JPH05320839A - 陽極酸化処理用アルミニウム合金板の製造方法 - Google Patents

陽極酸化処理用アルミニウム合金板の製造方法

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JPH05320839A
JPH05320839A JP15432792A JP15432792A JPH05320839A JP H05320839 A JPH05320839 A JP H05320839A JP 15432792 A JP15432792 A JP 15432792A JP 15432792 A JP15432792 A JP 15432792A JP H05320839 A JPH05320839 A JP H05320839A
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Tsutomu Moriyama
勉 森山
Makoto Tsuchida
信 土田
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 Si0.05〜0.5 %、Fe0.15〜0.9 %(但
し、Fe+SiO.3 〜1.0%)、Ti0.01〜0.05%を含
み、Mg/Siの比が1.0 を越え10.0以下となる量のM
gを添加し、残部アルミニウムと不可避的不純物からな
るアルミニウム合金鋳塊を450 〜600 ℃で1 〜20時間熱
処理し、開始温度を400 〜550 ℃、終了温度を200 〜30
0 ℃とする熱間圧延および板厚減少率40%以上の冷間圧
延を行う。 【効果】 陽極酸化処理を施した場合、陽極酸化皮膜の
色調を均一にしてそのばらつきを無くし、成形加工性を
向上させる。建築用内外装パネル材として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陽極酸化処理用アルミ
ニウム合金板、特に陽極酸化処理を施して使用される建
築用内外装パネル、日用品、厨房用品、平版印刷版用支
持体等のアルミニウム合金板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、陽極酸化処理を施して使用される
建築用パネル等には、JIS−A1100,1200、
1050等の純アルミ系合金が多く用いられてきた。こ
れら純アルミ系合金は、アルミ純度が少なくても99.
0%以上であるため、陽極酸化皮膜の耐食性は優れてい
るが、陽極酸化皮膜の均一な色調を得ることが難しく、
成形性も良くないという問題点がある。
【0003】陽極酸化皮膜の色調が均一でないと、例え
ば建築用パネル材の場合には、陽極酸化処理後色合わせ
のためにパネルの並べ変えを行わなければならず、しか
もその順番通りに装着しなければならないから、多大の
労力を要し歩留りも悪く不経済である。
【0004】最近の複雑な形状のビル用内外装パネルや
日用品等では、90°以上の曲げ加工、張出成形加工、
絞り加工が行われるため、成形加工性の優れた板材が要
求される。一般に板材の結晶粒が小さい程優れた加工性
が得られるが、前記の厳しい加工に耐えるには例えば5
0μm以下の結晶粒径の板材が必要とされる。しかし、
従来使用されていた純アルミ系合金板を通常の圧延工程
により製造した場合、圧延方向と直角な方向の結晶粒の
サイズが例えば100μmと大きいため、加工が出来て
も加工部分が肌荒れしてしまい使用できなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、色調の均一
化および成形性の向上と材料成分および製造条件との関
連性について研究を重ねた結果として開発に至ったもの
で、その目的は、陽極酸化処理後の色調のばらつきが小
さく成形加工性に優れた高強度高延性陽極酸化処理用ア
ルミニウム合金板の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による陽極酸化処理用アルミニウム合金板の
製造方法は、Si0.05〜0.5 %(重量%、以下同じ)、
Fe0.15〜0.9 %(但し、Si+Fe0.3 〜1.0 %)、
Ti0.01〜0.05 %を含み、Mg/Siの比が重量比で
1.0 を越え10.0以下となる量のMgを添加し、残部Al
と不可避的不純物からなるアルミニウム合金鋳塊を450
〜600 ℃で1 〜20時間熱処理したのち、熱間圧延、およ
び板厚減少率40%以上の冷間圧延を行い、熱間圧延の開
始温度を400 〜550 ℃とし終了温度を200 〜300 ℃とす
ることを発明構成上の必須要件とする。
【0007】陽極酸化用純アルミ系合金の色調の不均一
は材料中に不純物として不可避的に存在するSiが不均
一に析出するために生じる。析出したSiは陽極酸化皮
膜内にそのままの形で存在するため、皮膜を黒色系統に
発色させる作用があり、そのためSiの不均一な析出は
色調不均一の原因となる。本発明者等はMgを添加して
SiをMg2Si の形で捕捉しSiの単体での析出を阻止す
ると色調が安定することを見出した。Mg2Si は陽極酸化
の際に酸化されてしまうので、皮膜の色調に影響を与え
ることはなく、Mg2Si の析出は同時に材料の強度を向上
させる。Siの好ましい含有量は0 .05 〜0.5 %の範囲
であり、0 .05 %未満では強度向上の効果がなく、0.5
%を越えると単体Siとして析出し易くなり、一方でF
eによる再結晶粒微細化効果を損ない耐食性を低下させ
る。
【0008】Feは、合金の再結晶粒を微細化するため
に添加する。好ましい添加量は0.15〜0 .9%であり、0.
