、これによって、ハンドル部材94
は、前記第1及び第2のメータリングホイール62、6
4上でバンド26を糸巻きするために用いられることが
でき、その後、クランク90から前記第1及び第2のメ
ータリングホイール62、64の下流側で前記バンド2
6を糸巻きするために取外される。
【0074】駆動手段を構成するボビン駆動モータ17
8、ベルト174、172、178は、あや振り機構を
通し前記第1及び第2のメータリングホイール62、6
4に糸巻きされたバンド26を引っ張るためにボビン2
0を回転し、手段としての軸角度エンコーダ234は、
前記第1及び第2のメータリングホイール62、64の
回転を検知するために設けられている。サーボモータ2
40は、あや振り機構を進めたり戻したりできる。処理
装置270は、サーボモータ240、242及び回転数
検知のために手段としての軸角度エンコーダ234と接
続されており、処理装置270は、ボビン20の回転速
度を関数としてサーボモータ240が制御可能である。
処理装置270は、少なくとも1個の縦糸の直径、バン
ドを構成する多くの縦糸、ボビンの型、ボビンのフラン
ジの厚み、あや振り距離、あや振り終了位置、必要なボ
ビンバンド長さ及び必要な縦糸速度に関連する規定され
た特性に関してボビン20を巻き取るためにサーボモー
タ240が制御可能である処理装置270と接続された
オペレータインタフェース290は、少なくとも一つの
規定された特性を予め用意するために作業者により色々
なインプットデータを受け入れる。回転を検知する手段
は前記第1及び第2のメータリングホイール62、64
の回転及びボビン駆動装置の回転を検知する軸角度エン
コーダを有している。
【0075】更に、前記処理装置は、少なくとも一つの
装置作動時間、多くのボビンの生産量、多くのボビンの
セットアップタイプ毎の生産量、全縦糸長さ、ボビン間
の時間及びボビンの作動時間について、規定の間隔で演
算を含む管理報告を作り出すことが可能である。少なく
とも一つの警告状態を検知する検知器としての縦糸中断
センサ230は、処理装置270に接続されており、前
記警告状態の感知に反応する装置の停止及び少なくとも
一つの警告表示をすることが可能である。
【0076】本発明は、従来の多重より線糸巻き装置と
比べて、各種の縦糸の長さをこれ等縦糸同士の干渉を回
避しつつ揃えることが出来る多重より線糸巻き装置を提
供することを第1の目的とする。本発明は、コンビュー
タ制御及び情報提供の点において改良された多重より線
糸巻き装置を提供することを第2の目的とする。本発明
は、供給される複数の縦糸を糸巻き経路に沿って束状に
供給し得るようにガイドすることにより、これ等縦糸の
糸巻き動作を容易にすることを第3の目的とする。本発
明は、ボビン及び縦糸の供給速度を所定の範囲内で選定
することが出来るにも拘らず、縦糸の供給速度に対応し
た形で正確に駆動することが可能なあや振り機構を有す
る多重より線糸巻き装置を提供することを第4の目的と
する。本発明は、最小限の構成要素を簡単に組み合わせ
ることにより、糸巻き精度と耐久性を向上させた多重よ
り線糸巻き装置を提供することを第5の目的とする。上
記の第1乃至第5の目的は、縦糸からバンドを形成し、
多数の縦糸をボビン上に巻き取る装置により達成され
る。1組のメータリングホイールは、張設されたスプー
ルから供給される前記多数の縦糸を受け持つ。これ等メ
ータリングホイールは、角度的に傾斜軸を中心として回
転自在に支持されており、その結果バンドは、各縦糸の
長さが一定となるように、螺旋状の軌道に沿って進む。
メータリングホイールに設けられた回転センサは、バン
ドの速さを検出する。糸巻き補助装置は、作業者が多数
の縦糸を一体に束ねるための着脱自在のクランプハンド
ルを有しており、多数の縦糸を把持して糸巻き軌道に沿
ってガイドする。あや振り機構は、共通のシャフトの別
個のネジピッチ部分により駆動される補正プーリ及び往
復プーリを有しており、該あや振り機構とボビンの回転
機構とにより、バンドをボビン上に巻き取ることが出来
る。処理装置は、メータリングホイールの回転角度を検
出し、共通のシャフトを正逆方向に回転駆動する逆転サ
ーボモータを制御する。処理装置は、オペレータインタ
ーフェースを介した指令に応答し、縦糸直径、バンドを
形成する縦糸の数量、ボビンの種類、ボビンのフランジ
の厚さ、あや振り距離、あや振り端位置、ボビンバンド
の長さ及び縦糸供給速度の許容範囲を拡大する。ボビン
駆動モータは、ボビンを駆動し、それにより、処理装置
がサーボモータの作動を同期化するように、メータリン
グホイールを通りあや振り機構を介してバンドを引っ張
る。
【0077】本発明は、以上説明したように、本発明の
範囲の中の多くのヴァリエイションは、熟練した技術を
有する人にとって、今はっきりする。独占権が要求され
る本発明の範囲を評価する上で、典型的な実施例の前述
の説明よりもむしろ付加されたクレームに言及されるで
あろう。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1によ
れば、多重より線糸巻き装置は、バンド26を形成する
多数の縦糸24をボビン20に巻き取るための装置にお
いて、複数の個々の縦糸24をローラ42、44等の供
給ポートに導く手段を有し、1対の第1及び第2のメー
タリングホイール62、64を前記複数の縦糸24を前
記供給ポートから受け入れる形で設け、前記縦糸24を
前記バンド26に形成する形で平行でかつ側方に間隔を
形成するように設け、前記第1及び第2のメータリング
ホイール62、64は、前記バンド26に直角な軸を中
心に回転し得るように設けられた第1のメータリングホ
イール62を有し、該第1のメータリングホイール62
は、その第1のメータリングホイール62の一方の側端
部に隣接した前記バンド26を受け入れるように配置さ
れ、前記第1及び第2のメータリングホイール62、6
4は、前記第1のメータリングホイール62を含む平面
