JPH05320169A - ベンゾフラン誘導体及び肝障害抑制剤 - Google Patents

ベンゾフラン誘導体及び肝障害抑制剤

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JPH05320169A
JPH05320169A JP15139692A JP15139692A JPH05320169A JP H05320169 A JPH05320169 A JP H05320169A JP 15139692 A JP15139692 A JP 15139692A JP 15139692 A JP15139692 A JP 15139692A JP H05320169 A JPH05320169 A JP H05320169A
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JP
Japan
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benzo
methylenedioxy
acid
compound
formula
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Withdrawn
Application number
JP15139692A
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English (en)
Inventor
Masazumi Watanabe
正純 渡辺
Shiro Yoshitomi
史郎 吉富
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経口投与によって高い肝障害の予防及び治療
効果を有する新規な肝障害抑制剤を提供する。 【構成】 式[I]で表されるベンゾフラン誘導体又は
その塩及び前記化合物を含む肝障害抑制剤。 【化5】 (式中、Aはモノ置換アミノ基又は環状であってもよい
ジ置換アミノ基を示し;R1 、R2 、R3 、R4 は、隣
接するいずれか二つが結合してメチレンジオキシ基を形
成し、他は水素原子を示し;nは0〜2の整数を示す)
前記化合物は、アセトアミノフェン急性肝障害モデルに
おいて、ALT活性の上昇を抑制する作用を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、肝障害の予防、治療に
有用な新規ベンゾフラン誘導体及びこれを含有する肝障
害抑制剤に関する。
【0002】
【従来の技術】肝障害の成因は一様でなく、ウィルス、
アルコール、薬物、毒物や肝循環系障害、胆管閉塞など
による急性および慢性の肝障害が絡み合って、ウィルス
肝炎、薬物中毒肝炎、アルコール性肝炎、鬱血性肝炎、
胆汁鬱帯、脂肪肝、黄疸および肝硬変などの疾病を引起
こす。また、現状では、これらの疾病の予防及び治療は
極めて困難である。
【0003】肝障害の予防及び治療に用いられている薬
剤として、グリチルリチン製剤が知られている。しか
し、偽アルドステロン作用などの副作用がある。また、
その薬効発現には、静脈内投与が必要であり経口投与で
は無効である。
【0004】なお、肝障害の予防及び治療に有用な化合
物として、特開平2−124884号公報には、N−
(3,4−メチレンジオキシフェナシル)アセトアミド
などのN−置換アミド誘導体が開示され、特開平2−1
38160号公報には、N−メチル−N−フェナシルブ
タンアミドやN−(4−フルオロフェナシル)−N−メ
チルペンタンアミドなどのN−置換アミド誘導体が開示
されている。また、特開平2−145572号公報に
は、3−(1,1−ジエトキシ−2−ヘキサンアミドエ
チル)ピリジンなどのN−置換アミド誘導体が開示され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、肝障
害の予防、治療に有用な新規ベンゾフラン誘導体を提供
することにある。
【0006】本発明の他の目的は、経口投与によっても
高い肝障害の予防及び治療効果を有する新規な肝障害抑
制剤を提供することにある。
【0007】
【発明の構成】本発明者らは、肝障害の予防及び治療に
有効な薬物を開発すべく、種々のベンゾフラン誘導体を
合成し、薬理活性試験を行った結果、カルバモイル基を
有する特定のベンゾフラン誘導体が、アセトアミノフェ
ン急性肝障害モデルにおいて、強い肝障害抑制作用を示
し、肝障害の予防、治療剤として有用であることを見出
だし、本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は、下記式[I]
【0009】
【化2】 (式中、Aはモノ置換アミノ基又は環状であってもよい
ジ置換アミノ基を示し;R1 、R2 、R3 、R4 は、隣
接するいずれか二つが結合してメチレンジオキシ基を形
成し、他は水素原子を示し;nは0〜2の整数を示す)
で表されるベンゾフラン誘導体又はその塩を提供する。
【0010】本発明は、又、前記式[I]で表されるベ
ンゾフラン誘導体又はその塩を含有する肝障害抑制剤を
提供する。
【0011】前記置換基Aは、下記式
【0012】
【化3】 (式中、R5 、R6 は同一又は異なっていてもよく、水
素原子、置換されていてもよい低級アルキル基、シクロ
アルキル基もしくはアリール基を示し、R5 とR6 は隣
接する窒素原子と共に環を形成していてもよい。但し、
5 とR6 は同時に水素原子ではない)で表される。
【0013】前記R5 、R6 における低級アルキル基に
は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、
イソペンチル、ネオペンチル、t−ペンチル、1−エチ
ルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1,1−ジメチ
ルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチル
ブチル、2−エチルブチル基などの炭素数1〜6の直鎖
又は分枝状のアルキル基が含まれる。
【0014】シクロアルキル基には、シクロプロピル、
シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シク
ロヘプチル基などの炭素数3〜8のシクロアルキル基が
含まれる。
【0015】アリール基には、フェニル基及びナフチル
基が含まれる。
【0016】前記低級アルキル基やアリール基は1又は
2以上の置換基で置換されていてもよい。そのような置
換基として、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプ
ロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t
−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、t
−ペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオキ
シ、イソヘキシルオキシ、1,1−ジメチルブトキシ、
2,2−ジメチルブトキシ、3,3−ジメチルブトキシ
基などの低級アルコキシ基(2個以上のアルコキシ基を
置換基として有する場合、2個の低級アルコキシ基のア
ルキル基が結合してメチレン鎖を形成していてもよ
い);メチルチオ、エチルチオ、イソプロピルチオ、ブ
チルチオ、ヘキシルチオ基などの低級アルキルチオ基;
アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、イソプロピルア
ミノ、t−ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルア
ミノ、ジイソプロピルアミノ、アニリノ、1−ピロリジ
ニル、ピペリジノ、モルホリノ基などの無置換又は置換
アミノ基;ヒドロキシル基;フッ素、塩素、臭素などの
ハロゲン原子;メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、t−ブチル、ネオペンチル、イソヘキシル
基などの低級アルキル基;シクロプロピル、シクロペン
チル、シクロヘキシル基などのシクロアルキル基;フェ
ニル、ナフチル基などのアリール基などが挙げられる。
【0017】又、前記R5 とR6 は隣接する窒素原子と
共に環を形成していてもよく、そのような環として、例
えば5員環及び6員環が挙げられる。窒素原子と共に形
成する5員環及び6員環基には、1−ピロリジニル、ピ
ペリジノ、モルホリノ、1−ピペラジニル、チオモルホ
リノ[テトラヒドロ−1,4−チアジン−4−イル]基
などの飽和複素環基;1−ピロリル、1−イミダゾリ
ル、1−ピラゾリル基などの不飽和複素環基が含まれ
る。
【0018】前記複素環基の環上の炭素原子、窒素原子
には、メチル、エチル、イソプロピル基などのアルキル
基;メチル、エチル基などのアルキル基、メトキシ、エ
トキシ基などのアルコキシ基等で置換されていてもよい
アリール基などが結合していてもよい。このような複素
環基として、1−(4−メチル)ピペラジニル、1−
(4−フェニル)ピペラジニル、1−(4−(2−メト
キシフェニル))ピペラジニル基等が例示される。
【0019】好ましいモノ置換アミノ基には、メチルア
ミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルア
ミノ、イソブチルアミノ、t−ブチルアミノ基などの炭
素数1〜6の低級アルキルアミノ基;(2−メトキシエ
