JPH05319203A - 車輌用衝突検知装置 - Google Patents

車輌用衝突検知装置

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JPH05319203A
JPH05319203A JP4158580A JP15858092A JPH05319203A JP H05319203 A JPH05319203 A JP H05319203A JP 4158580 A JP4158580 A JP 4158580A JP 15858092 A JP15858092 A JP 15858092A JP H05319203 A JPH05319203 A JP H05319203A
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JP
Japan
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acceleration sensor
output
collision
pulse signal
vehicle
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JP4158580A
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Inventor
Satoshi Hatake
聡志 畠
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 診断パルスの入力に起因する衝突の誤判定を
防止し、しかも走行中には常に加速度センサの故障判定
を行って高い精度にて故障の検出を行う。 【構成】 加速度センサ10に診断パルス信号を入力す
る装置12と、故障判定装置14と、衝突判定装置22
とを有する。故障判定装置14は診断パルス信号が入力
されたときの加速度センサの出力が設定値未満のときに
は加速度センサの故障と判定する。また車輌の停止中に
診断パルス信号が入力された場合の加速度センサの出力
波形Po を記憶する装置16と、診断パルス信号の入力
と同期して出力波形Po とは逆波形の相殺信号Pc を出
力する相殺信号出力装置18と、加速度センサの出力と
相殺信号とを加算する加算装置20とを有し、衝突判定
装置22は加算結果が衝突判定基準値以上のときには車
輌の衝突と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車輌の衝突
検知装置に係り、更に詳細には加速度センサを有する衝
突検知装置に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌の衝突検知装置の一つと
して、例えば特開平1−168545号公報に記載され
ている如く、圧電素子を含み車体の加速度を検出する加
速度センサと、加速度センサの出力を衝突判定基準値と
比較し出力が基準値以上のときには車輌の衝突と判定す
る衝突判定手段と、加速度センサに診断パルス信号を入
力する診断パルス信号発生手段と、加速度センサの出力
を衝突判定基準値よりも低い所定値と比較し該出力が所
定値以上のときには診断パルス信号発生手段が加速度セ
ンサに診断パルス信号を入力することを禁止するよう構
成された車輌の衝突検知装置は従来より知られている。
【0003】かかる衝突検知装置によれば、加速度セン
サの出力が所定値以上のときには加速度センサに診断パ
ルス信号が入力されないので、車体の加速度に基く加速
度センサの出力成分に診断パルス信号に基く出力成分が
重畳することに起因して加速度センサの出力が衝突判定
基準値以上になり、これにより車輌が衝突していないに
も拘らず誤って車輌が衝突した旨の判定が行われること
を確実に回避することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の如き従来
の衝突検知装置に於ては、例えば車輌が極悪路を走行す
る場合の如く加速度センサの出力が頻繁に所定値以上に
なるような場合には、加速度センサに対する診断パルス
の入力が行われない状態が継続することがあるので、加
速度センサの故障判定の機会が少なくなり、そのため高
い精度にて故障の検出を行うことができないという問題
がある。
【0005】本発明は、従来の衝突検知装置に於ける上
述の如き問題に鑑み、診断パルスの入力に起因する衝突
の誤判定がなく、しかも車輌の走行中には常に加速度セ
ンサの故障判定を行うことにより高い精度にて故障の検
出を行うことができるよう改良された車輌用衝突検知装
