JPH0532065U - 燃料タンクにおける給油時の蒸発燃料大気放出抑制装置 - Google Patents

燃料タンクにおける給油時の蒸発燃料大気放出抑制装置

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JPH0532065U JP8090491U JP8090491U JPH0532065U JP H0532065 U JPH0532065 U JP H0532065U JP 8090491 U JP8090491 U JP 8090491U JP 8090491 U JP8090491 U JP 8090491U JP H0532065 U JPH0532065 U JP H0532065U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は給油管に注油ガンを差込んで燃料タ
ンクに給油する際に、注油ガンの注油管と給油管の給油
口との間隙をシールするシールパッキンの変質、変形を
低減して長期にわたりそのシール機能を確保できるよう
にした。 【構成】 給油口2と注油ガンGの注油管29との間隙
をシールするシールパッキン3の外周に外向きの環状挟
持部6を一体に形成し、この挟持部6を合成樹脂製のパ
ッキンホルダ8の衝合溶着面f1 ,f2 間に一体に挟持
溶着し、そのパッキンホルダ8を給油口2に取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車両等の燃料タンクに燃料を給油する際に、給油管の給油口と注油ガ ンの注油管との間から蒸発燃料が大気に放出するのを抑制する装置に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来燃料タンクにおける給油時の蒸発燃料大気放出抑制装置として図5に示す ものが知られている。この従来のものでは、給油ガンGの注油管029が挿通さ れる通孔04を開口した環状のゴム製シールパッキン03の外周部を金属製補強 環09に焼付け、この補強環09に、同じく金属製の外環ケース010等を溶接 し、さらにブラケット018にシャッタバルブ07を組付けて構成されており、 給油時に注油ガンGの注油管029を給油口02へ挿入すれば、その先端でシャ ッタバルブ07を開いて給油が開始されると同時に、その外周にシールパッキン 03のリップ部05が密着して蒸発燃料の大気への放出が抑制されるようになっ ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが前記従来のものでは、ゴム製のシールパッキンに直接金属製補強環等 が焼付けられ、さらに該補強環に他の外環ケース等が溶接されるので、その焼付 、溶接時に焼付熱、溶接熱がゴム製のシールパッキンに伝わり、該シールパッキ ンが熱により変質、変形してそのシール作用を損ねたり、その寿命を短縮させた りするという課題があった。
【0004】 本考案は上記実情にかんがみてなされたもので、前記シールパッキンの熱によ る変質、変形がないようにして前記課題を解決できるようにした構成簡単な燃料 タンクにおける給油時の蒸発燃料大気放出抑制装置を提供することを目的とする ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的達成のため、本考案の特徴とするところは、燃料タンクに連なる給油 管端部の給油口に装着されて該給油口と、そこに抜差自在に挿入される注油ガン の注油管との間をシールするようにした燃料タンクにおける給油時の蒸発燃料大 気放出抑制装置であって、中央部に前記注油管の挿通し得る通孔を開口するとと もに該注油管の外周面に密着し得るリップ部を形成した、弾性材よりなる環状の シールパッキンの外周に、外向きの環状挟持部を一体に形成し、この挟持部を合 成樹脂製パッキンホルダの衝合溶着面間に一体に挟持溶着し、該パッキンホルダ を前記給油口に装着してなる。
【0006】
【実施例】
以下、図1〜4により本考案の一実施例について説明する。
【0007】 図1は本考案装置を備えた給油管の縦断側面図、図2は、図1の2−2線に沿 う端面図、図3は、図1の3−3線に沿う断面図、図4は給油管に給油ガンを挿 入した際の給油管の縦断側面図である。
【0008】 図1〜3において、燃料タンク(図示せず)に連通される鋼板等の金属板製の 給油管1の外端部の給油口2内には、その上流から下流に向けてシールパッキン 3およびシャッタバルブ7が並列して装着される。
【0009】 前記シールパッキン3は、給油口2に給油ガンGの注油管29(図4)を挿入 したとき、それら間の間隙を流体密にシールするためのものであって、耐油性の ゴム材により環状に形成され、その中央部には、前記注油管29を挿通するため の通孔4が開口されるとともにその内周縁に注油管29の外周面に密着し得るリ ップ部5が一体に形成されている。またシールパッキン3の外周には外向きのフ ランジよりなる環状挟持部6が一体に形成され、この環状挟持部6はパッキンホ ルダ8を介して給油口2に取付けられる。前記パッキンホルダ8は、硬質合成樹 脂製の第1,第2ホルダ9,10の衝合溶着面f1 ,f2 同志を一体に溶着して 構成され、その溶着時に、前記シールパッキン3の環状挟持部6がそれらの衝合 溶着面f1 ,f2 間に一体に挟持溶着される。前記第1ホルダ9は盤状に形成さ れ、その外側面は金属製補強板12によって補強され、その中心から一方に偏心 して給油ガンGの注油管29に挿入し得る通孔13が開口される。