15%未満ではその効果が小さく、0.9 %を越えて添加す
ると粗大なAl-Fe 系およびAl-Fe-Si系化合物を形成し
て、成形性を低下させ化学的性質の局所的不均一性をも
たらす等の問題を生じる。Si+Feの合計量は、材料
強度、材料の機械的性質および化学的性質、および地金
コストの観点から調整される。好ましい範囲は0.3 〜1.
0 %で、0 .3%未満では強度が十分でなく、1 .0%を越
えると耐食性が損なわれる。
【0009】Tiは、主として鋳塊の結晶粒微細化に効
果を発揮し、圧延した板の再結晶粒をも微細化するもの
で、0.01〜0.05%の範囲で添加される。0.01%未満では
その効果が小さく、0.05%を越えると粗大なAl-Ti 系化
合物を形成し、該化合物が圧延板に筋状に分布して陽極
酸化皮膜に欠陥を与えるおそれがある。Tiの添加はT
i単独ではなく、TiとBを複合添加する方法もある。
この場合もTi量は0.01〜0.05%の範囲に調整する。B
量は不純物として計上し、その添加量は30ppm以下が
望ましい。
【0010】Mgは、材料の強度を向上させるために添
加するもので、Mg/Siの比が重量比で1.0 を越え1
0.0以下となる量含有させる。陽極酸化皮膜の色調の均
一性を損なうSi粒子を捕捉するためのMg量は、Si
0.05〜0.5 %の場合Mg/Siの比が0.3 〜1.0 となる
量のMgを添加すれば足りるが、この程度の添加では固
溶Mgによる強度向上が望めないため上記の量添加する
必要がある。Mg/Siの比が10.0を越えるとさらに高
強度が得られるが、Mg量が5 %を越えてしまうことが
あるため、鋳造時の偏析が生じ易くなりMgの酸化も激
しくなるおそれがある。
【0011】所定の組成に配合したアルミニウム合金を
通常の半連続鋳造法により造塊し、必要に応じて、鋳塊
の表面偏析層を、鋳造後あるいは鋳塊熱処理後に切削除
去する。ついで鋳塊熱処理を行い、鋳造組織を均質化す
るとともに成分中のFeおよびSiをAl-Fe-Si系化合物
とする。熱処理温度は450 〜600 ℃の温度で1 〜20時間
の範囲で行われる。温度が450 ℃より低温あるいは処理
時間が1 時間より短いとAl-Fe-Si系化合物の形成が起こ
り難く鋳造組織が不均一となり、化学的性質にも局所的
不均一性が生じる。処理温度が600 ℃より高温になると
共晶融解のおそれがある。処理時間は長い方が好ましい
が、生産性の点から20時間以内とし、実用上3 〜20時間
で行う。
【0012】鋳塊熱処理の後、そのまま冷却することな
く、またはいったん室温まで冷却し再加熱して熱間圧延
する。熱間圧延は400 〜550 ℃で開始し、200 〜300 ℃
( 終了時の材料温度) で終了するのが好ましい。熱間圧
延は、鋳塊を板状に展伸加工する目的のほか、熱間圧延
中にMgとSiを固溶させ、熱間圧延後の板コイルの冷
却中にMg2Si を析出させるために行われる。圧延開始温
度が400 ℃より低いと圧延が困難となる場合があり、M
gとSiが固溶しないことがある。特にSiは不均一に
析出し易く色調がばらつく傾向がある。550 ℃より高温
になると固溶は促進されるが、圧延面の酸化が進み陽極
酸化皮膜の色調( 光沢) むらの原因となる。圧延終了温
度が200 ℃より低いと圧延油が蒸発しきれず板面に残留
し表面汚れや腐食を起こし易い。300 ℃より高いと再結
晶粒が粗大化し、最終板に帯状組織による色調( 光沢)
むらを生じ易い。
【0013】熱間圧延の後冷間圧延を行い所定の板厚に
する。建築用パネル等の用途で所望の耐力、例えば140
MPa 以上の耐力を得るには40%以上の冷間圧延が必要で
ある。伸び率の大きい材料が要求されるときは冷間圧延
後150 〜250 ℃で1 〜10時間の最終熱処理を行うのがよ
い。150 ℃より低温または1 時間未満の処理では、伸び