置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的は、本発
明によれば、図1に示されている如く、車体の加速度を
検出する加速度センサ10と、前記加速度センサに診断
パルス信号を入力する診断パルス信号発生手段12と、
前記加速度センサに診断パルス信号が入力されたときの
前記加速度センサの出力を設定値と比較し前記出力が前
記設定値未満のときには前記加速度センサの故障と判定
する故障判定手段14と、車輌の停止中に前記加速度セ
ンサに診断パルス信号が入力された場合の前記加速度セ
ンサの出力波形Po を記憶する手段16と、前記加速度
センサへの診断パルス信号の入力と同期して前記出力波
形Po とは逆波形の相殺信号Pc を出力する相殺信号出
力手段18と、前記加速度センサの出力と前記相殺信号
とを加算する加算手段20と、前記加算手段の加算結果
を衝突判定基準値と比較し前記加算結果が前記基準値以
上のときには車輌の衝突と判定する衝突判定手段22と
を有する車輌用衝突検知装置によって達成される。
【0007】
【作用】上述の如き構成によれば、車体の加速度が0で
ある車輌の停止中に加速度センサ10に診断パルス信号
が入力された場合の加速度センサの出力波形Po が記憶
手段16により記憶され、故障判定手段14により診断
パルス信号発生手段12によって加速度センサに診断パ
ルス信号が入力されたときの加速度センサの出力が設定
値と比較され該出力が設定値未満のときには加速度セン
サの故障と判定されると共に、相殺信号出力手段18に
より加速度センサへの診断パルス信号の入力と同期して
出力波形Po とは逆波形の相殺信号Pc が出力され、加
算手段20により加速度センサの出力と相殺信号とが加
算され、衝突判定手段22により加算手段の加算結果が
衝突判定基準値と比較され加算結果が基準値以上のとき
には車輌の衝突と判定される。
【0008】従って診断パルス信号に基く加速度センサ
の出力成分が相殺信号によって確実に相殺され、診断パ
ルス信号が加速度センサに入力される場合にも診断パル
ス信号の影響を受けることなく車体の加速度に基く加速
度センサの出力成分のみが衝突判定手段により衝突判定
基準値と比較されるので、車体の加速度に基く加速度セ
ンサの出力成分に診断パルス信号に基く出力成分が重畳
することによって加速度センサの出力が衝突判定基準値
以上になることに起因して誤って車輌衝突の判定が行わ
れることが確実に回避される。
【0009】また加速度センサの出力が頻繁に或る値以
上になるような場合にも、加速度センサに対する診断パ
ルスの入力が禁止されることによって加速度センサの故
障判定が行われなくなる訳ではないので、加速度センサ
の故障判定の機会が少なくなることがなく、車輌の走行
中常に加速度センサの故障判定を行うことが可能であ
り、故障検出の精度が向上する。
【0010】
【実施例】以下に添付の図を参照しつつ、本発明を実施
例について詳細に説明する。
【0011】図2は車輌のエアバッグ装置用の衝突検知
装置として構成された本発明による衝突検知装置の一つ
の実施例を示す概略構成図である。
【0012】図2に於て、30はマイクロコンピュータ
を示している。マイクロコンピュータ30は図2に示さ
れている如き一般的な構成のものであり、中央処理ユニ
ット(CPU)32と、リードオンリメモリ(ROM)
34と、ランダムアクセスメモリ(RAM)36と、入
出力ポート装置38とを有し、これらは双方向性のコモ
ンバス40により互いに接続されている。ROM34は
図3乃至図5に示された制御プログラムを記憶してお
り、CPU32は図3乃至図5に示された制御プログラ
ムに基き後述の如く信号の処理を行うようになってい
る。
【0013】マイクロコンピュータ30は診断パルス信
号発生装置42へ一定の周期にて指令信号を出力し、診
断パルス信号発生装置42はマイクロコンピュータより
の指令信号に応答して診断パルス信号Pd を加速度セン
サ44に入力するようになっている。図示の実施例に於
ては加速度センサ44はそれ自身周知の圧電素子型の加
速度センサであり、質量体による押圧力に応じた電圧の
出力信号を信号処理回路46へ出力するようになってい
る。信号処理回路46は加速度センサの出力信号よりバ
ンドパスフィルタ等によってノイズ成分を除去し、かく
して処理された加速度センサの出力信号Pout をA/D
コンバータ48を経てマイクロコンピュータ30へ出力
するようになっている。
【0014】また図2に於て、符号52〜58はそれぞ
れエアバッグ装置50の電源、機械式の加速度センサ
(セーフィングセンサ)、駆動用トランジスタ、電気雷
管を示している。図3に示されたフローチャートを参照