チル)アミノ、(3−メトキシプロピル)アミノ、(3
−エトキシプロピル)アミノ、(3−イソプロポキシプ
ロピル)アミノ、(3−ブトキシプロピル)アミノ、
(3−イソブトキシプロピル)アミノ基などのアルコキ
シ部分及びアルキル部分の炭素数がそれぞれ1〜6であ
る(低級アルコキシ低級アルキル)アミノ基;フェニル
アミノ、(2,3−メチレンジオキシフェニル)アミ
ノ、(3,4−メチレンジオキシフェニル)アミノ基な
どのアリールアミノ基等が含まれる。
【0020】好ましいジ置換アミノ基には、ジメチルア
ミノ、ジエチルアミノ、N−メチルエチルアミノ、N−
メチルイソプロピルアミノ、N−メチルイソブチルアミ
ノ、N−メチル−(t−ブチル)アミノ、N−メチルイ
ソペンチルアミノ基などの各アルキル部分の炭素数が1
〜6であるN,N−ジ低級アルキルアミノ基;ピペリジ
ノ、モルホリノ、チオモルホリノ、1−ピペラジニル、
1−(4−(2−メトキシフェニル))ピペラジニル基
などの6員複素環基等が含まれる。
【0021】前記式[I]で表される化合物において、
1 、R2 、R3 、R4 のうち隣接するいずれか二つの
基、すなわち、R1 とR2 、R2 とR3 又はR3 とR4
が結合してメチレンジオキシ基を形成する。そして、メ
チレンジオキシ基を形成していない他の基は、水素原子
を示す。このような置換基R1 、R2 、R3 、R4 を有
する化合物は肝障害抑制作用が大きい。
【0022】本発明の化合物において、nは0〜2の整
数から自由に選択できるが、好ましい化合物は、nが0
又は1の化合物である。
【0023】又、−CH=CH−の二重結合に関し、シ
ス及びトランスの幾何異性が存在するが、いずれの化合
物も本発明に含まれる。
【0024】なお、式[I]で表される化合物が塩基性
を示す場合、例えば、前記Aが無置換又は置換アミノア
ルキルアミノ基や1−ピペラジニル基などである場合に
は、酸付加塩を形成しうる。このような塩も本発明に含
まれる。
【0025】前記塩を形成する酸には、塩酸、臭化水素
酸、硫酸、硝酸、リン酸、ホウ酸などの無機酸;ギ酸、
酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、コ
ハク酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、サリチ
ル酸、没食子酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタ
ンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸などの有機酸が含まれる。
【0026】前記式[I]で表される化合物は、例え
ば、下記反応工程式で示される方法によって合成するこ
とができる。
【0027】
【化4】 (式中、A、R1 、R2 、R3 、R4 、nは前記と同じ
意味を示し、R7 は低級アルキル基、Xはハロゲン原子
を示す)前記R7 における低級アルキル基として、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブ
チル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル基などの炭素数
1〜6のアルキル基が挙げられる。これらのうち、メチ
ル、エチル、プロピル基などの炭素数1〜3のアルキル
基、特にメチル基及びエチル基などが好適に用いられ
る。
【0028】前記Xにおけるハロゲン原子には、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素が含まれる。これらのうち、特
に塩素又は臭素が繁用される。
【0029】式[II]で表される2−ヒドロキシベン
ズアルデヒドと、式[III]で表されるハロマロン酸
エステル又は式[IV]で表されるハロゲン化脂肪族カ
ルボン酸エステル類とを反応させて、式[V]で表され
るベンゾフラニル基を有するカルボン酸エステルを得
る。
【0030】式[II]で表される2−ヒドロキシベン
ズアルデヒドは、メチレンジオキシ基を有する。このよ
うな化合物には、2−ヒドロキシ−3,4−メチレンジ
オキシベンズアルデヒド、2−ヒドロキシ−4,5−メ
チレンジオキシベンズアルデヒド及び2−ヒドロキシ−
5,6−メチレンジオキシベンズアルデヒドが含まれ
る。
【0031】ハロマロン酸エステル[III]として
は、例えば、クロロマロン酸メチル、クロロマロン酸エ
チル、ブロモマロン酸メチル、ブロモマロン酸エチル等
が挙げられる。
【0032】ハロゲン化脂肪族カルボン酸エステル類
[IV]としては、クロロ酢酸メチル、クロロ酢酸エチ
ル、ブロモ酢酸メチル、ブロモ酢酸エチル、4−クロロ
クロトン酸メチル、4−クロロクロトン酸エチル、4−
ブロモクロトン酸メチル、4−ブロモクロトン酸エチ
ル、6−クロロ−2,4−ヘキサジエン酸メチル、6−
クロロ−2,4−ヘキサジエン酸エチル、6−ブロモ−
2,4−ヘキサジエン酸メチル、6−ブロモ−2,4−
ヘキサジエン酸エチル等が例示される。
【0033】上記の反応は、通常塩基の存在下に行われ
る。塩基として、無機塩基又は有機塩基を用いることが
できる。無機塩基としては、水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、水酸化リチウムなどのアルカリ金属の水酸化
物;水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化ス
トロンチウム、水酸化バリウムなどのアルカリ土類金属
の水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチ
ウムなどのアルカリ金属の炭酸塩;炭酸マグネシウム、
炭酸カルシウム、炭酸バリウムなどのアルカリ土類金属
の炭酸塩などが挙げられる。有機塩基としては、トリエ
チルアミン、トリプロピルアミン、ピリジン、ピコリ
ン、N,N−ジメチルアニリン、4−ジメチルアミノピ
リジン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジ
ン、1,5−ジアザビシクロ[4.3.0.]ノネン−
5、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7
などが挙げられる。これらのうち、炭酸カリウムなどの
アルカリ金属の炭酸塩等が好適に用いられる。
【0034】又、反応は、通常不活性溶媒中、室温〜溶
媒の還流温度で行われる。溶媒としては、例えば、ベン
ゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;四
塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、1,2−ジ
クロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;ペンタン、
ヘキサン、オクタンなどの脂肪族炭化水素類;シクロヘ
キサン、メチルシクロヘキサンなどの脂環族炭化水素
類;ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、ジオキサ
ン、テトラヒドロフランなどのエーテル類;アセトン、
メチルエチルケトンなどのケトン類;アセトニトリル、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ヘキサメチルリン酸トリアミドなどの非プロトン性
極性溶媒;二硫化炭素;水;これらの混合溶媒などが挙
げられる。
【0035】なお、この反応において、目的化合物であ
る式[I]の化合物がn=0の場合には、式[III]
又は式[IV]の化合物、特に式[III]の化合物
を、又、式[I]の化合物がn=1又は2の場合には、
式[IV]の化合物を用いることができる。
【0036】次に、前記反応によって得られるカルボン
酸エステル[V]を加水分解して、対応するカルボン酸
[VI]を得る。
【0037】加水分解は、慣用のアルカリ加水分解、酸
加水分解又は中性加水分解法を用いることができる。
【0038】アルカリ加水分解法による場合には、例え
ば、メタノール、エタノールなどのアルコール溶媒中、
水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどのアルカリを用
いることにより、容易に加水分解することができる。
【0039】生成した上記カルボン酸[VI]は、その
まま又はその反応性誘導体として、次工程で使用でき
る。
【0040】前記の反応によって得られるカルボン酸
[VI]又はその反応性誘導体と、置換基Aに対応する
式[VII]で表される第1級又は第2級アミンとを反
応させて、目的化合物である式[I]の化合物を得る。
【0041】前記カルボン酸[VI]の反応性誘導体と
しては、例えば、酸塩化物、酸臭化物などの酸ハロゲン
化物;酸アジド;N−ヒドロキシコハク酸イミド、N−
ヒドロキシベンゾトリアゾール、p−ニトロフェノール
等との活性エステル;酸無水物;アルキル炭酸、p−ト
ルエンスルホン酸等との混合酸無水物などが挙げられ
る。
【0042】前記カルボン酸[VI]を用いる場合に
は、通常、脱水縮合剤の存在下に反応が行われる。
【0043】脱水縮合剤として、チオニルクロリド、オ
キシ塩化リン、五塩化リン、(クロロメチレン)ジメチ
ルアンモニウムクロリドなどのビルスマイヤー試薬、ジ
シクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、2,2´−
ピリジルジスルフィド−トリフェニルホスフィン等が例