に平行に、軸を中心に回転し得るように設けられた第2
のメータリングホイール64を有し、かつ、第1のメー
タリングホイール62に対して角度的に傾斜した形で設
けられ、前記バンド26が前記1対の第1及び第2のメ
ータリングホイール62、64の周囲の少なくとも部分
的な螺旋状の軌跡上を移動してバンドビックアップ側に
行く形でバンドピックアップを固定サポートに設け、前
記バンド26を前記ボビン20に巻き付けるように制御
することの出来るあや振り機構及びボビン駆動装置を設
け、前記あや振り機構は、バンド26の軌跡に沿った前
記第1及び第2のメータリングホイール62、64の下
流側で、前記バンド26に対して作用する形で設けて構
成される。
【0079】また、本発明の第2は、上述(本発明の第
1)の多重より線糸巻き装置において、前記複数の縦糸
24を供給ポートに導く手段は、供給スプールから縦糸
24を分離するスプールホルダの設けられた供給スプー
ルステーション32を有し、前記スプールホルダに、調
整可能な縦糸24の張力調整機構を設けて構成される。
【0080】また、本発明の第3は、上述(本発明の第
2)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記縦糸
24が、前記供給ポートから前記第1及び第2のメータ
リングホイール62、64を介してバンドピックアップ
間で、ガイドコムを介すること無く摩擦の生じない自由
状態で伸張している形で設けて構成される。
【0081】また、本発明の第4は、前述(本発明の第
2)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記第1
及び第2のメータリングホイール62、64の回転を検
知する回転検出手段68及びオペレータが手動操作可能
なデータ入力手段を有するオペレータインタフェース2
90に接続された処理装置270を有し、該処理装置2
70を前記データ入力手段から各供給スプール30のそ
れぞれにおける供給可能長さを示す情報を受け取るよう
に設け、また、前記処理装置270を一つのボビン20
の巻取り動作中に、前記第1及び第2のメータリングホ
イール62、64の回転作用により前記供給可能長さを
減らしてゆくとにより供給可能長さを記録するように設
けて構成される。
【0082】また、本発明の第5は、上述(本発明の第
4)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記あや
振り機構は、補正プーリ130及び往復プーリ140を
有し、前記往復プーリ140は、第1のスクリューナッ
ト118に対して固定され、前記バンドピックアップか
ら補正プーリ130に伸延し前記往復プーリ140に1
80°に渡り巻き付いた前記バンド26をボビン20の
軸方向の長さに沿って巻き取ることができ、ボビン20
の軸心に沿って直線上を往復運動し得るように設けら
れ、前記補正プーリ130は、第2のスクリューナット
134に対して固定され、前記往復プーリ140の速度
に比例した速度でかつ前記往復プーリ140と同期した
形で直線的に移動し得るように設けて構成される。
【0083】また、本発明の第6は、上述(本発明の第
5)の多重より線糸巻き装置の装置において、第1のス
クリューナット118及び第2のスクリューナット13
4は、それら第1及び第2のスクリューナット118、
134のネジピッチに対応した異なったネジピッチを有
する共通の共通シャフト122上に搭載される形で設け
られ、前記共通シャフト122を正回転及び逆回転させ
ることができるように処理装置270により制御される
サーボモータ240を有し、前記処理装置270は、ボ
ビン20に巻き取るために、前記サーボモータ240を
前記オペレータインタフェース290からの指示に基づ
いて、縦糸の直径、バンドの縦糸数、ボビンのタイプ、
ボビンのフランジの厚さ、あや振り距離、あや振り終了
点、要求されるボビンバンド長、要求される縦糸スピー
ドのうち少なくとも一つの変動に適用するように制御し
得る制御装置を設けて構成される。
【0084】また、本発明の第7は、上述(本発明の第
6)の多重より線糸巻き装置の装置において、ボビン駆
動装置256は、前記ボビン20を回転駆動するボビン
駆動モータ178を有し、また、前記ボビン駆動装置2
56は、バンド26をあや振り機構を介して前記第1及
び第2のメータリングホイール62、64上に引き出
し、ボビン20の回転を検出する手段から検出されたボ
ビンスピードに前記サーボモータ240の運転を同期さ
せる前記制御装置を有して構成される。
【0085】また、本発明の第8は、前述(本発明の第
5)の多重より線糸巻き装置の装置において、所定の時
間間隔で、装置の運転時間、ボビン製造数、装備された
タイプごとのボビン製造数、縦糸の直線長さの合計、ボ
ビン間の時間、ボビン運転時間のうち少なくとも一つに
ついて演算したものを含む管理報告を作成するように運
転し得る処理装置270を有して構成される。
【0086】また、本発明の第9は、上述(本発明の第
8)の多重より線糸巻き装置の装置において、少なくと
も一つの警告状況を検知し、前記警告状況を検知して反
応し、糸巻き装置の停止及び警告表示のうち少なくとも
一つを行なうことができる縦糸中断センサ230等のセ
ンサを有し、該センサを処理装置270に接続して設け
て構成される。
【0087】また、本発明の第10は、バンド26を形
成する多数の縦糸24をボビン20に巻き取るための装
置において、複数の個々の縦糸24を供給ポートに導く
手段を有し、1対の第1及び第2のメータリングホイー
ル62、64を前記複数の縦糸24を前記供給ポートか
ら受け入れる形で設け、前記縦糸24を前記バンド26
に形成する形で平行でかつ側方に間隔を形成するように
設け、前記第1及び第2のメータリングホイール62、
64は、前記バンド26に直角な軸を中心に回転し得る
ように設けられた第1のメータリングホイール62を有