して後に詳細に説明する如く、マイクロコンピュータ3
0は車輌が衝突した旨の判別が行われたときはトラジン
スタ54へエアバッグ作動指令信号を出力し、車輌が実
際に衝突し機械式の加速度センサ54も閉成されると電
気雷管58に通電が行われて図には示されていないエア
バッグが展開されるようになっている。
【0015】次に図3に示されたフローチャートを参照
して図示の実施例に於ける衝突判定について説明する。
尚図3に示されたフローチャートに於て、フラグFg は
加速度センサ44が正常であるか否かに関するものであ
り、1は加速度センサ44が異常であることを示し、フ
ラグFs は加速度センサ44の出力と相殺信号Pc との
加算が正常であるか否かに関するものであり、1は加算
が異常であることを示し、フラグFは相殺信号Pc が記
憶されているか否かに関するものであり、1は相殺信号
Pc が記憶されていることを示している。またこの衝突
判定のルーチンは所定時間ごとに実行される割込みルー
チンであり、イグニッションスイッチの閉成により開始
され、ステップ10に先立って初期化が行われ、各フラ
グは0にリセットされる。
【0016】まずステップ10に於てこの装置の始動時
である旨の判別が行われると、ステップ12に於て診断
パルス信号発生装置42により図6に示されている如き
矩形波の診断パルス信号Pd が加速度センサ44に入力
され、ステップ14に於て信号処理装置46により処理
された後の加速度センサ44の出力Po が読込まれると
共に、相殺信号Pc を0として出力Po と相殺信号Pc
との加算値Ps が演算される。
【0017】ステップ16に於ては加速度センサ44の
出力Po の波形が例えば実験により予め求められている
加速度センサの出力波形と同一か否かの判別により出力
Poが正常か否かの判別が行われ、出力Po が正常では
ない旨の判別が行われると、ステップ18に於てフラグ
Fg が1にセットされる。またステップ20に於ては加
速度センサ44の出力Po の波形が加算値Ps の波形と
同一か否かの判別により出力Po と相殺信号との加算が
正常か否かの判別が行われ、加算が正常ではない旨の判
別が行われると、ステップ22に於てフラグFs が1に
セットされる。尚ステップ16及び20に於ける判別
は、例えば比較される二つの信号のピーク値及び減衰量
のそれぞれの差が所定範囲内か否かにより行われてよ
い。
【0018】出力Po が正常であり且出力Po の波形が
加算値Ps の波形と同一である旨の判別が行われると、
ステップ24に於て図6に示されている如く出力Po の
波形とは逆波形の相殺信号Pc が演算されると共にRA
M36に記憶され、ステップ26に於てフラグFが1に
セットされる。
【0019】ステップ28及び30に於てはそれぞれフ
ラグFg 及びFs が1であるか否かの判別が行われ、F
g 又はFs が1である旨の判別が行われたときにはステ
ップ10へ戻り、Fg 及びFs の何れも1ではない旨の
判別が行われたときにはステップ32に於て信号処理装
置46により処理された後の加速度センサ44の出力P
out が読込まれ、ステップ34に於て出力Pout と相殺
信号Pc との加算値Ps が演算される。
【0020】ステップ36に於ては加算値Ps が衝突判
定基準値Pso(正の定数であり、例えば実験により求め
られる)以上であるか否かの判別、即ち車輌が衝突した
か否かの判別が行われ、Ps がPso以上ではない旨の判
別が行われたときにはステップ10へ戻り、Ps がPso
以上である旨の判別が行われたときにはステップ38に
於てエアバッグ装置50のトランジスタ56へ展開指令
信号が出力される。この場合機械式の加速度センサ54
も車輌の衝突により閉成されれば電気雷管58に電流が
通電され、これにより図には示されていないエアバッグ
が展開される。
【0021】かくして図示の実施例の衝突判定ルーチン
に於ては、まずステップ10に於てこの装置の始動時で
ある旨の判別が行われると、図6に於て記号Pd1にて示
されている如く、ステップ12に於て診断パルス信号が
出力され、ステップ14に於てその際の加速度センサ4
4の出力Po が読込まれると共に出力Po と相殺信号P
c (=0)との加算値Ps が演算される。そしてステッ
プ16に於ては出力Po が正常か否かの判別が行われ、
ステップ20に於ては信号の加算が正常であるか否かの
判別が行われ、ステップ16及び20に於てそれぞれ正
常である旨の判別が行われると、ステップ24に於て出
力Po とは逆波形の相殺信号Pc が演算されると共にR
AM36に記憶され、これによりプライマリチェック、
即ち始動時に於ける加速度センサ44及びコンピュータ