示される。
【0044】前記カルボン酸[VI]又はその反応性誘
導体と、第1級又は第2級アミン[VII]との反応
は、通常、不活性溶媒中、−20℃〜溶媒の還流温度で
行われる。溶媒として、前記の溶媒の他、ピペリジン、
トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、キノリンなど
の塩基性溶媒;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロ
ピル、酢酸ブチル、酢酸アミル、酢酸セロソルブ、プロ
ピオン酸エチルなどのエステル類等を用いることができ
る。
【0045】上記の反応は、塩基性化合物の存在下に行
うのがより好ましい。塩基性化合物としては、前記の塩
基などが使用できる。
【0046】又、本発明の化合物を得るための別法とし
て、前記カルボン酸エステル[V]に直接前記アミン
[VII]を作用させて目的化合物[I]を得る方法を
採用することもできる。この場合、触媒として、アルカ
リ金属のアルコキシドなどのエステル交換反応に通常用
いられる触媒を用いることができる。
【0047】上記の方法により目的化合物[I]が得ら
れた場合、慣用手段によりその塩に変換し、又、化合物
[I]の塩として得られた場合、慣用手段により化合物
[I]自体に変換することができる。
【0048】前記方法によって得られる反応生成物を慣
用の分離精製手段、例えば、再結晶、溶媒抽出、蒸溜、
クロマトグラフィー等に供することにより、前記式
[I]で表されるベンゾフラン誘導体を単離精製するこ
とができる。
【0049】本発明の肝障害抑制剤は、前記式[I]で
表される化合物又はその塩を含む。前記式[I]で表さ
れる化合物及びその塩は、下記試験でも示されるよう
に、アセトアミノフェン急性肝障害モデルにおいて、強
力な肝障害抑制作用を示し、かつ低毒性であって安全性
が高い。そのため、本発明により、ヒト等の哺乳動物の
ための安全な肝障害抑制剤が提供される。
【0050】式[I]で表される化合物又はその塩の含
有量は、特に制限されないが、通常、投与単位当り、
0.1〜500mg、好ましくは1〜80mg程度であ
る。式[I]で表される化合物又はその塩の投与量は、
化合物の種類、投与経路、年齢、肝障害の程度及び肝疾
患の種類などにより異なるが、通常、成人1日当り、約
0.1〜500mg、好ましくは1〜100mg程度で
ある。1日当りの投与回数は特に制限されず、一回又は
数回に別けて投与できる。
【0051】本発明の肝障害抑制剤は、経口投与によっ
ても薬効効果が有効に発現するという特色がある。その
ため、投与方法は、経口および非経口のいずれであって
もよい。
【0052】投与剤形としては、錠剤、顆粒剤、散剤、
丸剤、カプセル剤などの固形剤;懸濁剤、乳剤、注射
剤、輸液などの液剤が挙げられる。
【0053】経口用固形製剤の調製には、慣用の成分、
例えば、デンプン、乳糖、ショ糖、マンニトール、コー
ンスターチなどの糖類、結晶セルロース、カルボキシメ
チルセルロース、ケイ酸などの賦形剤;ポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルエーテル、
エチルセルロース、アラビアゴム、トラガント、ゼラチ
ン、ヒドロキシプロピルセルロース、クエン酸カルシウ
ム、デキストリン、ペクチンなどの結合剤;ステアリン
酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコールなど
の滑沢剤;カルボキシメチルセルロースカルシウムなど
の崩壊剤、崩壊助剤、安定剤、着色剤などが使用でき
る。
【0054】液剤の調製には、慣用の成分、例えば、
水、エチルアルコール、エチレングリコール、グリセリ
ン、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなど
の界面活性剤、ブドウ糖、アミノ酸、無痛化剤、溶解補
助剤、緩衝剤、着色剤、保存剤、甘味料などが使用でき
る。
【0055】上記剤形の肝臓障害抑制剤は、式[I]の
化合物又はその塩及び必要により上記添加成分を用い、
常法に従って製造することができる。
【0056】なお、肝障害の抑制作用は、通常、肝障害
誘発物質を投与した試験動物の肝機能障害に対する被検
化合物の抑制効果により判定される。肝障害誘発物質と
しては、例えば、四塩化炭素、D−ガラクトサミン、ア
セトアミノフェンなどが使用できる。
【0057】
【発明の効果】本発明により、式[I]で表される新規
化合物及びその塩が提供され、これらの化合物は、肝障
害の予防、治療に有用である。
【0058】又、前記式[I]で表される化合物及びそ
の塩は、経口投与によっても、アセトアミノフェン急性
肝障害モデルにおいて、ALT活性値の上昇に対して高
い抑制作用を示す。したがって、本発明の肝障害抑制剤
は、経口及び非経口投与による肝障害の予防及び治療薬
として有用である。
【0059】
【実施例】以下に、実施例及び実験例に基づいて本発明
をより詳細に説明する。
【0060】参考例1 6−メトキシメトキシ−2,3−メチレンジオキシベン
ズアルデヒド15.9g(50.5ミリモル)をメタノ
ール250mlに溶かし、10%塩酸40mlを加え、
10分還流した。反応混合液を放冷した後、濃縮し、エ
ーテル500ml及び水500mlを加えて抽出した。
有機層を濃縮し、シリカゲルカラムに付し、ジクロロメ
タンで溶出して精製した後、メタノールから再結晶し
て、黄色針状晶の2−ヒドロキシ−5,6−メチレンジ
オキシベンズアルデヒド[IIb]9.7gを得た(収
率77%)。
【0061】融点:117−118℃ 元素分析:C8 6 4 理論値(%):C,57.8
4:H,3.64 実測値(%):C,57.85:H,3.771 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:1
0.41(1H,s,−OH),10.13(1H,
s,−CHO),6.97(1H,d,J=8.6H
z),6.36(1H,d,J=8.6Hz),6.0
7(2H,s,−OCH2 O−) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):342
5,1670,1640,1464,1242,119
0,1050 参考例2 2−ヒドロキシ−4,5−メチレンジオキシベンズアル
デヒド[IIa]29.0g、ブロモマロン酸ジエチル
47.9g及び炭酸カリウム72.5gを無水メチルエ
チルケトン500mlに加え、40時間還流した。反応
終了後、反応混合液をセライトに通して不溶物を除き、
濃縮した。濃縮残渣にエタノールを加えて生じた結晶を
濾取し、エタノールから再結晶して、無色針状晶の2−
(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フランカル
ボン酸エチルエステル[Va]26.5gを得た(収率
65%)。
【0062】融点:85−86℃ 元素分析:C12105 理論値(%):C,61.5
4:H,4.30 実測値(%):C,61.36:H,4.151 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.43(1H,s),7.05(1H,s),6.8
9(1H,s),6.04(2H,s,−OCH2
−),4.42(2H,q,J=7.0Hz),1.4
1(3H,t,J=7.0Hz) 参考例3 2−ヒドロキシ−5,6−メチレンジオキシベンズアル
デヒド[IIb]9.7g、ブロモマロン酸ジエチル1
6.0g及び炭酸カリウム24.3gを無水メチルエチ
ルケトン200mlに加え、参考例2と同様に反応し
た。生成物をエタノールから再結晶して、無色針状晶の
2−(4,5−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸エチルエステル[Vb]8.6gを得た(収
率63%)。
【0063】融点:106−107℃ 元素分析:C12105 理論値(%):C,61.5
4:H,4.30 実測値(%):C,61.26:H,4.111 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.46(1H,d,J=0.8Hz),7.06(1
H,dd,J=0.8,8.6Hz),7.00(1
H,d,J=8.6Hz),6.09(2H,s,−O
CH2 O−),4.44(2H,q,J=7.0H
z),1.43(3H,t,J=7.0Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):172
2(C=O),1270(C−CO−O),1185,
1050,950(−OCH2 O−) 参考例4 2−ヒドロキシ−3,4−メチレンジオキシベンズアル
デヒド[IIc]18.7g、ブロモマロン酸ジエチル
30.9g及び炭酸カリウム46.8gを無水メチルエ
チルケトン320mlに加え、参考例2と同様に反応し
た。生成物をエタノールから再結晶して、無色針状晶の
2−(6,7−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸エチルエステル[Vc]13.1gを得た
(収率50%)。
【0064】融点:94.7−95.7℃ 元素分析:C12105 理論値(%):C,61.5
4:H,4.30 実測値(%):C,61.51:H,4.501 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.49(1H,s),7.17(1H,d,J=8.