し、該第1のメータリングホイール62は、その第1の
メータリングホイール62の一方の側端部に隣接した前
記バンド26を受け入れるように配置され、前記第1及
び第2のメータリングホイール62、64は、前記第1
のメータリングホイール62を含む平面に平行に、軸を
中心に回転し得るように設けられた第2のメータリング
ホイール64を有し、かつ第1のメータリングホイール
62に対して角度的に傾斜した形で設けられ、前記バン
ド26が前記1対の第1及び第2のメータリングホイー
ル62、64の周囲の少なくとも部分的な螺旋状の軌跡
上を移動してバンドピックアッププーリへ行く形でバン
ドピックアッププーリを固定軸に設けて構成される。
【0088】また、本発明の第11は、上述(本発明の
第10)の多重より線糸巻き装置の装置において、第1
及び第2のメータリングホイール62、64に対して糸
巻き装置を設け、該糸巻き装置は、前記1対の第1及び
第2のメータリングホイール62、64の周囲を回転す
るように設けられたクランク90及び複数の縦糸24を
係合させるように動作し得るクランプ92を有し、該ク
ランプ92を該クランク90の回転により前記クランプ
92と縦糸24を前記第1及び第2のメータリングホイ
ール62、64の周囲を通過させるように近接して設け
て構成される
【0089】また、本発明の第12は、上述(本発明の
第11)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記
第1及び第2のメータリングホイール62、64の周囲
で前記バンド26の周囲に螺旋状となるように前記クラ
ンク90の回転毎に少なくとも前記バンド26の幅に等
しいピッチでねじ切りされたハブ97を中心に回転し得
るように該クランク90を設けて構成される。
【0090】また、本発明の第13は、前述(本発明の
第11)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記
クランク90は、該クランク90から取り外すことによ
り第1及び第2のメータリングホイール62、64の下
流側で移動経路に沿った形でよることができるハンドル
部材94を有し、該ハンドル部材94は、第1及び第2
のメータリングホイール62、64上でバンド26をよ
るように使用し得るクランプ92を有して構成される。
【0091】また、本発明の第14は、前述(本発明の
第10)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記
あや振り機構は、補正プーリ130及び往復プーリ14
0を有し、前記往復プーリ140は、第1のスクリュー
ナット118に対して固定され、前記バンドピックアッ
ププーリから補正プーリ130に伸延し前記往復プーリ
140に180°に渡り巻き付いた前記バンド26をボ
ビン20の軸方向の長さに沿って巻き取ることができ、
ボビン20の軸心に沿って直線上を往復運動しえるよう
に設けられ、前記補正プーリ130は、第2のスクリュ
ーナット134に対して固定され、前記往復プーリ14
0の速度に比例した速度でかつ前記往復プーリ140と
同期した形で直線的に移動し得るように設けて構成され
る。
【0092】また、本発明の第15は、上述(本発明の
第14)の多重より線糸巻き装置の装置において、第1
のスクリューナット118及び第2のスクリューナット
134は、それら第1及び第2のスクリューナット11
8、134のネジピッチに対応した異なったネジピッチ
を有する共通の共通シャフト122上に搭載される形で
設けられ、前記共通シャフト122を正回転及び逆回転
させることができるサーボモータ240を有して構成さ
れる。
【0093】また、本発明の第16は、前述(本発明の
第14)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記
バンド26をあや振り機構を介して前記第1及び第2の
メータリングホイール62、64上に引き出すための、
ボビン20を回転する駆動装置を有し、前記第1及び第
2のメータリングホイール62、64の回転を検出する
回転検出手段68を設け、前記共通の共通シャフト12
2を正逆回転することの出来るサーボモータ240を有
し、更に、前記ボビンの回転スピードに関連して前記サ
ーボモータ240を制御するように運転し得る処理装置
270を前記回転検出手段68及びサーボモータ240
に接続して設けて構成される。
【0094】また、本発明の第17は、上述(本発明の
第16)の多重より線糸巻き装置の装置において、縦糸
の直径、バンド中の縦糸の数、ボビンタイプ、ボビンの
フランジ厚さ、あや振り距離、あや振り端部位置、要求
されるバンド長さと要求される縦糸スピードのうち少な
くとも一つに関する所定の特性に関して前記サーボモー
タ240を制御してボビン20を巻き取ることができる
処理装置270を有して構成される。
【0095】また、本発明の第18は、上述(本発明の
第17)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記
所定の特性の内の少なくとも一つをプリセットするため
に、オペレータからの各種の入力データを該オペレータ
インタフェース290で受け入れることができる処理装
置270に接続されたオペレータインタフェース290
を有して構成される。
【0096】また、本発明の第19は、前述(本発明の
第16)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記
回転検出手段68は、前記第1及び第2のメータリング
ホイール62、64の内の1個の回転を検出するための
軸角度エンコーダ234を有して構成される。
【0097】また、本発明の第20は、上述(本発明の
第19)の多重より線糸巻き装置の装置において、前記
処理装置270により制御されるボビン駆動モータ17
8を有し、更に、前記ボビン駆動モータ178は、ボビ
ンの回転を検出して前記ボビン駆動モータ178の制御