の加算演算が正常であるか否かのチェックが行われる。
【0022】尚この場合相殺信号Pc が演算され記憶さ
れるまではステップ28以降の各ステップが実行されな
いので、プラリマリチェック時に加算値Ps が出力Po
と同一となり、これによりステップ36に於てイエスの
判別が行われることによって誤ってエアバッグが展開さ
れることが確実に回避される。
【0023】また車輌の走行中にはステップ32に於て
加速度センサの出力Pout が読込まれ、ステップ34に
於て出力Pout と相殺信号Pc との加算値Ps が演算さ
れ、ステップ36に於て加算値Ps が衝突判定基準値P
so以上であるか否かの判別が行われることにより車輌が
衝突したか否かの判別が行われる。
【0024】この場合図6に示されている如く、車輌が
衝突していない場合には加速度センサに診断パルス信号
が入力され、その診断パルス信号による加速度センサの
出力成分は相殺信号Pc によって相殺されるので、車体
の加速度に基く加速度センサの出力成分に診断パルス信
号に基く出力成分が重畳することによって加速度センサ
の出力が衝突判定基準値以上になり、これに起因して誤
って車輌が衝突した旨の判定が行われることが確実に回
避される。
【0025】次に図4及び図5に示されたフローチャー
トを参照して図示の実施例に於ける加速度センサの故障
判定について説明する。この故障判定のルーチンは例え
ば5msごとに実行される割込みルーチンであり、イグニ
ッションスイッチの閉成により開始され、ステップ11
0に先立って初期化が行われ、フラグFt は0にリセッ
トされる。
【0026】ステップ110及び120に於てはそれぞ
れ図3に示されたフローチャートのステップ26及び1
8に於てセットされるフラグF及びFg が1であるか否
かの判別が行われる。ステップ110に於てフラグFが
1ではない旨の判別、即ち相殺信号Pc が演算され記憶
されてはいない旨の判別が行われたときにはF=1にな
るまでステップ110が繰り返し実行され、ステップ1
20に於てフラグFgが1である旨の判別が行われたと
きには、図3に示された衝突判定ルーチンに於て加速度
センサ44が異常である旨の判別が既に行われている場
合であり、もはや加速度センサの故障判定を行う必要が
ないので、図4及び図5に示された故障判定ルーチンは
そのまま終了する。
【0027】ステップ110に於てF=1である旨の判
別が行われ且ステップ120に於てFg =1ではない旨
の判別が行われると、ステップ130に於てフラグFt
が0であるか否かの判別が行われ、Ft =0である旨の
判別が行われたときにはステップ140に於てt1 タイ
マがスタートされると共にフラグFt が1にセットされ
る。ステップ150に於てはフラグFt が1であるか否
かの判別が行われ、Ft =1である旨の判別が行われた
ときにはステップ160に於て時間T1 が経過したか否
かの判別が行われる。時間T1 が経過してはいない旨の
判別が行われたときにはステップ110〜160が繰り
返し実行され、時間T1 が経過した旨の判別が行われた
ときにはステップ170に於てフラグFt が2にセット
されると共にt1 タイマが停止される。
【0028】尚この場合、図7に示されている如く、時
間T1 は診断パルス信号の発生周期Tr よりも短い時間
であって、診断パルス信号による加速度センサの出力が
実質的に完全に減衰にするに足る時間に設定される。ま
た後述の時間T2 はTr −T1 に等しい時間である。
【0029】ステップ180に於てはフラグFt が2で
あるか否かの判別が行われ、Ft =2である旨の判別が
行われたときにはステップ190に於てt2 タイマがス
タートされると共にフラグFt が3にセットされ、しか
る後ステップ200に於て図7に示されている如く加速
度センサ44の出力Pout の1波長分の最大値Vphと最
小値Vplとの差Vph−Vplとして最大振幅Vamaxが検出
され、現サイクルに於て検出された最大振幅Vamaxが時
間T2 内に於て既に検出された過去の最大振幅よりも大
きいときには現サイクルの最大振幅に更新される。
【0030】ステップ210に於ては時間T2 が経過し
たか否かの判別が行われ、時間T2が経過してはいない
旨の判別が行われたときにはステップ110〜210が
繰り返し実行され、時間T2 が経過した旨の判別が行わ
れたときにはステップ220に於て診断パルス信号Pd
が診断パルス信号発生装置42により加速度センサ44
に入力されると共に、相殺信号Pc が出力される。
【0031】ステップ230に於てはフラグFt が0に
リセットされると共にT2 タイマが停止され、ステップ
240に於ては加速度センサ44の出力Pout が読み込