4Hz),6.93(1H,d,J=8.4Hz),
6.09(2H,s,−OCH2 O−),4.43(2
H,q,J=7.1Hz),1.42(3H,t,J=
7.2Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):173
2,1485,1330,1270,1178,93
8,920 参考例5 参考例2で得られた2−(5,6−メチレンジオキシ)
ベンゾ[b]フランカルボン酸エチルエステル[Va]
12gをメタノール300mlに溶かし、10%の水酸
化カリウム水溶液500mlを加え、1時間還流した。
反応終了後、反応混合液からメタノールを留去し、塩酸
酸性にして析出した結晶を濾取し、エタノールから再結
晶して、無色針状晶の2−(5,6−メチレンジオキ
シ)ベンゾ[b]フランカルボン酸[VIa]10.1
gを得た(収率96%)。
【0065】融点:244−246℃ 元素分析:C106 5 理論値(%):C,58.2
6:H,2.93 実測値(%):C,58.33:H,2.94 参考例6 参考例3で得られた2−(4,5−メチレンジオキシ)
ベンゾ[b]フランカルボン酸エチルエステル[Vb]
6g(25.6ミリモル)を参考例5と同様に処理し、
生成物をエタノールから再結晶して、無色粉末の2−
(4,5−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フランカル
ボン酸[VIb]5.1gを得た(収率96%)。
【0066】融点:227−240℃ 元素分析:C106 5 理論値(%):C,58.2
6:H,2.93 実測値(%):C,58.01:H,2.891 H−核磁気共鳴スペクトル(重アセトン)δ:7.5
4(1H,s),7.13(1H,d,J=8.6H
z),7.11(1H,d,J=8.6Hz),6.1
7(2H,s,−OCH2 O−) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):330
0−2500(OH),1708(C=O),141
8,1280,1048,938(−OCH2 O−) 参考例7 参考例4で得られた2−(6,7−メチレンジオキシ)
ベンゾ[b]フランカルボン酸エチルエステル[Vc]
6.0gを参考例5と同様に処理し、生成物をエタノー
ルから再結晶して、無色針状晶の2−(6,7−メチレ
ンジオキシ)ベンゾ[b]フランカルボン酸[VIc]
4.5gを得た(収率85%)。
【0067】融点:257−265℃ 元素分析:C106 5 理論値(%):C,58.2
6:H,2.93 実測値(%):C,58.01:H,2.941 H−核磁気共鳴スペクトル(重ジメチルスルホキシド
(以下重DMSOという))δ:7.66(1H,
s),7.03(1H,d,J=8.4Hz),7.0
8(1H,d,J=8.4Hz),6.20(2H,
s,−OCH2 O−)赤外線吸収スペクトル(KBr)
ν(cm-1):3200−2700,1680,148
5,1265,1200,1040,938 参考例8 2−ヒドロキシ−4,5−メチレンジオキシベンズアル
デヒド[IIa]12g、4−ブロモクロトン酸エチル
エステル20.52g及び炭酸カリウム29.76gを
無水メチルエチルケトン360mlに加え、9時間還流
した。反応混合物を放冷した後、セライトに通して濾過
した。濾滓をアセトンで洗浄し、洗液と濾液を合わせて
濃縮した。濃縮残渣に水300mlを加え、塩酸酸性に
した後、酢酸エチル300mlで抽出した。有機層を洗
浄、乾燥、濃縮して得られた固体をエタノールから再結
晶して、無色針状晶のエチル 3−[2−(5,6−メ
チレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン]プロペナート
[Vd]14.2gを得た(収率76%)。
【0068】融点:153−154℃ 元素分析:C14125 理論値(%):C,64.6
1:H,4.65 実測値(%):C,64.47:H,4.641 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.46(1H,d,J=15.6Hz),6.95
(1H,s),6.91(1H,s),6.81(1
H,s),6.44(1H,d,J=15.6Hz),
6.01(2H,s,−OCH2 O−),4.26(2
H,q,J=7.0Hz),1.33(3H,t,J=
7.0Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):172
0,1640,1458,1320,1160,940 参考例9 2−ヒドロキシ−4,5−メチレンジオキシベンズアル
デヒド[IIa]に代えて、2−ヒドロキシ−5,6−
メチレンジオキシベンズアルデヒド[IIb]1gを用
い、参考例8と同様に反応して得られた生成物を、エタ
ノールから再結晶して、黄色針状晶のエチル 3−[2
−(4,5−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン]
プロペナート[Ve]602mgを得た(収率38
%)。
【0069】融点:138−143℃ 元素分析:C14125 理論値(%):C,64.6
1:H,4.65 実測値(%):C,64.49:H,4.491 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.49(1H,d,J=15.6Hz),6.96
(1H,d,J=8.4Hz),6.89(1H,d,
J=8.4Hz),6.85(1H,s),6.55
(1H,d,J=15.6Hz),6.06(2H,
s,−OCH2 O−),4.27(2H,q,J=7.
0Hz),1.34(3H,t,J=7.0Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):170
8,1638,1480,1300,1258,118
0,1030,782 参考例10 2−ヒドロキシ−4,5−メチレンジオキシベンズアル
デヒド[IIa]に代えて、2−ヒドロキシ−3,4−
メチレンジオキシベンズアルデヒド[IIc]1gを用
い、参考例8と同様に反応して得られた生成物を、エタ
ノールから再結晶して、微黄色プリズム晶のエチル 3
−[2−(6,7−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フ
ラン]プロペナート[Vf]736mgを得た(収率4
7%)。
【0070】融点:107−109℃ 元素分析:C14125 理論値(%):C,64.6
1:H,4.65 実測値(%):C,64.44:H,4.671 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.49(1H,d,J=15.6Hz),7.07
(1H,d,J=8.4Hz),6.88(1H,
s),6.86(1H,d,J=8.4Hz),6.5
5(1H,d,J=15.6Hz),6.09(2H,
s,−OCH2 O−),4.27(2H,q,J=7.