にフイードバックするために前記処理装置270に入力
を行なうボビン回転検出手段を有して構成される。
【0098】また、本発明の第21は、上述(本発明の
第20)の多重より線糸巻き装置の装置において、少な
くとも一つの警告状況を検知し、前記警告状況を検知し
て反応し、糸巻き装置の停止及び警告表示のうち少なく
とも一つを行なうことができる縦糸中断センサ230等
のセンサを有し、該センサを処理装置270に接続して
設けて構成される。
【0099】また、本発明の第22は、上述(本発明の
第21)の多重より線糸巻き装置の装置において、所定
の時間間隔で、装置の運転時間、ボビン製造数、装備さ
れたタイプごとのボビン製造数、縦糸の直線長さの合
計、ボビン間の時間、ボビン運転時間のうち少なくとも
一つについて演算したものを含む管理報告を作成するよ
うに運転し得る処理装置270を有して構成される。
【0100】また、本発明の第23は、バンド26を形
成する多数の縦糸24をボビンに巻き取るための装置に
おいて、複数の個々の縦糸24を供給ポートに導く手段
を有し、1対の第1及び第2のメータリングホイール6
2、64を前記複数の縦糸24を前記供給ポートから受
け入れる形で設け、前記縦糸24を前記バンド26に形
成する形で平行でかつ側方に間隔を形成するように設
け、前記第1及び第2のメータリングホイール62、6
4は、前記バンド26に直角な軸を中心に回転し得るよ
うに設けられた第1のメータリングホイール62を有
し、該第1のメータリングホイール62は、その第1の
メータリングホイール62の一方の側端部に隣接した前
記バンド26を受け入れるように配置され、前記第1及
び第2のメータリングホイール62、64は、前記第1
のメータリングホイール62を含む平面に平行に、軸を
中心に回転し得るように設けられた第2のメータリング
ホイール64を有し、かつ第1のメータリングホイール
62に対して角度的に傾斜した形で設けられ、前記バン
ド26が前記1対の第1及び第2のメータリングホイー
ル62、64の周囲の少なくとも部分的な螺旋状の軌跡
上を移動してバンドピックアッププーリ側に行く形でバ
ンドピックアッププーリを固定軸に設け、前記バンド2
6を前記ボビン20に巻き付けるように制御することの
出来るあや振り機構及びボビン駆動装置256を設け、
前記あや振り機構は、バンド26の軌跡に沿った前記第
1及び第2のメータリングホイール62、64の下流側
で、前記バンド26に対して作用する形で設け、前記第
1及び第2のメータリングホイール62、64の回転を
検知する回転検出手段68及びオペレータが手動操作可
能なデータ入力手段を有するオペレータインタフェース
290に接続された処理装置270を有し、該処理装置
270を前記データ入力手段から各供給スプール30の
それぞれにおける供給可能長さを示す情報を受け取るよ
うに設け、また、前記処理装置270を一つのボビンの
巻取り動作中に、前記第1及び第2のメータリングホイ
ール62、64の回転作用により前記供給可能長さを減
らしてゆくとにより供給可能長さを記録するように設け
て構成される。
【0101】以上のように構成したので、発明の第1
は、供給ポートにより、縦糸24を平行でかつ側方に間
隔を持ってバンド26に形成することができ、第1のメ
ータリングホイール62に対して第2のメータリングホ
イール64を傾斜させたことにより、バンド26を第1
及び第2のメータリングホイール62、64の周囲の螺
旋状の軌跡上を移動してバンドビックアップ側に導くの
で、第1のメータリングホイール62上にバンド26の
軌跡が一定間隔になり、多数の縦糸同志の干渉を回避し
つつ揃え縦糸の長さが一定に保つことができ、第1のメ
ータリングホイール62に対して第2のメータリングホ
イール64を傾斜させる角度やこれらメータリングホイ
ール62、64の軸方向の長さを変化させることによ
り、バンド26の巻き付き数やバンド幅を変えることが
でき、縦糸24をガイドコムを介すること無く、摩擦の
無い自由状態で伸張し縦糸に余分な張力が作用しないの
で縦糸が切断したり絡まったりせず、縦糸の長さが一定
にでき、あや振り機構であや振りすると共にボビン駆動
装置でボビン20を回転させることにより、ボビン20
の全巻き幅に渡りバンド26を巻きつけることができ
る。発明の第2は、スプールホルダにより、縦糸24を
供給スプール30から分離でき、張力調整機構により、
縦糸の張力を所定の値に調整して第1及び第2のメータ
リングホイール62、64に伸延するので、縦糸の張力
が一定に保つことができる。発明の第3は、縦糸24を
ガイドコムを介すること無く、摩擦の無い自由状態で伸
張し縦糸に余分な張力が作用しないので縦糸が切断した
り絡まったりせず、縦糸の長さが一定にできる。発明の
第4は、オペレータインタフェース290により、オペ
レータが手動により情報を入力できるので、多種のバン
ドに適応でき、回転検出手段68により、各供給スプー
ル30の供給可能長さの情報を出力するので、各供給ス
プール30の縦糸の残量等を知ることができ、第1及び
第2のメータリングホイール62、64の回転作用によ
り供給可能長さを減らすことにより、供給可能長さの情
報を出力するので、ボビン20に巻き取れる長さ等を知
ることができ、これら情報を受け取り、処理装置270
が、記録するので、それらの情報に基づき無駄なく縦糸
24を供給でき効率良く糸巻き作業ができる。発明の第
5は、あや振り機構は、ボビン20の軸心に沿って振動
する形で直線状に移動し、往復プーリ140の速度に比
例した速度でかつ往復プーリ140と同期した形で直線
的に移動するので、バンド26がボビン20に均一に巻
き取られるように供給できる。発明の第6は、往復プー
リ140及び補正プーリ130をネジピッチの異なる共
通の共通シャフト122に設けることにより、ボビン2
0の軸心に沿って振動する形で直線状に移動し、往復プ
ーリ140の速度に比例した速度でかつ往復プーリ14