まれ、ステップ250に於ては加速度センサの出力Pou
t と相殺信号Pc との加算値Ps が演算される。
【0032】ステップ260に於ては最大振幅Vamaxが
基準値Vath (正の定数)以下であるか否かの判別が行
われ、Vamax≦Vath である旨の判別が行われたときに
はステップ270に於て加算値Ps が下限基準値Psl
(正の定数)以上であり且上限基準値Psh(Pslより大
きい正の定数)以下であるか否かの判別が行われる。P
sl≦Ps ≦Pshである旨の判別が行われたときにはステ
ップ110へ戻り、Psl≦Ps ≦Pshではない旨の判別
が行われたときにはステップ300へ進む。
【0033】ステップ260に於てVamx ≦Vath では
ない旨の判別が行われたときには、ステップ280に於
て下限基準値Psl及び上限基準値Pshに対する補正値δ
が最大振幅Vamaxの2分の1の値として演算される。ス
テップ290に於ては加算値Ps が補正後の下限基準値
Psl−δ以上であり且補正後の上限基準値Psh+δ以下
であるか否かの判別が行われ、Psl−δ≦Ps ≦Psh+
δである旨の判別が行われたときにはステップ110へ
戻り、Psl−δ≦Ps ≦Psh+δではない旨の判別が行
われたときにはステップ300に於てフラグFg が1に
セットされ、しかる後図4及び図5に示されたルーチン
を終了する。
【0034】かくして図示の実施例の加速度センサの故
障判定ルーチンに於ては、ステップ160に於て時間T
1 が経過した旨の判別が行われると、ステップ200に
於て時間T2 内に於ける加速度センサの出力の最大振幅
Vamaxが検出され更新され、ステップ220に於て診断
パルス信号Pd 及び相殺信号Pc が出力される。そして
ステップ240に於て加速度センサ44の出力Pout が
読込まれ、ステップ250に於て出力Pout と相殺信号
Pc との加算値Ps が演算され、ステップ260に於て
最大振幅Vamaxが基準値Vath 以下であるか否かの判別
が行われる。
【0035】ステップ260に於てVamax≦Vath であ
る旨の判別が行われたときには、車輌が例えば良路を走
行する場合の如く路面の凹凸に起因する車体の車輌前後
方向の加速度の変動幅が比較的小さいので、ステップ2
70に於て加算値Ps が下限基準値Psl以上であって上
限基準値Psh以下であるか否かにより加速度センサが故
障しているか否かの判別が行われる。またステップ26
0に於てVamax≦Vath ではない旨の判別が行われる
と、車輌が例えば極悪路を走行する場合の如く路面の凹
凸に起因する車体の車輌前後方向の加速度が比較的大き
く変動する場合であるので、補正値δを最大振幅Vamax
の2分の1の値として加算値Ps が補正後の下限基準値
Psl−δ以上であり且補正後の上限基準値Psh+δ以下
であるか否かの判別により加速度センサが故障している
か否かの判別が行われ、路面の凹凸による車体の加速度
の変動に起因して誤って加速度センサが故障している旨
の判別が行われることが確実に回避される。
【0036】尚図示の実施例に於ては、図3に示された
フローチャートのステップ10に於てはこの装置の始動
時であるか否かの判別が行われるようになっているが、
ステップ10に於て車輌が停止中であるか否かの判別が
行われ、車輌が停止中である旨の判別が行われたときに
はステップ12〜26が実行されることにより車輌の停
止ごとに相殺信号Pc が更新されてもよい。
【0037】また図示の実施例に於ては加速度センサ4
4の出力と相殺信号Pc との加算はマイクロコンピュー
タ30によりデジタル演算されるようになっているが、
この加算はマイクロコンピュータとは独立の加算回路に
より実行されてもよく、ステップ36に於ける判別と同
様の判別がマイクロコンピュータとは独立の衝突判定手
段により判定されてもよい。
【0038】また図示の実施例に於ては下限基準値Psl
及び上限基準値Pshに対する補正値δは最大振幅Vamax
の2分の1の値として演算されるようになっているが、
補正値δは時間T2 内に於ける加速度センサ44の出力
Pout の振幅の平均値などであってもよい。
【0039】またステップ18及び300に於ては、そ
れぞれフラグFg が1にセットされると共に加速度セン
サ44が異常であることを示す警報ランプが点灯されて
もよい。同様にステップ22に於ては、フラグFs が1
にセットされると共に加速度センサ44の出力と相殺信
号Pc との加算が異常であることを示す警報ランプが点
灯されてもよい。
【0040】更に図示の実施例に於ては加速度センサは
圧電素子型の加速度センサであるが、診断パルス信号が