率向上が期待できず、250 ℃を越えると耐力が低下す
る。低温(150 〜200 ℃未満) では処理時間が10時間を
越えても耐力の低下はないが、経済上の観点から10時間
以内とする。高温領域(200〜250 ℃) では10時間を越え
ると耐力が低下し好ましくない。
【0014】熱間圧延後冷間圧延前に、材料組織を均一
な再結晶組織とし冷間圧延での機械的性質を均一にする
目的で、必要に応じて400 ℃以下の温度で中間熱処理を
行ってもよい。400 ℃を越えるとMg2Si が分解して固溶
したSiが冷却時に不均一に析出し色調にばらつきが生
じる。
【0015】熱間圧延終了から冷間圧延終了までの間に
おいて中間熱処理を行うと、微細な再結晶組織となって
成形加工性が向上し陽極酸化処理後の外観が改善され
る。中間熱処理は、平均昇温速度10℃/ 秒以上で450 〜
600 ℃の温度まで急速加熱してその温度に5 〜30秒保持
し、平均冷却速度10℃/ 秒以上で急速冷却する条件で行
うのが好ましい。特に、500 ℃より高温度で処理した場
合には、熱間圧延中に固溶したMg2Si が分解してそれぞ
れ再固溶するが、冷却速度が速いため冷却中におけるS
iの析出はなくさらに高強度が得られる。中間熱処理
は、工業的には、熱間圧延後冷間圧延前または冷間圧延
の途中において、ライン化された連続焼鈍炉を使用して
行うのが好ましい。保持時間が長くても上記の効果は得
られるが、ラインスピ−ドが遅くなり経済性が劣る。昇
温速度や冷却速度が遅い場合、保持時間が短い場合およ
び処理温度が低い場合には上記の効果が小さく、600 ℃
を越えた温度で処理した場合には共晶融解を起こすおそ
れがある。
【0016】上記中間熱処理後の冷間圧延は30%以上の
板厚減少率で行うのが好ましい。冷間圧延により120 MP
a 以上の耐力が付与される。冷間圧延後、150 〜250 ℃
で1〜10時間の最終熱処理を行うとMg2Si の微細析出組
織が得られ、さらに強度が向上するとともに10%以上の
伸び率が得られる。このようにして得られた最終板は、
例えば苛性ソ−ダ水溶液によりエッチングし、中和処理
してから硫酸水溶液で陽極酸化処理して美観および耐食
性を付与し使用に供される。
【0017】
【作用】本発明は、Mg/Siの比を特定比率とし、M
g成分により、陽極酸化皮膜の色調の均一性を損なうS
i粒子をMg2Si の形で捕捉することによって単体Siの
析出が阻止され、同時にMgの固溶により強度が向上す
る。これらの組織変化は、鋳塊熱処理、熱間圧延等の製
造工程の組み合わせによって実現され、陽極酸化処理後
の色調の均一性が達成され強度向上が図られる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と対比して説
明する。 実施例1 表1に示す組成のアルミニウム合金を、500mm ×1000mm
の断面の鋳塊にDC鋳造し、その圧延面を20mm面削した
後、410 ℃に加熱して熱間圧延を開始した。熱間圧延の
終了板厚を6mm、終了温度を250 ℃とし、その後3mmmま
で冷間圧延して試験材とした。試験は、板幅方向で3 カ
所( 端部および中央部) 、板長さ方向で3 カ所( 前、
中、後) の計9 カ所において、陽極酸化処理後の色差を
測定し、外観を観察し、キャス試験を行った。また、陽
極酸化処理前の元板の圧延方向と直角方向の結晶粒径を
測定し、引張り試験、120 °曲げ試験を実施した。
【0019】陽極酸化処理条件は、20μm の苛性エッチ
ング後硝酸で中和し、膜厚20μm の陽極酸化処理を行っ
た。色差は、ミノルタ( 株) 製の色差計CR−200に
より前記9 カ所の色調( L* 、a* 、b* 値) を測定
し、それぞれの最大と最小の差を求めた。キャス試験
は、JIS H 8681に基づく48時間試験後のピッ
ト( 孔食) の発生状況をレイテイングナンバ−(R.