0と同期した形で直線的に移動するので、ボビン上に巻
き取られるバンドの増加により直径が変化してボビン1
回転当りの巻き取り量が変化しても補正プーリ130と
バンドピックアップ間に過供給分のバンドを貯えること
によりそれに対応してバンドが供給でき、共通シャフト
122にサーボモータ240を設けることにより、オペ
レータインタフェース290からの指示に基づいて、縦
糸の直径、バンドの縦糸数、ボビンのタイプ、ボビンの
フランジの厚さ、あや振り距離、あや振り終了点、要求
されるボビンバンド長、要求される縦糸スピードのうち
少なくとも一つの変動に適用するようにサーボモータ2
40を制御してボビン20を巻き取ることができる。発
明の第7は、ボビン駆動装置256により、バンド26
を第1及び第2のメータリングホイール62、64上に
引き出すことができ、ボビン20の回転を検出する手段
により、ボビンスピードにサーボモータ240の運転を
同期させることができる。発明の第8は、処理装置27
0により、装置の運転時間、ボビン製造数、装備された
タイプごとのボビン製造数、縦糸の直線長さの合計、ボ
ビン間の時間、ボビン運転時間のうち少なくとも一つに
ついて管理報告を作成することができる発明の第9は、
センサにより、警告状況を検知して反応するので、該セ
ンサの検知をトリガとして糸巻き取り装置の停止及び警
告表示のうち少なくとも一つを行なうことができる。
【0102】発明の第10は、供給ポートにより、縦糸
24を平行でかつ側方に間隔を持ってバンド26に形成
することができ、第1のメータリングホイール62に対
して第2のメータリングホイール64を傾斜させたこと
により、バンド26を第1及び第2のメータリングホイ
ール62、64の周囲の螺旋状の軌跡上を移動してバン
ドピックアッププーリ側に導くので、第1のメータリン
グホイール62上にバンド26の軌跡が一定間隔にな
り、多数の縦糸同志の干渉を回避しつつ揃え縦糸の長さ
が一定に保つことができ、第1のメータリングホイール
62に対して第2のメータリングホイール64を傾斜さ
せる角度やこれらメータリングホイール62、64の軸
方向の長さを変化させることにより、バンド26の巻き
付き数やバンド幅を変えることができ、縦糸24をガイ
ドコムを介すること無く、摩擦の無い自由状態で伸張し
縦糸に余分な張力が作用しないので縦糸が切断したり絡
まったりせず、縦糸の長さが一定にでき、あや振り機構
であや振りすると共にボビン駆動装置でボビン20を回
転させることにより、ボビン20の全巻き幅に渡りバン
ド26を巻きつけることができる。発明の第11は、ク
ランプ92は、縦糸24を巻き込むように動作し、クラ
ンク90の回転によりクランプ92と縦糸24を第1及
び第2のメータリングホイール62、64の周囲を通過
させるので、多数の縦糸同志の干渉を回避しつつ揃え縦
糸の長さが一定に保つことができる。発明の第12は、
ネジ切りされたハブ97の回りをクランク90が回転す
ることにより、クランク90は、第1及び第2のメータ
リングホイール62、64の周囲でバンド26の周囲に
螺旋状に回転するので、多数の縦糸同志の干渉を回避し
つつ揃えることできる。発明の第13は、ハンドル部材
94は、複数の縦糸を把持する部分を有しクランク90
の回転軸回りにネジピッチにより螺旋状に回転するの
で、第1及び第2のメータリングホイール62、64上
でバンド26をよるように使用することができ、クラン
ク90から取り外し可能なので、クランク90から取り
外すことにより第1及び第2のメータリングホイール6
2、64の下流側で移動軌跡に沿った形でよることもで
きる。発明の第14は、あや振り機構は、ボビン20の
軸心に沿って振動する形で直線状に移動し、往復プーリ
140の速度に比例した速度でかつ往復プーリ140と
同期した形で直線的に移動するので、バンド26がボビ
ン20に均一に巻き取られるように供給できる。発明の
第15は、往復プーリ140及び補正プーリ130をネ
ジピッチの異なる共通の共通シャフト122に設けるこ
とにより、ボビン20の軸心に沿って振動する形で直線
状に移動し、往復プーリ140の速度に比例した速度で
かつ往復プーリ140と同期した形で直線的に移動する
ので、ボビン上に巻き取られるバンドの増加により直径
が変化してボビン1回転当りの巻き取り量が変化しても
補正プーリ130とバンドピックアッププーリ間に過供
給分のバンドを貯えることによりそれに対応してバンド
が供給できる。発明の第16は、ボビン駆動装置256
により、バンド26を第1及び第2のメータリングホイ
ール62、64上に引き出すことができ、ボビン20の
回転を検出する手段により、ボビンスビードにサーボモ
ータ240の運転を同期させることができる。発明の第
17は、共通シャフト122にサーボモータ240を設
けることにより、オペレータインタフェース290から
の指示に基づいて、縦糸の直径、バンドの縦糸数、ボビ
ンのタイプ、ボビンのフランジの厚さ、あや振り距離、
あや振り終了点、要求されるボビンバンド長、要求され
る縦糸スピードのうち少なくとも一つの変動に適用する
ようにサーボモータ240を制御してボビン20を巻き
取ることができる。発明の第18は、オペレータインタ
ーフェース290は、オペレータからの各種の入力デー
タを受け入れるので、前記所定の特性の内少なくとも一
つをプリセットすることができる。発明の第19は、軸
角度エンコーダ234により、第1及び第2のメータリ
ングホイール62、64の内の1個の回転を検出するこ
とができる。発明の第20は、ボビン回転検出手段によ
り、ボビン20の回転数を検出し、処理装置270にフ
イードバックすることができる。発明に第21は、セン
サは、警告状況を検知して反応するので、該センサの検
知をトリガとして糸巻き取り装置の停止及び警告表示の
うち少なくとも一つを行なうことができる。発明の第2
2は、処理装置270により、装置の運転時間、ボビン
製造数、装備されたタイプごとのボビン製造数、縦糸の