入力されるとそれに応答して出力信号を発生する限り、
例えば静電容量検知式の加速度センサや半導体歪ゲージ
式の加速度センサ等であってもよい。
【0041】以上に於ては本発明を特定の実施例につい
て詳細に説明したが、本発明はかかる実施例に限定され
るものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施例
が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【0042】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明によれば、診断パルス信号に基く加速度センサの出力
成分が相殺信号によって確実に相殺され、診断パルス信
号が加速度センサに入力される場合にも診断パルス信号
の影響を受けることなく車体の加速度に基く加速度セン
サの出力成分のみが衝突判定手段により衝突判定基準値
と比較されるので、車体の加速度に基く加速度センサの
出力成分に診断パルス信号に基く出力成分が重畳するこ
とによって加速度センサの出力が衝突判定基準値以上に
なることに起因して誤って車輌衝突の判定が行われるこ
とを確実に防止することができる。
【0043】また例えば車輌が極悪路を走行する場合の
如く加速度センサの出力が頻繁に或る値以上になるよう
な場合にも、加速度センサに対する診断パルスの入力が
禁止されることによって加速度センサの故障判定が行わ
れなくなる訳ではないので、加速度センサの故障判定の
機会が少なくなることがなく、車輌の走行中常に加速度
センサの故障判定を行うことができ、これにより加速度
センサの故障の検出を高精度にて行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車輌用衝突検知装置の構成を特許
請求の範囲の記載に対応させて示す説明図である。
【図2】車輌のエアバッグ装置用の衝突検知装置として
構成された本発明による衝突検知装置の一つの実施例を
示す概略構成図である。
【図3】図示の実施例に於ける衝突判定のルーチンを示
すフローチャートである。
【図4】図示の実施例に於ける加速度センサの故障判定
のルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図5】図示の実施例に於ける加速度センサの故障判定
のルーチンの残りの部分を示すフローチャートである。
【図6】図示の実施例の衝突判定についての作動を示す
タイムチャートである。
【図7】図示の実施例の加速度センサの故障判定につい
ての作動を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
10…加速度センサ 12…診断パルス信号発生手段 14…故障判定手段 16…出力波形記憶手段 18…相殺信号出力手段 20…加算手段 22…衝突判定手段 30…マイクロコンピュータ 42…診断パルス信号発生装置 44…加速度センサ 50…エアバッグ装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の加速度を検出する加速度センサと、
    前記加速度センサに診断パルス信号を入力する診断パル
    ス信号発生手段と、前記加速度センサに診断パルス信号
    が入力されたときの前記加速度センサの出力を設定値と
    比較し前記出力が前記設定値未満のときには前記加速度
    センサの故障と判定する故障判定手段と、車輌の停止中
    に前記加速度センサに診断パルス信号が入力された場合
    の前記加速度センサの出力波形Po を記憶する手段と、
    前記加速度センサへの診断パルス信号の入力と同期して
    前記出力波形Po とは逆波形の相殺信号Pc を出力する
    相殺信号出力手段と、前記加速度センサの出力と前記相
    殺信号とを加算する加算手段と、前記加算手段の加算結
    果を衝突判定基準値と比較し前記加算結果が前記基準値
    以上のときには車輌の衝突と判定する衝突判定手段とを
    有する車輌用衝突検知装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7287429B2 (en) 2004-03-25 2007-10-30 Denso Corporation Capacitive acceleration sensor system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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