【0010】 一方第2ホルダ10は給油口2よりも小径の中空筒状に形成され、該前記第2 ホルダ10の内端には、バルブホルダ14が一体に溶着される。このバルブホル ダ14は、パッキンホルダ8と同じく硬質の合成樹脂材により盤状に形成され、 その偏心位置に注油管29の挿入し得る弁孔15が開口され、このバルブホルダ 14の外側面と前記第2ホルダ10の内端面とがバルブパッキン16を挟んで一 体に溶着される。このバルブパッキン16に前記シャッタバルブ7が着座するた めのリップ部17が一体に形成されている。
【0011】 バルブホルダ14の内側面には、ブラケット18が止着され、このブラケット 18には、弁孔15を開閉するための前記シャッタバルブ7がバルブ軸19を以 て軸支され、このバルブ軸19にはシャッタバルブ7を閉じ位置に付勢する、捩 りばねよりなるバルブばね21が巻装されている。
【0012】 前記シールパッキン3の第1ホルダ9の外周部は、給油口2と、その端部にか しめ止めされるキャップ受22間にOリング23,24を介して一体に挟着され 、またバルブホルダ14の外周面は給油口2の内周面に密嵌される。さらにバル ブホルダ14の外端部に突設した突片25は、給油口2の内周面に溶接した回り 止め片26と係合される。なおCはキャップ受22に被冠される燃料キャップで ある。
【0013】 前記給油管1の、前記バルブホルダ14の下流側と上流側には、それぞれ燃料 タンク(図示せず)に通じる蒸発燃料取入管27と、キャニスタ(図示せず)に 通じる蒸発燃料戻し管28が接続される。
【0014】 次にこの実施例の作用について説明する。
【0015】 いま燃料タンクに燃料を注入すべく、図4に示すように給油管1の給油口2に 注油管29を挿入すると、その先端はシャッタバルブ7を突上げてこれを開放し 、給油ガンGからの燃料を給油管1を通して燃料タンクに給油することができる 。
【0016】 而して前記給油時には、注油管29の外周面にシールパッキン3のリップ部5 が密着し、燃料タンクからの蒸発燃料の大気への放出が抑制される。
【0017】 ところで前記シールパッキン3はパッキンホルダ8への組付時に高温溶接熱に より過熱されることがないので、変質したり、変形したりすることがなく前記蒸 発燃料の大気への放出を確実に抑制することができるばかりでなく、シールパッ キン3の寿命が延長される。
【0018】 なお前記シールパッキン3およびバルブパッキン16は、他の弾性材、たとえ ば軟質合成樹脂材により形成してもよい。
【0019】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、注油管の挿通し得る通孔を開口するとともに該 注油管の外周面に密着し得るリップ部を形成した、弾性材よりなる環状のシール パッキンの外周に、外向きの環状挟持部を一体に形成し、この環状挟持部を合成 樹脂製パッキンホルダの衝合溶着面間に一体に挟持溶着し、該パッキンホルダを 前記給油口に装着したので、シールパッキンは、その組付時に熱によって変質、 変形することが抑制され、そのシール機能が長期にわたって有効に保持されると ともにその寿命延長を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案装置を備えた給油管の縦断側面図
【図2】図1の2−2線に沿う端面図
【図3】図1の3−3線に沿う断面図
【図4】給油管に給油ガンを挿入した際の給油管の縦断
側面図
【図5】従来の給油管の縦断側面図
【符号の説明】
1 給油管 2 給油口 3 シールパッキン 4 通孔 5 リップ部 6 挟持部 8 パッキンホルダ 29 注油管 G 注油ガン

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料タンクに連なる給油管(1)端部の
    給油口(2)に装着されて該給油口(2)と、そこに抜
    差自在に挿入される注油ガン(G)の注油管(29)と
    の間をシールするようにした燃料タンクにおける給油時
    の蒸発燃料大気放出抑制装置であって、中央部に前記注
    油管(29)の挿通し得る通孔(4)を開口するととも
    に該注油管(29)の外周面に密着し得るリップ部
    (5)を形成した、弾性材よりなる環状のシールパッキ
    ン(3)の外周に、外向きの環状挟持部(6)を一体に
    形成し、この挟持部(6)を合成樹脂製パッキンホルダ
    (8)の衝合溶着面(f1 ,f2 )間に一体に挟持溶着
    し、該パッキンホルダ(8)を前記給油口(2)に装着
    したことを特徴とする燃料タンクにおける給油時の蒸発
    燃料大気放出抑制装置。
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