直線長さの合計、ボビン間の時間、ボビン運転時間のう
ち少なくとも一つについて管理報告を作成することがで
きる。発明の第23は、供給ポートにより、縦糸24を
平行でかつ側方に間隔を持ってバンド26に形成するこ
とができ、第1のメータリングホイール62に対して第
2のメータリングホイール64を傾斜させたことによ
り、バンド26を第1及び第2のメータリングホイール
62、64の周囲の螺旋状の軌跡上を移動してバンドビ
ックアッププーリ側に導くので、第1のメータリングホ
イール62上にバンド26の軌跡が一定間隔になり、多
数の縦糸同志の干渉を回避しつつ揃え縦糸の長さが一定
に保つことができ、第1のメータリングホイール62に
対して第2のメータリングホイール64を傾斜させる角
度やこれらメータリングホイール62、64の軸方向の
長さを変化させることにより、バンド26の巻き付き数
やバンド幅を変えることができ、縦糸24をガイドコム
を介すること無く、摩擦の無い自由状態で伸張し縦糸に
余分な張力が作用しないので縦糸が切断したり絡まった
りせず、縦糸の長さが一定にでき、あや振り機構であや
振りすると共にボビン駆動装置でボビン20を回転させ
ることにより、ボビン20の全巻き幅に渡りバンド26
を巻きつけることができ、 オペレータインタフェー
ス290は、オペレータからの各種の入力データを受け
入れるので、色々な縦糸に対応し所望のバンドを形成で
き、第1及び第2のメータリングホイール62、64の
内の1個の回転を検出するので、処理装置にこれらメー
タリングホイールの回転数の情報をでき、ボビン20の
回転数を検出し、処理装置270にフイードバックする
ので、ボビンの巻き取リ速度を制御できる。これら情報
を受け取り、処理装置(270)が、記録することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による多重より線糸巻き装置の
一実施例を示す立面図(部分的に断面図を含む。)であ
る。
【図2】図2は、図1に示す多重より線糸巻き装置を上
から見た平面図である。
【図3】図3は、図1に示す多重より線糸巻き装置の概
略的な制御ブロック図である。
【図4】図4はメータリングホイール用の糸巻き装置を
含む別の実施例を示す立面図である。
【図5】図5は図4の右側から見た立面図(部分的に5
−5線に沿った断面図を含む。)である。
【符号の説明】 20……ボビン 24……縦糸 26……バンド 30……供給スプール 32……供給スプールステーション 42……供給ポート(ローラ) 44……供給ポート(ローラ) 62……第1のメータリングホイール 64……第2のメータリングホイール 68……回転検出手段 82……バンドピックアッププーリ 84……サポート 90……クランク 92……クランプ 94……ハンドル部材 97……ハブ 118……第1のスクリューナット 122……共通シャフト 130……補正プーリ 134……第2のスクリューナット 140……往復プーリ 178……ボビン駆動モータ 230……センサ(縦糸中断センサ) 234……軸角度エンコーダ 240……サーボモータ 256……ボビン駆動装置 270……処理装置 290……オペレータインタフェース ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年4月2日
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【図5】
【図1】
【図2】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロナルド エス スカーテル アメリカ合衆国 ペニシルヴァニア州 19609 リーディング ノースフィールド フィットフィールド ボウルヴァード 1202

Claims (23)

    【整理番号】 911010 【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビンに、バンドを形成する多数のより
    線の端部を巻取るための装置であり、以下のものから構
    成される、 複数の個々のより線の端部を供給ポートに導く手段、 前記複数のより線の端部を前記供給ポートから受け入れ
    るために設けられた1対のメータリングホイール、前記
    より線の端部は平行でかつ側方に間隔を形成する形で前
    記バンドを形成している、 前記メータリングホイールは前記バンドに直角な軸を中
    心に回転し得るように設けられた第1のメータリングホ
    イールを有し、該第1のメータリングホイールは、その
    第1のメータリングホイールの一方の側端部に隣接した
    前記バンドを受け入れるように配置され、 前記メータリングホイールは前記第1のメータリングホ
    イールを含む平面に平行に、軸を中心に回転し得るよう
    に設けられた第2のメータリングホイールを有し、かつ
    第1のメータリングホイールに対して角度的に傾斜した
    形で設けられ、これにより前記バンドは前記1対のメー
    タリングホイールの周囲の少なくとも部分的な螺旋状の
    軌跡上を移動して固定軸に設けられたバンドピックアッ
    プ側に行く、 前記バンドを前記ボビンに巻き付けるように制御するこ
    との出来るあや振り機構及びボビン駆動装置を設け、前
    記あや振り機構はバンドの軌跡に沿った前記メータリン
    グホイールの下流側で前記バンドに対して作用する。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記複数の素線を供
    給ポートに導く手段は、分離された単一素線供給スプー
    ルを有するスプールホルダの設けられた供給スプールス
    テーションを有し、 前記スプールホルダは、調整可能なより線緊張装置を有
    し、 素線は前記供給スプールから供給ポートへ伸延し、また
    該供給ポートから前記メータリングホイールに伸延して