N)で表した。R.Nは、10のピット無しを基準とし、
数字が小さくなるほどピットが多くなる。JISでは20
μm 膜厚でR.N≧9(48時間) を合格と規定している。
曲げ加工性はR部の外観観察によった。色差以外は9 カ
所の平均値である。建築用パネル材の色調の均一性につ
いては、明度を表すL* の値のばらつきの範囲ΔL*
1.0 以内、色相を表すa* 値(赤〜緑)、b* 値(黄〜
青)のばらつきの範囲Δa* 、Δb* がいずれも0.5 以
内であれば、経験上見た目の色の差を感じることはな
い。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】試験結果を表2に示す。本発明の合金板
は、いずれも120MPa以上の耐力と10%以上の伸び率を有
し、結晶粒度は50μm以下で、曲げ加工後のR部に異常
は無く、曲げ加工性も良好である。色差は、ΔL* が1.
0 以下、Δa* およびΔb* も0.5 以下で、色調のばら
つきはほとんど無く、陽極酸化処理皮膜の外観およびキ
ャス試験によるR.Nも9 以上で耐食性も優れている。
【0023】実施例2 表1の発明合金No.1合金を実施例1と同様に造塊
し、表3に示す製造条件により試験材を作製した。これ
らの試験材について実施例1と同様の試験を行った。試
験結果を表4に示す。
【0024】
【表3】 〔表注〕No.20 合金およびNo.21 合金については、冷間
圧延後250 ℃で8hr の最終熱処理を行った
【0025】表4に示すように、本発明の構成要件を満
たす実施例はいずれも120MPa以上の耐力および10%以上
の伸び率を有し、結晶粒度は50μm 以下で良好な曲げ加
工性を示す。色差はΔL* ≦1.0 、Δa * ≦0.5 、Δb
* ≦0.5 でばらつきはほとんどなく良好であった。キャ
ス試験によるR.N値も9 以上であり、優れた耐食性を
示した。
【0026】
【表4】
【0027】比較例1 表5に示す組成のアルミニウム合金を実施例1と同様な
方法で造塊、圧延して試験材を作製し、実施例1と同様
の試験を実施した。結果を表6に示す。また、表1の発
明合金No.1合金を実施例1と同様な方法で造塊し、
表7に示す製造条件に従って試験材を作製して、実施例
1と同様の試験を行った。試験結果を表8に示す。
【0028】
【表5】 〔表注〕本発明の範囲を外れている成分にアンダ−ライ
ンを付す
【0029】
【表6】 〔表注〕特性値が劣るものにアンダ−ラインを付す
【0030】表6によれば、Si量が多いNo.6合金
は色差がばらつき、結晶粒度の粗大化に起因して曲げ加
工試験において曲げ部に肌荒れが生じた。Fe量が限定
範囲より少ないNo.7合金は結晶粒度が粗大で、N
o.6合金と同様曲げ部に肌荒れが生じた。Fe量が多
いNo.8合金は粗大なAl-Fe 系、Al-Fe-Si系化合物の
形成に起因して陽極酸化皮膜の表面に微細な筋状の欠陥
がみられた。Ti量の多いNo.9の合金は粗大なAl-T
i 系化合物の形成に起因してNo.8合金と同様陽極酸
化皮膜に筋状の欠陥が発生した。
【0031】
【表7】 〔表注〕1.本発明の範囲を外れている条件部分にアン
ダ−ラインを付す 2.No.28,No.30については300 ℃×8hr,N
o.29, No.31については250 ℃×15hrの最終熱処理を実施
した
【0032】
【表8】 〔表注〕特性値が劣るものにアンダ−ラインを付す
【0033】表8によれば、均質化処理温度が低いN
o.22は組織不均一に起因して色差にばらつきを生
じ、陽極酸化皮膜にも微細な筋状の欠陥がみられた。均