2Hz),1.34(3H,t,J=7.2Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):170
0,1630,1478,1270,1250,117
0,1065,1025,930 参考例11 2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸エチルエステル[Va]に代えて、参考例8
で得られたエチル 3−[2−(5,6−メチレンジオ
キシ)ベンゾ[b]フラン]プロペナート[Vd]10
gを用い、参考例5と同様に反応して得られた生成物
を、メタノールから再結晶し、微黄色針状晶の3−[2
−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン]
プロペン酸[VId]8.11gを得た(収率91
%)。
【0071】融点:272−274℃ 元素分析:C128 5 理論値(%):C,62.0
7:H,3.47 実測値(%):C,61.95:H,3.491 H−核磁気共鳴スペクトル(重DMSO)δ:7.4
8(1H,d,J=15.8Hz),7.27(1H,
s),7.21(1H,s),7.15(1H,s),
6.26(1H,d,J=15.8Hz),6.08
(2H,s,−OCH2 O−) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):320
0−2500,1670,1470,1310,117
0,940,850 参考例12 2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸エチルエステル[Va]に代えて、参考例9
で得られたエチル 3−[2−(4,5−メチレンジオ
キシ)ベンゾ[b]フラン]プロペナート[Ve]5g
を用い、参考例5と同様に反応して得られた生成物を、
メタノールから再結晶し、微黄色結晶性粉末の3−[2
−(4,5−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン]
プロペン酸[VIe]4.3gを得た(収率96%)。
【0072】融点:255.8−257.6℃ 元素分析:C128 5 理論値(%):C,62.0
7:H,3.47 実測値(%):C,61.96:H,3.461 H−核磁気共鳴スペクトル(重DMSO)δ:7.5
2(1H,d,J=15.8Hz),7.32(1H,
s),7.10(1H,d,J=8.6Hz),7.0
5(1H,d,J=8.6Hz),6.41(1H,
d,J=15.8Hz),6.14(2H,s,−OC
2 O−) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):310
0−2780,1690,1630,1480,131
0,1262,1200,1048,782 参考例13 2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸エチルエステル[Va]に代えて、参考例1
0で得られたエチル 3−[2−(6,7−メチレンジ
オキシ)ベンゾ[b]フラン]プロペナート[Vf]
5.85gを用い、参考例5と同様に反応して得られた
生成物を、メタノールから再結晶し、微黄色結晶性粉末
の3−[2−(6,7−メチレンジオキシ)ベンゾ
[b]フラン]プロペン酸[VIf]4.6gを得た
(収率88%)。
【0073】融点:237.4−248.4℃ 元素分析:C128 5 理論値(%):C,62.0
7:H,3.47 実測値(%):C,61.83:H,3.561 H−核磁気共鳴スペクトル(重DMSO)δ:7.5
3(1H,d,J=15.8Hz),7.32(1H,
s),7.21(1H,d,J=8.2Hz),6.9
9(1H,d,J=8.2Hz),6.33(1H,
d,J=15.8Hz),6.17(2H,s,−OC
2 O−) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):315
0−2800,1670,1480,1280,107
5,935 実施例1 参考例5で得られた2−(5,6−メチレンジオキシ)
ベンゾ[b]フランカルボン酸[VIa]2.0g
(9.7ミリモル)を無水ジクロロメタン20mlに懸
濁し、無水DMF[N,N−ジメチルホルムアミド]4
00μl、塩化チオニル1.4mlを加え、30分還流
した。反応混合液を減圧下に濃縮して溶媒を留去した
後、残渣に無水ジクロロメタン30mlを加えて溶解さ
せた。
【0074】この溶液に、氷冷下、ピペリジン1.44
ml([VIa]に対して2倍当量)の無水ジクロロメ
タン溶液15mlを滴下した。室温で1時間攪拌した
後、反応混合液に酢酸エチル100mlを加え、希塩酸
で洗浄した。有機層を、水、飽和食塩水の順に洗浄した
後、乾燥、濃縮し、酢酸エチルから再結晶して、微黄色
針状晶の1−[2−(5,6−メチレンジオキシ)ベン
ゾ[b]フランカルボニル]ピペリジン2.1gを得た
(収率79%)。
【0075】融点:147℃ 元素分析:C1515NO4 理論値(%):C,65.92:H,5.53:N,
5.13 実測値(%):C,65.85:H,5.56:N,
5.221 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.14(1H,s),6.98(1H,s),6.9
6(1H,s),6.01(2H,s,−OCH2
−),3.74(4H,m),1.70(6H,m) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):161
0,1545,1430,1280,1185,940 実施例2 ピペリジンの無水ジクロロメタン溶液に代えて、モルホ
リン1.68ml([VIa]に対して3倍当量)の無
水ジクロロメタン溶液8mlを用いる他は実施例1と同
様な操作を行い、得られた生成物を酢酸エチルから再結
晶して、微黄色プリズム晶の4−[2−(5,6−メチ
レンジオキシ)ベンゾ[b]フランカルボニル]モルホ
リン1.7gを得た(収率64%)。
【0076】融点:137.5−139℃ 元素分析:C1413NO5 理論値(%):C,61.09:H,4.76:N,
5.09 実測値(%):C,61.21:H,4.91:N,
5.171 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.25(1H,s),6.97(2H,s),6.0
2(2H,s,−OCH2 O−),3.86(4H,
m),3.77(4H,m) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):161
0,1550,1425,1310,1240,110
5,940,850 実施例3 ピペリジンの無水ジクロロメタン溶液に代えて、チオモ
ルホリン1.0mlの無水ジクロロメタン溶液8mlを
用いる他は実施例1と同様な操作を行い、得られた生成
物を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、微黄色針状
晶の4−[2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ
[b]フランカルボニル]チオモルホリン0.7gを得
た(収率25%)。
【0077】融点:132−133℃ 元素分析:C1413NO4 S 理論値(%):C,57.72:H,4.50:N,
4.81 実測値(%):C,57.69:H,4.54:N,
4.841 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.22(1H,s),6.97(2H,s),6.0
3(2H,s,−OCH2 O−),4.07(4H,
m),2.75(4H,m) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):163
0,1542,1422,1295,1182,940 実施例4 ピペリジンの無水ジクロロメタン溶液に代えて、メチル
アミンガスを5分間通す他は実施例1と同様な操作を行
い、得られた生成物を酢酸エチルから再結晶して、無色
針状晶のN−メチル−(5,6−メチレンジオキシ)ベ
ンゾ[b]フラン−2−カルボキサミド1.61gを得
た(収率76%)。
【0078】融点:192.6−193.6℃ 元素分析:C119 NO4 理論値(%):C,60.28:H,4.14:N,
6.39 実測値(%):C,60.03:H,4.11:N,
6.281 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.34(1H,s),6.98(1H,s),6.9
3(1H,s),6.51(1H,brs,NH),
6.02(2H,s,−OCH2 O−),3.03(3
H,d,J=5.0Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):322
5,1642,1588,1460,1298,125
2,942 実施例5 ピペリジンの無水ジクロロメタン溶液に代えて、イソブ
チルアミン2.94ml([VIa]に対して3倍当
量)の無水ジクロロメタン溶液15mlを用いる他は実
施例1と同様な操作を行い、得られた生成物を酢酸エチ
ル−ヘキサンから再結晶して、無色針状晶のN−イソブ
チル−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラ
ン−2−カルボキサミド2.2gを得た(収率87
%)。
【0079】融点:121−122℃ 元素分析:C1415NO4 理論値(%):C,64.36:H,5.79:N,
5.36 実測値(%):C,64.31:H,5.78:N,
5.451 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.34(1H,s),6.98(1H,s),6.9
6(1H,s),6.54(1H,brs),6.02
(2H,s,−OCH2 O−),3.30(2H,t,
J=6.4Hz),1.92(1H,sep,J=6.