    いる。
  3. 【請求項3】 請求項2の装置において、前記素線は前
    記供給ポートから前記メータリングホイールを介してバ
    ンドピックアップ間で、ガイドコムを介すること無く自
    由状態で伸張している。
  4. 【請求項4】 請求項2の装置において、前記メータリ
    ングホイールの回転を検知する手段、前記メータリング
    ホイールの回転を検知する手段及びオペレータが手動操
    作可能なデータ入力手段を有するオペレータインタフェ
    ースに接続された処理装置を有し、 該処理装置は前記データ入力手段から、各供給スプール
    のそれぞれにおける供給可能長さを示す情報を受け取る
    ことが出来、また一つのボビンの巻取り動作中に、前記
    メータリングホイールの回転作用により前記供給可能長
    さを減らしてゆくとにより供給可能長さを記録すること
    が出来る。
  5. 【請求項5】 請求項4の装置において、前記あや振り
    機構は補正プーリ及び往復プーリを有し、前記バンドは
    前記バンドピックアップから補正プーリに伸延し、更に
    前記往復プーリに180°にわたり巻き付き、前記往復
    プーリは、スクリューナットに対して固定され、前記バ
    ンドをボビンの軸方向の長さに沿って巻き取ることが出
    来るように、ボビンの軸心に沿って振動する形で直線状
    に移動することが出来、前記補正プーリは別のスクリュ
    ーナットに対して固定され、前記往復プーリの速度に比
    例した速度でかつ前記往復プーリと同期した形で直線的
    に移動ことが出来る。
  6. 【請求項6】 請求項5の装置において、前記第1のス
    クリューナットと別のスクリューナットは異なったねじ
    ピッチを有する共通のねじ軸上に搭載され、前記共通軸
    を回転及び逆転させることの出来るサーボモータを有
    し、該サーボモータは処理装置により制御され、該処理
    装置は巻き取りボビンのために、サーボモータを前記オ
    ペレータインタフェースからの指示に基づいて、素線の
    直径、バンドの素線数、ボビンのタイプ、ボビンのフラ
    ンジの厚さ、あや振り距離、あや振り終了点、要求され
    るボビンバンド長、要求される素線スピードのうち少な
    くとも一つの変動に適用するように制御する。
  7. 【請求項7】 請求項6の装置において、ボビン駆動装
    置は前記ボビンを回転駆動するボビン駆動モータを有
    し、それによりバンドをあや振り機構を介して前記メー
    タリングホイール上に引き出し、更に前記ボビン駆動装
    置は前記ボビンの回転を検出する手段から検出されたボ
    ビンスピードに前記サーボモータの運転を同期させる前
    記制御装置を有する。
  8. 【請求項8】 請求項8の装置において、前記処理装置
    は管理報告を作成するように運転することが出来、該管
    理報告は所定の時間間隔において、装置の運転時間、ボ
    ビン製造数、装備されたタイプごとのボビン製造数、素
    線の直線長さの合計、ボビン間の時間、ボビン運転時間
    のうち少なくとも一つについて演算したものを含む。
  9. 【請求項9】 請求項8の装置において、前記処理装置
    に接続された少なくとも一つの警告状況センサを有し、
    該センサは前記警告状況を検知して反応し、より巻き装
    置の停止及び警告表示のうち少なくとも一つを行なうこ
    とが出来る。
  10. 【請求項10】 ボビンに、バンドを形成する多数の素
    線を巻取るための装置であり、以下のものから構成され
    る、 複数の個々の素線を供給ポートに導く手段、 前記複数の素線を前記供給ポートから受け入れるために
    設けられた1対のメータリングホイール、前記素線は平
    行でかつ側方に間隔を形成する形で前記バンドを形成し
    ている、 前記メータリングホイールは前記バンドに直角な軸を中
    心に回転し得るように設けられた第1のメータリングホ
    イールを有し、該第1のメータリングホイールは、その
    第1のメータリングホイールの一方の側端部に隣接した
    前記バンドを受け入れるように配置され、 前記メータリングホイールは前記第1のメータリングホ
    イールを含む平面に平行に、軸を中心に回転し得るよう
    に設けられた第2のメータリングホイールを有し、かつ
    第1のメータリングホイールに対して角度的に傾斜した
    形で設けられ、これにより前記バンドは前記1対のメー
    タリングホイールの周囲の少なくとも部分的な螺旋状の
    軌跡上を移動して、固定軸に設けられたバンドピックア
    ッププーリへ行く。
  11. 【請求項11】 請求項10の装置において、メータリ
    ングホイールに対してより糸装置を設け、該より糸装置
    は前記1対のメータリングホイールの周囲を回転するよ
    うに設けられたクランク及び複数の素線を係合させるよ
    うに動作し得るクランプを有し、該クランプは、該クラ
    ンクの回転により前記クランプと素線を前記メータリン
    グホイールの周囲を通過させるように近接して配置され
    ている。
  12. 【請求項12】 請求項11の装置において、前記クラ
    ンクは、該クランクの回転毎に少なくとも前記バンドの
    幅に等しいピッチでねじ切りされたハブを中心に回転
    し、これによりクランクの回転は、前記メータリングホ
    イールの周囲で前記バンドの周囲に螺旋状となる。
  13. 【請求項13】 請求項11の装置において、前記クラ
    ンクは、該クランクから取り外すことの出来るハンドル
    部材を有し、該ハンドル部材は前記クランプを有し、そ
    れにより該ハンドル部材はメータリングホイール上でバ
    ンドをよるように使用することが出来、そして該ハンド