質化時間が短いNo.23も同様であった。熱間開始温
度が高いNo.24は圧延面の酸化に起因して色差にば
らつきが生じた。熱間終了温度が低いNo.25は圧延
油の残留に起因して色差がばらつくとともに、陽極酸化
表面にストリ−ク状の欠陥もみられた。No.26は熱
間終了温度が高いため再結晶粒粗大化による帯状組織が
生成し色調(光沢)むらが生じる。No.27は冷間圧
延率が低く十分な耐力が得られない。No.28〜31
は最終熱処理の温度あるいは時間が本発明の範囲を越え
ておりいずれも強度が不十分であった。なお、No.2
6、No.28〜31においては粗大結晶粒に起因して
曲げ加工後R部に肌荒れが生じた。
【0034】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の陽極酸化処理用
アルミニウム合金板の製造方法によれば、陽極酸化処理
後の色調のばらつきが少なく、成形加工性、耐食性に優
れたアルミニウム合金板材が得られ、特に建築用パネル
として使用する場合には設計、施工が行い易く、意匠の
幅を広げることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Si0.05〜0.5 %(重量%、以下同じ)、
    Fe0.15〜0.9 %(但し、Si+Fe0.3 〜1.0 %),
    Ti0.01〜0.05%を含み、Mg/Siの比が重量比で1.
    0 を越え10.0以下となる量のMgを添加し、残部Alお
    よび不可避的不純物からなるアルミニウム合金鋳塊を、
    450 〜600 ℃で1 〜20時間熱処理したのち、圧延開始温
    度を400 〜550 ℃、終了温度を200 〜300 ℃とする熱間
    圧延、および板厚減少率が40%以上の冷間圧延を行うこ
    とを特徴とする陽極酸化処理用アルミニウム合金板の製
    造方法。
  2. 【請求項2】冷間圧延後、150 〜250 ℃で1 〜10時間の
    熱処理を行う請求項1記載の陽極酸化処理用アルミニウ
    ム合金板の製造方法。
  3. 【請求項3】熱間圧延終了から冷間圧延終了までの間に
    おいて、10℃/ 秒以上の平均昇温速度で450 〜600 ℃の
    温度に加熱し、この温度で5 〜30秒間保持し、10℃/ 秒
    以上の平均冷却速度で冷却する中間熱処理を行い、冷間
    圧延を板厚減少率30%以上で行う請求項1または請求
    項2記載の陽極酸化処理用アルミニウム合金板の製造方
    法。
  4. 【請求項4】Si0.05〜0.5 %、Fe0.15〜0.9 %(但
    し、Si+Fe0.3〜1.0 %)、Ti0.01〜0.05%を含
    み、Mg/Siの比が重量比で1.0 を越え10.0以下とな
    る量のMgを添加し、残部Alおよび不可避的不純物か
    らなり、表面に陽極酸化皮膜を形成した建築用パネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115772621A (zh) * 2022-10-27 2023-03-10 广西南南铝加工有限公司 阳极氧化性能优异的7075铝合金板材及其制备方法

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CN115772621A (zh) * 2022-10-27 2023-03-10 广西南南铝加工有限公司 阳极氧化性能优异的7075铝合金板材及其制备方法

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