6Hz),1.00(6H,d,J=6.8Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):330
0,2960,1658,1640,1590,153
8,1460,1158,940,650 実施例6 ピペリジンの無水ジクロロメタン溶液に代えて、t−ブ
チルアミン2.1mlの無水ジクロロメタン溶液8ml
を用いる他は実施例1と同様な操作を行い、得られた生
成物を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、無色針状
晶のN−(t−ブチル)−(5,6−メチレンジオキ
シ)ベンゾ[b]フラン−2−カルボキサミド1.22
gを得た(収率48%)。
【0080】融点:153.1−154.1℃ 元素分析:C1415NO4 理論値(%):C,64.36:H,5.79:N,
5.36 実測値(%):C,64.32:H,5.92:N,
5.291 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.29(1H,s),6.98(1H,s),6.9
6(1H,s),6.35(1H,brs,NH),
6.03(2H,s,−OCH2 O−),1.49(9
H,s) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):334
0,1652,1582,1522,1460,129
6,1255,1152,940,859 実施例7 ピペリジンの無水ジクロロメタン溶液に代えて、N−イ
ソブチル−N−メチルアミン2.32mlの無水ジクロ
ロメタン溶液8mlを用いる他は実施例1と同様な操作
を行い、得られた生成物をエーテル−ヘキサンから再結
晶して、無色針状晶のN−イソブチル−N−メチル−
(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン−2
−カルボキサミド1.9gを得た(収率70%)。
【0081】融点:88.7−89.7℃ 元素分析:C1517NO4 理論値(%):C,65.44:H,6.22:N,
5.09 実測値(%):C,65.48:H,6.31:N,
5.001 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.23(1H,s),6.99(1H,s),6.9
8(1H,s),6.02(2H,s,−OCH2
−),3.47(2H,brs),3.28−3.12
(3H,brm),2.07(1H,quint,J=
6.6Hz),0.94(6H,d,J=6.6Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):161
8,1542,1460,1318,1178,942 実施例8 ピペリジンの無水ジクロロメタン溶液に代えて、3−メ
トキシプロピルアミン2.0mlの無水ジクロロメタン
溶液8mlを用いる他は実施例1と同様な操作を行い、
得られた生成物を酢酸エチルから再結晶して、無色プリ
ズム晶のN−(3−メトキシプロピル)−(5,6−メ
チレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン−2−カルボキサ
ミド2.0gを得た(収率74%)。
【0082】融点:123.7−124.7℃ 元素分析:C1415NO5 理論値(%):C,60.64:H,5.45:N,
5.05 実測値(%):C,60.78:H,5.38:N,
5.111 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.32(1H,s),7.02(1H,brs,N
H),6.98(1H,s),6.95(1H,s),
6.02(2H,s,−OCH2 O−),3.62−
3.52(4H,m),3.40(3H,s),1.9
0(2H,quint,J=6.1Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):332
0,1650,1590,1530,1462,129
6,1250,1120,1038,950,863 実施例9 ピペリジンの無水ジクロロメタン溶液に代えて、3−イ
ソプロポキシプロピルアミン2.67mlの無水ジクロ
ロメタン溶液8mlを用いる他は実施例1と同様な操作
を行い、得られた生成物を酢酸エチル−ヘキサンから再
結晶して、無色針状晶のN−(3−イソプロポキシプロ
ピル)−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フ
ラン−2−カルボキサミド2.1gを得た(収率71
%)。
【0083】融点:95.5−96.3℃ 元素分析:C1619NO5 理論値(%):C,62.94:H,6.27:N,
4.59 実測値(%):C,63.06:H,6.13:N,
4.631 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.51(1H,brs,NH),7.31(1H,
s),6.98(1H,s),6.90(1H,s),
6.01(2H,s,−OCH2 O−),3.70−
3.55(5H,m),1.88(2H,quint,
J=5.8Hz),1.25(6H,d,J=6.0H
z) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):328
0,1638,1570,1465,1310,126
0,1162,1040,950,863 実施例10 ピペリジンの無水ジクロロメタン溶液に代えて、1−
(2−メトキシフェニル)ピペラジン2.8g([VI
a]に対して3倍当量)の無水ジクロロメタン溶液15
mlを用いる他は実施例1と同様な操作を行い、得られ
た生成物を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して、無色
針状晶の1−(2−メトキシフェニル)−4−[2−
(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フランカル
ボニル]ピペラジン2.3gを得た(収率85%)。
【0084】融点:150−151℃ 元素分析:C21202 5 理論値(%):C,66.31:H,5.30:N,
7.36 実測値(%):C,66.42:H,5.23:N,
7.381 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.25(1H,s),7.09−6.88(6H,
m),6.02(2H,s,−OCH2 O−),4.0
4(4H,brs),3.90(3H,s,OCH3
),3.15(4H,t,J=5.0Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):162
0,1550,1238,1020,755 実施例11 ピペリジンの無水ジクロロメタン溶液に代えて、3,4
−メチレンジオキシアニリン3g([VIa]に対して
3倍当量)の無水ジクロロメタン溶液15mlを用いる
他は実施例1と同様に反応を行った後、不溶物を濾取
し、これを希塩酸、水で洗浄し、クロロホルムから再結
晶して、微黄色針状晶のN−(3,4−メチレンジオキ
シフェニル)−5,6−メチレンジオキシベンゾ[b]
フラン−2−カルボキサミド1.7gを得た(収率72
%)。
【0085】融点:258−259℃ 元素分析:C1711NO6 理論値(%):C,62.77:H,3.41:N,
4.31 実測値(%):C,62.59:H,3.41:N,
4.351 H−核磁気共鳴スペクトル(重DMSO)δ:10.
28(1H,s),7.60(1H,s),7.43
(1H,d,J=2.0Hz),7.25(1H,
s),7.23(1H,dd,J=2.0,8.4H
z),6.90(1H,d,J=8.4Hz),6.1
2(2H,s,−OCH2 O−),6.01(2H,
s,−OCH2 O−) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):341
0,1665,1580,1500,1460,131
8,1180,1035,940,925 実施例12 2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIa]の代わりに、参考例6で得られた
2−(4,5−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIb]1.5g(7.3ミリモル)を用
い、実施例1と同様に反応して得られた生成物を、酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶して、無色針状晶の1−
[2−(4,5−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラ
ンカルボニル]ピペリジン1.35gを得た(収率68
%)。
【0086】融点:83−84℃ 元素分析:C1515NO4 理論値(%):C,65.92:H,5.53:N,
5.13 実測値(%):C,66.10:H,5.47:N,
5.211 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.15(1H,s),7.01(1H,d,J=8.
6Hz),6.92(1H,d,J=8.6Hz),
6.07(2H,s,−OCH2 O−),3.73(4
H,brs),1.76(6H,brs) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):292
5,1620,1425,1260,1050,940 実施例13 2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIa]の代わりに、参考例6で得られた
2−(4,5−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIb]2.0g(9.7ミリモル)を用
い、実施例2と同様に反応して得られた生成物を、酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶して、無色針状晶の4−
[2−(4,5−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラ
ンカルボニル]モルホリン2.5gを得た(収率93
%)。
【0087】融点:127.4−128.2℃ 元素分析:C1413NO5 理論値(%):C,61.09:H,4.76:N,
5.09 実測値(%):C,61.07:H,4.65:N,
5.111 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.27(1H,s),6.99(1H,d,J=8.