    ル部材を該クランクより取り外すことによりメータリン
    グホイールの下流側で移動経路に沿った形でよることも
    できる。
  14. 【請求項14】 請求項10の装置において、更にあや
    振り機構を設け、前記あや振り機構は補正プーリ及び往
    復プーリを有し、前記バンドは前記バンドピックアップ
    から補正プーリに伸延し、更に前記往復プーリに180
    °にわたり巻き付き、前記往復プーリは、スクリューナ
    ットに対して固定され、前記バンドをボビンの軸方向の
    長さに沿って巻き取ることが出来るように、ボビンの軸
    心に沿って振動する形で直線状に移動することが出来、
    前記補正プーリは別のスクリューナットに対して固定さ
    れ、前記往復プーリの速度に比例した速度でかつ前記往
    復プーリと同期した形で直線的に移動ことが出来る。
  15. 【請求項15】 請求項14の装置において、前記スク
    リューナットと別のスクリューナットはそれらのナット
    のために設けられた異なったねじピッチを有する共通の
    ねじ軸上に搭載され、 前記共通軸を回転及び逆転させることの出来るサーボモ
    ータを有する。
  16. 【請求項16】 請求項14の装置において、前記バン
    ドをあや振り機構を介して前記メータリングホイール上
    に引き出すための、ボビンを回転する駆動装置を有し、
    前記メータリングホイールの回転を検出する手段を設
    け、 前記共通軸を正逆回転することの出来るサーボモータを
    有し、 更に前記回転検出手段及びサーボモータに接続された処
    理装置を有し、該処理装置は前記ボビンの回転スピード
    関連して前記サーボモータを制御するように運転するこ
    とが出来る。
  17. 【請求項17】 請求項16の装置において、前記処理
    装置は、素線の直径、バンド中の素線の数、ボビンタイ
    プ、ボビンのフランジ厚さ、あや振り距離、あや振り端
    部位置、要求されるバンド長さと要求される素線スピー
    ドのうち少なくとも一つに関する所定の特性に関して前
    記サーボモータを制御してボビンを巻き取ることが出来
    る。
  18. 【請求項18】 請求項17の装置において、前記処理
    装置に接続されたオペレータインターフェースを有し、
    該処理装置は、前記所定の特性の内の少なくとも一つを
    プリセットするために、オペレータからの各種の入力デ
    ータを該オペレータインターフェースで受け入れること
    が出来る。
  19. 【請求項19】 請求項16の装置において、前記回転
    検出手段は、前記メータリングホイールの内の1個の回
    転を検出するための軸角度エンコーダを有する。
  20. 【請求項20】 請求項19の装置において、前記ボビ
    ン駆動モータは、前記処理装置により制御され、更に、
    ボビン回転検出手段を有し、該検出手段はボビンの回転
    を検出して前記ボビン駆動モータの制御にフィードバッ
    クするために前記処理装置に入力を行なう。
  21. 【請求項21】 請求項20の装置において、前記処理
    装置に接続された少なくとも一つの警告状況センサを有
    し、該センサは前記警告状況を検知して反応し、より巻
    き装置の停止及び警告表示のうち少なくとも一つを行な
    うことが出来る。
  22. 【請求項22】 請求項21の装置において、前記処理
    装置は管理報告を作成するように運転することが出来、
    該管理報告は所定の時間間隔において、装置の運転時
    間、ボビン製造数、装備されたタイプごとのボビン製造
    数、素線の直線長さの合計、ボビン間の時間、ボビン運
    転時間のうち少なくとも一つについて演算したものを含
    む。
  23. 【請求項23】 ボビンに、バンドを形成する多数の素
    線を巻取るための装置であり、以下のものから構成され
    る、 複数の個々の供給スプールを装着し、複数の個々の素線
    を前記供給スプールから供給ポートに導く手段、 前記複数の素線を前記供給ポートから受け入れるために
    設けられた1対のメータリングホイール、前記素線は平
    行でかつ側方に間隔を形成する形で前記バンドを形成し
    ている、 前記メータリングホイールは前記バンドに直角な軸を中
    心に回転し得るように設けられた第1のメータリングホ
    イールを有し、該第1のメータリングホイールは、その
    第1のメータリングホイールの一方の側端部に隣接した
    前記バンドを受け入れるように配置され、 前記メータリングホイールは前記第1のメータリングホ
    イールを含む平面に平行に、軸を中心に回転し得るよう
    に設けられた第2のメータリングホイールを有し、かつ
    第1のメータリングホイールに対して角度的に傾斜した
    形で設けられ、これにより前記バンドは前記1対のメー
    タリングホイールの周囲の少なくとも部分的な螺旋状の
    軌跡上を移動して固定軸に設けられたバンドピックアッ
    ププーリ側に行く、 前記メータリングホイールの回転を検出する手段を有
    し、 前記メータリングホイールの回転を検知する手段及びオ
    ペレータが手動操作可能なデータ入力手段を有するオペ
    レータインタフェースに接続された処理装置を有し、 該処理装置は前記データ入力手段から、各供給スプール
    のそれぞれにおける供給可能長さを示す情報を受け取る
    ことが出来、また一つのボビンの巻取り動作中に、前記
    メータリングホイールの回転作用により前記供給可能長
    さを減らしてゆくとにより供給可能長さを記録すること
    が出来る。
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