42Hz),6.95(1H,d,J=8.4Hz),
6.08(2H,s,−OCH2 O−),3.85(4
H,brs),3.80−3.75(4H,m) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):163
0,1564,1425,1285,1260,119
0,1112,1052,990,795 実施例14 2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIa]の代わりに、参考例6で得られた
2−(4,5−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIb]2.0g(9.7ミリモル)を用
い、実施例3と同様に反応して得られた生成物を、酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶して、無色針状晶の4−
[2−(4,5−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラ
ンカルボニル]チオモルホリン2.4gを得た(収率8
5%)。
【0088】融点:125−126℃ 元素分析:C1413NO4 S 理論値(%):C,57.72:H,4.50:N,
4.81 実測値(%):C,57.73:H,4.46:N,
4.851 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.23(1H,s),6.99(1H,d,J=8.
6Hz),6.94(1H,d,J=8.6Hz),
6.08(2H,s,−OCH2 O−),4.08−
4.03(4H,m),2.78−2.73(4H,
m) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):162
5,1562,1430,1298,1265,118
5,1050 実施例15 2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIa]の代わりに、参考例6で得られた
2−(4,5−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIb]2.0g(9.7ミリモル)を用
い、実施例4と同様に反応して得られた生成物を、酢酸
エチルから再結晶して、無色針状晶のN−メチル−
(4,5−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン−2
−カルボキサミド1.5gを得た(収率69%)。
【0089】融点:183.0−184.0℃ 元素分析:C119 NO4 理論値(%):C,60.28:H,4.14:N,
6.39 実測値(%):C,60.11:H,4.21:N,
6.411 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.40(1H,s),6.95(2H,s),6.6
2(1H,brs,NH),6.09(2H,s,−O
CH2 O−),3.04(3H,d,J=5.0Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):328
0,1650,1590,1500,1480,128
8,1190,1060,920 実施例16 2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIa]の代わりに、参考例6で得られた
2−(4,5−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIb]2.0g(9.7ミリモル)を用
い、実施例5と同様に反応して得られた生成物を、酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶して、無色針状晶のN−イ
ソブチル−(4,5−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]
フラン−2−カルボキサミド2.2gを得た(収率87
%)。
【0090】融点:112−113℃ 元素分析:C1415NO4 理論値(%):C,64.36:H,5.79:N,
5.36 実測値(%):C,64.31:H,5.90:N,
5.361 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.40(1H,s),6.96(1H,d,J=9.
6Hz),6.95(1H,d,J=9.6Hz),
6.65(1H,brs),6.09(2H,s,−O
CH2 O−),3.31(2H,t,J=6.2H
z),1.93(1H,sep,J=6.8Hz),
1.01(6H,d,J=6.8Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):334
0,2960,1650,1598,1480,129
0,1190,1050,915 実施例17 2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIa]の代わりに、参考例6で得られた
2−(4,5−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIb]2.0g(9.7ミリモル)を用
い、実施例8と同様に反応して得られた生成物を、酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶して、無色プリズム晶のN
−(3−メトキシプロピル)−(4,5−メチレンジオ
キシ)ベンゾ[b]フラン−2−カルボキサミド2.1
gを得た(収率78%)。
【0091】融点:92.7−93.4℃ 元素分析:C1415NO5 理論値(%):C,60.64:H,5.45:N,
5.05 実測値(%):C,60.60:H,5.37:N,
5.091 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.30(1H,s),7.16(1H,brs,N
H),6.96(1H,d,J=9.0Hz),6.9
4(1H,d,J=9.0Hz),6.08(2H,
s,−OCH2 O−),3.59(2H,q,J=6.
1Hz),3.56(2H,t,J=5.7Hz),
3.41(3H,s),1.91(2H,quint,
J=6.1Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):313
0,1665,1595,1479,1280,118
5,1100,1045,908 実施例18 2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIa]の代わりに、参考例6で得られた
2−(4,5−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIb]2.0g(9.7ミリモル)を用
い、実施例9と同様に反応して得られた生成物を、酢酸
エチル−ヘキサンから再結晶して、無色針状晶のN−
(3−イソプロポキシプロピル)−(4,5−メチレン
ジオキシ)ベンゾ[b]フラン−2−カルボキサミド
2.5gを得た(収率84%)。
【0092】融点:96.3−97.0℃ 元素分析:C1619NO5 理論値(%):C,62.94:H,6.27:N,
4.59 実測値(%):C,62.94:H,6.13:N,
4.631 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.67(1H,brs,NH),7.36(1H,
s),6.93(1H,d,J=8.9Hz),6.9
1(1H,d,J=8.9Hz),6.07(2H,
s,−OCH2 O−),3.70−3.56(5H,
m),1.89(2H,quint,J=5.75H
z),1.26(6H,d,J=6.0Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):338
0,2980,1670,1600,1522,150
0,1478,1285,1050,778 実施例19 2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIa]の代わりに、参考例6で得られた
2−(4,5−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIb]2.0g(9.7ミリモル)を用
い、実施例10と同様に反応して得られた生成物を、エ
ーテルから再結晶して、無色針状晶の1−(2−メトキ
シフェニル)−4−[2−(4,5−メチレンジオキ
シ)ベンゾ[b]フランカルボニル]ピペラジン2.6
gを得た(収率94%)。
【0093】融点:151−152℃ 元素分析:C21202 5 理論値(%):C,66.31:H,5.30:N,
7.36 実測値(%):C,66.11:H,5.23:N,
7.321 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.25(1H,s),7.10−6.88(6H,
m),6.09(2H,s,−OCH2 O−),4.0
3(4H,brs),3.90(3H,s,OCH3
),3.15(4H,t,J=5.2Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):161
5,1498,1422,1273,1255,123
5,1015,738 実施例20 2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIa]の代わりに、参考例7で得られた
2−(6,7−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIc]2.0g(9.7ミリモル)を用
い、実施例2と同様に反応して得られた生成物を、エー
テル−ヘキサンから再結晶して、無色針状晶の4−[2
−(6,7−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フランカ
ルボニル]モルホリン2.4gを得た(収率90%)。
【0094】融点:119.7−120.3℃ 元素分析:C1413NO5 理論値(%):C,61.09:H,4.76:N,
5.09 実測値(%):C,60.99:H,4.85:N,
5.091 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.35(1H,s),7.14(1H,d,J=8.
4Hz),6.91(1H,d,J=8.4Hz),
6.10(2H,s,−OCH2 O−),3.91−
3.75(8H,m) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):165
8,1625,1475,1260,1115,106
0,1040,918 実施例21 2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIa]の代わりに、参考例7で得られた
2−(6,7−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIc]2.0g(9.7ミリモル)を用
い、実施例4と同様に反応して得られた生成物を、酢酸
エチルから再結晶して、無色プリズム晶のN−メチル−
(6,7−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン−2
−カルボキサミド1.7gを得た(収率80%)。
【0095】融点:169.0−170.0℃ 元素分析:C119 NO4 理論値(%):C,60.28:H,4.14:N,
6.39 実測値(%):C,60.19:H,4.20:N,
6.431 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.42(1H,s),7.15(1H,d,J=8.
2Hz),6.91(1H,d,J=8.2Hz),
6.64(1H,brs,NH),6.10(2H,
s,−OCH2 O−),3.03(3H,d,J=5.
0Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):340
0,1645,1490,1475,1260,118
5,1038,918 実施例22 2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIa]の代わりに、参考例7で得られた
2−(6,7−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIc]2.0g(9.7ミリモル)を用
い、実施例5と同様に反応して得られた生成物を、シリ
カゲルカラムに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:3)
で溶出し、無色油状物のN−イソブチル−(6,7−メ
チレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン−2−カルボキサ
ミド2.5gを得た(収率98%)。
【0096】元素分析:C1415NO4 理論値(%):C,64.36:H,5.79:N,
5.36 実測値(%):C,64.23:H,5.77:N,
5.321 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.43(1H,s),7.16(1H,d,J=8.
4Hz),6.91(1H,d,J=8.4Hz),
6.66(1H,brs,NH),6.11(2H,
s,−OCH2 O−),3.30(2H,t,J=6.
5Hz),1.92(1H,sep,J=6.7H
z),1.00(6H,d,J=6.8Hz) 赤外線吸収スペクトル(クロロホルム)ν(cm-1):
3450,2975,1670,1605,1525,
1486,1270,1072 実施例23 2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIa]の代わりに、参考例11で得られ
た3−[2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ
[b]フラン]プロペン酸[VId]1.5gを用い、
実施例1と同様に反応して得られた生成物を、酢酸エチ
ルから再結晶して、黄色針状晶の1−[3−(5,6−
メチレンジオキシベンゾ[b]フラン−2−イル)−1
−オキソ−2−プロペニル]ピペリジン1.04gを得
た(収率54%)。
【0097】融点:151.6−152.6℃1 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.49(1H,d,J=15.2Hz),6.95
(1H,d,J=15.2Hz),6.95(1H,
s),6.91(1H,s),6.74(1H,s),
6.00(2H,s,−OCH2 O−),3.64(4
H,brs),1.66(4H,brs),1.61
(2H,s) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):294
0,1640,1590,1460,1315,121
0,940,840 実施例24 2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIa]の代わりに、参考例11で得られ
た3−[2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ
[b]フラン]プロペン酸[VId]2.0gを用い、
実施例2と同様に反応して得られた生成物を、酢酸エチ
ル−ヘキサンから再結晶して、黄色プリズム晶の4−
[3−(5,6−メチレンジオキシベンゾ[b]フラン
−2−イル)−1−オキソ−2−プロペニル]モルホリ
ン1.7gを得た(収率64%)。
【0098】融点:196.2−197.5℃ 元素分析:C1615NO5 理論値(%):C,63.78:H,5.02:N,
4.65 実測値(%):C,63.54:H,5.00:N,
4.481 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.54(1H,d,J=15Hz),6.95(1
H,s),6.92(1H,s),6.89(1H,
d,J=15Hz),6.79(1H,s),6.01
(2H,s,−OCH2 O−),3.74(8H,br
s) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):164
5,1405,1464,1318,1170,103
8 実施例25 2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIa]の代わりに、参考例11で得られ
た3−[2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ
[b]フラン]プロペン酸[VId]2.0gを用い、
実施例3と同様に反応して得られた生成物を、酢酸エチ
ル−ヘキサンから再結晶して、黄色プリズム晶の4−
[3−(5,6−メチレンジオキシベンゾ[b]フラン
−2−イル)−1−オキソ−2−プロペニル]チオモル
ホリン1.0gを得た(収率38%)。
【0099】融点:177.3−178.5℃ 元素分析:C1615NO4 S 理論値(%):C,60.55:H,4.76:N,
4.41 実測値(%):C,60.36:H,4.79:N,
4.371 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.52(1H,d,J=15Hz),6.95(1
H,s),6.92(1H,s),6.89(1H,
d,J=15Hz),6.78(1H,s),6.01
(2H,s,−OCH2 O−),3.99(4H,br
s),2.72−2.67(4H,m) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):164
8,1600,1465,1422,1320,117
0,1035 実施例26 2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIa]の代わりに、参考例11で得られ
た3−[2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ
[b]フラン]プロペン酸[VId]2.0gを用い、
実施例5と同様に反応して得られた生成物を、エーテル
から再結晶して、微黄色板状晶のN−イソブチル−3−
[2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラ
ン]−2−プロペンアミド1.48gを得た(収率60
%)。
【0100】融点:176.5−177.5℃1 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.46(1H,d,J=15.2Hz),6.93
(1H,s),6.91(1H,s),6.76(1
H,s),6.44(1H,d,J=15.2Hz),
6.00(2H,s,−OCH2 O−),5.67(1
H,brs,NH),3.23(2H,t,J=6.4
Hz),1.85(1H,sep,J=6.7Hz),
0.96(6H,d,J=6.8Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):335
0,2950,1660,1620,1460,132
0,1165,940,842 実施例27 2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ[b]フラン
カルボン酸[VIa]の代わりに、参考例11で得られ
た3−[2−(5,6−メチレンジオキシ)ベンゾ
[b]フラン]プロペン酸[VId]2.0gを用い、
実施例9と同様に反応して得られた生成物を、酢酸エチ
ル−ヘキサンから再結晶して、黄色針状晶のN−イソプ
ロポキシプロピル−3−[2−(5,6−メチレンジオ
キシ)ベンゾ[b]フラン]−2−プロペンアミド1.
6gを得た(収率56%)。
【0101】融点:123.6−124.6℃ 元素分析:C1821NO5 理論値(%):C,65.24:H,6.39:N,
4.23 実測値(%):C,65.14:H,6.37:N,
4.241 H−核磁気共鳴スペクトル(重クロロホルム)δ:
7.45(1H,d,J=15Hz),6.94(1
H,s),6.91(1H,s),6.75(1H,
s),6.41(1H,brs,NH),6.37(1
H,d,J=15Hz),6.00(2H,s,−OC
2 O−),3.66−3.47(5H,m),1.8
2(2H,quint,J=6.0Hz),1.20
(6H,d,J=6.0Hz) 赤外線吸収スペクトル(KBr)ν(cm-1):325
2,1668,1612,1562,1462,132
2,1168,942 実験例 雄性ICR系マウス(6週令)を24時間絶食させた
後、実験に供した。アセトアミノフェンを5%アラビア
ゴム液に懸濁し、0.4g/kgの割合で腹腔内に投与
した。表に示す被検化合物は5%アラビアゴム液に懸濁
し、アセトアミノフェンを投与する30分前に、30m
g/kg(実施例21の化合物)又は100mg/kg
(実施例21以外の化合物)の割合で経口投与した。
【0102】アセトアミノフェンを投与した24時間後
に採血し、血漿中のALTの抑制活性を酵素法により測
定した。結果を表に示す。なお、実験例における結果
は、いずれも有意差検定p<0.1(実施例19の化合
物)又はp<0.01(実施例19以外の化合物)(Du
nnett )で有意であった。
【0103】
【表1】 表に示す結果から明らかなように、実施例の化合物は、
経口投与により、血漿中のALT値の上昇を顕著に抑制
する。
【0104】製剤例 乳糖77重量部、ヒドロキシプロピルセルロース10重
量部、軽質無水ケイ酸1重量部、ステアリン酸マグネシ
ウム2重量部および実施例21の化合物10重量部を均
一に混合した後、圧縮成形し、錠剤を得る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式[I] 【化1】 (式中、Aはモノ置換アミノ基又は環状であってもよい
    ジ置換アミノ基を示し;R1 、R2 、R3 、R4 は、隣
    接するいずれか二つが結合してメチレンジオキシ基を形
    成し、他は水素原子を示し;nは0〜2の整数を示す)
    で表されるベンゾフラン誘導体又はその塩。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のベンゾフラン誘導体又は
    その塩を含有する肝障害抑制剤。
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